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Widening FF-UK News Children`s Horizons
Widening ふくしまフレンズUK FF-UK News No. 3 Children’s Horizons Fukushima Friends UK 日本では新学期、イギリスでは新学年の始まり 夏休みが終わり、日本では新学期が8月下旬に、イギリスでは9月上旬に新学年が始まっています。たくさんの思 い出を胸に、しばらくぶりで戻った教室で、青生野(あおの)小学校の7人のこどもたちはアビィ小学校のペンフ レンド31人から手紙を受け取りました。同校の佐久間仁(じん)先生は「心のこもったお手紙に子どもたちは、 とっても喜んでいます。時間を見つけて、また、お返事をだそうと話し合っているところです」と、秋の気配のす る鮫川村からご連絡くださいました。 それをお知らせした、まだお休み中のアビィ小学校のサンディ先生からも 目次 1. 2. 福島のローカルコーディネー 「とってもうれしいです。わたしのクラスの生徒たちも喜んで手紙を書きまし ターが4人に た!」とのお返事。新学年が始まって、サンディ先生はまた新しい4年生の担任 ドーセット県のローカルコー ディネーターにリース優子さ ん 3. 4. 6. と思います。みなさんの中にも、この学校なら、この先生ならと、お心あたりの 送料補助を始めました ある方がありましたら、ご連絡いただけますでしょうか。 「夏休み英語レッスン」計画 ふくしまフレンズUKは、団体としては2年ほどですが、学校のクラス間文通 「ペンフレンド事業参加者へ を始めてからはこの秋で、3年になります。そして登録団体になって半年、必要 のご案内」素案の協議中 な方針や手続きの文書を整える努力をしてきました。まだ、これから取り組むこ FF-UKのボランティアの 方が22人に 7. でね」とも言ってくださっています。そうなのです。なんとか相手を見つけたい 日本の学校やグループへの郵 のその後の展開 5. になられました。「わたしの新しい生徒たちのペンフレンドを探すのも忘れない 「コクヨグループ」が、便箋 と封筒のご寄付 8. 新潟からのメッセージ とは多々ありますが、しっかりとした事業運営ができるよう、こまやかな改善に 取り組んでいきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。 赤塚(矢部)久美子 代表、総コーディネーター 1 2015年 9月5日 1. 福島のローカルコーディネーターが4人に これまで、日本で私たちの活動の広報やネットワーキングに尽くしてくださっていたコーディネーターは大竹仁 子さん(郡山市)と、前田洋介さん(新潟市)でした。この春以降、ありがたいことに、小学校を退職なさったばかり の齋藤秀峰さん(郡山市)と、菅野文江さん(郡山市)が、加わってくださいました。長年、熱心に福島の子どもたち の教育に携わってこられたおふたりの参加には、たいへん勇気付けられるお思いです。心より感謝いたします! FF-UKの活動を福島のみなさんに広く知っていただくには、日々の地道な活動が欠かせません。4人のみなさ んのお力で、今後、参加を希望してくださる学校や地域グループ、なんらかのご支援をくださる方たちとの出会い の増えることが期待されます。 2. ドーセット県のローカルコーディネーターにリース優子さん ドーセット県シャフツベリー在住で、科学実験助手として学校に勤務するリース優子さんが、アビィ小学校と福 島の小学校との文通をお世話してくれることになりました。写真は同校の前に立つ優子さんです。 優子さんは、これまで、ドーセット県の「日本人プレイグループ南西UK」の一員として、または個人で、F F-UKのために、寄付集めをしてくださっていて、有力な支援者でした。今後は、FF-UKのボランティアの1 人として、アビィ小学校5年生と青生野(あおの)小学校、そして同校3年生と大成(たいせい)小学校の生徒の文 通を担当します。それぞれの学校の先生へのご紹介、ご挨拶もす み、9月以降、福島から届くことになっているお手紙を、優子さん は、楽しみに待っているところです。 コーディネーターは手紙の翻訳のプルーフリーディング(校正) も行い、翻訳の質を保つための大切な役割をはたします。これま で、残念ながらペンフレンドの名前を間違ったりすることが稀に あったことがわかり、プルーフリーディングの強化に力を入れてい くことになりました。優子さんの参加で、翻訳の質の向上が期待で きます。また、音楽をはじめ多様な趣味をもち、地域住民と広くつ ながりのあることから、アビィ小学校への文通支援にも深みがでて くることでしょう。優子さん、ありがとうございます。 3. 日本の学校やグループへの郵送料補助を始めました 前回のニュースレターでもふれましたが、福島の学校や地域グループからイギリスに送っていただく手紙の郵送 料は、自然の成り行きで、当事者負担でお願いしてきました。しかし、昨年に福島のコーディネーターの大竹仁子 さんの実施してくださった参加者調査の結果から、FF-UKは福島の学校や地域グループの参加者への費用補助 2 に努めることになり、この5月に、支援者の皆さんからいただいたご寄付から、参加学校へ、実際に今年度にかかる 費用の補助を行いました。来年度も続けて補助ができるよう、努力を重ねた いと思います。 また、FF-UK支援者の田中真由美さん(東京)が、新潟と郡山の地域 グループに、切手をたくさんご寄付くださいました。ロンドンのエリザベ ス・ワットさんも、イギリスの参加グループに切手をご寄付くださいまし た。切手のご寄付はおおいに実際の助けになると同時に、グループのみなさ んが、「応援してくださる方がいる」ということを感じ、活動の励みになっ ています。田中さん、ワットさん、ありがとうございます。 4. 「夏休み英会話レッスン」計画のその後の展開 イギリスの某財団から、「福島で夏休みに集中的な英語講習会を子供向けに実施するなら、助成することが可 能」というお話をいただいたのは昨年11月のことです。それから、私たちは、実現のためけんめいの模索をしてき ました。いろいろと困難はありましたが、最後の最後まで残った障害は、「たとえ20人でも、夏休み期間中に2週 間のレッスンに通える子どもたちを募集することは不可能」という予想です。 それが、この5月、FF-UKのペンフレンド事業参加校でもあるG小学校の新しい校長先生が、参加者を募集す ることは可能、よい事業なので、同校の生徒対象に実施してほしいと、お申し出くださいました。現在、同校を事 業パートナーとして、来年度の実施に向けて、計画を立てているところです。このあと、同校への相談などなど、 いくつものステップを着実に踏んで、助成を申請し、実施にこぎつけたいと思います。ペンフレンドたちが、もっ と英語を学び、他の文化に触れるよい機会となるでしょう。 5. 「FF-UKペンフレンド事業参加者へのご案内」素案の協議中 ペンフレンドへのお願いというか、決まりごとを、つくろうということは、以前からみなで話しあっていました が、なかなか実現できずにきました。決まりや約束事によって、ペンフレンドたちが、手紙を書くのをかたくるし いことと感じたり、ペンフレンドをお世話してくださる先生や地域グループのリーダーのみなさんが負担に感じた りすることを心配したためです。 今回は、参加者へのご案内をつくり、参加者へのFF-UKの支援のあり方、実際の文通交流の流れを説明し、 ペンフレンドへのほんとうに基本的なお願いも、盛り込みました。例えば、「お手紙には、自分の名前と相手の名 前を書きましょう」や「手紙の文章は濃い色の鉛筆やペンではっきりと書きましょう。(絵はカラフルでだいじょ うぶ)」というようなことです。数多くの手紙の中には、名前のないものが含まれていることがときどきありま 3 す。たしかな受け取り手をみつけるため苦労することが少なくありません。また、郵便事故にそなえ、そして翻訳 作業のために、手紙のコピーや写真をとって翻訳ボランティアの方にわた しますが、文字の色が薄かったり、蛍光色などで書かれていると、それが できません。 現在、参加者の学校や地域グループのみなさんに、この「FF-UKペ ンフレンド事業参加者へのご案内」素案をお送りし、ご意見をおまちして いるところです。 6. FF-UKボランティアの方が22人に この春以降、新しいボランティアの方がたくさん参加くださいました。先にご紹介した福島とドーセット県の コーディネーターの3人、それから翻訳ボランティアになってくださったのは、敦子さん、わかはさん、奈穂さん、 七奈恵さん、明美さん、京子さんの6人です。お仕事や小さいお子さんのお世話をしながら、貴重な時間をさいて ボランティアをしてくださいます。楽しく、ご活躍いただけるよう、ボランティアのみなさんへのサポートを充実 させていきたいと思います。みなさん、ご参加ありがとうございます。 これで、コーディネーターが5人、ウェブ管理が1人、翻訳ボランティアが 14人、英語専門のプルーフリーダー が1人、イラストレーター1人、総計22人のボランティアの方たちが、FF-UKの活動を支えてくださることにな ります。 7. 「コクヨグループ」が、便箋と封筒のご寄付 これからの活動資金をどう確保していくか、これはFF-UKにとって、もうひとつの大きなチャレンジです。 今年度は、FF-UKの活動に賛同し、あたたかい手をみずからさしのべてくださった教会や日本人グループ、そ して個人の支援者のみなさんのおかげで、活動費の大半をまかなっていくことができます。しかし、これからは、 長く継続して活動できるよう、積極的にさまざまな可能性を探っていかなければなりません。 今回、初めて、日本の企業にご支援をお願いしました。文具などで誰でも親しみのある歴史の古い、そして社会 貢献活動に熱心な「コクヨグループ」に、ペンフレンドの使う便箋と封筒のご寄付について、ご検討くださるよう お願いしたのです。お願いの手紙は理事の真知子さんが準備しました。その結果、同社の様式帳簿製造開始100年 記念(2013年)であるCentury Editionシリーズの、同じ高品質の用紙を使った便箋と封筒をたくさんご寄付くださ るというお申し出をいただきました。「手書きでこそ伝わる大切な想いを贈り物のように伝え残す」というコンセ プトのレターセットだそうです。 福島の子どもたちに、そんな紙の手ざわり、書きぐあいを体験しながら、それぞれの文字を、想いを、イギリス 4 のペンフレンド相手に、書いてもらうことを想像すると、わたしたちまで楽しくなってきます。「コクヨグルー プ」のみなさんのお志に、深謝いたします。 また、ご寄付の受付先予定になってくださったのは福島県郡山市のコーディネー ターの大竹仁子さんです。各参加者への配布は、大竹さんが岩蔵寺(がんぞうじ)の ご協力によって実施いたします。これまでもいろいろとご支援くださった岩蔵寺のみ なさんにも、この折にお礼申し上げます。 Illustrations by Makiko Yaginuma 8 新潟からのメッセージ 私たちは、新潟大学の学生による「コスポ学習支援ボランティア」を主体に、東日本大震災により福島から新潟 に避難している子どもたちの学習支援を行っています。昨年からは、「ふくしまフレンズUK」のサポートのもと で,イギリスの子どもたちの文通をはじめました.新潟での取り組みが、日本を越えた大きなサポートを得てるよ うで、とても勇気付けられています。学習支援に参加する子どもたちは増えてきています。まだまだ手探りの部分 も多いですが、文通によって、学習支援の場が、より多くの人たちにとって、今以上に様々な経験や体験のでき る、また、様々な過ごし方を実現できる場になればなと願っています。これからもよろしくお願いいたします。 おわりに ニュースレターNo3は、ボランティアのみなさんの数の増えたことや夏休み英会話レッスン計画の進展など、 うれしいニュースをいくつもお届けできました。多くのみなさんのご協力でふくしまフレンズUKの活動は支えら れています。 3月から8月までで、本文でふれた切手現物以外の寄付者はピーター・リーブさん、マギー・ルーカスさん、エル ス・グロインさん、リース優子さん、メアリー・リーブさんでした。あらためてお礼申し上げます。次回のニュー スレターは12月にお届けすることを予定しています。ペンフレンドたちにとって、みなさんにとって、実り多い秋 でありますように。 www.fukushimafriends.org.uk [email protected] Registered Charity Number: 1160996 5