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Henri Bourgeois

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Henri Bourgeois
Loire
Henri Bourgeois
Sancerre
アンリ・ブルジョワ
サンセールの土壌を熟知した造り手
サンセールを世界のワインへ
で有名なシャヴィニョール。この村の周囲には“マルヌ・キンメリジャン”
土壌が広がっている。今から1億5千5百万年前から1億5千万年前ア
ンモナイト化石や牡蠣の貝殻を多く含む土壌である。特に醸造所の正
面にあるモン・ダネと呼ばれる急斜面はサンセールの造り手が一度は手
掛けたいと渇望する区画。そこからは複雑な熟成香とミネラルに富んだ
良質のワインが生まれる。シャヴィニヨール村の東、ロワール河沿いに
南北に広がるのは“シレックス(二酸化ケイ素粘土)”土壌。9千万年~
8千万年前の白亜紀の土壌だ。非常に砂利が多く、大きなシレックス
(火打ち石)のかけらが含まれ、これが日中の熱を集め葡萄の成熟を早
める。スパイシーで火打ち石を擦った時に出るフュメ香を含んだ非常に
複雑な香りを持つ長期熟成
タイプのワインが生まれる。
その他にもメイン・キュヴェの
ひとつ『サンセール・レ・バロ
ンヌ』の“テール・ブランシュ
(粘土石灰質)“土壌やフル
ーティで若い内から楽しめる
ワインが生まれる”カイヨット
(石灰質)“土壌など大きく
分けて4つのテロワールがあ
る。ブルジョワが造るワインは、
ほぼ同じ醸造方法で造られ
ている。しかし、これらのワイ
ンを飲み比べるとそれぞれ
が驚くほど明確な個性を持
っている。
今日多くの生産者が日本を訪
れるが、ジャン・マリー・ブルジョ
ワ程の有名人はそう多くはない
だろう。1980年代から日本訪
問を始めて訪問回数は50回を
超えた。「アンリ・ブルジョワのワ
インは、日本食と非常に相性が
良い。私が来日の度にしっかり
確かめているからね」常に安定
した彼のワインはソムリエから圧
倒的な支持を受け、輸入開始
当初よりワイン・リストに採用し続
けているレストランは少なくない。アンリ・ブルジョワの創業は1955年の
事。当時はわずか2ヘクタールしか所有しない貧しい造り手だった。「当
時はフランス国内でもサンセール・ワインの認知度は非常に低く、殆ど
が地元でのみ消費されていた。その為、貧しい生活を送る生産者が多
かった。多くの若者は貧しさから脱却する為に村を出てしまっていたよ」
自分の生まれ育った土地のワインをもっと広めようと決意したアンリ・ブ
ルジョワは、造ったワインを率先してパリへ持って行き、レストランを回っ
て売り歩いたと言う。その結果ワインの品質と個性が高い評判を呼び、
パリのソムリエやワイン愛好家が自らこの地域を訪れるようになった。ワ
インの銘醸地としても観光地として有名になり村人の生活も次第に豊か
になったという。そして彼の努力もありサンセールのソーヴィニヨン・ブラ
ンは世界を代表するワインとなった。現在ブルジョワ家では、ジャン・マリ
ーの次男が栽培、三男が営業、甥が醸造を担当とまさに一族総出でド
メーヌを切盛りしている。(因みに長男は村内でガストロノミーレストランと 独自の浄水システムで土地を守る
ホテルを経営)
「私達の一族はこの土地で10世代に渡って生活している。この土地の
個性と伝統的ワイン造りに敬意を払い尊重すること。それは伝統を重ん
“キンメリジャン”“シレックス”土壌毎に造られるキュヴェ
「サンセールは小さなAOCだが、そのテロワールは非常に複雑だ」AO じるということだけでなく、この土地の表現の為に最適の判断をするとい
Cサンセールとして認定されている畑は約2350ヘクタール、その内80 うことだ」 この土地を愛する気持ちはワイン造りだけにはとどまらない。
パーセントがソーヴィニヨン・ブランから造られる白ワインだ。この小さなA 醸造過程に出る糖分を含んだ水(タンクやトラクターの洗浄で出る水な
OCはロワール川の左岸サンセールの町を中心に広がる複数の村から ど)が河に流れ込むと、それが再発酵する事で河の生命体を殺してしま
なる。車で移動をすれば遠くても20分程で移動出来るエリアだが、実 う事から、息子達と一緒に独自の浄水システムを考案。シャヴィニヨー
は驚くほど複雑な異なるテロワールから構成されているのだ。「今では土 ル村から出る排水は全てこのシステムで浄水されてから村の外に流さ
壌毎にワインを分ける生産者が増えたが、当時は皆全ての葡萄を一緒 れている。「世界中を旅するのが好きだけれども、自分の村に勝るところ
は無いね」村の人々を愛し、この土地のワインを心より愛するブルジョワ
にしてただ“サンセール”として仕上げていた」早くからこの土壌の特異
性に着目していたジャン・マリーの父は土壌毎に分けてその特徴を前面 一家。この地のテロワールを熟知しその個性を表現したワインを世界に
にだしたキュヴェ造りに取り組んだ。アンリ・ブルジョワが拠点とするのは 届けるワインからは、彼らのこの土地への深い愛情が強く感じられる。
“クロタン・ド・シャビィニョール”という山羊の乳から造られるフロマージュ
キンメリジャン
■サンセール モン・ダネ・ド・ブルジョワーズ
ソーヴィニヨン・ブラン100%
醸造所正面のキンメリジャン泥灰質の急斜面
ジュラ紀キンメリジャン
1億5千5百万年~1億5千万年前
貝の化石を含む土壌がミネラル分をワインにもたらす
シレックス(火打石)
■サンセール ブルジョワーズ・ブラン
ソーヴィニヨン・ブラン100%
ロワール河添いのシレックスの混じる粘土石灰土壌
白亜紀セノマニアン
9千万年~8千万年前
シレックスがワインにフュメ香とスパイス香をもたらす。
商品記号
AOC
Bourgeois" Sauvignon
69M89 "Petit
プティ・ブルジョワ・ソーヴィニヨン
Vin de Pays
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
◎
2,000
異なる複数の畑で栽培される。平均樹齢10年の若木から40年の古木まで、様々な葡萄がブレンドされる。品種個性を的確に表現している。現地レストランでも最も定番のワイン。
Bourgeois" Cabernet Francs
69P22 "Petit
プティ・ブルジョワ・カベルネ・フラン
Vin de Pays
2011
赤
750ml
◎
2,000
サンセールの丘の斜面で栽培される樹齢10年から40年のカベルネ・フラン100%で造られる。100%除梗。14日間ステンレスタンクでのアルコール発酵。果実味を最大限に引き出し10ヶ月間フレンチ樽(60%)
にて熟成、フレッシュでフルーティなワインに仕上げている。
Bourgeois Rose Pinot Noir
69U79 Petit
プティ・ブルジョワ・ロゼ・ピノ・ノワール
新入港
Vin de Pays
2011
ロゼ
750ml
◎
2,200
ロワール河に面した丘の斜面で栽培される樹齢10年から40年のピノ・ノワール100%で造られる。3日間のマセラシオンの後に圧搾し、その後16℃~17℃にてアルコール発酵を行う。各種料理と相性が良く、ア
ペリティフにも最適な冷涼感のあるロゼ。
"la Vigne Blanche"
69M48 Sancerre
サンセール・ラ・ヴィーニュ・ブランシュ
Sancerre
2011
白
750ml
○
3,500
土壌:カイヨット中心の白亜質土壌。シャヴィニヨールに位置するカイヨットと呼ばれる石灰岩土壌が2/3を占める畑。樹齢は40年を越す。15~18℃に温度管理されたステンレスタンクで、18日間、自然酵母
でアルコール発酵を行う。(一部培養酵母使用することもある)発酵後6~7月の間、シュール・リーにて熟成され瓶詰め。
"Les Baronnes Blanc"
69N52 Sancerre
サンセール・レ・バロンヌ・ブラン
Sancerre
2011
白
750ml
3,300 粘土石灰質土壌
◎
土壌:シレックスの混じる粘土石灰質土壌。この畑特有の火打ち石の混じる土壌の畑で、樹齢50年以上の古木から上質の葡萄が収穫される。収量制限を課すことで、葡萄の実は凝縮度の高いものとなり、綺
麗な酸味とバランスの取れた深い果実味を産む。
"la Bourgeoise Blanc"
69Q02 Sancerre
サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ブラン(蔵出しバックヴィンテージ)
新入港
Sancerre
2002
白
750ml
6,400
"la Bourgeoise Blanc"
69U87 Sancerre
サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ブラン(蔵出しバックヴィンテージ)
新入港
Sancerre
2006
白
750ml
7,800
Sancerre
2010
白
750ml
4,800
"la Bourgeoise Blanc"
69U40 Sancerre
サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ブラン
△
△
○
土壌:シレックスの混じる粘土石灰質土壌。この畑特有の火打ち石の混じる土壌の畑で、樹齢50年以上の古木から上質の葡萄が収穫される。収量制限を課すことで、葡萄の実は凝縮度の高いものとなり、綺
麗な酸味とバランスの取れた深い果実味を産む。
"la Bourgeoise Rouge"
69C15 Sancerre
サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ルージュ
Sancerre
2007
赤
750ml
La Bourgeoise Rouge≪1500ml≫
69H41 Sancerre
サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ルージュ(蔵出しバックヴィンテージ)
Sancerre
2003
赤
1500ml
4,500 シレックス土壌
10,800
○
△
土壌:シレックスの混じる粘土石灰質土壌。南西の粘土石灰質土壌の畑。収量制限を課すことで葡萄の実は凝縮度の高いものとなり、綺麗な酸味とバランスの取れた深い果実味を産む。除梗は行わず、18
日間、26~32℃で自然酵母にて発酵。ピジャージュや1日2回のルモンタージュを行い、シュール・リーにて、色素やタンニンを丁寧に抽出。そして10~12カ月の間、トロンセ産樽にて熟成。
最新価格表にてご確認ください
Le Monts Dannes
69Q05 Sancerre
サンセール・ル・モンダネ(蔵出しバックヴィンテージ)
Sancerre
2007
白
750ml
5,800 キンメリジャン土壌
Le Monts Dannes
69S14 Sancerre
サンセール・ル・モンダネ
Sancerre
2011
白
750ml
4,200
○
○
土壌:キンメリジャン泥灰土。シャヴィニヨールの起伏のある丘の斜面のキンメリジャン泥灰土と粘土石灰土壌で栽培される。完熟をゆっくり待ってから収穫され、丁寧に発酵槽へと運ばれる。最良の果汁を取り
出す為、ゆっくりと圧搾し低温にてデブルバージュ。21日間のステンレスタンクでの発酵(15~18℃)。シュール・リーにてゆっくり9ヶ月の間熟成させる。
Jadis
69U80 Sancerre
サンセール・ジャディス
新入港
Sancerre
2011
白
750ml
7,000 キンメリジャン土壌の最良区画
土壌:キンメリジャン泥灰土。樹齢30年以上の畑でリュット・レゾネによる栽培。ソーヴィニヨン・グリが数%含まれる。ステンレスタンクとフレンチオーク樽(1:1)で11ヶ月間の熟成。無清澄、無濾過で満月後に
滓引き。
Sancerre
新入港
69665 Sancerre d'Antan
2006 白 750ml
9,800 シレックス土壌の最良区画
サンセール・ダンタン(蔵出しバックヴィンテージ)
d'Antan
69U81 Sancerre
サンセール・ダンタン
Sancerre
2011
白
750ml
7,000
○
△
○
土壌:シレックスでも特に優れた土壌。火打ち石の混じる石灰質土壌。樹齢40年。リュット・レゾネによる栽培。除梗せず自然酵母のみで発酵。フレンチオーク樽(60%)とステンレスタンクにて、11ヶ月間熟
成。無清澄、無濾過で満月後に滓引き。
Etienne Henri Blanc
69Q03 Sancerre
サンセール・エチエンヌ・アンリ・ブラン
Sancerre
2009
白
750ml
7,000
シレックス土壌、樹齢75年の古樹
○
土壌:シレックスでも特に優れた区画の古樹を使用。リュット・レゾネによる栽培。除梗せず自然酵母のみで発酵。100%バリック樽を使用(1/3新樽)し12カ月熟成。サンセールで初めて新樽を醸造に使用した
前当主エチエンヌ・アンリ・ブルジョワの名を冠したスペシャル・キュヴェ。
"le Chene St Etienne"
69667 Sancerre
サンセール・ル・シェーヌ・エチエンヌ・ルージュ
Sancerre
2000
赤
750ml
9,500
樹齢435年の木の樽を使用
限定キュヴェ
○
土壌:石灰岩。除梗を100%行い、自然酵母により、19日間のアルコール発酵後(26~32℃)。12ヶ月に渡り、樹齢435年のエチエンヌの樹で造った225lバリックと600lの伝統的な新樽で熟成させる。限定本
数のみの希少なキュヴェ。
Fume En Travertin
69S15 Pouilly
プイィ・フュメ・アン・トラベルタン
Pouilly Fume
2011
白
750ml
3,200
○
△
○
土壌:粘土石灰土壌。圧搾後にステンレスタンクにて発酵(15~18℃)。その後ステンレスタンク5カ月間シュー・ル・リーにて熟成させる。
Fume la DM de Bourgeois
69V15 Pouilly
プイィ・フュメ・ラ・ドゥモワゼル・ド・ブルジョワ(蔵出しバックヴィンテージ)
Fume la DM de Bourgeois
69T02 Pouilly
プイィ・フュメ・ラ・ドゥモワゼル・ド・ブルジョワ
新入港
Pouilly Fume
2007
白
750ml
7,800
Pouilly Fume
2011
白
750ml
4,800
土壌:キンメリジャン泥灰土。自然酵母にて、ステンレスタンクとフレンチオーク樽にて22日の間、発酵。そしてシュール・リーにてゆっくり9ヶ月の間、熟成させる。夏に入ってから、ようやく瓶詰めされる。最も瓶詰
が遅いキュヴェ。
サンセールを世界のワインへ
サンセールで 10 代続く醸造家アンリ・ブルジョワ。
現当主ジャン・マリーの父アンリ・ブルジョワが1955年に元詰めを始めた。
当時のサンセールは地元消費が殆どの地酒で価格も安かった。
若者達は貧しい生活から抜け出そうと、皆村を離れてしまっていた。
アンリは僅か2ヘクタールの畑でドメーヌを設立。
サンセールの品質向上の為に家族と一丸となって情熱を注いだ。
現在はサンセールとプュィイ・フュメを含めて67ヘクタールを所有。変わらず家族経営を続けている。
左から三男アルノー(マーケティング)・次男リヨネル(栽培責任者)・ジャン・マリー(現当主)・甥ジャン・マルク(醸造責任者)
キンメリジャンの“地獄の丘”の麓に立つ醸造所
本拠地はサンセール村のコミューンであるシャヴィニヨール。
“クロタン・ド・シャヴィニヨール”というヤギのチーズで知られている人口僅か数百人の谷間の小さな地域だ。
醸造所の背後にそびえるのは“モン・ダネ”と呼ばれる急斜面の区画。
中世の頃、葡萄畑の労働者達が急斜面による作業の辛さからこの丘を“モン・ダネ(地獄の丘)”と呼んだことに由来する。
中腹にはアンモナイトや牡蠣の化石を多く含むキンメリジャン土壌が露出。
ここからは繊細な酸とヨード香を持つ香り高いサンセールが生まれる。
サンセールの造り手であれば一度は手掛けたいと憧れる区画だ。
「父のアンリ・ブルジョワは初めてサンセールの土壌に着目してワインを手掛けた造り手。
当時全ての葡萄はブレンドされ画一化した味わいの“サンセール”といワインだけが流通していた。
父はテロワールの個性を表現した良質のサンセールを造る事でこのAOCが世界に通用するようになると考えていた」
火打石の香を生むシレックス土壌
サンセールは僅か2350ヘクタールという小さなアペラシオン。
しかし南北に数多く走る断層の影響により、複数の異なる土壌が存在する。
アンリ・ブルジョワがキンメリジャンと並んで情熱を注ぐのがロワール沿いに広がるシレックス土壌からのワイン造り。
砂利にシレックス(火打石の一種)の欠片が多く含まれ、これが日中の熱を集め葡萄の熟度を高めるという。
火薬の様なフュメ香と力強い骨格を持つ長期熟成可能で男性的なワインに仕上がる。
以前はシレックス土壌から造られるワインは強すぎて飲みづらく、他の区画のワインと混ぜるべきだと思われていた。
でもアンリ・ブルジョワはこの骨格と硬質なミネラルに長熟の可能性を感じ単一区画のキュヴェを造った。
「父の決断を周りの造り手達は“そんなワインは固くて好まれる訳が無い”とこぞって止めたよ。
でも父はサンセールを決して地元で消費されるだけの軽口ワインとして終わらせたくなかったのだと思う」
蔵出しバック・ヴィンテージ
アンリ・ブルジョワのもう一つの特徴は蔵出しバック・ヴィンテージ。
「サンセールは決して早飲みワインでは無い。熟成してこそ真価が表れてくる。
キンメリジャン・シレックス土壌から生まれる酸とミネラルの豊かさは長期熟成の可能性を与えてくれる。
熟成したサンセールは若い内の果実のアロマに加えトリュフやスパイスなど驚くほど複雑な香が生まれてくる。
サンセールを熟成させてリリースしている造り手が少ないのは本当に残念だ。」
長期熟成が可能と判断したキュヴェは一部を醸造所地下のセラーで静かに熟成。
定期的にジャン・マリー自らが試飲を行い、飲み頃を迎えたものからリリースしている。
「2001年は素晴らしい年だったが、一部のキュヴェは熟成途中で私が納得の行く品質にならなかったのでリリースをあきらめたよ。
残念だがそのサンセールとその土壌の真価が発揮されたものだけを販売する。
一人でも多くの人にサンセールの熟成のポテンシャル実感して欲しいと思っているよ」
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