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水谷 淳准教授 平地 祐香 さん 親身な指導の元で学べる、 身近でかつ

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水谷 淳准教授 平地 祐香 さん 親身な指導の元で学べる、 身近でかつ
グローバル輸送科学科
研究室 Close
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経営戦略研究室
水谷 淳 准教授
事業者の経営や交通政策の立案に役立つかも
企業の行動メカニズムを
数理的に分析する
しれません。
本研究室以外にも、
ロジスティクスコースに
は、数理的なアプローチを用いて運輸産業・運
本研究室では、
運輸事業者の企業戦略につい
輸政策を研究している研究室が多くあります。
輸
て定量的な分析を行っています。
たとえば航空
送モードについても陸・海・空の全てについて学
市場では、近年、低価格運賃を武器にしたLCC
ぶことが可能で、
全国屈指の充実度と言えます。
(Low Cost Carrier)
という航空会社の参入が相
ぜひこの充実した研究環境で仲間と切磋琢磨し
次いでいます。低価格のためには低費用での企
ながら研究成果をあげ、
さらには社会で活躍す
業経営が必要で、LCCは運航機材を1種類に
す。
経済学・経営学というと入試制度から文系の
絞ったり、
航空券の販路をインターネットにほぼ
イメージがあるかもしれませんが、
実際には理系
限定するなど、
さまざまな割り切りと工夫によって
的な側面がかなりあり、理系の学修で培われた
低費用を達成しています。経済学に基づいた企
数学や統計学の知識が大いに役立ちます。
業行動モデルに航空会社の実際の費用データ
研究は、本当に地道な作業の繰り返しです
を組み合わせれば、
それぞれの工夫が企業の費
が、上手く計算結果が導けた時、
すなわち、
まだ
用全体に与える影響をコンピュータで定量的に
誰も明らかにしていない関係をデータから実証
推計することが出来ます。
またLCCのライバルと
的に導けた時の達成感は非常に大きいです。
さ
なる大手航空会社はどのような対抗策を講じる
らに、
私たちの研究成果を運輸事業者や政府が
のか、
ゲーム理論を用いて分析することも可能で
参考にする可能性もあり、私たちの研究が運輸
るための基礎力をつけてほしいと思います。
卒業生からのメッセージ
親身な指導の元で学べる、
身近でかつグローバルなロジスティクス
平地 祐香 さん
日本たばこ産業株式会社 勤務
2014年3月 海事科学部卒業
高3の時、進路に悩んでいた私は、幅広い専門科目を開講していることから、海事科学部への入学を決めました。1年次、
様々な分野の授業を受けていくなかで、物流に興味を持ち始めた私は、2年次から海洋ロジスティクス科学科を選択(2013
年度以降はグローバル輸送科学科)。4年次から物流管理学研究室で、輸送の最適化を考える上で重要になってくる、メガ
ポートのコンテナ船の寄港情報を分析しました。最終的な到着予想時刻と実際の到着時刻ではどの程度差があるのか、
それはルートや港、コンテナ船のサイズの何に起因しているのかなど、世界規模での船の輸送状況が、調べ分析していく
中で段々と分かり、とてもやりがいのある研究でした。
海事科学部では乗船実習などユニークな体験が出来る事、海だけでなく幅広い分野と専門的な勉強の両方ができる事
が魅力だと思います。また、留学や研修を希望していた私は、部活動を優先したため 断念。そんな私の様子を見ていた教
授が毎週の研究報告を英語で行えるようにして下さったり、就活時にも手厚くサポートしていただいたりと、親身な指導を
してくださる先生方も海事科学部の大きな魅力の一つだと思います。
現在は工場で、生産・工程・品質管理の業務に携わっており、経験の無い分野で苦労や戸惑いも多いですが、海事科学
部で培った幅広い知識やゴールへのアプローチ方法など沢山のことが、仕事に生かされています。
Fac u lty of M arit im e Scien ces 14
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