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シンプルなデータ交換を超えた相互運用性の拡大

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シンプルなデータ交換を超えた相互運用性の拡大
お客様事例
クリーブランドクリニック
シンプルなデータ交換を超えた相互運用性の拡大
大手病院がEMRとECMの相互運用についてコメント
EMRアプリケーションから直接、電子的にドキュメントにアクセス 米国の病院ベスト3の1つにランクされたクリーブランドクリニッ
クは、患者最優先の技術革新を取り入れ、一流の患者治療を世界
規模で展開しています。本部をオハイオ州クリーブランド市に置
き、オハイオ、フロリダ、カナダ、アブダビに60以上の施設を持ち、
米国国内はもとより80か国以上におよぶ国々からの患者の治療
に従事しています。
まず救急科と患者登録業務でOnBaseドキュメントイメージング
およびフロントオフィススキャンニングを使用する取り組みが行
われました。メインキャンパスでは、運転免許証をスキャンするメ
インフレームソリューションが既に開発されていましたが、他の施
設に展開することが不可能であったため、Epickユーザーが電子
的に取り込んだ資料を使用することができませんでした。患者が
同じ医療システム内で何度も診察を受ける場合、その都度患者情
報を提示する必要があり、患者と病院職員にとって面倒なものと
なっていました。その点、フロントオフィススキャンニングを患者登
録に利用することで、ドキュメントをシステムに一旦取り込むと権
限を持つユーザがどの施設からでも運転免許証などの患者情報
を直ちに利用することができます。一方、ドキュメントイメージン
グは、緊急診療科で使用するドキュメントをスキャンし、直接患者
のEMRと関連させることで、マウスをクリックするだけでEMRの
インターフェースから即時にドキュメントを利用可能にする機能を
提供します。
クリーブランドクリニックでは、電子医療記録システムが患者にも
たらすメリットは、医師による迅速な治療方針の決定、患者登録
の待ち時間や医療記録の検索時間の短縮などといった様々な方面
に及ぶことをこれまでの実績から実感し、今後も継続的に電子医
療記録システムの導入と可用性を効果的に改善する方法を模索し
ています。
医療提供者に優れた操作性を提供するように設計されたEMRは、
地理的に分散した医療提供者、医師、患者間の診療時における距
離を確実に埋めています。しかしながら、クリーブランドクリニック
は、EMRの機能を最大限患者医療に生かすには、分断された医療
システムと未だに紙に依存するドキュメント中心のプロセスの両面
に取り組む必要があるという結論に至りました。
医師間のコミュニケーションとコラボレーションの増加
「理想は相互運用で、それが最適な医療を提供する最善の方法
です。」とクリーブランドクリニックWilloughby Hills Family
Health Centerの副医長、Robert S. Juhasz氏は述べています。
この相互運用とは、電子コンテンツ管理をシステムに取り入れるこ
とを含め、単なるデータ交換ではなく、データの相互運用性を拡張
することです。そうすることで、ドキュメントの出所に関わらず、ま
たベンダー、コンピューター、施設やロケーションを問わず、異なる
ハードウェアやソフトウェアシステム間で自動的にドキュメントを
共有できるようになり、ユーザー間のコミュニケーションやコラボ
レーションを効率良く促進することができます。
こうした点を考慮して、クリーブランドクリニックがエンタープライ
ズコンテンツマネジメントソリューション(ECM)として選定したの
がOnBaseです。OnBaseは、Epic Systems Corporationが提
供するEMRシステムと密接に統合するソリューションとして既に定
評があり、クリーブランドリニックが必要とする機能を持ち合わせ
ていました。ハイランドソフトウェアが開発したOnBaseは、ECM
ソリューションの統合スイートで、主要な機能としてドキュメントイ
メージング、電子文書管理、ワークフロー、COLD/ERM、記録管理
などを備えています。
このように病院の職員が使い慣れたアプリケーションからドキュ
メントにアクセスできるようにすることで、従来のプロセスをサポ
ートしつつ、かつエンドユーザーへの高い普及率を促進します。エ
ンタープライズアプリケーション統合部長であるDan Slates氏
は、次のように述べいます。
「操作を間違うと、問い合わせの電話
が鳴り止まない状態になりますから、全ての関係者が満足できる
ように、使用するツールはシンプルなものを心がけています」。
診療情報管理(HIM)や医療記録といった複数のソースから徐々
に収集したドキュメントを取り込み、自動的にクリーブランドクリ
ニックのトランザクションプロセスに組み入れることで、既に確立
されたワークフローのメリットをさらに拡大します。プロセスの進
行を遅らせる大量の紙文書を電子ドキュメントに置き換えること
で、複数ユーザーによるドキュメントの同時表示が可能となり、コ
ラボレーションツールや監査証跡が提供されるため、ユーザーの
不満を解消し、コミュニケーションや効率性を改善することができ
ます。
「OnBaseを使用すると、情報は適時・適所で必要な職員に
提供されます。」とJuhasz医師が述べています。
フロントオフィススキャンニングは、病院が「Medicareからの重
要なお知らせ」を配布してMedicare(米国における高齢はまたは
障害者向けの公的医療保険制度)の有資格者に対し、退院の延
期を要求する権利について通知する義務へのコンプライアンス促
進、および監査証跡の確保という面でも有効です。患者の登録時
に、患者情報をフィルタすることで患者のMedicareのステータス
や年齢に応じて患者が有資格者であるかどうかを判断し、該当す
る場合は通知書が印刷され、患者の署名を得た後、フロントオフィ
ススキャンニングを使って通知書をOnBaseに取り込みます。その
時点で、通知書はEMRから直接使用する事が可能となり、患者の
退院の48時間前に患者に再度提示するなど、患者の入院期間を
通して電子的に追跡・管理することができます。
医師は大量のドキュメントを直ちに利用可能
紙の記録を複数の場所から探し出す必要がなく、診療時に電子ド
キュメントを瞬時に利用できるため、医師は治療方針の決断に集
中でき、患者治療の質が向上します。
「以前は、患者の医療記録の中から必要となるドキュメントを入
手するまでに数分から数日かかっていました。それが今では、必要
な時にいつでも情報が利用できます。」とJuhasz医師は述べ、さ
らにOnBaseの利点について次のように語っています。
「患者に費
やす時間は、ある程度の時間に限られているなか、記録がオンラ
インで入手できるため、医師はプロセスにかかる時間を短縮させ
ることができ、その時間をプロセスではなく人との時間に費やせま
す。その結果、診療中に患者はより多くの情報を伝えることが可能
となり、医師はその情報に基づき治療の質を向上させることがで
きるため、患者は非常に満足しています」。
さらに、EpicシステムをECMと統合することで、医師が患者に行
ったテスト結果は、スキャンされてシステムに取り込まれ、医師の
「Epic In Basket」に直接送られるため、医師がその結果をすぐ
に評価でき、迅速により良い決断を下すことが可能になります。
「テスト結果が間もなく入手可能といった単なるメッセージを受け
取るのではなく、医師がテスト結果を直ぐに検索できるようになり
大きく飛躍しました。」とSlates氏が述べます。
「EMRとの統合は
シームレスに行われ、医師の通常業務の流れが電子化されたとい
う以外に大幅な変更は無かったため、特にユーザートレーニング
の必要がありませんでした」。
ペーパレス化を手順に取り入れ、運営コストを削減
クリーブランドクリニックが採用した技術は、迅速に展開可能なホ
スト型のパッケージソリューションです。パッケージにはディスコネ
クテッドスキャンニング、ドキュメントイメージ、EMR統合ソリュー
ションが含まれ、適切な時点で速やかに個々の施設や部門に展開
できます。また、既に展開済みのソリューションから得たベストプ
ラクティスを活用できるといったメリットがあります。
Webベースのホスト型ワークフローを利用することで、以前の紙
中心のプロセスによる請求書作成やコーディング作業で欠かせな
かった大量の紙文書の複製が不要となり、紙文書の印刷、保管、
輸送にかかるコストが大幅に削減された結果、業務の「グリーン
化」を更に促進することが可能になりました。さらに、ディスコネク
テッドスキャンニングサービスをクリーブランドクリニックが自らホ
ストすることにより、以前ホストを委託していたドキュメントイメー
ジングプロバイダーに支払っていた年間14万ドルの削減に成功し
ました。
「投資回収率(ROI)は、およそ2週間で実現しました。」と
Slates氏が指摘しています。
セルフサービスの照会リサーチで、効率をグローバルヘルスコミュ
ニティ規模に拡大
クリーブランドクリニックでは、OnBaseを利用して複数の施設に
分散したシステムの整合性を保つだけでなく、OnBaseをクリーブ
ランドクリニック内の業務の流れや他の病院との連携、コンサル
テーション、照会といったさらに大きなヘルスコミュニティーにま
で広がる業務の流れの整合性確保にも利用しています。
「一般の
診療医や小児科医が患者を専門医に照会する際、照会された医師
は、記録を引き出して以前患者を診療した医師のすべてのメモや治
療内容を読みことができます。同僚の医師の間でもこのシステム
は非常に好評です。」とJuhasz医師が述べています。
OnBase EMRドキュメントをDr. Connect(Epicシステムの
AffiliateLinkフリーコラボレーションサイト)を使用する医師に提
供することで、クリーブランドクリニックに所属していない顧問医
師がこのWebサイトに入り、セルフサービス機能を利用して職員の
手を借りずに該当するドキュメントや情報にアクセスし、より良い
治療方法の決定に役立てることができます。
エンタープライズソリューションの今後:診療時の電子的な心電図の
参照を可能に
クリーブランドクリニックでのエンタープライズアプリケーション
を管理するグループには、次回のソリューション導入の対象部門と
して30~40の部署からリクエストが入っています。医師から最も
リクエストが多いOnBaseドキュメントは、診療時に利用可能な電
子的な心電図で、心疾患患者ケアで米国一にランクされたクリー
ブランドクリニックならではの要望といえます。このようなニーズに
応え、GE Muse ™ のOnBase統合の展開に伴い、診断検査の結
果がEpic In Basketに送信された時点で電子的な心電図画像が
利用可能となる予定です。
「画像から得られる情報は、百聞は一見
にしかず、です。」とSlates氏は述べています。
その他、医療ソリューションとして開発が望まれているものとし
て、スタッフがドキュメントをEpic’s Cadence®やPrelude®イン
ターフェースからOnBaseに追加できるようにするスキャン統合や
高度な網膜スキャンを人間ドック用のEMRの一部として含めるこ
とを可能にするソリューションなどが挙げられます。また、医療部
門以外のエンタープライズ規模のソリューションとしては、人事部
や法務部といった管理部門向けのソリューションも要望に上がっ
ています。
OnBaseソリューションは、EMR単独では解決できない様々なギ
ャップを埋めることで、時間、不満、コストを増加させる付加価値
の無いプロセスを排除し、技術革新、リサーチ、患者への配慮を
通じて卓越した患者医療を目指すクリーブランドクリニックをサポ
ートしています。
「OnBaseソリューションによって、より総合的な
病歴の把握と、それらを管理する包括的なリポジトリがもたらさ
れ、OnBaseにかかわる関係者全員がその恩恵を受けています。」
とJuhasz医師はコメントしています。
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