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1 第2回米沢市新市民ギャラリー整備検討委員会 会議録 1 日 時 平成

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1 第2回米沢市新市民ギャラリー整備検討委員会 会議録 1 日 時 平成
第2回米沢市新市民ギャラリー整備検討委員会
会議録
1
日
時
平成22年12月27日(月)13:00 ~ 15:15
2
場
所
置賜総合文化センター203研修室
3
出席委員
色部文雄委員、大石喜子委員、亀岡博委員、菊池峰月委員、
木村明彦委員、佐藤繁委員、鈴木郁子委員、髙橋禎華委員、
竹田美穂委員、中嶋朱実委員
事 務 局
文化課長、文化課長補佐、文化課文化振興主査、
文化課主査、文化課主事
4
以上10名
以上
5名
会 議 録
(1)開会
配布資料及び前回委員会会議録の確認
(2)委員長あいさつ
委員長
暮れの大変差し迫っている今日、皆様にお集まりいただきましてありがとうご
ざいます。私たちがこれから検討していく内容について、その結果がこれから3
0年後、40年後までの間、私たちが使うギャラリーであり図書館でもあるわけ
で、そういう意味でそれぞれの立場から複数の御意見を出していただいて、限ら
れた予算と最大限その中で実現できる建物と管理運営ができるようにお願いし
たいと思っております。これからよろしくお願いいたします。
(3)議事
事務局
委員会設置要綱第6条第1項の規定により、委員長に議長をお願いしたいと思
いますので、委員長よろしくお願いいたします。
委員長
それでは、委員会の視察報告についてですが、視察に参加された委員の方から
感想を一言づつお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
委
員
11月にせんだいメディアテーク及び宮城県美術館を見させていただきました
が、感想を言いますと、私たちは希望としてメディアテークのような広いスペー
スや高い建物は必要としませんが、ああいう風な使い方ができるものが良いので
はないかと感じてきました。ただ、図書館との複合性を持たせた場合に、建物的
にギャラリーは展示物が中心で、そこに動きがある訳なんですけれども、図書館
という静かなものとの融合施設をどのようにしたら良いのかなと。メディアテー
クは階数で分けられておりまして、そういう形での使い方が良いのではないかな
と思います。
この前の委員会では、図書館の検討委員の方は1階の場所を希望しているとい
うような話を伺ったのですが、我々も1階の場所が欲しいという考えがあったん
ですけれども、そういうものとうまく組み合わせができれば良いものができるの
ではないかと思っています。
ただ、駐車場、駐輪場などのスペースがなんか疎外されているような感じがす
るので、スペース的に地下に配置するのが米沢の場合可能なのかどうかも検討課
題になるのではないかなと思いました。
1
委
員
見学に行って感じたことは、仙台という大きな都市にある施設とこれから米沢
に建てようとする施設とで、大変参考にはなったわけですけれども、やはり米沢
に見合った米沢らしさ、これから若い人たちが集えるギャラリーにしていかなけ
ればいけないと感じたところでした。
宮城県美術館は、私たちがこれから造ろうとしている市民ギャラリーからする
と殺風景な感じがすると思いますので、もっと温かい建物に、また、市民が集え
るような建物にしていただければと思いながら見学してきました。
委
員
別紙資料として私なりにまとめてきたものをご覧いただいて、その中でもこの
前の視察との比較や感じたことについてまとめさせていただきました。
まず一番目に、延床面積に対して展示スペースが非常に広いということは、米
沢の方は、宮城県美術館のギャラリーに比べると非常に恵まれているという感じ
を持ちました。そういった意味では、現在ぐらいのスペースがあると他の団体と
同時開催ができる。集客というか、ただ単に展覧会を見に来るだけでなくて、つ
いでに見ていってくださるという良い点もありますので、そういった意味では賑
わいを創出できるんじゃないかなと感じたところです。
二番目ですけども、メディアテークのギャラリー3300 の北側準備室には水場も
ありバックヤードとして使われているということでありましたけれども、説明の
中で展示室と同時に連動したワークショップですとか、独立した芸術活動の場で
もあるとお伺いして、こういった所でも大きな部屋でなくても日常の活動ができ
るのではないかと非常に参考になりました。
三番目としては、屋内型の公開空地でプラザという名前でしたけれども、そこ
で今年3月学会がありまして、私が進行を務めましたが、非常にガヤガヤしてい
るところで、どうなるのかなと最初は思ったんですけれども、周りの人も見てく
ださるし、逆に刺激になって討論とかのやり取りができて、中はスタッキングチ
ェアなどの重ねられる椅子でいいんですけれども、今ここに座っているような椅
子を必要な分だけ出して、例えば講演会とか関連するギャラリートークとかそう
いったものもできるのではないかと羨ましく見てきたところです。ちょっとした
多目的スペースは有用であるなと思いました。
四番目ですけれども、天井高3.3mは非常に魅力的な高さだと見てきました。
壁面の高さが県民ギャラリーは3.9mということで、最初はいいだろうなあと
思ったんですが、キャンパスの号数を並べてみると、100号ぐらいが普通で、
150号、200号、300号、500号のサイズは、まず出てこないというか
見たことがない、そういった意味では、120号を超えるものは市民レベルでの
展示会ではほとんど出ないと考えれば、そんなに大きなサイズを想定することは
ないのではないかなと思います。ただ、書道の方から話があったと思うんですが、
高さの尺がある作品もあるという話をお伺いして、一概に言えないところもあり
ますが、3.3mというのは非常に魅力的であると思います。実感として高いほ
うがいいだけではダメなんだなと。事務局の説明をお聞きしながら実際に外形を
見て、あんな高い所でお年寄りや子どもが登って作業するというのは現実的では
2
ないのかなと。大々的な展覧会をする訳でないので、やはり市民みんなが楽しめ
る、そういったところでやはり身の丈にあった快適な準備がしやすい高さでいい
のではないかと思います。
委員長
市民ギャラリーは、主として市民が自分たちで展示をしたり、搬入搬出をする
というような、利用者が主体となってやっていく必要があると思うので、一番使
い勝手がいいようにするべきですね。
委
員
宮城県美術館に伺った時に、説明の中でハード面とソフト面両方で御苦労があ
るとのお話を聞くことができまして、とても参考になりました。同じような事に
なりますが、高さについてということでは3mから3.3mぐらいがちょうどい
い開放感があるというか、使い勝手の良さからもいいのかなと感じました。可動
式の壁ですけれども、備品管理というあたりも含めて高さがありすぎると大変な
ことになるのかなとも感じてきました。高さと開放感というのを一番求めていて、
最初は高いほうがいいという思いがあったんですが、明るく見えて広く見えるよ
うなそういうライトというか窓の光の採り具合とか、そういう設計を考えていた
だくのがいいのかなと感じてまいりました。
メディアテークの方では、メディア関連に絞って展示をされていて若い方の入
場者もたくさんいられたのが印象的でした。あと、高齢の方もいらっしゃいます
し、本当に市民が集っていらっしゃるというイメージがありまして、こんな風に
市民が集れる場所、色々な目的で女性や主婦の方が講座を受けたり、図書館には
色々な年代の方がたくさんいらしておりますし、米沢もあんな風に人々が集れる
ような、そしてソファも結構置いてあってみなさん自由に座っていらっしゃるの
で、憩いの場という形で時間が過ごせる空間があっていいのかなと見させていた
だきました。
委
員
何度か県内の美術館やナナビーンズを見てきましたが、あくまでも鑑賞という
ことで、内部に亘って後ろ側まで見るのは今回初めてでした。新市民ギャラリー
整備検討委員ということで、すごく大きなあれもこれもというような夢を持って
いましたが、仙台で見学して、現実は「あぁ」という思いがしました。先ほどあ
ったように、新しく造る市民ギャラリーは、あくまでも市民の発表の場であると
いうことが一番前提になると思います。
先ほどから天井の高さのこととか色々意見が出ていますが、やはりあまり欲張
り過ぎても良くない。3.3mですと書道の作品も飾れますし、作業も楽ですし、
あまり欲張った大きなことを考える必要はないのかなと思います。今ある面積で
控室も遠くでなく展示室の近くに設置する設計にしていただいて、今までよりは
照明を明るくしていただきたい。床の材質は音の出ないもので傷が付きにくいも
のなど、将来のことについても細部に亘って検討が必要ではないかと思いました。
県民ギャラリーで条幅が風に揺れていたんですが、ああいった細かいところなん
ですけど鋲が使えるとか刳り貫きができるとか、その後の修理もスムーズにでき
るような壁面を何か検討していただければいいのではないかと思いました。
搬入口については、最後に訪れました上杉博物館の搬入口が視察した中では一
3
番良かったんじゃないかと思います。本当にトラックがそのまま中に入っていっ
てという形で、今のギャラリーは搬入搬出に苦労しておりますので、その点では
車ごと中に入れてというような規格に是非していただきたいと思います。
ただ、米沢には立派な博物館がありますので、新しいギャラリーの方は皆さん
が集いあって、先ほどから委員の皆さんからありました高校生もお年寄りもみん
なゆったりとした和気あいあいと集うような施設を是非造っていただきたいと
思っております。
委
員
皆さんからの意見とまったく同じです。今回大変立派なところを見せていただ
きまして、逆に違いが良くわかりまして、身の丈とはどういうものなのかなとす
ごく考えました。米沢へ戻ってきてほっとする面なんかもありまして、米沢の市
民ギャラリーも良いところがたくさんあったんだなというところが見えてきた
というのが今回の成果だったのかなと感じています。市民の人が使いやすい空間、
米沢らしい庶民的なと言ったらいいでしょうか、そういったところが使えればい
いのかなと現実的なところに立ち戻ってこれたかなという思いがあります。
米沢の市民もこれから高齢化したり、子どものためにとか、やはりそういう話
もたくさん出ておりますので、そういう人たちがどうやったら楽しく使えるのか、
そういう空間にできればいいなと。誰が使うのか何を求められているのか。その
辺もしっかり考えていければいいと思います。
文化課長から博物館も説明していただきまして、私なんかは逆に展示ケースで
すとか、壁面の中の展示ケースですとか、そんなものは望めないと思ったもので
すから、こんなことも考えてくださっているのかと、文化課で分かっている方が
携わっているのですごく安心しました。こうしたことをみんなでしっかり考えて
いければいいのではないかと思いました。
委員長
当日、視察に参加されなかった委員の方からも何か御質問とか御意見とかあり
ましたらお願いいたします。
委
員
皆様のお話を伺っておりまして、雰囲気とかアウトラインとか視察資料を見せ
ていただいて、問題点とか共通の課題とか色々分かってきたような気がします。
委
員
今回は、仙台と米沢の施設の視察ということで比較しながらという部分もあっ
たと思いますが、やはり最新の設備を見つつ基本的な最低限機能として活かせる
ような工夫をちゃんと捉えてやっていくことが一番大事なんだなということは
御意見をお聞きして思いました。
ただ、米沢らしいということでは、何かきちんともっていかないと、ただの箱
物になっていく可能性もあると思うので、機能性プラス特徴を兼ね備えていける
話し合いができればと思ったところです。
委
員
内装について、館としてどういう床がいいのかとか、天井がどれぐらいの高さ
がいいのかとか、そういうことがこの検討委員会でわかったんですけれど、宮城
県美術館やせんだいメディアテークと米沢を比べながら、米沢らしさというもの
を、新しい施設に活かせたらいいなと思います。
委員長
私も視察に参加して、まず移動パネルを見たのですが、鶴岡もそうですが分厚
4
くて頑丈な感じですけれども、本当にあれが機能的なのかなと。米沢の市民ギャ
ラリーの移動パネルの方が動かしやすくていいような気がしますが、逆に破損な
ども含めて維持管理が大変なのかどうなのか。そういうことも疑問に思ったりし
ます。
米沢らしさをどう具体的にしていくかということもあります。米沢らしさとは
どういうものなのか。具体的に箱物にしたり表現したりできるものなのか。若い
人たち、子どもたちもみんな集まり、文化活動も盛んになるということとどう関
係づけるのか、その辺のことを今日御意見いただければと思います。
視察については以上にしまして、(2)の新市民ギャラリーに必要な機能とサ
ービスについて、まず事務局から検討項目の大きな部門ごとに説明をしていただ
いて、その後に各委員から御意見をいただきたいと思います。
事務局
事務局から(2)新市民ギャラリーに必要な機能とサービスについての検討項
目「施設整備に関する基本的な考え方」について説明。
・ギャラリーとしての機能(市民の発表・自主事業・大型巡回展)
・中心市街地への立地
・新図書館との複合施設
・建物のバリアフリー化
委員長
次に、先日芸術文化協会でまとめた新市民ギャラリーに対する要望書について、
本日写しを各委員にお配りしておりますので、内容について担当された委員から
御説明していただきたいと思います。
委
員
参考資料として皆様にお配りしました新市民ギャラリーに対する要望書につい
てですが、最初は全体的なイメージについてということで、先ほど話がありまし
たバリアフリー化、図書館とギャラリーが融合したオープン性、明るさ、米沢ら
しさの大きな4つの項目を掲げています。この4つの項目を是非解決できるよう
な建物にしてほしいと思います。面積につきましては、先ほどからありましたけ
れども、市民の発表の場、大型巡回展、自主事業としての県美展、あと書道なん
かでも各社中の展覧会、絵画でも様々なグループがあって、それは今のギャラリ
ー全体を使う行事が年間十数回あるので、今までと同じようなスペースは是非確
保していただきたいと思います。
動線については、この段階では、ギャラリーは1階が望ましいということで望
ましい理由を挙げていたんですけれども、私の個人的な意見としては、1階でも
2階でもどちらでもいいのかなと思っておりますが、内容を読んでいただきたい
と思います。
エントランスのイメージについては、ここにはやはり米沢らしさということで
取入れてほしいなと思いまして、地元作家の作品を取入れるとか、誰の作品とい
うことはこれからになるでしょうけれども、市内には優れた物故作家や現存作家
がたくさんおりますので、是非そういうものを取上げて頂きたいと思います。外
観や展示室、それから運営のやり方についても米沢らしさがあっていいのかなと
思いますので、今具体的なものは無いですけれども、そのようなことをこれから
5
色々と芸術文化協会展示部門委員会でも検討していきたいと思っています。
搬入口については、トラックがそのまま入って、また十分なスペースがあるこ
とが望ましいと思います。
展示室の高さについては、今までのギャラリーですと確かに書道では八尺とい
う大きさ2.4mの高さの作品が展示できなかったものですから、3.3mぐら
いありますと十分に展示できますし、ちょっとした余裕もありますので是非その
ぐらいの高さにしてほしいと思います。
常設展示室については、エントランスと同じ理由で地元出身作家の作品を展示
してほしいと思います。
管理については、今まで芸術文化協会が維持管理を請負っていたわけですけれ
ども、できれば芸術文化協会で新しい市民ギャラリーを運営したいものだなと考
えております。
図書館との融合について、学習、体験コーナーについてと色々と思いついたこ
と、良いと思ったことを項目として挙げたんですけれども、図書館との複合施設
ということで図書館との兼用ということも考えないといけないと思いますので、
その辺もこれから更に煮詰めていきたいと思います。
今までのギャラリーでは皆さんが大きな不満といいますか駐車場が大きな問
題だったんです。これから駐車場が一緒に新しくなるということですけれども、
駐車場の使い勝手、またギャラリーを利用した方が例えば駐車無料になるような
方策を採っていただきたいと思います。そのようなことを項目を挙げて展示部門
委員会でまとめましたので、皆さんにも是非一読していただきたいと思います。
委員長
ありがとうございました。施設整備に関する基本的な考え方について、各委員
から御意見をお願いしたいと思います。
項目として、ギャラリーとしての機能は市民の発表の場である。それから自主
事業、大型巡回展が年間どのくらい開催されるのか。次に中心市街地への立地と
いうこと。それから新図書館との複合施設。これがまず米沢らしさを発揮できる
一つの点ではないかと思います。それから建物のバリアフリー化。この前、新図
書館整備検討委員会の視察にも参加したのですが、目の見えない人や体の不自由
な人たちが図書館を利用されている。それから図書館の場合、子どもが安心して
本を見られる空間を作る。それから、母乳を飲ませたりおしめを交換したりでき
るような、そういう建物のバリアフリー化というものも今度は両方で共有できる
ような形になると思うんですが、そういったことで御意見を出していただきたい
と思います。それでは、指名をしませんので御自由に御意見を出していただきた
いと思います。
委
員
ギャラリーとしての機能が一番大事なことだと思います。まず市民の発表の場
ということは間違いないですよね。自主事業をどれくらいやりたいのか、大型巡
回展というのはどのくらいを求めているのか。そこのところをきちんと決めない
とある程度の規模を決められないと思いますので、そこを今回決めないといけな
いのかなと思います。
6
私がお聞きしたいのは図書館のことですが、前から少し気になっているんです
けれども、図書館機能を全部移転するのではないということなので、中心部に持
っていくのはどの辺の部分なのでしょうか。
事務局
基本的には、図書館機能は全て持っていきたいと考えております。
ただ、現実的には全体で4,000㎡という計画上の数字がございますので、
単純に考えますと、そうでない場合も視野に入れなければならないのかもしれま
せんが、基本的には新しい図書館、新しいギャラリーとしての機能が十分に備わ
るということを目指しております。
委
員
そうであれば、子どものためにとか学生のためにとか、そういうことを十分に
組入れて考えていいんだなという風に思います。
例えば、会議室のような部屋であるとか、講座を行う部屋であるとか、勉強す
る部屋であるとか、共有部分が結構出てくると思うので、そういうものを両方で
造るのかどうか、図書館の方と話を段々と詰めていかないといけないのかなと思
います。
委員長
展覧会で一番大きいのが県美展の巡回展で、作品自体は運んできたうちの半分
より少ないぐらいしか展示していませんが、これぐらいの規模の展覧会はあまり
ありません。それから、以前に行いました自主事業のふるさと置賜美術展は県美
展よりも大きなスペースを使用しましたし、秋の5部門の市民芸術祭総合展も大
きなスペースを使用しています。管理運営の説明も頂きましたが、春はどうして
も展示が少ないので、秋から春へ事業を移すことも考えないといけないのかなと
思います。
委
員
事業としては、現状維持といいますか現在行っている芸術文化協会の事業と自
主事業、それに県美展巡回展が開催出来ればそれ以上は無理してやらなくても良
いのではないでしょうか。
基本的には、大きな展覧会がドンとあって、あとは個人的な教室展であったり
個展のようなものができる小さなギャラリーのイメージが最低限いいのかなと
思います。
委員長
今の市民ギャラリー展示室第1から第5までの区切られる空間は、使ってみて
どうでしょうか。
委
員
今の展示室の空間は移動壁で区切ることが出来てとてもいいと思います。
展示室を全て使用する展覧会や巡回展は年に何回かしかない事業なんですけ
れども、やはりそこで催されるということ、米沢で引き継がれるということはす
ごく大事なことなので、今より狭くなることだけは絶対にしないでほしいと思い
ますが、前の方の展示室だけで展示をしているときに、後ろの方が暗くて、なん
とかならないかといつも思っています。エレベータで反対側から上がって来ると
手前が暗くて寂しいのでなんとかならないかと、その辺の空き部屋の利用につい
ても考えてほしいと思います。
委
員
これから市民ギャラリーを使う方は高齢化いたしますので、例えば壁ですとか、
机、台ですとか、そういうものの移動が楽なものがいいのではないかと思います。
7
私たちは生け花の展示パネル類の使用が多いものですから、大学生のアルバイト
を今までお願いしていましたが、最近はアルバイトもインターネットで申込むよ
うになりまして、こちらの電話番号とかの情報を開示しないといけないので、で
きるだけ自分たちだけで準備できたらいいなと考えております。
委員長
天井が高いと移動壁がどうなるのかなと心配しています。今回の展示施設の視
察の中でも、高齢者が多いため準備を業者に頼んでいるという話もありましたの
で、自分たちで出来れば一番いいわけですよね。
委
員
今までの展示室は6室あるわけですけれども、第1から第5までを複数の展覧
会で区切って同時に使う場合に展示室から隣の展示室へ移動できないので、移動
できるようにすればお互いに見せ合えて大変いいことだと思います。上杉博物館
のようなスライディングウォールに入口を付けるとか、そういう仕掛けがあれば、
入場料を取るような展覧会もほとんど無いと思うので、行き来できるようにして
も構わないと思います。
また、今の市民ギャラリーの壁ですと、あまりに後ろの様子が伝わってくるの
が問題かなと思いますので、展覧会として使うのであればしっかり区切って、そ
れなりの壁の厚さが必要だと思います。それでいながら米沢らしさといいますか、
今までの市民ギャラリーの良さも取入れてもらえればいいのかなと思います。
委員長
中心市街地への立地ということを考えると、やはり駐車場が一番問題になりま
す。県の遊学館の図書館は、2時間無料でそれ以降は有料ということですよね。
図書館の検討委員会でもその話が出ていますので、ギャラリーや図書館を利用す
る人の駐車料金は是非なんとかしてほしいと思います。多分今度は監視カメラな
ども設置されるようになると思いますが、会場で展示物が破損した場合にいつ破
損したか分からない現状なので、そういう機能も必要になると思います。
委
員
市の景観賞は、いわゆる純和風の建物が選ばれているように思いますが、米沢
らしさの考え方が建物の連帯感なのかということがあります。例えば米沢にある
昔ながらの建物や米沢の生活感が出ているもの、米沢に来て米沢を感じることが
出来るものが米沢らしさなのか。丸の内地区とかは景観上、建物に規制とかがあ
るように聞いておりますが、中心部にもそういう規制があるのでしょうか。
委
員
米沢のまち並みや歴史を景観として保存していくという景観地区の指定がある
程度決められているようですが、コンセプトとしては「市民のための」なので、
歴史保存とかそういうところから外れても私はいいのかなと思います。米沢市民
のための米沢らしさということで、思い切って斬新なものとか、未来に対応でき
るような形、外観を持っているような建物がいいのかなと個人的には思っていま
す。その建物の周りの形やまち並みなんかも変わっていくもので、まち並み保存
地区とか中心地区の規制は特に何もないですよね。むしろ、きれいなまち並みづ
くり、市民のために便利な訪れたくなるような建物となることが重要じゃないか
と思いますし、歴史保存地区みたいなものは、外から来て米沢らしさを求める人
のためにあればいいのであって、公共の場は夢を与えられるものがいいのではな
いかと思います。
8
また、先人顕彰のような形で色々な人の作品を入れるという中身の問題があり
ますが、それは博物館もあることですし先人顕彰の役割分担もあると思いますの
で、もっと普段から市民が使いやすい建物を追求した方がいいのではないかと考
えています。
委員長
例えば、市民のためのという場合に、特に強調したいことはありますか。
委
外から来た人に何かアピールをするというよりは、展示を我々がしているので
員
あって、そこに必要なものがあればいいのかなと思います。県美展の話も出てま
したけれども、県美展の作品を全部展示出来なくてもいいのかなと。米沢の人が
見たいもの見せたいものをきちんと我々が考えて展示して教育普及していくよ
うな、そういった手法でやっていくために、きちんとした必要スペースを確保し
つつ、無駄が出ないような計画を立てる必要があると思います。視察の報告書に
も大は小を兼ねないという言葉もありましたので、あまり無駄なもので経費がか
さむよりは、使いやすくて良いものが、そういう空間が出来ればいいと思ってい
ます。
委
員
私は景観形成の方にも関わっているものですから、景観賞を受賞した建物等を
見させてもらっています。米沢は大火があったりして歴史的な景観が本当に無い
ので米沢らしさって何なのという議論になるんですけれども、まち並みとして米
沢らしいというものがなかなかないですよね。景観賞を受賞している建物は、ぽ
つりぽつりとあちこちに点在しているだけで、新しい建物も勿論候補に挙がるん
ですが、実際に見させていただいて、私たちが見るのは古くから建物を守ってい
るところで新しく補修したりしてとても大事にきれいに使っている所が評価さ
れています。
米沢のいいところは本当に大事に永く使うという精神性ではないかと思いま
すので、そういう建物が米沢らしいのかというと難しいんですけれども、みんな
が永く大事に育てていける、分かりにくいことではあるんですが、その辺なのか
なと思います。
委員長
米沢らしさを具体的に形に表していくのはなかなか難しい感じがします。市民
のために必要なものをまず充実していくことが大事だということですね。
委
員
米沢らしさということなんですけれども、私もある人から「御三階」を造って
それを図書館にという風なお話をされたんですけれども、例えば、米沢駅舎も旧
山大工学部に似せて建てた建物とかがある訳ですけれども、そこまで米沢らしさ
を求める必要は無いんじゃないかという気がします。
芸術文化協会の展示部門委員会で出た例としては、ますむらひろしの作品を壁
一面に採り入れるとか、伊東忠太の妖怪図を柱に採り入れるとか、郷土の作家の
作品が反映出来たらなという気がします。特定の作家とは言わないので米沢の作
家をもっと話題にして欲しいなと思います。先ほど先人顕彰的な施設が入るのか
という話がありましたけれども、是非何らかの形で入れてほしいと思います。実
は私も先人顕彰で「詠士会」という会をお世話しているんですけれども、米沢市
民の方にはなかなか浸透していかないと。詠士という人はどんな人なのか聴くと
9
ほとんどの人から知らないと言われるほどですから、米沢には様々な優れた作家
が今までも現在もたくさんいますので、是非そういう人を紹介できるような展示
施設にしてほしいと思います。
委員長
施設整備に関する基本的な考え方だけに時間をとるわけにいきませんので、次
の項目に進ませていただきたいと思います。検討項目の展示施設と関連しますの
で、次の付帯施設について併せて事務局から説明をお願いいたします。
事務局
事務局から検討項目「展示施設」について説明。
・展示施設の規模(床面積・高さ・間口等)
・全体的なレイアウト(展示スペース・分割機能)
・展示機能(スライディングウォール・展示ケース・壁面ケース・展示用備品等)
・設備機能(照明設備・空調設備等)
・バックヤード機能(搬入搬出口・業務用エレベータ・収納庫・給排水設備等)
事務局から検討項目「付帯施設」について説明。
・エントランス機能(フリースペース・展示受付等)
・会議室機能(研修室・体験学習室・控室等 多目的な活用)
・事務室機能(受付窓口・管理体制等)
・交流スペース機能(ラウンジ・喫茶コーナー等)
・情報提供機能(催事案内・ディスプレイ等)
・駐車場・駐輪場
委員長
今、事務局から説明がありましたが、具体的な項目でありますので委員の皆様
から御意見をいただきたいと思います。
展示施設の規模については現在722㎡ありますが、ただ、山形市のナナビー
ンズもそうなんですが、階段から登って少し廊下があってすぐ展示室に入ってい
くという、ああいう空間はちょっと寂しいなと感じます。多目的ホールみたいな
ものがあって大きなガラス窓から外が見えるようなそういうものでないと、ただ
の箱の展示室があるだけでは寂しいと思います。
天井の高さは3.3mか3.5mぐらいが良いというお話でしたが、それにつ
いて具体的な御意見を出していただきたい。箱型の展示室を縦横十文字にして4
つに区切り更に2つに区切るという事務局からの一つの考えについても御意見
をいただきたいと思います。
委
員
事務局
移動式の壁というのは、今ある壁みたいなものを考えているのか。
今の市民ギャラリーは、スライディングウォールという天井から下がっている
壁と、目隠しも含めてですが自立した壁を持っております。新市民ギャラリーに
も、スライディングウォールはもちろん、宮城県美術館やせんだいメディアテー
クにもありましたとおり、自立式の壁も多少いるのかなと思います。
委員長
両手で軽く持運び出来る壁があれば簡単にレイアウトも出来るのかなと思いま
す。
事務局
安全面の問題もありますので、ある程度の重量が必要になるかと思います。
委
照明を有機EL化するというのは可能なのでしょうか。
員
10
事務局
有機ELの方が商品の大量提供という実用化にはまだ時間がかかると思います
ので、今すぐここで導入するとは申し上げられませんが、建築の際に安価に採り
入れられるようになっていれば可能だと思います。美術品の場合は紫外線や球切
れという点で、有効な活用法だと思いますが、今のところは実用化は難しいのか
なと思います。
委
員
事務局
一部の部屋だけでもいいので有機ELを使うことはできないでしょうか。
例えばPRのために企業から御寄附いただけるというお話があればありがたい
のですが。
委
員
是非その方向でお願いしてはどうでしょうか。
委
員
駐車場については、市営駐車場を含めて考えているわけですよね。その他に駐
車場というものを考えておられるのでしょうか。
前に芸術文化協会の展示部門委員会で、市営駐車場と市民文化会館と市民ギャ
ラリーを空中で繋げて、市民文化会館の待ち時間に市民ギャラリーの展示を見た
り終った後にそのまま雨や雪に濡れずに移動できるような空間があればいいで
すねという話がありまして、新しい感覚だなと思ったんですがそういうことは可
能なんでしょうか。
事務局
可能でございます。ペデストリアンデッキなども含めまして、そういうもので
繋がると非常に機能的になると思います。
ただ、前回もお話したとおり、文化会館との間に道路が入っております。今の
計画では、その道路を対面通行にするという計画になっております。中心市街地
や新図書館の検討委員会でも道路の廃止も含めて色々な意見が出ておりますの
で、是非皆様からもこうしたらいいんじゃないかというような御意見を出してい
ただければと思います。
委
員
先ほども出てましたが、駐車場との繋がりの関係で、仙台駅あたりだと全部高
架で繋がっていますよね。バス停とかデパートまでとか全て繋がっていますよね。
あと地下で繋ぐという方法もあると思うんですけれども、例えば今度の市営駐車
場と新市民ギャラリーを地下で繋ぐような方法で行き来できるようにするとか、
そういうことも考え方としては出てくるのかなと思います。
外観と内観のことを考えると、無理に外観を米沢らしい建物にしなくても、景
観賞を受賞している建物も決して米沢らしい建物でないと思うんです。米沢では、
目新しいものだなというのと、同時に統一性がとられていない建物の方が往々に
してあるものですから、無理やり景観賞を毎年決めないといけないので、決めて
いるというのが現実のような気がします。だから、米沢らしい建物ではなくて使
いやすい建物だとすれば使い勝手がいいんだったら、この前も言いましたが、体
育館みたいな大きなものを造って、その中に舞台装置みたいな形で間仕切りを付
けて自由に使われるものを造った方が使い勝手はいいような気がします。色々な
仕掛けを造るよりは、その方が使いやすい気がします。それでもデザインが出来
ない訳ではないので、設計する方にお願いすればできると思います。
委
員
芸術文化協会展示部門委員会では、ポポロとまちの広場の間の曲がりくねった
11
道路は、是非取り払ってポポロ東側の道路の幅を拡げてでもという意見が圧倒的
でした。その理由として、市民文化会館と市民ギャラリーの使い勝手を良くする
ことと、文化の島といいますが統一した文化の空間に出来れば、もっともっと良
くなるのではないかということです。商店街の人があの道路を通したいと言って
いることも分からないではないですが、是非そこを譲っていただいて真ん中の道
路は無くしていただきたいというのが展示部門委員会の意見です。是非よろしく
お願いいたします。
委員長
駐車場、付帯設備等に関連して市民文化会館も多分これから20年ぐらい経つ
と改築の話も出てきて、もう少し良いものが出来るのかなと。入口の向きを変え
たりするとどうしてもあの空間というのが、市民ギャラリー、図書館、市営駐車
場、まちの広場、市民文化会館を一体とした考え方で設計デザインをしていかな
いと、あそこが中央の文化ゾーンという形で将来活用出来ないんじゃないかと思
います。
この前テレビで紹介されていましたが、まちの真ん中にまるい公園のようなも
のがあって、そこを迂回して周りをまわって道路が付いている。そのように、こ
こは文化ゾーンの中心核としてやはり必要ではないかと思います。真ん中の道を
真っすぐ行かないで少し迂回しても十分だと思うので、そういった形で中心部全
体の構想を考えていくべきと考えます。その中で市民ギャラリーと図書館の建物
と駐車場について、1階に駐車した人は1階を通っていかれるわけですけれども、
2階、3階に駐車した人は上から繋いだ通路があると、いわゆるバリアフリーと
いう立場からも大事なデザインになるのではないかと思います。
先日視察した仙台で、図書館の壁に2mくらいのタイルの抽象的なシンボルマ
ークがあって、なぜそんなところに付けたのかなと思ったんですけれども、でき
ればますむらひろしの作品による5mくらいの大きなタイルがドーンと外壁に
あって、興譲小学校や上杉神社方面から来た子どもたちが壁面を見て、あそこが
図書館だ、ギャラリーだと思われるような、箱は四角いですけれどもそういうと
ころがあると、そんなにお金をかけなくても出来るんじゃないかと思います。こ
れは外観の話ですけれども、米沢らしさというか、やはりなぜ米沢のまちなかに
図書館とギャラリーを造るんだということに応えていく一つのまちづくりなん
じゃないかと思います。
委
員
今のギャラリーから斜平山なんかが見えますよね。ああいう風にメディアテー
クもそうでしたけれども、中から外が見える。そういうのがすごく楽しいんじゃ
ないかなと思います。是非そういったことで全部囲ってしまわないで、ガラスで
風景が見えるような建物にしてほしいと思います。
委
員
その点、今の市民ギャラリーから眺める風景は心休まる風景だなと感じていま
す。展示をさせて頂きますと、少なからず控室が必要になってくると思うのです
が、それはパネルを仕切って使うようになるのでしょうか。それとも、今までの
ようにあんなに大きくなくてもいいので、会議室兼控室のようなものになるので
しょうか。
12
委員長
ここで委員の皆さんから御意見を出していただいて、是非これは欲しいとか
色々と発言してほしいと思います。
委
員
それぞれに貴重品などをお持ちであれば、鍵の掛かる部屋が控室として必要で
はないかなと思います。使う側としては来場者のこともそうなんですが、使う側
の要望として控室があれば、自分たちが動くときに荷物を置いて鍵を掛けられる
部屋があればありがたいなと思います。それとお花を生けるものですから、大き
なバケツが入るようなあまり高くない水場があればありがたいと思います。それ
は、使ったあとに皆さん掃除とかなさるときにも必要なのではないのかなと思っ
ております。
もう一つ使わせていただく側としては、一日詰めておりまして交替があるとき
にどうしても湯茶を摂っていただきたいなと。自動販売機がありますが、やはり
自分たちの持ってきたお茶などでさせていただければ経済的なこともあります
ので給湯室があればありがたいと思います。
委
員
私も控室はとても大事だと思います。視察のときに控室がきちっと区切られて
いて展示室から離れていたようなので、ああいう控室は使い勝手があまり良くな
いように思いました。お客様がお見えになったときにすぐ行けたりして便利なの
で、展示室の近くに控室を用意していただければ大変ありがたいと思います。
委員長
先ほど水場の話が出ましたが、どの程度のスペースというか、例えば蛇口が何
本必要だとかありますか。
委
員
わがままを言えば蛇口は3つから4つあればいいですし、それに伴うシンクも
大きなものがあればありがたいです。一度に80人から多ければ100人ぐらい
が水場を利用するときがありますので、それぐらいの設備があればと思います。
それに伴う排水という話になりますが。
委員長
今の市民ギャラリーにあるような水場では狭いんでしょうか。
委
あれではちょっと狭いのと、シンクが深いのでたくさんの水を使用するときに
員
不便かなと思います。
委員長
やはり、この展示施設と付帯施設の項目については、具体的に御意見を出して
頂いたほうがいいので是非お願いいたします。
委
員
駐車場のことについてお伺いしたいのですが、市民文化会館を合わせた3施設
が集中するということになりますと、大体駐車台数は今の計画ではどのぐらい駐
車できるようになるのでしょうか。
事務局
現在が140数台で、それぐらいは確保したいという計画です。
委
一つのイベントが市民文化会館でありますと、駐車場が満車になっているとい
員
うのが現状としてあります。そこに図書館やギャラリーが出来れば、図書館やギ
ャラリーへ来るお客様がたくさんいらっしゃると思いますので、時間帯によると
は思いますが、日曜日や祝祭日とかには市民文化会館のイベントと重なることに
なりますので、これから永く使っていくということで言うと車社会が今後どうい
う風に移行していくかということも含めてなんですが、建物と駐車場を一緒に建
てられるのであれば、上に乗せれば台数をどんどん多くしていけるとか、そうい
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う可能性がもしあるのであればと思います。
事務局
出来るか出来ないかは別といたしまして、御要望として受け賜りたいと思いま
す。
委
員
駐車場がちょっと足りないという感覚がありましたので、台数の要望をさせて
いただきたいのが一つと、先ほどお話していたとおり建物の東側の道路を大きく
とってまちの広場との間の道路を無くして文化施設を真ん中に集めるのはいい
案だと思います。そのときには、車寄せというか駐車するときは駐車場に一回入
れてしまわないといけないので、送り迎え用として道路の幅よりは少し広い車寄
せを是非採り入れていただきたいと思います。
エントランスの方になりますと伝国の杜もそうですし駅舎もそうなんですが、
必ずひさしというか軒というか雪対策、雨対策ということでそういう外の部分が
あるので、どうしてもビルで四角の箱になってしまうと、建物を出た瞬間に雨に
濡れたり、風が強い日は大変ですので、そのあたりのちょっとした建物の細部な
んですけれども、そういったものがあれば使い勝手がいいのかなと思います。
あと、1階にギャラリーをというようなお話をされておりますので、それです
と建物に入ったときに、1枚ドアがあってもう1枚ドアがある二重ドアといいま
すか、風除室といいますか、西向きになるのか南向きになるのかで風の入りが違
うと思うんですが、玄関もエントランスもその辺を構造上考えていただけたらと
思います。一番最初にお話があった授乳室、託児室のような、ちょっとしたトイ
レに併設でも結構ですので、ベッドに子どもを乗せておむつを替えられるような
ところを設けていただけたらと思います。
委員長
小中学生が利用しやすい建物を建てる。それが委員の要望している米沢らしさ
ということになるのかどうか。是非これだけはということがありましたらお願い
いたします。
委
員
鶴岡のアートフォーラムをご覧になった人もいると思いますが、市民参加型の
ギャラリーとしては面白いことをやっているなと。その中で一つポイントになっ
ているのは、体験学習室、会議室も兼ねられるということでしたれけども、展覧
会があるから人が行くという一番の流れの他に、定期的にそこに行って何かを体
験して習ったり、会議を開いて展覧会とは別個の機能を持っていて利用できると、
その人たちがまた展覧会を見に来ると、何か建物の中がいつもうごめいていると
いうような形をとることによって、子どもも大人もそうだと思いますが、展覧会
が目的でなくても建物を利用していける。そこで作った作品をまた展覧会に展示
して見てもらうことができる。
そういった作るところから展示するところまでの機能を持たせれば、小中学校
であろうと大人であろうと継続して利用していけるのかなと考えていますので、
そういった体験室、研修室などの充実をお願いしたいと思います。当然、細かい
ところで水場の話とかもありましたけれども、そういった部分をその部屋で兼ね
られるようにしていただければ、なお利便性が高い施設になるのかなと思います。
委
員
今の話に続いてなんですが、私も鶴岡を拝見させていただきましたけれども、
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陶芸から彫刻から色々な体験室がありましたが、米沢のギャラリーの利用者は社
会人がほとんどで、学生の利用というのがほとんど無いような感じがするんです
けれども、例えば高校生であれ大学生であれ、そういった人たちがもっと市民ギ
ャラリーを利用してくださるためには、やはり使用料の問題が出てくるのではな
いかと思うので、なるべく若い人には無料であったり、減免措置があったりとい
うような形で若い人たちが気軽に発表できるような施設にしていただくと、日ご
ろ使っていない暗い空間がなくなって、もっと利用度が多くなるのではないかな
と期待するところなんですがいかがでしょうか。
委
員
外観についてなんですけれども、米沢の作家の方の作品を採り入れた外観にす
ると誰の作品か分からなくても、知らないうちに米沢の作家の作品と一緒に生活
できる空間があって、その作品に興味を持って中に入ってくるというお客さんも
いると思うので、外観に米沢で活躍している作家の作品を採り入れて芸術に気軽
に興味を持ってもらって、その中に入っていけるような動線を作ったらいいと思
います。
委員長
それでは、もう一つ項目が残っておりますので、管理運営について事務局から
説明をお願いいたします。
事務局
事務局から検討項目「管理運営」について説明。
・管理運営体制
・開館時間・休館日
・貸出期間・料金体系
・有料展示の可否(入場料設定)
・物品販売の可否(展示品・図録等の販売)
・市民との協働(市民参加・ボランティア活動等)
・新図書館との連携
委員長
少ない時間ではありますが、管理運営について御意見を出して頂きたいと思い
ます。
委
員
やはり箱だけ造ったのでは何にもならないというのが私の考えでありまして、
自主事業も考え方に入っていますから、当然そういったものを運営できるような
母体や人をきちんと置いていただきたいと思います。その時に指定管理であった
としても、ある程度の予算付けをしながら展示室の空間とか体験室の空間とかを
活かしていける人を必ず配置してほしいと思います。
委員長
まちなかギャラリーを一生懸命がんばっておられますけれども、市民ギャラリ
ーを運営していく立場のことを考えると、こうあるべきとかという御意見はあり
ませんか。
委
員
山形なんかも箱ものをたくさん造っているんですけれども、委託をして運営し
ているところがあったりだとか、指定管理だったりとか、管理運営を出来るとこ
ろにお願いしてという形になるのかなと思うんですけれども、しっかりと考えら
れる方がトップにいてくださらないと、箱が出来ても中の活動がうまくいかない
ということになりますので、よく分かっていらっしゃる方に運営をして頂きたい
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と思います。
委
員
管理運営についてということですが、使い勝手のいいようにというのが一番い
いわけですが、お金の掛かることでありますし、毎年のことでもありますので、
さらに管理をきちんとしてくれる方でないと、それでなにが一番いいのかという
のは、指定管理にしてもノウハウを持った方々が集っているところがいいのかな
と思います。
話は別ですけれども、図書館も市がどうしても関与していかないとなかなかう
まくいかないところがあるのかなと思いますので、そのあたりで、請負う方に賄
ってくれるような人が何人かいて、委託出来るところは委託するということで運
営していっていいのかなと思います。
松が岬公園に生徒たちがスケッチに出かけたりするんですが、そこでボランテ
ィアスタッフが元気良く活躍されていると。お歳を召されていても非常に歴史に
詳しい方ですとか、そういった方が元気に活躍されていて、それが生き甲斐にも
なったりする訳ですけれども、そういった面でも美術とか書道とかお花とかお茶
とか色々なものがある中で、活躍できるボランティアスタッフがたくさんいらっ
しゃるのではないかなと思いますので、そういった意味では若者も含めてボラン
ティアという形がどういう風に出来るのか、或いは協力できるのか、そういった
ことも含めてもう少し大きく巻き込んでやってもいいのかなと思います。
委
員
管理運営については、皆さんが言うように慣れた人といいますか長けた人に是
非お願いしたいと思います。
開館時間と休館日につては、休館日はやはり月曜日あたりがいいのかなという
気がします。貸出期間は、休館日の次の日の火曜日から日曜日までの形で。今の
市民ギャラリーだと火曜日に搬出して、その後同じ日に搬入という形で、搬入搬
出する2つの団体が重なるわけですけれども、その重なりをなくした方がいいの
ではないかと思います。
それから物品販売の件ですが、展示室の空き部屋対策としてもありますし、個
展を開く人が是非増えていただきたいという願いから、有料展示を許可していた
だいて、物品販売も出来るようにしてほしいと思います。物品販売については、
展示品とか図録等の販売になると思いますので、複製販売とか色々な業者が入っ
てきたりするかもしれませんが、そういうものは厳格な規定を作って、きちっと
分けていただきたいと思います。有料展示と物品販売は是非許可していただきた
いと思います。
委
員
私どもの展覧会が来春ございまして、家元の方もお見えいただく予定ですが、
出展する際に多額の金銭が掛かるものですから、出来れば入場料を頂戴したいと
いうのがありまして、無料のときと入場料を取っていいときとのあり方を決めて
いただけたらありがたいなと思います。全てが無料ではなくて、今回は有料です
よというものがあっても、その時は会場使用料を増額するようにするとか。
あとは、こんな事を言ったら言葉の表現はあまり良くないかもしれませんが、
米沢の文化はいつでもただで見られるような、少なからず色々なものを見るとき
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には、それなりのものを支払うというのが必要だろうと私たちは思うんです。も
ちろんいつの間にか知らない間に入っていったということもあるにしても、自分
が望んで見るものについては、少なからず支払うというような気持ちを持ってい
ていいのではないのか、そのような必要性があってもいいのではないかというこ
とを常々考えていたものですから、もし全てが無料ではなくて、この先は有料で
すという風な入場料と言うんでしょうか取れる方法があれば、ありがたいなと考
えております。
もう一つ、今まで使用出来る時間が午前10時から午後6時までとなっていま
すので、もう少し準備などで時間が掛かるとき、あとは勤めている人が作品を運
びたいというときは午後6時はかなり厳しいものですから、もっと時間延長とい
うものを幅広い時間が朝、夕ともにあればありがたいと思っております。
委
員
有料と無料の件で質問ですけれども、芸術文化協会に加盟されている団体で有
料にしている団体がありますよね。例えば、市民文化会館を使っての発表会とか、
そういうものに関しては有料というか入場料とかお金を取っているものもある
のに、それは芸術文化協会から芸術祭参加の認定を受けているんですけれども、
そういう形のもので有料というのは扱い方としては別なんでしょうか。
事務局
市民文化会館と市民ギャラリーでは使用料の取扱い方が違います。市民文化会
館では当初から有料の場合の使用料の設定がありますので、入場料を取る場合の
使用料は無料に比べると高くなっています。
委員長
市民ギャラリーは条例で入場料が取れませんので、県美展も無料で開催してい
ます。
委
員
県美展あたりは、全ての作品がそうだと思いますが出展料を取られてますよね。
その上、入選、入賞された方は、自分の作品を見ていただくために参加料を出さ
なくてはならないのは、逆に不合理だと思うんです。せっかく良いもので皆さん
に見ていただくのであれば、入場料を取って見ていただくのが筋だと思うんです
が、自分の作品を見ていただくのに自分で作品の出展料を出さなくてはいけない
のはおかしいと思っていたものですから。それから、有料化する場合に、プレミ
アムみたいに高くつくようなものについては、逆に一般の皆さんに見ていただく
には問題が出てくると思いますが、見てもらいたいものだったら入場料の料金設
定の上限を、何千円以上とか何百円以上の入場料を取るものに関しては、使用料
の料金体系を別に扱うとか、そういうようなことを厳格になさった方がいいよう
な気がします。そうしないと営利目的の方も出てくる可能性がありますので、そ
の辺を指定管理者に任せるということだけではなく、厳格になさったほうがいい
ような気がします。もう一点は、建物全体を造り替えする前に、今1階に入って
いるドーナツ屋さんとかはどうなるのでしょうか。
事務局
なくなります。
委
分かりました。そういうお金の部分、ここでは物を売ってもいいとなってくる
員
と、商店と同じような形になってしまう可能性があると思いますので、その辺の
管理運営をきちんとなさっていただければと思います。
17
委
員
管理運営については、本当に経験者という方にと皆さんがおっしゃいますので、
そのようになればと思います。有料展示について私は賛成ですので、現実味が帯
びてきたときに、細かいところでどのような場面が有り得るのかというようなこ
とは、そこでまた検討していって事に当たっていってほしいと思います。
先日、テレビのニュースを拝見したときに、県内の図書館だと思うのですが、
市民の利用度が低くて困っていて、どうにか利用率を上げるためにということで
取組みをなされているということで、中心商店街と力を合わせて入館の時と借り
た冊数によって商店街のポイントカードでポイントが貯まるという仕組みを導
入して、導入したことによって主婦の方や子どもたちが喜んで図書館へ来るよう
になって貸出冊数が3倍に増えたということです。図書館の帰りに中心商店街へ
買い物に回ったりとか、そういうことで街が活性化しているというニュースを拝
見しまして、今回こちらも中心市街地へ建てるということで、中心商店街と協力
するというかお互いに魅力あるようにしていくという一つの運営方法なんです
けれども、11月から米商連でふれあいカードというものが新しくなりまして、
もっと気軽なポイントになりまして、それを使うことによってスマイルポイント
という地域貢献ポイントも貯まって、商店街から地域なり福祉なりに社会貢献が
出来るというようなすごくいいカードに変わったんです。そういうあたりの連携
を進めるというようなこともいいのではないかと思います。
委
員
私は、市民ギャラリーで有料展示、
お金を取るということは基本的には反対で、
市民ギャラリーはあくまでも市民の発表の場であって、無料の施設であってほし
いと思いますが、先ほど委員がおっしゃった有料展示の件もありますので、その
時は特例として扱っていただきたいと思います。あと展示室の予約についてです
が、せんだいメディアテークの運営のやり方がすごく参考になると思いますので、
私どもも色々と企画する上で、早い時期から予約出来ると大変ありがたいので、
参考にしていただければうれしく思います。
委
員
ボランティアへの参加の件なんですけれども、ボランティアをやりたいと思っ
ても、どうすればいいのかわからないとか、どこに連絡すればそういう事ができ
るのかということが分からない状態なので、学生なども含めて広く情報提供をし
て欲しいと思います。
委
員
指定管理の件で、私たちもまちなかギャラリーなどをやっているわけですけれ
ども、将来的にはNPO法人化してきちんと会社を作って、その中の一部でも請
けさせてもらえるようなことが出来ないのかなと話をすることがあります。まだ
時間があることなので、アイディアグループを作って、そのための準備をしてい
くことが可能なのかどうなのかと思います。
有料か無料かといえば作品を販売出来ればいいなと。入場券というよりは作品
を販売できないかなと思っています。なかなか難しい問題ですが実現出来ればい
いなと思います。ちょっと販売できる場所でもあればギャラリーグッズのような
感じで、私たちの作品も少し売ってもらえるスペースがあるといいなと思ってい
ます。
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先ほど委員がおっしゃったボランティア活動をやりたいけれども、どうやって
参加したらいいか分からないという方がたくさんいらっしゃるのではないかな
と思うので、そういったことをここでやれるんだよということを開示していくと
か、よく言われている協働ですね。そういう形で運営の中に入っていって一緒に
企画するとか、自主事業のときですとか、色々なところで活発に活動できるよう
になっていければいいと思っています。
委員長
ありがとうございました。それでは時間になりましたので、他に御意見がござ
いませんでしたら事務局から今後の日程についてお願いいたします。
事務局
御議論ありがとうございました。今後のスケジュールですが、次の第3回目の
委員会が最後となるものですから、その際には、ある程度の御意見をまとめたも
ので最終的な御議論をいただければと思います。いずれ報告書になるものですの
で、その取りまとめの仕方をどのようにしたら良いか委員長にお計りしたいと思
います。
委員長
この検討委員会を、もう一回行って最後に報告書を提出しなければならないと
いうことになりますので、まとめ方について何かございませんでしょうか。
特になければ、事務局で委員が出した意見をまずまとめていただいて、それを
基に報告書案を作成していただきまして、3回目の検討委員会を開くという形で、
まず事務局で案を作っていただくことでよろしいでしょうか。
全委員
異議なし。
委員長
今日は最後の方に随分具体的な話が出ましたので、その辺を箇条書きでそれぞ
れの発言のここを強調したいというようなことを御意見として準備していただ
いて、事務局でまとめたものに対して、ここはこういう風に直してほしいとか御
意見を出して修正をしていただければと思います。
事務局
ありがとうございました。あくまでも委員の皆様から頂戴した御意見をまとめ
るという形で報告書のたたき台になるものを作らせていただいて、それを予め委
員の皆様のお手元にお届けさせていただきます。その修正箇所等、また言い足り
なかった部分があれば、少し事前のやりとりが必要かもしれませんが、それをま
た第3回目の検討委員会で最終的に御議論をいただくという形にさせていただ
きたいと思います。もちろん第3回目の検討委員会で御議論頂いたことも修正を
加えて最終的な形にするということで進めさせていただきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。
委員長
その他で事務局から何かありますでしょうか。
事務局
特にございません。
委員長
長時間にわたり非常に貴重な御意見をいただきましてありがとうございます。
第2回目の検討委員会を閉じたいと思いますが、なお、今日のそれぞれの御意見
を基にしながら各委員の考えをまとめて頂いて準備して頂いて、最後にきちんと
した報告書ができるようによろしくお願いしたいと思います。本日は長時間あり
がとうございました。
閉
会
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