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第 34 講 世界の水産業

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第 34 講 世界の水産業
基礎からわかる地理
第 34 講 世界の水産業
水産業の特徴
・主な漁場 → 太平洋北西部:日本近海で最大漁場。
日本海流(黒潮)と千島海流(親潮)との潮目
太平洋南東部:ペルー・チリ近海。エルニーニョや乱獲で減少も近
年再び安定化。イワシ(アンチョビー)を魚粉(フ
ィッシュミール)にして飼料利用
大西洋北東部:北欧からビスケー湾まで。
グレートフィッシャーバンク
ドッカーバンク
トロール漁法を利用したタラ漁獲
大西洋北西部:アメリカ北東岸沖
グランドバンク
ジョージバンク
太平洋北東部:アラスカからカリフォルニアまで。
ユーコン川やフレーザー川でのサケ・マスの漁。
・赤道周辺の海 → エビ養殖が盛ん。
特にマングローブ林が好漁場となる。
(マングローブ林の破壊が問題)
巨大な消費地を背景に東南アジアで盛ん。
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第 34 講
世界の水産業
※ 漁場問題 → 乱獲による水産資源の減少から漁場制限が必要。
漁船の改良や探知機の向上
※ 排他的経済水域の設定(200海里・約370km)
→範囲内の経済的資源の権利を主張できる
※母川国協定:母川に回帰する魚は母川国が漁獲する権利
※中国の漁業 → 海洋漁業より、内水面漁業(湖や川)が多いのが特徴。
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基礎からわかる地理
漁獲量の比較
①
世界の漁獲量
国 名
漁獲高(千 t)
1
中 国
15666
2
インドネシア
5039
3
インド
4695
4
アメリカ合衆国
4379
5
ペルー
4265
6
日本
4141
7
ロシア
4076
8
ミャンマー
3063
9
チ リ
3048
10
ノルウェー
2675
「世界国勢図会」により作成
統計年次は 2010 年。
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第 34 講
②
世界の水産業
日本の漁獲量
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基礎からわかる地理
【ワーク】
以下の世界地図に、世界の主な漁場を図示しよう。
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第 34 講
世界の水産業
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基礎からわかる地理
次の問に答えよ。
(1)良い漁場になる条件を答えよ。
(2)日本近海が好漁場になっている理由を答えよ。
(3)ペルー沖で主に漁獲される魚種は何か。
(4)前問(3)は、どのように利用されるか。
(5)大西洋北部で漁獲される代表的な魚種を答えよ。
(6)北海にあるバンクを1つ挙げよ。
(7)アメリカ東海岸沖にあるバンクを一つ挙げよ。
(8)世界で最も漁獲量の多い国を答えよ。
(9)サケなど、孵化した河川から一度、海洋にでて再び戻ってくる魚を漁獲するのは、もと
もといた河川を領有する国だけとする協定を何というか。
(10)東南アジアなどの熱帯の海岸(マングローブ林)で盛んに養殖されているのは何か。
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第 34 講
世界の水産業
次の各文には誤りがある。誤りを訂正し、正しい文に書き換えよ。
(1)漁場には大陸棚(バンク)が必要であるため、大陸棚の発達していない海域では漁業は
行われていない。
(2)世界の海域を回遊するマグロなどは、漁業制限が設けられない。
(3)日本の漁獲高は、遠洋漁業が大部分を占めている。
(4)中国では海面漁業が発達しており、内水面漁業はほとんど行われていない。
(5)近年盛んに行われているエビ養殖にはマングローブ林が必要なため、大規模な植林がす
すんでいる。
次の問に答えよ。
1980 年代以降の日本の漁業について 90 字以内で述べよ。
水産業は、資源の分布や貿易とも関連して、国ごとに特徴がみられる。次のア〜ウの文は、
中国、ノルウェー、ペルーのいずれかの国の水産業の特徴について述べたものである。ア〜
ウと国名との正しい組み合わせを、下の①〜⑥のうちから一つ選べ。
(2009 年センター本試)
ア
湖や養殖池などの内水面でウナギやコイの養殖が盛んに行われている。
イ
アンチョビー(カタクチイワシ)を魚粉に加工したのち輸出している。
ウ
サバの漁獲が多いほか、サケの養殖が盛んで、それらの輸出が多い。
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基礎からわかる地理
239
ア
イ
ウ
①
中 国
ノルウェー
ペルー
②
中 国
ペルー
ノルウェー
③
ノルウェー
中
④
ノルウェー
ペルー
⑤
ペルー
⑥
ペルー
中
国
国
ノルウェー
ペルー
中
国
ノルウェー
中
国
第 34 講
世界の水産業
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