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不動産登記暫定条例の施行

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不動産登記暫定条例の施行
不動産登記暫定条例の施行
2015 年 3 月 1 日から不動産登記暫定条例が施行されます。本条例により不動産
の登記に関して国土資源部が統一することになりますが、従前の土地登記弁法、
建物登記弁法などは廃止ではなく、本条例と異なる場合は本条例によるとして
います。
不動産の定義
不動産とは土地、海洋及び建物や林木等の定着物をいう。
不動産登記とは
不動産登記機構が法により不動産権利の帰属とその他法定事項を不動産登記簿
に記載する行為をいう。
次の不動産権利を登記する。
① 集団土地所有権 ②建物等建築物、構築物の所有権 ③森林、林木の所有権
④ 耕地、林地、草地等の土地請負経営権 ⑤建設用地使用権
⑥住宅用地使用権 ⑦海域使用権 ⑧地役権 ⑨抵当権
⑩法律規定が登記を要求するその他不動産権利
不動産登記簿の記載事項
不動産の単位を基本として登記する。
① 不動産の位置、境界地、空間区分、面積、用途等の自然状況
② 不動産権利の主体、類型、内容、出所、期限、権利変更等の帰属状況
③ 不動産権利に関する制限、提示事項
④ その他関連事項
登記の申請
売買、抵当権等の設定を原因とする不動産登記を申請する場合は当事者双方が
共同で申請しなければならない。ただし、以下のいずれかの状況に該当する場
合は当事者一方の申請ができる。
① 未登記不動産の初回登記申請する場合
② 相続又は遺贈により不動産権利を取得する場合
③ 人民法院、仲裁委員会の効力を有する法律文書或は人民政府の効力のある決
定等が不動産の権利が成立、変更、譲渡、消滅した場合
西
山
会
計
事
務
所
http://nishiyama-accountingfirm.com/
④
⑤
⑥
⑦
権利者の氏名、名称或は自然状況に変化が発生し変更登記をする場合
不動産の消失或は不動産権利者が権利を放し抹消登記を申請する場合
更生登記或は異議登記を申請する場合
法律、行政法規の規定により当事者一方の申請ができるその他の状況
登記資料の開示
権利者、利害関係者は法に基づき不動産登記資料の照会、複製をすることがで
きる。不動産登記資料を照会する単位、個人は不動産登記機構に照会目的を説
明しその他の目的で使用してはならない。また権利者の同意を得ずに取得した
不動産登記資料を漏洩してならない。
現物確認の重要性
日系企業でも土地使用権の払下げを受けているところもありますが、土地使用
権証など法的な書類で確認できていない事案もあります。法的な権利者と使用
者が異なることもありますので、これを機に法的な書類の提出を現地法人に求
めてみてはいかがでしょうか?
また、登記対象となる不動産の場合は管理しやすいですが機械などの動産につ
いては、固定資産管理台帳と現物の一致を確認するしかなく、リース資産など
との区分については機械に銘板などを貼付けて管理しておくことが重要です。
行政機関が発行する書類の一例
登記の対象
確認すべき書類
土地使用権
国有土地使用证
建
物
動産に設定
された抵当権
自
動
車
房屋所有权证
発行機関
国土資源部門
国土資源部門
(従前は住宅と都市農村建設部門)
动产抵押登记证
工商行政管理部門
机动车登记证书
公安部門
本条例施行前に発行された各種の不動産権利の帰属証書と作成した不動産登記
簿は引き続き有効となります。
西
山
会
計
事
務
所
http://nishiyama-accountingfirm.com/
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