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Newsletter No.15

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Newsletter No.15
2013 年 10 月発行
News Letter No. 15
Autumn 2013
Open: 月‐金曜日 10:00‐17:00 *土日祝日、年末年始、夏期休暇期間は閉館 〒603-8577 京都市北区等持院北町 56-1 立命館大学衣笠キャンパス明学館 1 階
TEL:075(465)8107 FAX:075(465)8334
薬物問題のこと知っていますか?
麻薬等の薬物問題は今や地球規模の深刻な問題であり、国際
社会が一丸となって取り組むべき重要な課題となっています。
人間の生命はもとより、社会や国の安全を脅かすなど、人類
が抱える最も深刻な社会問題の一つとなっています。
近 年 で は 新 型 の 薬 物 で あ る 新 精 神 作 用 物 質 ― NPS(New
Psychoactive Substances)が急速かつ大量に出回るようになり、
実態の把握が困難な状況になっています。
©2013 UNODC
■□■国連のもとに採択された薬物に関する条約■□■
● 麻薬に関する単一条約(1961)
・・・・
麻薬に関する国際規範
麻薬を医療、学術目的に限定するために生産、所持、
使用を制限
・・・・
麻薬、アヘン、大麻以外の幻覚剤、鎮痛剤、覚せい剤、
睡眠薬、精神安定剤等の乱用を防止
Single Convention on Narcotic Drugs
● 向精神薬に関する条約(1971)
Convention on Psychotropic Substances
● 麻薬及び向精神薬の不正取引の ・・・・
防止に関する国際連合条約(1988)
麻薬等の不正取引の増加により規制を強化
薬物の取引に対する包括的な対策を規定
United Nations Convention against Illicit
Traffic in Narcotic Drugs and Psychotropic Substances
参考資料:国際連合の基礎知識
新精神作用物質 NPS( New Psychoactive Substances)とは?
当該年度に新たに確認された物質
当該年度以前に確認された物質
NPS は国連条約で規制対象に定められていない新規薬物
です。そのため現在の麻薬法や薬事法では取り締まりができ
2009-2012
新精神作用物質(NPS)数の移り変わり
300
ず、世界的に急速に拡大し続けているのです。
「World Drug
Report 2013」(国連薬物犯罪事務所)によると 2008 年まで
に確認された NPS は 64 種でしたが、2012 年半ばには 251 種
206
200
166
と 3 年間で大幅に増加していることが分かります。(右図参照)
150
国連は更なる被害を防止するために薬物を統制する対策
100
を見出し、新しい薬物への対処を施すことに努めています。
※
そして、そこには多岐にわたる国際機関がそれぞれの役目を
持ち、あらゆる方面から薬物の統制に取り組んでいます。
243
250
50
37
251
8
40
102
64
0
2009
2010
2011
2012
参考資料:World Drug Report 2013
※ 裏面参照
World Drug Report 2013 はインターネットにて閲覧することができます。
http://www.unodc.org/unodc/secured/wdr/wdr2013/World_Drug_Report_2013.pdf
参考資料:国連広報センターHP 外務省国連薬物犯罪事務所 HP 国際連合の基礎知識 World Drug Report 2013
News Letter No. 15
Autumn 2013
国連機関紹介
UNODC 国連薬物犯罪事務所
United Nations Office on Drugs and Crime
秋のイベントのお知らせ
国連薬物犯罪事務所-旧称「薬物統制犯罪防止事務所(ODCCP:
Office for Drug Control and Crime Prevention)」(1997 年設立)はウィ
ーンに本部を置き、薬物の統制、犯罪防止、テロリズムの相互に関連
する問題に国連がよりよく対処できるようにする目的で設置されまし
「みんなで食べる幸せを」
期間:10 月 21 日(月) ~
11 月
7 日(木)
た。国連によるすべての薬物統制活動の先導を務め薬物の生産、取引、
場所:京都国連寄託図書館
乱用を悪化させるような発展を防止し、薬物統制に関する技術援助を
10 月は世界食料デー月間です。
行うとともに、薬物統制条約の実施を促進しています。
「世界の食料ロス問題」や
参考資料:国際連合の基礎知識
「世界の飢餓と私たちの食と
主な業務
のつながり」についての写真パ
■不正薬物及び犯罪に関する調査・分析を行うこと
ネルを展示します。
■国連加盟国の不正薬物、犯罪、テロリズムに関する各条約の締結・
この機会に世界の食料・飢餓問
実施及び国内法整備を支援すること
題について考えてみませんか。
■国連加盟国に対し不正薬物、犯罪、テロ対策における能力向上のた
めの技術協力を提供すること
参考資料:国際連合の基礎知識
※館内には食料問題について
の資料が多数ありますのでご
利用ください。
UNODC と国際機関(麻薬関係)の機構図
共催:京都国連寄託図書館
立命館大学国際協力資料センター
国連総会
委員選挙
経済社会理事会
麻薬委員会
CND(E/CN.7)
(Commission on Narcotic Drugs)
麻薬等の国際規制に関する
意思決定の中心機関
勧告
世界保健機関
WHO
(World Health Organization)
助言等
国際麻薬統制委員会
INCB
国連寄託図書館とは・・・
(International Narcotics Control
Board)
"国連"のことを広くみなさんに知って
薬物の不正流通の監視など
に関する通告及び勧告等
いただくために、国連が世界に設置し
国連薬物犯罪事務所
UNODC
(United Nations Office on Drugs and Crime)
薬物対策にかかる技術支援等を実施
ている図書館です。また、どなたでも
ご利用いただけます。
京都国連寄託図書館では、年四回ニュ
ースレターを発行しています。 送付
をご希望の学校関係者の方は、下記ま
麻薬及び向精神薬統制に関
する通告及び勧告
INCB 事務局
でご連絡ください。なお、個人への直
参考資料:厚生労働省 HP
接送付は行っておりませんのでご了
承ください。
国際薬物乱用・不正取引防止デ(International Day Against Drug Abuse and Illicit Trafficking)
毎年 6 月 26 日は国際薬物乱用・不正取引防止デーとして定め
られています。
UNODC(国連薬物犯罪事務所)の取り組みとして、毎回テ
ー マ を 選 び 注 意 を 喚 起 す る キ ャ ン ペ ー ン “World Drug
Campaign”を行います。2013 年は「Make health your “new
high” in life, not drugs」がテーマとなりました。
薬物に依存しないよう呼びかけるとともに、ターゲットとな
りやすい若者に対して薬物の危険性を認識してもらうよう努
めています。
参考資料:外務省 HP World Drug Report 2013
発行:京都国連寄託図書館
〒603-8577
京都市北区等持院北町 56-1
立命館大学衣笠キャンパス明学館 1 階
TEL :075(465)8107
FAX:075(465)8334
URL:
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/in/
cger/kunl/index.html
Kyoto United Nations Depository Library
News Letter No. 15
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