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第5章 豊かな人間性と未来を切り拓く力をはぐくむ教育の振興 次の時代
5 第 章 豊かな人間性と未来を切り拓く力をはぐくむ教育の振興 次の時代を担う子どもたちの成長は、すべての市民の願いです。 現在、いじめや不登校、青少年犯罪の低年齢化など、子どもたちを取り巻く環境 は、憂慮すべき状況となっており、学校はもとより、家庭や地域の教育力を高め、社 会全体で子どもたちの健やかな成長を支える仕組みづくりが求められています。 一方、少子高齢化、情報化の進展や経済的格差の拡大など、社会が著しく変化 する中で、生涯を通して健康で生きがいのある人生を求める意識が高まるととも に、社会の変化に対応するために必要な知識・技能を習得することが必要となって います。 そこで、今後は、次代を担う子どもたちが、将来の夢や希望を抱いて、自らの力で 未来を切り拓いていくことができるよう、豊かな人間性や社会性、自主性をはぐくむ 学校教育の推進を図るとともに、学校、家庭、地域社会が連携して、子どもたちを 育てるための取り組みを進めていきます。 また、すべての市民がいつでもどこでも自分に合ったかたちで学び、スポーツに 親しめる機会を充実するとともに、その成果を社会に還元し、社会全体の教育力の 向上につながるような環境づくりに取り組みます。 さらに、熊本城をはじめとする多くの歴史的文化遺産の適正な保存管理・整備を 図りながら、市民が本市の歴史にふれる機会を拡充し、郷土への理解を深めます。 政策の体系 生 き る 力 を は ぐ くむ 学 校 教 育 の 推 進 生 涯 を 通 し た 学 習 ・ス ポ ー ツ の 振 興 歴 史 的 文 化 遺 産 の 継 承 と活 用 章の目標 生きる力を備えた子どもたちを育成するとともに、市民が豊かな人生を送ること ができるよう、教育の環境を整備する。 成果指標 教育環境(学校教育、生涯学 習、スポーツ、歴史文化)に満足 している市民の割合 単位 学校教育 生涯学習 スポーツ 歴史文化 71 % % % % 基準値 (H20) 24.0 35.4 31.9 40.5 目標値 (H25) (H30) 30 35 40 45 35 40 45 50 5章 第 第1節 生きる力をはぐくむ学校教育の推進 子どもの個性や能力を伸ばし、 豊かな人間性やたくましさをはぐくむ 現状と課題 ■ 今日、子どもたちには、自立心の欠如や人間関係の希薄化、学ぶ意欲や体力の低下、自然体験の 不足等が指摘されています。 そのため、確かな学力や豊かな人間性など、生きる力を備えた子どもたちの育成や教職員の指導力 向上など、学校教育の充実が求められています。 ■ また、少子化や都市化の進展に伴い、家庭や地域の教育力が低下するとともに、学校においても、 いじめや不登校、子どもたちの安全確保の問題などの様々な教育課題が生じています。 ■ そこで、今後、学校・家庭・地域社会の連携を図りながら、子どもたちの個性や能力を伸ばし、豊かな 人間性やたくましさをはぐくむ教育の充実を目指すとともに、安全で良好な教育環境の充実に努め る必要があります。 基本方針 ■ 確かな学力の向上を図ります。(A) ■ 豊かな人間性や健やかな体の育成を図ります。(B) ■ 安全で良好な教育環境を整備します。(C) ■ 学校・家庭・地域社会の連携を推進し、社会全体で子どもたちを育てます。(D) ≪成果指標≫ 単位 小学5年生 学校が楽しいと感じる子どもの割合 % 中学2年生 「全国標準学力検査NRT(集団基準準拠検査)」 小学6年生 偏差値 中学3年生 体力・運動能力テストで全国平均に達している項目数 小学生 中学生 - - 基準値 目標値 目標値 (H20) (H25) (H30) 81.5 83 85 (H19) 71.1 73 75 (H19) 53.3 維持向上 維持向上 53.8 28/96 38/96 48/96 20/54 24/54 27/54 学校施設の耐震化率 % 51.2 80 100 小中学校の学校支援ボランティアにおける延べ活動者数 人 24,045 (H19) 30,000 35,000 72 ☆協働と自主自立によるまちづくりを進めるための役割分担 主 体 施策の成果向上に向けた主体別の取り組み A ○学校教育に対する認識や理解を深め、学習活動に協力します。 市民 ○家庭で子どもと接する機会を増やし、子どもの様々な思いを受けとれるよう心 がけます。 B ○地域であいさつを交わしたり、スポーツに親しんだりする機会をつくります。 ○子どもたちの模範となるよう、社会人としてのルールやマナーを守ります。 ○子どもたちに携帯電話等情報機器の正しい取り扱いなどを指導します。 C ○校内美化など、教育環境の整備に協力します。 ○こどもひなんの家や安全パトロールに参加するなど、子どもたちを見守ります。 ○PTA活動や学校支援ボランティア活動などへ積極的に参加します。 D ○学校・地域団体とともに子どもたちに関する情報を共有し、教育活動を支援し ます。 A ○学校教育に対する認識や理解を深め、学習活動に協力します。 市 B 民 ○地域のスポーツ活動や文化活動へ子どもたちを積極的に参加させます。 ○学校行事などの教育活動に参加します。 地域団 体・NPOな ○校内美化など教育環境の整備に協力します。 等 ど C ○安全パトロールに取り組むなど、子どもたちの安全確保に協力します。 ○子どもを対象とした行事や活動を行い、参加を呼びかけます。 D ○学校・保護者とともに子どもたちに関する情報を共有し、教育活動を支援しま す。 A ○教職員の社会体験研修に協力します。 B ○子どもの職場体験学習の機会の提供など、教育活動に積極的に協力します。 事業者 ○施設設備の安全点検に協力します。 C ○こどもひなんの家の設置など、子どもたちの安全確保に協力します。 ○安心安全な食材の提供に努めます。 D ○学校教育に対する認識や理解を深め、教育活動に協力します。 ○従業員の学校支援ボランティアやPTA活動などへの参加に協力します。 ○一人ひとりを大切にする教育の充実に取り組むとともに、教職員の指導力向上 と学校運営の充実に努めます。 A ○大学などと連携し、時代の変化に対応できる人材の育成に努めます。 ○国際理解、環境、情報など、新たな時代に対応した教育を充実します。 ○自分たちの暮らす郷土や地域についての学習機会を充実します。 行 政 B ○人権教育の推進や道徳教育、特別支援教育を充実します。 ○食を通した教育活動や子どもたちの体力向上に努めます。 C ○安全な学習施設の整備に努めます。 ○関係機関や地域との連携を図り、子どもたちの安全確保に努めます。 ○学校支援ボランティアの周知を図り、ボランティア活動を推進します。 D ○学校に関する情報を家庭・地域社会へ積極的に発信するなど、開かれた学校 づくりに努め、連携協力して諸問題の解決に取り組みます。 73 ≪施策の体系≫ 【施策の目標】 子どもの個性や能力を伸ばし、豊かな人間 性やたくましさをはぐくむ 【事業展開の基本方針】 【主な取り組み】 確かな学力の向上(A) 学ぶ楽しさや分かる喜びのある教育 の推進 教職員の指導力の向上 豊かな人間性、健やかな体の育成(B) 豊かな心をはぐくむ教育の推進 健康づくりの推進 安全で良好な教育環境の整備(C) 学習施設の整備 子どもたちの安全・安心の確保 学校・家庭・地域社会の連携の推進(D) 家庭や地域社会の学校教育活動への 参画・支援 ≪事業の概要≫ 【学ぶ楽しさや分かる喜びのある教育の推進】 ① 少人数学級や少人数指導など、個に応じたきめ細やかな指導を通して、一人ひとりを大切にする授 業の確立を図るとともに、学ぶ意欲と確かな学力の向上を図ります。 ② 国際理解、環境、情報など、新たな時代に対応した教育を充実します。 【教職員の指導力の向上】 ① 学校教育の活性化を図るための研究を推進するとともに、授業内容や指導法の研修を効果的に行 うことで、すべての教職員の指導力の向上を図ります。 【豊かな心をはぐくむ教育の推進】 ① 生命を大切にする心や美しいものに感動する心、感謝する心や郷土を愛する心など、豊かな心をは ぐくむために、自然体験や農業・漁業等の勤労体験など、様々な体験的学習や道徳教育を充実しま す。 ② いじめや不登校などで悩んでいる児童生徒及び保護者等の相談に応じ、問題解決の支援を行いま す。 ③ 子どもたちの人権に関する理解を深め、豊かな人権感覚を育て、自分を大切にするとともに他の人 を大切にする人権教育の充実を図ります。 ④ 特別な支援を必要とする児童生徒に対して適切な支援を行うため、個別の指導計画の作成・活用 等を通して、特別支援教育の充実を図ります。 【健康づくりの推進】 ① 子どもたちが生涯にわたって健康で安全な生活を送るため、基本的な生活習慣を身につけさせると ともに、体力づくりや食育を推進します。 【学習施設の整備】 ① 安全で良好な学習環境を確保するため、過大規模校の解消や校舎・体育館の耐震化など施設・設 備の改善をさらに進めます。 【子どもたちの安全・安心の確保】 ① 学校内外における子どもたちの安全確保を図るため、地域社会や関係機関と連携して、子どもが安 全に安心して過ごせる環境整備を進めるとともに、安全教育の充実を図ります。 【家庭や地域社会の学校教育活動への参画・支援】 ① 学校支援ボランティア制度などを活用し、様々な学校教育活動の中で地域の方々の特技や専門性 を生かしながら、家庭・地域社会と連携した学校づくりを進めます。 74 5章 第 第2節 生涯を通した学習・スポーツの振興 生涯を通して学び、 スポーツに親しむ環境をつくる 現状と課題 ■ 少子高齢化、情報化等の進展に伴い、心の豊かさや生きがいのための学習、新たな知識や技術の 習得など、様々な学習活動の機会を求める市民のニーズが高まっています。そこで、市民の生活向 上や自己の充実・啓発のため、多様な学習の機会の提供を行うとともに、学習の成果を適切に生か す仕組みづくりが必要となります。 ■ また、日常生活で体を動かす機会が減少する中にあって、体力の向上やストレスの解消、生活習慣 病の予防、さらには地域の連帯感の醸成という観点からも、生涯にわたりスポーツに親しむことがで きる機会を拡充していくことが求められています。 基本方針 ■ 生涯を通して学べる機会を拡充し、学んだことを社会に生かすことができる環境を整備します。(A) ■ だれもが健康で、生涯にわたりスポーツに親しむことができるスポーツライフの実現に努めます。 (B) ≪成果指標≫ 単位 基準値 目標値 目標値 (H20) (H25) (H30) 過去1年間に生涯学習を行った市民の割合 % 42.4 45 50 週1回以上(1回30分以上)のスポーツ(軽い運動を含 む)をしている市民の割合 % 50.5 55 60 75 ☆協働と自主自立によるまちづくりを進めるための役割分担 主 体 施策の成果向上に向けた主体別の取り組み ○公民館講座や出前講座などを活用して、自ら進んで学習活動を行います。 A ○学習の成果を家庭教育やボランティア活動等を通して地域社会に生かしま す。 市民 ○スポーツ活動に率先して参加し、生きがいづくり、健康づくりに努めます。 ○競技者としての能力を生かして、運動部活動や総合型地域スポーツクラブなど B で、スポーツ指導を行います。 ○施設の安全な管理運営に協力します。 ○社会教育関係団体等は、それぞれが持つ専門性や知識、技術力を生かし、市 民の地域活動への参加や青少年の教育に役立つ実践的な学習プログラムを開 A 発・提供します。 ○学校や地域団体間との連携により、家庭教育支援等の様々な取り組みを行い ます。 市 地域団 民 体・NPOな ど 等 事業者 ○スポーツ競技団体等が持つ専門性や知識、技術力や組織力を生かし、競技 大会の開催やスポーツプログラムの開発・提供などに努めます。 ○校区体育協会や総合型地域スポーツクラブ等のスポーツ団体は、スポーツ教 B 室や各種大会の開催などにより、気軽にスポーツができる機会を提供し、地域の 交流を図ります。 ○生涯スポーツを通じ、子どもたちの体力づくりや高齢者の健康づくり、世代間 交流などを促進します。 ○民間教育事業者は、市民のニーズの変化に的確に対応し、多様な学習の機 会を提供します。 A ○一般企業は、社会貢献事業の一環として、市民向けのシンポジウムや講演会 など、市民が学習する機会の提供に努めます。 ○一般事業者をはじめ、スポーツ選手やスポーツ施設を有する事業者等は、市 B 民を対象としたスポーツ教室など、スポーツ活動の支援を行うとともに、運動施設 の開放に努めます。 ○関係機関とのネットワークづくりを通して、市民のニーズにあった学習機会の充 実と学習情報の提供に努めます。 A ○学習の成果をボランティア活動や地域づくりに生かせるよう、環境整備に努め ます。 行 政 ○総合型地域スポーツクラブなどの活動を支援します。 ○生涯スポーツを通じ、子どもたちの体力づくりや高齢者の健康づくり、世代間 交流などを促進します。 B ○スポーツ関係機関とのネットワークづくりを通して、市民ニーズにあったスポー ツに親しむ機会の充実と市民へのスポーツ情報の提供に努めます。 ○市民のニーズを踏まえて、施設の整備や、適正な管理運営に努めます。 ○利用しやすい予約・案内システムを作ります。 76 ≪施策の体系≫ 【施策の目標】 生涯を通して学び、スポーツに親しむ環境をつくる 【事業展開の基本方針】 生涯を通して学べる学習環境の整備(A) 【主な取り組み】 学習活動支援のための総合的なネット ワークづくり 公民館・図書館・博物館の機能充実 青少年の体験・交流活動の推進 豊かなスポーツライフの実現(B) 地域スポーツ活動の支援 競技力の向上 スポーツ施設の整備 ≪事業の概要≫ 【学習活動支援のための総合的なネットワークづくり】 ① 民間教育機関等とのネットワーク化を進めるとともに、学校やPTA、地域団体との連携を図り、学習 情報の収集・発信及び学習機会の提供に努めます。 ② 家庭の教育力向上のため、学校やPTA、地域との連携を図り、学習活動支援や啓発に努めます。 【公民館・図書館・博物館の機能充実】 ① 生涯学習の拠点施設としての機能充実を図り、市民のニーズに応じた学習機会やサービスの提供 に努めます。 ② 熊本駅前「東A地区」情報交流施設内に情報図書館を整備し、新たな図書館ネットワークサービス 網を構築するとともに、図書館サービスの拡充・強化に努めます。 ③ 博物館のプラネタリウム投影システムを更新し、楽しく星座や歴史、文化を学べる環境を整備しま す。 【青少年の体験・交流活動の推進】 ① 野外教育施設の機能充実等による自然体験活動や、国内外友好都市等との青少年交流を推進し ます。 【地域スポーツ活動の支援】 ① いつでも、だれでも、どこででも、多様なスポーツに親しめるよう、校区体育協会、総合型地域スポー ツクラブなどの地域団体によるスポーツ活動を支援します。 【競技力の向上】 ① 国際・全国的なスポーツ大会、合宿誘致に取り組み、高度な技術にふれる機会を提供するとともに、 多くの市民にスポーツの魅力を伝えます。 ② 競技団体などの指導者養成を支援するとともに、スポーツ医科学の導入により、スポーツ愛好者から 競技者まで個人の体力や技術力に応じた運動メニューの提供などを進めます。 【スポーツ施設の整備】 ① 多くの市民がスポーツに親しめるよう、安全かつ快適な施設の管理に努めるとともに、予約システム の改善や有効利用を進めます。 ② スポーツ種目の多様化などのニーズに応じた施設整備や備品購入などにより、施設の充実に努めま す。 77 5章 第 第3節 歴史的文化遺産の継承と活用 文化財を適正に保存・整備・活用し、郷土への愛着を深める 現状と課題 ■ 本市には、熊本城や池辺寺跡などの多くの歴史的文化遺産が残っており、これらは郷土の歴史や 文化を理解する上で欠くことのできないものであることから、史跡などの計画的な整備が求められて います。 ■ そこで、今後とも市民と協働して、適正な保存・整備に努めるとともに、関係機関との連携を図り、本 市の歴史的文化遺産を広く生かしていく必要があります。 基本方針 ■ 史跡などの歴史的文化遺産を保護し、適正な保存整備を進めます。(A) ■ 歴史的文化遺産にふれる機会を拡充することにより、市民の郷土に対する理解と愛着を深めま す。(B) ≪成果指標≫ 単位 基準値 目標値 目標値 (H20) (H25) (H30) 文化財指定件数 件 233 270 300 過去1年間に歴史的文化遺産にふれた市民の割合 % 50.7 55 60 78 ☆協働と自主自立によるまちづくりを進めるための役割分担 主 体 施策の成果向上に向けた主体別の取り組み A ○文化財への理解を深め、大切にします。 ○文化財清掃活動など、ボランティア活動に参加します。 市民 ○歴史講座、史跡めぐり、発掘調査現地見学会などの文化財にふれる行事に積 B 極的に参加します。 ○郷土の文化財や史跡などに親しみふれ合い、理解と愛着を深めます。 市 地域団 民 体・NPOな ど 等 ○地域にある文化財保存のための活動を行います。 A ○伝統芸能保存団体は、後世に正しく伝統を保存・継承するための活動を行い ます。 ○文化団体は、積極的に地域の歴史に関する勉強会や講座を開催し、市民の 郷土に対する理解を深めます。 B ○地域にある文化財や名所・旧跡などを紹介する取り組みを積極的に行いま す。 ○文化財清掃活動など、ボランティア活動に参加します。 A ○埋蔵文化財についての法令を順守し、適切に対応します。 ○文化財の保存や継承に対し、積極的に支援します。 事業者 B ○熊本の歴史や文化財について、研修会や会議などを通して、歴史や文化財に ついての認識を深めます。 ○地権者などの理解や協力を得ながら、計画的な文化財の保存・整備を進めま す。 A ○発掘調査などにおいて、市民への情報提供に努めます。 ○伝統芸能保存団体に対して、保存・継承のため人材育成などへの支援を行い ます。 行 政 ○ホームページなどを活用し、文化財の種類、名称、指定の意義など分かりやす い情報の提供に努めます。 ○歴史講座、史跡めぐり、現地見学会など、子どもたちをはじめ、広く市民の文 B 化財にふれる機会を作ります。 ○市民が文化財や史跡を身近に感じふれ合うことができるよう、名所旧跡等での 案内板の整備などの周辺環境の整備やアクセス向上等に努めます。 79 ≪施策の体系≫ 【施策の目標】 文化財を適正に保存・整備・活用し、郷土への愛着 を深める 【事業展開の基本方針】 【主な取り組み】 史跡等文化財の保存と整備(A) 文化財の調査と保存整備 熊本城の保存管理と環境整備 埋蔵文化財の保存と発掘調査 歴史的文化遺産にふれる機会の拡充 (B) 文化財・埋蔵文化財の活用 記念館の管理運営と整備充実 ≪事業の概要≫ 【文化財の調査と保存整備】 ① 有形文化財や史跡・名勝・天然記念物など、市民共有の貴重な歴史的文化遺産を調査し、適正に 保存します。 ② 伝統芸能などの無形文化財については、継承・保存を支援します。 ③ 池辺寺跡や川尻船着場などを適正に保存し、整備を進めます。 【熊本城の保存管理と環境整備】 ① 特別史跡熊本城跡を適正に保存管理するとともに、建造物の復元整備や、緑化・景観保護などの 環境整備を進めます。 【埋蔵文化財の保存と発掘調査】 ① 貴重な国民的文化遺産である埋蔵文化財の保存に努めるとともに、必要な発掘調査を行います。 【文化財・埋蔵文化財の活用】 ① 歴史講座や史跡めぐり、発掘現場説明会など、市民が文化財にふれる機会を充実させます。 【記念館の管理運営と整備充実】 ① 横井小楠記念館、夏目漱石内坪井旧居、徳富記念園など、記念館等の整備・充実を図り、歴史・学 習施設として活用します。 80