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東日本大震災における石巻医療圏での災害活動 を通じた
東日本大震災における石巻医療圏での災害活動 を通じた災害拠点病院の活動指針の検討 事業代表者:前田 裕仁 組 織:大学院医学研究科 災害・救急医学分野 西山 隆 山田 克己 岡田 直己 安藤 維洋 大坪 里織 西村 与志郎 西村 佑翼 □概要 阪神淡路大震災を経験した神戸大学 附属病院と、東北大震災で被災地医療支援を行った 東北大学附属病院が、東北大学 の関連病院である石巻赤十字病院の活動の実際を分析、 実際の災害時に機能し得る災害 拠点病院の活動指針を検討します。 □計画・方法 東北大学病院総合地域医療教育支援部 石井 正教授からは災害時のマネージメントにつ いて、前石巻日赤病院 土屋医師からは災害時の現場医療を報告いただきました。 ●14:50頃災害医療対策本部を立ち上げレベル3を宣言 ●15:25 トリアージエリア設置開始 ●15:32 損傷状況の確認、職員.入院患者の安否を確認 ●15:43 トリアージエリア設置完了、被災者対応開始 →発災から 初動体制の確立まで57分 発災後の石巻赤十字病院 上記より、今後の災害対応について、平素施行すべき組織構築と我々震災を経験したものが 行うべきこととして指針作成を推奨いただきました。 次の大災害への備え ●我々経験者がやらなければならないこと ① コーディネーション技術の伝承 →コーディネート研修会 ②合同救護チーム本部ブレーン・ロジのプール→ 次の 災害時にラインで派遣 ③ 連携企業と医療者との仲介役 2012/3/11 災害医療ACT研究所(NP○法人)を設立 ざ ●救護体制の command and controlの確立 ●毎日の方針の決定 ●組織運営のノウ八ウの教示 ●エリア調整などの雑務 ●中長期的な見通しの協議 ●今後の戦略の検討 □今後の展開 今回代表者は熊本震災の際にDMATとして派遣された折に本検討を生かして、熊本赤十字病 院での医療支援では救命センターの本部に入り、組織の再構築のアドバイスを行い、かつ DMAT隊員と現場スタッフとのcollaboration調整業務を行いました。 次の大災害への備えとして、宮城県第三期地域医療再生計画事業RASECC‐GM(rapid Assessment System of evaluation Condition feat Gonryo Miyagi)の計画が進行中です。平成28 年度では、看護職の観点から、災害現場でのマネージメントについて検討する予定にしてお ります。