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EDI - 一般財団法人流通システム開発センター

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EDI - 一般財団法人流通システム開発センター
流通BMS入門講座
~第1部:流通EDIの基礎知識~
~第2部:流通BMSの基礎知識~
~第3部:流通BMSの利用方法~
一般財団法人 流通システム開発センター
流通システム標準普及推進協議会(略称:流通BMS協議会)
2013年 下期版B
© 2013 Supply Chain Standards Management & Promotion Council , All rights reserved
0
本講座の位置付け
本講座は、流通EDIの基礎から流通BMSの利用方法まで
幅広く学ぶことができます。
流通BMSの標準仕様についてより詳しく知りたい方は、下
記の資料をご覧ください。
流通BMS導入検討と運用設計ガイドライン(定価:2,100円)
流通BMSメッセージ項目一覧(定価:1,050円)
流通BMSのシステム設計についてより詳しく知りたい方は、
下記資料をご覧ください。
流通BMSシステム設計ガイドライン(定価:3,150円)
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1
テキストの構成
第1部 流通EDIの基礎知識
流通EDIの基本を理解するための
25のキーワード解説
第2部 流通BMSの基礎知識
2-1 制定の経緯と内容
2-2 導入の手順
2-3 導入の効果
2-4 最新状況
第3部 流通BMSの利用方法
3-1 運用ガイドラインの構成
3-2 運用ガイドライン(基本編)の解説
3-3 各運用ガイドラインのポイントと見方
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2
一般財団法人
流通システム開発センターのご紹介
所在地:東京都港区赤坂7-3-37 プラース・カナダ
設立:1972年4月
日本における流通システムの標準化を推進

コード
商品を識別するコード、場所を識別するコード

データキャリア
バーコード、2次元シンボル、RFID(電子タグ)


EDI
データベース・サービス
商品マスタ情報、POS売上情報

各種協議会、研究会事務局の運営
流通BMS協議会、GS1ヘルスケア協議会、製・配・販連携協議会、卸研、F研、S研
標準化は国際標準にできるだけ準拠

GS1(世界の100以上の国と地域が参加)に加盟
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3
第1部 流通EDIの基礎知識
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4
流通EDIの基本を理解するための25のキーワード
【流通一般】
1.商流と物流
2.流通経路
3.業務プロセス
4.納品物流形態
5.商取引慣習
【EDI関連】
6.EDI
7.通信プロトコル
8.JCA手順
9.メッセージ
10.固定長と可変長
11.統一伝票と固定長フォーマット
12.流通EDIの歩み
13.EOS
14.EDIの効果① 業務の効率化
15.EDIの効果② 経営の見える化
16.Web-EDI
17.商品マスタ支援
18.検品レス
19.JANコードとJANシンボル
20.集合包装用商品コードとITFシンボル
21.GTIN
22.GLN
23.GS1-128シンボル
24.国内のEDI標準
25.GS1のEDI標準
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5
1.商流と物流
流通とは、商品を生産者から消費者へ移転させるための活動
商品
生産者
貨幣
商品
流通業者
貨幣
消費者
流通機能



商流(商的流通):物の所有権の移転を行うための活動
物流(物的流通):物の空間的な移転(輸送・配送)や時間的な移転(保管)
を行う活動
情流(情報流通):商流や物流の活動に必要な情報を伝達する活動
流通機能と流通BMSメッセージ



商流 : 発注、出荷(伝票)、受領、返品、請求、支払 など
商流+物流 : 出荷(梱包)
物流 : 集計表作成、値札、入庫予定、在庫報告 など
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6
2.流通経路
商品によってさまざまな流通の経路が見られる。
流通BMSは現在、小売とその取引先間を対象に標準化と導入推進を
行っている。
生産者
卸売業者
小売業者
生産者
小売業者
卸売市場
生産者
出荷者
卸売業者
仲卸業者
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小売業者
7
3.業務プロセス①
業務プロセスとは、取引の業務の手順のこと。
基本となるのは、下図のターンアラウンド型。
卸・メーカー
商品マスタ登録
受 注
出 荷
受領確認
請求
支払確認
商談
商品マスタ情報
発注情報
出荷情報
受領情報
請求情報
支払情報
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小 売
商品マスタ登録
発 注
入 荷
受 領
請求確認
支 払
項目の
引継ぎ
8
3.業務プロセス②
消化型

店頭で売れた分だけ小売業が仕入れに計上する取引。「売上仕入れ」
とも言う。
卸・メーカー
商品マスタ登録
売上状況確認
仕入計上確認
売掛消込
小 売
商品マスタ情報
POS売上情報
仕入計上情報
支払案内情報
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商品マスタ登録
売 上
買掛計上
支払案内
9
3.業務プロセス③
商品提案型

取引先が販売可能な商品の提案を行い、小売がその中から選択して
発注する取引。販売可能な商品の内容(品種、産地、数量、価格など)
が不安定な生鮮品の取引でよく使用される。
卸・メーカー
商品提案
受 注
小 売
商品提案情報
発注情報
商品マスタ登録
発 注
ターンアラウンド型
プロセスへ
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10
4.納品物流形態
小売の物流センター
卸・メーカー
A
B
小売店舗
TC
・店別仕分納品
・総量納品
C
D
E
b
DC
・買取型
・預り在庫型
F
・
・
・
Z
c
・
・
・
z
PC
A
a
B
C
a
店直
D
・
・
・
Z
b
c
・
・
・
z
用語注) TC(Transfer Center):通過型センター。在庫を持たずに、仕入先から納品された商品を各店舗に振り分ける。
DC(Distribution Center):在庫型センター。必要在庫を持ち、店舗に安定供給を行う。
PC(Process Center):生鮮食品の加工、包装、計量、値付けを行う。
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5.商取引慣習
卸やメーカーなどの納入業者が小売業とEDI取引を行う際、小売業に
「データ処理料」を支払うことが一般的に行われている。
オンライン発注以前
伝票、電話、
FAX
卸・メーカー
オンライン
小売本部
小売店舗
小売店舗
・
・
・
小売店舗
受注入力業務が発生
オンライン発注以後
卸・メーカー
オンライン
受注入力
業務が不要に
オンライン
小売本部
不要になった分の費用
をいただきます
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小売店舗
小売店舗
・
・
・
小売店舗
12
6.EDI
EDIはElectronic Data Interchange(電子データ交換) の略で、異なる
企業間で取引のためのデータを通信回線を介してコンピュータ間で交換
すること。
当事者間のデータ交換で必要となる事項は標準的な規約に定められる。
A社
取引のためのデータを
標準規約に沿ってやりとりする
B社
通信回線
コンピュータ
コンピュータ
EDI以前は伝票(紙)を基に事務処理が行われていたために、転記作業
やコンピュータへの手入力、書類管理等の必要があったが、EDIを利用
することにより、情報処理の迅速化・正確化、業務の効率化と高度化等
が可能になる。
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13
7.通信プロトコル
EDIの標準規約は通信に関するものと伝送データに関するものに分け
られる。
EDIの通信に関する規約を「通信プロトコル」と呼ぶ。
受信側
コンピュータ
送信側
コンピュータ
伝送データ(メッセージ)
送信開始要求信号
通
信
プ
ロ
ト
コ
ル
開始確認信号
通信制御手順に関する取り決め
(流通BMSはebMS、AS2、JX手順の3種類)
1 2
3× データ送信
3番のデータの再送信要求信号
WWWサーバとハイパーテキスト(XMLなど)
をやりとりするためのプロトコル(HTTP)
インターネット上でデータを転送・中継する
ためのプロトコル(TCP/IP)
3
3番のデータを再送信
・
・
・
送信終了の通知信号
インターネット
終了の確認信号
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8.JCA手順
1970年代後半、チェーンストアの発注量が多くなり、伝票による発注
から、電子発注(EOS)のニーズが高まる。
日本チェーンストア協会(JCA)が「取引先オンライン・データ交換標
準通信制御手順」(通称・JCA手順)を制定。(1980年7月)

通商商産業省(現・経済産業省)がJCA手順を流通業界の標準通信手
順に指定し、「J手順」と命名。(1982年)
JCA手順の構造
伝送データ(固定長/個別)
JCA手順
公衆回線でデータを安全確実に受け渡し
するための通信制御手順
BSC手順
公衆回線
※BSC:Binary Synchronous Communications の略。IBMが1964年に制定した通信プロトコル。
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15
9.メッセージ
EDIで伝送されるデータをメッセージと呼び、幅広い範囲で合意された
メッセージの規約を「標準メッセージ」と呼ぶ。
流通BMSの標準メッセージの内容
業務プロセスとメッセージ種
伝送データ(メッセージ)
データ項目
コード
メッセージの種類と内容に関する取り決め
データの表現方法に関する取り決め(XML)
通信制御手順
HTTP
TCP/IP
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10.固定長と可変長
メッセージには固定長と可変長がある。
固定長は、項目の長さと順序が定められているため、レコードの長さ
も一定となる。
これに対して可変長とは、データレコードの長さが決まっていない形
式。各項目を区切り文字で分離する方式(CSVなど)と、定められた
書式で構造化する方式(XMLなど)がある。
固定長(128byte)レコード(伝票明細行)の例
固定長方式は細部に亘って統一することは難しく、企業個別のレイアウトにならざるを得ない
1
2
3
4
5
6
7
8
9
位置 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0
発注内容
規格
R
E
C
O
R
D
区
分
デ
ー
タ
区
分
伝
票
行
番
号
商品コード
発注
単位
発注
単位数
発注
総バラ
数量
タイプ X 99
99
X(13)
9(5)
9(5)
9(5)V9
項
目
名
原単価
売単価
原価金額
売価金額
商品名(カナ)
9(6)V99
9(6)
9(9)
9(9)
X(25)
容量
単
位
X(7)
X(3)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
101 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0
項
目
名
タイプ X
自社商品コード
余白
X(13)
X(14)
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11.統一伝票と固定長フォーマット
JCA手順で使われている固定長フォーマットは統一伝票の内容をデータ
に置き換えたもの。
伝票ヘッダー(128byte、64byte)
 伝票明細行(128byte、64byte)

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18
12.流通EDIの歩み
1970年代
E
D
I
関
係
◎統一伝票
(1974~)
1980年代
1990年代
2000年以降
◎流通BMS
標準メッセージ
(2007~)
◎標準データフォーマット(1982~)
発注、請求/支払、出荷案内
●流通BMS
通信手順(3種)
(2007~)
●JCA手順
(1980~)
全銀手順、全銀TCP/IP、Web-EDI
等も使用される
▲共通取引先コード(1977~)
国内コードから国際コードへ移行
◆JANコード(1978~)
◆集合包装用商品コード(1987~)
そ
の
他
◆JANシンボル
(1978~)
UCC:Uniform Code Council
◆ITFシンボル
(1978~)
▲GLN(1999~)
体系統一
◆UCC/EAN-128
(1994~)
名称変更
◆GTIN
(2005~)
◆GS1-128
(2006~)
EAN:European Article Number
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13.EOS
EOSはElectronic Ordering System(電子発注システム)の略で、
発注データのみ(一方通行)の電子化のこと。
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14.EDIの効果①業務の効率化
EDIの導入によって、取引業務を効率化することができる。
小売業
卸・メーカー
受 注
伝票レスで、伝
票の発行、入
力・保管業務が
不要に!
日々の売掛が
素早く確定!
発注メッセージ
発 注
出荷メッセージ
出 荷
検品/受領
出荷メッセージと
SCMラベルで検
品レスを実現!
受領メッセージ
返品受領
返品メッセージ
売 掛
返 品
買 掛
日々の買掛が素
早く確定!
↑日次処理
↓月次処理
請求レスにより決
済業務が効率
化!
請 求
請求メッセージ
照合/消込
支払メッセージ
照合/消込
請求レスにより
決済業務が効率
化!
支払案内
不照合が激減!
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15.EDIの効果②経営の見える化
EDIの導入によって、小売業の仕入確定が迅速・正確になることで、
経営の見える化が実現する。

例:粗利の早期把握
粗利率 =
売上-売上原価
売上
× 100
売上原価 = 期首在庫高+期中の仕入高-期末在庫高
伝票の入力では、仕入確定が不正確で遅い。
EDIで仕入れ確定を早くすることが正確な
日次決算、週次決算につながる。
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16.Web-EDI
Web-EDIとは、インターネット回線とWebブラウザを通じて行うデータ
交換のこと。
受注者
発注者
A社
メリット
HTTP、HTTPS
基幹
システム
B社
受注者側で特別なハード・ソフ
トが要らない
デメリット
HTTP、HTTPS
・発注者ごとに画面や操作手順
が異なる
(担当者しか処理できない)
C社
・自社システムとのデータ連携
ができない場合が多い
HTTP、HTTPS
Webサーバ
Web-EDIの
メリット/デメリット
ブラウザ
※HTTP:HyperText Transfer Protocol の略。Webサーバとクライアント(Webブラウザなど)がデータを送受信するためのプロトコル。
HTTPSはHTTPを暗号化したもの。
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17.商品マスタ支援
小売業の商品マスタ登録支援は、データベースを経由して行う場合
と、個別にEDIで行う場合がある。
DB経由方式の例(酒類・加工食品業界)
メーカー
卸
(卸共同DB)
(メーカー共同DB)
商品情報
JII参加卸
JII
FDB
小売
連携
商品情報
画像情報
画像情報
登録
卸個別情報
未登録商品代行登録
連携
商品マスタ
登録支援
商品情報
画像情報
FDB加盟メーカー
卸個別情報
JII加盟メーカー
画像情報
JII商品画像
撮影センター
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18.検品レス
卸・メーカー
小売センター
受注商品をピッキングしたらバーコードスキャン
到着した荷物をベルトコンベアに流しながら
SCMラベルを自動スキャン
ピッキングしながら
ピッキング後まとめて
バーコード読取りデータ
出荷データを送信
出荷データ
入荷予定データ
照合
荷物にSCMラベル※を貼って出荷
照合のキー
№
※SCM:Shipping Carton
Marking
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19.JANコードとJANシンボル
JAN(Japanese Article Number)コードは単品を識別する13桁のコード。
JANシンボルはJANコードをバーコードで表したもの。





世界で100以上の国と地域が加盟するGS1が推進している。
先頭の2桁または3桁は国番号を表す。(日本は「45」と「49」)
日本のGS1事業者コードは流通システム開発センターが一元的に管理している。
GS1事業者コードは7桁と9桁の2通りがある。
表示面積が小さい商品に表示するための短縮コード(8桁)がある。
主な用途は、POSシステム、物流システム、EDIなど
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20.集合包装用商品コードとITFシンボル
集合包装用商品コードとは、企業間の取引単位である集合包装(ケース、ボ
ール、パレットなど)に対し設定される商品識別コードのこと。
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21.GTIN
GTIN(Global Trade Item Number)は、従来から使用されている
JANコード(13桁、8桁)、UPCコード(12桁)、集合包装用商品コード
(14桁)などの国際商品識別コードを総称した呼び方。
GTINは国際標準識別コードの総称
商品コード
集合包装用商品コード
(GTIN-14)
JANコード(標準)
(GTIN-13)
UPCコード
(GTIN-12)
JANコード(短縮)
(GTIN-8)
N1
N2
N3
N4
N5
N6
N7
N8
N9
N10 N11
N12 N13
N14
1
4
9
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
1
0
4
9
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
4
0
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
1
2
0
0
0
0
0
0
4
9
9
6
8
7
1
4
バーコードにおけるGTINの表記例
(01) 04912345123459(15)080610
GTINを表すAI(識別番号)
GTIN14桁
販売期限日を表す識別番号
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販売期限(賞味期限)
28
22.GLN
GLN(Global Location Number)
GS1事業者コード(JAN企業コード)9桁の例
456995111 LLL C
GS1事業者コード

ロケーションコード(各企業が
付番)
チェックデジット
GLNで企業識別を行うコードを「基本GLN」と呼ぶ。
「基本GLN」はロケーションコードを「オールゼロ」に設定して利用する。
GLNはさまざまな「企業/事業所」や「場所」の識別に使用される
事業所
物流センター
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工場
店舗
圃場
29
23.GS1-128シンボル
GS1-128シンボルはAI(アプリケーション識別子)で表されるさまざまな情報を「コ
ード128」と呼ばれる国際規格のバーコードで表現したもの。
数字のみを表現するJANシンボルやITFシンボルと異なり、アルファベットや
記号も表現できる。
GS1-128シンボルの例
(0 1) 9 5 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 3 (3 1 0 2) 0 0 0 4 0 0
GTIN14桁を表すAI
重量を表すAI(Kg。小数点2桁)
主な用途


物流用ラベル
料金代理収納用帳票
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24.国内のEDI標準
生産財業界
消費財流通業界
卸・メーカー~小売業間
電気・電子機器
ECALGA
(一社)電子情報技術
産業協会(JEITA)
自動車
JAMA-JAPIA EDI標準
(一社)日本自動車工業
会(JAMA)、(一社)日本
自動車部品工業会
(JAPIA)
鉄鋼業界
鉄鋼 EDI標準
(一社)日本鉄鋼連盟
(JISF)
石油化学業界
CEDI
石油化学工業協会
(JPCA)
建設業界
CIネット
(一社)建設業振興基金
物流業界
JTRAN
(一社)日本物流団体連
合会(JFFL)、(公社)日
本ロジスティクスシステ
ム協会(JILS)
流通BMS
(一財)流通システム開発センター
メーカー~卸間、メーカー・卸~業種専門店間
業界標準
各業界団体
(一財)流通システム開発センター(DSRI)
金融業界
全銀協標準プロトコル
その他、電力業界、航空機業界など
(一社)全国銀行協会(JBA)
(一財)日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)
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25.GS1のEDI標準
GS1の標準
・バーコード
・eCom
・GDSN
・EPCglobal
UN/EDIFACT(200メッセージ)
(UN/CEFACTが管理)
GS1ジャパンは流通システム開発センター
GS1 XML(BMS)
(100メッセージ)
GDSNの普及と共にユーザーが増加
ユーザー数:2万社超
EANCOM
(60メッセージ)
ヨーロッパ・アジアで多く利用
されている
ユーザー数:10万社超
用語注)
GS1(Global Standard One):国際的な流通標準の推進団体。国際EAN協会が2005年に改称した。
日本を含めて世界で110以上の国と地域が加盟している。
eCom(eCommunication):電子データ交換(EDI)を表すGS1用語。
GDSN(Global Data Synchronization Network):企業間で商品情報や企業情報の同期化を図る仕組み。
EPCglobal(Electronic Product Code global):RFID技術を使った世界標準システム。
UN/EDIFACT( United Nations/Electronic data interchange for administration,commerce and transport ):行政、商業、
運輸のための、電子データ交換に関する国連規則集。
UN/CEFACT(United Nations/Centre for Trade Facilitation and Electronic Business):国連欧州経済委員会の下 にあり、
貿易手続簡易化と電子ビジネスの促進、それらに関する技術仕様の制定を目的として設立された国連組織。
EANCOM( European Article Number Communication ):UN/EDIFACTメッセージの中から流通業に必要なメッセージを
抽出した「流通サブセット」。
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第1部の参考資料
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参考1.各業界のEDI共同ネットワーク例①
ネットワーク名
(業種)
FINET
(酒類・加工食品)
eお菓子ねっと
(菓子)
対象
運営組織
運用会社
稼動年月
メ~卸
㈱ファイネット
㈱インテック
㈱野村総合
研究所
1986/4
発注、出荷案内、
販売実績、販促金など
2000/10
発注、入庫予定、受領、
メ~卸
e-お菓子ねっと製販
代表会議
富士通エフ・
(全国菓子卸商業組合連 アイ・ピー㈱
合会、全日本菓子協会)
メッセージ種
(前身の菓子VAN 返品 通知、直送、請求、
は1988/1)
支払、店出し、販促金など
ベジフルネット
利用者協議会
ベジフルネット
(青果)
2003/10
(全国農業協同組合連合
出荷者
㈱全農ビジネ (前身のDRESS
会、日本園芸農業協同組
~卸 合連合会、(一社)全国青 スサポート (NTT)利用のシス
PLANET
(日用品・化粧品)
メ~卸
㈱プラネット
㈱インテック
©2013 Supply Chain Standards Management & Promotion Council , All rights reserved
1986/2
メ:1255社
卸:558社
(2013/5末現在)
メ:493社
卸:123社
(2013/3末現在)
出荷者:47都道府県の
全農県本部と経済連
出荷、仕切
テムは1983)
果卸売市場協会、(社)全
国中央市場青果卸売協
会)
利用企業数
発注、仕入、販売、
請求照合、請求鑑、
在庫など24種類
卸:中央市場の卸90社、
その他卸100数十社
の合計200数十社
メ;469社
卸;453社
(2013/5末現在)
34
参考2.各業界のEDI共同ネットワーク例②
ネットワーク名
(業種)
JD-NET
(医薬品)
PRO-NET
(医療用医薬品)
ハウネット
(家庭用品/食品軽
包装)
E-VAN
(家電)
新出版ネット
ワーク
(出版)
対象
運営組織
運用会社
稼動年月
メ~卸
JD-NET協議会
㈱NTTデータ
1988/6
発注、仕切書・納品案内書、
品切れ、生物由来製品卸販
売、卸在庫など
2006/10
発注、納品
卸~
富士通エフ・アイ・
医療機関・ PRO-NET協議会
ピー㈱など
調剤薬局
メ~卸
(協組)ハウネット
メ/販社~ (一財)家電製品
家電量販店
協会
出版社
~取次
(一社)日本出版
取次協会
富士通エフ・アイ・
ピー㈱
メッセージ種
563社
(2013/3現在)
卸:417社
医・薬:59,300ヵ所
(2013/3現在)
1997/4
発注、納品/仕入、請求、支
払/販売/在庫
2003/4にIPネット 発注、納期回答、納品、欠品、
日本情報通信㈱ ワークサービス開始 納品結果、請求・支払、実売、
(前身のシステムは
在庫、移動
1988/4)
在庫、発注、出荷、返品、書
2003/4
富士通エフ・アイ・
(前身の出版VAN 誌、価格改定、納品書、発注
ピー㈱
は1991/4)
照会、新刊連絡など
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利用企業数
290社
(2013/6現在)
メ/販:53社
小売:29社
(2013/4現在)
出:585社
取:8社
(2013/4現在)
35
第2部 流通BMSの基礎知識
流通BMS®は「流通ビジネスメッセージ標準® 」の略称です。
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36
2-1 制定の経緯と内容
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37
2-1-1 制定のねらい①
老
朽
化
し
た
通
信
手
順
の
置
き
換
え
公衆回線:モデム
ISDN回線:TA
公衆回線:モデム:2400 bps
ISDN回線:TA :9600~64 Kbps
公衆回線/ISDN回線
30年前に制定された
JCA手順注の課題
・伝送時間が長い
・モデムの供給中止
・漢字、画像が送れ
ない など
注)JCA手順は日本チェーンストア協会が
1980年に制定した標準通信手順
期待効果
・通信時間が短い
・通信コストが低減できる
・専用機器が不要になる
インターネット
・漢字や画像が送信できる
ブロードバンド環境
・ASDL:10 Mbps
・光ファイバ:100 Mbps
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38
2-1-2 制定のねらい②
業
務
プ
ロ
セ
ス
と
デ
ー
タ
書
式
の
標
準
化
業小
務売
プ個
ロ別
セの
ス
と
デ
ー
タ
書
式
業流
務通
プ業
ロ界
セ共
ス通
との
デ
ー
タ
書
式
卸・メーカー
小 売
A社
W社
B社
X社
C社
Y社
D社
Z社
小売個別の業務プロセス
とデータ書式の課題
・卸・メーカー側の負担増
・流通サプライチェーンの
全体最適化の阻害要因
期待効果
卸・メーカー
小 売
A社
W社
X社
B社
C社
D社
流通
BMS
Y社
Z社
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・EDI導入までの工数削減
・EDI導入コストの低減
・EDI取引の拡大
⇒伝票レスなどの業務効率化に
・サプライチェーンの情報連携
⇒全体最適化へ
39
2-1-3 検討・制定の経緯
2004年頃
2005年度
2006年度~2008年度
2009年度~
(流通システム標準化事業)
(流通BMS協議会)
多くの業界が参加
JCA手順に
代わる標
準EDIが
必要だね
説明会
共同実証
スーパー業界団体の
合同研究
経済産業省の委託事業
日本チェーンストア協会と
日本スーパーマーケット協会
2007年4月
2005年8月
・流通BMSと命名
・バージョン1.0の発表
・次世代EDI標準化WG
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3部会
セミナー
講座
展示会
業界団体が主体となって協議
会を設立
2009年10月
・基本形:バージョン1.3の発表
(グロサリー、アパレル、生鮮の統合)
40
2-1-4 検討内容
流通BMS協議会が提供しているガイドラインやツール類
標準化されている対象
対象となるガイドライン
ツール類
システム設計ガイドライン
導入ガイドライン
業務プロセス
E
D
I
メ
ッ
セ
ー
ジ
標準メッセージの種類
基本形:26
百貨店版:27
運用ガイドライン
メッセージ毎のデータ項目
コード
通信手順
通信基盤
・マッピングシート
・メッセージ別項目一覧
・コードリスト一覧
( GTIN、GLN )
データ表現形式
通
信
イ
ン
フ
ラ
・共通確認シート
・メッセージ情報協定シート
( 基本形、百貨店版 )
( XML )
XMLテクニカルガイド
XMLスキーマ
( ebMS、 AS2、JX )
通信プロトコル
利用ガイドライン
・通信パラメータ協定シート
・CPA雛形
( インターネット TCP/IP )
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41
2-1-5 業務手順(プロセス)のモデル化
小売~卸・メーカー間の取引について特徴的な類型毎に業務の手順をモデル化
・基本の取引(受発注型)
・生鮮品の取引
・預り在庫型センター取引
・百貨店の取引
基本形の業務手順:流通BMSで現在および将来においてデータ交換が行われると想定される業務プロセス
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42
2-1-6 基本形の基本的な業務プロセス
小 売
卸・メーカー
受注
発注
発注
出荷
出荷
入荷
受領確認
受領
受領
請求
支払確認
業務プロセスモデル
請求
支払
請求確認
支払
標準 業務プロセスモデル
メッセージ
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2-1-7 預り在庫型センター納品プロセス
卸・メーカーが、小売のセンター または 小売が卸や物流業者(3PL)に運営委託しているセンターに
予め商品を『卸・メーカー在庫』として、保管しておくビジネスモデル
『預り在庫型センター納品プロセス』のメッセージの標準化は、
『預り在庫型センター』 と 『卸・メーカー』 間における業務プロセスを対象
①在庫補充勧告メッセージ ②入庫予定メッセージ ③入庫確定メッセージ ④在庫報告メッセージ を
『入庫に関わるプロセス』『在庫報告に関わるプロセス』『不良在庫の引取に関わるプロセス』 の3業務プロセスに適用
卸・メーカー
補充量決定
メッセージ項目
①在庫補充勧告
預り在庫型センター
入庫に関わる
プロセス
在庫補充勧告
(参考程度)
入庫予定連絡
②入庫予定
入庫確定
③入庫確定
在庫確認
④在庫報告
不良在庫引取勧告
確認
④在庫報告
不良在庫引取勧告
引取予定指示
②入庫予定
引取予定確認
引取確認
③入庫確定
引取確定
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入庫予定確認
検品
在庫計上
卸・メーカーから
在庫報告に関わる
プロセス
④在庫報告
(小売へ)
不良在庫の引取に
関わるプロセス
卸・メーカーへ
44
2-1-8 生鮮納品プロセス
■ メッセージ項目の標準化作業で、対象業務プロセスを決めるために、現在および将来においてデータ交換が行
われると想定される一般的な生鮮の業務の流れについて整理。全体業務プロセスと共通部分の色の付いてい
るメッセージが追加された流通ビジネスメッセージ標準を示す。
取引先
小売業
(産地/仲卸業者/卸売業者)
商談
週間値決め
商品マスタ登録
商品提案メッセージ
発注予定数量データ
発注予定メッセージ
発注メッセージ
受領
商談
週間値決め
商品マスタ登録
取引情報が出荷時に
決る発注データを含む
発注
集計表作成データ(発注)
仮伝、本伝
運用あり
分 荷
出荷メッセージ
出 荷
集計表作成データ(出荷)
分 荷
出荷時に取引番号や
原価が決る場合がある
受領メッセージ
出 荷
現行手書伝票
集計表作成データ(受領)
小売へ
事故調整
売掛
事故調整
返品メッセージ
返品受領
返品
請求
消込
取引先から
支払サイトの違い
買掛
請求メッセージ
消込
支払メッセージ
支払
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45
2-1-9 標準メッセージの種類
スーパーなどを対象とした基本形メッセージと、特有の業務プロセスを持つ百貨店用の
メッセージを標準化している。
基本形メッセージ
小売
・スーパー
・ドラッグストア
・ホームセンター
など
受発注業務プロ
セスを基本に生
鮮取引プロセス
などに対応した
22種のメッセージ
百貨店版メッセージ
卸・メーカー
・グロサリー
・アパレル
・生鮮
・医薬品
など
小売
・百貨店
買取、消化、ギフ
トなどに対応した
27種のメッセージ
卸・メーカー
・アパレル
・婦人靴
など
預り在庫型センター取引メッセージ
預り在庫型
センター
卸・メーカー
在庫補充勧告、
入庫予定など
4種のメッセージ
【基本形 メッセージ】
・商品マスタ
・発注
・出荷
・出荷梱包(紐付けあり/なし)
・出荷荷姿
・受領/受領訂正
・返品/返品受領
・請求
・支払
・値札
・納品提案
・集計表作成データ
(発注、出荷、受領)
・集計表作成データ
(出荷梱包紐付けあり)
・POS売上
・発注予定
・商品提案
(カタログ/商品マスタ/価格提案)
・在庫補充勧告
・入庫予定/入庫確定
・在庫報告
【百貨店版 メッセージ】
・商品マスタ(カタログ・プロファイル)
・商品マスタ(PLU)
・商品マスタ(マークダウン)
・納品提案
・発注
・入荷予定(伝票/梱包)
・納品数量
・検品受領(伝票/梱包)
・返品
・搬入提案
・搬入依頼
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・搬入予定(伝票/梱包)
・搬入数量
・搬入確認(伝票/梱包)
・返送
・仕入計上
・支払案内
・POS売上(レシート単位/商品別集計)
・店頭在庫
・店頭在庫移動
・値札
・在庫需要状況報告
46
2-1-10 メッセージ毎のデータ項目
・メッセージ項目一覧
業務手順のモデルに沿った、EDI化対象
の取引情報(メッセージ)の洗い出しとその
内容(下記)の決定
・階層構造(ヘッダー、明細等)
・データ項目(名称、定義、意味等)
・コード(商品コード、事業所コード等)
メッセージ引継項目一覧
メッセージ別項目一覧
メッセージ別定義一覧
コードリスト一覧
< メッセージ項目一覧 >
XMLスキーマの各メッセージフォルダー内
< Documentaions¥Schema_Order_XXX.xls >
階層
名前
L1 L2 L3 L4 L5 L6 L7 L8 L8 L9
sh:StandardBusinessDocument
sh:StandardBusinessDocumentHeader
sh:HeaderVersion
sh:Sender
sh:Identifier
流通ビジネスメッセージ標準
属性
番号
1 送信者ID
Authority
2 送信者ID発行元
sh:Receiver
sh:Identifier
3 受信者ID
Authority
4 受信者ID発行元
sh:DocumentIdentification
sh:Standard
sh:TypeVersion
sh:InstanceIdentifier
sh:Type
sh:MultipleType
sh:CreationDateAndTime
sh:BusinessScope
sh:Scope
5 バージョン
6 インスタンスID
7 メッセージ種
8 作成日時
9 テスト区分ID
sh:Type
sh:InstanceIdentifier
sh:Identifier
sh:Scope
10 最終送信先ID
sh:Type
sh:InstanceIdentifier
sh:Identifier
common:message
entityIdentification
uniqueCreatorIdentification
11 メッセージ識別ID
messageInfo
senderStationAddress
ultimateReceiverStationAddress
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備考
必須/任
意
名称
12 送信者ステーションアドレス
最終受信者ステーションアドレ
13
ス
"1.3"
繰返しは使用しない
取引先と相談のうえ、コードあるいは
GLNを使って送信者IDを決定し入力
する
上のフィールドがコードの場合は、
"CODE"、GLNの場合は”GLN"と入
れる
繰返しは使用しない
取引先と相談のうえ、コードあるいは
GLNを使って受信者IDを決定し入力
する
上のフィールドがコードの場合は、
"CODE"、GLNの場合は”GLN"と入
れる
"SecondGenEDI"
メジャーバージョンを入力。Ver1.0で
は"1P"と入力
メッセージの一意識別を生成する必
要あり
"Order"
使用しない
メッセージ全体の作成日・時間
任意
必須
必須
必須
必須
必須
必須
必須
必須
必須
必須
必須
必須
任意
必須
任意
任意/
繰り返し
必須
必須
任意
テスト区分。テストメッセージではな
い場合は付加しない
"Communication"
"Test"
"1"
最終送付先。VAN・ASP等でバケツリ
任意/
レーするための最終送信先。不要な
繰り返し
場合はScope自体を付加しない
"Communication"
必須
"FinalReceiver"
必須
最終送信先
任意
必須
必須
メッセージ識別。SBDHのInstanceI
dentifier入れた値の先頭に”MSG-” 必須
を足す
必須
任意
任意
47
2-1-11 データ表現形式
・固定長フォーマット(JCA)
単価
A
社
100
数量
B
社
50
企業により、項目名、項目の順番、桁数がバラバラでデータの判別が困難
発注数量 発注金額
50
単価
5000
金額
100
・XMLフォーマット(流通BMS)
商品名
カップラーメン
発注日
5000
20121001
発注日
20121001
A社:固定長の
テキストデータ
品名
カップラーメン
B社:固定長の
テキストデータ
各データにXMLタグ(項目名)が付いているのでデータの判別が容易
マッピング
<?xml version=“1.0” encoding=“UTF-8”?>
小売⇒卸・メーカーへ
「マッピングシート」を提供
<sh:StandardBusinessDocument >
<orderDate>2012-10-01</orderDate> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発注日
<itemID>
<name_sbcs>カップラーメン </name_sbcs> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・商品名カナ
</itemID>
<itemSellingPrice unitPrice=“100”>5000</ itemSellingPrice> ・・・・・・・売単価 /売価金額
<quantity>50</quantity> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・発注数量(バラ)
</ sh:StandardBusinessDocument> XMLスキーマファイル (XMLの構造を定義)
XMLデータの妥当性検証に使用する
・データ構造(タグ名称、必須要素、不要要素、繰返し、要素の出現順序)
・データ属性(入力可能データ文字、サイズ・桁数、範囲)
(流通BMS協議会から提供)
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48
2-1-12 通信手順
流通BMS標準で規定された3つの通信手順
種類
項目
通信基盤
通信速度
処理モデル
セキュリティ
メッセージ構造 データ圧縮
1取引データ
推奨量
備考
・Webサービス標準化の国際的な非営利組織 OASIS
と国連のEDI標準機関 UN/CEFACTが策定した国際
標準規格。
ebXML MS
(V.2.0)
・SSLサーバ認証
インターネット 100Mbps
・SSLクライアント認証
S-S型
(HTTP)
(光ファイバー) (PUSH方式) ・XML-Signature(署名)
・XML暗号
SOAP
・送信エラー時の再送回数、再送間隔等を設定可能。
Messages with ZIP形式を 10MB(約1万
Attachments 仕 推奨
明細)以上
・通信設定を記述するCPA(メッセージ交換の合意内
様に準拠
容を記述するテンプレート)を利用可能。
・取引量が多く、リアルタイム処理を実現したい企業に
最適。
・インターネット技術の標準化団体 IETFが策定した国
際標準規格。
・SSLサーバ認証
EDIINT AS2 インターネット 100Mbps
S-S型
・S/MIME
(V.1.1)
(HTTP)
(光ファイバー) (PUSH方式)
・メッセージ署名
AS2サー
MIMEメッセージ バー内蔵 10MB(約1万
・送信エラー時の再送回数、再送間隔等を設定可能。
主体
機能を推奨 明細)以上
・取引量が多く、リアルタイム処理を実現したい企業に
最適。
JX手順
・国際標準規格のSOAP-RPCをベースに、クライアン
・HTTPベーシック認証
ト起点の送受信のためのプロトコルとメッセージ形式
インターネット 100Mbps
・SSLサーバ認証
SOAPメッセージ ZIP形式を 10MB(約1万 を日本の流通業界標準として規定したもの。
C-S型
(HTTP)
主体
推奨
明細)未満
(光ファイバー) (PULL方式) ・SSLクライアント認証
・電子署名(WS-Security)
・取引量が少なく、低コストでインターネットEDIを実現
したい企業に最適。
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49
2-1-13 各種ガイドライン
名称
対象者
使用目的
導入ガイドライン(概要編)
・流通BMSの導入を考えられている企業のユーザ
・流通BMSの導入を検討するにあたり、流通BMSの概要や 導入効果、及び流通業界における
部門の方
流通BMSの動向などを 理解することを目的に作成されたものです。
・流通BMSの概要を知りたい方
導入 導入ガイドライン(業界編)
・流通BMSの導入を考えられている企業のシステ ・流通BMSの導入を検討する際、または導入が決定した際に、 流通BMSの導入に必要なコス
ム企画部門の方
トを見積るための要素や 導入手順の概略を理解することを目的に作成したものです。
・流通BMSの導入手順の概要を知りたい方
導入ガイドライン(システム編)
・流通BMSを実装する際に、実装の手順の概要と留意点を 理解することを目的に作成されたも
・流通BMSを実装する企業のシステム開発部門の
のです。
方やITベンダー企業の方
運用ガイドライン(基本編)
運用ガイドライン(預り在庫センター編)
運用ガイドライン(生鮮業界編)
運用ガイドライン(その他メッセージ編)
・流通BMSを実装する企業のシステム開発部門の 流通ビジネスメッセージ標準®(基本形)で定義されている各メッセージおよびデータ項目の内容
方やITベンダー企業の方
を深く理解し、現行システムからの移行や新規システム開発を 行う際の解説資料。
運用ガイドライン(商品マスタ編)
・流通BMSを実装する企業のシステム開発部門の 流通ビジネスメッセージ標準®(商品マスタ)で定義されている各メッセージおよびデータ項目の内
方やITベンダー企業の方
容を深く理解し、現行システムからの移行や新規システム開発を 行う際の解説資料。
物流ラベル運用ガイドライン第Ⅰ章 《概要偏》
・流通BMS物流ラベルの概要を知りたい方
・流通BMS対応物流ラベルの導入を考えられて
いる企業のユーザ部門の方
物流ラベル運用ガイドライン第Ⅱ章 《仕様偏》
・流通BMS物流ラベルの仕様を知りたい方
・流通BMS対応物流ラベルおよび付帯帳票の仕様の仕様と留意点を理解することを目的に作
・流通BMS物流ラベルの導入を考えられている企
成されたものです。
業のシステム企画部門の方
物流ラベル運用ガイドライン第Ⅲ章 《導入偏》
・流通BMS物流ラベルの導入手順を知りたい方 ・流通BMS対応物流ラベルおよび付帯帳票を実装する際の手順および「物流用共通確認シー
・流通BMS物流ラベルを実装する企業のシステム ト」の使い方を理解することを目的に作成されたものです。
開発部門の方やITベンダー企業の方
・検討によって確定した仕様は「物流用共通確認シート」に記載し明確にします。
百貨店版メッセージ利用ガイドライン
百貨店及び卸・メーカー企業の情報システム部門担当者や
・流通BMSを実装する企業のシステム開発部門の 実際にEDIメッセージをセットする担当者が、流通ビジネスメッセージ標準を利用する際に、「業務
方やITベンダー企業の方
プロセス」、「メッセージ」、「項目」の意味および利用方法について理解を深めることを目的に作成
している。
システム設計ガイドライン
・流通BMSを実装する企業のシステム開発部門の
流通BMSのシステム設計や運用に必要な、「基本技術」、「構築」、「運用」の知識を習得する。
方やITベンダー企業の方
通信プロトコル利用ガイドライン
・流通BMSを実装する企業のシステム開発部門の 流通ビジネスメッセージ標準をインターネットを使用して送受信する際に必要となる、通信プロトコ
方やITベンダー企業の方
ル、セキュリティに関する標準仕様、パラメータ設定の推奨値を説明する資料。
運用
技術 XMLテクニカルガイド
XMLスキーマ開発ガイド
・流通BMS対応物流ラベルおよび付帯帳票の導入を検討するにあたり、流通BMS対応物流ラ
ベルおよび付帯帳票の概要や、対象となる業務モデルなどを理解することを目的に作成されたも
のです。
・流通BMSを実装する企業のシステム開発部門の XMLスキーマを直接扱うアプリケーションの設計及び開発を行うための、メッセージ構造などを詳
方やITベンダー企業の方
細に説明した資料。
流通ビジネスメッセージ標準の既存メッセージの修正や新規メッセージのスキーマ開発に関して、
流通システム標準普及推進協議会で、流通ビジネ
標準的な開発手順や遵守すべきルールを纏めたものである。標準的な技術知識を有する作業者
スメッセージ標準のXMLスキーマ開発保守作業を
が、流通ビジネスメッセージ標準のXMLスキーマ開発保守作業を一定の水準で、効率よく実施で
担当する作業者。
きるようにすることを目的としている。
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50
2-1-14 物流ラベル
発注メッセージと連動して発行される物流ラベルの標準モデルを作成。
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51
2-2 導入の手順
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52
2-2-1 導入手順と期間の目安①
下記は、流通BMSを初めて実装する場合の全体スケジュールのサンプルです。
システムの規模や実装の方法により異なりますが、処理モデルとしてサーバ型を導入する
場合は、目安として半年程度の期間が必要になります。
但し、取引先を追加する場合には、適用範囲を拡大するだけなので、期間は短縮されます。
マスタープラン(例)
1ヶ月目
2ヶ月目
①
導入検討
流通BMS
の仕様理解
②
社内調整
稟議と調達
PJ立上げ
要件定義
・流通BMS仕様理解
・導入目的の明確化
・全体計画策定
・自社システムと
流通BMSのギャップ解析
3ヶ月目
4ヶ月目
③基本設計
⑤詳細設計
④取引先との調整
⑥ネットワーク設計
5ヶ月目
⑦EDIシステムの開発・構築・テスト
⑧ネットワーク構築
・設計/開発/テスト
・GLNの有無確認(なければ取得)
・電子証明書の取得
・ネットワーク構築
・EDIサーバー構築
・既存システムの改造
・XMLスキーマの入手
・システム形態の選定
・マッピング作業
・取引先との調整
・開発内容明確化
・取引先説明会
・RFP作成
・共通確認シートによる業務の前提条件の確認
・稟議
(予算、人、物の確保) ・マッピングシートによる新メッセージ形式の調整
・流通BMS協定シートによる通信パラメータの調整
・調達の実施
・PJ体制確立
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6ヶ月目
⑨取引先との
EDI通信接続確認
7ヶ月目以降
⑩
取引先と
業務運用確認
⇒ 本番
・社内システムにおける総合テスト
・取引先との接続テスト
・取引先とのテストモード
による並行運用
(既存手順との並行運用)
・既存手順の
通信環境閉塞
・本番モードへ
53
2-2-2 導入手順と期間の目安②
下記は、流通BMSを初めて実装する場合の全体スケジュールのサンプルです。
システムの規模や実装の方法により異なりますが、処理モデルとしてクライアント型を導入する
場合は、目安として3ヶ月~4ヶ月程度の期間が必要になります。
但し、取引先を追加する場合には、適用範囲を拡大するだけなので、期間は短縮されます。
マスタープラン(例)
1ヶ月目
2ヶ月目
①
導入検討
流通BMS
の仕様理解
②要件定義
稟議と調整
3ヶ月目
④自社システムの改造の設計・開発
⑤取引先との
EDI通信接続確認
③取引先との調整
・流通BMS仕様理解
・導入目的の明確化
・全体計画策定
・自社システムと
流通BMSのギャップ解析
4ヶ月目
5ヶ月目以降
⑩
取引先と
業務運用確認
⇒ 本番
・設計/開発/テスト
・GLNの有無確認(なければ取得)
・電子証明書の取得 ・社内システムにおける総合テスト
・EDIクライアント導入
・既存システムの改造 ・取引先との接続テスト
・XMLスキーマの入手
・取引先とのテストモード
・システム形態の選定
による並行運用 (既存手順との並行運用)
・マッピング作業
・取引先との調整
・開発内容明確化
・既存手順の
・取引先説明会
・稟議
通信環境閉塞
(予算、人、物の確保) ・共通確認シートによる業務の前提条件の確認 ・本番モードへ
・マッピングシートによる新メッセージ形式の調整
・調達の実施
・流通BMS協定シートによる通信パラメータの調整
・PJ体制確立
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54
2-2-3 導入判断のための検討
導入判断のためには、下記のような内容を検討する必要があります。
(1)流通BMSと既存手順との違いの理解
・大きな違いは、通信インフラの変更(公衆回線からインターネットへ)とメッセージフォーマットが標準化されているということです。
詳細は、「導入ガイドライン(概要編)」を参照してください。
・このような違いがあるため、流通BMSを導入するためには以下の(2)~(4)の内容について検討する必要があります。
(2)流通BMSの対象範囲と自社状況の適合判定
・まず、流通BMSの対象範囲である業務プロセス/メッセージ/コードの内容を確認し、自社の業務面、システム面をどのように変更すべきかの検討を行います。
<検討ポイント>
◆流通BMSの業務(発注、出荷、受領、返品、請求、支払)と自社の業務が適合するか?
⇒商流/物流の両面から、自社業務に適合するかどうかを調査して下さい。この時、「運用ガイドライン」を参照することで、業務的な前提条件等を確認
することができます。また、社内制度上の問題はないかどうかの検討も必要です。(例.伝票レスを導入する場合の経理部門への確認 等)
⇒流通BMSの対象外となっている業務への影響についても確認が必要です。伝票やSCMラベル等の対応付けを行い、物流業務の適合度も検討して
下さい。
◆流通BMSのメッセージ(発注、出荷、受領、返品、請求、支払、値札、集計表作成データなど)に対応できるか?
⇒マッピング作業(既存フォーマットと流通BMSの新フォーマットの対応付け)を実施して下さい。
この時、「運用ガイドライン」、「メッセージ別項目一覧」を参照することで、各メッセージのデータ項目の作成ルールなどを確認することができます。
⇒標準メッセージ以外に、既存環境で使用しているメッセージの対応についての検討も必要です。
(例.流通BMSのインフラに乗せるか、既存環境に残すか等)
(3)システム面における検討
・流通BMSでは、インターネットが前提となっているため、その環境を準備できるかどうかの検討が必要です。新たに準備する場合や、既にインターネットに接続
できる環境があってもセキュリティ面の強化等が必要となる場合もありますので、どのような対応が必要なのかをシステム部門に確認する必要があります。
・また、流通BMSを実装する場合に必要な機能を、自社開発するかパッケージを購入するかの検討も必要になります。
・上記(2)の検討結果から、既存システムの改修範囲についても検討して下さい。
(4)相対企業の確認
・流通BMSは、相対の両者間での実装が前提となるため、相対企業も流通BMSを導入しているか、または導入を検討しているかを確認する必要があります。
その際には、システム形態や処理モデル、使用しているスキーマのバージョンについても確認してください。詳細は「導入ガイドライン(システム編)」を
参照して下さい。
(5)コストの算出
・流通BMSを導入することでの投資対効果、及び導入費用を確認してください。
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55
2-2-4 システム形態
流通BMSのシステム形態は、主に以下の3つとなります。
取引先企業A
取引先企業B
ebMS/
AS2
サーバ
ebMS/
AS2
サーバ
自社型
モデル
<概要>
・自社内でEDIシステムを管理、運用し
取引先と送受信を行う。
<メリット>
・障害時など、素早く柔軟な対応が可能。
<デメリット>
・EDIシステムの管理、運用のための
専任者が必要。
JX手順
サーバ
JX手順
クライアント
取引先企業C
取引先企業A
アウトソーシング型
モデル
企業
- O/S先間
独自伝送
取引先企業B
大手企業
- O/S先間
独自伝送
ebMS/
AS2
サーバ
ebMS/
AS2
サーバ
JX手順
サーバ
JX手順
クライアント
O/Sセンタ
<概要>
・外部委託(O/S)先がEDIシステムを管理、運用
する。外部からは、O/S先が、取引先のEDIセンタ
に見える。
<メリット>
・EDIシステムの管理、運用の負荷を軽減できる。
<デメリット>
・障害時など、柔軟な対応が難しい。
取引先企業C
VAN・ASP型
モデル
・このモデルは、VAN会社等が新旧の伝送手順をサポートし、
各種サービスを提供するものです。
よって、システム形態やサービス内容はVAN会社によって
異なります。
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<概要>
・企業に代わりVAN会社がEDIシステムを運営
する方式。
<メリット>
・少ない初期投資(自社システムへ追加項目分
の修正等)で流通BMSに対応できる。
<デメリット>
・従量制のため、大量データの場合は割高になる。
56
2-2-5 処理モデル
卸・メーカー
取引データ
量の目安
取(
引大
先)
シ
ス社
テ内
ム
小売業
ebMS/AS2
サーバ
S-S型
ebMS/AS2
サーバ
C-S型
取(
引中
先小
)
シ
ス社
テ内
ム
JX手順
クライアント
取(
引極
先小
)
シ
ス社
テ内
ム
Web端末
JX手順
サーバ
社
内
シ
ス
テ
ム
Webサーバ
Web-EDI
は補完的な 「流通BMSにおけるWeb-EDI基本方針」
位置付け 「流通BMSにおけるWeb-EDIのガイドライン」
①S-S(サーバ-サーバ)型


データが発生したタイミングで相手先に送りつけるPush型通信方式
リアルタイム処理が可能。大容量向き(1回の取引データ量が10MB(1万明細)を超える場合)
②C-S(クライアント-サーバ)型


クライアント側がサーバ側にデータの送受信要求を行い、それに応じて送受信を行うPull型通信方式
バッチ処理。小容量向き(1回の取引データ量が10MB(1万明細)を超えない場合)
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57
2-3 導入の効果
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58
2-3-1 導入効果
平成18年度共同実証の評価結果
個別プログラムの削減
今回標準化対象の業務では個別対応ゼロ
(例、個別対応PG本数は50分の1以下に削減可能)
取引先追加時の負荷軽減
各種ガイドラインの整備により作業効率が向上
小売
卸
通信時間の削減
全体スループット 94% 削減
小売
卸
物流業務の効率化
出荷業務の早期取り掛かりによる余裕時間
⇒物流業務の精度向上
伝票レスの効果
グロサリにおける伝票レスは
小売4社平均 73% が可能
卸
卸
小売
卸
コスト面での効果
●通信費用/ハード/ソフト費用の削減
●伝票レスによる、伝票代、処理費用などの削減
●個別対応削減による開発効率向上、個別対応プログラムの維持保守費用の削減
●標準化によるシステム設計/開発工数の削減
●物流業務効率化による効果
※上記の平成18年度共同実証における評価結果の詳細内容については、<http://www.dsri.jp/ryutsu-bms/info/info02.html>からダウンロードすることができます。
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59
2-3-2 導入で変わること
通信インフラ
が変わる
・通信時間短縮
・通信コスト削減
・漢字・画像の送信
・モデムの廃止 など
標準化が
進展する
・EDI開始までの期間短縮と
工数削減
・卸・メーカーの開発工数
削減 など
EDI取引が
進展する
・伝票レス
・データ精度の向上
・仕入確定の早期化
など
期待効果
業務を効率化する
⇒スピードアップ
⇒正確性の向上
⇒コストの削減 など
※取引先の効率化を含む
経営を見える化する
⇒単品管理の実現
⇒経営データの早期把握
⇒素早い経営判断 など
企業の社会的責任(CSR)を果たす
⇒標準化への対応
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製配販の情報連携
を実現する
⇒POSデータ
⇒商品データ など
事業継続計画(BCP)への取組み
⇒災害に強い通信インフラへの対応
60
2-3-3 事例に見るねらいと効果①
食品スーパーY社
Y社の流通BMS導入の狙い
流通業界全体の効率化への貢献
取引先負担軽減
MD業務のサポートの布石
CSR
効率化
情報連携
システム変更に対する可変性の担保
標準化
BCP対策(インターネット回線)
BCP
高速通信(配信時間短縮)
通信
JCA保守廃止に向けた早期対策
BCP
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61
2-3-4 事例に見るねらいと効果②
食品スーパーS社
S社の流通BMS導入の狙い
①将来を見据えたインフラ基盤の構築
老朽化した「レガシー系インフラ環境」から、
「インターネットインフラ環境」への切り替え
②通信網の強化
通信
BCP
災害に強い通信インフラ環境の構築
③取引先と協力し、社会的責任を果たす
CSR
製配販一体の標準化取組みへの貢献
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62
2-3-5 通信について(事例より)
・通信時間:これまで数分~数時間かかっていた通信時間が数秒~数分になった。
※通信時間は約14分の1に短縮された。
従来のJCA手順
(ISDN:9600bps)
35分
500KB
公衆回線:2400bps
93%削減
流通BMS
(ブロードバンド:光)
11.5
MB
140分
固定長⇒XML にすると
データサイズは23倍になる
2分34秒(XML変換時間含む)
・通信の安定性向上: JCA等の従来の通信方式は、データ受信中に通信が切断され
た場合、受信を初めからやり直す必要があったが、流通BMS
は切断されることがないため、受信遅延による出荷開始遅れが
発生しない。
30分
従来のJCA手順
流通BMS
1時間
発注データ受信
1時間半
障
害
2時間
再受信
遅延
受信完了 ※万一、何らかの理由で受信のやり直しが発生しても、通信時間が短いため問題ない。
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63
2-4 最新状況
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64
2-4-1 導入状況
流通BMS協議会が2013年7月~9月に実施したアンケート調査によると、
小売の42%が「導入済」または「導入予定」としており、「導入したい(時期未
定)」を含めると78%にのぼる。
導入未定の理由は、
1.投資対効果が見えない(53%)
2.既存機器が動いている(45%)
3.基幹システムの更新時期が未定(38%)
4.対応できる取引先がまだ少ない(28%)
5.取引先から要請がない(27%)
6.同業他社の導入が進んでいない(27%)
など
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65
2-4-2
使用している通信手順の種類
小売
レガシー通信 ⇒ 流通BMSへ
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(2013年7月~9月のアンケート調査より)
卸・メーカー
レガシー通信 ⇒ 流通BMSへ
66
2-4-3
卸・メーカーの流通BMS導入済は5700社以上と推計
推計値の推移
卸・メーカーの導入企業数推移
6,000
5,792社
5,500
5,232社
5,000
4,500
(
推
計
社
数
社
)
4,015社
4,000
3,450社
3,500
3,000
2012年1月
2012年6月 2012年12月 2013年6月
これらの数はあくまで推計、実際の数字ではないが、実導入数に対して大きく乖離した報道などで誤まったイメー
ジを受けないために算出している。
推計の方法

主要なIT企業から、通信ソフトの出荷本数とサービス(ASP/SaaS)の接続先数を提供してもらい、導入企業数を推計
した。
(調査対象となった協力IT企業)
通信ソフトベンダー:6社
サービス(ASP/SaaS)ベンダー:5社
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67
2-4-4 導入企業名の公開①
社名公開企業数
小売業
業態
1. スーパー
2. 百貨店
3. ドラッグストア
4. ホームセンター
5. 生協事業連合
6. 倉庫型会員制ストア
7. ボランタリーチェーン本部
8. ディスカウントストア
合計
2013年10月1日 現在
導入済
導入予定
小計
102
8
8
4
4
0
1
0
13
2
3
0
0
1
0
1
115
10
11
4
4
1
1
1
127
20
147
導入済
56
18
23
5
導入予定
0
4
1
2
小計
56
22
24
7
23
11
34
24
9
11
3
2
1
2
1
9
0
0
0
26
10
20
3
2
1
175
30
205
卸売業・メーカー
業種
1. 食品・飲料卸
2. 菓子卸
3. 日用品・化粧品 卸・メーカー
4. 医薬品 卸・メーカー
5. アパレル・靴・スポーツ用品 卸・
メーカー
6. 食品メーカー
7. 家庭用品 卸・メーカー
8. 包装資材・副資材 卸・メーカー
9. 玩具・ホビー 卸・メーカー
10.家電 卸・メーカー
11.その他 卸・メーカー
合計
※最新の社名公開企業数、導入企業名については、流通BMS協議会のホームページをご覧ください。
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68
2-4-5 導入企業名の公開②
スーパー(115社)
本社所在地
北海道
企業名
導入状況
イオン北海道㈱
済
マックスバリュ北海道㈱
済
㈱アークス
岩手県
(2013.10.1現在)
本社所在地
東京都
予定
企業名
導入状況
㈱マルエツ
済
㈱ヤマイチ
済
㈱ライフコーポレーション
済
イオンスーパーセンター㈱
済
㈱エコス
予定
㈱スーパーマーケットマルイチ
済
㈱花正
予定
マックスバリュ北東北㈱
済
㈱三浦屋
予定
宮城県
マックスバリュ南東北㈱
済
秋田県
福島県
マックスバリュ東北㈱
茨城県
済
㈱万代
予定
兵庫県
㈱主婦の店 赤穂店
予定
和歌山県
㈱オークワ
済
㈱サンキョー
済
㈱キヌヤ
済
㈱みしまや
済
㈱マルイ
済
㈱イズミ
済
島根県
済
㈱成城石井
済
㈱鎌倉屋
済
㈱たまや
済
わしお㈱
済
㈱やまか
済
㈱Aコープ西日本
済
㈱かわねや
済
百合ヶ丘産業㈱
済
㈱ニチエー
済
㈱サンユーストアー
済
㈱ロピア
済
㈱ハローズ
済
㈱スーパーマルモ
済
㈱魚栄商店
済
㈱藤三
済
㈱セイミヤ
済
㈱カワマツ
済
マックスバリュ西日本㈱
㈱結城ショッピングセンター
済
㈱鍛冶商店
済
㈱三和ストアー
予定
㈱フレスタ
予定
新潟県
石川県
予定
済
㈱ヤオハン
済
群馬県
㈱ベイシア
埼玉県
東京都
導入状況
済
㈱ダイユー
千葉県
企業名
㈱マルシゲ
㈱小田原百貨店
㈱カスミ
栃木県
神奈川県
本社所在地
大阪府
マックスバリュ北陸㈱
㈱マルエー
福井県
岡山県
広島県
済
予定
山口県
済
㈱中央フード
済
㈱丸久
済
㈱エフコ
済
㈱かじ惣
済
済
(協組)ハニー
済
㈱ヤオコー
済
㈱ユース
済
㈱大見屋
済
㈱ヤオヨシ
予定
マックスバリュ長野㈱
済
㈱波止浜スーパー
済
㈱マツヤ
済
㈱フジ
済
済
㈱くりはら
済
㈱サンプラザ
済
長野県
愛媛県
イオンリテール㈱
済
㈱おどや
済
岐阜県
㈱バロー
㈱尾張屋
済
㈱ヒバリヤ
予定
㈱セレクション
済
静岡県
愛知県
㈱カネスエ
済
㈱末広
済
㈱ナリタヤ
済
㈱キシショッピングセンター
済
㈱土佐山田ショッピングセンター
済
マックスバリュ関東㈱
済
㈱清水屋
済
イオン九州㈱
済
㈱イトーヨーカ堂
済
マックスバリュ中部㈱
済
㈱Aコープ九州
済
㈱いなげや
済
㈱ヤマナカ
済
㈱西鉄ストア
済
㈱エネルギースーパーたじま
済
ユニー㈱
済
マックスバリュ九州㈱
済
サミット㈱
済
㈱義津屋
予定
長崎県
㈲つばき屋
済
㈱信濃屋食品
済
㈱サンライフ
済
㈱スーパーアルプス
済
大分県
鹿児島県
㈱大丸
済
㈱スーパーいずみ
済
㈱タイヨー
済
(同)西友
済
イオン琉球㈱
済
㈱ダイエー
済
㈱東急ストア
三重県
滋賀県
高知県
福岡県
㈱ぎゅーとら
済
㈱フタバヤ
済
㈱平和堂
済
㈱なかむら
済
イズミヤ㈱
済
㈱サンエー
済
済
㈱近商ストア
済
㈱丸大
済
㈱トップ
済
㈱光洋
済
㈱ニューヤヒロ
済
㈱スーパーサンエー
済
京都府
大阪府
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沖縄県
69
2-4-6 導入企業名の公開③
食品・飲料卸(56社)
本社所在地
北海道
企業名
菓子卸(22社)
導入状況
本社所在地
企業名
導入状況
シュレン国分㈱
済
福井県
北陸国分㈱
済
㈱スハラ食品
済
長野県
㈱マルイチ産商
済
日本アクセス北海道㈱
済
岐阜県
㈱岐阜リョーショク
済
静岡県
愛知県
ヤマキ㈱
済
㈱昭和
済
㈱トーカン
済
東海国分㈱
済
㈱飯田
済
㈱北海道リョーショク
済
青森県
丸大堀内㈱
済
宮城県
東北国分㈱
済
山形県
福島県
㈱山形丸魚
済
㈱福島リョーショク
済
三重県
大阪府
本社所在地
企業名
北海道
㈱ナシオ
栃木県
東京都
㈱関口
新潟県
(2013.10.1現在)
導入状況
済
予定
コンフェックス㈱
済
㈱ハセガワ
済
㈱美多加堂
済
㈱清野屋
済
田代コンフェックス㈱
済
ボーキ佐藤㈱
済
伊藤忠食品㈱
済
栃木県
関東国分㈱
済
ゴールドエッグ㈱
済
岐阜県
㈱桑名屋
済
埼玉県
㈱関東リョーショク
済
三陽物産㈱
済
静岡県
千葉県
東京都
ユアサ・フナショク㈱
済
ヤタニ酒販㈱
済
㈱大黒屋
済
国分㈱
済
加藤産業㈱
済
愛知県
㈱正直屋
済
国分フードクリエイト東京㈱
済
㈱ヒメカン
済
杉秀コンフェックス㈱
済
東京国分㈱
済
兵庫国分㈱
済
㈱種清
済
㈱ナックスナカムラ
済
山陰国分㈱
済
㈱日本アクセス
済
東中国国分㈱
済
京都府
㈱相互
済
日本酒類販売㈱
済
藤徳物産㈱
済
大阪府
㈱エヌエス
済
廣屋国分㈱
済
広島県
サンリック国分㈱
済
㈱山星屋
済
三井食品㈱
済
済
横山㈱
予定
済
山口県
香川県
西中国国分㈱
三菱食品㈱
四国国分㈱
済
神奈川県
神奈川国分㈱
済
㈱四国リョーショク
済
兵庫県
播磨物産㈱
予定
新潟県
新潟国分㈱
済
高知県
旭食品㈱
済
鳥取県
えびす本郷㈱
済
㈱新潟リョーショク
済
福岡県
ヤマエ久野㈱
済
広島県
㈱外林
済
富山ヤクルト販売㈱
済
長崎県
長崎国分㈱
済
ふたばコンフェックス㈱
済
北陸中央食品㈱
済
大分県
大分国分㈱
済
カナカン㈱
済
㈱大分リョーショク
済
大分県
㈱大島屋
済
㈱北陸リョーショク
済
南九州国分㈱
済
鹿児島県
セイカ食品㈱
富山県
石川県
兵庫県
島根県
岡山県
鹿児島県
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予定
70
2-4-7 流通BMS導入宣言 署名企業(86社)
<製・配・販連携協議会>
第1次署名(50社) 2011/05
【メーカー】12社
【小売】28社
アサヒビール㈱
㈱アークス
味の素㈱
イオン九州㈱
花王㈱
イオン北海道㈱
㈱カネボウ化粧品
イオンリテール㈱
キユーピー㈱
イオン琉球㈱
キリンビール㈱
㈱イズミ
イズミヤ㈱
サントリー食品インターナショナル㈱
㈱資生堂
㈱イトーヨーカ堂
㈱光洋
日清食品㈱
プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン㈱ ㈱コメリ
㈱サークルKサンクス
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス㈱
㈱セブン-イレブン・ジャパン
ライオン㈱
㈱ダイエー
㈱ファミリーマート
【卸】10社
㈱あらた
㈱フジ
伊藤忠食品㈱
㈱平和堂
加藤産業㈱
マックスバリュ九州㈱
マックスバリュ東北㈱
国分㈱
マックスバリュ西日本㈱
資生堂販売㈱
マックスバリュ北海道㈱
ジャペル㈱
㈱マツモトキヨシホールディングス
㈱日本アクセス
㈱マルエツ
㈱Paltac
ミニストップ㈱
三井食品㈱
㈱ヤオコー
三菱食品㈱
ユニー㈱
㈱ヨークマート
㈱ライフコーポレーション
㈱ローソン
第2次署名(16社) 2012/05
【小売】16社
㈱葵商事
㈱ウオロク
㈱エコス
㈱鍛冶商店
㈱ぎゅーとら
㈱サンプラザ
㈱三和ストアー
㈱スーパーサンエー
㈱セレクション
㈱鶴屋
㈱ハローズ
㈱フタバヤ
㈱マミーマート
㈱丸久
㈱みしまや
わしお㈱
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第3次署名(20社) 2013/01
【メーカー】2社
㈱ヤクルト本社
山崎製パン㈱
【卸】9社
旭食品㈱
アルフレッサヘルスケア㈱
㈱大木
中央物産㈱
㈱東京堂
㈱トーカン
日本酒類販売㈱
㈱山星屋
㈱リードヘルスケア
【小売】9社
㈱オークワ
㈱カインズ
㈱カスミ
サミット㈱
合同会社西友
㈱タイヨー
㈱東急ストア
㈱ベイシア
㈱LIXIL ビバ
71
2-4-8 個別企業の導入・拡大計画例①
【小売業】
イオンリテール
フェーズ
現 状
導入拡大中
目 標
導入完了
具体的内容
時期
1110社(生鮮を含む全カテゴリの流通BMS 稼動数)
2012 年10 月末
1970社(全カテゴリをJCA 等から流通BMS へ切替え完了)
2012年12月末を目途
イトーヨーカ堂
フェーズ
具体的内容
時期
現 状
導入開始済
150社(衣料・住居・加工食品から順次拡大中)
2012 年11 月
目標(1)
導入拡大中
350社(衣料・住居・加工食品・生鮮 取引先)
2014年2月を目途
目標(2)
導入拡大中
500社(衣料・住居・加工食品・生鮮 取引先)
2015年2月を目処
ユニー
フェーズ
具体的内容
時期
現 状
導入拡大中
150社
2012年11月
目標(1)
導入拡大中
600社(生鮮を除きほぼ100%目標)
2014年2月を目途
目標(2)
導入完了
800社
2015年2月を目処
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72
2-4-9 個別企業の導入・拡大計画例②
【卸・メーカー】
三菱食品
フェーズ
具体的内容
時期
現 状
導入拡大中
64社
2012年11月
目標(1)
導入拡大中
70社(取引先小売業の対応状況による)
2013年4月を目途
目標(2)
導入拡大中
150社(取引先小売業の対応状況による)
2015年4月を目処
日本アクセス
フェーズ
具体的内容
時期
現 状
導入開始済
60社
2012年10月
目標(1)
導入拡大中
64社
2012年12月を目処
目標(2)
導入拡大中
お取引先からの要望により積極的に対応
随時
花王
フェーズ
具体的内容
時期
現 状
導入開始済
94社
2012年12月
目 標
導入拡大中
200社
2014年3月を目処
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73
2-4-10 流通BMS協議会
3つの活動
(会員数は2013.9.18現在)
1.維持管理活動:各標準仕様/ガイドラインの維持管理(2個の部会)
2.導入支援活動:講師派遣、小売業の取引先説明会を支援、ロゴマーク取得製品/サービスの紹介
3.普及推進活動:導入状況の把握と開示、セミナー・フォーラム・講座の開催、広報資料配布
支援会員
流通BMS協議会
(IT企業等)
総会
運営委員会
メッセージ
メンテナンス部会
技術仕様
検討部会
普及推進
部会
・・・
189社
正会員
(業界団体等)
ユーザ企業
A業界団体
・・・
B業界団体
C業界団体
・・・
・・・
D業界団体
・・・
49団体
・・・
事務局:一般財団法人 流通システム開発センター
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74
2-4-11
流通BMS協議会の正会員一覧(49団体。2013.9.18現在)
オール日本スーパーマーケット協会
全国青果卸売協同組合連合会
日本OTC医薬品協会
日本歯磨工業会
(一財)家電製品協会
(社)全国中央市場水産卸協会
(一社)日本加工食品卸協会
日本ハム・ソーセージ工業協同組合
酒類加工食品企業間情報システム研究会(F研)
(社)全国中央市場青果卸売協会
(社)日本玩具協会
(一社)日本パン工業会
情報志向型卸売業研究会
(公社)全日本医薬品登録販売者協会
日本化粧品工業連合会
日本百貨店協会
食肉流通標準化システム協議会
全日本菓子協会
(一社)日本出版インフラセンター
(社)日本フードサービス協会
(財)食品産業センター
全日本履物団体協議会
日本スーパーマーケット協会
日本文紙事務器卸団体連合会
(財)食品流通構造改善促進機構
全日本婦人子供服工業組合連合会
(社)日本スポーツ用品工業協会
(一社)日本ボランタリーチェーン協会
(一社)新日本スーパーマーケット協会
(社)全日本文具協会
日本生活協同組合連合会
(一社)日本レコード協会
(財)生活用品振興センター
(社)大日本水産会
日本石鹸洗剤工業会
(公社)日本ロジスティクスシステム協会
全国医薬品小売商業組合連合会
(一社)日本アパレル・ファッション産業協会
(一社)日本専門店協会
協同組合 ハウネット
全国卸売酒販組合中央会
日本アパレル物流連合会
日本チェーンストア協会
全国菓子卸商業組合連合会
(社)日本医薬品卸業連合会 大衆薬卸協議会 日本チェーンドラッグストア協会
全国化粧品日用品卸連合会
(社)日本衛生材料工業連合会
(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会
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75
2-4-12 標準に沿った製品・サービスの紹介
流通BMSのロゴマーク使用を許諾した製品・サービス
の検索システム
(製品数は2013.5月末現在)
EDI(通信+XML)製品:47
サービス(ASP/SaaS):33
通信基盤:4
認証サービス:3
物流ラベル作成ソフト:3
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77
第3部 流通BMSの利用方法
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78
3-1 運用ガイドラインの構成
運用ガイドラインは、流通BMS(基本形)で定義されている各メッセージおよびデータ項目の内容を深く理
解し、現行システムからの移行や新規システム開発を 行う際の解説資料。
運用ガイドライン(基本編)
本ガイドラインは4章によって構成されています。
Ⅰ~Ⅱ章については、流通BMSのコンセプト、対象となるプロセスモデルについて
説明しています。初めてご覧になられる方は、ぜひご一読下さい。
Ⅲ~Ⅳ章については、メッセージ項目、及び各メッセージの定義、セット方法について、
具体的な事例を含めて記述しています。必要に応じて該当箇所をご覧下さい。
運用ガイドライン(預り在庫センター編)
小売が運営または運営委託している『預り在庫型センター』に卸・メーカー在庫として
保管するビジネスプロセスで使用される各種メッセージについて説明しています。
運用ガイドライン(生鮮業界編)
生鮮商材の 『食肉』 『青果』 『水産』 別に、各商材固有の詳細事項について説明
しています。
運用ガイドライン(その他メッセージ編)
基本的なメッセージに含まれないオプションメッセージや業界固有の業務プロセス・
メッセージについて、各メッセージの定義、項目、セット方法など、具体的な事例を含
めて説明しています。
①値札メッセージ
、 ②商品提案メッセージ 、 ③発注予定メッセージ 、
④納品提案メッセージ 、 ⑤集計表メッセージ
、 ⑥受領訂正メッセージ 、
⑦POS売上メッセージ
(運用ガイドラインの別冊ドキュメント)
メッセージ項目一覧
各個別メッセージの詳細を説明しています。
・メッセージ引継項目一覧: 基本的な業務プロセスに用いるメッセージ(発注、出荷、出荷梱包
(紐付けあり・なし)、受領、受領訂正、返品、請求、支払)の項目の
引継、および項目の内容(意味、属性など)を示した一覧表
・メッセージ別項目一覧 : 基本形メッセージのメッセージごとの階層構造、および項目の内容
(意味、属性など)を示した一覧表
・メッセージ別定義一覧 : メッセージごとの定義、伝達方向、対象業務プロセスを示した一覧表
・コードリスト一覧
: 基本形メッセージの利用にあたり、用いられるコードを示した一覧表
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3-2 運用ガイドライン(基本編)の解説
1.本モデルの前提 (1)受発注業務モデル
受発注業務モデルとは、小売企業と卸・メーカーとの間で受注・出荷・受領をやりとりするモデルを指す。
発注で付番される取引番号が、出荷、受領、請求、支払の各メッセージに引き継がれるため、
取引番号をキーとして発注から支払までの取引を追うことができる。メッセージ種によって『商品』と『お金』
の流れを明確に判断できるようにした。
受発注業務プロセスは、以下の図の通り。
小売
卸・メーカー
発注
発注
受注
入荷
出荷
出荷
受領
受領
受領確認
請求確認
項目の
引継ぎ
支払
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請求
支払
請求
支払確認
80
1.本モデルの前提 (1)受発注業務モデル 取引が出荷からはじまる場合の留意点
客注対応、ルートセールス、契約に基づく卸・メーカー側からの送り込みなどについては、小売からの発注
をもってはじまる『受発注業務』モデルとは異なり、卸・メーカーの出荷をもってはじまる『出荷開始型』モデルと
して位置づける。
『出荷開始型』モデルは、流通BMSで規定された発注メッセージが存在しないケース・取引において適用
するものであり、発注が小売からはじまるモデルは原則、受発注型モデルを適用するものとする。
卸・メーカー
小売
① 出荷メッセージのセット項
目及び方法は導入時に
相対で取り決める
入荷
②卸・メーカーは流通BMSで
規定された出荷メッセージを
作成・送信する
出荷
出荷
受領
受領確認
③小売は流通BMSで規定
された受領メッセージを
必ず作成・送信する
受領
請求確認
項目の
引継ぎ
支払
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請求
支払
請求
支払確認
81
TA型伝票を踏襲したメッセージ項目の引継ぎ(1/2)
発注・出荷・受領メッセージ間における項目の引継ぎについて、一部例を示す。
斜体の部分については、前のメッセージでセットされた値が後のメッセージに引き継がれる。
なお、項目の引継ぎに関する詳細については、別添資料「メッセージ引継項目一覧」を参照。
発注
出荷
<支払法人>
支払法人コード
<発注者>
発注者コード
<支払法人>
支払法人コード
<発注者>
発注者コード
<取引>
取引番号 : 1000001
請求取引先コード
取引先コード
<取引内容>
発注日 : 2007年1月18日
計上日 : 2007年1月20日(予定日)
<取引合計>
原価金額合計 : 5,000円
数量合計 : 5
<取引明細>
商品コード(発注用)
原価金額 : 1,000円
発注数量(バラ) : 5
<取引>
取引番号 : 1000001
請求取引先コード
取引先コード
<取引内容>
発注日 : 2007年1月18日
計上日 : 2007年1月20日(予定日)
<取引合計>
■ 斜体は、引継項目
<支払法人>
支払法人コード
<発注者>
発注者コード
<取引>
取引番号 : 1000001
請求取引先コード
取引先コード
<取引内容>
発注日 : 2007年1月18日
計上日 : 2007年1月23日(確定日)
<取引合計>
原価金額合計 : 4,000円(再計算)
数量合計 : 4 (再計算)
原価金額合計 : 3,000円(再計算)
数量合計 : 3 (再計算)
<取引明細>
商品コード(発注用)
原価金額 : 1,000円
発注数量(バラ) : 5
<取引明細>
商品コード(発注用)
原価金額 : 1,000円
発注数量(バラ) : 5
出荷数量(バラ) : 4
出荷数量(バラ) : 4
欠品数量(バラ) : 1
<取引明細>
・・・・
受領
<取引明細>
・・・・
欠品数量(バラ) : 1
受領数量(バラ) : 3
<取引明細>
・・・・
■下線は基本的には引継だが変更する場合もある項目(再計算等) ■下線(破線)の字は引き継がない項目
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82
TA型伝票を踏襲したメッセージ項目の引継ぎ(2/2)
受領
請求
<支払法人>
支払法人コード
<発注者>
発注者コード
<支払法人>
支払法人コード
<発注者>
発注者コード
<取引>
取引番号 : 1000001
請求取引先コード
取引先コード
<取引内容>
発注日 : 2007年1月18日
計上日 : 2007年1月23日(確定日)
<取引合計>
<請求取引先>
<取引明細>
商品コード(発注用)
原価金額 : 1,000円
発注数量(バラ) : 5
出荷数量(バラ) : 4
<請求取引先>
請求取引先コード
<取引>
取引番号 : 1000001
取引先コード
<取引内容>
<取引>
取引番号 : 1000001
取引先コード
<取引内容>
計上日 : 2007年1月23日
<取引合計>
発注日 : 2007年1月18日
計上日 : 2007年1月23日
<取引合計>
請求金額 : 3,000円
請求金額 : 3,000円
数量合計 : 3 (再計算)
請求区分
支払内容
数量合計 : 3 (再計算)
請求区分
支払内容
支払日 : 2007年2月28日
支払金額 : 3,000円
照合結果
支払内容 (請求とは別にセット)
支払内容(個別)
欠品数量(バラ) : 1
受領数量(バラ) : 3
■ 斜体は、引継項目
<支払法人>
支払法人コード
<発注者>
発注者コード
請求取引先コード
発注日 : 2007年1月18日
原価金額合計 : 3,000円(再計算)
数量合計 : 3 (再計算)
支払
■下線は基本的には引継だが変更する場合もある項目(再計算等) ■下線(破線)の字は引き継がない項目
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83
1.本モデルの前提 (2)伝票レス
1)伝票レスとは
従来までの取引情報は紙を基本としており、取引の結果作成された仕入伝票他、請求書、支払案内書
は国税関係帳簿書類として、納税義務の適正な履行を確保するため、7年間の保存を義務付けられて
いる。支払消費税の控除額の裏づけにも請求書の保存が必要とされている。
小売
卸・メーカー
発注
仕入伝票
仕入伝票
受領控
入荷
控
仕入伝票
受領控
仕入伝票
支払案内書
受領控
請求書
受
受領
買掛計上
照合
支払
受注
伝票発行
発注
出荷
仕入伝票
受領印
請求書
支払案内書
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仕入伝票
受領確認
請求
仕入伝票
受領印
受
売掛計上
支払確認
仕入伝票
請求書
受領控
支払案内書
84
1.本モデルの前提 (2)伝票レス
1)伝票レスとは
流通BMSは、発注~決済までを電子的に処理することにより、紙の仕入伝票がなくとも商取引を可能
とした。それにより、紙の仕入伝票作成費用の削減、決済後の現物保存の費用削減が実現できるよう
になった。
本標準EDIの流れ(流通BMS)
小売
仕入伝票
受領控
卸・メーカー
発注
発注
受注
入荷
出荷
出荷
受領
請求確認
支払案内書
請求書
支払
受領確認
受領
請求
支払
仕入伝票
仕入伝票
受領印
請求
支払確認
支払案内書
請求書
この場合、電子帳簿保存法にしたがい、流通BMSの「受領メッセージ」、「請求メッセージ」、「支払
メッセージ」を各社で電子保存することにより紙での作成・保存は不要となる。
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1.本モデルの前提 (2)伝票レス
2)法人税法、所得税法上の前提
流通BMSを使用して電子取引を行う場合、その「受領メッセージ」、「請
求メッセージ」、「支払メッセージ」を各社で電子保存することにより、紙の
仕入伝票の作成・保存は不要となる。
【前提】
1.各社の経理規定が、法人税、所得税の各税法の求める要件を満たしていること。
2.電子保存する受領メッセージ等は、その経理規定に基づいた経理システムが正しく
運用された結果作成されていること。
3.電子保存においては、電子帳簿保存法施行規則が求める以下の5つの要件を満たし
ていること。
①履歴確保
②相互関連性
③処理過程の書類保存
④見読可能性
⑤検索機能の確保
・・・「受領メッセージ」等が対応
・・・「受領メッセージ」等が対応
・・・各社システムドキュメントの整備
・・・各社の電子保存システムで対応
・・・各社の電子保存システムで対応
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1.本モデルの前提 (2)伝票レス
3)消費税法上の前提
流通BMSを使用して電子取引を行う場合、紙の請求書等が作成されな
いが、総勘定元帳にその旨を記載することで支払い消費税の控除を受け
ることができる。
その方法
総勘定元帳にEDI取引である旨、ならびに相手方の名称に加えて住所を記載すること
で控除の要件を満たすことができる。
この件に関しての本事業からの照会文『EDI取引を行った場合の消費税法第30条第7項適用関係
について」に対する国税局からの回答文書については、
http://www.nta.go.jp/tokyo/shiraberu/bunshokaito/shohi/200321/01.htm を参照。
(国税庁HP)
以上により、法人税法・所得税法、消費税法の範囲において、伝票レスが実現できる。
今後の法改正やその他の法律にあたっては、上記に準拠した対応が各社に求められる。
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87
3-3 各運用ガイドラインのポイントと見方
教材用の冊子
(「流通BMS導入検討と運用設計ガイドライン」、
「メッセージ項目一覧」)を使用してポイントになる
部分と見方を解説します。
※教材用の冊子はお持ち帰りできません。
・流通BMS導入検討と運用設計ガイドライン:定価¥2,100 (税込)
・メッセージ項目一覧:定価¥1,050 (税込)
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88
MEMO
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89
流通BMS標準仕様(公開場所)
ガイドライン等公開場所
流通BMSに関する「問い合せ」
・標準外利用事例集
・標準外利用投書箱
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90
用語集
3PL
AS2
ASP
BCP
bps
CSR
DC
ebMS
EDI
EOS
GLN
GTIN
Third Party Logisticsの略。
ある企業がロジスティクスの全体もしくは一部を第三の企業に委ねて実現すること。
正式名称はEDIINT AS2。
Electronic Data Interchange-Internet Integration Applicability Statement 2 の略。
IETF(インターネット技術の標準化組織)で標準化されたインターネット技術を活用した通信手順仕様で、通信プロトコルにHTTPを使用
したもの。SMTPを使ったものをAS1、FTPを使ったものをAS3というが、多く普及しているのはAS2である。
Application Service Providerの略。
アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客にサービスとして提供する事業者のこと。通常、利用者はブラウザソフトなどを
使用してインターネットなどのネットワークを経由し、遠隔地からASPのサーバにアクセスすることで、そのサーバ内に格納された各種
アプリケーションソフトの機能をサービスの形で利用する。利用する際、利用者はサーバ構築やソフトウェアのインストールをする必要
がなく、インターネットにアクセスできるパソコンを用意するだけでいいので、短期間で簡単に導入できるメリットがある。
business continuity planの略。
企業が事業継続に取り組むうえで基本となる計画のこと。災害や事故などの予期せぬ出来事の発生により、限られた経営資源で最低
限の事業活動を継続、ないし目標復旧時間以内に再開できるようにするために、事前に策定される行動計画である。
bit per secondの略。
1秒間に何ビット(2進法(0,1)の1単位)送信できるかという通信回線のスピードを表す単位。
2,400bpsは、1秒間に2,400ビット送信できること。
corporate social responsibilityの略。
「企業の社会的責任」の意味。収益を上げ配当を維持し、法令を遵守するだけでなく、人権に配慮した適正な雇用・労働条件、消費者
への適切な対応、環境問題への配慮、地域社会への貢献など企業が市民として果たすべき責任をいう。
Distribution Centerの略。
在庫型センター。必要在庫を持ち、店舗に安定供給を行う。
ebXML Message Serviceの略。
国連のEDI関連組織により標準化が行われているebXML(electronic business XML)の仕様のひとつで、企業間電子商取引でやりとり
するメッセージをインターネットを通じて伝送するための通信手順仕様のこと。
Electronic Data Interchangeの略。
異なる企業・組織間で、商取引に関連するデータを通信回線を介してコンピュータ間で交換すること。幅広い業界間で合意された標準
仕様を利用することが普及のポイントとなる。
Electronic Ordering Systemの略。
電子的な補充発注システムのこと。1970 年代に小売業の店舗~本部間で始まり、1980 年のJCA手順(J手順)の制定により、小売業
~取引先間に広まった。EOSは受発注業務の効率化を前提とした用語であり、取引業務全般の効率化を目指すEDIの「発注」とは使い
分けている。
Global Location Numberの略。
GS1が制定した国際標準の企業/事業所コード(13桁)。国内および国際の企業間取引で企業や事業所を唯一に識別できる。GTINの
企業コードをそのまま利用することができる。
Global Trade Item Numberの略。
GS1が制定した国際標準の商品識別コードの総称。例えば、13桁JANは「GTIN-13」、8桁の短縮JANは「GTIN-8」、集合包装用商品
コードは「GTIN-14」と呼ぶ。
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ISDN
Integrated Services Digital Networkの略。
交換機・中継回線・加入者線まで全てデジタル化された、パケット通信・回線交換データ通信にも利用できるデジタル回線網である。
JCA手順
1980 年に日本チェーンストア協会(JCA)が制定した「取引先データ交換標準通信制御手順」の通称。1982 年に通商産業省(現:経済
産業省)により流通業界の標準通信手順「J 手順」と命名された。使用可能な通信回線は公衆回線(2400bps)とISDN回線(9600bps)。
JEDICOS
JX手順
PC
POS
SaaS
T/A伝票
TA型伝票
TC
VAN
Japan EDI for Commerce Systemsの略。
国際標準の可変長EDIメッセージ(UN/EDIFACT)とその流通業界向けサブセット(EANCOM)をもとに開発を行った日本の流通業向け
サブセットのこと。第1版は1996年度に制定された。
EDIメッセージなどを送受信する際に必要となる通信ソフトウェアのクライアント-サーバ間で使用される通信手順のこと。国際規格の
SOAP-RPC を使用し、現在流通業界で主に使用されているJCA手順と同等の機能を実現している。
Process Centerの略。
生鮮食品の加工、包装、計量、値付けを行う。
Point of Saleの略。
「販売時点情報管理」の意味。POSシステムは小売業のレジで商品のバーコードを読み取ることにより、精算業務の省力化を図ると同
時に、収集した単品情報や顧客情報を経営活動に活用する仕組みのこと。小売業だけでなく、レストランやガソリンスタンドなどでも使
われている。
Software as a Serviceの略。
必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態
のこと。一般にはインターネット経由で必要な機能を利用する仕組みで、シングルシステム・マルチテナント方式になっているものを指
す。
ターンアラウンド伝票。
ターンアラウンド(Turn around)は「行って帰ってくる」という意味。オンラインの発注データが取引先で複写式の統一伝票に印字され、
その内容が仕入伝票として小売業に帰ってくること。発注時に小売業が指定した取引番号をキーに、納品数量の訂正と受領情報の共
有を行うことで、請求・支払業務の効率化・正確化を図っている。
Transfer Centerの略。
通過型センター。在庫を持たずに、仕入先から納品された商品を各店舗に振り分ける。
Value Added Networkの略。
企業間のデータ交換の仲介サービスを行う情報処理事業者のサービスのこと。「付加価値通信網」と訳される。1985 年の電気通信事
業法の制定によってVAN 事業が自由化されると、業種ごとのデータ交換サービスを行う業界VANや、地域の卸と小売業の受発注デー
タ交換をサポートする地域VANがサービスを開始した。
Web-EDI
企業間における注文書や請求書のやり取りをコンピュータネットワークで行なうEDIを、インターネットを利用したWebブラウザーで実現
すること。専用線やVANといった回線を利用する従来のEDIに比べ、Web-EDIは回線コストを安価に抑えることができるというメリットが
ある。導入が容易であるが、仕組み上、Web画面で手入力が多くなりやすい、取引先ごとに画面が異なるといったデメリットもある。
XMLスキーマ
XMLはeXtensible Markup Languageの略。
XML 文書の処理にあたって、処理対象のXML 文書の構成要素について、正しい並び順(構造)や取りうる値(属性)を記述したもの。
XML スキーマを用いることで、XML 文書の正しさをある程度まで自動的にチェックすることが可能になった。
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92
アパレル
衣服のことである。アパレルメーカーとは、衣服(特に既製服)の企画、製造、卸売を行っている企業である。
客注対応(客注取引)
店頭に商品が無い場合などに、商品を後日引き渡すことを前提に店舗側で消費者から注文を受け付けた取引のこと。客注取引の場合、消費者には
商品を引き渡すことを約束しており販売できることがほぼ確実であるため、店舗からの通常の注文に比較して優先的に取扱われることが多い。その
ため、EDIメッセージとしても、通常の発注と区分できることが求められる。流通ビジネスメッセージ標準でも「発注区分」として「客注」を識別できるよう
になっている。
グロサリー
食料品・生活雑貨・日用品などを総称する言葉。食料雑貨、食品雑貨とも言う。日本では主に生鮮食品を除く食品(加工食品など)を指す場合が多い。
英語の「grocery(グロサリー)」は食料雑貨店を指す。
公衆回線
拠点間を結ぶ通信回線において、不特定多数の利用者によって共有して利用される回線のこと。公衆回線網(電話回線)は、アナログの固定電話機
を結ぶものとして、長く利用されてきた。
週間商談(週間発注)
商品や物量確保を目的として、小売が翌週1週間あるいは広く先日付分の発注を行うものを週間発注と呼ぶ。取引企業間によって、週間発注は確定
データ扱いとする場合や、あくまでも目安や予約データとして直前に改めて確定(発注)データを送る等のバリエーションがある。
製・配・販連携協議会
消費財分野におけるメーカー(製)、中間流通・卸(配)、小売(販)の連携により、サプライチェーン・マネジメントの抜本的な改革・改善を図り、もって産
業競争力を高め、豊かな国民生活への貢献を目指すことを目的に2011 年5月に発足。財団法人流通経済研究所と一般財団法人流通システム開発
センターが共同で事務局運営に当たっている。
全銀手順
全国銀行協会(全銀協)が1983年に制定した銀行間通信およびホームバンキング用の標準通信プロトコル。後にインターネット標準プロトコルの
TCP/IPを採用した「全銀TCP/IP手順」を追加した。1997年には、さらに最大レコード長を2KBから32KBに拡張した「拡張Z手順」が産業界向けに制定
された。
ブロードバンド
電波や電気信号、光信号などの周波数の帯域幅が広いこと。また、それを利用した高速・大容量な通信回線や通信環境。該当するのはADSL(xDSL)
やCATVインターネット、光ファイバーなどの有線通信、第3世代(3G)携帯電話(W-CDMA/CDMA2000/HSPA/LTE)、WiMAXなどの無線通信である。通
信速度は、ADSLで約10Mbps、光ファイバーで約100Mbpsである。
マッピング
流通BMSでは、「既存のJCA固定長フォーマットの項目」と「流通BMSフォーマットの項目」との対応付けを行うこと。
モデム
Modulator-Demodulatorの略。
「変復調装置」と呼ばれる。コンピュータから送られてくるデジタルデータを音声信号に変換して電話回線に流したり、電話回線を通じて聞こえてくる音
声信号をデジタルデータに変換する装置のこと。
JCA手順で使用するモデムは、半2重同期式のモデムで非常に高価なものである。
流通BMS
BMSはBusiness Message Standardsの略。
消費財流通業界で唯一の標準となることを目指した標準EDI仕様のこと。正式名称は「流通ビジネスメッセージ標準」。
流通BMS協議会
正式名称は「流通システム標準普及推進協議会」。
2009 年度以降、流通BMS を中心とする流通システム標準の維持管理と広報普及を主体的に担う組織として一般財団法人流通システム開発セン
ター内に事務局を設置。消費財の製配販に関わる業界団体を正会員とし、IT関連企業等を支援会員として運営している。
ルートセールス
メーカーや卸売業者の営業が、あらかじめ決められた一定の道筋で行う巡回販売のことを指す。定期巡回販売とも呼ばれる。ルートセールスにおけ
る顧客は注文を定期的に受けている得意先が大半で、その元へ配送を兼ねて巡回し、再び注文を受ける活動であり、新規の顧客を獲得するというよ
りは受動的にリピートを受けることが多い。
レガシー通信
IT業界では古いコンピュータ、古いソフトウェアなどをレガシー(遺産のように古いという意味)と呼んでいる。
レガシー通信は、「JCA手順」、「全銀手順」、「全銀TCP/IP手順」を示す。
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「流通ビジネスメッセージ標準」および「流通BMS」は、一般財団法人 流通システム開発センターの登録商標です。
上掲ロゴマークは、一般財団法人 流通システム開発センターの登録商標です。
2013年下期版B
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