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高 砂 市

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高 砂 市
「夢工房たかさご」魅力ある元気なまちづくり
高
砂
市
平 成 27年 9月
観光大使
ぼっくりん
「尉と姥」(じょうとうば)
その昔、高砂神社の境内に、一本の根から雌雄の幹が左右に分かれた松が生え、「尉
と姥」に姿を変えたイザナギ・イザナミの 2 神が現れ夫婦の在り方を説きました。
以後、この木を「相生の霊松」と呼び、この 2 神を縁結びと夫婦和合の象徴として
信仰するようになりました。
我が国では、急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけ
るとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境
を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことが喫緊の課題とな
っています。
このため、まち・ひと・しごと創生法が制定され、国として国民一人ひとりが夢や
希望を持ち、潤いある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会を形成するこ
と、地域社会を担う個性豊かな多様な人材の確保を図ること及び地域における魅力あ
る多様な就業の機会を創出することの一体的な推進を図ることとしています。
高砂市においては、総合計画に掲げた将来都市像の実現に向けて市民福祉の向上に
努め、魅力と活力あるまちづくりを進めてまいりました。
平成27年は、市制60周年の大きな節目を越え、新たな市政のページが開かれた
年であり、市政のさらなる発展と新たな歴史を未来に描き、将来にわたって元気な高
砂市を創っていく決意を新たにした年でもあります。
このような中、地方創生が新たな国及び地方の課題として提起され、高砂市におい
ても、今後の中長期的な視野に立ち、人口減少社会を克服して超高齢社会での質の高
い市民生活を支える都市機能の実現と、参画と協働による豊かな地域づくりをめざす
まちづくりの新たな方向性を示す必要があります。
ここに策定する「たかさご未来総合戦略」は、人口の将来展望に基づき、喫緊の課
題と将来への対応をおりまぜながら、人口減少の克服に向けて活力ある高砂市であり
続けるための効果的な施策を実行していくための、世代をつないで行う取組の最初の
一歩です。
誰もが夢を持ち、夢を実現できる社会に向けて、総合計画と連動しながら施策に取
り組み、今も、これからも、ずっと住みたい、住み続けたいまちとしていくため、市
民、団体、企業など高砂市に関係する皆様と一緒に高砂の未来を創ってまいります。
平成27年9月
高砂市長
目
次
1 総合戦略の策定について …………………………………………………………
(1)総合戦略策定の趣旨 ……………………………………………………………
(2)総合戦略の位置づけ ……………………………………………………………
(3)総合戦略の期間 …………………………………………………………………
(4)総合戦略の構成 …………………………………………………………………
1
1
1
3
3
2 総合戦略の基本的な視点
4
…………………………………………………………
3 総合戦略の政策目標と基本目標
…………………………………………………
6
4 総合戦略の施策展開 ………………………………………………………………
1)「ひと」の定着・還流・移住の流れを創ります。 ………………………………
施策1-1 「たかさご」への定着を支援します。………………………………
施策1-2 「たかさご」への、ひとの流れをつくります。……………………
施策1-3 ひと(女性)が輝くまちづくりを進めます。………………………
施策1-4 ふるさと「たかさご」への愛着と誇りを育てます。………………
10
10
12
16
18
20
2)結婚・出産・子育ての「きぼう」をかなえる環境を創ります。………………
施策2-1 子育てしやすい環境をつくります。…………………………………
施策2-2 次代を担う子どもへの教育を充実します。…………………………
施策2-3 若者の夢をかなえる仕組みをつくります。…………………………
施策2-4 子どもたちの生き生きとした活動を応援します。…………………
24
26
28
30
32
3)産業の振興を図り、
「しごと」を創ります。……………………………………
施策3-1 就労支援と地域の産業力を強化します。……………………………
施策3-2 新しい産業と雇用を生み出す地域イノベーションを推進します。
施策3-3 農業・水産業の活性化を支援します。………………………………
施策3-4 観光力を強化します。…………………………………………………
34
36
40
44
46
4)将来にわたって元気な「まち」を創ります。……………………………………
施策4-1 暮らしやすいまちづくりを進めます。………………………………
施策4-2 健康で安心して暮らせる地域づくりを進めます。…………………
施策4-3 行政経営の効率化と市民参画を推進します。………………………
施策4-4 広域での取組により課題解決を行います。…………………………
48
50
54
58
60
5 総合戦略の推進体制 ………………………………………………………………
(1)総合戦略の進行管理 ………………………………………………………………
(2)総合戦略の見直し …………………………………………………………………
(3)アクションプランの見直し ………………………………………………………
62
62
62
62
参考資料 …………………………………………………………………………………
63
1
(1)
総合戦略策定の趣旨
たかさご未来総合戦略(以下「総合戦略」という。)は、人口減少の克服に向け
て、活力ある高砂市であり続けるための効果的な「まち・ひと・しごと創生」
(以
下「地方創生」という。)の施策を実行するために策定するものです。
この総合戦略は、高砂市人口ビジョン(以下「人口ビジョン」という。)を踏ま
え、今後5年間の基本目標、施策の基本的方向、具体的な施策と客観的な指標を
定めます。
地方創生(まち・ひと・しごと創生法第1条抜粋)
我が国における急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めを
かけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよ
い環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくために、国民
一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地
域社会の形成、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保及び地域における魅力
ある多様な就業の機会の創出を一体的に推進すること。
(2)
総合戦略の位置づけ
この総合戦略の位置づけは、高砂市総合政策に関する条例第7条に基づき、高
砂市総合計画との整合を図り、高砂市の「地方創生」に関する施策を戦略的に実
行し、「たかさご」の未来を創る計画です。
また、高砂市総合計画における施策の進行と調整し、総合戦略の効果的な実行
を図ります。
基本構想
総
合
計
画
人口ビジョン
基本計画
総合戦略
整合
実施計画
総
合
戦
略
アクションプログラム
人口減少対策を行う計画
人口の減少を克服するため、活力ある
魅力ある地域づくりを行う計画
市の将来都市像を実現する行政全般の計画
将来における市のあるべき姿と
進むべき方向について定める計画
1
総合戦略(まち・ひと・しごと創生法第10条抜粋)
1 市は、国及び県の総合戦略を勘案して、市の実情に応じた地方創生に関する
施策についての基本的な計画(総合戦略)を定めるよう努めなければならない。
(市では、総合戦略を定める旨を「高砂市総合政策に関する条例」に規定)
2 市総合戦略は、おおむね次に掲げる事項について定めるものとする。
一 地方創生の目標
二 施策に関する基本的方向
三 上記のほか、施策を総合的かつ計画的に実施するために必要な事項
勘案
県の総合戦略
国の総合戦略
勘案
勘案
市の総合戦略
(自治体の責務)
地方公共団体は、基本理
念にのっとり、国との適切
な役割分担の下、自主的な
施策を策定し、及び実施す
る責務があります。
「ひと」
「しごと」
「雇用の質・量」の確保、向上
有用な人材確保・育成
結婚・出産・子育てへの切れ目のない支援
「まち」
地域の特性に即した課題の解決
「しごと」と「ひと」の好循環、それを支える「まち」の活性化
基本理念(まち・ひと・しごと創生法第2条抜粋)
一
国民が個性豊かで魅力ある地域社会において潤いのある豊かな生活を営むことができ
るよう、それぞれの地域の実情に応じて環境の整備を図ること。
二 日常生活及び社会生活を営む基盤となるサービスについて、その需要及び供給を長期
的に見通しつつ、かつ、地域における住民の負担の程度を考慮して、事業者及び地域住
民の理解と協力を得ながら、現在及び将来におけるその提供の確保を図ること。
三 結婚や出産は個人の決定に基づくものであることを基本としつつ、結婚、出産又は育
児についての希望を持つことができる社会が形成されるよう環境の整備を図ること。
四 仕事と生活の調和を図ることができるよう環境の整備を図ること。
五 地域の特性を生かした創業の促進や事業活動の活性化により、魅力ある就業の機会の
創出を図ること。
六 上記に掲げる事項が行われるに当たっては、地域の実情に応じ、地方公共団体相互の
連携協力による効率的かつ効果的な行政運営の確保を図ること。
七 上記に掲げる事項が行われるに当たっては、国、地方公共団体及び事業者が相互に連
携を図りながら協力するよう努めること。
2
(3)
総合戦略の期間
総合戦略の期間は、2015年度(平成27年度)から2019年度(平成
31年度)までの5年間とします。
2060年
(平成72年)
人口ビジョン
2015~2019
………
………
5年を期間として策定
総合戦略
2020~2024
2055~2059
※総合戦略の開始年は、国の総合戦略と同一歩調をとり、また、速やかに施策を行う必要
があることから、2015年度(平成27年度)とします。
(4)
総合戦略の構成
総合戦略の構成として、まず、戦略の基本的な視点と、その視点から導かれた
政策目標を設定します。
次に、政策目標を実現するために基本目標と数値目標を示し、その達成に向け
てどのような施策を展開するかの基本的な方向を示すとともに、施策とその達成
度を測る重要業績評価指標(KPI)を設定します。
また、具体的な事業の取組としてアクションプランを位置づけ、事業ごとにも
KPIを定めて目標を達成します。
Ⅰ
総
合
戦
略
1
基本的な視点
人口ビジョンを踏まえた基本的な方向
2
政策目標
基本目標
政策の目標設定
政策分野の目標設定
施策展開
政策目標の実現を図る施策の基本的方向
施策
重要業績評価指標(KPI)
アクションプラン
具体的な事業
3
Ⅱ
用
語
数値目標
KPI
重要業績評価指標(KPI): Key Performance Indicator の略称
達成すべき成果目標
施策ごとの進捗状況を検証するために設定する指標をいう。
3
2
人口ビジョンを踏まえ、総合戦略を策定するための基本的な視点として次の3つ
を掲げます。
1)いま 暮らしている人が幸福感をもてるまちづくり
“いま”暮らしている誰もが幸せな生活を送れるよう、安全で、安心な
「住みよいまち」に
2)これから 来たい、住みたいと思えるまちづくり
“これから”暮らす人も、通勤・通学している人も、来訪した人も、
訪れたい人も、魅力あるまちとして、「来たい、住みたいまち」に
3)ずっと 未来に夢がもてるまちづくり
今住んでいる人も、これから住む人も、これから生まれてくる人も、
“ずっと”未来に希望をもてる「住み続けたいまち」に
本市の人口減少問題について、人口ビジョンから以下のことが読みとれます。
①このままの状態が続けば、人口は毎年、数百人単位で減少する。
②しかも、少子・高齢化がより一層進み、生産年齢人口も減少する。
③人口減少は、社会減と自然減の両方で進んでいる。
④社会減は、近隣市町への転出超過が大きい。
⑤女性の転入の割合が低い。
⑥自然減は、出生数の減少が影響している。
⑦合計特殊出生率が全国、県平均より低い。
人口ビジョンの分析結果から、人口減少を克服するために、直ちにしなければな
らないことは、
「転出を抑制」させることです。また、少子・高齢化に対応し、生産
年齢人口を増やすためには、若い世代を増やすことが必要で、若い世代が住みたい
魅力的なまちづくりを行い、「転出の抑制」に加え、「転入を促進」させることが重
要となってきます。
さらに、希望する人が結婚や出産ができ、子育てしやすいまちであることが将来
の人口構造の若返りには大事なこととなってきます。
また、避けることができない人口減少社会や超高齢社会を前提とした基盤づくり
も必要となっています。
4
人口ビジョンでは、最初の5年間に以下の取組を行うことを必要としています。
①転出超過をゼロにすること。
②特に若い世代、中でも女性の定住を促進すること。
③合計特殊出生率、出生数の増加を促進すること。
④これらを行う基盤として産業を活性化し、雇用の場を増やすこと。
⑤全てを包含する住みよいまちづくりを行うこと。
これらの取組を行うために目標を掲げ、その効果を勘案し、また関係者等との
調整と財源を踏まえながら、次の考え方で施策を講じます。
①直ちに行うもの(次の期間の布石を打つものも含む。)
②計画を立て行うもの
③詳細な検討を要して行うもの
特に、まちを活性化し、誰もが住みよいまち・子育てしやすいまちとすること
が、将来において、さらなる転出の抑制と転入の促進、また出生の促進につなが
ると考えられます。このため、次への布石につながる施策も行い、次期の総合戦
略の期間以降において転入超過とできる施策に取り組みます。
この施策の取組を行うための、具体的な事業について、アクションプランを策
定し、目標の達成効果を勘案しながら、重点的に取り組む事業を決定します。
アクションプランは、総合戦略の時期と併せた5年間の事業と実施時期を示す
ものですが、市の喫緊の課題、国や県の動向や財源を判断し、毎年見直し(ロー
リング)します。
5
3
この地方創生の取組は、行政のみで担えるものではありません。
市民、団体、産業界、教育機関、金融機関、労働団体、メディアなどの多様な主
体が、それぞれ行っている活動やこれからの取組を連係させることで実行できるも
のです。
この多様な主体の活動の総和を「夢工房たかさご」と位置づけ、3つの基本的な
視点を踏まえながら、
「魅力ある元気なまちづくり」を実現することを総合戦略の政
策目標とします。
「夢工房たかさご」
魅力ある元気なまちづくり
夢工房たかさご…市に夢と希望を興し、市民の皆様の幸福感あふれるまちを実現させて
いくため、未来を創る新たな課題に正面から取り組み、確実に成果を残
しながら、市の未来を興し、市の発展に寄与する取組を本市に関係する
皆様とつながりながら行うこと。
この「夢工房たかさご 魅力ある元気なまちづくり」を実現するため、
次の4つの基本目標を掲げ、具体的な施策を実行します。
1)
「ひと」の定着・還流・移住の流れを創ります。
2)結婚・出産・子育ての「きぼう」をかなえる環境を創ります。
3)産業の振興を図り、
「しごと」を創ります。
4)将来にわたって元気な「まち」を創ります。
高砂市の人口減少問題を克服するために、まず、
「ひとの定着・還流・移住の流れ
を創る」ことで転出を抑制し転入の促進を図り、転出超過に歯止めをかけます。
次に、
「結婚・出産・子育てのきぼうをかなえる環境を創る」ことで出生率の上昇
を図り、人口構造の若返りにつなげます。
これらを行う基盤として、
「産業の振興を図り、しごとを創る」とともに、人口減
少時代にも対応できるように、「将来にわたって元気なまちを創り」ます。
6
総合戦略の施策展開について
「4 総合戦略の施策展開」(p10~p61)において、具体的な施策の中に示す
「主な取組内容」中の
「○」は、計画期間中に新たに事業を予定しているもの、
計画の策定においては、未策定(着手済も含む)のもの
「◆」は、平成27年4月以降、何らかの事業を実施しているもので、
計画期間中に、事業の追加や拡充や見直し、新たな方針決定を
行うことを予定しているもの
施策に関係するハード事業
を示している。
また、具体的な施策には、全国共通の施策(児童手当など)は含んでいない。
ブライダル都市宣言
結婚式やめでたいとき謡われる、「たかさごやこの浦舟に帆を上げて・・」で
はじまる謡曲「高砂」と平和と長寿の象徴である「尉と姥」のいわれの発祥の地
である高砂市では、これを現代にうけつぎ、生涯のなかでの男女が夢をかたるま
ちをイメージに、昭和 63 年 7 月にブライダル都市宣言を行いました。
この宣言は、ブライダルを単に結婚という意味にとどめず「愛・長寿・和合・
平和」をテーマに掲げ、子どもから高齢者まですべての市民が、夢があり、健康
で明るく生きがいのある生活をおくれるよう、それにふさわしいまちづくりの推
進をうたうものです。
7
基本目標の体系
基本目標
施策
施策の方向
(1)若者の定住
1-1
(2)企業と連動した住宅の確保・職住近
「たかさご」への定着を
支援します。
接の促進
(3)良好な住宅地の確保
(4)空き家の利活用
(1)移住希望者への情報提供と支援
1-2
「たかさご」への、ひと
1)
「ひと」の定着・還流・
移住の流れを創ります。
の流れをつくります。
(2)市のアピールの活性化
(3)U・Iターンへの支援
(4)市民雇用の促進
(1)多様性が尊重される意識の醸成
1-3
ひと(女性)が輝くまち
づくりを進めます。
(2)女性施策の充実
(3)女性の起業、雇用・就労支援
(4)男女共同参画の推進
(1)市のイメージアップ
1-4
(2)市政情報の発信
ふるさと「たかさご」へ (3)地域づくり・人づくりの支援
の 愛 着 と 誇 り を 育 て ま (4)生涯学習の充実、文化芸術・スポー
す。
ツ活動の振興
(5)市民活動の活性化支援
(1)仕事と生活の調和(ワークライフバ
2-1
子育てしやすい環境をつ
くります。
ランス)の促進
(2)子育て環境の整備
(3)多様な保育形態の充実
(4)経済的負担の緩和支援
2)
結婚・出産・子育ての「き
ぼう」をかなえる環境を
創ります。
(1)教育環境の整備
2-2
次代を担う子どもへの教
育を充実します。
2-3
(2)学校教育の充実
(3)家庭・地域での教育力の向上
(4)子どもの読書活動の推進
(1)若者施策の充実
若者の夢をかなえる仕組 (2)「結びのまち」の体系化
みをつくります。
(3)妊娠、出産支援
2-4
(1)子育ての拠点づくり
子どもたちの生き生きと (2)地域医療の充実
した活動を応援します。
8
(3)防犯・交通安全対策の充実
基本目標
施策
施策の方向
(1)就労相談・就労支援の充実
3-1
(2)企業・事業所誘致の推進、企業設備
就労支援と地域の産業力
を強化します。
投資等への支援
(3)空き店舗の活用
(4)商業の活性化
3-2
(1)創業(起業)支援
新しい産業と雇用を生み (2)地域イノベーション創出支援
出す地域イノベーション (3)地域ブランドの育成と情報発信
3)
産業の振興を図り、「し
ごと」を創ります。
を推進します。
(4)地域を担う中小企業の応援
3-3
(1)環境・基盤の整備
農業・水産業の活性化を (2)担い手の育成
支援します。
(3)地産地消の推進
(1)地域資源の発掘と活用
(2)観光拠点の整備
3-4
(3)コンベンション&ビジターズ・ビュ
観光力を強化します。
ーローの設置、市を発信するイベント
の開催
(4) 広域観光の推進
(1)駅前再整備とコンパクトシティの
4-1
検討
暮らしやすいまちづくり (2)公共交通網の拡充、都市計画道路の
を進めます。
整備
(3)生活の質の向上
(1)治水対策の充実
4-2
(2)防災対策の充実
健康で安心して暮らせる (3)健康寿命の延伸とライフステージに
4)
地域づくりを進めます。
将来にわたって元気な
「まち」を創ります。
応じた健康づくり
(4)地域包括ケアシステムの構築・推進
4-3
(1)新庁舎構想の推進と行政経営の
行政経営の効率化と市民
参画を推進します。
効率化
(2)参画と協働の推進
(1)兵庫県との連携
4-4
(2)播磨圏域連携中枢都市圏構想による
広域での取組により課題
解決を行います。
連携
(3)東播臨海広域行政協議会による連携
(4)その他広域的な取組
9
4
1) 「ひと」の定着・還流・移住の流れを創ります。
大企業が立地する本市の特性を活かし、多くの企業従業員の方に高砂市に住んでも
らうこと、また、就職や結婚などによって市外へ転出した人に「ふるさと高砂」に戻
ってもらうこと、新たな住まいを探している方に住みよいまちとして本市が選ばれる
ことなどの施策に取り組むとともに、市の内外へ高砂市のまちの魅力を発信すること
が必要です。
また、性別・年齢階層別の人口移動を見ると若者の移動が大きく、とりわけ若い女
性が男性に比べて少ない人口構成となっていることから、女性から選ばれるまちとな
る施策が重要です。
これらを総合的に実施することに併せて、誰もが高砂市で暮らすことに、より愛着
と誇りを持てる施策を行うことが必要です。
このような基本的な方向性のもとに次の施策を実施します。
施策1-1
施策1-2
施策1-3
「たかさご」への定着を支援します。
「たかさご」への、ひとの流れをつくります。
ひと(女性)が輝くまちづくりを進めます。
施策1-4
ふるさと「たかさご」への愛着と誇りを育てます。
めざす目標
指標名
実績値
平成26年度
実績
転出超過者数
291人
総務省
目標値
平成 31 年度
0人
住民基本台帳人口移動報告参考表
転出超過者数 実績
(資料
平成24年度
498人
平成25年度
479人
平成26年度
291人
高砂市統計書)
10
高砂市統計書
(アンケートでの主なご意見)
転入者アンケート調査では、高砂市のイメージとして第1位は「ブライダル都市」、
第2位は「工業都市」となっています。
企業従業者アンケート調査では、高砂市に住む人を増やす対策として、
「中古住宅・
空き家バンクなど住宅情報の充実」が第1位の14%、
「行政と企業の協力による住宅
や公営住宅の整備」が第2位の12.2%となっています。
高校生アンケート調査では、自分の住む町に93.5%が好意的な印象を持ってい
ます。また、自身の将来のことへの質問については、
「できればずっと住み続けたい」、
「一度は外に出てみたいがいずれは今住んでいる地域に戻ってきたい」とする回答が
61.7%であり、希望する仕事が今住んでいる地域にあった場合に、
「地域に残って
就職したい」、「地域に戻って就職したい」とする回答が過半数を占めています。
また、将来も高砂市に住み続けたいと思いますかという質問には、
「高砂市に住み続
けたい」、「一時的に高砂市を離れてもまた戻ってきて住みたい」とする回答が63.
4%となっています。
中学生アンケート調査においても、87.6%が自分の住む町に好意的な印象を持
っています。自身の将来への質問については、
「地域に残って就職したい」、
「地域に戻
って就職したい」とする回答が、わからないとする回答と同じ40%を超える割合を
示しています。
自治会アンケート調査では、
「地域に愛着がある」とする回答が83.3%あり、
「住
みやすいまちと感じている」割合が81.4%、また、
「今後も住み続けたい」とする
割合が82.3%であるのと同時に、もし住所地を変える場合の住みたいところへの
質問には、
「わからない・考えたこともない、住所地を変える必要はない」と回答した
割合は71.9%になっています。
若年層の転入・転出などの施策としては、
「空き家などの改修助成、住宅取得の助成・
低利融資、家賃補助」が35.1%、次に「移住者、Uターン者の増加に向けた情報
発信やサポート体制の充実」が29.4%になっています。
市民アンケート調査では、高砂市に住む人を増やすための住宅施策としては、「住
宅購入補助金などの制度創設」が32.7%、
「地域のイメージ・評判の向上」が30.
6%、
「家賃や価格が安い住宅供給」が24.9%、「中古住宅や空き家バンクなどの
住宅情報の充実」が24.2%と順に高い割合を示しています。
11
施策1-1 「たかさご」への定着を支援します。
地域の総合力を高め、暮らしやすさを実感し、若者の定住を促進する施策に取
り組み、住んでよかったと思えるまちづくりを行います。
また、国内有数の多くの企業が立地する特性を活かし、企業従事者の方に居住
地としても選ばれるよう、企業と連携した定住施策に取り組むとともに、良好な
居住環境の整備や多様なニーズに応じた住宅等の整備促進を行い、定住への支援
を充実します。
社会問題となっている空き家について、その対策の計画を策定するとともに、
利活用可能な空き家について、所有者の意向を踏まえた支援を行います。
具体的な施策
(1)若者の定住
若い世代や子育て世代が本市を住所地として選択するための情報提供や環
境整備を行います。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
20~39 歳の転出超過者数
転出者数 1,759 人
転入者数 1,481 人
資料
基準値
目標値
278人
(平成 26 年)
0人
(平成 31 年)
総務省
住民基本台帳人口移動報告参考表
(主な取組内容)
◆住宅ローンへの助成・あっせんの拡充
○移住・定住施策担当組織の新設、相談窓口の設置
○安価な若者向け住宅の促進支援
○住みよさなど市の施策等の情報発信
等
(2)企業と連動した住宅の確保・職住近接の促進
市内企業の協力のもと、従業員への社宅や寮の整備促進を図るとともに、職
住近接のメリットを発信し、市外からの通勤者の移住を促進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
県内での転出超過者数
転出者数 2,015 人
転入者数 1,751 人
資料
基準値
目標値
264人
(平成 26 年)
0人
(平成 31 年)
総務省
住民基本台帳人口移動報告参考表
(主な取組内容)
○社宅・寮の整備促進の要請・固定資産税相当額の助成
○市内への移住の要請・職住近接キャンペーンの定期的実施
12
等
(3)良好な住宅地の確保
誰もが住みよいまちとするために住宅政策の基本となる計画を策定すると
ともに、狭あい道路の解消、生活道路や橋りょうの補修などを進め、また、新
たな住宅用地の開発促進やその指導を行います。
また、大都市に近く、交通の利便性の高い本市の特性を活かした住宅施策を
進めるとともに、環境や防災等に配慮した住宅設備の整備を促進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
都市計画法に基づく地区計画
の決定数(累計)
基準値
3地区
(平成 26 年度)
目標値
増
(平成 31 年度)
資料
(主な取組内容)
◆区画整理(小松原地区整備事業)
◆狭あい道路整備事業
◆市営住宅の移転集約
◆環境に配慮した設備の住宅への助成
◆地域住民によるまちづくり協議
○住生活基本計画の策定
○世代に応じた多様な住宅の建設等の促進支援
都市政策課
等
(4)空き家の利活用
空き家(中古住宅)の情報提供を内外に発信するとともに、質の向上や賃貸
の手法など、利活用が促進できる取組を進めます。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
空き家バンク登録数
資料
基準値
目標値
4件
30件
(平成 27 年 8 月) (平成 31 年度)
NPO法人
ルネサンス高砂
(主な取組内容)
◆空き家バンクの情報発信強化、掲載物件の拡大
○空き家等対策計画の策定
○空き家活用に対する支援
等
13
空き家バンク物件情報
職住近接:職場と住居の距離が離れ長時間通勤の状態を、徒歩や自転車で通勤で
きる距離にし、子育て、家庭の団らんなどゆとりある生活を実現すること。
用
語
狭あい道路:道路の幅が4mにも満たない建築基準法第 42 条第2項の道路のこ
とで建築行為を行う場合、道路中心等からのセットバック(敷地の境界線から
外壁を後退させることなど)が義務付けられている。セットバック道路を市に
提供された場合、固定資産税が減免される。
空き家バンク:空き家・空き店舗を利用し定住したい方やお店を開きたい方へ、
空き家(空き店舗)の情報を提供するサービスのこと。
空き家バンクの仕組み
14
全国移住ナビ
https://www.iju-navi.soumu.go.jp/
たかさご万灯祭
15
施策1-2 「たかさご」への、ひとの流れをつくります。
「たかさご」への移住を促進するため、市内外へ市をアピールするとともに、
本市への移住希望者へ情報を発信します。
若者の大学進学を契機とした就職時での大都市圏への転出に歯止めをかけ、還
流に結び付けるとともに、地元雇用につながる仕組みをつくります。
具体的な施策
(1)移住希望者への情報提供と支援
市外、特に大都市圏からの移住希望者に対して、相談窓口や専用ホームペー
ジを設置するとともに、多様な方法により情報提供を行います。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
移住相談件数
基準値
―
(平成 28 年度新設)
目標値
100 件
(平成 31 年度累計)
(主な取組内容)
○移住相談窓口の設置、専用ホームページの開設
○全国移住ナビの活用
○移住・交流情報ガーデンと連携して、移住希望者へ情報を発信
等
(2)市のアピールの活性化
市の知名度を上げる取組を行うとともに、市での生活における情報や市の良
いところなど暮らしやすいまちであることを市内外に情報発信します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
特設ホームページ閲覧件数
基準値
―
(平成 27 年度新設)
(主な取組内容)
◆市の知名度を上げるイベントの支援
◆市のプロモーション事業
等
16
目標値
10,000 件
(平成 31 年度累計)
(3)U・Iターンへの支援
ふるさと高砂への回帰を希望する人への取組を行うともに、新たに高砂市を
ふるさととして移住していただく人への取組も進めます。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
転出超過者数(県外)
県外への転出者数 818 人
県外から転入者数 745 人
基準値
目標値
73人
(平成 26 年)
0人
(平成 31 年)
資料
総務省
住民基本台帳人口移動報告参考表
(主な取組内容)
○三世代同居・親元への近住への助成などふるさと回帰者への支援
○市内大学生奨学金制度の創設
○市内中小企業採用情報全国発信
○市職員採用高砂移住者枠の設定
等
(4)市民雇用の促進
市内における雇用機会の拡大を促進し、産業の振興と市民生活の向上のため、
雇用するときに市民を優先的に採用いただける事業所への環境整備を行いま
す。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
常住地が高砂市の就業者数(自
宅外の市内で従事)
基準値
18,047人
(平成 22 年)
目標値
増
(平成 31 年)
資料
(主な取組内容)
◆企業へ地元採用の要請
○市民を雇用する企業への助成の創設
国勢調査
等
全国移住ナビ:総務省が関係省庁と連携し、全国の自治体と共同して構築した居
住・就労・生活支援等に係る総合的なワンストップのポータルサイトのこと。
自治体ごとに、移住情報や仕事情報、民間の不動産会社や交通情報システム等
からの住まい情報や生活・交通情報などを提供しながら、関心のある自治体を
見つけることができる。
用
語
移住・交流ガーデン:総務省が東京駅前に設置した地方へ移住したい人に仕事や
住まいなどの情報の提供や相談を受ける場のこと。
自治体の移住・交流に関するパンフレット等の提供のほか、地方自治体によ
る移住・交流のためのセミナー・PR イベント等も開催できる。
Uターン:出身地と異なる場所に移住した人が出身地に戻ること。
Iターン:出身地と異なる場所に移住すること。
(出身地近くの異なる場所に移住するJターンもここに含む)
17
施策1-3 ひと(女性)が輝くまちづくりを進めます。
多様性を受容し、尊重する風土を醸成し、すべての人の知識と経験を活用でき
る社会づくりを進めます。
特に、女性の参画と協働を推進し、生き生きと女性が活躍できる仕組みを構築
します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
20~39 歳の女性の転出超過者数
転出者数 748 人
転入者数 684 人
資料
重要業績評価指標(KPI)
基準値
目標値
64件
(平成 26 年)
0件
(平成 31 年)
総務省
住民基本台帳人口移動報告参考表
基準値
15,361人
(平成 22 年)
女性の労働力人口
目標値
増
(平成 31 年)
資料
重要業績評価指標(KPI)
基準値
19.4%
(平成 26 年)
審議会等への女性委員の登用率
資料
国勢調査
目標値
30%
(平成 31 年)
兵庫県市町男女共同参画施策推進状況調査
具体的な施策
(1)多様性が尊重される意識の醸成
女性、若者、高齢者、障がい者、外国人など多様性を内包し、その力を活用
し、相乗効果による創造性が発揮できる、また、多様な価値観に対応できるま
ちの風土を醸成します。
(主な取組内容)
◆人権教育活動助成
◆国際交流協会補助
◆男女共同参画センター運営
○障がい者への「合理的な配慮」の考え方の周知
等
(2)女性施策の充実
女性が活躍でき、住みたい魅力的なまちとするための施策を行うとともに、
女性施策を総括する部署を設置します。
(主な取組内容)
◆女性に関わる総合相談窓口の設置
○女性施策総括組織の設置
○女性活躍推進のための事業主体の設置
○若年層や子育て世帯に魅力的なまちにするための施策の検討、実施
18
等
(3)女性の起業、雇用・就労支援
女性の就業のM字カーブを解消するため、起業や雇用・就労支援施策を充実
します。
(主な取組内容)
◆起業相談窓口の設置
◆再就職支援の情報提供
○多様な職種や勤労形態の整備への支援
○雇用・就労へのキャリアアップ研修の実施
等
(4)男女共同参画の推進
「たかさご男女共同参画プラン」の推進を図り、一人ひとりの「個」を尊重
した男女共同参画社会の実現をめざす取組を強化します。
(主な取組内容)
◆政策・方針決定の場や地域社会への女性の参画の促進
◆仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進に向けた環境の整
備、充実
◆家庭生活・地域活動への男性の参画の促進
等
合理的な配慮:障がいのある方が日常生活や社会生活で受けるさまざまな制限を
もたらす原因となる社会的障壁を取り除くために、個別の状況に応じて行われ
る配慮のこと。車いすの方が乗り物に乗る時に手助けをすることや、窓口で障
害のある方の障害の特性に応じたコミュニケーション手段(筆談、読み上げな
ど)で対応することなど
用
語
M字カーブ:女性の年代別の労働力率において,結婚・出産期に当たる年代に一
旦低下し,育児が落ち着いた時期に再び上昇すること。
仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)
:やりがいや充実感を感じながら
働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、人生
の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できること。
19
施策1-4 ふるさと「たかさご」への愛着と誇りを育てます。
ふるさと「たかさご」への愛着と誇りを市民一人ひとりが共有し、心の豊かさ
と暮らしに潤いをもたらす取組を進めます。
また、文化・スポーツ活動の促進や講座開催など地域の元気づくりを推進する
仕組みを構築し、人と人とのつながりのある全員参加型のまちづくりを進めます。
具体的な施策
(1)市のイメージアップ
圧倒的なブランド力を持つ「高砂」という名称が市と結びつくための取組を
進めます。また、イメージだけでなく愛着のもてるまちとして、花にあふれ、
ポイ捨てのないきれいなまちにします。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
市に「愛着・親しみ」を持つ人
の割合
基準値
76.9%
(平成 25 年)
資料
目標値
85%
(平成 31 年)
高砂市市民満足度調査
(主な取組内容)
◆謡曲「高砂」の市民への浸透の強化
◆地域の歴史や偉人、著名人、街並みの活用施策の実施
◆市のマスコット「ぼっくりん」の活用
◆犬のふんやポイ捨て禁止へのマナー啓発
○ブライダルシティ、尉と姥のリメイク活用
○地域での公園や道路などに花を植える取組への支援
等
(2)市政情報の発信
市の広報誌やホームページだけでなく、民間や関係機関と連携し、あらゆる
媒体を活用した市政情報等を発信するとともに、多くの方に見ていただける取
組を進めます。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
市ホームページ閲覧者数
基準値
425,552件
(平成 26 年度)
目標値
53万件
(平成 31 年度)
資料
(主な取組内容)
◆広報誌の充実
◆多彩なメディアの活用
◆まちづくり出前講座の充実
○市のプロモーション事業(再掲)
20
等
秘書広報広聴室
(3)地域づくり・人づくりの支援
多様な世代の地域で活躍する人材(リーダー)を育成するとともに、高齢者
の知識と経験を地域活動などにつなげる仕組みをつくります。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
基準値
個人 92人
団体 8団体
(平成 26 年度)
生涯学習人材バンク登録者数
目標値
個人 110人
団体 10団体
(平成 31 年度)
資料
生涯学習課
(主な取組内容)
◆高砂生涯学習人材バンクの拡充
◆地区公民館の利用促進
◆まちづくりリーダーの育成
◆高齢者の知識、経験の活用方策の実施
○地域課題の解決を行うグループに対する支援
等
(4)生涯学習の充実、文化芸術・スポーツ活動の振興
市民の学習ニーズに応える生涯学習の提供を行うとともに、文化・スポーツ
活動の振興とそれを活かしたまちづくりを行います。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
過去1年間に講座・イベントへ
参加した人の割合
基準値
スポーツ 11.9%
生涯学習
6.2%
(平成 22 年度)
資料
目標値
スポーツ 18.9%
生涯学習 16.8%
(平成 31 年度)
高砂市民アンケート
(主な取組内容)
◆講座・イベントのホームページ掲載の拡充
◆文化・芸術活動の支援・場づくり
◆スポーツ活動の支援・場づくり
◆社会教育施設の活用の強化
◆多様な講座等の開催
◆大学等のサテライト授業の誘致
◆文化財の活用、高砂学の充実
◆放課後子ども教室の拡充
◆夏休み子ども事業の拡充
○高砂にこにこポイント制度創設(各種講座等への参加)
21
等
(5)市民活動の活性化支援
コミュニティ活動などの市民の様々な活動を支援するなど地域の元気づく
りを推進する仕組みをつくります。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
ポイントカード普及枚数
基準値
―
(28 年度実施)
目標値
50,000 枚
(平成 31 年度)
資料
市民活動推進課
(主な取組内容)
◆アダプトプログラム、夢のシロ事業補助制度の拡充
◆自治会への加入促進の啓発
◆地域活動の支援、場づくり
◆ボランティア活動への支援
◆NPO団体の育成支援、活動への支援・協働
◆企業のCSRとの連携
○地域コミュニティ活動等に対する活動助成金制度の創設
○高砂にこにこポイント制度の創設(市民活動への参加)(再掲)
○地域コミュニティ団体等の情報共有を促進
等
ブライダルシティ:昭和 63 年7月に行ったブライダル都市宣言による名称で、
謡曲「高砂」と「尉と姥」のいわれの発祥の地である本市が、これを現代に引
き継ぎ、生涯のなかでの男女が夢をかたるまちをイメージするもの、「愛・長
寿・和合・平和」をテーマに、子どもから高齢者まですべての市民が、夢があ
り、健康で明るく生きがいのある生活をおくれるまちづくりを推進している。
サテライト授業:大学等の校舎や教室ではなく、別の場所で行われる授業のこと。
用
語
アダプトプログラム:道路や公園などの公共施設を市民の皆さんが我が子のよう
に愛情をもって見守っていただく(=清掃・美化する)こと。
夢のシロ事業補助制度:市民の主体的、自発的に行う提案事業に、市が補助金の
交付や必要な情報提供などを行い、市民と行政が互いに補完しながら取り組む
事業のこと。
CSR:corporate social responsibility 企業の社会的責任の意味で収益活動
だけでなく、地域社会への貢献など企業が市民として果たすべき責任のこと。
22
地域ポイント制度
ふるさと高砂活性化事業及び高砂にこにこポイント制度
(案)
制度の概要
◯ 高砂市と電子マネー会社が地域連携協定を締結し、市内商業及び地域経済の活性化を
目的とした、ご当地カード「高砂結びのWAON」
(電子マネーカード)を発行し、結婚
式でよく謡われる謡曲高砂や新郎新婦が座る高砂の席などに使われ、おめでたいキーワ
ードである「高砂」を全国にアピールし、高砂市の知名度を上げる。
◯ 当該カードに搭載される FeliCa ポケット(IC チップ)を活用し、地域ポイント制度
「高砂にこにこポイント制度」を創設し、健康増進やボランティア活動、男女共同参画
事業、少子化対策や子育て支援事業など様々なメニューにポイントを付与し、貯まった
ポイントを地域産品(ふるさと納税でのお礼の品など)等が当たる抽選参加資格に変え
られるなど、行政サービスや市民活動に付加価値を与え、地域活性化をめざす。
(ポイント制度は平成 31 年度までを限度とし、効果を見て平成 32 年度以降の方策を検討
する。
)
カードのイメージ案
※本事業は、検討中のものであり、内容等は今後変更する場合があります。
23
2) 結婚・出産・子育ての「きぼう」をかなえる環境を創ります。
子どもは地域・社会の宝です。
子どもを社会全体で育てる観点が重要であり、次代を担う子どもたちのために、地
域資源を活かした教育環境の整備や医療・福祉の充実した子育てしやすい環境づくり
に努めるとともに、子どもを育てるという幸福感、子どもの夢と子育てへの喜びを家
族や地域で共有できるまちづくりが必要です。
また、若者が社会に参画し、自己実現を図りながら地域で活躍できる場づくりを進
めるとともに、若い世代の流入につながるよう、出会いから結婚・妊娠・出産・子育
てへの切れ目のない支援など少子化・人口減少を克服する取組が必要です。
本市で育つ子どもたちが、安全で安心してのびのびと暮らせるまちづくりが重要と
なってきます。
このような基本的な方向性のもとに次の施策を実施します。
施策2-1
施策2-2
施策2-3
施策2-4
子育てしやすい環境をつくります。
次代を担う子どもへの教育を充実します。
若者の夢をかなえる仕組みをつくります。
子どもたちの生き生きとした活動を応援します。
めざす目標
指標名
実績値
平成 20 年~24 年
合計特殊出生率
1.46
目標値
平成 31 年度
1.60
厚生労働省 人口動態保健所・市町村別統計
(目標値は、国の長期ビジョンと同じとする。)
参考
子ども子育て支援事業計画(市算出)での合計特殊出生率
平成24年度 実績 1.35
平成25年度 実績 1.34
24
(アンケートでの主なご意見)
転入者アンケート調査では、これからの高砂市のまちづくりに対する期待として、
「犯罪や交通事故防止など安全性の確保」が最も多く12.7%であり、
「子育て環境
の充実」も高い割合で期待されており、また、転出者アンケート調査でも「子育て環
境の充実」が高い割合を示しています。
企業従業者アンケート調査では、高砂市に住み続けるために進めるべき対策につい
ては、「教育環境の充実や子育てしやすいまちづくり」が34.9%、「誰もが共に暮
らせるための福祉や医療の充実」が30.9%と2位、3位を占めています。
少子化に歯止めをかける取組については、
「結婚につながる出会いの機会創出」、
「若
い世代の経済的安定」、「結婚祝い金や出産祝い金などの直接的な支援」が高い割合に
なっています。
中学生アンケート調査では、今後の取り組みへの重要度については、
「治安のよさ、
医療の充実、防災への関心」が高い割合を示しています。これは、高砂市の将来都市
像にも「交通事故や災害、犯罪のない安全なまち」が14.4%と第1位であり安全・
安心への意識が高いことを示しています。
自治会アンケート調査では、若年層の転入・転出などの対策として最も多いのが、
「子どもの教育や子育て環境の充実」で40.1%を占めています。また、少子化に
歯止めをかけるための対策としては、
「若い世代の経済的安定」、
「妊娠・出産しても安
心して働き続けられる職場環境の整備」、「保育料軽減や奨学金制度の充実」などによ
る子育てや教育における経済的な負担の軽減が、いずれも50%に近い割合になって
います。
市民アンケート調査では、若い世代の転入・転出への対策としては、「子どもの教
育や子育て環境の充実」が、46.1%と第1位を占めています。
また、少子化に歯止めをかけるための対策として、
「若い世代の経済的安定」が47.
5%、
「保育料軽減や奨学金制度の充実などによる子育て・教育における経済的な負担
の軽減」が42.1%を占めています。
理想とする子どもの人数より少ない理由として、重要な理由は「自分の仕事(勤め
や稼業)に差し支えるから」が18.5%、
「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」
が14.8%となっています。
女性の生き方への質問において、女性自身は、
「理想として結婚し子どもは持つが結
婚あるいは出産の機会にいったん退職し、子育て後に再び仕事を持つ」が40%であ
るのに対し、実際になりそうかどうかの回答としては28.6%と割合が大きく下が
っています。
25
施策2-1 子育てしやすい環境をつくります。
高砂市子ども子育て支援事業計画を着実に推進します。
働き方の改革を促進し、男性の家事・育児や介護への参加や多様な働き方への
普及などを通じて、仕事と生活の調和の実現に向けた取組を進めます。
保育所の待機児童ゼロを堅持していくとともに、0歳から5歳まで連続した保
育を同じ施設で受けられるよう幼保の一元化を進めるなど子育て環境を整備し、
また、子どもを持ち、育てられるよう若い世代の経済的負担を軽減します。
具体的な施策
(1)仕事と生活の調和(ワークライフバランス)の促進
男女が協力して家庭を築き、子どもを育てられるための環境づくりを行い、
仕事と家庭の両立ができる取組を促進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
男性の育児休業取得割合
基準値
2.1%
(平成 25 年)
目標値
5%
(平成 31 年)
資料 子ども・子育て支援に関するアンケート(就学前児童の保護者)
(主な取組内容)
◆男性の意識啓発、家事育児参加の促進への啓発の強化
◆職場環境の改善に向けた事業者への啓発の強化
○子育て応援事業所への表彰制度の創設
等
(2)子育て環境の整備
子どもが健やかに育つことができるよう地域ぐるみで支援できる体制を構
築するともに、子どもに関する相談機能の充実や情報発信を強化します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
子育てしやすいまちだと思う
保護者の割合
資料
基準値
就学前 31.7%
小学生 33.0%
(平成 25 年)
目標値
50%
(平成 31 年)
子ども・子育て支援に関するアンケート(就学前児童・小学生の保護者)
(主な取組内容)
◆子育て相談の充実
◆子どもを支える地域活動の充実、育成
◆子育て世代の仲間づくりへの支援
◆子育て情報の発信の強化
等
26
(3)多様な保育形態の充実
多様な職種、働き方が増え、また多様な保育ニーズが望まれているなか、よ
り必要なサービスが提供できる環境を整備します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
保育所の待機児童数
基準値
0人
(平成 26 年度)
目標値
0人
(平成 31 年度)
資料
子育て支援室
(主な取組内容)
◆保育所の待機児童ゼロの堅持
◆幼保の一元化(認定こども園へ移行)の推進
◆多様な保育形態(延長保育・一時保育・病児保育等)の充実
◆放課後子ども総合プラン(放課後子ども教室、学童保育所)の一体的及び
連携による推進
◆ファミリー・サポート・センター事業の推進
等
(4)経済的負担の緩和支援
子育ての経済的負担を緩和し、希望される方が、より子どもを産み育てやす
くするため、子育てに関する費用負担軽減の支援を行います。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
18歳未満の世帯員がいる
世帯数
基準値
9,407世帯
(平成 22 年)
目標値
増
(平成 31 年)
資料
国勢調査
(主な取組内容)
◆子どもに関する医療費(中学3年生までの医療費無料)の助成
◆多子世帯への就学前教育・保育施設の利用者負担軽減
◆小・中学校の就学援助
◆高等学校奨学金の給付
○多子世帯への助成の検討
等
用
語
ファミリー・サポート・センター:子育ての援助を受けたい人(依頼会員)と援
助を行いたい人(提供会員)とが会員となり、 会員同士で子育ての相互援助
活動を有料で行う会員制の組織のこと。
放課後子ども総合プラン:共働き家庭等の「小 1 の壁」を打破するとともに、次
代を担う人材を育成するため、全ての就学児童が放課後等を安全・安心に過ご
し、多様な体験・活動を行うことができるよう、放課後児童クラブ(学童保育)
及び放課後子ども教室の計画的な整備等を進めること。
27
施策2-2 次代を担う子どもへの教育を充実します。
高砂市教育大綱(第2期高砂市教育振興基本計画)を着実に実施します。
子どもの健やかな成長に向け、魅力ある学校教育を進めるとともに、家庭の教育
力、また、地域の教育力の向上を図ります。
具体的な施策
(1)教育環境の整備
子どもが長時間過ごす小・中学校は、耐震化率は100%となっています。
今後さらに学習環境を充実するために、施設や設備の維持補修等を行うととも
に、保護者や子ども達のニーズに即した教育環境を整備します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
中学校給食実施
基準値
目標値
1校
(平成 26 年度)
3校
(平成 31 年度)
資料
学務課
(主な取組内容)
◆大規模改修等教育施設・設備の整備、充実
○中学校給食の完全実施
等
(2)学校教育の充実
未来を担う子ども達が、変化に激しい社会の中で自立的に生きる力を養う教
育を推進し、「確かな学力、豊かな心、健やかな体」が育まれる取組を各学校
の特色を活かし行います。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
小中一貫教育の拡充
基準値
1校区
(平成 26 年度)
目標値
6校区
(平成 31 年度)
資料
(主な取組内容)
◆ふるさと高砂や地域を知る学習の強化
◆小中一貫教育の拡充
◆就学前教育と小学校の連携
◆知・徳・体のバランスアップの推進
◆体験活動の推進
◆不登校解消に向けた取組の強化
◯3歳児教育の推進
等
28
学校教育課
(3)家庭・地域での教育力の向上
子どもを持つ保護者とそれを支援する地域が協力しながら、子ども達が様々
な体験を行い、地域とのかかわりをもてる取組を促進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
オープンスクール参加者数
基準値
1.9人
(平成 26 年度)
資料
目標値
3人
(平成 31 年度)
学校教育課(延べ参加人数/家庭数)
(主な取組内容)
◆PTCA活動の充実
◆地域コミュニティ組織の活動・連携支援
◆地元産業と連携した体験学習の促進支援
◆部活動の指導や地域活動等の地域の人材、社会人講師の活用
○高校生・大学生向けの地域学習機会の提供
○生活困窮者自立(子どもの学習)支援の検討
等
(4)子どもの読書活動の推進
新図書館が平成28年2月にオープンし、生涯にわたって読書に親しみ、地
域の情報を知り、ふるさと高砂の歴史・文化を継承する場となります。情報化
社会の中で、幼児の頃から活字に親しめるよう習慣づける取組を進めます。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
児童(小学生以下の利用者)の
図書貸出者数
基準値
8,133人
(平成 26 年度)
目標値
16,000人
(平成 31 年度)
資料
生涯学習課
(主な取組内容)
◆ブックスタート事業
◆子ども読書活動推進計画の策定・推進
○新図書館事業の実施
等
高砂市教育大綱: 地方教育行政の組織及び運営に関する法律により、首長が地
方公共団体の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策の基本方針を定
めるもので、本市では、「第 2 期教育振興基本計画」を「高砂市教育大綱」と
している。
用
語
PTCA活動: 従来のPTA(Parent(親) Teacher(先生) Association(会) )
に Community(コミュニティ=地域)が加わった「親と教師と地域住民の会」
のこと。
ブックスタート:0歳児健診などの機会に、「絵本」と「赤ちゃんと絵本を楽し
む体験」をプレゼントする活動のこと、赤ちゃんと保護者が、絵本を介して、
心ふれあう時間を持つきっかけを届けるもの
29
施策2-3 若者の夢をかなえる仕組みをつくります。
若者が夢や希望をかなえられる仕組みを構築するとともに、出会いから結婚、妊
娠、出産、子育てへの切れ目ない支援、また、不妊治療への支援を行います。
具体的な施策
(1)若者施策の充実
若い世代が主体的にまちづくりや地域での様々な活動に参画、参加できるよ
う体制を整備・構築し、夢を持ち、かなえるための環境を整備します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
39歳以下の審議会等の参画
者数の増
基準値
22人
(平成 26 年度)
目標値
40人
(平成 31 年度)
資料
(主な取組内容)
○若者施策を所管する市組織の設置
○若者会議の設置
○若者の市政への参画の促進
○官民連携による若者活動支援の構築
○相談支援の充実等子ども若者支援法の対応
経営企画室調査
等
(2)「結びのまち」の体系化
ブライダル都市「高砂」を活かし、まちや産業が活性化する取組を進めます。
また、人と人が出会い、恋愛し、結婚して、いつまでも幸せな家庭を高砂市で
持てる環境を整備します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
基準値
4.57
(平成 25 年)
婚姻率
資料
目標値
5.00
(平成 31 年)
高砂市統計書(年間婚姻件数/住基人口総数(10 月 1 日現在)×1000)
(主な取組内容)
◆結婚記念品の贈呈
○ブライダル都市、縁結びのまちのアピールの強化
○婚活事業開催への支援
○デートスポットの発信への支援
○ご当地婚姻届の様式の提供
○新婚世帯民間賃貸住宅家賃助成
30
等
(3)妊娠、出産支援
妊娠・出産から母子の健康保持など切れ目のない支援を行い、希望する人が
安心して妊娠、出産できる環境を整備します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
基準値
7.47
(平成 25 年)
出生率
資料
目標値
8.00
(平成 31 年)
高砂市統計書(年間出生件数/住基人口総数(10 月 1 日現在)×1000)
(主な取組内容)
◆妊婦健康診査費の助成
◆出産記念品の贈呈
◆乳児家庭全戸訪問、乳幼児相談の充実
◆プロフィールファイルたかさごの活用
○ご当地出生届の様式の提供
○地域での出産祝い品贈呈への支援
○三世代同居・親元への近住への助成(再掲)
○不妊治療への支援
等
用
語
結びのまち:古くからお祝いの場では謡曲「高砂」が謡われるように「高砂」
という言葉が、日本中の夫婦を結んできたことから、高砂を「人と人を、ま
ちと人を、仕事と人を結ぶ」まちとするまちづくりのこと。
プロフィールファイルたかさご:母子健康手帳とあわせて保護者の方がお子さん
の誕生からの健康状態や成長の様子などの情報をファイルに記録する冊子の
ことで、関係機関に持参することでサポート等がスムーズに受けられるツール
となる。
謡曲「高砂」
おめでたい謡(うたい)として結婚式にかかせない謡曲「高砂」は、室町時代に能を完
成させた世阿弥元清(ぜあみ もときよ)の作だともいわれていますが、金春善竹(こんぱ
る ぜんちく)の作だともいわれていて、原題は「相生」でありました。
物語は阿蘇の神主友成(ともなり)が上京の途中に高砂の浦に立ち寄った際、相生の松
の精である老人夫婦と出会うところから始まり、夫婦愛、長寿の理想をあらわした謡曲
の代表作だといわれています。
は
や
す
み
の
え
に
着
き
に
け
り
は
や
す
み
の
え
に
着
き
に
け
り
遠
く
鳴
尾
の
沖
過
ぎ
て
波
の
淡
路
の
島
影
や
月
も
ろ
と
も
に
出
汐
(
い
で
し
お
)
の
こ
の
浦
舟
に
帆
を
上
げ
て
31
高
砂
や
こ
の
浦
舟
に
帆
を
上
げ
て
施策2-4 子どもたちの生き生きとした活動を応援します。
子育て支援センターを充実するなど多様な子育ての拠点づくりを行うとともに、
市民病院を核とした地域医療を充実し、また、学校、家庭、地域が連携・協力し
て、防犯や交通安全対策に取り組み、安心して子育てできる環境をつくります。
具体的な施策
(1)子育ての拠点づくり
子育て支援の総合的拠点である子育て支援センターや就学前施設を活用し
て地域における子育て家庭への支援を充実するとともに、子どもがのびのびと
遊んだり、運動したりできる場所を整備します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
子育てサークル登録数
基準値
37団体
(平成 26 年度)
目標値
維持
(平成 31 年度)
資料
子育て支援室
(主な取組内容)
◆子育て支援センター事業の充実
◆地域の子育て相談、仲間づくり・交流事業の推進
◆学校施設の活用
◆公園、緑地、遊び場の整備、充実
◆自然と触れ合える環境の整備
等
(2)地域医療の充実
医師会と協力し、子どもを産み育てるために不可欠の地域医療の充実を図る
とともに、子どもが急病になっても適切な治療が受けられるよう東播磨圏域に
おいて小児救急体制の充実を図ります。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
救急車現場到着時間
基準値
7.7分
(平成 26 年度)
目標値
7.0分
(平成 31 年度)
資料
(主な取組内容)
◆子どもの救急対応の啓発
◆かかりつけ医の普及・促進
◆夜間急病センター、休日の救急医療体制(一次救急医療)の充実
◆二次救急医療の充実
等
32
消防本部
(3)防犯・交通安全対策の充実
子ども達を犯罪や事故から守るため、子どもの安全教育を実施するととも
に、学校、家庭、地域や関係機関と連携・協力し、犯罪の未然防止や交通安全
対策等を推進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
不審者情報メール登録者数
子どもの交通事故死傷者数
基準値
1,018人
(平成 26 年度)
117人
(平成 26 年)
資料
目標値
増
(平成 31 年度)
80人
(平成 31 年度)
青少年補導センター
まちづくり部管理課
(主な取組内容)
◆学校・園における安全教育の実施
◆地域での見守り活動の実施、支援
◆不審者情報のメール情報の提供
◆防犯灯の設置
◆防犯カメラの設置、地域団体への設置費助成
◆子どもの交通安全への普及・啓発の推進
◆通学路の安全確保
◆子どもの事故防止に関する啓発
○大人の交通マナーや路上駐車禁止に対する啓発
用
語
等
一次救急医療、二次救急医療:一次救急とは軽症患者に対する救急医療のこと。
二次救急とは中等症患者に対する救急医療のこと。重症患者に対する三次救急
医療もある。
かかりつけ医:日常的に相談でき、緊急の場合にも対処してくれる医師、歯科医
師のこと。
33
3) 産業の振興を図り、「しごと」を創ります。
国内有数の企業を含め多くの事業所に恵まれた立地環境を地元雇用に結びつけ、
若者の定住を促進するとともに、多様な人材が活躍できる就労環境を整備すること
が必要です。
加えて、地域経済のさらなる振興を図るため、きめ細かな中小企業への支援を行
うとともに、多様な事業分野での創業を支援することや新たな地域ブランドの開発、
また、減少傾向にある第1次産業での地域資源を活用した6次産業化の推進に取り
組む必要があります。
さらに、まちの魅力を発信することによって観光文化を交流人口の拡大につなげ、
定住人口の増加を引き出すとともに、地域消費に結びつく仕組みを構築しなければ
なりません。
このような基本的な方向性のもとに次の施策を実施します。
施策3-1
施策3-2
施策3-3
施策3-4
就労支援と地域の産業力を強化します。
新しい産業と雇用を生み出す地域イノベーションを
推進します。
農業・水産業の活性化を支援します。
観光力を強化します。
めざす目標
指標名
実績値
平成22 年度
実績
常住地による就業者数
(市内常住者が市内で従業)
20,439 人
目標値
平成 31 年度
増
国勢調査
指標名
製造品出荷額等
実績値
目標値
平成25年度
実績
平成 31 年度
9,731 億円
1兆円
経済産業省 工業統計調査
34
(アンケートでの主なご意見)
転出者アンケート調査では、これからのまちづくりへの期待として、「商店街のに
ぎわいづくり」が高い割合となっています。
企業従事者アンケート調査では、転入・転出への対策としては、「正規雇用の拡大
や雇用のミスマッチの解消」が22.2%と第1位になっています。
生活環境での質問において、「買い物など日常生活が便利」が重要度では第 1 位の
25.3%となっていますが、評価としては「悪いところ」として35.1%で第 1
位となり、一方で「よいところ」とするのが15%の 3 位となり、回答が分かれてい
ます。
自治会アンケート調査では、経済活性化を行う際の取組として、「企業誘致、起業
しやすい環境の整備などによる新規産業の創出」が46%あり、
「高砂市の特性を生か
した観光産業の振興」、「正規雇用の拡大や雇用のミスマッチの解消」が35%程度と
高い割合になっています。
高校生アンケート調査では、自身の住む町への好感度について、「好きでない、あ
まり好きでない」と回答した理由は、
「店がない、遊べる場所がない」とするものです。
これは、高砂市で暮らすうえでの満足度と今後の市の取り組みについての回答におい
ても、
「大型ショッピングセンターや娯楽施設についての不満」が50%となっている
ことにも表れています。
また、10年から20年後の地域像については、
「お店や銀行などの生活に便利な施
設が充実したまち」が15.7%と第1位になっています。
中学生アンケート調査においても、高砂市で暮らすうえでの満足度と今後の市の取
組についての回答において、「大型ショッピングセンターや娯楽施設についての不満」
が40.7%となっています。
高砂市に望む将来像の中で、高校生・中学生とも「店舗や工場、企業などが多くあ
る活気のあるまち」が中位以上の結果となっています。
市民アンケート調査では、高砂市に住み続けるための施策として、「地域に雇用を
生み出す産業の創出」、「企業誘致などの産業振興の基盤整備」が14.8%となって
います。
また、若い世代の転入・転出への対策としては、
「正規雇用の拡大や雇用のミスマッ
チの解消」が36.7%と第3位となり、
「起業など若者がチャレンジしやすい環境の
整備」が12.5%となっています。
35
施策3-1 就労支援と地域の産業力を強化します。
市民への就労相談や就労支援を充実し、企業や事業所の誘致を進め、地域にお
ける雇用機会の確保や雇用の創出につながる施策を実施し、多様な就労環境をつ
くります。また、商店街の活性化を促進するとともに、空き店舗の有効活用など
街のにぎわいをつくります。
具体的な施策
(1)就労相談・就労支援の充実
「おしごとステーションたかさご」の運用をはじめ、就職を希望する方への
履歴書の書き方、面接対応のアドバイスなど仕事探しに関する相談を行い就業
を支援します。また、就労に向けて困難を抱えている若者、また、高齢者や障
がい者等への相談・支援を行います。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
基準値
目標値
職業紹介ネットワーク登録事
業所数
113 事業所
(平成 26 年度)
130 事業所
(平成 31 年度)
資料
産業振興課
(主な取組内容)
◆おしごとステーションたかさごの拡充
◆就職説明会、就職情報の提供
◆シルバー人材センターの振興
◆生活困窮者自立(就労)支援
◆ひとり親家庭の自立支援事業の実施
◆若者しごと相談の充実
◆広域連携による若年者等の就労支援事業の実施
◯就労サポートセンターの設置検討
○障がい者の雇用支援の強化
○学生を対象とした市内企業インターンシップ支援
等
(2)企業・事業所誘致の推進、企業設備投資等への支援
産業の活性化に向け、企業誘致を促進するとともに、ものづくりをはじめと
する多様な業務の集積によるにぎわいの創出を図るため、事業所の開設につい
て支援します。また、設備投資等への支援など、企業立地促進条例の効果的な
運用を図ります。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
事業所数
基準値
3,586 事業所
(平成 21 年度)
資料
36
目標値
増
(平成 31 年度)
総務省
経済センサス
(主な取組内容)
◆企業立地促進条例の指定区域の拡大
◆設備投資の固定資産税の相当額の軽減
○本社移転優遇施策の実施
○多様な業種の事業所、研究施設の誘致
○ソーシャルビジネス、コミュニティビジネス事業者の育成、誘致
○コンテンツ産業の育成、誘致
等
(3)空き店舗の活用
空き店舗を活用することによって、多様な市民活動を支援するとともに、商
業や商店街の活性化によってにぎわいあふれるまちづくりを推進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
基準値
空き店舗活用件数(空き家含む)
目標値
5件
36件
(平成 26 年度) (平成 31 年度累計)
資料
産業振興課
(主な取組内容)
◆空き家バンクの充実(再掲)
◆アートタウンプロジェクトの活動への支援
◆まちづくりのリーダー養成、チャレンジショップやイベントの開催
◆空き店舗の活用への支援(起業支援、改修助成)
等
(4)商業の活性化
商工会議所、観光協会等と連携しながら、商業の基盤強化と健全な発展を促
進し、高砂らしい魅力を活かした店舗づくりを支援します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
商店数
基準値
目標値
775店舗
(平成 24 年)
維持
(平成 31 年)
資料
総務省
経済センサス
(主な取組内容)
◆商店街・商店の活性化イベント支援
◆市内商店の高付加価値化、個性ある個店づくりへの支援
◆商店経営の相談窓口、経営者の研修支援等商工会議所事業との連携
◆商店街と市民活動団体等との交流会の開催への支援
◆商業者(商店街、個店)による地域貢献の促進
◆同業・異業種間、専門機関や学校との連携事業
◆地域コミュニティの場の形成
◆後継者育成への支援
○市内商店への電子マネーカード制度の導入支援
37
等
おしごとステーションたかさご:高砂市が提供する求人と就労に役立つ情報サー
ビスのこと。
コンテンツ産業:映画、アニメ、ゲーム、書籍、音楽等の制作・流通を担う産業
の総称のこと。
用
語
ソーシャルビジネス:社会的課題の解決を目的とした持続的な事業活動であり、
営利を目的とした会社やボランティア活動と異なる新しいスタイルの事業形
態のこと。
コミュニティビジネス:ソーシャルビジネスのうち、より地域性のあるもの
アートタウンプロジェクト:高砂アートタウンプロジェクト(ATP) 市の地域
活性化を目的とし、空き家などにカフェや芸術家を誘致する高砂商工会議所が
行っているプロジェクトのこと。
商店街活性化イベント
朝ごぱん市風景(高砂町銀座商店街)
38
おしごとステーション
たかさご
http://www.takasago-job.com/
松右衛門帆関連商品
松右衛門帆(まつえもんほ)とは、江戸時代の発明家である高砂出身の工楽(くらく)松右衛門に
よって開発された日本最古の高級帆布。230 年の刻を越え現代によみがえった。
39
施策3-2 新しい産業と雇用を生み出す地域イノベーションを
推進します。
創業に向けた取組について、連携機関との協力のもとに、きめ細かな支援を行
います。
たかさごブランドの育成や新たなブランドの発掘、また、地域文化を含め観光
資源を活用した高砂の個性と魅力を創出することによって、成長が期待されるも
のづくりを全国へ発信します。
また、産業を支える人材や地域に仕事を創る人材の育成を図り、まちのにぎわ
いを維持、振興していくために、経営者の意識改革や後継者の育成などについて
支援します。
具体的な施策
(1)創業(起業)支援
創業を希望する事業者について、連携支援機関との協力のもとにターゲット
市場の見つけ方やビジネスモデルの構築の仕方など相談窓口を設けることに
よって、創業に必要な支援を行います。
また、地域の社会的課題の解決につながるソーシャルビジネスやコミュニテ
ィビジネスの創業を支援します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
創業比率
(21 年~24 年
国平均 1.84%
県平均 2.12%)
資料
基準値
目標値
1.61%
(21 年~24 年)
国平均以上
(平成 31 年)
内閣官房・経済産業省 RESAS(経済センサス)
(主な取組み内容)
◆創業支援事業計画の策定・推進
◆創業者向け市融資または支援制度の実施
◆若者、女性向け創業支援
◯ソーシャルビジネス、コミュニティビジネス創業支援
等
(2)地域イノベーション創出支援
若者の流出や人口減少に歯止めをかけ、産業の活性化と雇用の場を生み出す
取組を促進するため、新たな産業や高付加価値化を生み出す地域イノベーショ
ンの創出を支援します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
付加価値額(企業単位)
(付加価値額=営業利益+人件
費+減価償却費)
基準値
目標値
787億4,200万円
(平成 24 年)
増
(平成 31 年)
資料
内閣官房・経済産業省 RESAS(経済センサス)
40
(主な取組内容)
◆大学との連携
◆芸術家による古民家の活用、情報発信
○地域シンクタンクの構築
○播磨連携中枢都市圏経済成長戦略での交流等地域研究
○若者会議の設置(再掲)
等
(3)地域ブランドの育成と情報発信
地域経済の活性化を促し、地域の魅力を高める地場産品の地域ブランド化を
推進するため、新たな商品開発やマーケティング、プロモーションなど、事業
者の取組を支援します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
基準値
地域ブランド商品開発数(累計)
目標値
112件
150件
(平成 26 年度) (平成 31 年度)
資料
産業振興課
(主な取組内容)
◆高砂市観光物産推奨品事業など観光物産振興への支援
◆地場産品、地域企業製品のアンテナショップの設置
◆地場産品の商品開発と販路開拓の支援
◆ふるさと納税記念品の拡充
◆農作物の新たな地域ブランドの育成支援
◆食の地域メニューの発信、ブランド化支援
○地域団体商標制度への登録支援
○竜山石の新商品開発支援
○地域ブランド技術者の育成支援
等
(4)地域を担う中小企業の応援
地域経済の活性化を図り、地元雇用の創出につながる中小企業の経営環境や
基盤強化を支援します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
黒字企業比率
(平成 26 年黒字比率
国平均 82.5% 県平均 84.0%)
資料
基準値
目標値
黒字 83.3%
(平成 26 年)
増
(平成 31 年)
内閣官房・経済産業省 RESAS(経済センサス)
(主な取組内容)
◆中小企業を支援する団体への支援
◆中小企業開発奨励、販路拡大への支援
41
◆中小企業市特別融資事業
○市内金融機関との融資施策の意見交換会の開催
○中小企業後継者の育成支援
等
地域イノベーション:地域の潜在能力を結集して、新しい技術やアイデアから社
会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす人・組
織・社会の幅広い変革(新事業・新産業を起こすことなど)のこと。
用
語
地域シンクタンク:地域の課題を分析し、課題解決の方策を提示する機関のこと。
ここでは、企業育成・支援についての地域経済分析システム等ビッグデータを
活用し、市政情報等を共有化し発信する官民連携組織の構築をイメージしてい
る。
地域ブランド:地域と商品やサービスを一体化して、商品やサービス、ひいては
地域そのものの価値を高めようとするもの
(自治体)アンテナショップ:単なる観光物産案内所ではなく、地域の総合情報を
受発信するとともに、特産品販売等を行う店舗のこと。
42
地域経済分析システム
RESAS(リーサス)
(Regional Economy (and) Society Analyzing System)
内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)及び経済産業省により、産業構造や人口動
態、人の流れなどに関する“ビッグデータ”を集約し、可視化するシステムを作成し、地方
公共団体に提供されたもの。
本システムで提供するデータは、産業データ(企業間取引に関するデータ)を除いて、一
般の方でも Web 上で見ることができる。
◆RESASサイト
URL:https://resas.go.jp/
注:Google Chrome ブラウザのみ閲覧可能
一般の方でも Web 上で見ることができるRESASは、5つのマップ(「産業マップ」「農
林水産業マップ」
「観光マップ」
「人口マップ」
「自治体比較マップ」)がある。
観光マップ From - to 分析(滞在人口)
用
語
ビッグデータ:事業に役立つ知見を導出するためのデータで、情報通信技術の進
展に伴い多種多量なデータの生成・収集・蓄積等が可能となり、分析すること
で利用者のニーズに即したサービスの提供、業務運営の効率化や新産業の創出
等が可能となるもの
43
施策3-3 農業・水産業の活性化を支援します。
食の基本である農業、水産業の振興を図るため、都市型、近代化への取組を支
援するとともに、地産地消を進め、生産基盤の拡大や6次産業化、販路拡大を促
進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
遊休農地比率(水田のみ)
基準値
目標値
19.0%
(平成 26 年度)
17.0%
(平成 31 年度)
資料
重要業績評価指標(KPI)
漁獲量
基準値
目標値
517t
(平成 24 年)
維持
(平成 31 年)
資料
重要業績評価指標(KPI)
6次産業化商品件数
産業振興課
農林水産省
海面漁業生産統計調査
基準値
目標値
0件
(平成 26 年度)
3件
(平成 31 年度)
資料
産業振興課
具体的な施策
(1)環境・基盤の整備
都市農業の持つ多様な機能の発揮と都市農地の有効活用、また、漁業におけ
る経営基盤の近代化や観光漁業への取組を支援するとともに、地域の農水産物
の生産から加工及び消費者への販売への一体的な取組を支援します。
(主な取組内容)
◆農業特産品の加工、直売所の開設支援
○ICT化などの経営基盤、新たな産品の開発への支援
○養殖魚の取組を支援
○観光漁業への取組を支援
○都市農業の振興に関する計画の策定
○遊休農地の活用による市民農園、観光農園の開設支援
○6次産業化の商品開発と事業展開への支援
○異業種とのコラボ
等
44
(2)担い手の育成
農業及び漁業の経営基盤の整備を図ることによって、新規就業者や子弟後継
者の確保を支援します。
(主な取組内容)
◆農業生産法人化の促進
◆就業者、後継者の育成支援
○研修農場の設置支援
○市民・観光農園の開設支援
等
(3)地産地消の推進
地域の農水産物への関心を高めることによって利用の促進を図り、地域の食
文化を大切にするとともに、郷土料理の再認識や家庭や学校給食での食育を推
進します。
(主な取組内容)
◆小学低学年からの農業体験の実施
◆農業・漁業イベントの開催
◆地元産品の学校給食食材の提供等高砂市食育推進計画の推進
等
地産地消:地域で生産された農林水産物を、その生産された地域内において消費
する取組みのこと。
用
語
6次産業化:農林漁業を1次産業としてだけでなく、加工などの2次産業、さら
にはサービスや小売などの3次産業まで含め、1次から3次まで一体化した産
業として農林漁業の可能性を広げようとするもの
ICT:Information and Communication Technology
コンピュータやインターネットに関連する情報通信技術のこと。
45
施策3-4 観光力を強化します。
地域の宝を発掘、活用し、市の歴史や文化を広く内外にアピールするための拠
点づくりを行います。
また、ふるさと「たかさご」の創生に向け、コンベンション・ビューローの組
織化の支援や地域の元気づくりに取り組む活動を支援するとともに、広域連携に
より観光における回遊性の向上を促進し、交流人口を拡大します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
観光客入込み数
基準値
目標値
104万人
(平成 26 年度)
200万人
(平成 31 年度)
資料
重要業績評価指標(KPI)
滞在人口合計
(平日)
(休日)
滞在人口…2時間以上滞留した人
基準値
目標値
18万5,600人
15万1,500人
(平成 26 年)
19万人
16万人
(平成 31 年)
資料
重要業績評価指標(KPI)
広域観光連携事業数
産業振興課
内閣官房・経済産業省 RESAS(民間調査)
基準値
目標値
0件
(平成 26 年度)
3件
(平成 31 年度)
資料
産業振興課
具体的な施策
(1)地域資源の発掘と活用
地域の文化や歴史、特性に育まれた観光資源の発掘に努め、再評価し、活用
することによって観光まちづくりを推進します。
(主な取組内容)
◆自然環境の保護と活用
◆ふるさと文化財の発掘・活用の拡大
◆観光文化大使の任命・派遣
◆文化財(施設)を活用した観光事業の拡大・充実
○石の宝殿等の日本遺産登録への挑戦
○工場の夜景観光など工場を活用した取組
等
(2)観光拠点の整備
まちのにぎわいの創出に向け、観光資源の情報発信や市民と観光客の交流の
場ともなる観光拠点を整備します。
(主な取組内容)
◆高砂みなとまちづくり構想の推進
○観光施設のWi-Fi化等のICT化の整備
46
○道の駅の研究
○石の宝殿へのアクセスの向上
○高御位山、鹿島・扇平自然公園周辺の観光拠点の整備
○堀川周辺の観光拠点の整備
等
(3)コンベンション&ビジターズ・ビューローの設置、市を発信するイベントの
開催
高砂市の活性化に向けて、様々な活動を行っている各種団体の事務局の集約
化を行い実行組織を構築し、会議、イベント等の誘致や観光客の誘致に取り組
みます。
(主な取組内容)
◆高砂の活性化とPR事業を担う組織の設置
◆観光案内所の運営支援
◆地域の知名度を上げるイベントの開催支援
○産官学金労言が一体となった地域研究
○ブライダルシティ、尉と姥のリメイク活用(再掲)
等
(4) 広域観光の推進
播磨圏域連携中枢都市圏ビジョンや東播臨海広域行政協議会などによる広
域的な連携による観光振興に取り組みます。
(主な取組内容)
◆近隣市の観光事業との連携事業
◆県内、播磨地域、東播磨地域内の観光連携
◆日本三奇の3市町における観光連携
○インバウンド観光の推進
○地域資源を活用した観光プロジェクトの開発
等
高砂みなとまちづくり構想:主に臨海部で、快適で美しくにぎわいのある水辺空間を提
供し市民生活にいやしと安らぎを与えるとともに、港湾・道路などの社会基盤や地域
資源を活用し、産業と地域の活性化を図ることを目的とした構想。高砂ウォーターフ
ロントミュージアムづくり、高砂産業ミュージアムづくり、高砂歴史ミュージアムづ
くりを基本方針として施策を進めている。
用
語
Wi-Fi(ワイ・ファイ):インターネットなどの無線通信(無線LAN)の国際標準通信規格の
こと。
コンベンションビューロー:コンベンションは集会や代表者会議という意味を持ってお
り、ビューロは事務局のこと。本市の場合、地域活性化のための各種イベントなどを
誘致、運営、案内する役割を集約した組織のこと。
ビジターズ・ビューロー:観光等の来訪者の誘致や支援を行うための組織のこと。
日本三奇:誰が何のためにつくったのかなど謎の不思議なものとして知られるもので、
高砂市=石の宝殿、宮城県塩竈市=塩釜、宮崎県高原町=天の逆鉾を総称したもの
インバウンド観光:外から中ヘの意味で、この場合、訪日外国人の観光のこと。
47
4) 将来にわたって元気な「まち」を創ります。
本市の転出超過の状況を克服するためには、暮らしやすさを実感してもらい定
住に結びつくようなまちの魅力を創出する必要があります。
市民の日常生活を支える都市機能の利便性と快適性の向上を図るとともに、生
活圏の拡大に伴う市域を越えた様々な行政サービスを提供する広域行政施策の充
実が必要となっています。
また、高齢者等の交通弱者の暮らしへの配慮や住み慣れた地域での暮らしを支
える地域包括ケアシステムの構築が求められるなど、都市の総合力をアップし、
質の高い生活機能を創出することが必要です。
このようななか、現在の人口減少・超高齢社会の伸展のもとで、従来にまして
都市機能を集約した集約型のまちづくりが求められているとともに、参画と協働、
官民連携のもと地域資源や行政資源をより有効に活用していく必要があります。
このような基本的な方向性のもとに次の施策を実施します。
施策4-1
施策4-2
施策4-3
施策4-4
暮らしやすいまちづくりを進めます。
健康で安心して暮らせる地域づくりを進めます。
行政経営の効率化と市民参画を推進します。
広域での取組により課題解決を行います。
めざす目標
指標名
実績値
目標値
平成25年度
実績
平成 31 年度
「住みよい」と感じる人の割合
72.1%
85%
「住み続けたい」と感じる人の
割合
68.8%
85%
高砂市市民満足度調査
48
(アンケートでの主なご意見)
転出者アンケート調査では、高砂市に住んだ印象として、「買物など日常生活の便
利さ」が19.7%と最も多い一方で、若い年齢層では、12.7%が不便と回答し
ており、また、通勤・通学に関しても不便が13%と若い年齢層で多くなっています。
魅力に感じることは「公共料金の安さ」が12.6%で、年齢層が高いほど割合が増
加しています。
これからのまちづくりへの期待として、
「駅周辺の整備」が最も多い13.4%あり、
特に10代から30代の若年層に多くなっています。また、40代から70代の年代
では、「高齢者が元気に活動できるまちづくり」が求められています。
企業従事者アンケート調査では、生活環境で重要と思う事項として、「買い物など
日常生活が便利」が第1位の25.3%、
「通勤・通学が便利」が第2位の19.1%
となっています。
高砂市に住み続けるために進めるべき施策は、
「駅前や駅周辺、中心となる拠点地域
の整備」が35.5%と第1位であり、
「誰もが共に暮らせるための福祉や医療の充実」
が30.9%となっています。
高校生アンケート調査では、将来の高砂市の望ましい都市像については、「健康や
子ども・お年寄り・障がい者などを大切にするまち」が21.6%と第1位になって
います。
中学生アンケート調査では、10年から20年後の地域像については、「防犯・防
災に優れた安心・安全なまち」が19.8%と第1位になっています。
自治会アンケート調査では、地域が活力を取り戻したり、更なる活性化するための
施策については、第1位が「福祉・医療の充実」、次に「安心して住み続けるための防
災・救急対策の充実」が高い割合になっています。
地域のつながりについては、「感じる」が50%を超えていますが、「感じない、あ
まり感じない」を合わせた割合が42.5%もあり、拮抗しています。
人口減少社会における安心して暮らせる地域づくりのための施策としては、
「買い物
や通院に困らない環境整備」が第1位で46%、
「地域の防災、防犯、治安の向上に向
けた住民同士のネットワークづくり」が37.6%と第2位になっています。
市民アンケート調査では、高砂市に住み続けるための施策として、「誰もが共に暮
らせるための福祉や医療の充実」が48.8%で第1位、次いで、
「安心して住み続け
るための防災・救急対策の充実」が29.6%で第2位となっています。
人口減少社会における安心して暮らせる地域づくりのための施策としては、
「買い物
や通院に困らない環境整備」が60.6%で第1位となっています。
49
施策4-1 暮らしやすいまちづくりを進めます。
市の玄関である駅前を再整備することにより都市機能の充実と経済活力の向上
を図るとともに、公共交通網の充実により、住みよいまちづくりを行います。
また、安全でおいしい水道水の供給と低廉な水道料金を維持するとともに、生
活排水処理100%をめざすなど、市民の誰もが生活の豊かさと安心を実感できる
環境を整備します。
具体的な施策
(1)駅前再整備とコンパクトシティの検討
駅前広場についての機能強化を図り、交通結節点としての乗り換えの利便性
の向上をめざすとともに、駅へのアクセスの整備やまちの賑わいの創出、来訪
者への情報発信の場としても整備します。
また、地域での拠点の集約化と各拠点の連携を強化し、人・もの・情報がネ
ットワークする集約型都市構造の構築に向け、少子・高齢化の伸展に対応した
持続可能なまちづくりを検討します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
JR西日本
鉄道乗客数
山陽電鉄
(市内各駅の計)
基準値
535万5千人
462万8千人
(平成 25 年)
目標値
増
(平成 31 年)
資料
高砂市統計書
(主な取組内容)
◆JR曽根駅周辺整備
○山陽電鉄高砂駅前整備の検討
○市内各駅の周辺整備
○駅利用の利便性の向上
○立地適正化計画の策定
等
(2)公共交通網の拡充、都市計画道路の整備
コミュニティバスの利便性の向上を図るとともに、幹線バス路線やタクシー
交通など公共交通における高齢者や障がい者等の移動に配慮するとともに、ラ
イフステージに応じた地域公共交通ネットワークの構築を推進します。
また、安全・快適に移動できる幹線道路等の整備を進めるとともに、社会情
勢を勘案しながら都市計画道路の見直しも行います。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
都市計画道路整備率
基準値
62.3%
(平成 26 年度)
目標値
増
(平成 31 年度)
資料
50
都市政策課
(主な取組内容)
◆コミュニティバスの利便性の向上
◆JRの利便性向上への要望
◆都市計画道路の整備と見直し
◆公共交通網再編計画の見直し
○高齢者運転免許自主返納サポート事業の実施
○コミュニティバスの広域運行の研究
○交通弱者対策の研究
等
(3)生活の質の向上
うるおいのある都市環境の形成など市民生活の質の向上を図るため、地域情
報化を推進するとともに、環境共生型の建物づくりなど環境負荷の低減に配慮
した取組を推進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
生活排水処理率
基準値
97.5%
(平成 26 年度)
目標値
増
(平成 31 年度)
資料
重要業績評価指標(KPI)
市民一人当たりのごみ排出量
基準値
933g/人・日
(平成 25 年度)
資料
環境政策課
目標値
減
(平成 31 年度)
美化センター計画管理課
(主な取組内容)
◆環境に配慮した住宅設備助成(再掲)
◆下水道汚水処理対策の効率的な実施
◆葬式公営の維持と費用の軽減
◆庁舎施設等の電力自由化への対応
◆公用車の電気自動車化の推進
◆ごみの減量化の推進
○公園墓地における合葬等の研究
○環境負荷低減に資する取組の実施
○水素社会への対応方策の研究
○市内主要施設のWi-Fi化の整備
○市の手続きをスマートフォンでできる環境整備の研究
用
語
等
コンパクトシティ:市の中心部に都市機能を集積することによって、市街地の活
性化や行政コストの削減を図り、住民の利便性を向上させようとする考え方
51
コンパクトシティのイメージ
国土形成計画(全国計画)資料
52
平成 27 年 8 月 14 日閣議決定
高砂市の交通体系
本市は兵庫県の中南部、播磨平野に位置し、播磨灘に面しています。
東西 8km、南北 9.57km の最大距離で面積は 34.45K ㎡です。
市北部に JR 山陽本線、南部に山陽電鉄の鉄道が東西に走り、国道2号、国道 250 号、加古川
(姫路)バイパスの幹線道路も東西に走っています。
高砂市コミュニティバス(じょうとんバス)
東播地区で初めての本格的なコミュニティバスと
して平成 13 年 7 月 22 日に運行を開始。
南北交通の不便や交通空白地域の解消、市民病院
等への足の確保など市民生活における利便性の向上
を図るものして、平成 27 年4月現在、小型バス(
ノンステップバス)4台で運行しています。
系統 4路線
停留所設置数 71 箇所(概ね 300m間隔)
年間実車走行キロ数 約 16 万 km
料金
大人
100 円又は 200 円
53
施策4-2 健康で安心して暮らせる地域づくりを進めます。
市民の生命、財産を守るため、浸水の発生を抑制し、被害の軽減を目的に県市
の連携による総合治水対策を行うとともに、今後起こりうる可能性のある大震災
にも対応する防災・減災対策を推進します。
また、超高齢社会の中、誰もが健康寿命を延ばし、健やかな生活が送れる社会
を実現します。団塊の世代が後期高齢者になる平成37年を見据え、早期からの
健康づくりや介護予防に取組み、住み慣れた地域で元気で生き生きと生活できる
地域包括ケア体制を構築します。
具体的な施策
(1)治水対策の充実
市民の安心・安全を確保するため、河川や下水道などのハード整備だけでな
く、市・市民・事業者が浸水被害の軽減に向けた取組について、県との連携を
図りながら治水対策を推進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
平成 23 年9月台風 12 号と同程
度の雨に対して
基準値
―
目標値
床上浸水を解消
(平成 29 年度)
資料
治水対策室
(主な取組内容)
◆高砂市総合治水推進計画の策定、実行
◆準用河川改修・整備
◆公共下水道(単独、流域関連)整備
◆ため池改修・整備
○普通河川改修・整備
○道路施設に浸透性施設を設置
○住宅店舗用貯留タンク設置助成
○田んぼダムのせき板配布
○開発事業者への調整池の整備指導
等
(2)防災対策の充実
市民の生命、身体及び財産を災害から守るとともに災害被害を軽減するた
め、市、市民、公的団体、関係機関など、様々な主体がその役割を果たすとと
もに、相互連携を図りながら協働して防災への取組を推進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
防災ネット登録者数
基準値
11,789人
(平成 26 年度)
目標値
14,300人
(平成 31 年度)
資料
54
危機管理室
重要業績評価指標(KPI)
住宅の耐震化率
基準値
82.0%
(平成 26 年度)
目標値
90%
(平成 31 年度)
資料
建築指導課
(主な取組内容)
◆防災出前講座の実施
◆自主防災組織助成事業
◆防災備蓄物資の計画的な整備
◆防災訓練、水防訓練の実施
◆災害情報発信の充実、防災ネット加入促進
◆防災ベッド設置助成
◆住宅耐震診断
◆住宅耐震改修・建替え工事費助成
◆災害時要援護者への支援
○防災行政無線デジタル化
等
(3)健康寿命の延伸とライフステージに応じた健康づくり
健康だと感じる人を増やし、日常生活動作が自立している期間の延伸を図る
とともに、市民が生涯を通じて健康で生きがいをもった人生を送ることができ
るように、幼年期から高年期に至るそれぞれの段階に応じた健康づくりを推進
します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
日常生活動作が自立している
期間の延伸
資料
基準値
男性 77.87 年
女性 81.93 年
(平成 26 年度)
目標値
延伸
(平成 31 年度)
高砂市「第 2 次健康増進計画」
(健康増進課)
(主な取組内容)
◆いきいき百歳体操の実施
◆かみかみ百歳体操の実施
◆基本健康診査、がん検診等生活習慣病予防対策
◆自殺防止対策の充実
◆こころの健康づくりの啓発・相談の実施
◆地域スポーツ活動支援事業
○高砂にこにこポイント制度の創設(健康増進、スポーツ振興活動への参加)
(再掲)
等
55
(4)地域包括ケアシステムの構築・推進
高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自立して日常生活を営むことができ
るよう、医療、介護、予防、住まい、生活支援のサービスが切れ目なく包括的
に提供される仕組みを構築し、推進します。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
新しい総合事業(介護予防・日
常生活支援総合事業)への円滑
な移行
基準値
目標値
―
(平成 26 年度)
平成 29 年度
事業開始
資料
高年介護課
(主な取組内容)
◆認知症高齢者対策の推進
◆介護予防ケアマネジメント事業
◆高齢者住宅整備推進事業
◆高齢者大学講座の充実
◆公民館登録グループ活動への支援
○高砂にこにこポイント制度の創設(ボランティア活動への参加)(再掲)
○高齢者サポートセンター設置の検討
○生活支援サービスの検討
○買い物支援サービスの検討
○高齢者等へのごみ個別回収の実施
等
田んぼダム:田んぼがもともと持っている「水を一時的にたくわえ、流出をおさ
える機能」を高め、大雨による洪水被害を軽減する取組のこと。大雨のときに
は、田んぼに一時的に雨水を貯めて、少しずつ下流に流すため、
「田んぼダム」
と呼ばれている。
防災ベッド:地震で住宅が倒壊しても寝室や睡眠スペースを守ってくれる装置の
こと。既存の住宅内に設置し、住みながらの工事や、耐震改修工事に比べて短
期間での設置も可能で、経済的な理由で大がかりな耐震改修ができない場合に
は、防災ベッドを設置することで命を守ることができる。
用
語
健康寿命:健康上の問題で、日常生活が制限されることなく生活できる期間のこ
と。
いきいき百歳体操:個人の筋力や体力に合わせたおもりを手首や足につけて椅子
に座って行う筋力体操のこと。
かみかみ百歳体操:食べる力や,飲み込む力をつけるため体操で、イスに座って
口の周りや舌を動かすもの(生き生き百歳体操を半年以上続けられているグル
ープが対象)
ライフステージ:年齢にともなって変化する生活段階のこと(幼児期、少年期、
成人期、高齢期など)
。
56
地域包括ケアシステムのイメージ
地域包括ケアシステムとは
団塊の世代が75歳以上となる平成37年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣
れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介
護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムです。
地域包括ケアシステムは、保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性に基
づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要とされています。
高砂市では、平成37年に向けて、地域包括支援センターの活性化を図るとともに、在宅
医療・介護の連携の推進、認知症施策や生活支援サービスの充実など地域包括ケアシステム
体制の整備に向けた取組を推進します。
(第6期高砂市高齢者福祉計画及び高砂市介護保険事
業計画)
57
施策4-3 行政経営の効率化と市民参画を推進します。
新庁舎構想を推進し、市民の安全・安心な暮らしを支える施設、また、市民に
親しまれ開かれた施設として整備するとともに、新たなまちづくりの拠点として
賑わいを創出します。
市民への財政情報の説明責任の充実と持続可能な行財政運営を図るための新公
会計制度の導入に向けた取組を進めるとともに、行政経営の効率化を図るために
行政経営プランを策定します。また、公共施設についての適正管理と財政負担の
軽減と平準化を図ります。
まちづくりに多様な視点と効率的で質の高い行政運営を図り、将来にわたって
元気な高砂市を維持していくために、パートナーとしての市民の自主活動を支援
します。
具体的な施策
(1)新庁舎構想の推進と行政経営の効率化
市役所庁舎について、市の象徴として市民に親しまれ、わかりやすく、利用
しやすい施設として、また、協働のまちづくりを実現するための核となる施設
としての機能など、様々な役割をもつ施設として整備を検討します。
また、行政において、人口が減少する中にあっても、市民サービスの低下を
最大限押さえられるよう、事務事業の効率化を図りながら、限られた経営資源
を活用し成果志向の行財政運営を行います。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
市職員数(市民病院を除く)
基準値
729人
(平成 26 年度)
目標値
643人
(平成 31 年度)
資料
(主な取組内容)
◆庁舎整備計画基本構想の策定
◆滞納整理対策の強化
◆指定管理者制度の運用・評価の充実
○上下水道事業の統合
○行政経営プランの構築と運用
○公共施設等総合管理計画の策定と運用
○新公会計制度への対応と活用
○公共施設、遊休市有土地の有効利用
○市役所内部事務の効率化の推進
○ICTを活用した市民サービスの向上
58
等
人事課
(2)参画と協働の推進
市政の透明性を高め、情報の共有化と広聴の充実を図ることによって市政へ
の市民参画を促進します。また、市民活動を支援し、市民活動団体等との協働
を推進するため、様々な公共の担い手の力が発揮されるよう職員の意識とコー
ディネート能力向上を図ります。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
審議会の公募委員の割合
基準値
5.0%
(平成 26 年度)
目標値
10.0%
(平成 31 年度)
資料
経営企画室調査
(主な取組内容)
◆政策決定への市民参画の推進
◆政策課題や行政計画等の作成・検討段階の情報の公開の充実
◆市民満足度調査の定期的実施
◆ふれあい座談会の充実
◆コーディネーター能力の養成等市職員の人材育成
○若者の選挙投票率向上への環境整備
○若者への情報提供と意見聴取へのICT化の充実と推進
○市民活動推進計画策定
○市政モニター(ネットモニター)やFAQ発信等広聴の充実
○市民会議の定期的開催
等
用
語
公共施設等総合管理計画:公共施設等の全体を把握し、長期的な視点をもって更
新・統廃合・長寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担を軽減・平準
化するとともに、公共施設の最適な配置を実現するための計画で、本市では平
成 28 年度までに策定する予定
FAQ:Frequently Asked Questions
のこと 。
59
よくある質問とその回答とを集めたもの
施策4-4 広域での取組により課題解決を行います。
県や関係市町と連携することにより、施策の効率化が図られ、市民サービスへ
の効果が向上するものについては、広域行政での取組を進めます。
<指標>
重要業績評価指標(KPI)
播磨圏域連携中枢都市圏構想によ
る連携実施事業数(高次の都市機
能集積・強化に関する事業を除く)
基準値
目標値
37事業
(平成 27 年度)
増
(平成 31 年度)
資料
経営企画室
具体的な施策
(1)兵庫県との連携
兵庫県との連携を推進し、地域課題の解決に向けて行政の総合力・機動力を
発揮することにより、市民満足度の向上をめざします。
(主な取組内容)
◆広域道路網整備の連携推進
◆治水対策の連携推進
◆いなみのため池ミュージアムの推進
◆高砂みなとまちづくり構想の推進(再掲)
◆県との人事交流の推進
○市民も利用できる県立施設の誘致
等
(2)播磨圏域連携中枢都市圏構想による連携
播磨圏域連携中枢都市圏の経済を活性化し、魅力を高めるとともに、住民が
安心して快適に暮らすことができるように、経済成長のけん引、生活関連機能
サービスの向上のための連携を推進します。
(主な取組内容)
◆広域観光周遊ルートの策定
◆播磨臨海地域道路の早期実現要望
◆播磨圏域の図書館の相互利用
○移住・定住促進の取組
○文化、スポーツイベント等の検討
等
60
(3)東播臨海広域行政協議会による連携
日常生活圏の拡大と行政事務の効率化が求められるなか、事務の共同処理や
施設の広域利用など、多様化・高度化する市民ニーズに的確に対応するため、
東播磨地域の2市2町で構成する広域行政協議会での連携を推進します。
(主な取組内容)
◆広域行政協議会事業(夜間急病センター運営、緊急通報システム運営、歯
科保健センター運営、高等学校の文化・スポーツ活動振興)の実施
◆首都圏(東京加古川会、物産展)での地域情報の発信
等
(4)その他広域的な取組
行政能力の補完や行政経営の効果的な観点から、観光、消防、防災、保健、
環境など多様な分野での広域的連携を推進します。
(主な取組内容)
◆訓練実施、相互応援などの防災協定
◆治水対策での事務調整
◆播磨広域連携協議会事業
◆スポーツ施設利用など公共施設の相互利用
◆広域ごみ処理施設建設
◆日本三奇の3市町における観光連携(再掲)
等
いなみ野ため池ミュージアム:東播磨地域の個性豊かな多数のため池を一つのミ
ュージアムと見立て、地域の参画と協働のもとに次代へ引き継いでいくととも
に、地域づくりに活用するもの
用
語
播磨圏域連携中枢都市圏構想:播磨圏域の 7 市 8 町が対等協力の立場で団結し、
「播磨圏域の経済の活性化」、
「圏域の魅力の向上」、
「住民に安心・快適な圏域
づくり」に取組み、圏域の「地方創生」を進める構想
東播臨海広域行政協議会:日常生活圏を形成すると認められる東播磨 2 市 2 町
(高
砂市、加古川市、稲美町、播磨町)で構成する協議会
61
5
総合戦略の推進については、たかさご未来戦略推進本部が中心となって行います。
また、高砂市総合政策に関する条例第7条第2項に基づき、総合戦略を策定し、
又は変更しようとするときは、市民、団体、産業界、教育機関、金融機関、労働団
体、メディアなどで構成する高砂市総合政策審議会の意見を聴くことによって進め
ます。
(1)
総合戦略の進行管理
総合戦略の進行管理については、PDCAサイクルによって、その進捗
の達成度や効果などを検証し、改善する仕組みを構築します。
この効果検証の客観性を担保するため、基本目標に数値目標、施策及び
アクションプランに重要業績評価指標(KPI)を設定し、目標や施策等
の効果を外部委員による検証機関である総合政策審議会において検証します。
(2)
総合戦略の見直し
総合戦略の期間は5年間としていますが、本市を取り巻く社会経済情勢や
市民ニーズの変化、また法律や国の制度改正などがあった場合には、計画期間
中においても必要に応じて見直しを行います。
また、人口ビジョンにおいては、原則として総合戦略の期間中は見直しは
しませんが、根拠となる統計と大きな乖離が発生した場合は、必要に応じて
見直しを行います。
(3)
アクションプランの見直し
アクションプランの見直しは1年毎とし、各事業におけるKPIの達成
状況について定期的な評価を行い、施策の推進方向に沿った事業の見直しを
行います。
用
語
たかさご未来戦略推進本部:総合戦略を策定、推進するために設置した市長を本
部長とする庁内組織のこと。
62
1
総合戦略の策定・推進体制
人口ビジョン(案)
決定
市議会・特別委員会
総合戦略(案)
市役所内
意見・提言
策定・見直し
・人口ビジョン・総合戦略に
ついての意見、提言を行う。
・必要に応じて見直しの提言
を行う。
たかさご未来戦略推進本部
・全庁的な情報共有を行う。
・人口問題に対する基本認識を共有し、めざ
すべき将来の方向を決定する。
・現行の総合計画基本計画の検証を行うとと
もに、施策を点検し、後期基本計画に反映す
る施策及び人口減少対策、地方創生に資する
施策の決定を行う。
・戦略策定後、施策を推進し、必要に応じ戦
略の見直しを行う。
報告
総合政策審議会
・人口ビジョン・総合戦略に
ついての意見、提言を行う。
・必要に応じて見直しの提言
を行う。
指示
庁内検討委員会
・所掌事務についての検討結果を本部長に報
告する。
報告
意見照会
意見・提言
指示
意見照会
ワーキング部会
・庁内委員会から指示された個別具体的な施
策の検討結果を庁内委員会に報告する。
・自主的に総合戦略等に関する施策の調査・
研究を行い、その検討結果を庁内委員会に報
告する。
各課、職員
・積極的に総合戦略の策定、施策の推進に参
画する。
63
意見・提言
市民、団体、関係機関
・人口ビジョン・総合戦略に
ついての意見、提言を行う。
・必要に応じて見直しの提言
を行う。
意見募集
パブリックコメント
アンケート
各地区意見交換会
市民会議
2
総合戦略の策定の経緯
日時
平成 26 年
12 月
内容
3 日 (国)まち・ひと・しごと創生法施行
庁内検討組織設置・検討開始
12 月 27 日 (国)まち・ひと・しごと長期ビジョン・総合戦略閣議決定
平成 27 年
1月
庁内ワーキング部会設置・検討(課長級・係長級・主任以下)
2月
転入・転出者アンケート調査の実施(6 月まで)
3月
総合政策に関する条例議決
総合政策審議会規則設置
4月
1 日 たかさご未来戦略推進本部設置・検討開始
5 月 26 日 第 1 回総合政策審議会開催(総合戦略骨子について等)
5 月~7 月 自治会役員等、企業従業員、中高生対象アンケート調査の実施
市民アンケート、市民満足度調査の実施(無作為抽出)
6 月 23 日 第 2 回総合政策審議会開催(総合戦略素案、部会の設置について等)
総合政策審議会「ひと・しごと部会」「まち・きぼう部会」開催
7月
5 日 地方創生たかさご意見交換会(中筋・米田地区)
7月
6 日 総合戦略素案 市民意見募集(パブリックコメント) 8 月 5 日まで
~
7 月 11 日 地方創生たかさご意見交換会(高砂・阿弥陀・曽根地区)
7 月 19 日 地方創生たかさご意見交換会(北浜・伊保・荒井地区)
7 月 23 日 総合政策審議会「まち・きぼう部会」開催
7 月 27 日 総合政策審議会「ひと・しごと部会」開催
8 月 23 日 地方創生たかさご市民会議(文化保健センター)
8 月 25 日 第 3 回総合政策審議会開催(総合戦略案について等)
9 月 25 日 総合戦略決定
64
3
市民からのご意見聴取方法、総合政策審議会、庁内検討の詳細
1 地方創生への意見募集
時期
平成 27 年 4 月~随時
応募者
1人
2 アンケート調査
種類
①転入者アンケート
届を提出された方に依頼
(2月~6月 1,090 人)
②転出者アンケート
届を提出された方に依頼
(2月~6月 1,145 人)
③企業従業者アンケート
市内大企業9社にお勤め
の方 1,040 人
④高校生アンケート
市内3高校各学年
2クラス
中学生アンケート
市内6中学
2年生1クラス程度
⑤自治会アンケート
自治会役員等に依頼
8地区125人
計 1,000 人
⑥高砂市民アンケート
市内在住者
1,000 人(無作為)
⑦高砂市民満足度調査
市内在住者
1,000 人(無作為)
回答者数
目的
220人
転入理由を把握し、市行政
への期待等を調査
338人
転出理由を把握し、市の良
い点、不満な点等を調査
622人
市内大企業にお勤めの方
5月中旬に各企業へ依頼
(市外在住者含む)の住宅、
6月5日 郵送回答期限
生活環境、住宅施策の期待
(企業で回収あり)
を調査
662人
250人
639人
297人
329人
実施時期・方法
2月~6月
市民課(サービスコーナー
含む)窓口で協力依頼
2月~6月
市民課(サービスコーナー
含む)窓口で協力依頼
市内中学・高校に在学の方
(市外在住者含む)に地域
への思い、結婚、子どもを
持つことについて調査
5月中旬に市内中学・高校
へ依頼
6月上旬までに提出
市内在住者の定住意識、人
口問題、若者の定住促進施
策についての考え方を調査
5月中旬に依頼
5月29日 郵送回答期限
市のまちづくり全般に関す
る各施策について市民の意
向を調査
市の各施策に対する満足度
と今後の重要度、市のイメ
ージを調査
6月上旬に郵送で依頼
6月30日 郵送回答期限
6月上旬に郵送で依頼
6月30日 郵送回答期限
3 総合戦略(素案)の地方創生たかさご意見交換会
日
時
地
区
場
所
参加者
1
平成 27 年 7 月 5 日(日)13 時~
中筋
中筋公民館
14人
2
平成 27 年 7 月 5 日(日)15 時 30 分~
米田
米田公民館
34人
3
平成 27 年 7 月 11 日(土)13 時~
高砂
高砂公民館
18人
4
平成 27 年 7 月 11 日(土)15 時 30 分~
阿弥陀
阿弥陀公民館
39人
5
平成 27 年 7 月 11 日(土)18 時 30 分~
曽根
曽根公民館
14人
6
平成 27 年 7 月 19 日(日)10 時~
北浜
北浜公民館
17人
7
平成 27 年 7 月 19 日(日)13 時~
伊保
伊保中央公民館
11人
8
平成 27 年 7 月 19 日(日)15 時 30 分~
荒井
市役所
計
9人
156人
65
4 総合戦略(素案)の市民意見募集(パブリックコメント)
時期
平成 27 年 7 月 6 日~8 月 5 日
応募者 18人
5 総合戦略(案)地方創生たかさご市民会議
時期 平成 27 年 8 月 23 日 16 時 30 分~ 文化保健センター中ホール
参加者 70人
6 総合政策審議会
日時
場所
第 1 回高砂市総合政策審議会
平成 27 年 5 月 26 日(火曜日)
午後 6 時から
高砂市ユーアイ福祉交流センター
(ユーアイ帆っとセンター)
第 2 回高砂市総合政策審議会
平成 27 年 6 月 23 日(火曜日)
午後 6 時から
高砂市ユーアイ福祉交流センター
(ユーアイ帆っとセンター)
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
6
議題
高砂市総合政策に関する条例について
高砂市総合政策審議会規則について
高砂市総合政策審議会の運営に関する規程(案)に
ついて
高砂市総合政策審議会の公開について(案)
高砂市総合戦略及び高砂市総合計画後期基本計画の
策定について
委員の変更について
部会の設置について
部会長、副部会長の選出
高砂市人口ビジョン(素案)について
高砂市総合戦略(素案)について
部会による審議
高砂市総合政策審議会「まち・きぼう部会」
平成 27 年 7 月 23 日(木)午後6時から
高砂市総合政策審議会「ひと・しごと部会」
平成 27 年 7 月 27 日(月)午後6時から
第3回高砂市総合政策審議会
平成 27 年 8 月 25 日(火曜日)
午後 6 時から
高砂市ユーアイ福祉交流センター
(ユーアイ帆っとセンター)
1
2
3
4
高砂市役所南庁舎2階 会議室1
高砂市役所南庁舎2階 会議室2
各種アンケート結果について
パブリックコメント等について
(仮称)高砂市人口ビジョン(案)について
(仮称)たかさご未来総合戦略(案)について
(庁内)
1 地方創生への職員提案募集
時期
平成 27 年 4 月~随時
応募者
14人
2 たかさご未来戦略推進本部
時期
平成 27 年 4 月~9 月
10 回開催
3 たかさご未来戦略推進本部庁内検討委員会
時期
平成 27 年 4 月~9 月
その他
6回開催
部長会議、室長会議で適宜検討
66
高砂市総合政策に関する条例
(目的)
第1条 この条例は、市の総合政策に関し必要な事項を定めることにより、市政の運営及び行政経営を
効果的に推進することを目的とする。
(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
⑴ 総合政策 行政経営プランを策定し、行政評価を実施することにより、総合計画を推進することを
いう。
⑵ 総合計画 将来における市のあるべき姿と進むべき方向についての基本的な指針であり、基本構想、
基本計画及び実施計画からなるものをいう。
⑶ 基本構想 市政の総合的かつ計画的な運営を図るために長期的な展望に立って定める構想をいう。
⑷ 基本計画 基本構想に基づき市政全般に係る政策及び施策の基本的な方向を総合的かつ体系的に
定める計画をいう。
⑸ 実施計画 基本計画に基づき施策を実現するための具体的かつ個別的な事業を定める計画をいう。
⑹ 行政経営プラン 持続可能な行政経営を行うため、市の行政全般に係る計画を勘案した上で定める
計画をいう。
⑺ 行政評価 総合計画及び行政経営プランで定めた項目について評価を行い、当該評価を得た項目を
改善していくことをいう。
⑻ 総合戦略 まち・ひと・しごと創生法(平成26年法律第136号)第10条に規定する市町村ま
ち・ひと・しごと創生総合戦略をいう。
(総合計画の策定)
第3条 市長は、市政の運営を効果的に推進するため、総合計画を策定するものとする。
2 市長は、総合計画のうち基本構想及び基本計画を策定し、又は変更しようとするときは、次条に規
定する高砂市総合政策審議会に諮問しなければならない。
3 市長は、総合計画のうち基本構想及び基本計画を策定し、又は変更しようとするときは、議会の議
決を経なければならない。この場合においては、市長は、あらかじめ、前項に規定する手続を経なけ
ればならない。
4 市長は、総合計画のうち実施計画を策定しようとするときは、基本計画に基づいて行うものとする。
(審議会)
第4条 市政の運営及び行政経営その他市政に関する重要な事項について、市長の諮問に応じ調査審議
し、又は意見を聴取するため、高砂市総合政策審議会(以下「審議会」という。
)を置く。
2 前項に定めるもののほか、審議会の組織及び運営に関し必要な事項は、規則で定める。
(行政経営プランの策定)
第5条 市長は、総合計画を推進するため、行政経営プランを策定するものとする。
2 市長は、行政経営プランを策定し、又は変更しようとするときは、あらかじめ、審議会の意見を聴
くものとする。
(行政評価の実施)
第6条 市長は、総合計画及び行政経営プランの進行管理を行うに当たって、行政評価を実施するもの
とする。
2 市長は、行政評価について、審議会の意見を聴くものとする。
(総合戦略の策定)
第7条 市長は、市におけるまち・ひと・しごと創生法第1条に規定するまち・ひと・しごと創生に関
する施策を総合的かつ計画的に実施するため、総合計画と整合をとりながら、総合戦略を策定するも
のとする。
2 市長は、総合戦略を策定し、又は変更しようとするときは、審議会の意見を聴くものとする。
(市民への周知)
第8条 市長は、総合計画、行政経営プラン及び総合戦略を策定し、若しくは変更し、又は行政評価を
実施したときは、速やかに、その内容を公表するものとする。
(総合計画との整合)
第9条 個別の行政分野における施策の基本的な事項を定める計画を策定し、又は変更しようとすると
きは、総合計画との整合を図るものとする。
( 委任)
第10条 この条例の施行に関し必要な事項は、別に定める。
67
高砂市総合政策審議会規則
(趣旨)
第1条 この規則は、高砂市総合政策に関する条例(平成27年高砂市条例第1号。以下「条例」とい
う。
)第4条第2項の規定に基づき、高砂市総合政策審議会(以下「審議会」という。)の組織及び運
営に関し必要な事項を定めるものとする。
(所掌事務)
第2条 審議会は、条例の定めるところにより、次に掲げる事項を調査審議し、又は意見を聴取する。
⑴ 総合計画(基本構想及び基本計画に限る。)の策定又は変更に関する事項
⑵ 行政経営プランの策定又は変更に関する事項
⑶ 総合計画及び行政経営プランの進行管理並びに行政評価に関する事項
⑷ 総合戦略に関する事項
⑸ その他市政に関し市長が重要と認める事項
(組織)
第3条 審議会は、委員30人以内で組織する。
(委員)
第4条 委員は、学識経験を有する者及び市民のうちから、市長が委嘱する。
2 委員の任期は、2年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
3 委員は、再任されることができる。
(会長及び副会長)
第5条 審議会に、会長及び副会長を置き、委員の互選によりこれを定める。
2 会長は、会務を総理し、審議会を代表する。
3 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるとき、又は会長が欠けたときは、その職務を代理する。
(会議)
第6条 審議会は、会長が招集し、会長が議長となる。
2 審議会は、委員の過半数が出席しなければ、会議を開くことができない。
3 審議会の議事は、出席した委員の過半数で決し、可否同数のときは、会長の決するところによる。
(部会)
第7条 審議会に、必要に応じて部会を置くことができる。
2 部会の委員は、会長が委員のうちから指名する。
3 部会に、部会長及び副部会長を置き、部会の委員の互選によりこれを定める。
4 部会長は、部会の事務を掌理する。
5 副部会長は、部会長を補佐し、部会長に事故があるとき、又は部会長が欠け たとき は、その職務
を代理する。
(意見の聴取等)
第8条 審議会は、必要があると認めるときは、委員以外の者の出席を求め、意見又は説明を聴くこと
ができる。
(資料の提出等の要求)
第9条 審議会は、その所掌事務を遂行するため必要があると認めるときは、市の行政機関に対し、資
料の提出、説明及び調査を求めることができる。
(庶務)
第10条 審議会の庶務は、企画総務部経営企画室において処理する。
(補則)
第11条 この規則に定めるもののほか、審議会の運営に関し必要な事項は、審議会が定める。
68
高砂市総合政策審議会
区分
分野
氏
いとう
1
神頭
つづき
市民団体
7
信原
智彦
まえだ
えいいち
よしや
市民
かつのり
あきら
吉屋 章
12
いしざき
あきよし
石﨑
章禎
おおいし
けんた
大石
健太
きざわ
いっぺい
木澤 一平
13
市民
14
にし
みさき
西
美咲
にしかわ
こうき
西川
幸樹
にしむた
15
かずこ
西 牟田 和子
ばば
16
けいこ
馬場 圭子
ふじわら
17
学
大学
20
商業
21
工業
産
23
○
◎
農業
漁業
金
金融機関
ひでのぶ
藤原
英修
たばた
かずひこ
田端 和彦
やまぐち
たかひで
山口
隆英
もりもと
ゆきよし
森本
幸吉
いながき
なおと
稲垣
まつお
直人
ただし
松尾 正
まつもと
松本
おの
つとむ
力
たかし
小野 崇
はま
あつし
破魔 淳司
26
労
労働団体
27
言
マスメディア
28
30
ともひこ
山名 克典
11
29
美智代
まさゆき
のぶはら
やまな
10
25
みちよ
前田 栄一
8
24
※
都築 正之
6
22
稔
かんとう
5
19
稲垣
植原 敏行
4
18
みのる
うえはら としゆき
3
9
たかし
いながき
国
官
県
県
やまぐち
みつかず
山口
光一
かどの
たかひろ
門野 隆弘
たかはし
髙橋
まき
まさる
勝
たかし
真木 高司
いまい
まさなお
今井 雅尚
(敬称略
50 音順)
所属団体等
伊藤 隆
2
委員名簿
名
部会
高砂市老人クラブ連合会
2
高砂市民生委員児童委員協議会
2
高砂市社会福祉協議会
※冨士原 一成(平成 27 年 5 月 31 日まで)
2
高砂市連合婦人会
1
高砂市子ども会育成会連絡協議会
2
高砂市観光協会
1
高砂市連合自治会
2
高砂市医師会
2
高砂青年会議所
1
公募市民
2
公募市民
1
公募市民
1
公募市民
2
公募市民
2
公募市民
2★
公募市民
1★
公募市民
1
兵庫大学教授
2☆
兵庫県立大学教授
1☆
高砂商工会議所
1
三菱日立パワーシステムズ株式会社
1
兵庫南農業協同組合
1
高砂市漁業組合連合会
1
三井住友銀行株式会社加古川支店
1
但陽信用金庫地域創生部観光・地域支援課
1
連合東播地域協議会
2
神戸新聞社東播支社
1
加古川公共職業安定所長
1
東播磨県民局長
2
兵庫県加古川健康福祉事務所長
2
◎会長
○副会長
(平成 27 年 5 月 26 日委嘱 任期 2 年間)
部会1「ひと・しごと部会」 部会2「まち・きぼう部会」
☆部会長 ★副部会長
69
たかさご未来戦略推進要綱
(目的)
第1条 本市における人口減少、少子高齢化及び地域活性化の課題に対し、全ての庁内関係部局及び職
員が連携し総合的に課題解決に取組み、本市の特色を活かした高砂市総合政策に関する条例(平成2
7年3月高砂市条例第1号)第7条に規定する総合戦略(以下「総合戦略」という。)を策定し、も
って将来にわたって、みんなが幸福感をもって生活していける活力ある住みやすいまちを維持してい
くための全庁的な施策を推進していくことを目的とする。
(本部)
第2条 前条の目的を達成するため、たかさご未来戦略推進本部(以下「本部」という。
)を置く。
2 本部の所掌事務は、次のとおりとする。
(1)人口ビジョン及び総合戦略(以下「総合戦略等」という。
)の策定及び変更に関すること。
(2)総合戦略の推進に関すること。
(3)その他総合戦略等に係る重要事項に関すること。
(組織)
第3条 本部は、本部長、副本部長及び本部員をもって組織する。
2 本部長は市長をもって充て、副本部長は副市長、教育長、水道事業管理者及び病院事業管理者をも
って充てる。
3 本部員は、高砂市意思決定及び連絡調整並びに情報伝達機関設置要綱(昭和43年高砂市訓令第1
7号、以下「設置要綱」という。)第3条第2項に規定する者をもって充てる。
(本部長及び副本部長)
第4条 本部長は、本部を統括する。
2 副本部長は、本部長を補佐する。
3 本部長に事故があるときは、市長が指名した副本部長がその職務を代理する。
(会議)
第5条 本部の会議は、本部長が必要に応じて招集し、これを主宰する。
2 本部長は、必要があると認めるときは、本部員以外の職員を会議に出席させることができる。
(庁内検討委員会)
第6条 本部に庁内検討委員会を置く。
2 庁内検討委員は、設置要綱第5条第2項に規定するものの中から本部長が指名する。
3 庁内検討委員会に委員長、副委員長を置く。
4 委員長は、企画総務部経営企画室地方創生担当参事をもって充て、副委員長は、企画総務部経営企
画室長をもって充てる。
5 庁内検討委員会の会議は、委員長が主宰する。
6 委員長は、必要があると認めるときは、関係職員の出席を求め、説明又は意見を聴くことができる。
(庁内検討委員会の所掌事務及び報告)
第7条 庁内検討委員会は、本部長の命により、次の所掌事務にあたる。
(1)総合戦略等の原案の策定に関すること。
(2)総合戦略の進捗状況の把握及び総合戦略等の見直しに関すること。
(3)総合戦略に係る施策の調査又は研究に関すること。
(4)総合戦略等の推進に関する組織及び体制の調査、研究並びに職員の意識高揚に関すること。
2 委員長は、前項の規定により行った事項について、その結果を本部長に報告しなければならない。
(ワーキング部会)
第8条 庁内検討委員会にワーキング部会を置き、庁内検討委員会から指示された事項のほか、総合戦
略等に関する施策の具体的な調査及び研究等を行う。
2 ワーキング部会は、複数設置することができる。
3 ワーキング部会員は、庁内検討委員会を経て委員長が指名する。
4 ワーキング部会に部会長及び副部会長を置く。
5 ワーキング部会の会議は部会長が主宰する。
6 部会長は、会議の結果を庁内検討委員会に報告しなければならない。
7 部会長は、必要があると認めるときは、関係職員の出席を求め、説明又は意見を聴くことができる。
(職員)
第9条 市の職員は地域の未来を創生していくことを念頭に置き、積極的に総合戦略等の策定に参画し、
他部署と協力・協働を行いながら施策の推進を図るものとする。
(補則)
第 10 条 この要綱に定めるもののほか必要な事項は、市長が別に定める。
70
製作:高砂市フィルムコミッション
たかさご未来総合戦略
平成27年(2015 年)9月
発行
〒676-8501
電
高砂市
兵庫県高砂市荒井町千鳥 1 丁目 1 番 1 号
話 079-442-2101(代表)
FAX 079-442-2229
URL http://www.city.takasago.hyogo.jp
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