Comments
Description
Transcript
評価票 [PDFファイル/493KB]
平成26年度指定管理業務評価票 施設名称:山田池公園 指定管理者: ハートフル山田池 評価項目 評価基準(内容) 指定期間:平成 25 年 4 月 1 日~平成 30 年 3 月 31 日 所管課:枚方土木事務所 都市みどり課 指定管理者の自己評価 評価 施設所管課の評価 S~C 評価 評価委員会の指摘・提言 S~C Ⅰ提案の履行状況に関する項目 (1)施設の設置目的 及び管理運営方針 【実績】 ○山田池を中心とする里山風景の保全と形成 ・春日山本来の植生を脅かすハチクの撤去、東山の美しい里山景観を取り戻すためのモウ ソウチクや常緑樹の間伐、落葉樹の苗木の育成などを、ボランティア「シニア自然大学 森林文化科」と協働で行った。 ○生きものと触れあえる環境づくり ・山田池及び周辺の樹林地に生息する、魚、野鳥、昆虫、野草、花木等の実態について、 ボランティア「枚方いきもの調査会」と協働で調査し、生息環境の保護に努めた。 ○明るく開放感あふれる園地空間の創出 ・芝生広場周辺の樹木(メタセコイヤ、センペルセコイヤ、ユリノキ等)の下枝除去や、 ポプラのヒコバエ剪除、及び適期の除草を行った。 ○府民の参画と協働による運営管理 ・パークセンターを府民活動推進拠点と位置づけ、ボランティア活動の支援や府民対象の イベント等で活用した。 ・実りの里で府民参加の農業体験イベントや地域の小学校と連携し、昔ながらの稲作体験 を行った。 ○各施設の運営管理の具体的な方策 ・第 1(北)駐車場に放置されていた車両を「大阪府放置自動車適正処理条例」に基づき、 適正に処理した。 管理に関する基本的な考え方 ○維持管理に関する基本的な考え方を踏まえた取組 に沿った管理運営が出来たか。 ・すべり台など遊具の着地面の浸食や土砂の流入個所を日常点検で発見次第、土の補充や 土止め処理を施した。 ○防災公園管理計画 ・非常用発電装置の試運転や非常用生活用水の取水確認を行い、非常用出入口の車止めの 改良工事を施した。 【自己評価】 ○春日山の植生保全や東山の活用をボランティアと協働で実施することにより、里山風景の 保全と形成に努めた。 ○山田池及び周辺の樹林地に生息する生きものを調査し保護することにより、来園者が生き ものと触れあえる環境を整えた。 ○芝生広場周辺の樹木剪定や適期の除草を行うことにより、明るく開放感あふれる園地空間 を創出できた。 ○パークセンターをボランティア活動の拠点とし、実りの里で農業体験イベントを行うこと により、府民の参画と協働による運営管理ができた。 ○放置自動車を適正に処理したことにより、平等利用と景観の保持及び安全性を確保した。 ○遊具の接地面等を日常的に点検・補修したことにより、利用者の安全を確保した。 ○非常用施設を点検・整備することにより、広域避難地と後方支援基地としての環境を整え ることができた。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施した。 A ○来園者の安全を常に考慮し、 迅速に対応するなど評価に値 する。 A 実施計画書・公園管理要領等 に準じ、適切な管理運営が評 価できる。 引き続き、来園者の安全面に 配慮した取り組みの継続が求 められる。 (2)平等な利用を図 るための具体的手 法・効果 平等利用に努めたか。 【実績】 ○行為許可などの受付業務や利用指導に際して、 「大阪府都市公園条例」や「府営公園管理要 領」などに基づき公平公正に対応した。 ○公園の利用ルール(運用)をまとめた「対応マニュアル」を作成し、公園スタッフが十分 理解し、不公平な対応がないように努めた。 ○バーベキュー広場や多目的広場などの利用に関し、利用ルールのチラシを作成するなど、 利用者に分かり易く説明した。 ○ホームページや広報誌、園内掲示、園内放送などで情報を発信し、できるだけ多くの方に 情報が伝わるように努めた。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施した。 A 【自己評価】 ○自由使用と許可使用を的確に判断し、行為の内容に応じて適切な受付をおこなった。 ○事案が発生する度に「対応マニュアル」を見直し、常に改善に向け努力した。 ○繁忙時のバーベキュー利用に関し、臨時エリアを設け、平等で快適な利用に努めた。 (3)利用者の増加を 図るための具体的 手法・効果 公園利用者の利便性の向上が なされたか。(応募時に提案し た利用者増加のための工夫が なされたか。スポーツ施設等の 稼働状況を踏まえた、今後の運 営への反映に取り組まれてい るか。 ) 【実績】 ○ホームページの刷新と公式フェイスブックページを新たに開設し、季節ごとの見頃の開花 情報やイベント、農業体験等の情報掲載のほか、園内掲示板などでタイムリーにPRした。 ○行楽シーズンには、臨時駐車場や臨時バーベキュー場を開設し、空きスペースへの案内や 誘導を行った。 ○行楽シーズンや花菖蒲開園中は臨時売店を営業し、また、日本ケータリング協会の協力を 得て、山田池フェスタ時にケータリングカーを出店した。 ○花菖蒲園の開園期間を 5 日間延長し、最盛期にはライトアップを行い 20 時 30 分まで時間 延長した。 ○花しょうぶ開園中は、介護施設等の園内車両通行を受け入れた。(58 団体、延 309 台) ○バーベキュー利用が多い行楽シーズンには、臨時バーベキューエリアを増設した。 ○レンタサイクル事業を新たに開始し、無料で自転車を貸し出した。 (175 人) ○パークセンターにコインロッカーを新たに設置し、ジョギングやコスプレの利用に供した。 ○公園利用者の意見等の把握と対応の「府民への見える化」として、その対応結果をHPや 「山田池公園だより」に掲載した。 ○11月末時点の来園者数は、684,446 人(前年比 107.9%) 【自己評価】 ○ホームページの刷新と公式フェイスブックページを開設したことが大変好評を得、例えば、 フェイスブックの花しょうぶ園に関する投稿に対して、全国各地の個人や施設から 700 を 超えるアクセスがあり、 「いいね!」も急増したことなど、より広範囲に、より多くの方々 への情報発信に繋げることができた。 ○臨時駐車場や臨時バーベキュー場を開設したことにより、多くの方々に公園で 1 日ゆっく り過ごして頂くことができた。 ○山田池フェスタでケータリングカーを出店したことが、フェスタ参加者や一般来園者から 大変好評を得た。 ○花しょうぶの開花状況に合わせて開園期間を延長し、またライトアップに併せて開園時間 を延長したことにより、多くの方々に花しょうぶを楽しんで頂くことができた。 ○園内の車両通行は最短でかつ安全なルートを設定し、また、車両台数を必要最少限とした ことにより、一般来園者及び施設関係者が安全で快適に利用することができた。 ○レンタサイクルを利用される方が徐々に増え、来園者の利便に供している。 ○ご意見への対応の「見える化」を実施したことにより、改善状況をわかりやすく来園者に 伝えることができ、便利になったとの声を頂いた。 ○行為許可における重要な案 件については、府との協議を重 ねながら慎重に丁寧に推進し ていった為トラブルになって いない。 ○BBQ広場や多目的広場に おける利用ルールを丁寧に周 知させた。 A 引き続き、平等利用に努めら れたい。 A フェイスブックを効果的に活 用している。ライトアップに 合わせ開園時間を延長し効果 をあげている。引き続き利便 性の向上に積極的に取り組ま れたい。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施し、提 案に沿った成果を上げている。 S ○公園からの健康づくりとい う新しい公園イメージを創 設することに積極的に取り 組んだ。 ○ホームページの刷新により、 見やすく分かりやすいホー ムページとなった。 ○こまめなフェイスブックの 更新による積極的な情報発 信をした。 ○レンタサイクルの実施やコ インロッカーの設置など、公 園利用者のニーズを踏まえ て積極的にこれらのことに 取り組んでいることは評価 に値する。今後は利用状況の 把握とその効果の向上に努 めるなど、さらなる成果に期 待したい。 【実績】 ○実りの里では、藤阪小学校の児童やボランティア「淀川自然クラブ」と協働で、田植えや 稲刈りなどを実施し、また、一般府民を対象に「農業体験しません科」イベントとして、 サツマイモやジャガイモの植付けと掘取りを行うなど、様々な農業体験イベントを実施し た。(小学校の体験学習:310 人、一般府民参加:286 人) ○花菖蒲園では、花しょうぶのほかに、桜草、朝顔、古典菊や椿などの伝統園芸植物を季節 に応じて展示し、開園中には水生植物相談会を行い、また、花しょうぶの人気投票を実施 し、890 人の方に投票していただいた。 ○健康活動支援プログラムでは、「大阪発、公園からの健康づくり」の一環として、淀川河川 公園と連携・同時開催の「公園でからだにいいことDAY」イベントを実施(610 人)。 また、山田池フェスタで「スロージョギング教室」 (17 人) 、11 月に「はじめてのノルディ ックウォーク講座」 (32 人)など、誰でも参加できる様々な健康づくりイベントを実施した。 ○当公園で活動するボランティア 8 団体と協働して、恒例の「山田池公園フェスティバル」 を開催した。 ○府民に山田池公園をより詳しく知って頂くための「山田池公園検定」の合格者の中から、 公園ガイドのボランティアを募り、新たに「公園サポーターの会」準備会を立ち上げた。 ○巡視は単純化を防ぐため、午前と午後でメンバーやルートを替えたり、利用状況に応じて 魅力的なプログラムの開発。 清掃頻度を変えるなど、臨機応変な管理を行った。 (応募時に提案した魅力的な 取組がなされたか。 ) 【自己評価】 ○実りの里での農業体験を通じて、子どもたちに自然と触れあえる機会を提供し、自然への 愛情あふれる豊かな心を育む「こころとからだのみのり」を実践することができた。 ○花菖蒲園で実施した桜草、朝顔、古典菊や椿などの伝統園芸植物の展示により、日本古来 の趣をさらに際立たせ、新しい魅力を吹き込むことができた。 ○健康活動支援プログラムでは、スロージョギングのほかに太極拳やリズミックボクシング など様々なメニューを提供したことにより、府民の高まる健康づくりのニーズに応えた、 自分の体力やペースに合った健康づくりの方法を実践してもらうきっかけになった。 ○これまでの山田池フェスティバルでは、ボランティアとの調整が煩雑でかなりの時間を要 していたが、管理事務所(全体の企画)とボランティア(各出展ブースの企画運営)との 役割分担を明確にしたことにより、円滑な運営ができ、また、ケータリングカーやスロー ジョギングなどメニューも増えたことで大盛況であった。 ○「公園サポーターの会」準備会に参加したメンバーは、花や緑、歴史など種々のスキルと 経験を持っており、今後の活躍が期待される。 ○巡視の単純化を防ぐ方策を講じたり、清掃頻度を臨機応変に変えることにより、ノウハウ を活かした公園管理を行うことができた。 ※実施回数:計 31 回 参加者数:述 7,033 人 トラブルの未然防止や、発生し た際の処理方針、今後の管理へ の反映がなされたか。(接遇等 の職員研修の実施状況、苦情件 数や対応処置の記録について の確認。 ) 【実績】 ○犬フンの放置や放し飼いに対して、園内の注意看板を増設し、毎日の園内放送でマナー向 上を呼び掛けた。 ○猫の苦情に対して、動物愛護条例等を踏まえた説明をし、動物虐待防止看板を設置した。 一方、餌の放置に対する注意を促し、ボランティアと協働で、昨年に引に続き、猫の不妊 手術を実施した。(H25:40 頭、H26:29 頭) ○夏季の花火やバイクによる騒音対策として、大阪府と協議のうえ、7 月の第 1 週から週末に、 夏休み期間中は毎日夜間警備を実施し、併せて自販機照明の消灯及び南駐車場の夜間閉鎖 を行った。 ○スケートボードやラジコンカー等利用者に対し、臨時駐車場等遊休エリアでの利用を促し 園路や広場での利用を制限した。 【自己評価】 ○犬の放し飼いに対する苦情が寄せられたときは、巡視員等が現地に赴き、その都度迅速に 対応することで、マナーの向上に繋げた。 ○猫の不妊手術にあたっては、ボランティアが積極的に捕獲に協力し、併せて餌をやる方へ の対応も行うことにより、猫に対する苦情が減少している。 ○夏季の夜間警備や駐車場の閉鎖等を実施したことにより、器物の破損や住民の苦情も減少 している。 ○スケートボードやラジコンカー等の利用を区分したことにより、来園者とのトラブルや苦 情が減少している。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施し、提 案に沿った成果を上げている。 S ○「山田池公園検定」から「ガ イドボランティア」へと繋げる など、新しい山田池公園のあり 方をめざして積極的に取り組 んでいる。今後は公園ガイドボ ランティアの本格実施とその 効果の向上に努め、さらなる成 果に期待したい。 ○実りの里での農業体験や、伝 統園芸植物の展示など、公園の 特性を踏まえた魅力的なプロ グラムを実施した。 A 「検定」から「ガイドボラン ティア」へ流れるシステムを うまく築いている。引き続き 魅力的なプログラムを開発さ れたい。 A 引き続き、適切な管理運営に 努められたい。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施した。 A ○トラブルの未然防止に積極 的に努め、発生した案件につい ても迅速に対応している。 草地管理、芝生地管理、樹木管 理、花壇管理について、良好な 管理を行ったか。(頻度・時期 および技術について確認。将来 も含めた植物の育成が図られ ているかの確認。利用や景観へ の配慮がなされているかの確 認。 ) (4)施設の維持管理 の内容、適格性及 び実現の程度 園内清掃について、良好な管理 を行ったか。(頻度・時期およ び技術について確認。利用や美 観への配慮がなされているか の確認。 ) 【実績】 ○奥山田川の除草は、ホタルの生育を考慮し 6 月・7 月の作業を遅らせて保護に努めた。 ○ナラ枯れ防除のため、ボランティア「かもしか会」と協働でトラップやビニール巻のほか 溶剤塗布や薬液注入などの手法を用いて、ナラ枯れの拡散を防いだ。 ○公園に隣接する国土交通省近畿技術事務所の敷地に覆い被さっている大木(ナラ枯れ)を 大阪府と協議のうえ、伐採処分を行った。 ○実りの里の排水が悪い水田に排水管を新設し、水捌けの悪い畑には真砂土を敷き詰め排水 不良を改善した。 【自己評価】 ○奥山田川の除草時期を調整したことにより、今年も多くのホタルの乱舞が見られ、来園者 の目を楽しませることができた。 ○ナラ枯れ防除について、従来の方法に加え新たな手法を試みたことにより、昨年に比して 被害を半減させることができた。 ○国土交通省に隣接する危険木を伐採したことにより、近隣施設との良好な関係を築くこと ができた。 ○実りの里の田畑の排水不良を改善し、良好な生育環境を整えたことにより、実りの里らし い風景を保全するとともに、根腐れを防止し作業効率を向上させた。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施した。 A 【実績】 ○園内清掃及びトイレ清掃は、週 2 回を標準とするが、3 月~6 月及び 9 月~11 月の繁忙期 は、週 3 回の頻度で実施し、GWなど来園者が特に集中する時期は、他のスタッフも動員 して対応した。 ○大雨の前後には、園内の側溝や会所のほか、周辺道路の側溝・会所の清掃も行った。 ○落葉の時期は、速やかに園路や広場の落ち葉清掃を行い、特に坂道を優先して実施した。 A ナラ枯れ対策や花壇でのラベ ンダー再生などをボランティ アと協働して取り組んでいる 姿勢は評価できる。 植物管理に関する新たな手法 を導入している点も含め、今 後も継続して管理に取り組む ことが望まれる。 A 実施計画書や公園管理要領等 に即した適切な管理が実施さ れており、周辺にも配慮した 清掃に取り組んでいることは 評価できる。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施した。 A 【自己評価】 ○園内清掃等の回数増やバーベキュー広場のゴミを頻繁に回収したことにより、園内の美観 の維持及び来園者の意識啓発に繋げることができた。 ○大雨時に園内はもとより、周辺道路の側溝等も清掃したことにより、道路の冠水を未然に 防ぎ、道路交通の安全にも貢献した。 ○落葉の都度、落ち葉清掃を行ったことにより、落ち葉による転倒事故を未然に防いだ。 ○ナラ枯れのボランティアと の協力関係を良好に推し進め た。またビニール巻の補修など 丁寧に措置するとともに、危険 要因についても府と連係して その排除に尽力していた。 ○花壇ボランティアとの連携 に協力するとともに、難しいラ ベンダーの再生などの試みに ついては評価に値する。 ○草地管理についてはメリハ リをつけて除草回数を増やす などの工夫をしてい ○トイレは、いつも清潔に維持 できていた。 ○隣接の杉・渚線などの市道側 溝についても原因者として清 掃をしていた。 ○道路冠水の原因追求に努め、 迅速に対応していたところは 評価に値する。 特殊庭園について、良好な管理 を行ったか。(頻度・時期およ び技術について確認。将来も含 めた植物の育成が図られてい るかの確認。 ) 【実績】 ≪花しょうぶ園≫ ○ハナショウブは、気温が 30 度を超えた時や冬季は成長が止まるため、花後すぐの株分けを 行うことや、お礼肥や株肥培のための秋の施肥など、ハナショウブの特性に応じ、最適な 時期に留意して作業を行った。 ○花の最盛期は、6 月 10 日前後であるが、開園期間中(5 月 25 日~6 月 25 日頃)は常に花を 楽しんで頂けるよう、早生や晩生の品種を取り入れた。 ○除草と施肥を各 5 回、薬剤散布を 6 回実施し、害虫は電撃殺虫器で駆除した。 ○ハナショウブの品種ごとのデータベースを作成した。 ○開園期間中に、育て方相談会及び苗の即売会(4 日間)を実施し、また、花しょうぶの人気 投票を行い 890 票収集できた。 ○歴史的価値の高い「古花」(戦前に作出されたもの)を保存すると共に、品種の増加に努め た。現在、古花保有数は 55 品種(全体で 133 品種)で、今年は古花 4 品種(雲衣装、霓の 巴、青岳城、旭丸)と古花以外を 4 品種、合計 8 品種の新品種を導入した。 ○大阪市の城北公園からハナショウブの苗提供の依頼があったため、大阪府と協議のうえ、 当園で株分けした苗(3 品種、200 株)を提供した。また、城北公園から、6 品種、12 ポッ トの古花を貰い受けた。 ≪水生花園≫ ○アジサイは、秋に花芽が分化するため、花後すぐの剪定と施肥を行った。また、夏季の水 枯れに注意し、スプリンクラーで頻繁に灌水を行った。 ○アジサイ周辺の高木常緑樹が成長し過ぎて、日照不足の個所があったため、適切に樹木の 剪定を行い、遮光が必要な個所には、モミジの苗木(3 本)を植付けた。 ○水生花園の除草は、基本年 4 回であるが、常に綺麗に保つため 6 回実施した。 ○アジサイの剪定と施肥を 2 回実施した。 ○ヤマアジサイの品種を増やすため、苗圃で挿し木を育成した。 ○アジサイの枯れ株が多かった個所に、200 株(購入苗)の補植を行った。 ○アジサイの品種を増やすため、ヤマアジサイ(別子てまり、土佐の暁、祖谷の風車など) 10 品種を植付け、苗圃でも 7 品種の苗を育成している。 ≪花木園≫ ○ウメは、枝直しや切り戻し剪定を行い、観梅しやすい樹形の修正を行った。なお、樹形修 正のための剪定は枝を多く出すため花後すぐに行い、その他の剪定は梅雨時期に行った。 ○花後すぐのお礼肥と根を傷めないための自然休眠期(11 月頃)に深耕し、肥料を施した。 ○花木園の除草は、基本年 4 回であるが、常に綺麗に保つため 7 回実施した。 ○ウメの品種や数を増やすため、苗圃で苗木を育成した。 ○ウメ一本ごとのデータベースを作成した。 ○苗圃で育成したウメ苗 34 本(烈公梅、白難波、虎の尾など新品種 33 種)を植付け、現在 48 品種となった。また、購入苗 12 品種(雲竜梅、錦光、虹笛など)を育成中である。 ○ウメやスモモ、アンズなどに感染する疫病「ウメ輪紋ウィルス(プラムポックスウィルス) が 2009 年に関東で感染が確認されて以来、関西でも感染が広がっている中、当園での対策 としては、定期的な巡視によりアブラムシの早期発見に努め、また、苗木は安全なルート で購入して苗圃で育成し、安全が確認されてから植付けを実施している。 ≪クィーンズランド庭園≫ ○壁泉の灌水設備を補修し、つる性植物の植栽を行った。 ○除草は年 4 回行い、強風時の倒木を防ぐため、適切な樹木剪定を実施した。 ○園内の小道にチップを敷き均し、遊歩道(樹のみち)を新たに整備した。 ≪管理事務所前及び西花壇≫ ○事務所前及び西花壇は、 「四季彩花壇」と呼ぶにふさわしい花壇となるよう、一年草を主体 に花苗の選定を工夫し、年 2 回植替えを実施した。 ○花壇の除草は、年 7 回実施した。 【自己評価】 ○花しょうぶ園の適正な管理により、全体的に花芽が多く、特に 3 年目を迎えた花が見事に 開花したため、今年は例年に増して来園者の目を楽しませることができた。 ○H23 よりハナショウブやウメのデータベースを作成していることで、概ね開花時期を特定 でき広報にも繋がり、施肥やウメ剪定の適正な時期を判断することができた。 ○ハナショウブの古花の保存を行い、品種を増やすと共に、開園中はパネル展示や相談会な どで「品種保存の大切さ」を来園者に伝えることができた。 ○大阪市の城北公園とハナショウブの品種を交換することにより、当園の古花を増やすこと ができ、また、城北公園との今後の交流に繋げることができた。 ○クィーンズランド庭園の遊歩道を整備したことにより、安全で快適な環境を整えた。 ○西花壇を「四季彩花壇」と呼称し、四季折々の花を咲かせ、一年中来園者の目を楽しませ ることができた。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施し、 提案に沿った成果を上げて いる。 S ○専門的技術をもって、適期に 必要な作業を計画的に行い、 非常によい管理がなされた。 ○ハナショウブ、アジサイ、ウ メなどについては、苗木・苗 株の入手ルートを確保し、品 種の増加に積極的に努めて いる。引き続きこれらのこと に取り組むことで、景観や集 客性の向上に努め、今後、山 田池公園の魅力を大きく高 めることに期待したい。 A 引き続き、適切な維持管理・ 運営管理に努められたい。 ハナショウブの特性を理解し た適切な維持管理が行われて いる。 自然環境の維持創出、自然環境 学習の取り組みについて応募 時の提案を実施できたか。 【実績】 ○里山景観の保全と形成のため、保全ゾーンである春日山では、ボランティア「シニア自然 大学森林文化科」と協働でハチクを撤去し、アラカシなどの照葉樹の苗を植樹した。 ○また、活用ゾーンである東山では、モウソウチクの伐採を行い、カスミザクラとコナラな どの落葉樹の苗を植樹した。 ○ボランティア「ゆうゆう自然クラブ」と協働で、一般府民を対象に竹林の間伐体験を実施 した。 ○ボランティア「枚方いきもの調査会」と協働で、子供を中心とした府民を対象に昆虫観察 会や昆虫教室を開催した。 【自己評価】 ○春日山では、アラカシなど照葉樹の保全やオオタカの営巣を保護するなど、自然環境の保 全に努めた。 ○夏季の昆虫観察や山田池フェスタ時に、当公園に生息する生きものについて上映会を催す など、様々な自然環境学習に取り組んだ。 【実績】 ○遊具の安全対策として、日常点検や月一回の定期点検の他に、遊具専門業者による専門点 検を実施した。 ○強風による倒木や危険木について大阪府と協議のうえ、特に園路や道路、隣接地に面した 樹木を優先して伐採処分した。 ○衛生管理として、トイレの手洗い消毒液を設置したほか、夏季の O-157 対策で 7 月~9 月の 期間、トイレの消毒を実施した。また、南地区の「流れ」など親水施設の清掃と消毒液の 注入を行った。 ○防犯対策として、夏季の打上げ花火やバイクの侵入を防ぐため、大阪府と協議のうえ夜間 利用者の安全確保対策の具体 パトロールや駐車場の夜間閉鎖等を行った。 的方策。 (日常巡視や定期点検、 ○スズメバチ対策として、園内で発生しそうな場所にペットボトルトラップを設置し、発生 瑕疵の早期発見、事故の未然防 したときは立入禁止措置を施し、捕獲・駆除した。また、カエンダケの発生後は、周辺を 止及び早期対応、衛生管理や防 立入禁止とし、見つけ次第、焼却処分した。 犯対策などが適格に実施でき ○園内の照明灯は、日の出・日の入時刻に合わせた小刻みなタイマー調整を行い、不点灯個 たか。適正なタイミング・手法 所を調査・点検のうえ、安定器の修繕や電球の交換を行った。 の補修が実施されたか。予防保 全となる対応について確認。) 【自己評価】 ○日常的、定期的に遊具を点検することにより、事故を未然に防ぐことができた。 ○危険木を積極的に伐採したことにより、倒木による事故を未然に防ぐことができた。 ○南地区「流れ」の吹き出し口や水路を清掃・消毒することにより、子ども達が安全で安心 して、水遊びができるよう配慮した。 ○スズメバチやカエンタケ発見後は、立入禁止措置をすることにより、利用者に周知し安全 を確保することができた。 ○照明灯のタイマー調整や適切な点検・補修に行ったことにより、利用者が安全で安心して 公園を散策できる環境を整えた。 【実績】 ○大雨警報や暴風警報の発表時に、速やかに非常時体制を配備し、園内の安全確認や利用制 限措置をとるなど、非常時の対応を適切に行った。特に、暴風警報発表時は、夜間であっ ても、駐車場や公園の出入口全てに利用禁止看板を掲出し、来園者への周知と安全確保を 行った。(大雨洪水:5 回、暴風:2 回) 危機管理体制。(非常時対応に ○地震災害対策訓練を実施し、公園の出入口バリカーの点検や非常用発電装置の稼働確認の ついて、訓練や研修を実施した ほか、非常用トイレや生活用水の取水確認などの点検整備を行った。 か。 ) 【自己評価】 ○非常時体制の確立と職員の日頃の心構えがあったことにより、警報発表時は迅速かつ的確 に対応できた。 ○地震災害対策訓練時は、非常用施設の点検と稼働の確認を行うことにより、指定管理者の 役割りを果たした。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施し た。 A ○実りの里の里山体験学習を 近隣小学生やイベント参加 者にも実施した。 ○各種ボランティアの潜在能 力を有効に発揮させ確実に 実施した。 A 引き続き、適切な維持管理・ 運営管理に努められたい。 ボランティア団体との連携を 今後も適切に進められたい。 A 引き続き適切に安全確保に努 められたい。 A 引き続き、適切な管理運営に 努められたい。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施した。 A ○夏季の夜間巡回警備の実施 を確実にした。 ○スズメバチやカエンダケの 危険を早期に予見し掲示板な どで周知していた。 ○倒木や危険木の調査など迅 速に実施した。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施した。 A ○警報時の利用停止や府への 状況報告など迅速かつ適正に 対応するなどに努めている。 (5)府施策との整合 【実績・自己評価】 ○知的障がい者を 1 名雇用し、加えてエル・チャレンジに園内の清掃を委託するなど、「行政 の福祉化」に協力した。 ○管理事務所とパークセンターに「緑のカーテン」を設置し、地球温暖化防止及び「みどり の風」事業に協力した。 ○実りの里で、親子を対象にイモ掘りイベントを開催するなど、 「こころの再生」府民運動に 協力した。 応募時の提案を実施できたか。 ○「大阪ミュージアム構想」をホームページに掲載し、積極的にPRした。 ○ボランティア「ゆうゆう自然クラブ」と協働で竹林を伐採し、 「枚方いきもの調査会」と協 働で昆虫観察会、「かもしか会」と協働してナラ枯れ対策を行うなど、「笑働OSAKA」 に協力した。 ○大阪府の後援を得て「第1回からだにいいことDAY」を開催し、 「健康おおさか21推進 府民会議」が推進する府民の健康づくりに貢献した。 ○ブレーキ付車椅子を新たに 5 台購入し、ボランティア団体ヒーリングガーデナークラブに 貸し出すなど、府民・NPOとの協働の取組みを行った。 実施計画書・公園管理要領等に 定める内容を適切に実施した。 A ○知的障がい者の雇用や清掃 委託契約など、 「行政の福祉化」 に協力している。 A 引く続き適切な運営管理に努 められたい。 A 全体的な満足度は高いので、 引き続き、利用者ニーズを把 握し適切な管理運営に努めら れたい。また、売店について は、所管課とも協議し、満足 度向上をめざし創意工夫に期 待したい。 A 引き続き創意工夫を重ねられ たい。 Ⅱさらなるサービスの向上に関する事項 (1)利用者満足度調 査等 アンケート結果はどうであっ たか。 これを受けて業務改善を行う か。 【実績・自己評価】 ○樹木や草花の手入れや清掃については、満足の評価がある反面、犬の放し飼いや猫に対す る不満があるが、総合的には満足の評価をいただいている。 ○これを受けて、犬の放し飼いについては、看板や巡視等で注意し対応している。また、猫 については、ボランティア「ねこスマイル」と協働で、 「どうぶつ基金」の協力を得て、順 次、不妊手術を実施している。 A 【実績】 ○バーベキュー利用が多い行楽シーズンには、臨時バーベキューエリアを増設した。 ○レンタサイクル事業を新たに開始し、無料で自転車を貸し出した。 ○パークセンターにコインロッカーを新たに設置し、ジョギングやコスプレの利用に供した。 ○ホームページを刷新するとともに、公式フェイスブックページを新たに開設した。 ○「山田池検定」合格者の中から、ガイドボランティアの希望者を募り、新たに「公園サポ ーターの会」準備会を立ち上げた。 ○ガイドボランティア向け資料として、新たに「山田池公園ガイドブック」を作成した。 (2)その他創意工夫 提案した事項以外に行った業 務があるか。 【自己評価】 ○レンタサイクルを利用される方が徐々に増え、来園者の利便に供している。(175 人) ○ホームページを刷新したことにより、非常に見やすくなったと好評を得ている。 ○公式フェイスブックページを開設したことにより、四季折々の公園の状況をより広範囲に より多くの人に知っていただくことができた。 ○「公園サポーターの会」準備会のメンバーは、当公園の歴史や植物に詳しく熱心な人が多 いため、今後ガイドボランティアとしての活躍が期待できる。 ○「山田池公園ガイドブック」は、公園の案内やボランティア活動の貴重な資料となった。 総合満足度は「1.5」と良好で ある。売店の項目で満足度が 「0.2」と他と比べ低い結果と なった。また、犬の放飼いや野 良猫対応の項目で満足度が 「0.6」となっているが、ねこ の去勢活動を継続実施するな ど、既存数の増加防止に尽力し ており、成果につながることを 期待したい。 提案した事項以外のことにも 積極的に取り組むなど、管理運 営の創意工夫に努めた。 S ○パークセンター内のコイン ロッカー設置(設置許可型)な ど、利用者ニーズに対応した取 り組みを行っている。 ○ガイドボランティア向け資 料としてのガイドブックを制 作するなど、ボランティア活動 の推進に努めている。 ○その他、花菖蒲園見学の介護 車両の公園内進入調整の中で 新たな提案の提示や駐車場所 の路面整備の実施など、安全性 と利便性の確保に努めている 点は評価する。 今後は、さらに創意工夫を積み 重ね、成果の向上に期待した い。 Ⅲ適正な管理業務の遂行を図ることができる能力及び財政基盤に関する項目 (1) 収 支 計 画 の 内容、適格性及 び実現の程度 (2) 安 定 的 な 運 営が可能となる 人的能力 収支は予定どおりか。支出超 【実績・自己評価】 過、収入不足となっていない ○利用料金収入は、ほぼ当初の計画どおりの金額で維持している。 か。支出計画に沿った支出配分 ○引き続き、管理水準を維持しながら経費節減に努めることで、概ね、当初の計画どおりの収 がなされているか。 支に収まる見込みである。 A 【実績・自己評価】 管理体制表及び職員配置計画。 ○常時配置すべき従業員を配置し、当初の計画に則った管理体制を整えた。また、春・秋のバ (応募時に示した管理体制を ーベキューなど繁忙期は、提案以上に要員を配置し、万全の体制で臨んだ。 構築したか。 ) ○巡視点検は、通常 2 名 1 班の 2 班体制とし、GWやイベント開催時は、巡視員や警備員を増 員し、園内や周辺道路でのトラブルや事故の未然防止に努めた。 必置技術者等の配置。(技術者 を配置したか。 ) (3) 安 定 的 な 運 営が可能となる 財政的基盤 【実績・自己評価】 ○一級造園施工管理技士、公園管理運営士、危険物取扱者乙種4類、甲種防火管理者など、 計画書どおりの有資格者を配置した。 法人等の経営状況。(経営状況 【実績・自己評価】 に問題は無いか。指定管理業務 ○経営状況に大きな変化がなく、指定管理業務の収支も概ね予定どおりであった。 の継続に影響を与えないか。) 実施計画書に定める収支計画に沿 って適正に執行した。 A A 実施計画書・公園管理要領等に定 める内容を適切に実施した。 A A 実施計画書・公園管理要領等に定 める内容を適切に実施した。 A A 構成団体の経営状況に問題なし。 A 予算通りの執行状況であり、 計画通り遂行されている。 引き続き適切な収支バランス の維持に努められたい。 財務状況、損益状況も良好で ある。