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取材日:平成 22 年 8 月 10 日(火) 新宮市熊野川町旧敷屋小学校を

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取材日:平成 22 年 8 月 10 日(火) 新宮市熊野川町旧敷屋小学校を
取材日:平成 22 年 8 月 10 日(火)
熊野川町
旧敷屋小学校
新宮市熊野川町旧敷屋小学校を活動拠点に、
「元気
な田舎づくり」を目指して、NPO 共育学舎(任意団
体)が活動をされています。今回は、NPO 共育学舎
の代表者三枝氏とこの地でポン菓子屋をしながら、
NPO 共育学舎の一員として若者の定住促進を目指
す並河さんにお話を伺いました。
取材を行った 8 月 10 日は、ちょうど NPO 共育学
舎が主催している夏のキャンプ中。参加者である小中学生の笑い声が旧敷屋小学校にこだ
ましていました。
子ども達の元気な声を後ろで聞きながら、団体の活動状況などについて質問をしました。
NPO 共育学舎は、昨年度(平成 21 年度)
、並河さ
んが中心となり、農作業、パン工房「木造校舎」
(※1)
夏のキャンプ、百
姓一揆の様子
でのインターン、ポン菓子屋、地域交流イベント「百
姓一揆(ひゃくしょういっき)」の実施、学習塾、体験
学習会など様々な取組を通じて、若者を地域へ呼び込
み、収入を得ながら長期滞在し、定住ヘ繋げることを
目標に活動されてきました。
昨年は、20 代 30 代の若者が 100 名以上滞在し、一
人は 1 年間滞在するなど、若者が長期滞在する環境が
出来てきました。今年度も同様の活動を継続し、より
多くの若者の定住を呼び込みたいとしています。
今年の夏のキャンプでも、小中学生の参加者が約 10
名、スタッフとして、大学生・社会人約 20 名が参加
しているそうです。大学生・社会人の参加ではリピー
ターが多く、昨年熊野川町に来て「よかった」「楽しかった」と感じる人がまたこの地を訪
れています。
「畑や田んぼでの農作業を通じて、年齢・職種を問わずさまざまな人と出会い、交流が
できる NPO 共育学舎での生活が魅力的なのだと思います」と、並河さん。
また、昨年キャンプへ参加してくれた子どもが今年も参加するなど、大人のみならず、
子どももリピーターとなる魅力的な活動がなされています。
参加した子ども達は、皆一様に「楽しい」
「また来たい」と声を弾ませていました。
キャンプをきっかけにこの地へ若者を呼び込むことが出来ているのだなと感じました。
夏の学園祭で復活した盆踊り
昨年から実施されている、地域交流イベント
「百姓一揆」ですが、今年も 8 月 14 日(土)
に「百姓一揆」の規模を大きくした、「夏の学
園祭&盆踊り」が開催されました。キャンプに
参加している子ども達の出店や、熊野川町の盆
踊りも復活しました。地域の人達で持ちよる手
作りのお祭りです。百姓一揆は、今後、小規模
でも定期的に開催し、また、学園祭のように規
模を大きくしたイベントも開催していく予定だそうです。
こういった、若者が中心となって活動を進めて行くことについて、代表の三枝氏は、
「若
い人が地域に入って何かをする、やってみる、挑戦してみるということが大切でそれが地
域活性化につながるのでは」とおっしゃっています。
今後も、若者達による活動などを通じて、
「元気な田舎づくり」を目指されていくことで
しょう。
【取材後記】
新宮市熊野川町は、高齢化が進む過疎地域です。NPO 共育学舎の活動拠点である敷屋小
学校も廃校となり、地域で子どもの姿を見ることはほとんどありません。
そこへ、NPO 共育学舎がこの廃校を利用して、パン工房を開き、週末はお客さんがやっ
てくるようになり、夏のキャンプ中や百姓一揆などのイベント開催時には子ども達の笑い
声が響くようになりました。こうして人との交流が増すことで、地域の方々も地域に活気
が出てきたと感じてきているのではないか、と思います。
※1
パン工房「木造校舎」
:毎週末(土日のみ)オープンしている、天然酵母を使用したパ
ン屋さん。
旧小学校の一部をカフェとして営業している。自分たちで収穫した無農薬有機栽培
の小麦を使用。
団体問い合わせ先
NPO 共育学舎(パン工房「木造校舎」)
新宮市熊野川町西敷屋 450
Tel:050-7000-8831
e-mail:[email protected]
HP: http://kyouiku-gakusya.itrobo.net/
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