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scp短編集 scp−249 どこだかドア②
scp短編集 scp−249 どこだかドア② ペンギン野郎 タテ書き小説ネット Byヒナプロジェクト http://pdfnovels.net/ 注意事項 このPDFファイルは﹁小説家になろう﹂で掲載中の小説を﹁タ テ書き小説ネット﹂のシステムが自動的にPDF化させたものです。 この小説の著作権は小説の作者にあります。そのため、作者また は﹁小説家になろう﹂および﹁タテ書き小説ネット﹂を運営するヒ ナプロジェクトに無断でこのPDFファイル及び小説を、引用の範 囲を超える形で転載、改変、再配布、販売することを一切禁止致し ます。小説の紹介や個人用途での印刷および保存はご自由にどうぞ。 ︻小説タイトル︼ scp短編集 scp−249 どこだかドア② ︻Nコード︼ N8346CN ︻作者名︼ ペンギン野郎 ︻あらすじ︼ もしscpオブジェクトが日常に現れたら、という小説を書いて いきたいと 思います。 1 普段大家さん以外あまり近づきそうもないアパートの側面に、そ のドアはあった。 ﹁これですか。﹂竜一は砂色のアパートの外壁に取り付いている木 製の色褪せた白いドアをまじまじと 見つめた。所々白いペンキが剥げ、木の下地が見えている。竜一が ドアノブを回しドアを開けようとするが開かない。押しても引いて もビクともしなかった。 ﹁ね、開かないでしょ。鍵穴も無いのに変なドア。﹂大家さんが口 をすぼめた。 ﹁なんでしょうねこれ。ていうか大家さん。﹂竜一はドアを見て疑 問に思った。 ﹁このドアですけど、結構昔からあるんじゃないですか?なんで今 まで気にならなかったんです?﹂ ﹁それが本当に分からないのよね。⋮⋮あたしも年なのかしらね。﹂ んふふふふふと笑った。 ﹁それにしてもなんで開かないのか気になるわね、ちょっと管理室 とか探してみるわ。何か手掛かりが あるかも!﹂大家さんは管理室へと向かった。 竜一は困惑した。なんなんだこのドアは。何の為に付いているん だ?なんで大家さんは気づかなかった?そしてこんなにボロボロな のになんで開かないんだ!?竜一が腕を組み下を向いてブツブツ考 えていると、 ガチャ ドアの鍵が開いた音がした。 2 PDF小説ネット発足にあたって http://ncode.syosetu.com/n8346cn/ scp短編集 scp−249 どこだかドア② 2016年7月21日22時40分発行 ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。 たんのう 公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、 など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ 行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版 小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流 ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、 PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。 3