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肺がんのリスク~タバコと肺がん~ * 肺がん検診のススメ *

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肺がんのリスク~タバコと肺がん~ * 肺がん検診のススメ *
健康だより No.218
肺がんのリスク~タバコと肺がん~
2011.4・5・6 月号
肺がんの危険因子は、やはりタバコです!!
肺がんについて~がん検診を受けましょう~
平成 21 年の主な死因別死亡数の割合をみてみると、悪
性新生物、つまり「がん」が約 3 割を占めています。「が
ん」とは、体の中の正常な細胞が変異を起こすことによ
って発生した、異常な細胞(がん細胞)の集団のことです。
最近、がんの発生と遺伝子の異常について研究が進ん
でいますが、細胞がなぜがん化するのかまだ十分には
分かっていません。また、一生涯のうちに「がん」に罹患
する可能性は 『男性 46.3% 女性 34.8%』 と言われて
います。
悪性新生物(がん)の主な部位別死亡率(人口10万対)の年次推移
男
70
肺
60
60
50
胃
50
40
肝
40
胃
30
30
大腸
20
20
10
10
0
0
肺
大腸
肝
乳房
子宮
30
昭和‥年
・
40
・
50
・
60
2
平成・年
7
・
17
21
30
昭和‥年
・
40
・
50
・
60
2
7
・
17
肺がん患者の 80~85%は喫煙者。
肺がんになる危険率は非喫煙者の 10~20 倍。
喫煙開始年齢が若いほど喫煙量が多いほど肺がんリスクは高い。
禁煙をした場合、喫煙を継続した場合に比べ肺がんリスクは低下し、
禁煙年齢が低いほどその効果は大きい。
・ 受動喫煙者は非受動喫煙者に対して肺がんになる危険率は増加。
・ 喫煙指数が同じ場合には女性の方が肺がんになる危険率が高い。
「喫煙しない、早く禁煙する」ことが大事です
* 肺がん検診のススメ *
肺がんは治りにくいがんの1つですが、早く見つかると治る可能性がありま
す。治療技術が進歩し、早期のうちに発見して治療すれば約8割が治るよう
になりました。無症状のうちに検診を受診した人では、早期の肺がんが発見
される可能性が高いことが知られています。
しかし、山口県の肺がん検診実施状況では平成 18 年度は 24.5%で、平
成 20 年度では 17.3%と低くなっています。
今まで行われてきた検診を毎年受けることは、日本では、肺がん死亡に
関して、利益が丌利益を上回ることが明らかにされています。
女
80
70
・
・
・
・
21
平成・年
男の「肺」は上昇傾向が著しく、平成 5 年に「胃」を上回って第1位となっています。
また、女の「大腸」と「肺」は上昇傾向が続いており、「大腸」は平成 15 年に「胃」を上
回って第1位となっています。
40 歳以上の方は、
年に 1 回、肺がん検診を受診しましょう!!
検診は結果が怖いから受けたくない….のではなく、
先の自分自身の健康を考え、ぜひ受診してください。
周防大島町のがん検診について、疑問・質問などございましたら、
お気軽に健康管理室・健康管理センターまでお問合せください。
☆ 山口県の市町村別肺がん死亡率(対 10 万人)(H19+H20)をみると、
周防大島町は高齢者が多いこともあり、93.9 で 2 位となっています。
(※ 加齢に伴い、肺がんに罹る可能性が高くなると言われています。)
参考文献:厚生労働省HP、
「肺がんについて」松本 常男 先生
発行機関:大島病院
橘病院
東和病院
作成担当:東和病院附属健康管理センター
岩田
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