Comments
Description
Transcript
(尿)が気になる人
プチ健診を受けられた人へ <⑧おしっこ(尿)が気になる人> あなたが今回受けられました検査についての説明です。参考にしてください。 尿蛋白 基準値:(-) 腎臓や尿管などに障害があると尿中に蛋白が出てきます。障害がなくても、激しい運 動や寒さ、精神的な興奮、強いストレスなどによって尿蛋白が出る事があります。ま た、風邪などで発熱があると尿蛋白が出る事があります。子供では、立っている時に蛋 白が出るが、横になっている時には出ない起立性蛋白尿がかなり多く見られます。尿に 蛋白が出ている時には再検査が必要で、持続的に出ている場合は、腎炎やネフローゼ症 候群などの腎臓の病気が疑われます。 尿糖 基準値:(-) 血糖値が一定限度を超えると腎臓から多量の糖が尿に漏れ出てきます。尿糖は糖尿病 の診断の第一歩となります。尿糖が陽性ならば糖尿病が疑われますが、この検査だけで 糖尿病と診断することはできません。空腹時血糖や HbA1c などの検査と合わせて判定 されます。 尿潜血 基準値:(-) 腎臓や尿管、膀胱など、尿の通り道となる臓器に異常があると、尿の中に血液が混ざ ってくることがあります。これを尿潜血といいます。赤血球が大量に出てくる時は肉眼 でも赤さがわかる血尿となりますが、自覚症状がなく、肉眼で見てもわからない程度の 血尿は顕微鏡的血尿といいます。生理中の女性の場合は、その血液が混入することがあ りますので、生理中である事を伝えるか、生理後に検査すると良いでしょう。 検査結果を見る時の注意 基準値は、登米市民病院で 使用しているものです。 基準値は施設や性別、年齢 などで異なることがあります。 また、検査項目によっては、 検査方法や単位などが異なる ことがありますので、検査結果 を他の施設のものと比べる時 などはご注意ください。 登米市民病院は、平成 25 年度 日本臨床衛生検査技師会臨床検 査精度管理調査に参加し、A 評価 の認定を受けています。 「尿ができるしくみ」 腎臓内の血液をろ過して、必要な栄養素と老廃物を振り分ける 1 日約 1.5 リットルも排出する尿は、腎臓に集められた血液の老廃物をろ過したものです。腎臓は私た ちの健康に欠かすことができない、血液を浄化する「ろ過装置」なのです。つまり、尿の状態を確認 することは、自分の体の健康状態を知るバロメーターにもなるということなのです。 毎日心臓から送り出される血液の5分の 1 は、腎臓内に流れて老廃物が取り除かれます。腎臓にあ る血液をろ過するフィルターの役割をする膜を通して、必要なものと不要なものに分類するというし くみです。このフィルターでろ過されるのは、水分・血漿・老廃物などで、白血球・赤血球・血小板 などはろ過されません。ろ過される尿の元になる物質(原尿)は、1日に約 160 リットルにもなります。 原尿は、尿細管という管の中を通過しますが、この時に原尿に含まれるブドウ糖・アミノ酸・ナトリ ウムなど体に必要な栄養素や水分などの 99%が再吸収され、100分の 1 ほどの量になります。尿 細管は、尿を作るだけでなく、体に必要な栄養成分を必要に応じて再吸収する大切な働きをしている のです。 人工透析とは・・・? 腎臓の働きが 10%以下になると、血液のろ過が充分に行えず、水分や老廃物のコントロールができなくなっ てしまいます。そのような場合に、人工的に血液の浄化を行うのが、透析療法なのです。透析療法には下記の 2 種類があります。 ◆血液透析 血液透析器(ダイアライザー)を通して、血液を体内から取り出し、血液中の老廃物や余分な水分を取り 除き、浄化された血液を体内に戻す方法です。 ◆腹膜透析 お腹の中に透析液を入れ、体内で血液を浄化する方法です。 プチ健診で異常が見つかったら、お早めに医療機関の受診をお勧めします(保険診療) 。その 際は、必ずプチ健診の結果をお持ちください。当院には複数の診療科がありますのでご利用 ください。 お問い合わせ 登米市立登米市民病院 事務局(医事係) 0220-44-4735