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資料2 平成28年1月15日(金) 明石市地域公共交通会議資料 地域公共交通の現状と国の交通政策について 神戸運輸監理部 兵庫陸運部 輸送部門 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism モータリゼーションの進展 平成26年度 国土交通白書 より掲出 乗用車の保有車両数 乗合バスの輸送人員 8倍増 6割減 1 兵庫県内における乗合バス輸送人員の推移 単位: 450,000 400,000 350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 兵庫県 乗合バス輸送人員 423,121 415,652 355,529 314,005 出典:神戸運輸監理部兵庫陸運部 約45%減 309,847 273,076 224,807 234,370 3 2 厳しい経営状況にある一般路線バス事業者の現状 1999年以降の法的整理等の事例 乗合バスの収支 民事再生法 ○東陽バス(株) ○那覇交通(株) ○北都交通(株) ○茨城交通(株) ○富士交通(株) ○琉球バス(株) ○岩手県北自動車(株) 29.0 % 71.0 % 黒字 赤字 会社更生法 ○京都交通(株) ○水間鉄道(株) ○福島交通(株) 産業活力再生特別措置法関係 廃止路線キロ 2009年度 1,856㎞ 2010年度 1,720㎞ 2011年度 842㎞ 2012年度 902㎞ 2013年度 1,143㎞ 計 6,463㎞ ○九州産業交通(株)(産業再生機構支援) ○関東自動車(株) (産業再生機構支援) ○宮崎交通(株) (産業再生機構支援) ○北海道旅客鉄道(株) ○箱根登山鉄道(株) ○いわさきコーポレーション(株) ○立山黒部貫光(株) ○(株)日立電鉄バス他4社 ○アルピコグループ松本電鉄他3社 その他 ○大分バス(株)(私的整理) ○常磐交通自動車(株)(特別清算) ○中国バス(株)(私的整理) ○会津乗合自動車(株)(企業再生支援機構) ○井笠鉄道(株)(破産) ○熊本バス(株)(地域経済活性化支援機構) 34 地域公共交通の課題の解決に向けて 地域公共交通の維持、改善は交通分野の課題解決にとどまらず、 まちづくり、観光、さらには、健康、福祉、教育、環境等の 様々な分野で大きな効果をもたらすもの (地域活性化のための不可欠な地域の装置・社会インフラ) 民間事業者を中心とした従来の枠組みから脱却し、 地域の総合行政を担う地方公共団体が中心となって、 地域戦略の一環として取り組む必要がある。 平成25年12月 交通政策基本法が成立 平成26年11月に「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」の改正が施行 地方公共団体が交通事業者など地域の関係者と連携しつつ、マスター プランとなる「地域公共交通網形成計画」を策定が可能となった 4 改正地域公共交通活性化再生法(平成26年5月成立・11月施行)の概要 交通政策基本法(平成25年12月4日公布・施行)の具体化 日常生活等に必要不可欠な 交通手段の確保等 まちづくりの観点からの 交通施策の促進 関係者相互間の連携と 協働の促進 等 目標 本格的な人口減少社会における 地域社会の活力の維持・向上 改正地域公共交通活性化再生法の基本スキーム 基本方針 国が策定 まちづくりとの連携に配慮 ポイント ①地方公共団体が中心となり、 ②まちづくりと連携し、 ③面的な公共交通ネットワーク を再構築 地域公共交通網形成計画 事業者と協議の上、 地方公共団体が 協議会を開催し策定 コンパクトシティの実現に向けたまちづくりとの連携 地域全体を見渡した面的な公共交通ネットワークの再構築 地域公共交通特定事業 面的な公共交通ネットワークを再構築 するため、事業者等が地方公共団体 の支援を受けつつ実施 地方公共団体が事業者 等の同意の下に策定 地域公共交通再編事業 地域公共交通再編実施計画 軌道運送 高度化事業 (LRTの整備) 鉄道事業 再構築事業 (上下分離) 実施計画 実施計画 国土交通大臣が認定し、計画の実現を後押し ・・・ ・・・ 5 送付された地域公共交通網形成計画 ■ 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の一部を改正する法律(平成26年法律第41号)の施行(平成26年 11月)以降、現在までに計60件の地域公共交通網形成計画が国土交通大臣に送付された。 ○送付された地域公共交通網形成計画一覧 秋田県 由 山形県 小 福島県 伊 栃木県 茨城県 埼玉県 千葉県 市 飛 驒 市 京都府 木 国 町 高 山 市 大阪府 河 達 市 岐 阜 市 奈良県 宇 陀 市 宇 都 宮 市 ・ 芳 賀 町 海 津 市 島根県 大 田 市 五 霞 町 各 東 海 村 上 尾 東 利 秩 鴨 南 新潟県 富山県 海 父 房 鶴 老 名 岡山県 久 米 野 南 市 町 市 豊 山 町 村 清 須 市 田 原 市 日 進 市 香川県 高 松 市 町 飛 島 村 愛媛県 愛 南 町 市 武 豊 町 福 岡 市 朝 倉 市 愛知県 市 四 上 越 市 津 佐 渡 市 高 岡 黒 部 部 市 長 市 市 沢 矢 原 内 川 田 市 静岡県 務 津 下 市 総 岐阜県 藤 小 福井県 荘 川 真 神奈川県 本 ※平成27年11月末現在 三重県 日 市 市 市 松 阪 市 市 紀 北 町 市 伊 賀 市 市 福井市、勝山市、あわら市、坂 井市、永平寺町、大野市 京都府、兵庫県、福知山市、舞鶴市、宮津 市、京丹後市、伊根町、与謝野町、豊岡市 広島県 高 梁 市 三 原 市 神 東 福岡県 石 高 広 原 島 町 市 那 珂 川 町 久 留 米 市 佐賀県・唐津市・玄海町 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 対 佐 馬 世 市 保 市 八 代 市 水 俣 市 中 津 市 え 門 び の 川 市 町 6 7 8 9 (事例1)地域特性に応じた多様な交通サービスの組み合わせ 人口密度や自然条件等の地域特性に応じ、多様な交通手段を有機的に組み合わせ、身の丈に合った新たな地域公共交 通網を形成。 具体例:兵庫県豊岡市 全但バス(路線バス) 中心部から生活拠点を運行 (幹線系統) 生活拠点 需要規模に応じた多様な交通手段に よる最適な生活交通ネットワークの構築 イナカー(市営) 生活拠点から周辺部にかけて、地域の需要特性に 応じた柔軟な路線設定で運行(フィーダー系統) 凡例 ※出典:全但バス(株) 中心 拠点 コバス(全但バス) 市中心部の循環コミュニティバス 系統:2系統 使用車両:2両 大人運賃:100円 路線数:8路線12系統 使用車両:12両 大人運賃:初乗り100円、 上限400円 ※ 全但バス イナカー(定時定路線) イナカー(デマンド) チクタク 生活拠点 健幸長寿社会を創造するスマートウエルネスシティ 総合特区指定地方公共団体 効果 交通空白地域の発生を防止 運行経費の抑制 市内のバス交通の効率化 生活拠点 生活拠点 生活拠点 チクタク(地域主体交通) 連節バス(ナント) デマンド型の自家用有償運送 路線数:3路線4系統 使用車両:3両(市公用車を無償 貸与) 大人運賃:初乗り100円, 上限200円 イナカー(市営・デマンド) 利用者が多く見込めない区間を、利用 者の予約に応じて運行 ※出典:豊岡市 10 (事例2)平成27年度地域公共交通優良団体国土交通大臣表彰 11 (事例3)ぐるっと生瀬(西宮市)の取組 急な坂道が多い生瀬地区で、高齢者等の移動手段の確保という課題を解決するため、地域 住民が「ぐるっと生瀬」運行協議会を組織し、過去3回の試験運行を経て、平成27年10月よ り、市内初の住民主体のコミュニティ交通が本格運行されることになりました。 ※写真・資料「ぐるっと生瀬」ホームページ より掲載 12 西宮市生瀬地区(Googleマップより) 13