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学んだこと 将来に向けて インターオペラビリティの力
ULの力 Consumer Electronics Show に参加して Las Vegas, USA • January 6-9, 2011 2011 CES 安全のグローバルリーダーとして、 ULは2011 Consumer Electronics Show に参加しました。 2011 Consumer Electronics Show (国際家電ショー:CES) で再認識されたことと しかし力には異なる面もあります。 これが私たちが捉えた新しいトレンドの力であ して、ハイテクやマルチメディア技術の急伸により、製品の種類間の境界線が曖昧 り、 このレポートで皆さんにお伝えしたいと思うことです。 になってきたことが挙げられるでしょう。 コンピューター、AV機器などの情報通信 機器の互換性は高まり、相互接続が可能な機器が増えています。業務用に設計さ れた製品が家庭でも使われるようになり、大人しか使っていなかった電子機器を 今や子ども達が使いこなしています。 スマートフォンやタブレットPC、 リーダーなど が、従来のデスクトップ型に代わり、増え続けています。 ULは、安全のグローバルリーダーとして、 また、環境とインターオペラビリティのエ キスパートとして、今年、CESに参加し、 「Mobility and Security」 、 「The Green Marketplace」 、 「Innovating Safety Engineering」など様々な技術セミナーを開催 しました。 これらのセミナーを収録したビデオは、 まもなくUL.com/CESのサイトで 配信される予定です。 CESに参加して、私たちは、お客様のビジネスに関係あると思われる成長分野や、 いかにULがニーズの変化を予測しているかを皆さんにも知っていただきたいと 思いました。 これらはCESに参加して学んだことで、今回はそれを 「力」 という観点 で捉えてみました。 この「力」 というのは、 「行動する力、物事を実施し、成し遂げる 能力」を意味します。 「力」から連想されるものとして、政治、国家、利点、管理、力量 Carlos Correia Vice President & General Manager, Global High-Tech Industry などが挙げられるでしょう。 1. “Power,” http://dictionary.reference.com/browse/power CES 2011 2011 CES 内容 モビリティの力 情報の力 エネルギー源の力 インターオペラビリティの力 音と映像の力 埋込み技術の力 モビリティの力 世界中で人々の移動がますます活発 となるにつれ、どこでも持っていけて 接続できる機器やこれらの機器間の 相互接続性を望む声は高まっています。 モビリティの力 モビリティの力 学んだこと 未来に向けて 世界中で人々の移動がますます活発となるにつれ、 どこでも持っていけて接続 これらの機器に接する機会が増えていく中で、人的並びに環境面での安全問題 できる機器やこれらの機器間の相互接続性を望む声は高まっています。 自宅、 も表面化しています。ULは、モバイル機器のサステイナビリティ規格の開発、 オフィスであろうと移動中であろうと、同じように音声を聞き、データ処理をし、 並びに、電源アダプター、バッテリー充電器など重要機器のセキュリティと安全 映像を見ることができることを人は求めています。 スマートフォンやタブレット に関するサービスの開発に積極的に取り組んでいます。ULはまた、 これらの機 PCなどの機器が従来のコンピューターに迫る勢いで増えている中、 また、 これ 器に潜む危険性の迅速な発見に導く、危険源から製品安全にアプローチする新 らの機器のユーザーはあらゆる年代にわたっていることから、 この傾向はさら しい手法とその規格、 「IEC 62368-1Ed1.0:Audio/Video, Information and に高まっていると言えるでしょう。 Communication Technology Equipment-Safety Requirements」にも取り組ん でいます。 さらに、充電式電子機器に急速に広まっている無線充電機能、並びに、 無線電源のインターオペラビリティを鑑み、低電力製品(例:携帯電話、ポータブ ルメディアプレイヤー、GPS)の電磁誘導型給電・受電機の規格、UL 2738の策定 も進めています。 情報の力 機器の接続性、スピード、改良が進 むにつれ、膨大な量の情報にアク セスすることが可能になりました。 今や私たちは、かつてないほど多様な 方法で素早く簡単に情報を入手、発信、 共有することができます。 情報の力 情報の力 学んだこと 未来に向けて 機器の接続性、 スピード、改良が進むにつれ、私たちは膨大な量の情報にアク 直感的インターフェースはユーザーに好まれるだけでなく、機器の用途を広げ セスすることが可能になりました。音楽、映像、データをもたらす機器は、MP3 ることは明らかです。情報と情報処理は、機器から 「クラウド」に移行しつつあり プレイヤー、テレビ、 ラップトップ、 タブレットPC、携帯電話と多岐にわたります。 ます。 「クラウド」 とは、巨大なデータの蓄積・処理センターと言えるもので、 これ 今や私たちは、かつてないほど多様な方法で素早く簡単に情報を入手、発信、 によりユーザーはいつでもどの機器からも情報にアクセスすることができます。 共有することができます。 スマートテレビ、 スマートフォン、 タブレットPCがこれ ULはこれらのモバイル機器やこの巨大データセンターに安全性と環境サステ らの情報へのアクセスと保存を可能にしました。 イナビリティを確保するために新しい規格を開発しています。 エネルギー源の力 モバイル機器の利用が増える中、安全 で効率的なエネルギー源の重要性もま すます高まっています。太陽光などの 代替エネルギーから、燃料電池などの 蓄電技術まで、発電・電源の多様性 確保が未来への布石となっています。 エネルギー源の力 エネルギー源の力 学んだこと 未来に向けて モバイル機器の利用が増える中、安全で効率的なエネルギー源の重要性もま モバイル機器の主要エネルギー源はバッテリーです。 よって、バッテリーの安全 すます高まっています。太陽光などの新しい代替エネルギーや燃料電池など 性、性能、充電性には様々な注意が必要です。ULは、無線充電に関して新規格( の蓄電技術は、未来に向けた力となっています。 UL 2738) を発行するなど安全に関して様々なサービスをご用意しています。 ま た、電池を使用する製品の性能に関する規格の策定も検討しています。バッテ リーの性能においてはエネルギー効率性も重要な要素です。ULが、 タブレット PCやスマートフォンの効率性を包括的に高めるお手伝いをいたします。 インターオペラビリティ(互換性)の力 私たちは、どのような環境にあっても他 の機器と相互運用できる機器を求めて います。この技術は、タブレットPC やスマートフォンから自宅の機器を 操作したり、電気の使用量をチェッ クするなど、家庭にも及びつつあります。 インターオペラビリティの力 インターオペラビリティの力 学んだこと 将来に向けて 今日、私たちは様々な種類の機器を使うだけではなく、ある1つの環境から別の ULは、 これらのプロトコルにそった機器に安全性とインターオペラビリティを装 環境に移っても、 また、1つの機器から別の機器に持ち替えても不都合なく動作 備するお手伝いをいたします。 また、次世代機器をサポートするべく、モバイル する機器を求めています。 ご存知のように、 そのためにULを含めた「アライアン 機器による支払いやそのセキュリティ、並びに、サイバーセキュリティやスマー ス」が作られ、機器の相互運用を可能にする規格が策定され、製品に明記され トグリッドの規格策定にも積極的に取り組んでいます。 ています。それが、HDMI、Home Plug、NFC、RFID、WiFi、Bluetooth、DLNA、 WiGig、WirelessHD、3G、LTEなどで、 これらの複数の装置をリンクする機能が、 タブレットPCやスマートフォンから自宅の機器を操作したり、電気の使用量をチ ェックすることを可能にしています。 音の映像の力 ドルビー、DTS、THX、HD、3D技術 などを用いた音と映像並びにそれらを 装備したAV機器に対する需要は大きく 増えています。また、製品の小型化が 進む中で、それらの品質の維持に対 する優先順位も高まっています。 音の映像の力 音の映像の力 学んだこと 将来に向けて ドルビー、DTS、THX、HD、3D技術などを用いた高品質の音と映像、並びにAV 音や映像の品質に加えて、考えなければいけないのが心理面に対する短期・長 機器は、その良さを直接体感できるので、需要が特に大きく増えています。 期的な影響です。音響やノイズレベルの規格はありますが、映像、音質、 ノイズ 個人で聞いたり見たりする場合、 ノイズの軽減/消去は不可欠の要素です。 消去の規格に関しても私たちは開発の好機であると見ています。ULは製造者の また、製品の小型化が進む中で、 リアルな体験をもたらす品質のレベルを 皆様と協力して、 これらの問題に対応する新規格の開発と関連する試験サービ 維持していくことに対する優先順位も高まっています。 スの提供に取り組んでいく所存です。 埋込み技術の力 機器の汎用性が高まる一方で、私たち の身体の一部となる程、人間に親密な 機器になっていくものもあります。 医療機器であるペースメーカーや 3D グラス/ヘッドセットなどで、これら の機器の人体接触面はかつてないほど 広くなっています。 埋込み技術の力 埋込み技術の力 学んだこと 将来に向けて 機器の汎用性が高まる一方で、私たちの身体の一部となる程、人間に親密な機器 足にまひのある人たちの歩行を助ける外骨格ロボットなど、私たちの身体の中で、 になっていくものもあります。医療機器であるペースメーカーや3Dグラス/ヘッド または、身体に接する形で機能して医療行為を行う装置があります。ULはこれらの セットなどで、 これらの機器の人体接触面はかつてないほど広くなっています。 医療機器に、無線・インターオペラビリティに関するサービスを提供し、安全性を 確保します。 このサービスは、 これらの機器の電源であるバッテリーの試験もそう ですが、長期的な安全性と適用性に欠かせないものです。 詳細はこちらをご覧ください。 www.ul.com/ces EMAIL [email protected] © 2011 Underwriters Laboratories, Inc. All Rights Reserved