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【技術分類】2−1−3 造水プロセス・装置/浄水プロセス・浄水器
【技術分類】2−1−3 造水プロセス・装置/浄水プロセス・浄水器/簡易浄水器 【技術名称】2−1−3−1 災害・非常用 【技術内容】 地震などの災害時にライフラインとして飲料水の確保、供給は緊要な課題であることは、阪神大震 災をはじめとして、十分に体験した。 「水道施設設計基準」では、非常用給水設備について、その方式、仕様などについて述べているが、 これは浄水施設が機能して送水されてくることを前提としている。 これに対し、各メーカーでは災害時の緊急用造水・浄水設備を開発し、市販している。 その事例の一部を記述する。 1.井戸汲み上げ式浄水設備;井戸を掘り(さく井)、井戸水を膜ろ過により上水レベルの水質として 給水する。やや長期的な対策で、10m3/日程度の能力で、さく井から給水まで日数を要する。 2.可搬型浄水設備;水中ポンプ、フィルター、膜ろ過装置、紫外線殺菌灯、塩素注入設備をコンパ クトにまとめた構造で、トラックで運搬する。河川、井戸、プールなどから種水する。 3.移動型浄水設備;取水ポンプ、小型の凝集沈殿池と砂ろ過装置、消毒設備をトラックで運べる寸 法に設計し、必要な場所に移動する。砂ろ過に替えて膜ろ過の場合もある。 【図】 図 災害・非常用浄水システム 10−50μフィルター 水中ポンプ 活性炭層 塩素 飲料水 紫外線殺菌 図 2 浄水システム − 256 − RO 膜 凝集剤 砂ろ過層 傾斜管 原水 浄水 図3 トラック移動式 出典:非常用飲料水供給システム「EWELL」の開発、長谷工技報 No.20、2004 年 2 月、飯田芳史、 渋谷幸二、木津信介、笹川純夫、樫内幾男、星野和司、増田昌明、木村洋、今西語龍著、長谷 川工務店発行、99 頁 図 1 EWELL 概要 図 2 および 図 3 は本標準技術集のために作成 【出典/参考資料】 「長谷工時報」、2003 年 2 月、No.20、飯田芳史、渋谷幸二、木津信介、笹川純夫、樫内幾男、星野 和司、増田昌明、木村洋、今西語龍著、長谷川工務店発行、99−102 頁 「京三サーキュラー」、1998 年 11 月、京三製作所著、京三製作所発行、Vol.49 − 257 − No.6 33−34 頁