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平成 27 年度第 1 回「多賀町幼児教育施設のあり方検討

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平成 27 年度第 1 回「多賀町幼児教育施設のあり方検討
平成27年度 第1回「多賀町幼児教育施設のあり方検討委員会」 会議録
○日
時
平成27年8月28日(金) 19時00分~20時55分
○場
所
ふれあいの郷 多目的運動室
○出
席
者
18名
○欠
席
者
1名
○傍
聴
人
2名
会議の要点記録
<開会>午後19時00分
1.あいさつ
町長 日頃は多賀町の様々な取り組みに対しまして、皆様に色々とお力をたまわっており
ますことを、厚く御礼申し上げます。本日はこの多賀町の幼児教育、そして施設のあり
方を検討していただく会議の第1回目となります。皆様には大変お忙しい中、委員をお
引き受けいただき、誠にありがとうございます。昨年は、幼児教育のあり方検討委員会
で約1年弱かけて議論をしていただきましたが、はっきりとした方向性はいまだ結論が
出ておりません。皆さんの検討、ご協議の中でぜひとも今現在の姿を見て、そして将来
的に幼児教育そして施設のあり方も含めまして、どのようなあり方、方向性がいいのか
を、忌憚のないご意見を交わしていただき、方向性を見出だしていただきたいと思って
いる所でございます。私も今年で町長に就任して8年目になります。8年前から人口減
少・少子高齢化がかなりの速度で進んでおりました。この人口減少・少子高齢化の中で、
何を主要な取り組みとして進めていけばいいのかと考えた時に、やはり少子化に歯止め
をかけるということが一番であるという思いで、町長として務めさせていただいたつも
りでございます。特に少子化に歯止めをかけるため、子育て・教育・熱心の町づくりを、
この8年間進めてきました。この取り組みを多少なりとも町民と町外の皆さんに理解し
ていただけつつあると思っておりますし、定住化と言う意味で、少しは少子化に歯止め
をかけられつつある所まで来ているように思います。例えば最近、民間で大きな宅地造
成や、10区画や5区画程の小規模な宅地造成をしていただいております。また、おそ
らく再来年には、90区画ほど民間による宅地造成の計画が進められます。最近こちら
へ移られた方から間接的にですが、やはり多賀町は自然も豊かで、子育て・教育も良い
ところであるため、こちらに住宅を求めたという話を聞いております。しかし、まだま
だ子育て・教育の中で、特に幼児の保育園・幼稚園の分野では、至らない力不足な所が
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あると思います。やはり就学前の子どもたちをいかに育てていくかということが、これ
からの多賀町の魅力ある町づくりにも繋がっていくと思っております。幼児教育、そし
て施設の整備のあり方も含めて、この平成27年度にもし結論としてもっと議論をして
いこうという皆さんの思いがあれば、28年度にまたいでいただいてでも、委員さんの
中で活発な議論を進めていただきたいと思います。ようやく少子化の話となりますが、
0歳から4歳までだけでなく全ての年齢層で年々減少傾向でありましたが、ここ5年で
は0歳から4歳までの人口が2010年に292人、2014年に305人と増加傾向
にあります。その増加にともない、ささゆり保育園で3部屋の増設を行い、来年4月か
ら入園される方の対応をしている所でございます。しかし、これから運用が開始します
と、まだまだ多賀地域の方で児童の受入れの問題も出てくるかと思いますし、総合計画
でも多賀地区の保育園はまだ新しい施設ですが、幼稚園は施設の改修や新設をこの約5
年間で考えていかなければなりません。その中で、多賀の幼稚園・保育園をどのように
施設整備をしていくのか、また児童が増えてくる中で園児に対してどのような対応をし
ていくのかというのも大きな課題となってくると思います。逆に大滝方面では段々と児
童の数が減少しております。特に大滝小学校の生徒数は昨年77人、今年は66人とな
っております。そして今でも一桁の学年がありますが、これから数年後には5、6人の
学年が出てくると考えられます。そのような状況下で、大滝小学校区域の保育園・幼稚
園の二つの園について、そのまま二つの体制でいいのか、あるいは一体化ということを
考えていかなければならないのか、大滝の幼稚園・保育園・小学校の連携をどのように
進めていけばいいのか、また、山間地域の大滝に若い世代が住んでもらうにはどういう
ことをすればいいのか、そのために小学校・幼稚園・保育園をどのように整備していけ
ばいいのかということを考えていかなければなりません。人が来るような、他とは違う、
多賀とも彦根とも違う、大滝でしかない魅力のある園作り、小学校作りをしなければ、
若い世代に帰ってきてもらえない。そして余所からでも住んでもらえない。そういうこ
とも、ぜひとも皆さんに考えていただきながら、これからの大滝方面の園・小学校のあ
り方を考えていただきたい。そして、ぜひとも大滝地域に若い人が来るにはどのように
すればいいのかなど、大局的な見地から、将来的な物の考え方から皆さんの検討ご協議
たまわりたいと思います。また、この幼児期、就学前の4歳児、5歳児という多賀町に
とって一番大事な世代についてご協議いただき、お子様方が安心して、
「ここの園へ来て
良かった」
「小学校へ来て良かった」
、そして大滝の地域でも「こんなに面白い教育をし
てもらえるんだな」と思っていただけるという点も含めて、議論していただきたいと思
いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
教育長 本日「多賀町幼児教育施設のあり方検討委員会」を開催させていただきました所、
皆様大変お忙しい中、また大変お疲れの中をご出席いただきまして、大変ありがとうご
ざいます。今年度の「多賀町幼児教育施設のあり方検討委員会」の委員の皆様には、現
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在多賀町にあります2つの比較的新しい保育園と、老朽化している2つの幼稚園、合わ
せて4園をどのような施設にしていくのかということを、具体的にお示しいただきまし
て、皆さんの御指導をもって、私たちが自信を持って多賀町の幼児教育施設を整備・充
実させていただくことができれば、ありがたいと思っております。広く皆様からのご意
見をたまわりたいと思っております。今後何回か委員会を経て、提言をまとめていただ
くことになりますが、どうかそれぞれのお立場だけの狭い考えに囚われることなく、ど
のような施設にすれば子どもたちの心身の健全育成に良いのか、町の一地区だけのこと
にこだわらず、どうすれば多賀町全体の発展に貢献することができるのか、などと念頭
に置いていただき、あくまで幼児教育の望ましいあり方の上にたった施設建築の方向性
について、前向きで建設的なご意見をいただき、まとめていただきますようお願いいた
しまして、委員会の初めの言葉といたします。どうぞよろしくお願いいたします。
2.自己紹介
3.議事
①多賀町幼児教育施設のあり方検討委員会設置要綱の説明
事務局 資料1の説明
②会長の選出について
③「多賀町幼児教育のあり方について」提言書の説明
会長 この会議は昨年度の「幼児教育のあり方検討委員会」で審議されたことを受けて、
かなり具体的、実際的に施設をどうするのか、もちろん幼児教育のあり方を検討してい
くということもありますが、その辺りが非常に核となっている。まずは昨年度提言され
ました「多賀町幼児教育のあり方」提言書について、事務局の方から説明をよろしくお
願いします。
事務局 資料2、資料3の説明
委員 資料3の児童数の推移について、28年度からの推計のところで、多賀幼稚園が4
歳から5歳に上がるときに、どの年も7名、8名、11名というふうに増えている。そ
の分、ささゆり保育園では、ほぼその数が減っている。実績では増えても減っても1名
程度。幼稚園の園児が増えて保育園の園児が減るということは、保護者が就労を辞めて
子どもを幼稚園へ通わせるということである。本来なら、実績から考えても幼稚園も保
育園も園児が減らないと考えられる。この推計をどのような根拠で出したのか。
事務局 応援プランの中では、大滝学校区と多賀学校区を分けず、多賀町全体として保育
園・幼稚園のニーズ調査の結果が出ている。その結果から、例えば保育園だけを見ると、
ささゆり保育園とたきのみや保育園両園の定員を合わせた数と、ニーズ調査の数を比較
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すると、多賀町では何もせずとも保育ニーズを満たしていけるという結果となった。多
賀町は何もせず計画だけを作れば、そのままの保育を続けて行けるということである。
ただし、昨年度の委員会にて、多賀町には大滝小学校区と多賀小学校区という地域性の
違う学区があるため、学区別に見ないと何も分からないということ意見が出たため、そ
れぞれの小学校区別の推計を出さなければならないとなった。ただし、コーホート変化
率やニーズでの推計というのは大変難しいものでしたので、大滝小学校区と多賀小学校
区の人口比、およそ多賀小学校区の人口が多賀町の80%を占めているという数値を、
全体の推計に当てはめて、この幼稚園と保育園の推計を出した。そのため、各年度での
推移を見ていくと、必ずしも正しい数値とは言えないかもしれない。実際、おっしゃる
通り幼稚園の園児が増えていくということはなかなか少ないと思う。そこは、あくまで
推計として捉えていただきたい。しかし、保育園については、平成27年度の申込の結
果だけをみると、2歳児の数以外は推計の通りであったので、そこはご理解いただきた
い。
会長 推移について国の方である程度の計算式が出ている。コーホートもそうである。人
口の推移を加味して、今後どうなっていくのかということが、コーホート変化率の導入
ということだが、併せて多賀町では、多賀と大滝地区の人口から計算して、このような
数字が出てくるという説明であった。
事務局 補足としまして、幼稚園と保育園両方という重複回答もありましたので、このよ
うな結果になったのではないかと思う。
委員 提言書では、大滝小学校区の幼稚園と保育園を利用している保護者が別々に、対立
している書き方のように映ってしまうが、何年か前から保護者の間でも検討していて、
一体化したいという考えは基本的に持っている。しかし、住んでいる方も高齢者が多く、
子どもを持つ若い世代も村では就職する場所が無く、仕事のために毎朝町に出なければ
ならず、帰宅が遅くなる。そうなると、祖父母に迎えに行ってもらうしかないが、車を
持っていない方も多い。そのため、今ある大滝幼稚園の距離でなければ徒歩で迎えに行
くことができないという意見に配慮してきた。もちろん、施設が新しくなり、子どもた
ちが充実するならば賛成だが、やはり子どもたちだけではなく、併せて保護者、父兄の
方がいてくださっての園生活である。施設が古いことや、児童が少ないことは心苦しい
が、少ないなりに一年間保護者は一丸となって頑張って活動している。人が増えること
は嬉しいが、難しい部分もある。資料に書かれていることが今後の課題になっていくの
でしょうが、園が遠くなった場合遊ぶ時間が短くなったり、最近の熊騒動で子どもたち
が外で遊ぶことを我慢してもらっている部分があるので、普段から自分達が小さい時に
園でできていた遊びをする時間があったり、家族と触れ合える時間があったらいいとい
う意味で、保育園と幼稚園を別にしてほしいという考えが保護者の中にある。この機会
に話し合いたい。
会長 子どもたちの遊びも含めて、それに関わる保護者の方や地域の方の色々な生活の事
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情も踏まえて、今後当委員会で考えていきたい。
委員 幼稚園と保育園の定員を含めて、ささゆり保育園だけが定員オーバーであるが、基
本的には多賀町では待機児童はいないのか。
事務局 今現在では、多賀町に待機児童はいない。
委員 提言書において、大滝小学校区については『魅力ある幼児教育を展開していく必要
がある』と書かれ、
『多賀小学校区では保育ニーズの高さから幼児施設のあり方を検討し
ていく必要がある』とだけ書かれている。この書き方では、多賀小学校区の施設では特
徴ある幼児教育を展開しており、大滝小学校区では何も行っていないと読み取れる。多
賀小学校区で特徴ある幼児施設を行っているのなら、今後それを示していただきたい。
会長 私も昨年会議に出席していたが、この部分は多賀小学校区でできていて、大滝小学
校区でできていないということではなく、人口減少している大滝小学校区の町づくりと
して、多賀町として考えていかなければならないということで、更に+αの部分で魅力
を持っていきたいという意味合いが強かった。
事務局 おっしゃる通り、できている・できていないということではなく、大滝地域では
地域活性化の中で幼児教育施施設が重要な位置づけとなるという認識の上で、多賀地域
よりさらに魅力ある幼児教育を展開していかなければならないという意味である。例え
ば保育園だけを見ても、多賀小学校区から大滝小学校区のたきのみや保育園に通いたい
という方は少ない。また、たきのみや保育園も大滝幼稚園も、年々児童数がかなり減っ
てきているという問題から、より魅力ある幼児教育を展開していく必要があるという提
言となっている。
④町外こども園視察の報告
事務局 資料3、資料4の説明
会長 今まで、研究として甲良東保育センターに寄せていただいていた。甲良東保育セン
ターとかなん認定こども園ではシステムが大きく違う。甲良東保育得センターは幼稚園
と保育園が一緒になって運営されており、文部科学省と厚生労働省の両方から指導を受
けている。幼稚園と保育園が一緒に建っているとイメージしてほしい。かなん認定こど
も園については、平成27年度から幼保連携型認定こども園教育保育要領の下、一本で
運営されており、内閣府が管轄している。幼稚園と保育園があるということではなく、
認定こども園であり、この2園は全く違うということをご理解いただきたい。
委員 甲良東保育センターでは保育室に仕切りを設けているというが、安全性はどうなの
か。角が丸いのか、当たった時に大丈夫なのかということなどが気になる。また、部屋
を仕切ってしまうと、遊ぶスペースが狭くなり、子どもたちにストレスを与えることに
なりかねないのではないか。そして、今支援のいる子どもが本当に増えているが、仕切
られてしまうと発散してしまうのではないか。現在保育士の人員の確保ができていない
と思うが、一体型となってから保育士の確保ができる見込みがあるのか。また、現在の
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保護者は幼保一体とこども園の違いを分かっておられない方が多い。甲良町と同じよう
なものだと思っている方もいれば、北に実家のある方などはかなん認定こども園をイメ
ージされている。情報がしっかりと伝わっていないのではないか。そのためアンケート
の結果も、本当に保護者が理解して、幼保が一体となることに賛成と答えているか疑問
である。
会長
環境、人員の確保、認定こども園と一体化の違いについて、3つ意見をいただい
た。まず、仕切りについては、子どもたちが自ら環境に働きかけて、主体的に遊びを展
開する、つまり学びを充実させるための工夫である。全てにおいて安全性は配慮されて
いる。むしろ、非常に特別な支援を要する子どもが、甲良東保育センターでは3歳児で
3クラス合わせて20名ほどいる。その状況下で、環境を主体的に関わるというように
設定することで、子どもたちがほとんど、いきいきと生活するようになっているという
実証がある。それは、平成26年にソニー財団における優秀園、日本で10園というも
のに選ばれていることからも、環境には問題が無いといえる。ただ、やはり保育の内容
についてはそれぞれの考え方があるため、それをこの委員会で議論を出していただきた
いと思っている。様々な声を聞いておられるので、議論を出していただきたい。ニーズ
調査については、国から一律に質問の指定を受けて、全国の市町村で調査されたもので
ある。上から下りてきたものであるため、要件について十分に理解されていないという
のが現状である。それぞれの理解で、一体化か子ども園にするかを判断されているのか
もしれない。必要であれば、もう一度確認などしていかなければならないと思っている。
当検討委員会での現状から、今後の進み方を考えている。
委員 現在、人材確保についてかなり苦慮している。かなん認定こども園の方では、トッ
プの考え方で正規職員をかなり多く採用されている。そのような考え方を多賀町でも取
り入れていかなければならない。しかし、同時に職員の定員という問題があり、どのよ
うに解消・改善していくかを考えていかなければならない。また、多賀町では臨時職員
がかなり多く入っておられる。この方々の勤務の改善も考えながら、昨年度において改
善させていただいているが、更に改善しなければならない。ハローワーク等に募集の依
頼を出しているが、なかなか応募がいただけないという状況がある。これは様々な原因
があり、検討していかなければならない。また、正規職員を募集させていただく上で、
市と町では採用の条件で大きな差がある。保育士資格や幼稚園教諭資格を持っている方
は当然短大以上の学校を卒業なさっている。公務員採用では、高校卒・短大卒・大学卒
でそれぞれ初級・中級・上級という採用枠があるが、多賀町では保育士は、現在初級で
しか採用枠が無いという状況である。しかし、市では中級で採用枠を設けていており、
大きな課題となっている。多賀町だけで採用試験を行いたいが、そのようなことも現在
はできない。そういった様々な課題を抱えている。
会長 人員の確保の問題は、どの市町村も一年中抱えており、多賀町だけの問題ではない。
それに関わって、多賀町の採用は保育士枠と幼稚園職枠なのか。
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委員 最近では、保育士と幼稚園教諭両方の資格をお持ちの方を募集している。
会長 両方を持っていないと採用されないということで、仮に認定こども園か一体化をし
ても、対応できる体制であるという現状もご理解いただきたい。
委員 保護者の中には、保育園と幼稚園を一体化することで、町が保育士の数を確保でき
ていると考えてしまうのでは無いかと心配されている方がいる。例えばささゆり保育園
と多賀幼稚園を一緒にしても、先生を移動させるだけで、もう人員を増やさなくて良い
と考えられると困る。もし人員が確保されないと、預ける側の保護者としても心配であ
るので、人員の確保を頑張ってほしい。
会長 先生の数が少ないと、子どもの安全面や充実した保育ができなくなるのではないか
と心配されている保護者の声を聞いていらっしゃる。それに関して、現状としても人員
が園の設置基準を下回ることはないのか。
委員 設置基準については確保をさせていただいている。幼保一体型となるからと言って、
人員を減らすということは考えていない。というのも、様々な支援をさせていただかな
ければならない子どもたちがおられる。また、多賀町として特性のある幼児教育を進め
て行かなければならないため、人員を減らすということはない。
会長 この回答でもお分かりですが、人員を減らすための一体化ではない。多賀町の命運
をかけた若い人たちの育成、また小学校との連携や地域活性化を含めた部分で、最重要
課題であるため、どのような施設がいいのかということについて、これからの委員会で
ご意見を出していただく。
委員 資料を今日いただいたが、前もって見ていれば違う意見も言えたかもしれない。ま
た、資料に生徒の数は記載されているが、先生の数は載っていない。足りているのかど
うかも分からない。
会長 資料は前もって事務局より、郵送等で委員に送っていただきたい。また、資料につ
いて先生の数だけでなく、国の設置基準やそれに多賀町がどれだけ上乗せしているかな
ど、追加資料として次回ご提示をお願いしたい。
委員 もし一体化となった場合、同じ園で生活する子どもでも、午前で終えて早い時間で
帰る子どもと、夕方頃まで続いて残る子どもがいることになる。子どもたちは午前まで
同じことをしており、午後から進んだ教育をしないとしても、午後に遊んだことなどが、
グループ内の早くに帰った子どもたちには分からない。それを保護者で考えると、現在
は保護者同士のコミュニケーションは大抵お迎えの時にしているが、一体化すると同じ
園に通っているのに、午前で帰る方と午後で帰る方が全く顔を合わせないということに
なる。せっかく一体化したのに、早く帰る子と遅く帰る子で結局は遊ぶグループが別れ
てしまい、壁ができたり、いじめのようなものに繋がったりするのではないか。また、
保護者も顔を合わせないことから、溝ができてしまうのではないかと不安である。
会長 一体型施設で長く生活する長時部と、午前で帰る短時部があるが、両方の生活の違
いが非常に大きいという課題は、全国の一体型施設で出ている。解決するための有効な
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方法はまだ出てきていないため、これも当委員会で検討していく大事な課題である。ま
だ日本でも答えは出ていない課題であるため、多賀町発の考えと意見を出していければ
いいと思う。
委員 送迎について、甲良町では甲良東保育園と甲良西保育園がそれぞれスクールバスを
所有しており、それで送迎していたと記憶しているが、現状はどうなのか。また、一体
化した時に、延長保育はどこまで可能なのか。どのようなシステムをとっているのか。
事務局 委員のおっしゃる通り、甲良町の保育園では通園バスを所有しており、利用料を
とっている。しかし、延長保育での通園バス利用については把握していない。かなん認
定こども園については、通園時と降園時の両方で、個人送りか通学バス利用かを選ぶ事
ができる。おそらく延長保育時にも、通学バスの利用は可能だと推測できる。
委員 推計について、平成26年度に多賀地域と大滝地域それぞれで生まれた、子どもの
合計数が知りたい。平成26年度に生まれた子どもは、平成31年度に5歳児となる。
その時の、多賀町全体の5歳児の数と全ての保育園・幼稚園を合わせた定員の数、また、
多賀地域と大滝地域のそれぞれの5歳児の数と、多賀地域の保育園・幼稚園と大滝地域
の保幼それぞれの定員が分かると、例えば多賀地域から大滝地域の園に通いやすくなる
ような方策が考えられるのではないか。平成26年度だけでなく平成25年度など、年
齢別、地域別の人数が出ると、今後の方策も考えやすいと思う。
事務局 多賀町の税務住民課では、地区別の出生数や人口の統計を取っているため、次の
資料として用意する。
会長 出生数などの基礎資料だけでなく、人口の流入なども考えて、地区別にコーホート
変化率を加味したデータも提示していただきたい。
事務局 現状としては、コーホート変化率を加味したデータは多賀町全体のものしかない。
そのため、人口比でかけたデータを使っていた。
会長 地区別にコーホート変化率を加味したデータは、今後重要な資料となる。ぜひご用
意いただきたい。
事務局 努力します。
委員 ささゆり保育園の増築後の定員は分かるのか。
事務局 増築後、乳児18名に対応できる部屋が2部屋、3歳以上の幼児30名に対応で
きる部屋が1部屋増えるため、今現在の定員160名に66名足して、226名となる。
定員が増えるとともに、保育士も増やしていかなければならない。
会長 そのことに関係して、各園における年齢別の定員と、各園での保育室の配置などが
分かる平面図を資料として用意していただきたい。
委員 ささゆり保育園の増築後、幼児の定員が30名増えるということだが、具体的に何
歳児が増えるのか。
事務局 今現在は決めていない。推計でも年度によって定員を超える年齢が違うため、何
歳児の部屋という風に限定はしていない。
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委員 提言書について、
『大滝地域独自の魅力ある幼児教育を展開していく』とあるが、私
は『魅力ある幼児教育になるように展開していく』と読み替えている。今回幼児施設を
中心に話が展開しているが、魅力ある幼児教育の展開ということは、町づくりに大きく
関わってくるのではないだろうか。町づくりにおいては、様々な人の様々な意見を聞い
て行く中で、実際に近づけていくという方向性もある。そのような町づくりと同時に進
めていくのか、それとも町づくりが終わった後で幼児施設を整備していくのかというこ
とも、考えていなければならない。仮に教育だけで教育現場にしわ寄せが行くように持
って行っても、できるものではない。やはり地域も含めて、魅力ある幼児教育の展開を
熟議していく必要がある。
会長 昨年度の委員会でも、幼児教育だけでできるものではないという話が出ていた。多
賀町の他の課でも地域活性の方策について、具体的にアンケートを取るなどしておられ
たと記憶しているが、その辺りも連携してくる。当検討委員会でも考えに入れながら、
具体的に幼児教育施設をどうしていくかということが中心になる。また、必要があれば、
その地域活性のアンケートがどこまで進んでいるかなど資料として出していただきたい。
委員 多賀町の地域整備課で、大滝地域の方を対象に地域活性のためのインタビューをし
ている。中間報告として、個人名などを伏せて公表できる内容をお知らせいただいたの
で、次の資料として提示できると思う。特に教育について関心を持っておられる方が多
かったように記憶している。
会長 大滝地域での活性化について具体的なビジョンや計画があるのか。
事務局 インタビュー結果から、高いニーズで比較的現実可能な取り組みなどは提示でき
ると思う。
4.その他
次回の会議日程:平成27年度10月1日 19時00分~
<閉会>午後20時55分
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