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従業員に関する方針 と取り組み - 三菱UFJフィナンシャル・グループ

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従業員に関する方針 と取り組み - 三菱UFJフィナンシャル・グループ
社会 労働慣行とディーセント・ワーク 〉
〉従業員に関する方針と取り組み
MUFG CSR Report 2014
従業員に関する方針
と取り組み
■従業員の状況(新基準)
2011年度
三菱東京UFJ銀行
37,527人
内、海外現地採用者
6,814人
7,535人
8,085人
嘱託
1,896人
1,815人
1,874人
12,262人
12,166人
12,675人
臨時従業員*2
平均勤続年数*3
従業員数*4
三菱UFJ信託銀行
基本的な方針と体制
「従 業 員 満 足 度の 向 上は仕事に反映され、お客さま評 価
地域や社会への貢献につながる」という考えのもと、従業員
モルガン・スタンレー証券
の声を活かした、より働きがいのある職場づくりをめざして
■制度・休暇など取得者数
2011年度
育児休業制度
育児短時間勤務制度
三菱東京UFJ銀行
介護休暇
*年度の合計
(うち男性222人)
6,868人
697人
632人
内、海外現地採用者
214人
233人
263人
臨時従業員
1,471人
1,367人
1,477人
平均年齢 *5
40歳 8ヵ月
41歳1ヵ月
41歳5ヵ月
平均勤続年数*5
15年 8ヵ月
16年3ヵ月
16年8ヵ月
4,707人
4,536人
4,659人
0人
0人
0人
平均187人
平均272人
平均413人
39歳10ヵ月
40歳 8ヵ月
41歳0ヵ月
12年8ヵ月
13年5ヵ月
13年 7ヵ月
内、海外現地採用者*6
臨時従業員
平均年齢
654人
845人
131人
142人
(うち男性24人)
(うち男性25人)
1,942人
1,073人
190人
介護休業
16人
10人
18人
178人
196人
222人
育児短時間勤務
137人
166人
213人
育児費用補助
208人
216人
195人
旧姓使用
120人
152人
217人
44人
11人
9人
138人
115人
115人
(うち男性4人)
(うち男性1人)
112人
89人
107人
介護休業
0人
0人
1人
隔地転勤希望申告制度*
3人
3人
5人
育児短時間勤務制度
3,454人
3,249人
38歳 9ヵ月
39歳 7ヵ月
39歳4ヵ月
平均勤続年数
15年2ヵ月
15年6ヵ月
15年7ヵ月
*1:執行役員は含まず、三菱東京UFJ銀行から他社への出向者を除き、他社から三菱東京UFJ銀行への出向者は含む *2:派遣社員
を含む *3:海外現地採用者および他社から三菱東京UFJ銀行への出向者を除く *4:執行役員は含まず *5:執行役員、受入出向者
および海外現地採用者を除く *6:北京事務所採用者 *7:執行役員、出向社員は含まず
■採用人員*1
(うち男性45人)
136人
三菱東京UFJ銀行
2011年度
三菱UFJ信託銀行
598人
583人
総合職(特定)
158人
247人
294人
591人
612人
803人
1,332人
1,457人
1,680人
Gコース
148人
119人
184人
Bコース
48人
28人
111人
196人
147人
295人
47人
138人
168人
-
39人
84人
0人
0人
57人
合計
47人
177人
309人
総合職 新卒女性比率*2
31.9%
31.2%
16.7%
20人
28人
61人
0人
20人
61人
AS職
総合職
モルガン・スタンレー証券
三菱UFJニコス
2013年度
583人
合計
三菱UFJ
2012年度
総合職
合計
(うち男性2人)
(うち男性3人)
3,420人
平均年齢
(うち男性190人)
148人
育児休業
モルガン・スタンレー証券
(うち男性198人)
2013年度
1,974人
79人
ジョブチャレンジ制度
三菱UFJ
2012年度
1,503人
隔地異動公募制度
育児休業
三菱UFJ信託銀行
6,889人
749人
従業員数*7
三菱UFJニコス
38歳3ヵ月
14年11ヵ月
6,999人
平均勤続年数
います。
38歳2ヵ月
14年11ヵ月
エリア総合職
地域職
基幹職
エリア職
*1:各次年度入社(新卒のみ)*2:総合職女性、2011年度15人、2012年度43人、2013年度28人
従業員に関する方針と取り組み
三菱UFJ
38歳1ヵ月
14年11ヵ月
内、営業など嘱託
従業員数*4
の向上につながる」
「仕事の充実は社会や家庭に反映され、
2013年度
36,499人
平均年齢 *3
働きが いのある職 場 環 境 の 整 備に努めています。
2012年度
35,480人
従業員数*1
41
社会 労働慣行とディーセント・ワーク 〉
〉従業員に関する方針と取り組み
カ ード
ワークライフバランスの推進
MUFG CSR Report 2014
労働時間の削減
「ベビーシッター利用補助」の拡充など、育児との両立支援
グル ープ
をさらに充実させています。また、育児休業中の従業員向け
次世代育成支援対策推進法に基づく認定を取得
取得の奨励などを通して、従業員のワークライフバランスの
に「復 職 セミナー」を 開 催し 復 職 へ の 準 備と不安 解 消を
グループ各社は、次世代育成支援対策推進法に基づく認定
促進を支援しています。
「定時退社(残業禁止)」を週1日実施
図っています。
を取得しています。これは、適切な一般事業主行動計画の
することをルール化し、加えて報酬および賞与支給日と7月
策 定や、仕事と子育てを両立させるための「ワークライフ
7日(クールアース・デー)を「早帰り日」、お盆週間と家族の
バランス」支 援 へ の取り組みなど、一定の 要 件 を 満 たす
週間(11月中の2週間)を「早帰り週間」としています。また、
事業主が、都道府県労働局長から認定を受けることができる
5日間連続の年次有給休暇を取得する制度や、
従業員個人の
スキル維持と職場復帰後の不安払拭のため、休業期間中の
ものです。グループ各社では今後もさらに仕事と子育ての
記念日に休暇取得を奨励する制度(アニバーサリー休暇)を
在宅学習、復帰後の講習などを取り入れた「職場復帰プロ
両立支援を進めていきます。
整えた結果、2013年度は5日間連続の休暇の取得率97.3%、
グ ラム 」を 導入しました 。また 、併 せて従 業 員の「 多様 な
年次有給休暇消化率66.8%(12.8日)を実現しました。
働き方」を支 援するため、育児 勤務対 象期間を「子どもが
カ ード
三菱UFJニコスでは、長時間労働の削減や、有給休暇の連続
銀行
メリハリ・ワーク&ライフ運動
三 菱UFJニコスでは、2010年度より育児・介 護休 業中の
復職サポートプログラムの提供など
日数も年間20回まで拡大しました。
三菱東京UFJ銀行では、妊娠中の休 職前研修・面談、育児
休業中のインターネットを利用した復職サポートプログラム
生産性の高い仕事の仕方、効率的な時間の使い方に知恵と
「wiwiw」、復職 後 のキャリア意 識づ け・業 務 研 修などに
工夫を重ねて取り組んでいます。従業員一人ひとりが退社
より、仕事と育児を両立しながら活躍する女性を支援してい
紹介し、金融の役割などを知ってもらう「かがやkids’day」
予定時間を
“宣言”
する
「カエル札」
を希望拠点宛てに配布し、
ます。また管理職を対象に、子育て中の女性従業員を含めた
を東 京・名古屋・大 阪本部ビルと各 拠 点で 開催しました。
業務効率化を推進しています。
多様な人材の育成・マネジメント手法について習得するため
拠点ごとに工夫し、親子で楽しい時間を過ごしました。参加し
の「ダイバーシティ・マネジメント研修」を開催しています。
た従業員からは「子どもが楽しそうな表情をしていることや、
銀行
ライフ運 動」と称して、メリハリある働き方を実現すべく、
三菱東京UFJ銀行では、従業員の子どもたちに「親の職場」を
信託
ワークライフバランス10
高めるための施策「ワークライフバランス10」を導入してい
証券
有給化)、④育児費用の補助、⑤休業前面談・復帰前面談の
実施、⑥本人裁量型時差勤務制度、⑦リ・チャレンジプラン
(再雇 用制 度)、⑧旧姓の 使 用、⑨タイムマネジメント研 修
育児休業の一部有給化
とても穏やかになっていたことが印象的でした。」などの反響
男性従業員の「育児休業」を取得して子育てに参加したい
が寄せられています。
という声に応え、三菱東京UFJ銀行と三菱UFJモルガン・
スタンレー証券では10営業日以内の育児休業を、三菱UFJ
信託銀行では2週間以内の育児休業を有給とし、男性の育児
もので、各制度の利用を推進しています。
三菱UFJニコスでは、従業員の家族を会社に招き、職場を
知ってもらう「ファミリー参観」を2013年8月に本社と本社
しやすい風土づくりも進めています。
以 外の5拠 点で開催しました。職場見学や名刺交換体験、
カードギャラリーの見学などを通して、家族の会社への理解
証券
浸透策の実施、の10項目を一つの総合的な取り組みとした
ファミリー参観
休業の取得を推進するなど、ワークライフバランスを実現
など、生産性を向上させワークライフバランスにつながる
自己啓発セミナーを積極的に開催、⑩管理職などへの周知
カ ード
② 短 時 間 勤 務 制 度(最 大 3 時 間)、③ 通 院 休 暇(月1回 の
信託
ます。この施策は、①育児休業制度の拡充(2週間の有給化)、
小さな子どもたちが職場にいるだけで店全体の雰囲気が
銀行
三菱UFJ信託銀行では、従業員の仕事と生活の調和をより
かがやkids’day
育児との両立支援制度の高度化
深耕を図りました。今後も、家族の絆を強める場を提供し、従
三 菱UFJモルガ ン・スタンレー 証 券で は、育 児 のため の
業員の愛社 精神や就 業 意 欲の向上をめざします。
「短時間勤務」や「シフト勤務」などの制度を小学3年生まで
に延 長、
「育児 遅 出・早退 制 度」
「託 児 費 用 補 助」の 新 設や
従業員に関する方針と取り組み
より充実させる運 動を進めています。
「 メリハリ・ワーク&
育児支援
小学校3年生の年度末まで」に広げ、
「半休制度」の利用可能
銀行
三菱東京UFJ銀行では、従業員のワークライフバランスを
42
社会 労働慣行とディーセント・ワーク 〉
〉従業員に関する方針と取り組み
MUFG CSR Report 2014
信託
風通しのよい職場づくり
こども参観日の開催
三 菱 UFJ信 託 銀 行で は、2013 年 8月に7回 目 の「こど も
教育研修、
「健康センター便り」の発行などを通じて啓発活動
も行っています。また、営業拠点などへの巡回健康相談を
グル ープ
参観日」を本社ビルで開催しました。職場体験ツアーや信託
従業員の声を活かす
実施し、職場環境の把握と改善に努めています。なお、本館・
名古屋・大 阪の3ヵ所に「健 康 相 談 室」を 設 置し、医 師 や
反映するため、イントラネットを利用した意見の収集、従業員
カウンセラーとの 連 携を図りながら、従 業 員のメンタル
ことで、親子の距離がより縮まった」などの意見が多数寄せ
満足度調査を実施しました。
ヘルスの対応を行っています。新任次課長研修をはじめと
られました。今後もワークライフバランスへの意識を高め
三菱東京UFJ銀行には、
「OPEN(オープン)」というイントラ
した各種研修でメンタルヘルスの研修を実施するとともに、
るイベントを積極的に開催します。
ネットで実名・匿名を問わず意見を述べられる仕組みがあり
毎月1回「健康相談室だより」を発信してメンタルヘルスに
ます。また、従業員満足度調査として、原則年1回全従業員を
役に立つ情報を提供するなど啓発活動も積極的に行って
対象に、活力ある職場づくりや企業文化の醸成を目的とした
います。
無記名アンケートを実施しています。
三 菱UFJ信 託 銀 行では、
「 社 員相 談 室」を設け、産 業 医や
三菱UFJ信託銀行では、全従業員を対象に、年1回ES調査
カウンセラーと協力し従業員の心と体の健康管理に取り
(従 業員 意 識 調査)を実 施しています。調査の結果や集め
組んでいます。カウンセリング 窓口の設置、定期健康診断
られた意見は、役員と従業員に還元・公表し、共有化を図り、
の結果に基づく保 健 指 導、健 康 情 報の発 信などを通じて
働きやすい職場づくりに役立てています。今後も、そこから
従業員の健康維持に努めています。
明らかになった 課 題 について、改 善 施 策を実 施していく
三 菱UFJモルガン・スタンレー 証 券では、健 康 推 進 室 が
予定です。
医師・看護職による定期健康診断結果に基づいた従業員の
三 菱UFJモルガン・スタンレー証券では、従 業 員が 意 見・
健 康 支 援を行うほか、過 重 労 働 面 談、衛 生委 員 会 の 運営
要望をメールで投稿できる「オピニオンBOX」を開設、運営
を 通して、職 場 環 境 の 改 善 な ど を 行 って い ま す。ま た、
しています。また年1回、
「従業員満足度調査」を実施し、その
「健康推進室だより」や「ヒーリングCD貸出」など従業員の
結果を経営や企業風土に活かす取り組みを進めています。
健康管理・促進に役立つ情報などをタイムリーに発信してい
三菱UFJニコスでは、パートナー社員・派遣スタッフを含む
ます。メンタル面においても医師との連携、臨床心理士の
全 従 業 員 を 対 象とし、2008 年 度 より従 業 員 意 識 調 査
専門的なカウンセリングによるケアや、オープンセミナー
「モラール・サーベイ」を続けています。過去調査との比較
などを通した啓発活動を行っています。
分析を通じて意識の変化を確認し、未解決の課題と今後の
三菱UFJニコスでは、本社に統括産業医が 常駐し、全国の
施策の方向性を経営層と従業員の全社レベルで共有して
嘱託産業医と密接に連携しています。
健康診断実施後の事後
います。
措置、メンタルヘルスケア、過重労働面談などで従業員の
健康を管理しています。また、疲労蓄積度自己診断チェック
グル ープ
従業員の健康促進
リストの活用、研修・社内報を通じて、従業員自らが積極的に
三菱東京UFJ銀行では、本館、名古屋、大阪の3ヵ所に「健康
健康を管理する重要性についても啓発しています。
センター」を設け、産業医・看護職が常駐し、定期健康診断の
結果に基づくフォロー健診や保健指導、過重労働面談などで
従業員の健康管理を行うほか、歯科健診や30歳時の健康
従業員に関する方針と取り組み
グループ各社では2013年度も、従業員の声を業務や制度に
などが 行われ、
「 ふだ ん 知らない 親 の 一 面を見せられた
銀行についてのクイズ、
1億円の重さ体験、
社長との名刺交換
43
社会 労働慣行とディーセント・ワーク 〉
〉従業員に関する方針と取り組み
人材の育成
MUFG CSR Report 2014
グル ープ
強化すべく、
「MUFG Global Academy」として数多くの
提 供される自己啓発支援制度にも豊富なメニューを用意
研修を企画・運営しています。たとえば海外採用従業員が
経営ビジョンの共有・実践に向けて
して、自律的な学びの場を提 供しています。こうした研 修
国を跨いで1年間のOJTに取り組む「Global Rotation
世界40ヵ国以上の国々に14万人の従業員を抱えるMUFG
制 度 を 充 実 させることにより、節目節目で自身の適性や
Training Program」や、本邦従業員と海外採用従業員が
では、国内はもとより海外の全従業員が経営ビジョンを共有
志向性を考え、自らキャリアを切りひらき、
「人間力」を高め、
香港に集まり、金融 手 法や英 語で のプレゼンテーション
し、実践していくために、教育研修に力を入れています。
成長していくことをサポートしています。
スキルなどを学ぶ「MUFG Corporate Finance Seminar」
海 外で は、2014年7月から、MUFGを前 面に打ち出した
三菱UFJ信 託銀行では、職位・階層別研 修のほか、各業務
があります。このように国・地域・文化を越えてスキルアップ
新ロゴマークを制定しました。制定にあたり、MUFGブランド
領域の「人材育成プログラム」に基づき、人材強化のための
する機 会を設けることで、海 外 採 用従 業 員を含め多くの
の背景にある経営ビジョンを従業員が自然に実践できる
人事ローテーション、各部門の業務内容ごとに実施している
従業員がグローバル化するお客さまのニーズに応えられる
ように、欧州・米州・アジアの主要地域で海外従業員向けの
業務別研修、各種資格の取得支援などを行っています。また、
人材育成に取り組んでいます。
ワークショップ を開催しました。ワークショップ 参加者は
従 業 員の自律 的なキャリア開 発につながるタイムマネジ
各拠点のブランドアンバサダーとして、拠点における経営
メント、ロジカルシンキングといった自己啓発型セミナーの
ビジョン共有・実践を牽引しています。
提供を行うなど、各種教育機会の拡大を進めています。
国内では、MUFGグループ各社合同の研修(新人研修、新任
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、新入社員から役員
拠 点長 研 修、新任執行役 員研 修など)を実 施しています。
まで職位別、目的別研修を実施しています。そのほか、自己
また、入社10年目まで の 若 手グル ープ 従 業 員を対 象に、
啓発支援や各種資格取得支援などの制度があります。また、
ワークショップを開催し、各社役員との直接対話による、経営
コンプライアンス強化のための研修を、全社共通テーマを
ビジョンの理解促進を図っています。
毎月決めて部門ごとに実施し、従業員の理解度を半期ごとの
採用活動においても、学生の皆さまのMUFGグループ各社
テストで確認しています。2012年度からは人材育成体系を
への理解をサポートするべく、MUFGグループ採用ホーム
策定して、人間力の育成と専門性の高度化を推進するなど
ページの 開 設、グル ープ 各 社 合 同 の 採 用 イベ ント 開 催、
改革を進めています。
MUFG紹介DVDの制作などを行っています。MUFGの経営
三菱UFJニコスでは、
「 人材育成」をすべての起 点と考え、
ビジョンに共感して入社してくる新入社員が、経営ビジョンを
職場教育(OJT)と各種研 修(OFF-JT)による「教育プロ
共有、実践し、成長と挑戦に取り組んでいくことをめざして
グラム」を軸とした「多様な人材」の育成に取り組んでいます。
います。
職 場 教 育の充 実に向けて、2014 年度に評 価 制 度体系を
再構築し、人材強化を推進しています。また、社内教育機関
グル ープ
研修制度の充実
「MUNアカデミー」にて、全従業員を対象とした全層研修、
三 菱 東 京UFJ銀 行で は全 従 業 員 の 人 材 育 成 の 対 象 を
階層別・目的別の施策を展開するなど、従業員一人ひとりの
「人 間 力」と「スキル・専門性」にわけて考えています。人材
主体的な意識・行動変革および知識・スキルの高度化に取り
育成の基本は、日々の業務の積み重ねですが、
「 人間力」を
組んでいます。
より強 化するため、部門横断的に階層別研 修が 実 施され
なる「スキル・専門性」
を高めるために、
部門ごとにきめ細かく
銀行
ます。また、高度な金融サービスをご提供するために必要と
グローバル化に向けた人材育成
三菱東京UFJ銀行では、グローバル化に向けた人材育成を
従業員に関する方針と取り組み
スキル研修を実施しています。さらに、全従業員を対象に
44
社会 労働慣行とディーセント・ワーク 〉
〉従業員に関する方針と取り組み
MUFG CSR Report 2014
グ銀
ル行
ー
プ
多様性への取り組み
基幹職」を新設し、意欲・実力がある従業員に、広く活躍の
グループ各社では、従業員の個の自律とキャリア形成を支援
場を提供しています。
「コース転換制度」では、従来の「エリア
するため職種やコースを転換できる制度や、希望する業務
職」、
「 基 幹 職」に「地 域 基 幹 職」を加え、キャリアアップに
にチャレンジできる社内公募制度を設けています。一例と
チャレンジできる制度を整えています。今後もチャレンジ
して三菱東京UFJ銀行では、従業員一人ひとりの自律的な
精神を持った実力ある従業員の登用とワークライフバランス
設 定して女 性の登 用を推 進しています。2011年4月には
キャリア形成を支援するため、希望する業務に応募できる
を重視した制度運用に努めていきます。
新しい数値目標を設定し、これまで実績の少なかった支社や
銀行
コース転換・社内公募制度
女性のキャリア形成支援
三菱東京UFJ銀行では、キャリア形成支援の数値目標*を
海外、本部のマネジメントの育成・輩出に取り組んでおり、
「社内公募制度」を設けています。国内・海外拠点および本部
三菱東京UFJ銀行は2007年度より、新人研修のプログラム
います。
にも、総合職・総合職(特定)
・AS職間での「コース転換制度」
に「ボランティア体験」を取り入れています。地域社会のなか
また、転 居をともなう異動のない総合職(特定)
・AS職が、
や配偶者の転勤・家族の介護などの事情に合わせた「隔地
でボランティア活動を体験することを通して、自分たちが
配偶者の転勤や家族の介護などを理由に遠隔地への転勤
異動制度」、契約社員などの「行員登用制度」を設けており、
「社会の一員」であることを実感するとともに、人や社会の
を希望できる「総合職(特定)
・AS職隔地異動公募制度」と、
ワークライフバランスの尊重という企業としてのCSRも追求
ために自分が できることを積 極 的に提 供していくという
出産・育児・介護のための「短時間勤務制度」などの利用に
しています。
サービスの基本姿勢を身につけることを目的としています。
より、
これまでは退職せざるを得なかった従業員が、
キャリア
募集時には数多くの従業員からの応募があります。そのほか
を中断せずに勤務を続け、活躍し続けています。
三菱UFJ信託銀行では、全従業員を対象に自らが希望する
「コーポレート・シチズ ンシップ・プ ロジェクト」と名づ け
部署や業務にチャレンジできる「ジョブチャレンジ制度」、
られ たこの 体 験 研 修 で は、東 京ボランティア・市 民 活 動
管理職ポストに挑戦できる「ポストチャレンジ制度」に基づく
センターと、地域のボランティアセンターの皆さまのご協力
募集を、年2 ∼ 4回実施しています。また、ジョブチャレンジ
を得て、都内137ヵ所のご高齢の方々、障がいのある方々の
制 度の 一 環として、
「 海 外 拠 点および 国内外国 語 領域」へ
入居施設などを新入社員577人が2日間訪問しました。実際
チャレンジする「グローバルチャレンジコース」もあります。
の 福 祉 活 動に携わることはもちろん、訪 問 前のオリエン
この制度を利用して、地 域限 定採用の従業員が海外拠点
テーションや、体験後のふり返りのなかで、企業市民として
などに異動し、新たな職場で活躍するケースが見られるよう
の みならず、個 人として多くの 気づ きを得 ることが で き
になりました。また、キャリア形成の一環として、65歳までを
ました。研 修を終えた後、
「 社 会 の 一員として自分に何が
視野に入れた働き方の選択を行う「アクティブ・キャリア・
できるのかを考えるきっかけとなった」
「相手の立場に立って
チャレンジ制度」を設けています。今後も従業員本人の希望
考えることの重 要 性 が理 解できた」といった 意 見が 交わ
や挑戦意欲に応える制度づくりに取り組んでいきます。
され、新入社員一人ひとりが企業市民としての自覚を新たに
三菱UFJ信託銀行では、女性の採用に積極的に取り組んで
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、2012年度から従来
しました。
おり、女 子 学 生 向 け の セミナーを 開 催し、ワー クライフ
【女性キャリア形成 支 援(数値目標の設 定・履行)】
目標項目
新目標(2015年3月末)
2014年4月初旬
300人
373人
トップマネジメント
80人
77人
ミドルマネジメント
220人
296人
15%
14.8%
ラインマネジメント合計
役付者女性比率
*数値目標:現中期経営計画終了(2015年3月)までにラインマネジメント職を
300人にする。
信託
女性の積極的な採用
の特定職から発展した「エリア総合職」を新設し、
「 総合職
バランスに取り組む女性従業員の日常を紹介した冊子を
と同じように活躍したい」という従業員のニーズに応えて
配 布 するなど、入社 後 の キャリアイメージ をより身 近に
います。また、従 来 の「コース転 換 制 度」では 地 域 職 から
感じてもらえるよう、工夫しています。このような取り組みの
エリア総合職、エリア総合職から総合職への転 換 試 験に
結果、2014年度採用者のうち5割程度を女性が占めており、
毎年多くの従業員がチャレンジしています。
女性の活躍領域の拡大につながっています。
また三菱UFJニコスでは、2014年度より転勤のない「地域
従業員に関する方針と取り組み
コース転 換 制 度、契 約 社 員の正行員 登 用も併せて進めて
銀行
コーポレート・シチズンシップ・プロジェクト
のさまざまなポストにチャレンジ可能であり、年複数回の
45
社会 労働慣行とディーセント・ワーク 〉
〉従業員に関する方針と取り組み
MUFG CSR Report 2014
証券
ダイバーシティ推進室の発足
図っており、2014年3月、経済産業省が主催する「ダイバー
三 菱UFJモルガン・スタンレー証 券では、2013年10月に
シティ経営 企 業100選」に選 定され、表 彰 を受けました。
ダイバーシティ推進室を発足させ、
「多種多様な従業員一人
また、
NPO法人J-Winより
「J-Winダイバーシティ・アワード」
ひとりが、活き活きと輝く職場づくり」
「中長期的なキャリア
準 大 賞 を 受 賞しました。経 営 戦 略としてダイバーシティ
形成につながるワークライフバランスの実現」をめざして
推進を掲げ、女性がマネジメントに向けて活躍するために、
活動しています。全従業員が多様性への理解を深めるため、
トップ マネジメントへ のパイプラインを 着 実に強 化して
冊子
「evolution」
の創刊やeラーニングによる
「ダイバーシティ
いることなどが 評 価され、2012年に続き、2回目の 受 賞
研修」を実施。また、旧姓を「社内姓」として利用できる制度
となりました。
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を新設しました。2013年度より開始した、転 居をともなう
一層力を発揮できる環境づくりに努めています。
障がい者雇用
信託
が55%に拡大しており、女性をはじめとして全従業員がより
銀行
異動がないエリア総合職の新卒採用により、新卒の女性比率
活 躍しています。各人の能 力や 適 性に応じて配 属を行う
グループ各社では、障がいのある従業員がさまざまな部署で
カ ード
女性活躍のための両立支援
三 菱 東 京UFJ銀 行には、障が い者雇 用を促 進するための
三 菱 U FJニコスで は、女 性 の 仕 事 と 家 庭 の 両 立 支 援 を
特例子会社が、エム・ユー・ビジネスエイド株式会社とエム・
目的として、育児 勤務期間の拡 充や育児介護休 業を取得
ユー・ビ ジ ネス パートナー 株 式 会 社 の2社あり、大 勢 の
中の 従 業 員への職 場 復 帰プログラムを導入しています。
障がいのある従業員が銀行事務の受託業務を通じて活躍
2014年3月現在、251人が 利用しており、安心して働ける
しています。
環境づくりに努めています。
三 菱UFJ信 託 銀 行では、データ入 力を主 業 務とする特 例
子会社・菱信データ株式会社と協働して、聴覚などに障がい
グル ープ
ダイバーシティへの取り組み評価
のある方の雇 用創出に取り組んでいます。過去35年間で
グ ル ープ 各 社 は 、組 織 活 性 化 の 取り組 み の 一 つとして
延べ140人の障がいのある方を雇用し、現在(2014年6月
「ダイバーシティ」の推進に力を入れています。ダイバーシティ
時点)は47人がデータ入 力や各種保存書類の電子文書化
とは多様性の受容を意味し、
「外見上の違いや内面的な違い
など多岐にわたる業務に携わっています。
にかかわりなく、すべての人が、各自の持てる力をフルに発揮
します。
グル ープ
して組 織 に貢 献 で きるような 環 境をつくる」ことを意 味
定年退職者継続雇用
グ ル ープ 各 社で は、従 業 員 の ライフ プ ラン の 多 様 化 を
MUFGは、
経済産業省と東京証券取引所が共同で
「女性活躍
踏まえ、継続勤務を希望する従業員のセカンドライフ支援の
推進」に優れた上場企業を選出し、発表している2013年度
ために、定年により退職した従業員のうち、一定の要件を
「なでしこ銘柄」に選出されました。
三 菱 東 京UFJ銀 行では、全従 業 員を対 象とした「ダイバー
シティレポート」の発行や、
「 ダイバーシティフォーラム」の
開催をはじめ、さまざまな研修などを通して意識の浸透を
満たした再雇用希望者を、あらためて採用する継続雇用制度
を導入しています。
従業員に関する方針と取り組み
など、個別にきめ細かな対応を行っています。
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