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2015 保健だより 冬休み号
*子どもたちを薬物に近づけないために(お願い)* 保健だより 2015.12.22発行 重清西小学校 保健室 気になるニュース 京都市立小学校6年の男児(12)が大麻を吸っていた事件 たばこ → シンナー → 大麻 → コカイン → 覚醒剤 薬物乱用するひとは,上記の経緯をたどることが多いようです。さて,それはどうしてでしょう? 複数の教諭が,喫煙や帰宅時間が遅いことなどを理由に男児に指導したとこ ろ,たばこ以外にも「大麻を2回ほど吸った」などと話した。警察は男児の自 宅などを家宅捜索し、男児の兄で府立高1年の男子生徒(17)の部屋から微 量の大麻を発見したとして、大麻取締法違反(所持)の疑いで、兄を逮捕した。 ******************** 今年、同法違反容疑で高校生が数名逮捕されている LINE を通してのやりとりで大麻を入手している 男児の聞き取りから: 「映画やインターネット情報から大麻かなと思っていた」 共通点:吸う たばこは,ゲートウェイドラッグと呼ばれています。 ゲートウェイドラッグ:お酒やたばこの使用が,薬物乱 用を誘導する入り口になるという考え方 ↓ 煙を吸うことに抵抗がなくなり,薬物依存へ移行しやすくなる。 未成年の薬物乱用は,常習喫煙者や飲酒者がほとんどだそうです。薬物というと身近に感じませ んが,お酒やたばこは身近にある物です。未成年のうちは, 「お酒やたばこをしない!させない!」 という意識を持つことが子どもたちを薬物に近づけない第一歩だと思います。 年末やお正月は,気持ちがゆるんで“一口飲んでみ?”や“ちょっと吸ってみるか?”というこ とがあるかもしれません。保護者の方が子どもたちを薬物や飲酒,喫煙から守れるように、子ども 自身が断れるように,薬物や飲酒・喫煙について,ご家庭で考えていただければと思います。 最近はインターネットの普及や SNS の利用により若い世代での薬 物乱用が増えているそうです。身近な物ではないと思っていた薬物で すが,手に入れようと思えば簡単に手に入る物なのかもしれません。 特に大麻の検挙数は平成21年以降減少傾向に あったものの26年に増加に転じています。 薬物乱用とは? 薬物乱用:病気の治療に使用する医薬品を医療目的以外で使用したり, 医薬品でない薬物を不正に使用したりすること たとえば,不眠症でないのに酩酊感を味わうために睡眠薬を飲んだり,シンナーを遊びや快楽を 得るために使用したりすると薬物乱用に当たります。このような目的で使用した場合,たとえ 1 回使用しただけでも,薬物乱用にあたります。 今回のニュースでもそうですが,携帯・スマホの普及によって,子どもたちは様々な危険と隣り 合わせの生活をしています。スマホの使用状況については,保護者が把握し管理しておく必要があ ると思います。携帯やスマホ(インターネットや SNS も含めて)の使い方についても再度ご家庭 で話し合っていただきたいと思います。 携帯・スマホ使用のルール(参考) ◎使ってよい時間・場所・場面について ◎アプリやゲームのルール(課金はしない等) ◎インターネットサイトについて (フィルタリング等) ◎LINE などの SNS 利用について ◎友だちとの関係を保つための約束 覚醒剤・大麻・MDMA・MDA・コカイン・ヘロイン 生活習慣 の乱れ 視力の 低下 学力の 低下 援助 交際 不登校 依存 非行 いじめ 薬物 有害 サイト 犯罪 携帯・スマホ利用に潜む危険 あへん・向精神薬・その他麻薬・シンナー等有機溶剤・危険ドラッグ ★特に,LINE 等でやりとりをしている場合は,だれとどんなやりとりをしているか,把握してい ただきたいと思います。