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第12章 単位時間ごとの授業設計
第12章 単位時間ごとの授業設計 IDの最終目標 • IDの最終目標 – 効果的なインストラクションを生み出すこと. – モジュール • 視聴覚教材,ワークシート,オンラインコースのための 自学自習教材など. – レッスンやモジュール • 単独で1回で完結するように計画されている. – コース • 多くのレッスンをまとめてコースとして組み上げていく. レッスン計画とモジュール設計 • 教師や研修担当者 – 教えながら設計する. – 授業の進展に合わせて,その場で即興的に詳細を考 えることができる(柔軟性). • 受講者の規模 – 大グループ • 学習者からの反応は予測不可能である. • 学習の条件をある程度までしか制御できない. – 小グループ • 学習者のニーズに合わせてインストラクションを制御できる. • ブランチング – CBT(computer‐based training)で採用されている. 個別化された自己ペースの適合的教材 • 個別化されたインストラクション – 学習者の特有なニーズが考慮されたもの. • 自己ペースのインストラクション – 学習者が学習プロセスを調整し,目標を達成する ために必要な時間を必要なだけ費やしているもの. • 適合的インストラクション – 常に学習者の進捗をモニターし,その進捗に合わ せて教授内容を変化させる. – オンライン学習管理システムなどが該当する. 学習目標の系列化 • 開始地点の決定 – 学習者が「今,いるところ」から始める必要がある. • 個別化プログラムにおいて都合よく機能する(第15章). – 復習 • 既知の知的技能を思い出すことは比較的容易であり,常に最善 の方法とは言えない. • 系列化されたスキルの達成 – Ⅹの前に,ⅥとⅦのスキルを確認する必要がある. • 学習が完全でない場合は,当惑,遅れ,低効率,ミス,失敗,挫 折,さらなる学習努力を絶つ原因になる. • 学習系列を自由に選ばせることは,最も効率的な方法では無い. 学習目標の系列化 • 診断と再学習機会の提供 – 学習階層図は,レッスンプランへ活用する事に よって,学習の難易度を診断し易くなる. – 前提スキルを思い出せない場合は,再学習する 必要がある. 認知的方略学習のための系列化 • 認知的方略の学習 – いつ学習されたかについて把握することは難しい. – どの学習が認知的方略の獲得につながったかを 特定することができない場合が多い. – 新しい認知的方略を教える時は,新しい情報処理 を教えている. • 名称同士の関連付けの例. • 複雑な問題の分解の例. – 多段階形式のインストラクション • SQ3R技法 認知的方略学習のための系列化 • 認知的方略採用したか否かの判断 – 受講者の自己申告 – 直接観察 – 方略応用初期と後の時間短縮,正確さの向上 言語情報学習のための系列設計 • 名前やラベル – 記憶術の活用 • le journal journal newspaper • starboard star boarder right • Crowe crow • 個別的な事実 – 先行オーガナイザ(advance organizer) • 自動車についての学習 – ボディー形状,エンジン,フレーム,トランスミッション等,特徴 を表現する情報を与えることで組織化に繋がる. – 事柄の代表的なカテゴリを識別させる質問や文章 を用いる. 言語情報学習のための系列設計 • 組織化された情報 – 有意味で組織化された方法 – スキーマ • 期待の集合として思い出されるような情報の抽象的な構造. – スロット • 相関的な包含(correlative subsumption) – 仏教について情報を得るために異なった宗教である 禅について既習知識と新しい知識を比較する. – 両者の情報は似ているため,新しい情報は禅のス キーマに包含される. 運動技能学習のための系列設計 • 前提条件 – 部分的なスキルと実行サブルーチン – ダーツ • 1段階のルール – 水泳 • いくつかの前提スキルを身に付ける必要がある. – 砲丸投げの実行サブルーチン • ラインの位置につく,重心を移動させる,手と体を曲げ る,球を放り投げる. – ライフルの発砲 • 照準が合っている時と合っていない時の像. 態度学習のための系列設計 • 前提条件 – 既有知識やスキルを呼び起こす必要がある. – 読書 • 誌に対する知識 • 誌の意味を解釈する言語的スキル • 監査証跡(audit trails) – 態度学習は知的技能や言語情報の事前学習を必 要とするため,学習領域間の相互作用が生じる. レッスン計画のステップ • プランニングシート – レッスンの学習目標とその分類を示す文. – 用いられるべき教授事象のリスト. – 各教授事象を達成するためのメディア,教材,活 動のリスト. – 教師や研修担当者の役割や活動についてのメモ. – 具体例(表12-3~表12-8) 統合的なゴール • 複数の学習目標のためのレッスン計画 – エンタープライズ • ICM – 統合的なゴールから異なった領域からなる要素目 標に分解するための一つの方法である. • インストラクション活動 – 教師がすること,生徒にさせること • 伴性形質の遺伝的性質の例 – 目標と時間軸の表(objectives/time‐line matrix) インストラクション開発の役割と活動 • デザイナー – 多くのメディア,実施方法,教授方略を選択できる. • 料理本のレシピ – 完全な正確さ • レッスン計画 – 科学であるのと同じ程度に芸術でもある.