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風邪にご用心 - 日和堂はり灸院
ひ ひ よ よ り り 第7号 日和堂はり 日和堂はり灸院 はり灸院 日和だより http://hiyoly.net/ http://hiyoly.net/ 京都府向日市寺戸町渋川18 京都府向日市寺戸町渋川18- 18-8 075- 075-934- 934-0830 風 邪 に 御 用 心 !! 新型インフルエンザ、季節性のインフルエンザ、風邪、扁桃腺の 腫れなどは、寒さと空気の乾燥がきつくなってくる秋口から冬に かけて増えてきます。特に去年からの新型インフルエンザの世界的な流行に より、学級閉鎖の急増、ワクチン不足、輸入ワクチンの危険性など、問題も 多くなってきているようです。 ところで、何故インフルエンザや風邪になってしまうのでしょうか? 人 間 の 身 体 の 表 面 に は 、 外 の 外 敵 か ら 身 を 守 る 為 に 衛 気 (え き )と 言 う も の が 全身にくまなく巡っていると東洋医学では考えています。いわゆるバリアの よ う な も の で す 。こ の 衛 気 が 不 足 し て し ま い 、衛 気 の 巡 り の 悪 い と こ ろ か ら 、 ふっと冷えが入り、寒気などの症状を起こす事から風邪をひくと考えます。 一度身体に入ってしまった冷えは、外に出て行かない限り、身体の中に深く 入っていき、身体は寒さに反応して熱を持ってきます。最初はちょっとした 寒気だったのが、発熱したり、節々が痛くなったり、腹痛をおこしたり、扁 桃腺を腫らしたり、肩こりを起こしたりします。 つまり、衛気がしっかり巡っている時は風邪をひかないということです。 衛気は胃と大腸から作られます。お酒などを飲むとすぐに身体が温もるのは 胃からの宗気の作用ですし、便秘のひどい人の皮膚がカサカサしていたり、 お肉やチョコレートを食べ過ぎたりすると皮膚表面に発疹が出るのは大腸か らの衛気が変調するためです。 最 近 テ レ ビ や 雑 誌 な ど で『 抵 抗 力 を つ け よ う ! 』と か 、 『免疫力をアップさ せる食べ物』など良く見かけますが、風邪に関してはこの衛気を巡らせる事 がズバリ免疫力を上げる事になります。平素から胃腸を大事にする事です。 衛気の源が胃や大腸と書きましたが、その衛気を巡らせる働きをしている のは肺の作用になります。肺が外からの外敵から身を守るために、胃腸から 送られてきた衛気を全身に巡らしています。肺の作用が弱まると衛気の巡り が悪くなり、寒気がしたり、肺そのものが弱るので、咳や鼻水などの症状が 出ます。風邪の予防には、胃腸と共に肺の働きを良くする事です。胃腸は食 べ物を適量に保ち、油物、生もの、甘いものの食べすぎを控えれば良いので すが、肺の鍛え方はどうすれば良いのでしょうか?水泳やジョギングなども 良いと思いますが、風邪予防と言う点では『乾布摩擦』が最適です。乾布摩 擦をして皮膚表面が赤くなってきたら衛気がたくさん巡ってきた証拠です。 風邪のひきやすい人、年中風邪気味の人、水分を取りすぎてしまう人はぜひ 乾布摩擦を始めてください。いくら免疫力を上げても、たくさんのウイルス にさらされてしまうと風邪をひいてしまいます。 普段からのうがい、手洗いもお忘れなく。 嬉 しい知 らせ♪ 『先生見てあげて~』先日お箸を使って、京都駅の 近くのお店でお昼を食べる患者さんのビデオを見せていただきました。94 歳 の N さ ん 、か な り 重 度 の パ ー キ ン ソ ン 病 で す 。往 診 を 週 2 、3 回 さ せ て い ただいていますが、去年の6月、最初に見せてもらったときは、パーキンソ ンの薬の使いすぎから様々な弊害が出て、断薬しようという事で、薬をいっ たん全部やめる為の入院の直後でした。右手、右足は全く動かせず、少しだ け 動 く 左 手 は ぼ ん ぼ ん に 腫 れ て い ま す 。尿 道 も 腫 れ 、背 中 は 一 面 発 疹 が 出 て 、 お尻にはかなり深い床ずれが出来ていました。私の顏を見るなり『先生助け て、助けて』とあのパーキンソン病の方独特の話しにくそうな声でずっと言 われました。鍼灸師として出来ることは何だろう?お医者さん、訪問看護師 さん、ケアマネさん、ヘルパーさん達みなさん各々にNさんに関わる中で、 自分は自分の出来る範囲で治療すればいいと思い、手探りながら治療を進め ていきました。それから約6ヵ月、お孫さん、ガイドヘルパーさんなどの助 け を 借 り て 、車 椅 子 で JR に 乗 り 、新 し く な っ た 京 都 駅 (N さ ん の 中 で は 京 都 駅 は ま だ 昔 の 京 都 駅 で す )を 見 た い と い う 事 で 行 っ て 来 ら れ ま し た 。そ の と き の 昼 食 中 の 映 像 で し た 。 そ の 日 N さ ん は お 箸 を 使 い 出 さ れ ま し た 。『 お ば あ ち ゃ ん お 箸 使 っ て る や ん ! ! 』と 言 う 声 が 聞 こ え る と て も 嬉 し い 光 景 で し た 。 最近は往診中、調子のいい日は『あんたの髪の毛もえらい伸びましたな~』 など色々話しかけてくれます。明るい笑顔を 見せて頂くとこちらまで元気をもらってしまいます。 牛乳について 昔から、牛乳を飲まないとカルシウム不足になるなどとよく 言われます。確かに牛乳にはカルシウムが豊富に含まれます。しかしカルシ ウムは小魚、小エビにも含まれ、これらのカルシウムは身体に良く吸収され ます。牛乳が悪いとは言えませんが、牛乳を飲む際はバナナやコーヒーなど 何も混ぜず、牛乳のみを少し温めて飲む事が良いと言われています。 はり灸治療には健康保険が使えます。 当院でお渡しいたします同意書を使用していただく事ではり灸治療に保険 が使えます。治療費につきましては、保険適用30分治療で¥950 6 0 分 治 療 で ¥ 2 8 0 0 で す 。3 0 分 治 療 は 週 1 ,2 回 来 ら れ る 方 で 慢 性 的な疾患を長期的に治療していきます。 寝 た き り の 方 、介 護 が 必 要 な 方 に 関 し ま し て は 、 保 険 に よ る 出 張 治 療 もいたしております。費用は30~40分で¥500です。