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1 平成25年度 第1回宝塚市立図書館協議会 会議録 1 開催日時及び
平成25年度 第1回宝塚市立図書館協議会 会議録 1 開催日時及び場所 平成25年8月28日(水) 10時15分~12時25分 宝塚市立中央図書館 研修室 2 出席者 委員(7名) 梓委員、上野委員、梶原委員、中西委員、浅川委員、 髙橋委員、向井委員 事務局(9名) 社会教育部長(井ノ上部長) 中央図書館(坊館長、森副館長、藤野係長、近藤係長、粟井) 西図書館(西田館長、田野係長、藏野係長) 3 傍聴者 4 協議経過等 なし 〔1〕委員委嘱辞令交付 〔2〕開会あいさつ(社会教育部長) 〔3〕事務局職員紹介 〔4〕委員長・委員長職務代理者の選出 委員長に梓委員、委員長職務代理者に上野委員が選出される。 〔5〕議事 (1)平成24年度事業報告について ○ 平成25年版 図書館年報(別冊)について (事務局より、ポイントを絞った形で説明) (最近の動き) (P6)(以下、図書館年報のページを表示) ・まず、「沿革」については、平成25年4月までを記載しております。 ・昨年度の年報では、平成24年6月 1 日、育児・介護の理由による「無料郵送の拡充」 まで記載していますので、それ以降の項目について説明します。 ・例年、リサイクル図書の無料配布を年 1 回行っておりますが、昨年11 月に、中央図書館 の集会室前に、 「常設の無料配布コーナー」を設けました。 ・12月には、 「第1回聖光文庫文化講座」を開催し、平成25年3月には、昨年度に引き 続き、 「第2回読書講演会」(講師:玉岡かおるさん)を開催しました。 1 ・平成25年4月には、本市の「子ども読書活動推進計画(第2期) 」をスタートさせ、条 例施行規則を改正し、「金曜日の開館時間延長」を実施し、午後7時までとしました。 (組織)(P9) ・ 「中央図書館」では、館長、副館長、正規司書 8 名、臨時司書職員13名、庶務担当3名 (正規事務職員2名、臨時事務職員1名)となっていますが、昨年度と比較して、臨時 司書職員が1名増、庶務担当の正規事務職員が1名減となっています。なお、職員数に は、休職者及び代替職員を含んでいます。 ・また、「山本南分室」は臨時司書3名、「市史資料室」は、正規職員1名と臨時職員2名 で対応しています。 ・「西図書館」では、館長、正規司書6名、臨時司書職員8名、庶務担当2名で、変更はあ りません。 ・なお、正規司書職員の退職者不補充(図書館全体で2名)が長期にわたっております。 ・現在の限られた人員体制で、実現可能なものから順次、サービス向上に取り組んでいま すが、どこまでのサービス向上が可能かの検討が必要だと認識しています。 (図書館協議会)(P9) ・「図書館協議会委員」についですが、平成25年7月1日付けで、9名の方の委嘱をさせ ていただきました。委員の区分としては、図書館条例第4条第2項に規定により、学校 教育の関係者3名、社会教育の関係者1名、家庭教育の向上に資する活動を行う者1名、 知識経験を有する者3名、公募による市民1名となっています。 ・「図書館協議会の役割」としましては、図書館法14条で「図書館の運営に関し、館長の 諮問に応ずるとともに、図書館の行う図書館奉仕につき館長に対して意見を述べる機関 とする。」と規定されています。 (蔵書数及び蔵書数の推移)(P13~14) ・「蔵書数」は、平成24年度末、全館で62万9,277冊、図書館別にみますと、中央 図書館が56%(35万3,605冊)、西図書館が30%(19万0,384冊)、中 山台分室が5%(2万9,695冊)、移動図書館が6%(3万5,708冊)、山本南 分室が3%(1万9,885冊)となっています。 ・「蔵書数の推移」についてですが、平成23年度末と比較して、前年比8,055冊 (1.3%)の増となっています。平成24年度の購入冊数は3万冊余りですが、一定 の整理も行っており、結果として、8千冊余の増となっています。 2 (聖光文庫)(P15) ・「聖光文庫」についてですが、中央図書館の一室に設置されており、清荒神清澄寺のご厚 意により、同寺境内にある鉄斎美術館の入館料で購入された美術関係のご寄贈を受け設 立されました。資料総数は、平成24年度末で14,663点、前年度と比較して 161点の増となっています。 (視聴覚関係資料) (P15) ・「視聴覚関係資料」についてですが、DVDが中央図書館で143組の増、西図書館で 15組の増となっております。 ・「CD・DVDの貸出」について、利用者からの要望は承知しておりますが、所蔵数が少 ないこと、著作権処理の問題等で実現はしておりません。引き続き、今後の課題だと認 識しております ・なお、「朗読CD」につきましては、平成24年3月から、西図書館で一部貸出を始めて おり、中央図書館でも平成24年10月25日から貸出開始しています。 (利用券登録) (P16) ・「利用券登録」についてですが、本市の統計としては、「過去3年間に利用のあった登録 者数」を基準としています。 ・「市内在住者」54,224人、「阪神間の他市町(7市1町)の相互利用者」 4,213人、 「その他宝塚市に在勤・在学者」227人で、合計58,664人(前年 度比は1,251人増)となっています。 ・「市民登録率」としては、23.8%( 「市内在住者」54,224人を、 「人口」 228,051人で割った数字:前年度比0.4%増)ですが、まだまだ努力の余地は あると認識しています。本市としては、登録率の目標を30%としています。 ・人口20万人台で、一人当たりの貸出冊数の指標が一番高い「茨木市」の登録率が約 30%ですので、本市としては、これを目標として掲げています。 (広域利用による貸出登録者数)(P16) ・「広域利用による貸出登録者数」についてですが、阪神間7市1町の住民は相互に利用で きる形になっており、宝塚市民22万人余のうち、合計40,483人(約18%)が、 他の阪神間の市町図書館に登録しています。 ・なお、40,483人のうち、29,476人(73%)が「川西市立図書館」に登録 していますが、宝塚市の図書館施設よりも、川西市立図書館のある阪急川西能勢口駅の 方が便利な地域の市民が登録しているものと思われます。 (個人への貸出)(P17) ・「個人への貸出冊数は」、年間193万3,662冊となっていますが、内訳としては、 3 中央図書館が40%、西図書館が42%、中山台分室が5%、山本南分室が9%、移動 図書館が4%となっております。前年度と比較しますと、冊数にして、8万4,240 冊の増、率にして4.6%の増となっています。 (年度別の個人貸出冊数) (P18) ・「年度別貸出人数」についてですが、平成24年度が58万5,286人で、対前年度比 38,279人の増、7.0%の増となります。 (移動図書館) (P19) ・「移動図書館」についてですが、図書館施設を補完するものとして、現在25箇所のステ ーションを2週間に1回(年間25回程度)巡回しております。なお、山本南分室の開 室に伴い、平成23年8月に長尾南会館のステーションを廃止しています。 ・現在の移動図書館車(すみれ号)は、平成13年3月の購入で、購入後10年を超えて おり老朽更新をしたいと考えていましたが、平成25年度の6月補正予算で購入が認め られました。 (図書館行事開催状況) (P32~P35) ・中央図書館では、平成24年度の「開催延回数」が251回(対前年度比15回増)、 「参 加総数」が延べ6,098人(対前年度比840人増)となっています。 内容としましては、 「ブックスタートボランティア養成講座」、 「まるごとゾロリ」、 「聖光 文庫文化講座」の行事を、新たに実施しました。 参加人数の比較では、上映会で、「節電映画会」(家庭での節電ができるように図書館で 映画会を開催)のPRの関係もあると思われますが、289人増となっています。 ・西図書館では、「開催延回数」が258回(前年度と同じ)、 「参加総数」が延べ 5,543人(対前年度比616人増)となっております。 参加人数の比較では、上映会で769人増となっていますが、「節電映画会」開催の関係 もあると思われます。 (図書館の利用団体)(P36) ・「図書館の利用団体」についてですが、中央図書館で10団体、西図書館で3団体の活動 状況です。なお、中央図書館の「サークル『あおむし』 」が新たに組織されています。 (決算見込額) (P43) ・「平成24年度決算見込額」についてですが、18.備品購入費のうち「資料購入費」が 実際の「図書購入費」にあたり、中央図書館と西図書館を合計しまして、 37,160,273円で、前年度とほぼ同額です。 4 ・なお、前年度決算であがっている「住民生活に光をそそぐ交付金事業」関連事業(約6 千万円)については、平成24年度は該当ありません。 (図書館指標実績) (P45) ・本市の「図書館指標実績」についてですが、次の10点の指標をあげております。 ・「市民登録率」は23.8%、 「貸出密度(市民一人当たりの貸出冊数)」は8.48冊 「貸出密度(登録者一人当たりの貸出冊数)」は32.96冊、「蔵書回転率」は3.07 回、「市民一人当たりの蔵書冊数」は2.76冊、「市民一人当たりの図書費」は163 円、「市民千人当たりの購入冊数」は133冊、「職員一人当たりの奉仕人口」は 10,366人、「図書平均単価」は1,228円、 「貸出サービス実績〔(貸出冊数)× (図書平均単価)〕」は23億7,453万6,936円となっています。 (関係条例・規則等)(P48~) ・「宝塚市立図書館条例」については、第4条第2項の「図書館協議会の委員の区分」が、 平成25年7月から変わっています。 ・ 「宝塚市立図書館条例施行規則」については、 「金曜日の開館時間延長」及び「貸出期間、 資料の予約についての事務手続き」について一部改正を行い、平成25年4月から施行 しています。 ○ 前回協議会報告内容の確定分について (事務局) (説明) ・前回協議会(平成25年2月)で、1月末までの状況を報告していますが、今回、3月 末までの確定分を報告します。詳細は資料のほうで確認ください。 〔「山本南分室の利用状況」 (資料①)、 「返却ポイント増設にかかる利用状況」 (資料②)、 「無料・有料郵送貸出の利用状況」 (資料③)、「開館時間延長の試行(金曜日)の試行 結果」 (資料④) 〕 ○ 図書館条例施行規則の改正について(資料⑤) (事務局) (説明) ・4月からの金曜日の開館時間延長の実施に伴い、以下の改正を行いました。 ・中央図書館の「一般開架室」の開館時間について、午後6時までを、金曜日は午後7時 までに、「閲覧室」の開館時間について、午後5時45分を、金曜日は午後6時45分ま でに改正しました。また、西図書館の「一般開架コーナー」の開館時間について、午後 6時までを、金曜日は午後7時までに改正しました。 ・貸出期間については、現在2週間以内と規定されていますが、現在、利用者の利便性を 5 図るため、利用者の申し出により、予約が入っていない本に関しては、2週間を限度と して貸出期間の延長が出来る形の事務処理をしておりますので、その内容について明文 化しました。 ・資料の予約については、返却が遅れている場合も、これまで制限をかけておりませんで したが、制限をすることができる形としました。また、予約についてのこれまでの事務 処理について、明文化しました。 (2)利用者の意見等について (事務局) (説明) ・「利用者の意見等」につきましては、「広聴カード(受付窓口:市民相談課)回答分」 (資 料⑥)、「御意見箱の御意見への回答分(中央図書館、西図書館)」(資料⑦)を提出して おります。 ・御意見箱の御意見については、住所、氏名が記載されているものについて、御意見に対 する回答をしております。 ・詳細については、資料をご覧ください。 (3)情報提供について (事務局) (説明) ・「情報提供」につきまして、「広報たからづか」掲載分(資料⑧)と、 「新聞記事等の関連 記事」 (資料⑨)を提出しております。 ・新聞記事では、平成25年4月から指定管理者制度が導入された佐賀県の「武雄市図書 館」の記事や、来年度に分館、分室を含む全館が指定管理者制度の導入の方針がだされ た「三田市立図書館」の記事などがあります。 ・詳細については、資料をご覧ください (委員からの主な質問・意見等及び事務局からの説明) 〔議事(1)~(3)について〕 (委員) ・利用者数、貸出冊数等について、順調に伸びているとの説明がありましたが、その理由 としてはどう分析しているのか。例えば、人口が増えたとか、いろんなPR効果があっ たとか。 (事務局) ・利用増の主な要因としては、規模は小さいですが、山本南分室が東公民館内に開室され たことだと認識しています。分室の近隣の人口は増えており、図書館サービスの拠点が 6 新たにできたことによって、分室の利用は大きく増えています。なお、利用者が多い時 間帯には、窓口での待ち時間が多くかかっていることもあると思います。 ・中央図書館、西図書館の利用も少しずつ増えていますが、国からの「住民生活に光を注 ぐ交付金」を活用し、平成23年度に、例年の図書予算の約2倍の予算で、蔵書を整備 したことにより、蔵書の魅力が増したことによるものと認識しています。 (委員) ・いろいろな取組みの成果が現れているという点はわかりました。 (委員) ・やはり、分館、分室等のサービス拠点の整備は、有効な部分だと思う。 (事務局) ・山本南分室で勤務する司書職員の対応について、利用者からの評価も高くて、我々もう れしく思っています。図書館を支える要因として、司書の占める役割が大きいものと認 識しています。 (委員) ・小さな分室であっても、司書の役割は大きいということは、よくわかりました。 (委員) ・私も、山本南分室の近くに住んでいて、よく利用していますが、子どもに対しても丁寧 で、やさしい対応だと評価しています。 (事務局) ・評価いただいた部分については、分室の職員にも伝えたいと思います。 (4)平成25年度事業について (事務局) (説明) (ア) 「子どもの読書活動推進計画(第2期)実施計画」の策定について(資料⑩) ・子どもの読書活動推進については、「子どもの読書活動推進計画(第1期) 」(平成20年 度~24年度の5カ年計画)を策定し、取り組んできましたが、第1期の実施状況や課 題等を踏まえて、引き続き、「子どもの読書活動推進計画(第2期)」(平成25年度~ 29年度の5カ年計画)を策定し、取り組んでおります。第2期計画は、 「みんなで支え る子どもの読書」をキャッチフレーズとしており、推進体制を広げて行きたいと考えて います。 ・「子どもの読書活動推進計画(第2期)実施計画」は、「子どもの読書活動推進計画(第 2期) 」を具体的に進めていくために策定したもので、庁内の関係各課で組織する「子ど もの読書活動推進委員会」を平成25年6月14日に開催し、審議・承認されたもので す。推進委員会では、関係機関との連携を図り、計画の進行管理等を行っていくことと しております。 7 (イ) 「開館時間延長試行(土曜日)の状況」について(資料⑪) ・ 「土曜日(夏季:6月~9月)の延長」について、今年度も試行を継続したのは、金曜日・ 土曜日と連続して延長することにより、土曜日の利用が少し下がっている傾向があるの で、さらに利用状況等を検証する必要があるため試行としたものです。なお、金曜日の 延長については、平成23年1月~平成25年3月まで延長試行後、平成25年4月か ら本格実施済です。 ・今回は、利用者へより周知を図るため、選挙管理委員会作成の「選挙啓発用のしおり」 (7月21日執行の兵庫県知事選挙、参議院議員通常選挙関連)の裏面に、土曜日の開館 時間延長について掲載し、PRに努めました。 ・6月~7月の2カ月間の試行結果は、次のとおりです。 ・「中央図書館」では、延長した1時間の貸出人数が平均48.8人で、通常の1時間平均 133.3人に対して、36.6%となっています。(前年度の6月~7月は、延長した 1時間の貸出人数39.3人で、通常の1時間平均134.4人に対して、29.2% ですので、前年度より7.4%伸びています。) ・「西図書館」では、延長した1時間の貸出人数が平均33.8人で、通常の1時間平均 128.4人に対して26.3%となっています。 (前年度の6月~7月は、延長した1 時間の貸出人数30.0人で、通常の1時間平均 132.4人に対して、22.6% ですので、前年度より3.7%伸びています。) ・今後の対応については、8月~9月の試行結果も踏まえて、検討したいと考えています。 (ウ) 「平成25年度6月補正予算及び9月補正予算(案)の内示分」について」 (資料⑫) ・まず、「6月補正予算」では、 「地域の元気臨時交付金」を活用し、「移動図書館車の購入 費」を20,084千円計上しました。3.5トンのトラックを移動図書館に改造する もので、車体自体の経費に加えて、改造に要する経費を含んでいます。なお、8月 1 日 付けで、契約が完了しており、製作等に時間を要しますが、今年度中には老朽更新が完 了の予定です。 ・次に、「9月補正予算(案)の内示分」については、以下のとおりです。 ・「中央図書館」では、鉄斎美術館よりの寄付金(67千円)をもって、文化講座を実施す る予定です。また、公益財団法人 モラロジー研究所からの寄付金(50千円)をもっ て、DVDプレーヤーを購入する予定です。なお、図書支援事業交付金については、当 初予算に188万1千円計上して図書の購入にあてていますが、確定金額が189万円 となりましたので、差額9千円について、収入の方にのみあげています。 ・「西図書館」では、宝塚視覚障害者援助基金からの寄付(189千円)をもって、障がい 者サービス用備品(拡大読書器)を購入する予定です。なお、図書支援事業交付金につ いては、当初予算に188万円計上して図書の購入にあてていますが、確定金額が 8 188万円9千円となりましたので、差額9千円について、収入の方にのみあげていま す。 (エ) 「第3回読書講演会」について ・今年度は、平成26年1月18日(土)に、作家の「池澤夏樹」さんを講師にお招きし て、ベガ・ホールで開催の予定です。なお、今回は、平成26年4月で西図書館が満 20周年を迎えますので、西図書館20周年のプレ事業として位置づけたいと思ってい ます。 ・池澤さんは、1945年生まれで、1988年に芥川賞を受賞されており、個人編集の 「世界文学全集」などの作品があり、作家として評判が高い方です。 ・詳細について決まりましたら、お知らせします。 (オ) 「西図書館20周年関連事業」について ・西図書館では、12月21日(土)に、朗読グループ「朗読なずな」との共催事業とし て、「宝塚歌劇100周年、手塚治虫記念館20周年、西図書館20周年」のプレ事業の 位置づけで、それぞれに見合った題材による「朗読会」を予定しています。場所は、西 公民館のホールです。 ・他にも計画している企画等はありまので、決まりましたら、お知らせします。 (委員からの主な質問・意見等及び事務局からの説明) 〔議事(4)について〕 (委員) ・「子どもの読書活動推進計画(第2期)実施計画」のP4で、「学校図書館ネットワーク システムの効率的な運用」の事業の具体的な取り組みとして、「学校図書館間の相互貸借 での利用を促進する」とされていますが、進捗状況について教えてください。学校図書 館に司書が配置されたこともあり、これまでと状況が異なってきていると思う。 (事務局) ・今のところ実施は出来ていませんが、担当課の学校教育課で検討中だと認識しています。 (委員) ・相互貸借については、第1期計画においても挙げられていますが、長年の課題だと認識 しています。 (委員) ・P5の「学校と関係機関との情報交換・連携・協力」の事業に関連してですが、学校図 書館に配置されている司書の方が、自分たちで、勉強会を立ち上げられていて、その中 で、公共図書館と学校図書館の連携として、交流会を年に何回か持ってほしいという希 望がでていました。なお、来年度からは、司書の研修会は学校教育課の方で担当すると 9 聞いています。 (事務局) ・「学校間の相互貸借」、 「学校と公共図書館との連携」については、物流をどうするのかが 課題となる。物流には予算を伴うので、どこが主体となって担当するのかの検討が必要 であると思う。皆さんのご意見をお聞かせいただければ、それも踏まえて検討したい。 (委員) ・「学校間の相互貸借」については、学校教育の範囲だと思う。 ・「学校と公共図書館との連携」において、学校への団体貸出については、大阪の箕面市で は、必要に応じてバスが図書館から学校へ回る形がとられていますが、同じ時期に同種 類の資料が重なる場合があると聞いています。 ・学校図書館の予算も限られているので、全部のジャンルを揃えるというのは難しい。 例えば、人権学習、国際交流など、一定の範囲に特化して、各校が特色のある資料を分 担して収集していけば、全体として、資料の有効活用が図れると思う。また、学校図書 館の本の購入について、年1回、ブックフェアでまとめて買うという形ではなく、司書 とも連携して、資料の集め方を検討してほしいと思う。 (委員) ・学校に配置されている司書は、非常勤の雇用ですが、司書の配置により、各校の図書館 活動はかなり進んできている。各校で、司書、教員、図書館ボランティアが、それぞれ がんばっているが、全体が一つにまとまって、学校の特色として進む体制はまだできて いない。 (委員) ・各校の体制づくり、予算の上手な使い方について、検討していく必要がある。 (委員) ・各校とも、蔵書数が増えて、図書館の環境面も整備されて、良い方向に進んでいますが、 より内容を深めていく時期に来ていると感じています。関係機関との連携についても、 今後深めていく必要がある。 (委員) ・私は、小学校での図書ボランティアの経験がありますが、配置される司書が毎年変わる ので、十分な協議等ができないのが困った点です。教育委員会へ聞くと、年度初めの4 月はまだ配置されず、5月~6月にかけて配置の人が決まり、それから司書がやっと現 場に来て、協議等はそれからになる。 ・本をたくさん読んだ子どもに、しおりを作ってあげたいなと思って、司書の方に協議し し、学校とも協議しましたが、学校の方でも予算はないということで、できなかった。 ・司書の方が、本の配置を変えた方がいいということで、レイアウトが変わりましたが、 次の司書の方は別の考え方で、また場所を変更したということもありました。やはり、 毎年担当が変わるのは、デメリットが大きい。 ・本の修理・整理等については、司書にお任せする形で、図書ボランティアは、直接タッ 10 チしない形に、最近は変わってきている。なお、お話会などのお手伝いは行っています。 (委員) ・昨年度までは、学校に配置される司書は、派遣職員の1年契約で、継続雇用は無理だっ たが、今年度からは、継続雇用ができる形になったと聞いています。また、全校の司書 が参加はしていませんが、司書の連絡会ができて、勉強会などもされており、いい方向 に向かっていると感じています。 (委員) ・学校の予算というのは、年度初めに計画をたてて執行している。図書館の運営に関して、 学校の予算を執行するのであれば、事前の話し合いが必要だと思う。 (5)教育委員会事務局の組織改正の議論等について(資料⑬) (事務局) (説明) ・平成20年4月に、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」が改正され、「スポー ツに関すること(学校における体育に関することを除く)」及び「文化に関すること(文 化財の保護に関することを除く)」については、条例で定めることにより、教育委員会か ら離れて、市長部局に移管することが可能となっています。 (第24条の2:職務権限の 特例) ・なお、「図書館、公民館その他の教育機関」 (第30条)に関することについては、「教育 委員会の職務権限」 (第23条第1号)と規定されており、法律上の規定に変更はありま せん。 ・組織改正の議論の中で、市長部局へ移管する場合には、「補助執行(教育委員会から市長 へ委任)」の形となります。 ・「中央図書館の市史資料室」についてですが、市史資料室の業務は、本来、市長部局の権 限となっていますが、昭和62年度以降、「補助執行(市長から教育委員会への委任)」 の形となっています。 ・「教育委員会制度」について、文部科学省の資料を見ますと、制度の意義として、「政治 的中立性の確保」、「継続性・安定性の確保」、「地域住民の意向の反映」の3点が挙げら れ、制度の特性としては、 「首長からの独立性」、 「合議制」、 「住民による意思決定」の3 点が挙げられています。 ・今年度になって急に議論がなされているという感じがしていますが、図書館としては、 移管について、特段のメリットが感じられないというのが実感ですし、現行の教育委員 会制度のメリットを生かすほうがいいのではと考えています。また、図書館にとって、 「学 校との連携」が重要であり、同じ教育委員会内部の方が円滑に業務を行えると認識して います。 ・なお、教育委員会として、社会教育部門が市長部局のまちづくり部門に移管されている 三田市を、8月8日に視察したと聞いています。 11 ・今後、議論が深められていくことと思いますが、皆様の御意見をお聞かせください。 (委員からの主な質問・意見等及び事務局からの説明) 〔議事(5)について〕 (委員) ・本市の図書館として、子ども読書活動推進事業などを考えたときに、学校との連携の重 要性の観点から、移管についてはデメリットか大きいといいう危惧はわかります。 (事務局) (補足説明) ・昨今、学校現場をはじめとして、教育委員会も大きな課題等に直面しており、学校教育 に特化した形で教育委員会の組織を見直してはどうかというのが、議論の背景にありま す。 ・庁内的な議論で、社会教育部門をどうするのかという議論の中で、図書館については必 ずしも十分な議論がなされていない。 ・市長部局へ移管される場合、文化の観点から「産業文化部」なのか、生涯学習を充実さ せて、まちづくりを担う人材を育てるという観点から「まちづくり部門」なのか、議論 が分かれるところです。 ・社会教育部の組織として、社会教育課(少年自然の家を含む)、スポーツ振興課、公民館、 図書館の各課組織がありますが、移管の場合には、まとまった形で移管するのか、別々 の部門に行くのかの議論や、全部が移管の対象になるのか、一部が移管になるのかの議 論があります。 (委員長) ・市長部局への移管の議論の中で、図書館の独立性をどうするのかの観点も必要である。 行政内部の問題という側面もあり、わかりにくい部分もあるが、図書館協議会としての 意見集約ということなら、一定の時間が必要ではないか。 (委員) ・三田市が、市長部局へ移管されているとの説明がありましたが、各市の取り組みには、 それぞれの背景があるので、一律には議論しずらい部分もあると思います。私は、学校 教育の関係者としての委員の立場ですので、学校関係者とも協議はしてみます。 (事務局) ・検討にあたって、他市の状況は参考にはしたい。 (委員) ・検討に際しては、3年後とか、もっと将来を見据えた部分も必要である。 ・図書館の位置づけは、地方自治体の文化施設であるだけでなく、広く国際的にもかかわ っていて、どんな体制になっても、国民にすべてを知らせることが求められていると思 う。 ・社会教育は、学校をサポートするものとして、以前より重要なポイントになっている。 12 (事務局) ・総務部との協議が必要ですが、最短の場合で来年4月からの移管ならば、近いうちに結 論を出す必要がある。結論が遅れれば、1年先ということになるのではないか。 (委員) ・私は、一市民として、大人の利用者として、読みたい本が便利に読めることが、一番の 希望です。開館時間の延長とか、蔵書の充実などは、よかったと感じています。 ・組織の議論がなされていますが、組織が変わることによって、利用者として何か便益は あるのか。例えば、サービスのポイントが増えるとか、サービスの時間が増えるとか。 (事務局) ・サービス面において、一変してアップするという部分は、直接はない。 (委員) ・どこが管理するのか、どこの組織の管轄に入るのかという議論である。学校や地域との 関係、子ども読書活動推進の部分ではマイナスになるのではないか。 (事務局) ・時間の都合もありますので、御意見等がありましたら、後日、事務局へ提出していただ きたいと思います。添付できる資料についても、検討してみます。 (6)資料収集要綱、除籍要綱について(資料⑭) (事務局) (説明) ・昨年度の図書館協議会で、資料収集や除籍の基準についてのご意見をいただき、時間が かかりましたが、別添案の要綱を作成しましたので、ご意見等がありましたらお聞かせ ください。 ・これまでの「宝塚市図書館資料管理要綱」は、平成11年11月1日から施行している ものですが、これを廃止し、「収集要綱」と「除籍要綱」の2つに分けて制定するもので す。また、 「除籍要綱」の制定にあわせて、「宝塚市立図書館不要図書の無償譲渡に関す る要綱」(平成7年10月1日施行)は廃止します。なお、「聖光文庫受入要綱」(平成 17年10月1日施行)は、引き続き有効です。 ・これまでの要綱については、公開していませんでしたが、 「図書館の設置及び運営上の望 ましい基準」(平成24年12月19日、文部科学省告示)の中で、「図書館資料の収集 に関する方針を定め、公表するものとする。」と規定されており、新しい要綱については、 今後、公表していきたいと考えています。 (委員からの主な質問・意見等及び事務局からの説明) 〔議事(6)について〕 13 (委員) ・全体的に見て、丁寧にまとめてあり、わかりやすくなっていると思います。 ・「資料収集要綱」のP2の児童書の文学についての部分ですが、 「文学的価値の高いもの」 とは、具体的にどういう形のものを指すのか。 ・第1回読書講演会で、講師の髙村薫さんとの質疑の中で、どんな本を子どもに読ませた らいいかとの質問に対して、日本の古典を読ませたいということでした。 ・絵本などでは、倫理観を育むという観点もあると思うので、「倫理観」についての表現を してはどうか。 (委員) ・倫理感のとらえ方もあると思いますが、例えば、 「子どもの健やかな成長に資する質の高 いもの」という記載にすると、 「倫理感」についても含まれる形になるのではないか。 (委員) ・絵本についての部分で、 「文章と絵が優れており」とは、具体的にどういうことを指すの か。説明ができるようにしたほうがいいと思う。 (委員) ・文学についての部分で、 「現代の子どもの要求に見合う新しい作品」に関して、子どもは さまざまな種類のものを読みたいと思いますが、作品には、心の成長になるものや、大 人から見て、いかがなものかと感じるものもある。子どもにとって、生きる力になるも のが望ましいと思う。 (委員) ・大人の上から目線ではなく、子どもへの思いやりも必要だと思う。 ・「子どもの健やかな成長に資する質の高いもの」の部分で、一定の選択がなされるのでは ないか。 (事務局) ・図書館へ子どもたちを呼び込めるような観点で、表現を考えています。 (委員) ・教育的な視点で、こういう本を読みなさいというのは、学校教育の立場になると思う。 公共図書館は、支援、サポート、サービスの視点で、子どもの要求も受け止めるという 立場になるのではないか。 ・子どもの目線も踏まえてということだと思いますが、 「要求」ではなく、適当な表現があ るでしょうか。 (委員) ・児童書全体にかかる文言として、 「すべての子どもの興味や関心に応えられるように」が あり、絵本についての部分で、 「子どもの想像力を豊かに」とあり、文学についての部分 で、「現代の子どもの要求」とあり、その他の分野についての部分で、 「子どもたちの興 味や流行」とあり、 「子どもの」という表現の使い方の整理をしたほうがいいと思う。 ・子どもに読んで欲しい本と、子どもが読みたい本とがあるのは認識しています。 14 (事務局) ・それぞれの項目について述べる必要があると考えており、強調する意味もあって、原案 の表現にしています。 ・いただいた御意見等も踏まえて、事務局で、最終の調整をしたいと思います。 (7)図書館サービス等についての意見交換等 (既設公共施設等の有効活用について) (事務局) (説明) ・本市の図書館施設としては、2館2分室と限られていますので、新たなサービス拠点と して、既設公共施設等の有効活用の観点から、これまで4カ所の候補地を検討しました。 ・1点目が、小浜1丁目の「教育総合センター」の 1 階の図書スペース(約290㎡)の 有効活用案として、分室の提案をしましたが、駐車場がないこと、図書館施設以外の利 用案との調整ができていないこと等で、現実化はしていません。 ・2点目が、阪急逆瀬川駅前のアピア3(カルチェヌーボ)にミニ図書館をという案(2 階約145㎡)がありますが、この案は、中央公民館(伊子志1丁目)の老朽化、耐震 の対応として、中央公民館のアピア3(カルチェヌーボ)への移転案に伴うものと位置 づけられています。現時点では、中央公民館の移転案についての最終決定が出ていませ んので、最終決定を待ちたいと考えています。 ・3点目が、阪急売布神社駅前の再開発ビル「ピピアめふ1」、及び、阪急仁川駅前の再開 発ビル「さらら仁川北館」の市が保有する公益施設について、現在は市民を対象に貸室 として利用されていますが、利用率が低く有効に活用されていない状況にあり、庁内の 「公益施設等検討会」において活用策が検討されており、図書館も利用の要望は出して いますが、検討会の方針も現段階では確定していません。 ・4点目が、今回情報提供しています新聞記事(資料⑨-⑩)にも掲載されていますが、市役 所に隣接するNTN宝塚製作所の跡地8万9千㎡のうち、4万㎡の公有化(土地取得見 込額約28億円)が決定され、上下水道局庁舎、社会福祉施設、駐車場用地として予定 されています。4万㎡のうち、1万7千~1万9千㎡は具体的な用途を定めず、市民の 意見を募り検討することとされていますが、市長から、「公共ゾーンとして利用したい。 市民ホール、図書館、危機管理センターなど市民の声を聞き判断したい。 」とのコメント が出されています。 ・以上の4点について要望等を出していますが、実現の方向には至っておりません。 ・いずれにしても、利用想定人口や図書館施設までの距離などを勘案し、市全体の図書館 サービス網の整備計画を立てて、サービスエリアの中に有効に活用できる公共施設があ るかどうかの検討が必要だと認識しております。 ・平成3年度末に、教育委員会の内部計画として、 「図書館システム整備計画」を策定して いますが、現時点で計画を策定する必要があると考えています。 15 (委員からの主な質問・意見等及び事務局からの説明) 〔議事(7)について〕 (委員長) ・どういう場所が分室等に適しているのか、協議会として方向性を出す必要があるのか。 また、時間的に急ぐ議論なのか。 (事務局) ・御意見等がありましたらお聞かせください。 ・関係機関、関係者等との協議、調整が必要であり、すぐには難しい面がありますが、実 現の方向になりましたら、事務局サイドで動く部分がありますので、ご理解ください。 (8)次回の開催について、 (事務局) ・平成23年度から年3回の開催という形で、昨年度は、伊丹市立図書館を視察しました。 ・先進地視察の形とするか、別の方式にするのか、御意見等をお聞かせください。 (委員) ・先進地の視察もいいのですが、今年度は、足元を見るという意味で、本市の中央図書館、 西図書館を見て、問題点のチェック等をしてはどうかと思います。 (委員) ・本市の図書館の巡視でいいですが、いろいろ我々の意見を聞いてもらって、話し合う時 間をもってほしいと思う。 (委員長) ・それでは、皆さんの意見も踏まえて、次回は、本市の図書館の巡視ということとします。 (事務局) ・日程については、10月中旬頃を予定していますが、詳細については調整してお知らせ します。 (9)その他 特になし。 5 閉会 16