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序.住宅マスタープランの目的と位置付け
序.住宅マスタープランの目的と位置付け 1.市川市住宅マスタープラン策定の目的 市川市では、平成9年度に市川市住宅マスタープランを策定するとともに、まちづく りの目標である将来像を「ともに築く 自然とやさしさがあふれる文化のまち いちか わ」と定め、これを実現するための住宅施策を展開してきました。しかしながら、その 後の住まいを取り巻く社会経済情勢は急速に変化しており、市民の価値観やライフスタ イルの多様化、本市においても進展しつつある少子高齢化への対応などが求められるよ うになっています。また、国や千葉県においては「第八期住宅建設五箇年計画」が定め られ、近年では「高齢者の居住の安定確保に関する法律」や「マンション管理の適正化 の推進に関する法律」も施行されるなど、住宅政策の大幅な見直しが進んでおり、本市 においても住宅施策体系や施策展開の再構築が求められています。 本業務は、平成 10 年住宅・土地統計調査の結果等に基づく新たな住宅事情の把握を 踏まえ、住宅政策を取り巻く社会潮流から新たな視点に立った政策課題を明らかにし、 今後の少子・高齢社会への対応や住宅市場との連携による住宅ストック重視の政策方向 ならびに、住宅施策の基本的方針を再検討するとともに、計画の実現に向けた重点施策 の見直しを行うことにより、施策体系と基本的方向を提示する「市川市住宅マスタープ ラン」を策定することを目的とします。 1 2.本計画の位置付け ●市川市住宅マスタープランは、市川市の住宅行政の指針となる行政計画であるほか、市 民や事業者とともにその実現に向け協働していくための指針となるものです。 ●市川市住宅マスタープランは、本市と千葉県の住宅行政との連携を図るため、県が策定 した千葉県住宅マスタープランと住宅政策の基本的な部分での整合を図りつつ、市の地 域特性を反映したより具体的な計画となるものです。 ●市川市住宅マスタープランは、本市の総合計画ならびに都市計画、福祉計画等との連携 を図り、住宅施策を効果的に展開していくための計画です。 また、本計画を実現にあたっては、必要に応じてその内容の一部を都市計画に反映させ ることも必要です。 ■市川市住宅マスタープランの位置付け 市川市総合計画 (第一次総合5ヶ年計画) −市川市− 市川市都市計画マスタープラン 市川市 −市川市− 住宅マスタープラン 地域福祉計画・老人保健福祉計画 エンゼルプラン・環境基本計画 −千葉県− 都市計画区域の整備・開発及び保全の 方針 住宅市街地の開発整備の方針 都市再開発方針 千葉県住宅マスタープラン (千葉県住宅建設五箇年計画) (千葉県住宅宅地供給計画) −国− 住宅建設計画法 大都市法 千葉県長期ビジョン 3.計画期間 ・目標年次 平成24年度 ・対象期間 平成15年度∼平成24年度 ただし、計画期間中においても、社会経済情勢の変化や上位計画等との整合の必要性が 生じた場合には、適宜見直しを行うものとします。 2 4.本計画の全体構成 1.市川市の住宅事情等 2.住宅政策をめぐる時代の変化 ①地域事情の把握 ①国及び県の住宅政策の動き ・市川市の位置 ・地形・土地利用 ・第八期住宅建設五箇年計画 ・人口、世帯の動向 ・千葉県住宅マスタープラン ・都市計画、まちづくり、交通条件 など ②住宅を取り巻く社会潮流の変化 ②住宅事情の把握 ・社会経済の安定化 ・住宅着工の状況 ・少子・高齢化 ・住宅ストック・居住水準・世帯特性の状況 ●新たな制度・法令 ・公営住宅の現状 ・介護保険制度 ・ストック型社会への移行 ・環境問題 ・都市基盤整備公団設立 ・持家市場の動向 ・マンション建替円滑化法 <住宅地価格> など ・高齢者居住安定確保法 ・住宅瑕疵保証・性能表示制度 ③住宅市場の把握 ・情報化社会 ・定期借家制度 ・マンション管理適正化法 ・区分所有法改正 ・建設リサイクル法・グリーン購入法・地球温暖化対策推進法 <新築住宅市場><既存住宅流通市場> ③本市の現行住宅施策の検証 ・賃貸住宅市場の分析 ・住宅供給計画 <民間借家市場> ・重点施策 ・高齢者住宅施策 ④市民の居住意識調査 ●一般向け調査 ・住宅・住環境に対する評価 ・定住意向、住宅改善意向、同居意向 3.住宅政策の課題 ・高齢社会への対応 ・今後の市の住宅施策について (1) 住宅ストックの質的拡充 ●マンション居住者向け調査 (2) 住宅市場の整備と活用 ・住まい方、定住意向 (3) 少子・高齢社会への対応 ・管理のあり方 (4) 安全・環境への配慮 (5) 地域のまちづくりとの連携 ・リフォームについて 4.住宅政策の基本理念と基本目標 [基本理念]『健康で安心して ともに住み続けられる いちかわの住まいとまちづくり』 [基本目標]基本目標 1.すべての市民が 健康で安心して生き生きと暮らせる 住まいとまちづくりの実現 基本目標 2.ゆとりある住まいとまちづくりの実現 基本目標 3.安全で活力に満ち、文化が息づく魅力的な健康住宅都市の実現 [住宅・住環境整備の目標]居住水準・住宅性能水準の目標、住環境整備の目標 5.住宅政策の基本方針 [住宅施策の展開方針] 1 市民の安心居住の支援 4 まちづくりを支える住宅整備 2 良質な住宅ストックの形成 5 環境と共生した住まいとまちづくり 3 住宅ストックの円滑な流通・活用 [地域別住宅施策の基本方針] 北西部 北東部 中 部 南 部 6.計画の実現化方策 [計画の実現に向けて] (1)市民・事業者等の参加と協働 (2)市の総合的な取り組み (3)国・千葉県等との連携 [重点施策の展開内容] 「公共賃貸住宅ストックの活用」 「マンションストックの更新・維持管理支援」 「密集住宅市街地の改善」 「環境負荷を抑えた住宅整備」 <★政策遂行責任(アカウンタビリティ)に基づく施策展開 「住まいに関する情報提供体制の構築」 ★政策評価への取り組み> 3