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環境 〉 〉 環境に関する方針と取り組み 再生可能エネルギーへの
環境 〉 〉 環境に関する方針と取り組み MUFG CSR Report 2014 銀行 再生可能エネルギーへのプロジェクトファイナンス 高原地帯に、高さ約130mの風 力発電機を17基設置する 化石燃料に代わるクリーンなエネルギーとして、再生可能 計画です。合計出力は51MWで、一般家庭約3万世帯分に エネルギーの導入、普及が世界各国で進んでいます。三菱 相当する電力を供給するとともに、年間約5万7,000トンの 東京UFJ銀行は、未来の産業や生活を支え、温室効果ガス CO 2削減効果を見込むことができます。このプロジェクト 削減に貢 献するさまざまな再生可能エネルギー開発を、 に対し、総額113億円の協調融資を融資団幹事として組成 プロジェクトファイナンスのアレンジおよび融資を通して 【2013年再生可能エネルギー部門におけるプロジェクトファイナンス・ リーグテーブル】 企 業 1 三菱UFJフィナンシャル・グループ 1,301.43 5.86 2 Sumitomo Mitsui Financial Group 1,183.26 5.33 3 Deutsche Bank 1,011.25 4.55 しました。 4 Credit Agricole Group 830.94 3.74 積極的に支援しています。 海外の地熱発電の分野では、日本・米国・アジアの民間資本 5 UniCredit 828.56 3.73 東日本大震災後、国内の中長期的なエネルギーと環境政策 によるインドネシア共和国スマトラ島サルーラ地区における 6 NordLB 734.07 3.31 7 HSH Nordbank 714.55 3.22 における議論が活発化し、再生可能エネルギーの導入が進ん 発電所プロジェクトに対し、邦銀と海外の6銀行および国際 8 National Australia Bank 685.22 3.09 でいます。2010 年に決 定された「エネルギー 基 本 計 画」 協力銀行、アジア開発銀行による総額11億7,000万米ドルの 9 Rabobank 683.97 3.08 で は 、ゼ ロ・エ ミッション 電 源(原 子 力 お よび 再 生 可 能 融資契約を主幹事として取りまとめました。他の発電事業 10 ING Group 682.32 3.07 エネルギー)の比率を2020年には50%以上に引き上げると よりリスク査 定が 難しいとされる地熱発電事業へのプロ しています。2012年7月から、再生可能エネルギー(太陽光、 ジェクトファイナンスでは 、世界最 大 規 模となります。同 風 力、水 力、地 熱、バイオ マ ス)の 固 定 価 格 買 取 制 度 が 発電所は2016年より30年間、320.8MWの電力をインド スタートし、社会 全体で再生可能エネルギーを普及・拡大 ネシア国営電力公社に供給する予定で、年間184万トンの させる取り組みが始まっています。 CO 2削減 *2が見込まれています。 三菱東京UFJ銀行は、海外の案件で培った豊富なノウハウと 地熱発電のほか、世界各地における太陽光発電、風力発電 実績をベースに、国内においても1998年頃より、本格的に、 などへ の取り組みで、MUFGは2013 年 の 再生可能 エネ エネルギー 開 発 案件などにプ ロジェクトファイナンスを ルギー事業に関連したプロジェクトファイナンスにおいて 提 供する取り組みを 進 めてきました。2013年 度は、メガ 世界ランキング第1位 *3となり、プロジェクトファイナンス ソーラー案件では、国 内 最 大 級の六ヶ所ソーラーパーク 全体においても、同年の融資額で世界第1位となりました。 今後もアレンジ実績とノウハウを活かし、持続可能な社会を 県) などのファイナンスを組成しました。 推進する世界各国の再生可能エネルギーの普及を牽引して 六ヶ所ソーラーパークは“鷹 架地区”と“千歳平北地区”に いきます。 よって構成され、約253ha(東京ドーム約50個分の面積)の *1 六ヶ所ソーラーパーク、由利高原ウインドファーム:再生可能エネルギー *1 土地に約51万枚のソーラーパネルを敷設する計画です。合計 出力は(直流ベース)148MW(メガワット)で、年間を通じて 一般家庭約3万8,000世帯分に相当する電力を供給すると ともに、年 間 約7万トンの CO 2 削 減 効 果 を 見 込むことが できます。このプロジェクトの融資総額は393億円で、三菱 東京UFJ銀行は地域の銀行を含む14行の融資団幹事を務め ています。また、由利高原ウインドファームは、日本海から 5kmほどの“子吉” “ 西由利原” “ 西目”の3地区にまたがる 発電事業者大手のユーラスエナジーグループが推進するプロジェクト。 *2 184万トンのCO2削減:国際協力銀行による試算。 *3 世界ランキング第1位:プロジェクトファイナンス専門誌「Infrastructure Journal」誌の調査結果。 金額 (US$m) シェア(%) 出典: 「Infrastructure Journal」誌 環境に関する方針と取り組み 順位 *1 、風力案件では、由利高原ウインドファーム(秋田 (青森県) 28 環境 〉 〉 環境に関する方針と取り組み MUFG CSR Report 2014 銀行 環境対応を進めるお客さまへの資金調達支援 利 子 補 給 金 制 度 を 活 用した「グリーン プ ロジェクト支 援 費用の一部として10万円のサポート金をご提供する「ECO 三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は、環境対応を事業 ローン(1%利子補給金対応型)」の取り扱いを2013年8月 認証サポートローン」をご提案しています。 信託 とされるお客さまや、事業活動によって排出される温室効果 から 開 始し、多くの お 客 さ まに 導入い た だ いていま す。 *エコステージ:一般社団法人「エコステージ協会」が運営する日本独自の環境 ガスの削減をめざすお客さまの取り組みに対し、環境対策 2013年度には株式会社オー・ジー(大阪府) 、 中越パルプ工業 計画のサポートから資金のご提供まで、幅広く支援してい 株式会社(富山県)、山田石油株式会社(山口県)など幅広い ● ます。 お客さまに対して融資を実施しました。なお、全国で16件 三菱UFJ信託銀行は、CSR活動や地球温暖化防止のため なかでも、 “ 本業”を活かした資 金調達のソリューションと 承 認された中で、三菱 東 京UFJ銀行で11件の案件が承 認 のCO 2 削減に積 極 的に取り組む 法 人のお客さまに対し、 して、三菱東京UFJ銀行では省エネに資する設備資金需要 されています。 CSRやCO 2 削減へのこれからの取り組みをサポートする 「グリーンファイナンス促進利子補給金制度」とは、金融機関 管理規格。 CSRサポートローン/CO 2削減サポートローン オリジナル商品をご提供しています。 「環境ビジネス室」にて、お客さまの工場、オフィスビル、店舗 が行う環境リスク調査融資のうち地球温暖化対策のための 「CSRサポートローン」 などに省エネ設備を導入する取り組みや太陽光発電などの 設備投資にともなう借入利率のうち、2%を上限とする利子 「CSRに関する項目(3 ∼ 5個)について改善目標を宣言され 再生可能エネルギー関連のプロジェクトを幅広くサポートし 補給金を最長5年にわたり受領できる制度です。 ています。また、三菱UFJ信託銀行では、企業の地球温暖化 環境リスク調査融資とは、金融機関が融資先事業者に対し、 「CO 2削減サポートローン」 対策推進を支援する環境融資スキームをご提供しています。 事業にともなう環境影響などの調査結果および環境配慮 「CO 2の削減を宣言されたお客さま」に対し、優遇金利にて ● 環境経営支援ローン 三菱東京UFJ銀行は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング の取り組み計画の提出を求め、その内容および実施の確認 を行うもので、三菱東京UFJ銀行では、三菱UFJリサーチ& たお客さま」に対し、優遇金利にてご融資するローンです。 ご融資するローンです。 「CSRサポートローン」 「CO 2削減サポートローン」いずれの ローンも、予め目標宣言を行っていただく必要はありますが、 とともに、法人のお客さまの環境経営への取り組みを評価 コンサルティングとともに確認体制を構築しました。 し、その結果に応じた融資条件をご提案する「環境経営支援 ● ローン(CSR型)」を用意しています。2011年4月から取り扱い 三 菱 東 京UFJ銀 行では、経 済産 業 省の「エネルギー 使 用 でも、予めお預かりした金利優遇相当額を外部団体へ寄付 を開始し、多くのお客さまに導入いただいています。また、 合 理 化 特 定 設 備 等 導入促 進 事 業 費 補 助 金」を 活 用した することなどで社会貢献・環境貢献が可能で、CSRや環境 こうした融資に、環境省の環境配慮型融資促 進事業 利子 「省エネ対策支援ローン(1%利子補給金対応型)」の提供も に対するお客さまの取り組みを対外的にアピールすることも 補給 制度の活用を加えた「環境経営支援ローン(1%利子 進めています。省エネ設備などの更新投資やトップランナー 補給金対応型)」の提供も進めています。2013年度には富士 機器導入を実 施される多くのお客さまにご 利用いただき 物流株式会社(東京都)、河村電器産業株式会社(愛知県) ました。 「エネルギー使用合理化特定設備等導入促進事業費 など 幅 広 い お 客 さまに 対して「進 んで いる環 境 経 営」や 補助金制度」とは、経済産業省が所管する利子補給制度で、 「十分な取り組み」とする環境格付評価を行い、融資を実施 省エネ設備導入にともなう借入利率のうち、1%を上限と 省エネ対策支援ローン しました。 する利子補給金を最長10年にわたり受領できる制度です。 環境配慮型融資促進事業利子補給制度とは、環境格付の ● 取得、CO 2 削減目標の誓約・達 成を条 件として、環 境配慮 三 菱 東 京UFJ銀 行では、環 境 負荷の低 減に取り組む中小 型設備導入にともなう借入利率のうち、1%を上限とする 企業のお客さまをサポートする商品やサービスの開発も進め 利子補給金を最長3年にわたり受領できる制度です。 ています。ISO14001、エコアクション21をはじめ、 「 エコ ● グリーンプロジェクト支援ローン 三菱東京UFJ銀行は、環境省のグリーンファイナンス促進 ECO認証サポートローン ステージ *」などの環境認証をすでに取得されているお客 さまや、認証取得を実施されるお客さまに対して、認証取得 事前の「格付作業」などは不要です。また、目標未達成の場合 可能です。 環境に関する方針と取り組み に対する融 資などを全拠 点で積極的に進めると同時に、 29 環境 〉 〉 環境に関する方針と取り組み MUFG CSR Report 2014 省エネ家電など、日本技術に強みのある分野において、日本 CDM(クリーン開発メカニズム)とは、国連 気候 変動枠組 および途上国双方がメリットを享受しながら地球規模での 条約のもとに採択されている京都議定書第12条の規定に 温暖化対策が進むよう、CDMの分野で培ってきたノウハウ した資金が、地球環境の破壊や人権の侵害などにつながら 基づき、温室効果ガスの削減目標を持つ先進国が途上国 やMUFGのファイナンス機能を活用し、JCMに関する取り な い ように 配 慮 する取り組 みが 金 融 機 関 に 求められて の国内で、持続可能な発展に寄与する事業に技術や資金の 組みを進めています。 います。 支援を行い、削減できた温室効果ガス排出量を国連が認定 ● し、先進国がクレジット(「排出権」)として自国の削減に充当 三 菱UFJモルガ ン・スタンレー 証 券 が コン サル ティング 手 が ける際 の 環 境 配 慮 の 枠 組 みとして「赤 道 原 則*1」を できる仕組みです。 を行っているJ C M 案件 の 一つにケニアの 未 電 化 地 域に 2005年に採択し、お客さまのプロジェクトにおいて国際的 CDMを実 施 する際には、事 業 を 進める国や対 象 案件 の ソーラーランタン 選定のほか、削減量を算定するための「方法論」の国連による ケニアでは地方の電化率が20%を下回るため、ケロシン を 資 金 調 達 支 援 の 完了後 も 環 境 へ の 影 響 を モニターして 承認、および審査の承認を得るための手続きやノウハウが 燃料に使用するケロシンランプが広く用いられていますが、 います。 必要となります。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、 黒煙による健康被害や火事の危険、 燃料代による家計の圧迫 赤道原則は従来プロジェクトファイナンスのみを対象として 早くからCDMコンサルティング業務に着手し、カンボジア が懸念されています。ソーラーランタンの普及はCO2の削減 いましたが、2013年の改訂(EPⅢ)により、大規模なコーポ (カンダル州)のもみ殻発電事業など、現在まで100件を超 だけでなく、こうした副次的問題を解決することにもつなが レートローンにも同原則を適用し、環境・社会に対する配慮 ります。 を一層強化することになりました。現在では、採択している *1 JCM:CDMを補完する新しいメカニズムとして日本政府が国際的に提案 すべての金融機関が新しい原則の適用を開始しています。 (2014年5月現在)。 *2 証券 2013年11月、ポーランドのワルシャワにおいて国連気候変動 枠組条約第19回締約国会議(COP19)が開催され、すべて の国が参加する2020年以降の新たな国際枠組みについて、 各国が温室効果ガス削減の自主的な目標を導入すること が 合 意 さ れ ました 。新 た な 国 際 枠 組 み に 向 け て 、現 在 さまざまな取り組みが検討されていますが、日本政府は、 を普及させるプロジェクトがあります。 *3 *1 」を 新しいメカニズムとして、 「JCM (二国間クレジット制度) 二国 間 文 書に署名した国と相 対で事 業を進められ、CDMよりも広 範 な 事 業 が 対 象になる、手 続きの時 間 が 短い、日本 国 政 府 の 補 助 金 が 利 用 できるなどの特徴があります。 *2 ソーラーランタン:太陽光をエネルギー源とする充電式のLEDランタンで、 携帯電話の電源としても使えます。10万台を代替すると年間約15,000 トンのCO2を削減することができます。 *3 ケロシン:石油の成分の一つで、ケロシンを主成分とする燃料として「灯油」 「ジェット燃料」などがあり、とくに、灯油は成分のほとんどがこのケロシン となっています。 途上国での開発プロジェクトや、国内外の事業活動に融資 三菱東京UFJ銀行では、大型の開発プロジェクトへの融資を してい る二 国 間 におけるクレジットの 仕 組み を用 いた 取り組みで す。 JCM(二国間クレジット制度)に関する取り組み 赤道原則を通じた環境リスクマネジメント な基準に則った配慮を実施するための助言を行うとともに、 三菱東京UFJ銀行は、赤道原則の運用の信頼性を示すため、 赤 道 原 則の内部 手 続きや運 用状 況 などを第三者 機 関に 開 示し、2012年 度より赤 道 原 則 の 運 用 実 績に係 る開 示 情報*2がすべてガイドラインに従っていることを示す「独立 した第三者保証報告書」を取得しています。 *1 赤道 原則(Equator Principles) :開発などにともなう周辺地 域の環 境や 社 会への負荷を回 避・軽 減 するために大 型・開 発などのファイナンスに おいて環境社会影響やリスクを評価・管理すべく金融業界が独自に設定 した枠組み。開発などにともなう環境社会リスクを計画段階から調査し、 適切な対策を施すとともに、融資後も適切に実施されているかを管理する 国際的に提案しています。2014年5月末時点で、モンゴル、 ことを目的としています。世界34ヵ国、三菱東京UFJ銀行を含む80の金融 ケニア、ベトナム、インドネシアなど11ヵ国がJCMに関する 機関が同原則を採択しています(2014年7月現在)。 政府間文書に署名しています。 同制度に関連し、日本政府は、2010年度から「地球温暖化 対策技術普及等推進事業」などJCMに関連する公募を実施 して い ま す が、三 菱 U FJモ ルガ ン・スタンレ ー 証 券 は 、 これまで50件を超える案件に関与しています。JCMの対象 分野は多岐にわたりますが、都市 交 通 整 備、省エネビル、 *2 開示情報:http://www.bk.mufg.jp/csr/eco/equator.html 環境に関する方針と取り組み える案件を手がけ、うち76件が 国連に登録されています ケニアにおけるソーラーランタン 銀行 証券 CDMコンサルティング業務の推進 30 環境 〉 〉 環境に関する方針と取り組み MUFG CSR Report 2014 オフセット受託サービス)」をご提供しています。排出権付き 経費から維持・管理の費用を除いた額が、お客さまの利益と 商品の開発、展示会で排出されるCO 2のオフセット、自社 (2006年版) または EP Ⅲ にしたがいフィナンシャルクローズした なります。ESCO事業におけるエネルギー消費の削減効果が 工場 のオフセットなど、さまざ まなシーンでお 客さまの 案件を対象にしています。 当初の計画を下回った場合でも、お客さまに追加負担を求め 環境貢献活動をサポートします。また、 「カーボンナチュラル ないことも、ESCO事業の特色の一つです。また、ESCOとい リース(排出権付きリース)」は、リース物件の利用によって う総合的な枠組みのなかで計画が進められるため、さまざま 発生するCO2を、排出権を利用してオフセットするサービス な国の補助制度などが利用しやすく、 投資総額の低減につな です。お客さまは煩雑な事務手続きを行うことなく、環境 がります。 活動を行うことができます。 三菱UFJリースは、ESCO事業が日本に導入された草創期 ● からサービ スの 提 供 を 開 始するなど 省エネ 推 進 の 総 合 グリーンリースとは、リース物件の消費電力の一部を、風力 コーディネーターとして提供機能を拡充しており、 これまでの や太陽光など環境への負担が少ない自然エネルギーで発電 取り扱い件数は430件(2014年3月末現在)と、国内トップ したグリーン電力で賄うサービスです。リース契約に対して、 クラスの実績と評価を得ています。 自然エネルギーに関する環境価値を証書化した「グリーン 三菱東京UFJ銀行の赤道原則(EP)の適用件数と実施状況に関する 開 示 は、2013年 4月1日から2014 年3月31日まで の 期 間 に、EP Ⅱ プロジェクトファイナンス*3 2013年4月1日以降にレビューを実施し、2013年4月1日から2014年 3月31日までにフィナンシャルクローズを迎えた案件。 EP適用案件(EPⅡ・EPⅢ合算) カテゴリー A − 環境・社会に対して重大 カテゴリー別 A B C な 負 の 潜 在 的 リス ク 、ま た は 、影 響 を 合計 1 22 3 及ぼ す可能 性があり、そのリスクと影 響 が多様、回復不能、または前例がないプロ 地域別 A B C 米州 - 9 - アジア太平洋 - 8*4 2 欧州・中東・ アフリカ 1 6*4 1 セクター別 A B C インフラ - 5 1 鉱業 - - - ジェクト。 石油・ガス 1 4 - カテゴリー C − 環境・社会に対しての負 石油化学 - - - のリスク、または、影 響が最小 限、または 電力 - 13 2 ジェクト。 カテゴリー B − 環境・社会に対して限定 的な潜在的リスク、または、影響を及ぼ す 可能 性があり、そのリスクと影 響の発 生 件 数 が 少 なく、概 してそ の 立 地 に 限 定 され、多くの場合は回復可能であり、かつ、 緩 和 策 によって 容 易 に 対 処可 能 なプ ロ 全くないプロジェクト。 *3 その他プロジェクト紐付きコーポレートローン、プロジェクトファイナンス アドバイザリーサービスにつきましては、ホームページ (http://www.bk.mufg.jp/csr/eco/equator.html)を参照ください。 *4 一つの案件で二つの地域に該当するものがあるため、 「地域別」の内訳数の 合計は案件総数と一致しません。 ● 環境事業者向けファイナンスサービス グリーンリースとグリーン電力証書化サービス 電力証書」を割りあてることで、お客さまはグリーン電力を 三菱UFJリースでは、省エネ、再生可能エネルギー関連の 手軽に利用することができます。 環境ビジネス事業者へファイナンスを行い、事業計画の実現 また、三菱UFJリースは2010年7月にグリーン電力証書発行 をトータルにサポートします。コーポレート型のファイナンス 事業者として認定を受けており、太陽光発電設備をリースで 手 法 に 加 え 、事 業 の 収 益 性 や 安 定 性 に 重 点 を 置くプロ 導入されたお客さまから、その使用により生まれた自然エネ ジェクトファイナンスの 手 法 を 取り入れるな ど、多 様 な ルギーの環境価値を有償で譲り受け、グリーン電力証書化 ファイナンスサービスをご提供しています。 サービスもご提供しています。三菱UFJリースは、こうして リ ース 各種のサービス ● 地球温暖化防止に向けたさまざまな取り組みやサービス 三 菱UFJリースは、再生可能 エネルギーに関する事 業 を 環境投資を行いたいお客さまと、グリーン電力の利用により 開発を進めています。 積極的に推 進しており、その取り組みの一つとして、お客 CO2 排出削減に取り組むお客さまとをつないでいきます。 さまとともに国内に保有する社有地を活用した太陽光発電 ● ESCO(Energy Service Company)事業は、ビルや工場、 プロジェクトを開始しました(2013年12月より稼動)。発電 三 菱UFJリースは、廃 棄 物 削 減 などの 役 割と責任を認 識 ホテルなど多くのエネルギーを使用する施設や、市街地の した電力は、現地の電力会社に全量売電します。 し、ものを取り扱うリース会社としての強みを活かして工作 防犯灯設備などの 「省エネ化」 を目的として、 エネルギー診断、 そ の ほかにも 、賃 貸 住 宅 の 屋 根 を 活 用した 太 陽 光 発 電 機械や医療機器、情報関連機器などの中古機器売買事業 計画立案や改修工事のご 提 案、施行後の効果検証などを プロジェクトへの参画など、再生可能エネルギーへの取り に取り組んでいます。たとえば、情報関連機器類は、グループ パッケージでご提供し、環境負荷低減とコスト削減を同時 組みを通じて、地 球 環 境保 全とエネルギー問題の改善に 会社の「MULエコビジネス」が自社一貫体制でデータ消去 に実現するサービスです。 向けて貢献していきます。 などを施し、リユース・リサイクルを行うことで、ほぼゼロ 改修工事の費用をはじめとするESCO事業の実施にともなう ● コストは、すべて省エネ化によって削減される経費で賄われ 三菱UFJリースでは、排出権の調達から管理までを全面的 るため、基本的にお客さまは新たな資金を投じる必要があり にサポートする「オフセットパートナーサービ ス(排 出 権 ● ESCO事業 再生可能エネルギーへの取り組み 排出権関連サービス 得たグリーン電力証書をグリーンリースに活用することで、 中古機器売買事業 エミッション *を実現しています。 *ゼロエミッション:再利用などによって排出物や廃棄物を実質ゼロにする社会 の仕組み。 環境に関する方針と取り組み ません。さらに、投資資金の回収が終了した後には、削減した 【環境社会配慮確認・カテゴリー分類に関する情報開示】 31 環境 〉 〉 環境に関する方針と取り組み MUFG CSR Report 2014 いただける「Eco通帳」と「Eco通知」の取り扱いを2012年 WEBサービスでご確認いただく「WEB明 細サービス」の 5月より行っています。 「 Eco通帳」は、パソコンやスマート 普及に力を入れています。紙のご利用明細書を削減すること 銀行 環境に配慮した住宅購入を支援 フォンで、最長25ヵ月分の入出金明細をご覧になれるほか、 により、1通ごとに約500グラムのCO 2 が 削減できます。 三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は、太陽光発電シス 明細にメモ登録が可能で、家計管理に活用することができ また、MUFGカードのWEB明 細チェックに登録いただく 信託 本業を通じた環境負荷低減の取り組み (リテール業務) テムの導入など両行それぞれの条件を満たす「環境に配慮 ます。紙の通帳は発行しないため、記帳の手間や紛失などの ことにより削減される費用の一部を環境保護などに取り した住宅」を建築・購入されるお客さまに対し、所定のローン 心配がありません。 「Eco通知」は、定期預金の満期通知や 組む公益財団法人に寄付しています。 適 用 金 利から、さらに一定の 金 利を 優 遇するサービ スを 投資信託の運用状況など、銀行からの通知物を紙の通知物 実施して、自然エネルギー利用の普及をサポートしています。 に代えてインターネットでご確認いただけるサービスです。 銀行 環境と人に配慮したリフォームを支援 にメールが届きますので、効率的に管理でき、読み落とし 三菱東京UFJ銀行では、地球温暖化など環境問題への意識 の心 配もなくなります。2014年7月までに「Eco通 帳」が の高まりを 受け、 「 環 境 に配 慮したリフォーム」を対 象と 約70万件、 「Eco通知」は約35万件のお申し込みをいただき、 したリフォームローンに、金利を優遇する特典をご提供して ペーパーレス化が進んでいます。 います。 三 菱UFJ信 託 銀 行では、投 資信 託のお取引で 郵送される また、バリアフリーなど人にやさしい 住まいの 増 改 築に さまざまな書面がインターネットバンキングの画面上で閲覧 対しても、通常金利より優遇した利率でご融資しています。 できる「電子交付サービス」をご提供しています。パソコン に取り込 み、保 存 することもでき、書面が 印刷、郵送され カ ード クレジットカードを通じたサービスの提供 ないことで、環 境 負荷を低 減できるメリットもあります。 三 菱 U FJ ニ コ スで は 、 「 M U F G カ ード 」 「 D C カ ード 」 また、店頭で販売する投資信託の「目論見書」などの紙冊子 「NICOSカード」で貯まるポイントの利用が、 「地球環境へ の 一 部 を 電 子ファイルで 保 存し、必 要 に なった 時 点 で 、 の貢献」につながるサービスをご提供しています。 コピー機(複合機)から製本できる機能を導入しています。 三菱UFJニコスが 提 供するポイントプログラムでは、植林 これにより、店内での備蓄分がなくなり、これまで改訂時に および森林整備による環境保護ならびに環境保全のための 廃棄していた“紙”の削減につながっています。 研究や人材育成に取り組むさまざまなボランティア団体に、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、 「取引報告書」や 1ポイントを5円に換算して寄付できる「チャリティコース 」を 「取引残高報告書」など、お客さまにお送りする約60種類の * ご用意しています。 書類を、インターネットを通じて電子ファイル(PDF形式)で *チャリティコース:公益財団法人オイスカが取り組む環境保全活動に貢献する ご覧いただくサービスの普及に力を入れています。2012年 寄付のほか、一般財団法人地球・人間環境フォーラムへの寄付などを選択い からは半期ごとに「電子ポストご契約キャンペーン」を継続的 ただけるプログラムです。 に実施しています。キャンペーン期間中の新規ご 契約口座 を 対 象に1口 座につき100 円を、 「 MUFG・ユネスコ協 会 グル ープ ペーパーレス化の取り組み 東日本大震災復興育英基金」に寄付しており、2014年上期 三菱東京UFJ銀行では、ペーパーレス化によるCO2削減など で5回目の実施となりました。 を目的にいつでもどこでもインターネットによってご利用 三菱UFJニコスでは、カードのご利用明細書を、紙に代えて 環境に関する方針と取り組み 新しいお知らせが掲載されると、ご登録のEメールアドレス 32 環境 〉 〉 環境に関する方針と取り組み MUFG CSR Report 2014 信託 本業を通じた環境負荷低減の取り組み (受託財産業務) 環境保護の想いをつなぐ「野鳥と緑の信託」 三菱UFJ信託銀行は、お客さまからお預かりした金銭信託 信託 の収益金を、自然保護団体「公益財団法人日本野鳥の会」 世界の年金基金などの投資家は、安定した投資収益を獲得 に寄附する金融商品「野鳥と緑の信託」を取り扱っています。 するため、企業評価において、業績見通しや財務情報だけ 寄附を行う際には、寄附金と同額を三菱UFJ信託銀行が拠出 でなく、ESG(環境・社会・ガバナンス)などの非財務情報を (半年で下限50万円・上限250万円) し、お客さまの環境保護 考慮する傾向を強めています。社会的責任に関する方針や への 想いを大きくしています。2014年3月時点でご 契 約 取り組みが 的 確で、ガバナンス機 能 がより高い企 業へ の 残 高は2億5,323万円となりました。2013年度は 収 益 金 投資は、中長期的な運用収益の向上・リスク低減につながる と三菱UFJ信 託銀 行からの拠出金を合わせて112万円を という考え 方 が 定 着しつつあります。また、非 財 務 情 報 寄附しています。 の 確 認などのため、企 業との対 話をより重 視した評 価も ● 広がっています 。 三菱UFJ信託銀行は、2008年3月に「公益財団法人日本野鳥 三菱UFJ信託銀行では、早くからESGを考慮した企業評価 の会」が進めている「野鳥の棲息地を恒久的に開発から守る や資産運用を行ってきた経験を活かし、持続的な利益成長 活動」を支援し、タンチョウが生息する土地を取得する資金を ができる銘柄を厳選したファンド設定・運用に力を入れてい 寄附しました。同財団は北海道根室市の湿原34.9ヘクタール ます。これまでの運用成績や運用方針が評価され、ファンド を取得し、 「公益財団法人日本野鳥の会 三菱UFJ信託銀行 の預かり資産残高が拡大しています。また、セミナーなどを 野鳥保護区酪陽」を設置しました。 するなど、企業の非財務情報をベースとした企業評価の拡大 を呼びかける活動を推進しています。三菱UFJ信託銀行は、 * 」に署名し、PRIに 国 際原 則である「PRI(責任投 資 原 則) 基づく投 資 行 動を 国 内に広げる活 動を 積 極 的 に進 めて います。 *PRI(責任投資原則) :2006年にコフィー・アナン国連事務総長(当時)が提唱 した原則で、投資の意思決定プロセスにESGへの取り組みも反映し、長期的 な投 資収 益の向上・リスクの低 減をめざすものです。三 菱UFJ信 託 銀 行は PRIに署名するとともに、国内でPRIと責任投資の普及活動を行うPRI日本 ネットワークにも積極的に参画しています。 【持続性評価の流れ】 財務情報をベースとした分析 + ESG評価をベースとした分析 長期的な視点による投資候補選定 中長期的に安定した投資パフォーマンス 野鳥保護区の設置 環境に関する方針と取り組み ESG投資への取り組み 通じてESG要素を踏まえた投資候補選定の事例などを紹介 33