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(別表)住宅用太陽光発電設備安心・安全設置のための事例別対応策等

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(別表)住宅用太陽光発電設備安心・安全設置のための事例別対応策等
(別表)住宅用太陽光発電設備安心・安全設置のための事例別対応策等一覧
区分
契約
現象・問題点
原因
対処方法
・契約額が他業者のものと比べ著しく ・一般的な店頭販売と異なり、システムの適正 ・クーリング・オフによる契約解除(一
高額
な価格帯を比較検討することが困難
定期間内)
・消費生活センターに相談
・(訪問販売の場合)(社)日本訪問
販売協会に相談
・必要のない省エネ設備やリフォーム ・過度に関連商品や関連工事などを勧められ
工事などとの抱き合わせ販売
る
・強引なセールス(長時間居座りなど) ・契約の相手方に考える時間を与えない営業
手法の行使
・契約を急がせる(補助金が残りわず ・契約の相手方に考える時間を与えず、利点
か、今だけの優待価格などを強調)
のみ強調する営業手法の行使
・解約に応じない
・クレジット借り換えによる二重債務
・契約が成立していることのみを盾に取る
・太陽光発電設置業者が当座の運転資金を ・消費生活センターに相談
手に入れるため、他のクレジット会社とカラ契
約を結ばせる
補助金 ・補助金交付が受けられない(申請が ・事業の内容が補助金交付者の定める要件 ・施工時期、太陽光パネルの選定な
受理されない)
等に適合していない
ど補助制度の要件に適合する事業
として計画を立て直す
設備
【太陽光パネル】
①太陽光パネルの不良
・①及び②については、メーカーの
・メーカー保証以上の出力が得られな ②施工ミス(配線ミス等)
保証によるパネル交換又は施工の
い
③設置場所の条件(傾斜角、方角、影の影響 やり直しにより対処
等)
・③については、現地をよく確認しな
かったなど施工業者側に瑕疵があっ
た場合は、メーカーを含め対応を検
討する
【太陽光パネル】
・発電量の低下
・システムの故障
・施工ミス
・日陰の影響
・地域の供給電圧の変動
・メーカーに相談
【パワーコンディショナ-】
・電力会社に相談
・頻繁に電圧抑制がかかる
・専用の変圧器を設置
【売電メーター】
・計量法により10年(機種によっては7年又は5 ・設置者負担により売電メーターを
・売電メーターの交換時に費用が発生 年)ごとの交換が義務付けられている
交換する
・買電メーターは電力会社の負担、売電メー
ターは設置者の負担
施工
・雤漏りの発生
・防水シートの破損
・垂木の位置確認の不徹底
・架台固定箇所の老朽化による隙間の発生
・瓦の損傷
・施工中の不注意
・モジュールの落下
・架台のゆるみ、ボルト閉め忘れ
・軒端を超える太陽光パネルの無理な設置
・強風・地震
・屋根の強度不足
・家屋のひずみや壁のひび等の発生 ・建物自体の老朽化
・太陽光パネルの荷重
・工事完了後、施工上の問題が判明し ・施工業者の倒産等
たが施工業者と連絡が取れない
その他
・太陽光パネルの保証書が発行され
ない
・太陽光パネルの反射光による不快
なグレア(まぶしさ)の発生
・高層住宅建設による日照の遮り
・メーカーが定める施工基準に適合していな
い
・南面以外の屋根への設置
・周辺状況の確認不足(高層住宅の存在な
ど)
-
・パネル上の積雪の落下による器物の ・パネルに積もった雪が一度に滑り落ちた
損壊(庭木の折れ、車の損傷等)
予防策
・複数の事業者から見積もりを徴収し、比較する
・国の補助金交付要件(システム設置費65万円/kW以下(23年度は60万円/kW以下))を参考に
する
・(財)住宅リフォーム紛争処理支援センターの無料相談や「見積りチェックシステム」を利用する
・早急な判断を避け、必要な設備であるか否かを慎重に検討する
・購入の意思がなければきっぱり断る
・家族等と相談し、単独で判断しない
・セールストークに惑わされない
・購入の意思がなければきっぱり断る
・家族等と相談し、単独で判断しない
・複数の事業者から見積もりを徴収し、比較する
・各補助制度の申請受付状況を確認する
・セールストークに惑わされない
・事前に契約内容をよく確認する(クーリング・オフに関する規定等)
・事前に契約内容をよく確認する
・費用の支払い方法などの重要事項については口約束で済まさない
埼玉県ソーラー拡大協議会
埼 玉 県
備考
・屋根の形状や老朽化の度合いによっては、別途、特殊工事費
等を要する場合がある
・店頭で購入した場合は、クーリング・オフ制度は適用されない
・訪問販売のクーリング・オフ期間は法定書面を受領してから原
則として8日間(クーリング・オフ期間を過ぎた場合の契約解除
は、法的に正当な理由がなければできない。)
・特定商取引法(違反事項)
勧誘目的不明示(法3条)、事業者名不明示(法3条)、
再勧誘の禁止(法3条の2)、迷惑勧誘の禁止(法7条4号)、
威迫・困惑(法6条3項)の利用、書面不交付(法4条、5条)、
クーリング・オフ妨害(法7条1号)、不実告知(法6条1項)
・(社)日本訪問販売協会の会員(H23.1.24現在:146社)との契約
を解除し、正当な理由なく代金の返金に応じない場合、協会がそ
の金銭を補償する「訪問販売消費者救済基金制度」がある
・平成21年12月、割賦販売法改正により、クレジット契約に関し、
信販会社に直接クーリング・オフ権の行使が可能となった
・補助制度の概要を確認し、必要に応じて申請窓口に問い合わせをする
・補助制度は、国、県、市町村によってそれぞれ補助要件が異な
る
・モニタに表示される出力をこまめにチェックする
・メーカーの保証内容をよく確認する
・②について、施工業者がパネルメーカー発行の施工方法研修修了書(ID)を取得しているか、電
気工事士免状を携帯しているか確認する
・③について、施工業者とともに設置場所の確認を十分に行い、不適当な位置への設置を避ける
・県又は国の補助制度では、太陽電池モジュールの公称最大出
力の80%以上の出力がメーカーによって10年以上保証されて
いることを補助金交付の要件としている
・経産省では、「PV施工士(仮称)」の認定制度を検討中であり、
施工方法や太陽光パネルの重量など安全基準のガイドラインを22
年度内を目途に作成することとしている
・「電気設備に関する技術基準を定める省令」において、現場測
定の実施及び結果の記録が義務付けられている
・乖離度=実際の発電量÷推定発電量×100
±10%の乖離が生じた場合、異常が疑われる
・月々の発電量を記録し、乖離度により確認する
・電力会社の最寄りの営業所に電圧抑制が生じやすい地域であるか事前に問い合わせをする
・余剰電力を売電できないという問題が生じる
・電力会社との電力需給契約時に確認する
・検定の有効期間を経過した売電メーターは使用できない(売電
できない)
・売電メーターの設置費は電力会社によって異なり、東京電力で
は、設置時(初回)のみ設置者負担、交換時(2回目以降)は東
京電力の負担という取扱いをしている。
・施工業者、販売店等に連絡
・施工業者がパネルメーカー発行の施工方法研修修了書(ID)を取得しているか、電気工事士免状 ・雤漏りに対する保証を設定しているメーカーもある
・(財)住宅リフォーム紛争処理支援セ を携帯しているか確認する
ンターに相談
・施工前に、パネル設置箇所の屋根等に腐食や損傷がないか施工業者に確認するとともに、老朽
・埼玉県住宅供給公社 入居相談プ 化が確認された場合の対応について十分な打ち合わせを行う。
・経年劣化の他、工事などで屋根の上での踏付けが原因となる
ラザに相談
・設置費用に対し、過度な値引きを求めない
場合もある
・契約書に事業者の施工ミスによる補修費用負担に関し、規定が設けられているか確認する
・既存住宅への設置に際し、施工業者がリフォーム瑕疵保険(任意保険)の工事業者登録を行って ・既存住宅の築年数による屋根強度の低下が疑われる場合は、
強度調査確認が必要であり、強度が不足する場合は、補強工事
いることを確認するとともに、保険への加入を求める
が必要となる。
・新築住宅の売り主には、住宅瑕疵担保責任保険への加入がなされているか確認する
・住宅の設計図書があれば、当該住宅の建設会社又は設計士等に構造計算をしてもらう
・施工前に、パネル設置箇所の屋根等に腐食や損傷がないか施工業者に確認するとともに、老朽
化が確認された場合の対応について十分な打ち合わせを行う。
・施工業者と相談の上、補強工事等の対策を講じる
・住宅の耐震診断、耐震改修に対する公的支援を活用
[県]無料耐震診断(対象:S56以前木造住宅(太陽光発電設置前の状態を診断))
[県]耐震リフォームへの低利融資
[市町村]耐震診断・耐震改修補助
・太陽光パネル1kW(約8㎡)当たりの重量は、架台を含め約100
kg
・昭和56年以前の旧建築基準による住宅は耐震性が劣る可能
性あり
・(財)住宅リフォーム紛争処理支援セ
ンターに相談
・埼玉県住宅供給公社 入居相談プ
ラザに相談
・メーカーに相談
・既存住宅への設置に際し、施工業者がリフォーム瑕疵保険(任意保険)の工事業者登録を行って ・リフォーム瑕疵保険に加入した施工業者が倒産等の場合、発
いることを確認するとともに、希望があれば保険への加入を求める(施工業者が倒産した場合も保 注者から直接、保険金の請求が可能
険金が支払われる)
・近隣住民との話し合い
・事前に施工業者とともに周辺状況をよく確認する
・反射光の影響が出ると考えられる方角方向への太陽光パネルの設置は控える
・太陽電池用反射防止膜を塗布された太陽光パネルを選ぶ
・周辺地域の用途制限を事前に確認
・施工業者がメーカーの認定業者又は登録業者であることを確認する
・県や市町村の市民相談窓口に相
談
・パネルの間に板(ストッパー)を付け ・最適なパネルの設置場所を検討
る
・隣接地へも配慮
・保証書発行のため、施工会社が各メーカーの指定する施工中
及び設置後の写真、施工者のID番号等を送付して手続きを行う
・真南に設置されていても、太陽高度が高い夏や、日中より朝夕
の時間帯に影響を及ぼすおそれがある
・建築基準法で斜線制限や日影規制が規定されているが、日影
が全くできないことを規定するものではない
・住宅の屋根には通常、雪止めが設置されているが、発電パネル
を設置すると機能しなくなる
・積雪量が多くない関東圏においては、さほど問題とはならない
が、このような視点も認識しておくことが望ましい
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