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SAN RA Chain of Custody Standard Mar14 ENG

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SAN RA Chain of Custody Standard Mar14 ENG
生産・流通・加工過程の
管理規格
2015年4月
(2014年版一部改
訂)
©サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワークおよびレインフォレスト・アライアンス、2015年
CEFCA、コートジボワール· Fundación Interamericana de Investigación Tropical, グアテマラ · Fundación Natura,
コロンビア · ICADE, ホンジュラス · IMAFLORA, ブラジル · Pronatura Sur, メキシコ · レインフォレスト・アライアンス · RSPB,
UK・ SalvaNatura, エルサルバドル
この文書は下記ウェブサイトよりご入手いただけます。
www.sanstandards.org – www.rainforest-alliance.org
印刷版のご請求あるいは本文書に関するご意見やご提案については、下記までご連絡ください。
[email protected]
Sustainable Agriculture Network Secretariat
Rainforest Alliance
P. O. Box 11029
1000 San José
Costa Rica
注)これは、「生産・流通・加工過程の管理規格」の簡易和訳であり、実際の規格は英語版の“Chain of custody sta
ndard”を基準とします。
サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
生産・流通・加工過程の管理認証規格
目次
はじめに .......................................................................................................................4
生産・流通・加工過程の管理規格のしくみ ................................................................................5
CoC認証 規格 ..............................................................................................................6
1. 生産・流通・加工管理システム .....................................................................................6
2. トレーサビリティ ......................................................................................................7
3. レインフォレスト·アライアンス認証マークの使用...................................................................8
4. マルチサイト参加事業者マネジメントシステム .....................................................................9
SAN-S-5-3J
3
サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
生産・流通・加工過程の管理認証規格
はじめに
サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワークとは
サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)は、農業活動の社
会的・環境的持続可能性を促進する独立した非営利環境保護団体の
連合体です。認証規格と指針の開発及び検討は、SAN事務局によって
調整されます。認定された認証機関は、SANの規格と指針を遵守する
農園、グループ管理者、畜牛生産システムまたは参加事業者を認証しま
す。
レインフォレスト・アライアンスとは
レインフォレスト・アライアンスは生物多様性の保護と人々の持続可能な生活の確保に取組む国際的な
非営利団体です。SANの包括的な持続可能性の規格を満たす農園、グループ管理者または参加事業
者は、認証農園で栽培された製品のレインフォレスト·アライアンス認証マークの使用ライセンスを得ることが
できます。
サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク、レインフォレスト・アライアンス、および生産・流通・加
工過程の管理(CoC)認証
SANとレインフォレスト・アライアンスは生産・流通・加工過程の管理(CoC)監査の規格と指針、および参
加事業者の認証を所有し、定義します。認定認証機関は事業参加者がCoC規格と指針に準拠してい
ることを認証し、認定された監査員による監査を実施します。レインフォレスト・アライアンスはレインフォレス
ト・アライアンス認証マークの信頼性を守るため、CoC要求事項の遵守に向けて企業と協働します。また、
レインフォレスト·アライアンスは、参加事業者がレインフォレスト・アライアンス認証マークを使用する前に証
明しなければならない、生産農園から製品完成までの製品のトレーサビリティを監視することによって、参
加事業者の継続的な適合性の管理をしています。
SAN-S-5-3J
4
サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
生産・流通・加工過程の管理認証規格
生産・流通・加工過程の管理規格のしくみ
この生産・流通・加工過程の管理認証規格は、サプライチェーン全体にわたる製品のトレーサビリティを保
証するために、認証農園からの産品を加工する過程において参加事業者が実施しなければならない実務
を定めるものです。
このCoC規格には4つの原則があります。
1.生産・流通・加工過程のマネジメントシステム
2.トレーサビリティ
3.レインフォレスト·アライアンス認証マークの使用
4.マルチサイト参加事業者
これらの原則には、それぞれの基準があります。実行されるべき基準は2つの数字の組み合わせ(例:1.1,
1.2等)によって識別されています。これらの監査可能な基準は下位項目も含めて太字で書かれています
(例:1.1.a, 1.1.b, 1.1.c)。
生産・流通・加工過程の管理の適合性評価は、基準に適合するために参加事業者がとる行為、並びに認
証農園からの製品の完全性が影響される程度によります。評価の所見は、適合及び不適合の二つに分類
されます。製品のトレーサビリティ及び/またはシステムの透明性を保証するためにとられる行為は適合として
分類され、製品のトレーサビリティ及び/またはシステムの透明性を危険にさらす行為(もしくは行為の欠
如)は、不適合として分類されます。CoC評価システム並びに追加認証条件についての詳細は、サステナ
ブル·アグリカルチャー·ネットワーク(SAN)及びレインフォレスト·アライアンスの流通・加工過程の管理指
針、およびSAN認証機関のための認定要求事項のCoC附則をご参照ください。
SAN-S-5-3J
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サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
生産・流通・加工過程の管理認証規格
生産・流通・加工過程の管理認証 規格
1.
生産・流通・加工管理システム
原則の概要(監査目的で使用される内容ではありません):参加事業者の生産・流通・加工過程のマネジメ
ントシステムは、計画、手順、並びに認証製品に対する責任者と関連書類の監視を含む。生産・流通・加工過
程のマネジメントシステムは業務の規模や複雑さにより異なる。
1.1
参加事業者は、生産・流通・加工過程のマネジメントシステムが認証製品の完全性を維持
することを確実にするために、管理手順を文書化しなければならない。これには以下を含む。
a. 全ての加工段階での識別、並びに非認証調達先からの製品が混入し得る時点、もしくは
認証製品がシステムを離脱し得る時点での識別に関する、認証農園から生じる製品のフ
ローチャート
b. 認証農園産の製品の受入、加工、混合、保管、梱包、配送、輸送及び転売を管理するた
めの手順及び記録
c. 生産・流通・加工過程のマネジメントシステムに関わる要員の責任
1.2
認証製品の取扱い、及び加工に関わる要員は、教育訓練がなされており、参加事業者の生産・流
通・加工過程のマネジメントシステムを効果的に実施するための知識とスキルを備えていることを証
明しなければならない。
1.3
参加事業者は、認証農園産の製品の取扱い、受入、加工、混合、保管、梱包、配送、輸送及び
転売に関して該当する法律に違反してはならない。これには環境、職業安全衛生、および労働に関
する法律を含むが、これに限定されるものではない。参加事業者は、上記要求事項に応じて、真
実の表明(書類)を提供することにより、上記要求事項に適合することを明示しなければなら
ない。
1.4
参加事業者はこの規格への適合を確実にするため、内部監査手順を実施しなければならない。こ
の手順には以下を含む。
a. SANおよびレインフォレスト・アライアンスの生産・流通・加工過程の管理システムへの適合
を監視するための、年1回の文書化された内部検査
b. 参加事業者による、認証農園からの産品を加工、包装および/またはラベルを貼付する下
請け業者の年次実地監査
c. b.不適合を除去するための是正処置計画
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サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
1.5
生産・流通・加工過程の管理認証規格
参加事業者は、加工、保管、包装および/またはラベル貼付を外注する全ての下請け業者と、拘束
力のある契約を結ばなければなりません。当該契約には、参加事業者および認定認証機関が下
請け業者の監査を行う権利を保持する旨の条項をふくまなければならない。
1.6
生産・流通・加工過程のマネジメントシステムを立証するために作成されたすべての文書及び記
録は、少なくとも3年間保管しなければならない。関連するすべての記録は参加事業者のスタッフ
並びに外部監査員が利用できるようにしなければならない。
1.7
参加事業者は、この規格への適合に関する苦情を受理し、解決するための手順を文書化し、
実施しなければならない。
2.
トレーサビリティ
原則の概要(監査目的で使用される内容ではありません):認証農園からの産品は、製品履歴、製
品または製品バッチの所在地や動きを知ることができる予め自らが定めた手順を用いて、参加事業者
のサプライチェーンの全行程を追跡することが可能である。これらの製品の身元/固有性は、視覚的
に、時間的に、および/または文書や記録により非認証製品と区別が可能である。
2.1
参加事業者は、自らの所有施設もしくは委託先施設で取り扱われている認証製品が、参加事業者の
クレーム表示に一致して製品の完全性を維持するための内部手順の適用対象であることを明示しな
ければならない。
2.2
参加事業者は物理的、あるいは視覚的識別方法によって認証製品を識別するためのシステムを導入しな
ければならない。
2.3
参加事業者は、レインフォレスト・アライアンスに要求された場合、取引証明書が要請され、発行され
ることを明らかにしなければならない。
2.4
参加事業者は次の事項について、認証農園産の製品数量を文書化するための記録を展開・
維持しなければならない:a) インプットとして購入した数量、b)在庫されているインプット及
びアウトプット数量、およびc)販売したアプトプット数量。
2.5
参加事業者は、許容可能なコンタミネーションレベルを含む、それぞれの製品における換算率を算
出するための方法論を明示し、状況に応じて更新しなければならない。
2.6
参加事業者は、サプライヤーの文書記録に次のいずれかが含まれていることを確認しなければな
らない。
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サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
生産・流通・加工過程の管理認証規格
a. レインフォレスト・アライアンスからの取引証明書のコピーもしくは関連付けられた取引証明書
番号
b. 購入した製品に関する参加事業者のクレーム表示をする補足書類(供給契約書、請求書、
納品書類等)
2.7
参加事業者は、以下、aまたはbのいずれかとともに、cの内容を含めたクレーム表示情報を顧
客に提供しなければならない。
a. レインフォレスト・アライアンスからの取引証明書の写し、もしくは関連付けられた取引証明書
番号、または
b. 販売した製品に関する参加事業者のクレーム表示をする補足書類(供給契約書、請求書、
納品書類等)
並びに
c.レインフォレスト・アライアンス認証マークを表示しない製品が、レインフォレスト・アライアンス
認証原料を100%未満含んで販売される場合、参加事業者は認証原料の割合を表示し
なければならない。
3.
レインフォレスト·アライアンス認証マークの使用
原則の概要(監査目的で使用される内容ではありません):レインフォレスト・アライアンスの名称、ロゴ
およびレインフォレスト・アライアンス認証マークは全てレインフォレスト・アライアンスの登録商標(日本
でも登録済み)である。レインフォレスト・アライアンスの書面による事前承認なしには、いかなる参加
事業者も、製品をレインフォレスト・アライアンス認証製品であると称してはならない。参加事業者は、
レインフォレスト·アライアンスによって規定された規則に従ってのみレインフォレスト・アライアンスの登録
商標を使用することができ、関連関係書類を提供しなければならない。
3.1
参加事業者は、いかなるレインフォレスト・アライアンスの登録商標も使用する前に、レインフォレス
ト・アライアンスと直接、ライセンス契約を締結しなければならない。
3.2
参加事業者は、(オンプロダクトもしくはオフプロダクトの)コミュニケーション及びマーケティング資料
へのレインフォレスト·アライアンス認証マークの使用について、それらの資料を発行、出版、もしくは配
布する前にレインフォレスト·アライアンスから与えられた書面による事前承認の記録を入手し、維持し
なければならない。
3.3
参加事業者は、レインフォレスト·アライアンス認証マークの付いた製品が、レインフォレスト·アライアンスに
SAN-S-5-3J
8
サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
生産・流通・加工過程の管理認証規格
より認証され、「レインフォレスト·アライアンスのトレードマーク使用のための必要事項とガイドライン(レイ
ンフォレスト・アライアンス持続可能な農業認証マーク使用ガイドライン)」から抜粋された本規格の附則
1に従って、認証農園産品の使用量の最小パーセンテージ、あるいは製品梱包にあるクレーム表示に適
合するという証拠を提出しなければならない。
4.
マルチサイト参加事業者用のマネジメントシステム
原則の概要(監査目的で使用される内容ではありません):この原則は、生産・流通・加工過程の管理
認証の申請を希望する2サイト以上を管理する参加事業者にのみ適用される。マルチサイトシステム管理者
は、サイトを管理し、それぞれのサイトの評価と、それを報告する責任がある。どのサイトが認証の適用範囲に
含まれるかを決定し、異なるサイトがそれ以降、SANおよびレインフォレスト・アライアンスの生産・流通・加工
過程の管理に確実に適合するようにするのは、マルチサイトシステム管理者の責任である。
4.1
マルチサイトシステム管理者は、SANおよびレインフォレスト・アライアンスの生産・流通・加工過程の
管理システムに対しすべての個別サイトにおける適合を保証する内部管理システムを文書化し、実施
しなければならない。内部管理システムには最低限、以下を含まなければならない。
a. マルチサイトシステム管理者と各サイトとの関係を示す組織図
b. マルチサイトシステム管理者は、年1回以上、すべてのサイトを内部監査しなければならない
c. 新しいサイトは認証範囲に含まれる前に、内部監査を受けなければならない
d. 共有体制下で運営されていないサイトについては、認証への参加を認め、内部監査及びその制
裁について、マルチサイトシステム管理者に権限を与える各サイトからの同意。
4.2
マルチサイトシステム管理者は、生産・流通・加工過程の管理認証の適用範囲に含まれたサイトの
記録を保管しなければならない。これには以下を含む。
a. 名称、場所、加工種類、及び責任者名を含むサイトのリスト
b. 内部監査と外部監査の実施状況
c. 制裁されたサイトの識別
4.3
マルチサイトシステム管理者の内部管理システムは、SANおよびレインフォレスト・アライアンスの生
産・流通・加工過程のマネジメントシステムに適合しないサイトを制裁する手順を文書化し、実施しな
ければならない。各サイトには、制裁システムについて通知しなければならない。制裁措置は段階
的に重くし、最終的には、生産・流通・加工過程の管理認証の適用範囲からそのサイトを削除す
るという判断を下すように確立しなければならない。
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サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
生産・流通・加工過程の管理認証規格
附則 I
(レインフォレスト·アライアンス持続可能な農業認証マーク
使用ガイドラインから抜粋)
レインフォレスト・アライアンスの名称、ロゴ、RACマークはレインフォレスト・アライアンスの登録商標です。RACマー
クやレインフォレスト・アライアンスのロゴの許可なき使用は固く禁じられています。レインフォレスト・アライアンスは、
事前承諾なしにRACマークやレインフォレスト・アライアンスロゴを複製、模写する者に対し法的措置を取ることが
できます。
セクション2 – 調達及び製造規定
このセクションでは、レインフォレスト・アライアンス認証製品や原料の十分な量の調達、最終消費品への
加工製造に関する規定、加工全段階におけるトレーサビリティとCoC認証の確保に関しての規定を解説
します。このセクションの条件を満たすことで、最終製品にRACマークを貼付することができます。
2.1 認証原料のパーセンテージ
製品に使用する認証原料のパーセンテージによって、どのようにマークを使用するかが決まります。レインフォレスト・
アライアンス認証原料を90%以上含む製品に限り、追加的説明なしにRACマークをパッケージに使用することが
できます。
RACマークを使用するために満たすべき最低の認証原料割合は30%です。
2.1.1 原料が単一の製品 (コーヒー、茶、オレンジジュースなど)
追加的説明文なしに製品にRACマークを付けるには、レインフォレスト・アライアンス認証農園からの調達
を100%にしなくてはならず、消費者に販売される最終製品は、最低90%の認証原料を含んでいなくて
はならず、意図しない不測の混合は10%以下でなければなりません。
オンプロダクトパッケージにRACマークを使用するには、単一原料製品の場合、レインフォレスト・アライア
ンス認証原料を最低30%含まなくてはなりません。ただし、こうした製品は追加的説明文をパッケージ
に記載し、認証原料割合を公表しなくてはなりません。
2.1.2 混合製品又は複数原料製品 (チョコレート、ブレンドジュースなど)
複数の原料を含む製品に関するレインフォレスト・アライアンスの方針は、マークがついている製品はどれ
も、レインフォレスト・アライアンス認証農園産の原料が、その製品の中心(コア)原料であること、又は、
製品全体の大部分を占めていることを消費者に保証する目的で設定されています。
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サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
生産・流通・加工過程の管理認証規格
「中心」原料とは:
o 製品の構成にとって不可欠なもの、及び/または
o 製品名に含まれる、またはパッケージ表面に描かれるもの。
「中心」原料の具体例: チョコレートのカカオ(カカオマス、カカオリカー、ココアバター、ココアパウダーな
どカカオ由来の原料を全て含む)、フルーツ
スムージーのバナナ、マカダミアナッツクッキーのマカダミアナッツ、ボトル入り飲料に使用される茶葉。基本
的に「中心」とみなされない原料には、甘味料(砂糖、サトウキビ汁、ステビア)、風味料(バニラ、カル
ダモン)、油(マカダミア、大豆、パーム)が含まれます。
但し、製品名に含まれている場合やパッケージの表面に描かれている場合(バニラアイスクリームなど)
や製品全体のほとんどの割合を占めている場合はこの限りではありません。
混合製品又は複数原料製品にRACマークを使用しようとする企業・組織には3つの選択肢がありま
す:
A. 全て認証原料
当該中心原料の100% を認証農園から調達し、最終製品に含まれる認証原料の割合を90%以上と
します。パッケージに特別な表記を追加する必要はありません。
– 又は–
B. スケールアップ計画での最低認証原料
特定の中心原料の最低30%を認証農園産とし、かつ、当該企業が将来的に当該原料の100%を認
証農園から供給するように段階的に進めていくというレインフォレスト・アライアンスの承認したスマートソー
ス・プランを有している。オプションBでは、当該原料の認証割合が90%以上になるまで、パッケージにパー
センテージを公表しなくてはなりません。
– 又は –
C. 管理されたブレンディング
2012年1月時点、このオプションはカカオのみ有効です。他のカテゴリについては将来検討される可能性
があります。
中心原料の100%を認証農園産のものとし、かつ、農園から消費者製品の製造工場までの物質
的なトレーサビリティが義務付けられます。オプションCは、大量の認証原料を必要とする主流な消
費者製品を製造している工場で、現状、中心原料の分別とトレーサビリティが工場内で完全には
実施できない場合に適用されます。オプションCの場合、パッケージへの短い説明文が必要となり、
その他のラベリング使用制限が適用されます。
このオプションは大量の主流な消費者製品を一つ又は複数の工場で製造し、現時点で工場のゲ
ートから完成品までの間で認証中心原料(ココアなど)の完全な分別管理、物理的なトレーサビ
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サステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク/レインフォレスト・アライアンス
生産・流通・加工過程の管理認証規格
リティができない企業に適用されます。このオプションは、農園主が必要な改善や投資を行うことを
奨励して、中心原料をレインフォレスト・アライアンス認証農園から十分な量を調達するという、一
般に公開された公約により考慮されます。これにはレインフォレスト・アライアンスによる承認書が必
要であり、他の工場配置にも適用することができる場合もあります。
以下の条件が適用されます。
1. 企業は工場に製品生産に必要な中心原料の100%を調達・配送しなくてはならない。これに
は、レシピに使用される原料の全てのバリエーションを含みます(つまりレシピマッチング)。中心原
料は、消費者製品製造施設の工場入り口までは物理的に分別され、(対応するレインフォレ
スト・アライアンス取引証明と一緒に)追跡できる状態を維持しなくてはなりません。カカオで
は、豆、リカー、バター、パウダーを含みます。
2. 認証中心原料として使用する各部位を合せた投入量(インプット)は、合計すると、レイン
フォレスト・アライアンス認証マークのラベル付き消費者製品の中心原料の生産量(アウトプ
ット)の100%に相当する量でなければならず、また
3. 認証原料の投入は、計画された調達プランに従って年間を通じて工場に配送され、常にレイ
ンフォレスト・アライアンス認証マーク付き製品の初回生産より前に配送されます。量の調整
(チョコレートに相当する豆)は、年間ベースで実際の転換率で文書化されたトレーサビリティ
に基づき計算します。
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