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第3章 - 琴浦町

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第3章 - 琴浦町
第3章
地域包括ケアシステムの実現を目指して
- 21 -
施策の体系
地域包括ケアシステムを実現するために5つの基本目標を柱に取り組みます。
事
基 本 目 標
1
琴
浦
町
版
地
域
包
括
ケ
ア
シ
ス
テ
ム
の
構
築
及
び
推
進
業
①元気高齢者を増やす
介護予防の推進
②高齢者の活動の場・交流の場を増やす
③地域交流拠点の整備
2
①各種サービスの充実・向上
介護サービスの充実・向上と
②重度化予防
介護給付等の適正化
③給付の適正利用
3
介護が必要になっても安心・
①医療・介護・福祉との連携強化
安全に暮らせるまちづくり
(医療との連携強化)
②認知症高齢者支援の推進
4
高齢期になっても住み続ける
①高齢者が地域で長く暮らせる環境づくり
ことができる住まいの整備
5
生活支援サービスの確保・推進
②高齢者の権利を守るしくみづくり
③高 齢者が安心し て暮らせ るまちづく り
- 22 -
1
基本的な考え方
高 齢 者 を対 象 に実 施 した実 態 調 査 では、「要 介 護 状 態 になってもできる限
り住 みなれた自 宅 で暮 らしたい」と希 望 する高 齢 者 が約 6 割 を占 めていまし
た。
「地 域 包 括 ケアシステム」は、高 齢 者 が可 能 な限 り住 みな れた地 域 で生 活 が
できるよう高 齢 者 の願 いをかなえ、充 実 した生 活 が維 持 できるよう支 えていくも
のであり、早 期 に実 現 していくことが必 要 です。
そのためには、健 康 づくりと介 護 予 防 、地 域 の支 援 体 制 の重 要 性 を念 頭 に
置 き、高 齢 者 が地 域 の中 で、人 々とお互 いに理 解 し協 力 し合 い、ともに支 えあ
いながら、豊 かに生 活 できるような環 境 を構 築 していかなければなりません。
また、平 成 26 年 には、「地 域 における医 療 及 び介 護 の総 合 的 な確 保 を推
進 するた めの 関 係 法 律 の 整 備 等 に 関 する 法 律 」によ り、 介 護 保 険 制 度 発 足
以 来 、最 大 級 の大 幅 な介 護 保 険 制 度 の改 正 が行 われ、地 域 包 括 ケアシステ
ム構 築 に向 けた地 域 支 援 事 業 の充 実 のため、①在 宅 医 療 ・介 護 連 携 の推 進 、
②認 知 症 施 策 の推 進 、③生 活 支 援 サービス の充 実 ・強 化 が 追 加 され、平 成
30 年 までに全 ての市 町 村 で実 施 することとなりました。また、介 護 予 防 サービ
スのうち、介 護 予 防 訪 問 介 護 と介 護 予 防 通 所 介 護 は介 護 サービスから切 り離
され、介 護 予 防 ・日 常 生 活 支 援 総 合 事 業 に移 行 し、平 成 29 年 度 までに全 て
の市 町 村 で実 施 することとなりました。
2
重点的な目標及び施策
町 において地 域 包 括 ケアシステムを実 現 するためには (1)介 護 予 防 の推 進
(2)介 護 サービスの充 実 ・向 上 と介 護 給 付 等 の適 正 化 (3)介 護 が必 要 になって
も 安 心 ・ 安 全 に暮 ら せるまちづくり (医 療 と の連 携 強 化 ) (4) 高 齢 期 になっ ても
住 み続 けることができる住 まいの整 備 (5)生 活 支 援 サービスの確 保 ・推 進 の 5
つの柱 が重 要 です。(1)介 護 予 防 の推 進 は、介 護 認 定 を受 けないよう元 気 高
齢 者 を増 やすことができるよう様 々な取 り組 みを行 ない、地 域 交 流 拠 点 におい
ては高 齢 者 の活 動 ・交 流 の 場 を 増 やすなどの介 護 予 防 の取 り組 みは町 の重
- 23 -
点 目 標 であります。( 2 )介 護 サービスの充 実 ・向 上 と介 護 給 付 等 の適 正 化 に
ついては、介 護 保 険 の現 状 を 町 民 に伝 え 、介 護 事 業 所 が提 供 するサービス
の充 実 と向 上 を 図 る必 要 があります。また、重 度 化 予 防 の取 り組 みや介 護 給
付 が適 正 に行 なわれるよう利 用 の促 進 を図 ります。(3)介 護 が必 要 になっても
安 心 ・ 安 全 に 暮 ら せ るま ちづく り ( 医 療 と の 連 携 強 化 ) では、 町 内 に ある 医 療
機 関 、介 護 サービス事 業 所 、福 祉 現 場 のそれぞれで働 いている者 がスムーズ
な連 携 により町 民 が安 心 して暮 らせるよう連 携 強 化 を図 る必 要 があります。認
知 症 高 齢 者 の支 援 は特 に医 療 介 護 の連 携 を図 りながら早 期 発 見 ・早 期 対 応
を進 めていくことが必 要 です。(4)高 齢 期 になっても住 み続 けることができる住
まいの整 備 では、高 齢 者 が安 心 して暮 らせる環 境 づくりとして住 宅 のバリアフリ
ー化 や住 環 境 の整 備 を進 め、住 まいの安 定 的 な確 保 のための体 制 の充 実 を
進 めることが必 要 です。(5)生 活 支 援 サービスの確 保 ・推 進 は、町 と民 間 事 業
者 が多 様 な生 活 支 援 サービスを提 供 したり、高 齢 者 の権 利 を守 る取 り組 みや
災 害 等 の発 生 時 に対 応 ができるような取 り組 みが重 要 です。
このようなことから、第 6 期 介 護 保 険 事 業 計 画 では、琴 浦 町 版 の地 域 包 括
ケアシステムを構 築 するために、以 上 の 5 つの目 標 が相 乗 的 にリンクすること
が必 要 です。特 にその 中 でも「介 護 予 防 の推 進 」と「介 護 サービスの充 実 ・向
上 と介 護 給 付 等 の適 正 化 」を最 も重 点 的 な目 標 として位 置 づけ取 り組 んで い
きます。
また、高 齢 者 に 関 す る あ ら ゆ る 相 談 等 に 応 じ 、 必 要 な サ ー ビ ス 等 に つ
なげる機関としてだけでなく、地域包括ケアシステム構築等に向け、
中 心 的 な 役 割 を 果 た す 地 域 包 括 支 援 センタ ーの 設 置 数 を 下 記 の とお り見
込 ました。
表 1 地 域 包 括 支 援 センター設 置 数 の見 込 み
区分
施設数
第 5期
第 6期
H24
H25
H26
H27
H28
H29
1
1
1
1
1
1
- 24 -
表 2 介 護 保 険 制 度 改 正 〔主 なもの〕
制 度 改 正 の主 な内 容
制 度 改 正 のポイント
高 齢 者 が住 みなれた地 域 で生 活 を継 続 でき
るようにするため「介 護 、医 療 、生 活 支 援 、介
1. 地 域 包 括 ケアシステの
護 予 防 」の充 実 を図 る。
構 築 に向 けた 地 域 支 援
①在 宅 医 療 ・介 護 の連 携 強 化
事 業 の見 直 し〔充 実 〕
②認 知 症 施 策 の推 進
③地 域 ケア会 議 の充 実
④生 活 支 援 ・介 護 予 防 サービスの充 実 ・強 化
①全 国 一 律 の介 護 予 防 給 付 (訪 問 介 護 、通
所 介 護 )を 地 域 支 援 事 業 に 移 行 し 、多 様 な
2. 介 護 サービスの効 率
化 ・重 点 化
担 い手 による多 様 なサービスの提 供 が行 え
るようにする。
②特 別 養 護 老 人 ホームの新 規 入 居 者 を、原
則 要 介 護 3 以 上 に限 定 する。
3.低 所 得 者 の保 険 料 軽
減 を拡 充
住 民 税 非 課 税 世 帯 について、従 来 の公 費
負 担 (給 付 費 の 50%)とは別 に公 費 を投 入 し、
負 担 軽 減 を図 る。
①一 定 以 上 の所 得 のある利 用 者 の自 己 負 担
を原 則 1 割 から 2 割 に引 き上 げる。
(合 計 所 得 金 額 160 万 円 以 上 の利 用 者 )
②補 足 給 付 の要 件 に資 産 等 を勘 案 し、施 設
利 用 者 の居 住 費 、食 費 の負 担 軽 減 制 度 に
4.所 得 や資 産 のある人 の
利 用 者 負 担 の見 直 し
以 下 の要 件 を加 える。
○一 定 額 を超 える預 貯 金 がある場 合 は対 象
外。
○世 帯 分 離 している配 偶 者 が住 民 税 課 税 の
場 合 は対 象 外 。
○補 足 給 付 の支 給 段 階 の判 定 に、非 課 税 年
金 (遺 族 年 金 ・障 害 年 金 )を勘 案 する。
- 25 -
基本目標1
介護予防の推進
高 齢 者 数 が増 加 する中 、元 気 高 齢 者 を増 やすことが必 要 であり、その中 で
も第 6 期 は認 知 症 予 防 と運 動 機 能 向 上 のメニューの改 善 ・充 実 を図 ります。
認 知 症 の理 解 と早 期 発 見 のための教 室 や介 護 予 防 教 室 の参 加 者 を増 やす
ことで、認 知 症 予 防 への取 り組 みを充 実 します。また、新 たなミニ体 操 を創 作
し、普 及 員 を養 成 し体 操 の普 及 を行 うほか町 内 デイサービス センターのリハビ
リ器 具 を有 効 利 用 し、リハビリの受 け入 れ人 数 を増 やします。
また、高 齢 者 の活 動 の場 と交 流 の場 を 増 やすことを目 標 に、地 域 サロン等
の講 師 として、また介 護 ボランティアとして活 躍 するなど、生 きがいづくりに繋 が
るような仕 組 みづくりに努 めます。また、元 気 高 齢 者 が閉 じこもり傾 向 の高 齢 者
を 支 え る高 齢 者 サー クル数 の増 加 を 目 指 します。 これら の 活 動 を 推 進 するた
めに生 活 支 援 コーディネーター(P30 参 照 )を配 置 し、身 近 な場 所 で介 護 予 防
に取 り組 める拠 点 を増 やしていきます。
介 護 予 防 の 拠 点 とし て 、 高 齢 者 に 限 ら ず 、 障 がい 者 、 子 ども 等 も 過 ご し や
すいように、部 落 公 民 館 や地 域 住 民 の交 流 場 所 の環 境 整 備 (トイレの改 修 、
段 差 解 消 、手 すり設 置 等 )を行 い、誰 もが集 いやすいよう に改 善 していきま
す。
基本目標2
介護サービスの充実・向上と介護給付等の適正化
介 護 保 険 サービス事 業 者 は、自 らが提 供 するサービスについて、その質 の
評 価 を行 い、常 に改 善 を図 ることとされているため、高 齢 者 が安 心 して利 用 で
きる質 の高 いサービスが提 供 されるよう事 業 所 に対 して支 援 を行 います。
また、介 護 保 険 制 度 の健 全 な運 営 と利 用 者 からの信 頼 を確 保 するため、法
令 遵 守 を推 進 し、業 務 管 理 体 制 の整 備 を図 ります。
また 、介 護 事 業 者 が常 に質 の高 い介 護 サービスを 提 供 できるよ う、リハ ビリ
テーションの考 え方 や重 要 性 を浸 透 させ、高 齢 者 の自 立 を促 すなど、在 宅 療
養 を支 えるためのリハビリテーションの推 進 を図 り、重 度 化 予 防 や生 活 機 能 の
向 上 が図 られるように支 援 します。
また、高 齢 化 の進 展 に伴 う要 介 護 者 等 の増 加 に伴 い、介 護 給 付 費 の増 大
と介 護 保 険 料 の上 昇 が続 いているため、介 護 サービスの提 供 に当 たって、不
- 26 -
適 切 なサービス提 供 や不 正 なサービス利 用 等 がないよう、継 続 して適 正 化 事
業 に取 り組 みます。
3
目標達成するための 事 業
基本目標1
介護予防の推進
(1)元気高齢者を増やす
長 年 慣 れ親 しんだ町 で高 齢 者 がいつまでも自 分 らしい生 活 を送 るために、
心 身 ともに健 康 で自 立 した生 活 を営 めることが何 より大 切 です。
高 齢 者 実 態 調 査 の結 果 から、高 齢 者 の特 徴 として、運 動 機 能 低 下 リスク及
び認 知 機 能 低 下 リスクが高 いことが分 かりました。第 6 期 では、上 記 2 リスクの
改 善 を図 るため、健 康 対 策 課 、社 会 教 育 課 等 の関 係 各 課 と連 携 し、 元 気 高
齢 者 の増 加 に努 めていきます。
①介 護 予 防 ケアマネジメント
要 支 援 の認 定 をされていない方 で、支 援 や介 護 が必 要 となるおそれの高 い
人 が自 立 して生 活 できるよう、 日 常 生 活 での課 題 を 話 し合 い、介 護 予 防 のサ
ービスを提 供 し組 み合 わせることで自 立 した生 活 を目 指 します。
②ミニ体 操 普 及 啓 発 活 動 (新 規 事 業 )
70 代 以 上 の高 齢 者 でも気 軽 に取 り組 める介 護 予 防 効 果
のあるミニ体 操 を創 作 し、健 康 な生 活 が維 持 できるよう、普 及
啓 発 していきます。
既 存 の「介 護 予 防 琴 浦 体 操 」は、1 番 から 3 番 まで体 操 の動 作 が異 なる為 、
覚 えるのが難 しく、普 及 しにくいという課 題 がありました。
第 6 期 に向 けては、ミニ体 操 を普 及 していくため普 及 員 を養 成 し、継 続 して
実 践 できる環 境 を 整 えていきます。また、効 果 を検 証 する 為 に定 期 的 に体 力
テストを実 施 し、効 果 を判 定 していきます。
- 27 -
表 3
第 6 期 の事 業 目 標
年 度
H27
H28
H29
普 及 員 数 (実 数 )
20 人
30 人
40 人
65歳 以 上 利 用 者 割 合 (%)
3
3.5%
4
%
%
③パワーリハビリテーション
運 動 機 能 向 上 を 目 的 とし 、 足 腰 に 不 安 のあ る 方 や 体 力 低 下 のあ る 方 が 、
高 齢 者 専 用 マシンを使 用 して運 動 機 能 訓 練 を行 うことで、体 の動 きや姿 勢 、
体 力 を維 持 ・改 善 し、活 動 的 な生 活 を取 り戻 したり継 続 したりすることを目 指 し
ていきます。利 用 者 の受 け入 れ数 は年 間 最 大 80 名 程 度 で、引 き続 き、最 大
限 の利 用 者 数 を維 持 していきます。
④ちょこっとリハビリ教 室 (新 規 事 業 )
第 6 期 では、より多 くの人 が運 動 機 能 向 上 に取 り組 めるよう、デイサービスセ
ンター等 のリハビリ器 具 や高 齢 者 専 用 マシンを用 いて、短 時 間 で気 軽 にリハビ
リに取 り組 み、元 気 な高 齢 者 の元 気 な生 活 の維 持 を図 っていきます。
表 4
第 6 期 の事 業 目 標
年 度
利 用 者 数 (実 数 )
H27
H28
H29
10人
40人
50人
⑤温 水 利 用 による介 護 予 防
温 水 の浮 力 により腰 や膝 への負 担 が減 った状 態 で、 温 水 の抵 抗 力 を利 用
して歩 行 や体 操 を行 い、筋 力 と心 臓 や肺 の機 能 を高 めます。
⑥通 所 介 護
デイ サービスセンタ ーに通 い、他 の利 用 者 と一 緒 に食 事 、入 浴 などの日 常
- 28 -
生 活 上 の支 援 やレクリエーションなどを提 供 することにより、他 者 との交 流 の機
会 を増 やし自 立 支 援 を目 指 します。
⑦短 期 集 中 支 援 訪 問 介 護 (新 規 事 業 )
退 院 直 後 などで自 宅 での日 常 生 活 動 作 や自 主 リハビリの継 続 に不 安 のあ
る方 等 を対 象 に、在 宅 生 活 が軌 道 に乗 るまでの間 、保 健 師 、看 護 師 、リハビリ
の 専 門 職 等 が自 宅 を 訪 問 し 、自 宅 での生 活 支 援 を 専 門 的 に行 います。これ
に よ り、 不 安 定 な 在 宅 生 活 を 安 定 させ、 元 通 りの 日 常 生 活 を 一 日 も 早 く 取 り
戻 し、在 宅 生 活 を諦 めず継 続 していくことができます。
⑧訪 問 介 護
ホームヘルパ ーが自 宅 を 訪 問 し 、 食 事 や入 浴 、排 泄 等 の介 護 や調 理 、 掃
除 等 、支 援 を必 要 とするサービスについて、利 用 者 の方 と一 緒 になって行 い、
自 立 した生 活 が継 続 できるように支 援 します。
⑨介 護 予 防 フェスティバル
高 齢 者 サークルや介 護 予 防 事 業 などの参 加 者 、町 内 に元 気 で暮 らしてい
る高 齢 者 の実 践 活 動 報 告 、講 演 会 などを実 施 し 、町 民 の介 護 予 防 の意 識 を
高 め、自 立 した生 活 が一 日 でも継 続 できるように支 援 し ます。
⑩ひらめきはつらつ教 室 (認 知 症 予 防 早 期 発 見 検 診 )
認 知 症 の正 しい理 解 と早 期 発 見 を目 的 に、各 地 域 の
公 民 館 等 でもの忘 れの検 査 と認 知 症 予 防 に関 する講 話 、
体 操 、頭 の体 操 等 を行 います。
⑪集 団 セット検 診 タッチパネル検 査 (認 知 症 予 防 早 期 発 見 検 診 )
集 団 セット検 診 (がん検 診 ・基 本 検 診 等 )会 場 を利 用 して検 診 受 診 者 に
呼 びかけ、できるだけ多 くの方 にもの忘 れの検 査 を受 けていただき、認 知 症 の
早 期 発 見 を行 います。
- 29 -
⑫はればれ・いきがい(介 護 予 防 教 室 )
介 護 保 険 の認 定 を受 けていない方 で、もの忘 れや転 ぶことが多 くなった方 、
また、自 宅 に閉 じこも りがちな方 を 対 象 に、もの忘 れの検 査 を行 い、その結 果
から状 態 別 に別 れて予 防 教 室 を 定 期 的 に開 催 し、認 知 症 、閉 じ こもり、転 倒
予 防 に取 組 みます。はればれは TDAS 検 査 が 7 点 以 上
の方 が対 象 となり週 1 回 の利 用 となります。いきがいは
TDAS 検 査 が 6 点 以 下 で隔 週 の利 用 となります。
内 容 は、健 康 チェック・頭 の体 操 ・ミニ体 操 ・ゲーム・
手 芸 ・お楽 しみ会 等 工 夫 して開 催 していきます。
(2)高齢者の活動の場・交流の場を増やす
介 護 予 防 を 推 進 し ていくには、介 護 保 険 で行 う 介 護 予 防 事 業 だけでは不
十 分 で、町 内 のいたるところで(徒 歩 圏 内 で)介 護 予 防 に取 り組 める場 が必 要
です。高 度 経 済 成 長 期 やバブル期 を支 えた団 塊 世 代 が 65 歳 に達 した今 、さ
まざまなスキル(例 え ばパソコン、外 国 語 等 )を 持 つ 高 齢 者 が地 域 に増 え てき
ます。そういったスキルを持 つ元 気 高 齢 者 が活 動 できる場 を提 供 し 生 きがいづ
くりにつなげ、元 気 な高 齢 者 がより元 気 に過 ごせるような仕 組 みづくりをしてい
きます。また、自 宅 に閉 じこもりがちな高 齢 者 には、身 近 で他 者 と交 流 したり介
護 予 防 に取 り組 める場 を提 供 し、活 動 的 な生 活 へとつなげていきます。
①生 活 支 援 コーディネーターの配 置 (新 規 事 業 )
在 宅 高 齢 者 の生 活 をトータル的 にサポート するコーディネーターを 1名 配 置
し ます。コーディ ネーターは 地 域 に入 り 込 み 住 民 の 意 見 を 聞 き 、 高 齢 者 が日
常 生 活 で困 っていることやニーズをもとに、不 足 している生 活 支 援 サービス(例
えば、外 出 支 援 サービス、住 民 主 体 の見 守 り活 動 や地 域 サロン等 )の開 発 や
住 民 リ ーダーの育 成 も 積 極 的 に行 っ ていきます。活 動 にあた っ ては、地 域 福
祉 の専 門 機 関 である社 会 福 祉 協 議 会 の地 域 福 祉 担 当 と密 に連 携 ・協 働 を
図 り、 在 宅 高 齢 者 が 安 心 し て 暮 ら せる地 域 づくりにも 取 り 組 み ます 。また 、 各
種 団 体 ・機 関 の関 係 者 が集 まり、 地 域 課 題 の議 論 や課 題 解 決 に向 けた検 討 、
- 30 -
情 報 共 有 等 を行 う 協 議 体 も 設 置 し、 コーディネーターが効 果 的 に活 動 できる
よう町 全 体 でバックアップしていきます。
②介 護 ボランティア
介 護 ボランティア活 動 を 通 じて、介 護 施 設 や地 域 で社 会 参 加 活 動 すること
により「いきがい」「やりがい」を感 じ、介 護 への関 心 を高 め、 介 護 予 防 を推 進 し、
元 気 高 齢 者 を増 やすことを目 指 します。
活 動 内 容 は、介 護 施 設 内 では入 所 者 に対 して
お茶 だし・話 し相 手 等 、地 域 ではひとり暮 らし高 齢
者 等 に対 して、ゴミだし・電 球 交 換 ・布 団 干 しなど
簡 単 な困 り事 に対 するお手 伝 いをします。活 動 時
間 に応 じてポイントが付 与 され、貯 めたポイント数 に応 じて年 度 末 に「ことうら商
品 券 」と交 換 します。
③高 齢 者 サークル活 動
閉 じ こも りを 解 消 し 、社 会 参 加 や仲 間 づ くりを 通 じ て介 護 予 防 を 図 ることを
目 的 に、日 常 生 活 に不 安 や困 難 を感 じている高 齢 者 、元 気 な高 齢 者 が趣 味
活 動 に参 加 することにより、気 の合 う仲 間 や同 じ趣 味 の仲 間 で楽 しく活 動 す る
高 齢 者 サークル活 動 を支 援 していきます。
④高 齢 者 クラブ活 動 の支 援
高 齢 者 の生 きがいづくりと健 康 維 持 を目 的 に、高 齢 者 の自 主 的 な組 織 とし
て、友 愛 訪 問 や美 化 活 動 、健 康 講 座 やスポーツなどを行 う 高 齢 者 クラブの活
動 の充 実 と発 展 を助 長 し、高 齢 者 クラブ活 動 の助 成 をします。
⑤高 齢 者 の就 労 活 動 支 援 (シルバー人 材 センター)
「自 主 ・自 立 」「共 働 ・共 助 」の理 念 に立 ち、自 己 の持 つ豊 富 な経 験 を活 か
し、自 らの生 きがいと地 域 社 会 への参 加 を促 すことを目 的 とし、高 齢 者 の就 労
活 動 支 援 を行 うシルバー人 材 センターへの補 助 を実 施 します。
- 31 -
⑥社 会 福 祉 センター
琴 浦 町 社 会 福 祉 センターは、地 域 にお住 まいの方 々が幸 せに暮 らせるよう、
様 々な福 祉 サービスを行 うための施 設 で、 健 康 保 持 増 進 と教 養 の向 上 を図 る
ため、趣 味 やレクリエーションの機 会 を提 供 するとともに、各 種 の相 談 に応 じま
す。町 内 には施 設 が2カ所 整 備 されており、今 後 もこの体 制 を維 持 していきま
す。
表 5 社 会 福 祉 センター設 置 数 の見 込 み
区分
施設数
第 5期
第 6期
H24
H25
H26
H27
H28
H29
2
2
2
2
2
2
⑦いこいの広 場 (旧 中 井 旅 館 、桐 谷 家 )
高 齢 者 に限 らず誰 もがいつでも気 軽 に立 ち寄 り交 流 できるいこいの場 として、
旧 中 井 旅 館 、桐 谷 家 を開 放 しています。
趣 味 活 動 やカフェ等 に集 う ことで、人 との 出 会 いやつながりが生 まれ、そこ
から 地 域 での 助 け 合 いや 支 え 合 いの 輪 が 広 がり 、 高 齢 者 が 生 活 し やす い地
域 づくりにつなげていきます。
(3)地域交流拠点の整備
高 齢 にな るに つれ 、 配 偶 者 や 親 し い 友 人 を 失 っ た り 、 体 力 低 下 等 によ り、
外 出 機 会 は減 り地 域 から孤 立 がちとなります。また、公 民 館 等 で部 落 の行 事
があっても、「トイレが使 いにくい」「階 段 が上 れない」等 の環 境 的 な問 題 により、
高 齢 者 が出 かけることを諦 めてしまい、ますます地 域 から疎 遠 とな るのが現 状
です。身 近 な場 所 で住 民 同 士 が誘 い合 い、交 流 したり介 護 予 防 に取 り組 める
拠 点 の環 境 整 備 と、町 内 の使 用 していない公 共 施 設 や空 き家 についても、地
域 の介 護 予 防 拠 点 として有 効 活 用 し、町 内 の至 るところに拠 点 を増 やしてい
きます。
①部 落 公 民 館 等 の地 域 交 流 拠 点 の環 境 整 備
既 存 の 部 落 公 民 館 等 が、高 齢 者 に限 らず 障 がい者 、子 ども 等 誰 もが集 い
やすい場 となるよう 環 境 整 備 (トイレの改 修 、段 差 解 消 、手 すり設 置 等 )し、誰
もが集 いやすく介 護 予 防 に取 り組 める拠 点 を増 やしていきます。
- 32 -
② 保 育 園 ・小 学 校 等 跡 地 や空 き家 の有 効 利 用
統 廃 合 により使 用 されなくなった保 育 園 や小 学 校 、町 内 に点 在 する空 き家
を、誰 も が集 い やす い建 物 へと 改 修 し 、 地 域 住 民 の 介 護 予 防 や支 え 合 い 活
動 の拠 点 として活 用 できるよう、関 係 各 課 と検 討 ・調 整 を進 めていきます。
基本目標2 介護サービスの充実・向上と介護給付等の適正化
(1)各種サービスの充実・向上
介 護 保 険 サービス提 供 においては、多 職 種 が連 携 し 、自 立 支 援 に向 けた
サービス提 供 が必 要 であり、そのため地 域 ケア会 議 を開 催 し 地 域 の課 題 分 析
に努 めます。また、町 内 各 施 設 ・事 業 所 整 備 に努 めます。
①地 域 ケア会 議
医 療 ・介 護 ・福 祉 等 の多 職 種 が協 働 し 、高 齢 者 の生 活 課 題 の解 決 を 図 る
ために個 別 ケース会 議 を開 きます。 また、個 別 ケースの課 題 分 析 を行 なうこと
により地 域 に共 通 した課 題 が 明 らかになります。その共 通 の 地 域 課 題 の解 決
に必 要 な地 域 の資 源 開 発 や地 域 づくり、さらに町 事 業 として展 開 します。
②介 護 施 設 ・事 業 所 整 備
介 護 施 設 ・事 業 所 整 備 については、第 1 期 ~第 4 期 にかけて認 知 症 対 応
型 グル ープ ホーム 等 の整 備 を 進 めて きま し た 。そのた め、 入 所 申 込 後 か ら 比
較 的 短 期 間 (1 年 程 度 )に入 所 できるようになっており、今 後 もこの状 態 を維 持
していきます。
特 別 養 護 老 人 ホーム については 待 機 者 が 多 く、 待 機 期 間 も 長 いですが、
今 後 の高 齢 者 数 ・認 定 者 数 の推 移 も加 味 し、緊 急 性 の高 い高 齢 者 を最 優 先
し、数 ヶ月 で入 所 できることを目 指 します。また、施 設 の老 朽 化 対 策 やユニット
型 への移 行 などプライバシーに配 慮 した施 設 整 備 をしていく必 要 があります。
また 、 中 等 度 の 認 知 症 高 齢 者 の 在 宅 生 活 を 支 え る 、 定 期 巡 回 ・ 随 時 対 応
型 訪 問 介 護 、小 規 模 多 機 能 型 居 宅 介 護 及 び複 合 型 サービス の整 備 につい
ては、第 7 期 に向 けて検 討 していきます。第 6 期 整 備 予 定 は表 6 のとおりで
す。
- 33 -
表 6
第 6 期整備予定
種
類
訪問介護
事業者名
時 期
定 員
(医 )もりもと
平 成 27 年 度
-
(2)重度化予防
高齢者の重度化予防や生活機能の向上が図られるような質の高い介
護サービスが求められています。
そこで、介護保険サービスにおけるリハビリテーションの考え方や
重要性を浸透させ、高齢者の自立支援を促し、リハビリテーションの
推進を図ります。
(3)給付の適正利用
介 護 給 付 等 の適 正 化
介 護 給 付 の適 正 化 を図 ることで、利 用 者 に対 する適 切 な介 護 サービスを確
保 し 、 介 護 保 険 の 信 頼 性 を 高 める ととも に 、 介 護 給 付 費 や 介 護 保 険 料 の 増
大 を抑 制 します。
表 7
No
介 護 給 付 適 正 化 のための取 組 み一 覧
事業名
介護保険出
第5期
第6期
実
目
事業概要
績
介 護 保 険 制 度 に つ い て 理 解 を 深 め 、介 護 予 防 の
1
年
-
前講座
標
新規
20 回
重要性を啓発する目的で講座を開催します。
新規申請にあたり、被保険者の状況を聞き取
介護認定申
2
り 、認 定 の 申 請 が 必 要 か ど う か 判 断 し 、申 請 者
-
新規
100%
請窓口相談
に適切なアドバイスを行います。
直営による
認 定 調 査 の 適 正 化 と 公 平 公 正 の 観 点 か ら 、直 営
直営率
3
直営率
継続
調査実施
による認定調査を実施します。
認定調査の
認 定 調 査 結 果 を 事 後 点 検 し 、不 備 等 が あ れ ば 調
事後点検
査員へ確認します。
60%
100%
4
- 34 -
65%
継続
100%
No
事業名
第5期
第6期
実
目
事業概要
績
標
適 正 な 認 定 調 査 を 行 う た め 、認 定 調 査 員 へ 県 主
認定調査員
5
随時
催 の 研 修 へ の 参 加 を 促 す と と も に 、適 切 な 調 査
への指導
随時
継続
実施
実施
を行うための指導を行います。
6
サ ー ビ ス 未
介護認定を受けながらサービスを利用してな
利 用 認 定 者
い 方 を 訪 問 し 、実 態 把 握 す る と と も に 、介 護 予
訪問
防の視点で適切な支援につなげます。
-
新規
100%
-
新規
年 1回
介 護 事 業 所
介 護 事 業 所 と 意 見 交 換 を 開 催 し 、介 護 保 険 事 業
7
と の 意 見 交
等について検討します。
換会
ケアプランが利用者の自立支援に資する適切
ケアプラン
8
町内8
な も の と な っ て い る か 、点 検 ・ 指 導 を 行 い 、ケ
点検
町内8
継続
事業所
事業所
アマネジャーの資質の向上を目指します。
9
住 宅 改 修・福
改修内容や購入された福祉用具が適正なもの
祉 用 具 購 入
か 申 請 書 類 を 点 検 し 、必 要 な 場 合 は 訪 問 調 査 を
点検
行い、その必要性を確認します。
100%
継続
100%
鳥取県国民健康保険団体連合会へ点検の事務
医 療 情 報 と
委 託 を す る と と も に 、自 庁 の 介 護 給 付 適 正 化 シ
の 突 合・縦 覧
ステムや国保データベースを活用して点検し、
点検
必要に応じて事業者への確認・指導を行いま
随時
10
随時
継続
実施
実施
す。
更 新 申 請 案 内 時 に 、サ ー ビ ス の 請 求 状 況 等 を 利
介護給付費
11
用 者 に 通 知 し 確 認 し て い た だ く こ と で 、適 切 な
100%
継続
100%
実施
継続
実施
通知
介護サービスの利用を促進します。
地 域 密 着 型 サ ー ビ ス 事 業 所 は 町 が 、そ の 他 サ ー
介 護 事 業 者
ビス事業所は県と連携して実地指導を行いま
12
へ の 指 導・監
す 。ま た 、年 1 回 町 内 介 護 事 業 所 を 対 象 に 研 修
督
会を開催します。
- 35 -
基本目標3 介護が必要になっても安心・安全に暮らせるまちづくり(医療との連携強化)
(1)医療・介護・福祉との連携強化
介 護 サービスを展 開 する中 で医 療 との連 携 は必 要 不 可 欠
です。町 内 医 療 機 関 、介 護 支 援 専 門 員 、サービス事 業 所 との
連 携 充 実 を図 ります。
①在 宅 医 療 ・介 護 連 携 事 業 (新 規 事 業 )
町 民 が安 心 して暮 らすためには医 療 との連 携 は必 要 不 可 欠 であるため、町
内 医 師 会 ・歯 科 医 師 会 、県 の福 祉 保 健 局 等 と行 政 の保 健 ・福 祉 部 門 を メ ン
バーに「医 師 会 と行 政 との連 絡 会 」を随 時 開 催 し、地 域 の医 療 体 制 構 築 ・ 保
健 福 祉 事 業 について議 論 を深 め ていきます。また、日 ごろから 町 民 の 情 報 の
共 有 に努 め、特 にひとり暮 らしや夫 婦 高 齢 世 帯 においては 、病 気 を抱 えてい
ても、自 宅 等 の住 みなれた環 境 で自 分 らしい生 活 が続 けられるよう、町 内 医 師
との連 携 を綿 密 にしていきます。また、ことうら手 帳 等 の活 用 により、情 報 の共
有 化 と認 知 症 等 の早 期 発 見 ・早 期 治 療 につなげます。
②介 護 支 援 専 門 員 連 絡 協 議 会
町 内 の介 護 支 援 専 門 員 が定 期 的 に集 まり、ケアマネジメントに関 する知 識 ・
技 術 の向 上 を図 るため、情 報 交 換 や事 例 検 討 ・講 演 会 等 を開 催 します。
③ことうら手 帳 (まめんなかえ)
この手 帳 は介 護 予 防 の観 点 から高 齢 者 ご本 人 やご家 族 の意 向 を踏 まえた
上 で、ケアマネジャー、地 域 包 括 支 援 センター職 員 が普 段 の様 子 やタッチパ
ネル検 査 の結 果 などを記 入 し、その内 容 を主 治 医 に提 示 することで日 常 生 活
の 様 子 を 共 有 するというものです。手 帳 を 有 効 活 用 することによ り、認 知 症 の
早 期 発 見 ・早 期 治 療 につなげていきます。
④長 期 入 院 精 神 障 がい者 の地 域 生 活 への移 行 促 進
国 の政 策 により、1 年 以 上 の長 期 にわたり入 院 している精 神 障 がい者 (長
- 36 -
期 入 院 精 神 障 がい者 )については、住 み なれた地 域 に生 活 の場 を移 すこと
(地 域 生 活 への移 行 )を更 に進 めることになっています。
また、精 神 障 がい者 の約 半 数 が 65 歳 以 上 の高 齢 者 であることから、地 域 に
生 活 の場 を移 す精 神 障 がい者 にも高 齢 者 が含 まれ、退 院 後 に介 護 サービス
を利 用 することも考 えられます。
精 神 障 がい者 の地 域 生 活 への移 行 を促 進 するためには、退 院 後 の居 住 の
場 の 確 保 や地 域 生 活 を 支 え るサービスの確 保 も 必 要 であること から、国 が現
在 その方 策 を検 討 中 です。町 としても県 と連 携 を図 り、国 の示 した方 策 に基 づ
いて適 切 に取 り組 みます。
(2)認知症高齢者支援の推進
高 齢 者 実 態 調 査 から、男 女 共 、「もの忘 れのリスク」が 全 国 平 均 値 を上 回 っ
ていました。今 後 急 速 に増 加 することが見 込 まれる認 知 症 高 齢 者 が尊 厳 を保
ちながら穏 やかな生 活 を送 ることができ、家 族 も安 心 して社 会 生 活 を営 むこと
が できるよ う 、認 知 症 についての正 し い理 解 を 普 及 啓 発 させる ととも に、認 知
症 高 齢 者 や家 族 に対 する早 期 相 談 ・診 断 ・支 援 体 制 の充 実 を図 ります。
①認 知 症 普 及 啓 発
認 知 症 は恥 ずかしいものではなく「病 気 によるもの」であると正 しく理 解 され、
根 強 い偏 見 をなくしていくことが、地 域 での見 守 り 支 援 体 制 が可 能 となる第 一
歩 です。
また、認 知 症 は早 期 発 見 ・早 期 対 応 が大 切 であり、認 知 症 になったとしても、
適 切 なサポートを行 えば、住 みなれた地 域 で安 心 して暮 らしていくことができま
す。町 では認 知 症 や認 知 症 予 防 についての講 話 やタッチパネル式 コンピュー
ターを 用 いての検 診 を行 い、認 知 症 の 正 しい理 解 と早 期 発 見 を 目 的 に地 域
への 出 前 講 座 を 行 っ ています。 また 、 小 中 学 校 の児 童 生 徒 にも 認 知 症 の学
習 を行 い認 知 症 の理 解 を深 めています。
認 知 症 は誰 もが罹 る可 能 性 のある病 気 です。認 知 症 を隠 すのではなく、地
域 に 発 信 することで早 い対 応 が可 能 となり、 認 知 症 の人 とその家 族 が 安 心 し
て暮 らしていくことにつながります。今 後 、ますます、認 知 症 の正 しい理 解 が広
- 37 -
がり、地 域 で認 知 症 の人 とその家 族 がささえられる体 制 づくりをするため、普 及
啓 発 活 動 に継 続 して取 り組 んでいきます。
②高 齢 者 SOS ネットワークの構 築
認 知 症 高 齢 者 が行 方 不 明 になった場 合 、早 期 発 見 ・早 期 保 護 するため、
警 察 署 、町 及 び関 係 機 関 が連 携 し捜 索 活 動 が行 えるよう SOS ネットワークの
構 築 を 目 指 します。また、メール 配 信 システムを利 用 し 登 録 者 に 捜 索 協 力 依
頼 を行 うことで行 方 不 明 者 の早 期 発 見 ・保 護 ができるまちづくりを目 指 します。
③認 知 症 対 策 委 員 会
認 知 症 の取 組 みを町 の最 重 要 課 題 とし、町 内 の各 種 関 係 団 体 との連 携 を
図 り、認 知 症 対 策 を効 果 的 に進 めることを目 的 に 委 員 会 を開 催 し、認 知 症 高
齢 者 と そ の 家 族 が 住 みな れた 地 域 で 安 心 し て 暮 ら し せ る 町 づ く りを 目 指 し ま
す。
④認 知 症 ケアパス作 成 ・普 及 (新 規 事 業 )
認 知 症 ケアパスとは、認 知 症 の人 とその家 族 が、地 域 の中 で本 来 の生 活 を
営 むために、認 知 症 の人 と家 族 及 び地 域 ・医 療 ・介 護 の人 々が目 標 を共 有 し、
それを 達 成 するた めの連 携 の仕 組 みです 。認 知 症 の状 態 に応 じた 適 切 なサ
ービス提 供 の流 れを確 立 します。
⑤初 期 集 中 支 援 チーム設 置 (新 規 事 業 )
認 知 症 の 人 や その 家 族 に 早 期 に 関 わ る 「 認 知 症 初 期 集 中 支 援 チー ム 」を
配 置 し 、 認 知 症 に な っ ても 医 療 受 診 や 介 護 サービ スの 利 用 に 結 び つか ない
高 齢 者 や家 族 のもとへ、専 門 医 や保 健 師 、作 業 療 法 士 、社 会 福 祉 士 等 が訪
問 し、早 期 対 応 に向 けた支 援 を行 います。
⑥認 知 症 地 域 支 援 推 進 員 の配 置 (新 規 事 業 )
認 知 症 になっても住 みなれた地 域 で生 活 を継 続 するためには、医 療 ・介 護
及 び生 活 支 援 を行 う様 々なサービスが連 携 したネットワークを形 成 し、認 知 症
の人 たちにとって効 果 的 な支 援 を 行 います。
- 38 -
そのため、認 知 症 疾 患 医 療 センターや 医 療 機 関 、介 護 サービス及 び地 域
の支 援 機 関 をつなぐコーディネーターとして認 知 症 地 域 支 援 推 進 員 を 1 名 配
置 します。
⑦もの忘 れ相 談
認 知 症 の早 期 発 見 ・治 療 につなげる為 に、認 知 症 専 門 医 師 が、
もの忘 れが気 になる方 、その家 族 に対 し認 知 症 に関 する相 談 に
個 別 (隔 月 開 催 )に応 じます。必 要 に応 じて認 知 症 専 門 医 療
機 関 への紹 介 や介 護 予 防 教 室 への参 加 を勧 め、認 知 症 の進
行 防 止 を図 ります。
⑧ことうら家 族 のつどい(琴 浦 町 家 族 会 )
在 宅 で介 護 を経 験 された方 や介 護 している方 が介 護 の情 報 交 換 の場 とし
て月 に 1 回 集 まっています。
介 護 をひとりで抱 え込 むのではなく、体 験 談 をもとにお互 いの気 持 ちを分 か
ち合 う「ピアカウンセリング」を 中 心 とし た 内 容 で開 催 され、家 族 会 によ る自 主
運 営 がされています。
- 39 -
基本目標4 高齢期になっても住み続けることができる住まいの整備
高齢者が地域で長く暮らせる環境づくり
住 みなれた 地 域 で生 活 を 続 けることは高 齢 者 の願 いであり、その願 いを実
現 す るた めには 、 住 宅 のバ リア フリー 化 を 進 め、 高 齢 者 が 自 立 し た 生 活 を 継
続 し、容 易 に在 宅 介 護 を受 けることが出 来 る住 環 境 の整 備 や、公 的 な介 護 サ
ービスの他 、安 否 確 認 等 のサービスが提 供 される高 齢 者 向 けの住 まいの提 供
など、高 齢 者 の住 ま いの安 定 的 な確 保 の ための体 制 の充 実 を 進 める必 要 が
あります。
(1)養 護 老 人 ホーム
65 歳 以 上 の人 で、環 境 上 の理 由 及 び経 済 的 理 由 のために、
在 宅 での養 護 を受 けることが困 難 であると認 められる人 の生 活
の場 を確 保 するため、中 部 地 区 にある施 設 に業 務 を委 託 し、
今 後 も有 効 に利 用 していきます。
表 8 養 護 老 人 ホーム措 置 者 数 の見 込
第 5期
区分
第 6期
H24
H25
H26
H27
H28
H29
3
1
1
1
2
2
措 置 者 数 (実 )
(2)軽 費 老 人 ホーム(ケアハウスみどり園 )
60 歳 以 上 で身 体 機 能 の低 下 等 により自 立 した日 常 生 活 を営 むことについ
て不 安 があると認 めら れた 人 で、家 庭 環 境 、住 宅 事 情 等 の理 由 により、居 宅
において生 活 をすることが困 難 な高 齢 者 が低 額 な料 金 で入 所 することができ
ます。今 後 も既 存 施 設 の有 効 利 用 に努 めます。
表 9 軽 費 老 人 ホーム入 所 者 数 の見 込
第 5期
区分
入所者数
(実 )
第 6期
H24
H25
H26
H27
H28
H29
第 Ⅰケアハウス(定 員 50 人 )
36
41
39
40
40
40
第 Ⅱケアハウス(定 員 40 人 )
24
25
27
28
28
28
- 40 -
(3)サービス付 き高 齢 者 向 け住 宅
ケアの専 門 家 が常 駐 し、生 活 相 談 や安 否 確 認 サービスが提 供 され、単 身 高
齢 者 ・夫 婦 世 帯 が安 心 して居 住 できる賃 貸 の住 まいです。高 齢 者 のニーズに
あった住 まいの選 択 が可 能 となるよう整 備 していきます。
表 10 サービス付 き高 齢 者 向 け住 宅 入 所 者 数 の見 込
第 5期
区分
入所者数
(実 )
鈴 ケ野 (定 員 20 人 )
第 6期
H26
H27
H28
H29
19
20
20
20
20
20
20
陽 だまりの家 (定 員 20 人 )
(4)住 宅 環 境 の整 備 ・確 保
高 齢 者 が自 宅 で長 く暮 らせるよう、住 宅 環 境 を整 備 します。新 設 の町 営 住
宅 には、手 すり設 置 やバリアフリー化 を 推 進 し、既 存 のものについては、介 護
保 険 サービスの住 宅 改 修 等 により、高 齢 者 が住 みやすい環 境 へと整 備 してい
きます。
基本目標5
生活支援サービスの確保・推進
(1)高齢者の地域生活と自立を支えるしくみづくり
高 齢 者 が住 みなれた家 で、 自 立 を 妨 げることなく、支 援 を 必 要 とするサービ
スを 利 用 し ながら 安 心 し て 生 活 するた めに、町 と 民 間 事 業 者 が協 力 し 、多 様
な生 活 支 援 サービスを提 供 していく必 要 があります。
①行 政 サービス
ア 生活管理指導短期宿泊事業
基 本 的 生 活 習 慣 が欠 如 しているなど社 会 適 応 が
困 難 な高 齢 者 に対 して、施 設 における短 期 宿 泊 を
通 して生 活 習 慣 の改 善 を図 ります。
- 41 -
イ 生活管理指導員派遣事業
基 本 的 生 活 習 慣 が欠 如 している、対 人 関 係
が成 立 しないなど社 会 適 応 が困 難 な高 齢 者 に対 し、
生 活 管 理 指 導 員 が訪 問 し、家 事 援 助 や話 し相 手
など日 常 生 活 に関 する支 援 ・指 導 等 を行 います。
ウ ちょこっとあったかサービス
65 歳 以 上 のひとり暮 らし高 齢 者 または高 齢 者 世 帯 の方 を対 象 に、身 の回 り
のちょっとした困 り事 を介 護 ボランティアの方 がお手 伝 いすることで、在 宅 生 活
を支 えます(10~15 分 程 度 の簡 単 な作 業 )
主な内容
ゴミだし、電 球 ・電 池 交 換 、布 団 干 し、
荷 物 のかたづけ、荷 物 の整 理 整 頓 、
買 物 、代 筆 ・代 読 、など
エ 外 出 支 援 サービス
バスや列 車 などの公 共 の交 通 機 関 を 利 用 することが 困 難 な高 齢 者 に対 し
て、居 宅 から医 療 機 関 までの送 迎 を行 い、定 期 通 院 による健 康 管 理 を可 能 と
します。
オ 外 出 支 援 サービス(タクシー料 金 償 還 払 )
公 共 交 通 機 関 を利 用 することが困 難 な高 齢 者 が、自 宅 から医 療 機 関 への
入 退 院 また は介 護 施 設 への 入 退 所 等 にお いて、タ ク シーを 利 用 する場 合 に
費 用 の一 部 を助 成 します。(償 還 払 :一 度 全 額 自 己 負 担 し、後 から助 成 額 が
支 給 されます。)
カ 緊急通報装置設置事業
ひとり暮 らし高 齢 者 等 の世 帯 に緊 急 通 報 装 置 を設 置 することで、急 病 や災
害 時 等 の通 報 体 制 をつくります。
- 42 -
このシステムは電 話 回 線 を利 用 し、対 象 者 が緊 急
ボタンを押 すことにより、緊 急 事 態 をあんしんセンター
に通 報 し、あんしんセンターが協 力 員 への確 認 依 頼
や消 防 署 への出 動 要 請 を行 うものです。
キ 家族介護用品助成事業
要 介 護 者 を在 宅 で介 護 している町 民 税 非 課 税 世 帯 の方 に対 して、介 護 用
品 の購 入 費 助 成 券 を交 付 します。
ク 敬 老 者 祝 い金
75 歳 以 上 の高 齢 者 を対 象 に、敬 老 の意 を表 し、
敬 老 会 開 催 部 落 に助 成 を行 います。
ケ 長寿祝品配布
88 歳 、100 歳 以 上 の高 齢 者 を対 象 に長 寿 を
祝 福 して、祝 い品 を配 布 します。
②民 間 サービス
ア さわやか給 食 〔琴 浦 町 社 会 福 祉 協 議 会 〕
75 歳 以 上 のひとり暮 らし高 齢 者 及 び高 齢 者 世 帯 で調 理 が困 難 な方 に夕 食
弁 当 を週 3 回 、自 宅 にお届 けします。
イ 配 食 サービス〔百 寿 苑 〕
夕 食 弁 当 を毎 日 自 宅 にお届 けします。 ※赤 碕 地 域 限 定
ウ 外 出 支 援 サービス〔JA 鳥 取 中 央 なでしこ〕
ヘルパーが通 院 ・入 退 院 ・外 出 等 の付 添 いをします。
エ 生 活 援 助 ・身 体 介 護 〔JA 鳥 取 中 央 なでしこ・百 寿 苑 〕
ヘルパーが訪 問 し、家 事 援 助 ・身 体 介 護 をします。
- 43 -
オ 地 域 共 生 ホーム〔琴 浦 町 社 会 福 祉 協 議 会 〕
緊 急 時 に、琴 浦 町 社 会 福 祉 センターで一 時 的 に宿 泊 サービスを利 用 でき
ます。
カ ミニデイサービス“おもや&スマイル”〔百 寿 苑 〕
デイサービスに準 じた内 容 で一 日 楽 しく過 ごしていただけます。
「おもや」 火 曜 日 (隔 週 )利 用
「スマイル」 月 ・木 曜 日 利 用
キ いきいき長 生 きサロン〔サービス付 高 齢 者 向 け住 宅 鈴 ヶ野 〕
高 齢 者 向 け住 宅 内 で、レクリエーション、カラオケ、
園 芸 等 を通 して高 齢 者 向 け住 宅 の入 居 者 や地 域
住 民 の方 と交 流 することができます。
(2)高齢者の権利を守るしくみづくり
認 知 症 、知 的 障 がい、精 神 障 がいなどにより判 断 能 力 が低 下 した高 齢 者 が
尊 厳 ある生 活 を維 持 し、安 心 して暮 らせるよう権 利 を守 る必 要 があります。
①総 合 相 談
65 歳 以 上 の高 齢 者 を対 象 に、 介 護 保 険 認 定 申 請 の 受 付 や介 護 保 険 以
外 の 高 齢 者 サービスの申 請 、 『近 所 のひとり 暮 らしの高 齢 者 が心 配 。 』『 自 分
の 健 康 や将 来 の介 護 が心 配 。 』『認 知 症 に ついて心 配 。 』『金 銭 管 理 に自 身
がなくなった。』といった 高 齢 者 やその家 族 からの各 種 相 談 に応 じます。必 要
に応 じて専 門 的 な相 談 機 関 への紹 介 などの支 援 を行 ったり、ひとり暮 らしの高
齢 者 等 を訪 問 し、サービスの調 整 を行 います。
②権 利 擁 護
日 常 生 活 に不 安 をかかえている高 齢 者 や障 がい者 の方 を対 象 に、社 会 福
祉 協 議 会 が認 めた 『 生 活 支 援 員 』が日 常 生 活 に必 要 な預 貯 金 の出 し 入 れ・
- 44 -
福 祉 サービスの利 用 援 助 ・書 類 の預 り等 を行 い、その人 の自 立 を助 け、住 み
なれた地 域 で安 心 して生 活 がおくれるようお手 伝 いする制 度 です。
③成 年 後 見 制 度 利 用 支 援
認 知 症 、知 的 障 がい、精 神 障 がいなどによって判 断
能 力 が不 十 分 になった人 が、財 産 の管 理 や契 約 など
で不 利 益 をこうむることがないように、法 律 面 で支 援 し
ていきます。又 、制 度 の普 及 啓 発 を図 ります。
(3)高齢者が安心して暮らせるしくみづくり
ひとり 暮 ら し 高 齢 者 等 が 、 災 害 発 生 時 に 、 近 所 の 人 や 地 域 支 援 者 か ら 援
助 を受 けるために、必 要 な個 人 情 報 を登 録 台 帳 に整 備 して地 域 支 援 者 に提
供 し、地 域 内 で安 心 安 全 に暮 らすことが出 来 る地 域 づくりを推 進 します。
①災 害 時 要 援 護 者 登 録 制 度
災 害 時 に 地 域 内 で 安 心 安 全 に 暮 ら せる よ う 、 要 援 護 者 を 台 帳 に 登 録 し 、
行 政 区 役 員 、民 生 委 員 、消 防 団 、消 防 署 、警 察 署 などに 情 報 開 示 することに
より、災 害 時 における避 難 誘 導 ・救 出 活 動 ・安 否 確 認 等 を地 域 のなかで受 け
られるようにします。
また 、登 録 台 帳 は、 民 生 委 員 の協 力 によ り毎 年 確 認 作 業 を 行 い、随 時 整
理 していきます。
②災 害 時 要 援 護 者 避 難 所 の確 保
災 害 時 に要 援 護 者 の対 応 が可 能 な避 難 場 所 として、表 6 に示 すとおり、各
地 区 に指 定 しています。
また、表 7 に示 すとおり、町 内 7 介 護 事 業 所 と協 定 し、災 害 時 の要 援 護 者 の
避 難 場 所 とし て確 保 し、支 援 が必 要 な高 齢 者 ・障 がい者 等 へ適 切 に対 応 で
きる体 制 を整 備 しています。
- 45 -
表 11
地 区 別 避 難 所 数 (平 成 26 年 4 月 1 日 現 在 )
古布庄
下郷
浦安
八橋
以西
安田
成美
赤碕
3
4
11
15
3
2
4
6
表 12
琴浦町災害時における要援護者の一時避難のための施設一覧
法人名
住所
施設名
社会福祉法人琴浦町社会福祉協議会
浦 安 123-1
琴浦町社会福祉センター
医療法人社団もりもと
逢 束 1210
デイサービス鈴ヶ野
社会福法人立石会
八 橋 1937
特別養護老人ホームみどり園
ケアハウスみどり園
赤 碕 1061-3
特別養護老人ホーム百寿苑
八 橋 1391-1
八橋福祉センターなでしこ
箆 津 50-1
安田福祉センターさくら台
株式会社ソルヘム
徳 万 70-1
陽だまりの家とうはく
アメニティ株式会社
赤 碕 1840-7
介護事業所まほろば
社会福祉法人赤碕福祉会
鳥取中央農業協同組合
〔注 〕なお、この計 画 での個 々の事 業 実 施 は、町 全 体 の 財 政 事 情 を 考 慮 し 、
各 年 度 の予 算 措 置 を保 障 するものではありません。
- 46 -
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