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ますます高まるオンライン予約への依存度。 求められるホテル基幹

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ますます高まるオンライン予約への依存度。 求められるホテル基幹
特 集
システムの進化で多様化する“宿泊予約”
▶特別インタビュー
ますます高まるオンライン予約への依存度。
求められるホテル基幹システムとの連動性
ホテルなどの宿泊業に専門特化した国内有数のソリューションベンダーである㈱
タップ。システム設計・開発はもちろん、経営・運営に関するコンサルティング
事業においても厚い信用を得ている同社をけん引する清水吉輝代表取締役社長
に、PMS ベンダーの視点からオンライン予約の今後に関する見通しを聞いた。
ク、③エリア内・近隣エリアのホテル
然ながら、PMS にもこうした状況に
との料金設定やプラン内容の比較・
対応しうる機能が要求されています。
分析結果など複数の要素を総合分析
し、その結果をオンライン上にどんな
かたちで掲出するか、ということ。も
内外の情報を
統合管理することの意義
ちろん、私たちはそのニーズに応えら
㈱タップ 代表取締役社長
清水 吉輝氏
オンライン予約への依存度は
さらに高まる
れるシステムの開発をこれからも進め
これを実現するためには、まずは
ていかなければならないと痛感してお
ホテル内部の情報を統合管理できる
ります。そして、それは「集客の機会
システム構 築が先 決です。 しかし、
損失を最小化すること」につながると
現状では部門ごとに異なるメーカーの
確信しています。
システムを導入していることが足かせ
進むホテル外部システムの
複雑・多機能化
となって実現の妨げとなっているケー
スが少なからず存在します。実は、こ
うした現実的な課題を除けば、すで
に弊社の PMS は、ホテル内部の関
当初、オンライン予約の最大の利
連情報を統合管理できる機能を有し
OTA 経由か自社サイト経由かを問
点は宿泊予約が手軽にできることで
ています。
わず、ホテルのオンライン予約への依
した。その後、トラフィック関連(エ
これから観光立国としてさらなるイ
存度がさらに高まっていくとの考え方
アチケットやレンタカーなど)や、オ
ンバウンド増を目指すためには、長
が一般的です。そして、それに伴い
プショナルツアーなど、宿泊に付随す
期滞在も視野に入れた仕組みが求め
ユーザーがオンライン予約システムに
る多様な予約を併せて行える方向に
られます。それは、単に宿泊だけの
求める要求水準も高度・複雑化して
発展してきました。特に OTA に関し
手配だけに留まらず、ホテル内部の
いくものと考えられます。
ては、
「宿泊予約の外にどんなメリッ
食事や付帯施設の押さえ、ホテル周
こうした流れから、今ホテルが特
トを利用者に提供できるか」が他社
辺の観光名所のチケット手配、レン
に重要 視しているテーマは「オンラ
との差別化のポイントとなっています。
タカーやバスなどの移動手段も含めた
イン予約の在 庫管理の効率性をい
一方、外部からもたらされるオンラ
滞在期間中のスケジュール管理がオン
かに高めるか」 で す。 具体 的には
イン予約情報だけでなく、ホテル内
ライン予約システム上で管理確認が可
①レベ ニュー・マネジメント(RM)
部の宿泊以外の情報、すなわち食事
能になれば、事前に計画が立てやす
と Property Management System
関連やスパやアクティビティなどの付
くなることで滞在中のゲストのストレ
(PMS)との連動、②レピュテーション
・
帯施設の予約を紐づけて管理する必
スを減らせ、顧客満足度の向上にも
マネジメントの分析結果のフィードバッ
要性に迫られることとなりました。当
つながると確信しています。
㈱タップ 〒 135-0016 東京都江東区東陽 2-2-4 マニュライフプレイス東陽町1F 代表取締役社長 清水吉輝 http://www.tap-ic.co.jp
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ー 2015.10.23 ー
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