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【平成22年度】 外部評価報告書
前 橋 工 科 大 学 外 部 評 価 報 告 書 平成23年3月 前橋工科大学 目 はじめに 次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 1 平成22年度 外部評価委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 2 各委員からの提言 3 平成22年度 外部評価委員会議事録(概要)・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 4 添付資料 まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57 はじめに 高度情報化、国際化などグローバルな大きな変革期の中で、日本では、少子高齢化・財政不足によ り、大きく変化する国や各自治体の政策、地域の環境。そして、同じく変化していく高等教育環境に より、大学も競争と協同の時代に入っています。前橋工科大学では、自己変革して、教育・研究の質 を充実し、「工学から、生命・健康、環境・文化の分野から、豊かな地域創造へ」を目指しています。 本学は平成 9 年 4 月、夜間短期大学から、4 年制大学となり、平成 23 年 3 月末日で 14 年目が経過 いたします。平成 19 年の 4 月には、工学部 3 学科から 6 学科(社会環境工学科・建築学科・生命情報 学科・システム生体工学科・生物工学科・総合デザイン工学科(夜間))へ再編拡充し、平成 22 年度 4 月から生物工学科に教職課程(高校理科 1 種)が設置され、また、大学院博士前期課程を 3 専攻か ら 5 専攻に拡充し、平成 23 年 4 月設置が認定されています。 また、学科や専攻の完成年度ごとに自己点検評価報告書を作成してきましたが、その実施結果につ いて、外部有識者から構成される外部評価委員会を設置し外部評価を受けてきました。平成 19 年度に 2 回、平成 20・21 年度に各 1 回実施し、各々外部評価報告書を作成し公表しましたが、非常に重要な 課題提言をいただき、これらの提言をもとに、本学の教育・研究の向上・地域貢献活動、及び、大学 運営の改革・改善に結びつけることができました。 これらの実績を含めて、平成 21 年 10 月に、 (独立)大学評価・学位授与機構による大学機関別認証評 価を受審し、平成 22 年 3 月末に「大学基準を満たしている」との認定を受けております。 今回も、平成 22 年度の外部評価委員会を開催し、平成 21 年度の外部評価委員会での提言項目他の 実施結果報告や、平成 22 年度主要事業計画概要、研究活動、地域貢献について説明して、各委員様か らご意見・提言をいただくことができましたことに、心からお礼申し上げます。 本年 4 月には、本学の新しい運営体制が発足します。これからも大学改革を継続し、教育・研究活 動の向上や地域の人々や産学官と連携して、豊かな地域創造に寄与すべく努力していただきたいと願 っています。 前橋工科大学長 -1- 江 守 克 彦 1 平成22年度 外部評価委員会 1)日 時 平成23年2月18日(金)14:00~16:00 2)場 所 前橋工科大学 3)日 程 1号館 会議室3 14:00 開 会 議 題 (1)大学概要説明 (2)意見交換・質疑応答 (3)その他 15:55 学長謝辞 16:00 閉 会 4)配付資料 ・会議次第 ・前橋工科大学外部評価実施規程 ・前橋工科大学外部評価委員会委員名簿 ・平成 22 年度前橋工科大学外部評価委員会説明資料 ・平成 22 年度前橋工科大学概要 ・平成 22 年度研究者総覧 ・大学案内パンフレット(2011 年版) ・地域連携推進センターパンフレット ・前橋工科大学関係新聞記事 -2- 5)出席者(所属・役職等は平成 22 年 3 月時点) 外部評価委員(敬称略) 委員長 白井 紘行 放送大学群馬学習センター所長 (大学関係者) 委 員 石井 学 高崎経済大学名誉教授 (大学関係者) 南波 秀樹 (独)日本原子力研究開発機構量子ビーム応用部門部門長(研究機関の 研究者) 曽我 孝之 前橋商工会議所会頭 (企業の経営者) 小島 秀薫 前群馬県建設業協会会長 (企業の経営者) 藤井 正彦 前橋市前代表監査委員 (行政に係る者) 本学出席者 江守 克彦 学長 土屋 十圀 副学長 宮崎 均 工学部長、工学研究科長 今村 一之 学生部長 小林 龍彦 図書・情報センター長 湯沢 昭 地域連携推進センター長 小林 享 社会環境工学科長 石田 敏明 建築学科長 坂田 克己 生命情報学科長 山根 茂 システム生体工学科長 池永 裕 生物工学科長 亀井榮三郎 総合デザイン工学科長 尾崎 益雄 大学院博士後期課程専攻主任 石井 立志 事務局長 岩佐 信一 事務局総務課長 田島 重雄 事務局学務課長 -3- 2 各委員からの評価と提言 1)評価 本学は 4 年制の大学になって、非常に順調に発展しており、現在では、博士課程までもつ高等教 育機関になっており、その実績に敬意を表する。 ・地域貢献 公開講座に出席した地域の人々から良い評価を受けている。 2)提言 各評価委員から多くの貴重な提言をいただきました。今回はその提言を下記に示します。これ らの提言は、4 月に発足する新しい大学運営体制の中で議論することになります。 (1) 教職課程について 他学科の希望する学生も理科の教員免許が取得できるようになればよりよい。教育実習につ いて、一般に大学の休みの期間を利用することについては、問題があるので、受け入れ高校の 意向を尊重して、(たとえば 5 月、6 月の時期などに)進められたらよい。 (2) 公立大学法人化 設置者側と綿密に協議して、適正な教員数、経営基盤強化、理事長・学長体制など合意を得 て推進してほしい。一般財源からの補助についても、大学の地域貢献、地域連携活動が地域の 人々に理解されるように、その成果をアピールする努力も必要です。 (3) 地域貢献・産学連携 地域貢献は多面的に活動されている。産学連携と地域、まちづくりについて、行政との連携 が多い。産業界との連携をもっと進めて、成果を産業界、経済界にアピールしてほしい。 (4)キャリア教育について 工学系の学生教育についても、専門分野の研究能力の養成に限らず、みんなでひとつのもの を作り上げていく能力の養成も必要である。専門にとらわれず、一生のうちには、文系の仕事 への選択もありうるということで、そのような人材、また、地域で活躍できる人材(地域企業、 地域行政)も育てていただきたい。 (5)大学院教育 大学院の充実に向けてさらに進めてほしい。時代の流れとして、さらに高い教育水準を与え るべき高等教育の必要性もある。本学は、大学院での教育目標を明確にして、学部と区別して 大学院教育研究活動成果を示し、また、重視するように。 (6)国際性 市立大学としては、地域に根ざした大学として教育研究・地域連携活動をされることは必要 ですが、それに加えるに、大学の普遍的価値として、高等機関としての国際性についても組織 的に取組んでいただきたい。 -4- 3 平成22年度 外部評価委員会議事録(概要) -5- 岩佐総務課長 ただいまから、平成22年度前橋工科大学外部評価委員会を開催させていただきます。 私は、本日の司会を務めさせていただきます事務局総務課長の岩佐です。どうぞ宜しくお 願いいたします。それでは、最初に本学の江守学長より挨拶を申し上げます。 江守学長 学長の江守です。皆様本日はお忙しい中、本学の外部評価委員会にお集まりいただきま して、誠にありがとうございます。本日は宜しくお願い申し上げます。 昨年の委員会で頂きましたご提言について、完全ではありせんが、1年間実施した状況 や本学の教育研究、地域連携活動、大学運営など全般の実施状況について説明し、皆様か らのご意見をいただきたいと思います。また、教育の質の向上や、教育研究力の強化、地 域連携活動、大学運営改革など誠心誠意努力していきたいと考えておりますので、ご意見、 ご提言を宜しくお願いいたします。 岩佐総務課長 それでは委員の皆様のご紹介をさせていただきたいと思います。本日は今年度の第1回 の委員会ですので、大変恐縮ですが、一言づつごあいさつをいただきたいと存じます。順 不動でご紹介させていただきます。 石井委員(高崎経済大学名誉教授) 石井です。また、昨年に引き続いて委員を務めるということで、どうぞ宜しくお願いい たします。 白井委員(放送大学群馬学習センター所長) 白井です。私も昨年に引き続き委員を務めるということで、4年目になります。どうか 宜しくお願いいたします。 南波委員(独立行政法人日本原子力研究開発機構量子ビーム応用部門部門長) 南波です。昨年から引き続き委員を務めさせていただいております。昨年の3月まで、 高崎の量子応用研究所の所長と量子ビーム研究所応用部門副部門長という立場での参加で したが、昨年の4月の段階で、量子ビーム研究所応用部門部門長という立場で現在茨城県 東海村の方へ赴任しております。高崎だけでなく、関西の木津と東海のJ-PARC、研 究炉など施設の全部を見る部門長としての立場となりました。場所としては少し離れてし まいましたが、今年も引き続き宜しくお願いいたします。 -6- 曽我委員(前橋商工会議所会頭) 引き続き就任させていただきました、前橋商工会議所会頭の曽我です。前橋工科大学が 前橋にあることが、前橋の価値の向上につながればという思いが強いわけでございます。 微力ではありますが務めさせていただきます。どうか宜しくお願いいたします。 小島委員(株式会社池下建設代表取締役社長) 池下工業の小島と言います。昨年に引き続きなのですが、どうもあまり勉強が好きでな いのですが、なぜか大学と係わり合いが出来てしまいました。出来るだけお役に立てれば と思っております。どうか宜しくお願いいたします。 藤井委員(前橋市前代表監査委員) 藤井です。昨年に引き続いての委員ということで、どうか宜しくお願いいたします。 岩佐総務課長 つづいて、本学の教職員を紹介させていただきます。 <本学教職員の紹介:略> 岩佐総務課長 それでは、議題に入りたいと思います。本日ご出席を頂いた委員さんは6名ですので、 前橋工科大学外部評価実施規程第6条に定めます定足数を満たしております。 また、前橋工科大学外部評価実施規程第5条によりまして、委員長が議長となることと なっておりますので、委員長の白井先生に議長をお願いしたいと思います。 白井先生、宜しくお願いいたします。 白井委員長 みなさんこんにちは。議長を仰せつかっております白井でございます。一言申し上げさ せていただきたいと思います。 ただいまから、平成22年度の外部評価委員会を開催いたします。委員の皆様方におか れましては、お急がしい中をお集まりいただきありがとうございます。また、大学当局に つきましては周到な準備をしていただきましたことを感謝いたします。皆様方ご存知のと おり前橋工科大学は、4年制の大学になってからそれほどまだ歴史がある訳ではありませ ん。私自身は比較的近い立場からずっと前橋工科大学の経緯を見守って来たわけですけれ ども、非常に順調に発展しておりまして、現在では博士課程までもつ高等教育機関になっ たと思っております。実績等を含めて敬意を表するものであります。特に江守学長のリー ダーシップのもと、ここ数年間大学としてのたたずまいも充実してきたと思いますし、ま -7- た質的な変化も外から見ていて実感することができるようになりました。このような、発 展、変化に対していささかでもこの外部評価委員会からの指摘・アドバイスが、お役に立 っているのであれば幸甚であります。今回の外部評価委員会はある意味大きな節目の委員 会になると思います。このようなことを考慮に入れながら前橋工科大学の改善・発展のた めに忌憚のない意見を出していただければ、幸いでございます。宜しくお願い申し上げま す。 岩佐総務課長 つづいて、資料の確認をさせていただきます。 <資料確認:略> 白井委員長 ありがとうございました。 続きまして、昨年度の本委員会におきまして、各委員から提 言された項目のうち、主要なものについて、大学の方から改善した点や成果を上げた点など について、説明をお願いしたいと思います。委員におかれましては、ご意見・ご感想等は後 ほどご発言を頂きたいと思います。 それでは、大学側、説明をお願いいたします。 <外部評価説明資料に基づき、各担当者が説明> Ⅰ 平成21年度外部評価提言事項への対応について ①教職課程の拡大・・・土屋副学長、小林教職センター副センター長 ②公立大学法人化・・・土屋副学長 ③大学活性化・・・江守学長 ④将来の前橋工科大学の魅力・・・土屋副学長 ⑤大学の質の保証・・・宮崎工学部長 ⑥外部資金獲得・・・Ⅱで説明 ⑦地域貢献・・・Ⅲで説明 Ⅱ 研究活動・・・宮崎工学部長 Ⅲ 地域貢献・・・湯沢地域連携推進センター長 白井委員長 どうもありがとうございました。大変盛りだくさんの大学側の説明が終わりましたので、 早速、意見交換に入りたいと思います。ただいま大学より説明していただいた事柄や、 日ごろ前橋工科大学に対して感じていること等を委員の皆様からお聞きしたいと思いま す。それに対して大学からは適宜応答していただきたいと思います。挙手でお願いいた します。どなたかいらっしゃいますか。 -8- <討議・意見交換及び大学側の返答> 委 員(委員長含む、以下同じ) 教職課程の拡大ですが、まさに2年分の仕事を1年 でやらなければいけないということで、大変ご努力されていることはよくわかり ました。理科ではなくて、工業、情報等の免許へ新たに拡げるのは難しいことだ と思うのですが、生物工学科以外の学生さんで理科の免許を取りたいといった場 合、多分一番難しいのは教育実習の問題があるのだと思いますが、学生さんにと っても大学を卒業した後、教員になりたいと思ったときに、なれない学科がある のはちょっとかわいそうかなと思います。このあたりどうでしょうか。 大学側 今のところは、生物工学科のみ理科の教員免許が認められていますので、他の 学科では免許を取ることは出来ません。他分野の工業ですとか情報というような 科目の免許を取れるようにするには、当然のことながら色々なカリキュラムを用 意しなければいけないことでもあり、今後検討していきたいと思います。市立前 橋高校を含む受け入れ校での教育実習をしっかりやって、実績を積み、それから 他の科目への拡大も考えようということです。 教育実習につきましても、文部科学省に新しい課程を申請するには、母校実習 ありきでは、受け付けられないようになっています。大学の方で指定校を確保し、 質の保証をしなさいということです。そこで前橋市内の高校に声をかけて見たの ですが、進学を中心にする高校では、卒業生の受け入れで手一杯で厳しい状況で す。 委 員 関連いたしまして、教育実習の受け入れ先についてですけれども、大学は休み の期間を利用して学生を教育実習に送ろうとするのですけれども、そこに問題が あります。これから拡大を考えるのであれば大学の中でよくご検討をなさって、 例えば5月とか6月とかそういう時期に教育実習を行なうようにしないと、とて もある特定の時期だけを限定して教育実習をしようとしても無理だと思います。 やはり受け入れ側の意向を尊重せざるをえないですので、その辺りをよく理解し て進められたらいいと思います。 委 員 文系についても言えることですが、特に理系の大学については、教員一人当た りの学生の数が出来るだけ少ないほうがいい。設置基準だけでは理系の大学は十 分なことはできないと思いますので、特に法人化にあたっては、この点を強く設 置者側に要望なさって対応をしていただくようにすることが重要ではないでしょ か。高崎経済大学も教員一人当たりの学生数は非常に多いのですが、法人化にあ -9- たり設置者側に強く要望し、ささやかですが定員数を増やすことができたようで す。 また、同時に法人化にあたりましては、経営基盤の強化ということが重要にな ってくると思いますので、運営費交付金についても設置者と十分に話し合い、合 意を得ておくことが必要だと思います。合意を得て置きませんと、後々問題が出 てくることが考えられますので、十分に配慮された方がいいと思います。 もう一点、国立大学は理事長が学長と兼務なのですが、公立大学は選択制とな っております。この点については、大学の意向と設置者側の意向、またメリット・ デメリットもあろうかと思いますけれど、この点についても十分に合意が得られ るように話し合いを行った方が良いと思います。これは設置者側の意向が強く働 くのでしょうが、よく検討なさって大学側の理解を得られるようしておく必要が あると思います。 法人化についてのメリット・デメリットについては、私は直接タッチしていま せんのでよく判りません。これは委員長が良くご存知だと思いますが、難しい問 題だと思います。 委 員 組織としては、平成25年4月に法人化すると決定されているわけですね。 大学側 学内では決定しています。市議会の承認とかはまだなのですが、設置者の平成 23年度予算に法人化に関係する予算がつきましたので、市の方もゴーサインが 出た形です。おそらく今度の3月の定例議会で、法人化に関する質問も出て来る と思います。 委 員 私が一番関係するのは産学連携と地域、まちづくりその他の部分なのですが、 前橋工科大学は確かにすごくおやりになっているのですが、どちらかというと行 政との連携が多い、産業界との連携がいまいちいかがかなと思う点が正直ありま す。群馬大学は、商工会議所と連携を進めておりまして「まちなかキャンパス」で も数多くの連携講座を持っていただいているのですが、前橋工科大学はすこし少 ないかなという印象を持っています。資料を見せていただきますと、地域活性化 についても地域課題共同研究プロジェクトという形で良い研究をなさっているの ですけれども、こういうものの成果を産業界、経済界にアッピールをしていただ き、このような研究をしましたら、このような成果が出ましたので、まちづくり に活かしませんかと、ご指導その他をもっと積極的に賜りたいと思います。 大学側 今ご指摘のとおり、資料でいいますと、大きく分けまして地域活性化というの は、行政とかまちづくりでして、技術開発というのは産学連携になるのですが、 -10- 地域活性化でいいますと8件応募があって4件採択、技術開発で行きますと4件 応募があって4件採択と、いうことで技術開発が非常に少ない。その辺の産業界 とのつながりというのが、学科の特性と言いますか、本学で産業界との連携とい いますと、どちらかと言うと新しい学科の方が結びつきが強いことが多い。です ので、資料をみますと生物系のテーマが3件入っています。実は、来年度のテー マ募集も締め切り近くになっているのですが、技術系はテーマの半分が生物系で す。これはこれでいいと思うのですが、ものづくりという観点で見たとき若干弱 いなとは実感しています。これから、新しい学科の方も4月から大学院の修士課 程が出来ますので、大学院の学生でうまく地域で活躍する人も増えてくるだろう と、期待を持っています。 委 員 私の会社の話をさせていただきますと、3年ほど前にこちらの大学を卒業して 他の会社にいた方が、会社が潰れてしまったということで、中途採用したのです けれど、非常に優秀なのです。それでその次の年から、毎年こちらの大学の卒業 生を一人ずつ位、採用しておりますがこちらも非常に優秀です。私の会社は建設 会社なのですが、うちのような小さい会社ですと、先々は工学系を離れて、総務 部長をやってもらってもいいのではないか、場合によっては社長をやってもらっ てもいいのではないか、それぐらいの人材が結構いるのですね。そういった面で は工学系というのは突き詰めて研究する部分と、ロボット工学系とかは最先端を 極めると言うよりは、みんなで一つの物を作り上げていくというような、人間関 係のうまさというようなものを持つっている人もいるのですね。そういう意味で 言えば、専門にとらわれずに、地元企業なり公共団体なりに根付いていけるよう にしてもらった方がいいと思います。特に土木系の衣替えをしていったような所 というのは、公共団体の試験を受けるにしても、土木の仕事で受けるだけでなく、 行政の仕事で受けたっていいぐらいの気でいたほうがいいと思うし、例えば群馬 県の中でも高崎市役所に行くと、高崎経済大学の卒業生が多く活躍している。全 国から高崎経済大学にやってきて、群馬は良い所だと感じて残っている。私は地 元の人間優先と言うのはあまり賛成できないのだけれど、外から色々な人間が入 ってきて、土木とか建築だけでなく、前橋の企業なり市役所なりに行政一般で入 れるような体制というような、選択肢もあるんだよというようなことでもいいと 思っています。それが市立大学として前橋市役所が金を出している意味にも繋が るような気がします。元に戻ると、私の会社では、最初はもちろん土木系ですが、 その方が総務系も出来るなと思えば経営の方に廻ってきてもらってもいいわけで す。そういう前提で、人材育成をしてもらった方が、企業人というか中小企業の 経営者とすれば有り難いと思います。 -11- 大学側 土木の話ですので、当該学科がお答えいたします。本学においても、一度社会 的な経験を積んで行政職で公務員の試験を受けて合格しているものが何人かおり ます。新卒ですとなかなか行政職という選択肢はないのですけれど、一度社会に 出て測量会社、建設会社などに行って少し実務経験を積んだ後で、やはり自分は 行政職に向いているのではないかと会社に意思を伝えて、ちゃんと会社と折り合 いをつけて公務員試験を受けるものは、ここ数年何人か出ております。土木の学 科で行政職の試験を受けるシステムを整えるのはなかなか難しいものがあります。 特に社会環境工学科は JABEE の教育プログラムを実施しておりまして、その中カ リキュラムの中で公務員試験の対策をとるのは難しく、個人の努力で大学とは別 個に勉強してもらっているのが精一杯という現状です。 委 員 学科の中に行政職の試験のカリキュラムを組むというのは趣旨が違うのだろう という気がします。わたしもたまたま工学部の出身で都市工学を学んだのですが、 もちろん、行政の勉強というか、カリキュラムがある訳ではなくて、普通に理系 のカリキュラムで勉強するのですが、3分の1くらいは行政職ですとか、経済職 とかで国家公務員の試験に通っていきました。それはなんとなくそういう雰囲気 があるからです。自分が勉強していることが、公務員という世界でないと実現で きないかなとか、そういうイメージがありました。いちいち行政の勉強をするの に、カリキュラムを組んでやるというのではなく、先々の選択肢として、純粋に 工学系の専門だけでなくて、文系の仕事もすることもあるぞという、そういう選 択も出来るぞという雰囲気が大事だと思います。 大学側 そのような意味で言いますと、就職の時の可能性として土木系ではなくて、例 えば物流系なども積極的に可能性としては進めております。大きな大学ですと土 木工学科に経営的な側面の授業もいれておりますが、そういうことが出来る体制 ですとよろしいのですが、小さな単科大学ですと、なかなかそうは行かなくて各 教員の努力で就職先を選んでいただいているのが現状です。 委 員 まず、地域貢献につきまして、公開講座を受講された我々の年代の方からの意 見ですが、今、生涯学習ということで、結構な歳の人まで色々な機会を捉えて勉 強されながら、生活している実態があると思うのですが、この工科大学の公開講 座に出席された方から、内容は話しませんが、非常にいい評価をいただきました ので報告させていただきます。 また、法人化との関係もあるかと考えるのですが、過日の地元紙の報道によれ ば、高崎経済大学に続いて前橋工科大学も検討中ということが載っています。工 科大学につきましては、先ほど説明していただきましたが、法人化に目標をもっ -12- て進んでいくと理解いたしました。細かい部分は、設置者側とも協議していかな くてはいけなのでしょうが、今の予算の編成でいきますと、一般会計の教育予算 の中に小学校・中学校もろもろの学校の予算の中の最後に工科大学の予算が計上 されていると思うのです。そういった中で、建物の新築や増改築と大学の運営の 部分が一緒くたになっていますので、多分、一般会計からこれだけのお金が工科 大学に行っているということが判りにくいと思うのです。法人化すれば、昨年の この委員会の中でも地方交付税措置(運営費交付金)云々と言う話がありました が、私も耳にしているのは年々、交付税算入が減少している、今は30%も減少 しているという話を聞いていますので、今後は工科大学が市と交渉すれば、一般 財源は出てくると思います。しかし、市も財政的には多分相当苦しいので、交渉 が難航すると思います。そういった中で、一般財源からいかに財源をもらうかに ついては、自主財源は勿論、大学として頑張っていただかなければならないです が、こういった地域貢献、地域連携が影響してくるという気がします。市民にこ ういう講座をやっていますよ、小中学生にはこういう講座をやっていますよとい うことで、大学という頭脳集団であるわけですから、大学としてやっていること が市民に理解され財政的にも、これくらいなら止むを得ないかなという考え方が 設置者側からも市長の判断で出てくるという気がします。ですからこういった地 域貢献ですとか地域連携はこれからも継続して、さらに発展できればやっていっ てもらいたいと思います。 大学側 貴重なご意見有り難うございます。ご指摘いただいたように運営費交付金をど のように担保するかと言う問題があります。どこの法人化された公立大学でもそ うなのでしょうが、設置者側のスタンスとして成果が上がらないものは評価され ません。いわゆる基準財政需要額の100%大学への還元というものが、我々の 視察した数校の大学ではかなりしっかりやられている。大学として成果を上げる には予算的な裏づけが必要なんだと、きちっと示して行きたいと思います。 委 員 私からの話は一般的なことで、話をしなくても自然とこういった方向へ進むだ ろうという話なのですが、資料を見させていただきますと、影が薄いなと思うも のが少しあります。前橋工科大学は、大学院の充実に向けて更に進めるべきであ ろうと私は思っています。現時点では大学院の就職率が悪い、進学率が悪いと言 う問題はあるのかもしれませんが、時代の流れとしては、更に高い教育水準をあ たえるべき高等教育の必要性があるわけです。大学院で前橋工科大学ではこのよ うな特色のある学生を出しますという教育目標があまり明確にされてないと思い ます。学部と大学院が常に一緒になって出てくるというのは、そろそろ時代遅れ で、学部と大学院は明確に区別して書くべきである、これは大学の認証評価でも -13- 4 添付資料 1)前橋工科大学外部評価実施規程 2)平成 22 年度 外部評価委員会説明資料 平成 23 年 2 月 18 日 前橋工科大学 ※ 外部評価委員会で配布した上記の説明資料(一部略)を添付します。 -14- そうなりつつあります。もう一つは、前橋市が設置者ということで、地域に根ざ した大学、これは非常に結構なことだと思うのですが、大学の普遍的な価値とし て、国際性をもう少し強調されたほうがよろしいと思います。この二つはどうい った大学でも、持つべき基本的特性だと思います。 大学側 本学の大学院については、ドクターコースはまだ5回目、修士は7回目なので すけれど、近年の就職状況などは非常に厳しいものがあります。大学院へ進むと 言うことを我々教員の方は、かなり進路説明会などでも進めているのですが、学 生の方は就職の方を先行し、逆に就職先が無いから大学院の修士に進もうかなと、 いわゆる次の進路で考えているところがありまして、ちょっとここ2・3年は経 済状況が悪いということが影響しているかなと思います。平成23年度からは、 大学院も拡充されますので、我々教員もかなり早い時期から、学生へ大学院教育 の重要性を説明していきたいと思います。今ご指摘的いただいたたようなことは 今後の課題としていきたいと思います。 本学は各教員が学部に属し、大学院は兼務となっています。本学はまだ10年 とういことで学部を優先しています。将来的には変えなければいけないのかもし れませんが、まだそういった体制となっておりません。 委 員 そういった大学でも、大学院をだんだんと重視する傾向というものは、避けら れない話だと思います。 大学側 国際性については、現在は各教員の活動にお任せしていますが、今後の重要な 課題としたいと思います。 委 員 各教員の努力だけでは限界がありますので、大学全体として組織的な取り組み が必要になると思います。 委員長 それでは、時間となりましたので、意見交換は終了させていただきます。 これにて議長を離れますので、一言退任の挨拶をさせていただきます。 外部評価委員を代表しまして、今後の前橋工科大学の発展と教職員の皆様方の ご活躍を祈念いたしまして、この委員会を閉じさせていただきますと共に、退任 の挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。 -15- 司 会 ありがとうございました。 続きまして、学長より挨拶させていただきます。 学 只今、各委員さんから、大学院強化と、国際化への対応、商工会議所ほかと連 長 携した公開講座への積極的参加、法人化に向けて地域貢献への実績をもとに設置 者と協議することや、教職課程についてもご意見をいただきました。いずれも非 常に貴重なご意見でございますので、これらをもとに、また大学改革を進めてゆ きたいと思っております。 本学も、新年度からは新しい学長、新管理体制のもとで、運営が開始されます。 私もこの3月で学長を退任するわけでございますが、委員の先生におかれまして は、ある方は4年間、また、ある方は2年間、非常に貴重なご意見をいただきま して、誠に感謝いたしております。委員の皆様には大変ありがとうございました。 司 会 ありがとうございました。 続きまして、事務連絡になります。大学といたしま しては、昨年同様、本日の議事録その他の資料を報告書としてとりまとめいたし ます。議事録の確認は各委員さんにおかれましては、年度末の多忙の折であると 推察いたしますので、白井委員長さんにお願いしたいと考えております。委員長 に一任ということで、一言お断りをさせていただきます。報告書は完成しだい、 各委員さんに送付させていただくとともに、本学ホームページ上で公開いたしま す。 それでは、各委員さんにおかれましては、2年に渡り委員をお勤めいただき誠 にありがとうございました。 以上を持ちまして、委員会を終了させていただきます。 -16- 前橋工科大学外部評価実施規程 平成19年 6月13日 工科大学訓令甲第15号 工科大学 (趣旨) 第1条 この規程は、前橋工科大学学則(平成9年前橋市規則第34号)第2条及び前橋 工科大学大学院学則(平成12年前橋市規則第56号)第2条に基づき行う点検及び評 価についての学外有識者における検証(以下「外部評価」という)を実施するために必 要な事項を定める。 (外部評価委員会) 第2条 本学に、外部評価を実施するため、前橋工科大学外部評価委員会(以下「外部評 価委員会」という。)を置く。 (組織) 第3条 外部評価委員会は、本学教職員以外の大学の教育研究並びに運営に関し広くかつ 高い識見を有する者で次に掲げる分野から数名(5 名程度)を選んで組織する。 (1)大学関係者等 (2)研究機関(民間を含む)の研究者等 (4)行政に係る者等 2 前項の委員は、学長が選任し、委嘱する。 (任期) 第4条 前条第 1 項各号に掲げる委員の任期は 2 年とする。ただし、委員に欠員を生じた 場合の補充委員の任期は、前任者の残任期間とする。 (委員長) 第5条 外部評価委員会に委員長を置き、委員の互選により決定する。 (1)委員長は、委員会を招集し、その議長となる。 (2)委員長に事故があるときは、あらかじめ委員長が指名した委員がその職務を代行 する。 (議事) 第6条 外部評価委員会は、委員の3分の 2 以上が出席しなければ議事を開くことができ ない。 (外部評価の実施等) 第7条 外部評価の実施は、学長が必要と認めたときに行うものとする。 2 外部評価委員会は、評価の結果を学長に報告するものとする。 (外部評価業務実施機関等) 第8条 外部評価に関する次に掲げる事項については、前橋工科大学評価・改善委員会が、 その業務を担当する。 (1)外部評価の具体的なスケジュールに関する事項 (2)外部評価の実施内容及び方法に関する事項 (3)外部評価委員会委員の選出に関する事項 -17- (4)外部評価実施に必要な資料の作成に関する事項 (5)外部評価委員会が行う全学にわたる評価項目に対するヒアリング等への対応に関 する事項 (6)その他外部評価の実施に関し必要な事項 2 前項第5号に掲げるヒアリング等(教員・学生・事務局員並びに卒業生等)は、各々 若干名を選んで対応するものとする。 (庶務) 第9条 外部評価及び外部評価委員会に関する事務は、事務局で処理する。 (報酬等) 第10条 委員の報酬等に関し必要な事項については、 「前橋市特別職の職員で非常勤のも のの報酬及び費用弁償に関する条例」を準用する。 (雑則) 第11条 この規程に定めるものの他、外部評価の実施に関し必要な事項は、別に定める。 附 則 この規程は平成19年6月15日から施行する。 -18- 平成22年度 外部評価委員会 説明資料 平成23年2月18日 前橋工科大学 -19- 目 次 Ⅰ 平成21年度外部評価提言事項への対応について Ⅱ 研究活動 Ⅲ 地域貢献 Ⅳ 平成22年度前橋工科大学の主要事業(結果報告) Ⅴ 平成23年度前橋工科大学の主要事業計画(予定・概要) Ⅵ Ⅶ 資料 ・学科別志願者状況推移について ・平成22年度進路(就職)状況 前橋工科大学中期計画予定表(案) -20- Ⅰ 平成21年度外部評価提言事項への対応について 前回、各評価委員から出された主な提言(№1~7)に対する本学の対応状況は次ページ以降の とおりです。 № 提言項目 提言内容 1 教職課程 教職センターを設立し教職課程を設置したので、将来は生物工学科以外の の拡大 学生にも、教職をとりたいという希望者にはできるだけ取れるように拡げ ることが望ましい。 2 公立大学 前橋工科大学の公立大学法人化について、中期計画予定表(案)によると、 法人化 平成19年度から調査研究を始め、平成21年度事務局に大学改革推進室 ができて、本格的に実施に向けての作業に入るのではないかと認識してい る。公立大学法人化の計画を行う場合、明確な理念目標をもって取り組む ことが必要である。 3 大学活性 大学の更なる活性化のために、内部昇格規程等を策定して、積極的に若い 化 人の昇格を行なうことが望ましい。良い仕事をしてステップアップさせる ような制度仕組みにしていかなければならない。 4 5 将来の前 今年、来年など短期のスパンで考えた時には、前橋工科大学は安泰だと思 橋工科大 うが、今後20年後など長期間で考えた時に、市立大学という状態でやっ 学の魅力 ていけるのか、学生にとっての大学の魅力をどう構築していくか。長期的 の構築 展望と対応が求められる。 大学の質 現在の大学評価は、大学自身が自分の大学の質保証を主体的に行なうとい 保証 う方向に進みつつある。卒業論文とか修士論文の質が悪くなったというこ とが、話題になっている。 6 7 外部資金 大学の資金源となり得る企業との共同研究や寄附金を増やすことが望まし 獲得 い。 地域貢献 地域貢献は多面的に活動されている。さらに推進されたい。 -21- 1 教職課程の拡大 提言内容 教職センターを設立し教職課程を設置したので、将来は生物工学科以外の学生にも、教職を とりたいという希望者にはできるだけ取れるように拡げることが望ましい。 1.履修登録状況 課程設置の初年度となる平成 22 年度は、年度当初生物工学科の 23 名(1 年生 12 名、2 年生 11 名)履修登録を行った。年度末 17 名(1 年生 11 名、2 年生 6 名)の履修である。 2.活動状況 ①センター会議 教職課程を担当し、教育の実施母体が教職センターである。教職センターは、センター長を中心 に以下の委員と教員をもって組織し、運営されている。 【構成員と担当教員等】 ⅰ センター長 ・副学長 ⅱ 副センター長 ・センター専任教員から互選 ⅲ センター委員 ・学生部長 ・教務委員長 ・センター専任教員 ・生物工学科長 ・生物工学科教員 ・その他必要な職員 【運営組織と所管事項】 ⅰ センター会議 業務及びセンター運営に関する重要な事項についての協議 ⅱ 教職課程調整委員会 教職課程の実施及び予算案の作成に関する事項及び教育実 習を円滑にするための調整事項の協議 【開催実績及び主な協議事項】 ⅰ 平成 22 年 4 月 7 日(水) ・組織発足・副センター長・教務委員互選 ⅱ 平成 22 年 8 月 25 日(水) ・平成 23 年度予算要求・非常勤講師選考・教育実習先依頼 ⅲ 平成 23 年 1 月 ⅳ 平成 23 年 1 月 19 日(水) ・教職課程科目履修・修得単位状況書様式 5 日(水) ・教職課程履修規程の変更・文科省への変更届・教育実習 ②教職課程インターンシップ等の実施 ⅰ 平成 22 年 9 月 21 日(火) 学校現場学習Ⅰ(訪問先:前橋市立前橋高等学校)8:30~12:50 ○テーマ:教職の意義、教員の使命について学ぶ ⅱ 平成 22 年 2 月 9 日(水) 学校現場学習Ⅱ(訪問先:前橋市立前橋高等学校)13:00~17:00 ○テーマ:学級担任、教科担任としての心構えを学ぶ ③教職課程 FD:副センター長授業公開 ⅰ 平成 22 年 12 月 17 日(木)・学生模擬授業1 生物工学科長、生物工学科教員 ⅱ 平成 23 年 1 月 センター専任教員 ⅲ 平成 23 年 1 月 20 日(木)・学生模擬授業3 7 日(木)・学生模擬授業2 センター専任・生物工学科教員・事務局職員 3.課題 教職課程発足初年度のため、2学年の学生によりスタートし、教育実習受入校である前橋市立前 橋高等学校の受入可能人数をオーバーしてしまった。そのため、前橋市内の高校に教育実習受入の 協力校を依頼せざるを得なくなった。しかし、いずれの高校においても、9 月実習の受け入れの高 校はなく、多くの普通科高校は母校出身者で実習定員が満たされ、受け入れる余裕はない状況であ る。文部科学省の主導する教育実習先の趣意に沿えず、母校実習を一部導入し、6 月の実習も併せ -22- て行い問題の解消を図る予定である。 他学科への拡大については、当分の間は生物工学科の学生のみということになるが、高等学校理 科1種の教員免許から始め実績を積み、他学科の学生の履修の可能性や、情報や工業の免許課程の 設置も視野に入れ、将来的に考えていきたい。 -23- 2 公立大学法人化 提言内容 前橋工科大学の公立大学法人化について、中期計画予定表(案)によると、平成19年度 から調査研究を始め、平成21年度事務局に大学改革推進室ができて、本格的に実施に向けて の作業に入るのではないかと認識している。公立大学法人化の計画を行う場合、明確な理念目 標をもって取り組むことが必要である。 1.学内検討状況 平成22年4月には、公立大学のうち法人化した大学が7割近くにまで達したという社 会的背景、4月の全体会議における前橋市長(設置者)のあいさつ中での法人化検討への 言及等を受け、5月の評議会において学長より法人化についての検討指示が「将来構想委 員会」にあった。「将来構想委員会」では、法人化については他項目とは別に取り扱うこと とし、7月の「将来構想委員会中間のまとめ」において、学長及び評議会に対し本学の独立 行政法人への移行を提言した。これを受け評議会は、8月25日付けで「独立行政法人化 (公立大学法人化)について」を取り纏め、平成25年4月を目処に法人化することを決 定した。 平成22年 平成22年 平成22年 平成22年 4月 7日 5月26日 7月21日 8月25日 全体会議 評議会 将来構想委員会中間のまとめ 地方独立行政法人化(公立大学法人化)について ~前橋工科大学評議会~(資料 2-1) 2.大学改革推進室活動状況 昨年度に引き続き、公立大学法人についての調査研究を行い、学内及び設置者に情報提供を すると共に、大学において法人移行を決定後は、前橋市(設置者)と法人移行に伴うスケジュ ールや経費等の調整を行なっている。また、先行法人化大学への現地視察も行っている。 なお、平成23年度当初予算案に「法人化等大学推進事業」として調査費用等が予算計上さ れた。 平成22年 5月27日 平成22年 6月25日 平成22年10月14日 平成22年10月28日 平成22年11月 5日 平成22年11月16日 平成22年12月10日 平成22年12月17日 設置者会議幹事会 設置者会議 設置者会議幹事会 公立大学法人大学視察(会津大学) 設置者会議幹事会 調整会議 公立大学法人大学視察(都留文科大学) 調整会議 -24- 資料 2-1 1.はじめに 平成 21 年 8 月 10 日に将来構想委員会(以下「委員会」という。)が設置された。この委員会は 本学の将来構想に関する事項を審議するため、所掌事項を、教育、研究、学生支援、地域貢献及 び大学運営等に関する改善策並びにその具体化を検討し提言することとした。 委員会は、平成 21 年 12 月 16 日から 22 年 7 月 21 日まで7回にわたり議論を重ねたが、平成 22 年度に入り、その審議項目の一つである本学の地方独立行政法人化(公立大学法人化)につい ても、その内容からして他項目とは別に検討を行うこととなった。これは、平成 22 年 4 月 1 日現 在において法人化した公立大学が7割近くにまで達したという社会的背景、また、平成 22 年 4 月 7 日の全体会議あいさつでの前橋市長(設置者)の法人化検討への言及、平成 22 年 2 月 22 日 の外部評価委員会の大学の活性化を図るために、法人化を具体的に取り組む必要があると提言さ れたこと等を受け、5 月 26 日の評議会で学長からの法人化の検討指示があったことによるもので ある。 今般、委員会の「将来構想委員会中間のまとめ(平成 22 年 7 月 21 日)」により 7 月 28 日評議会 及び学長へ最終報告がなされた。その中で、公立大学法人化については最終結論として、本学が 公立大学法人に移行する考え方を提言した。更に、8 月 11 日臨時評議会を開催して本学の法人化 に関する学内の意見集約と議論を踏まえ、一部修正を行い、ここに本学が法人に移行することを 提案する。 2.法人化について (1) 大学を取り巻く状況 平成 22 年 5 月の国立大学法人化後の中間まとめでは大学を取り巻く現状と課題について次のよ うに述べている。『高等教育の国際化と教育の質の保証、18 才人口の減少と日本の進学率の低下 (国際的に)、厳しい財政状況など平成 16 年以降の 6 年間の見直しと課題を整理して公開している。 次の中期目標では教育研究などの質の保証の向上に関する課題、業務運営の改善及び効率化 に関する課題、財務内容の改善に関する課題、自己評価や情報発信に関する課題、その他重要な 課題を定めている。』 一方、公立大学は平成 16 年地方独立行政法人法が成立してから平成 22 年 4 月 1 日現在 53 法 人、77 大学の 68.8%が法人へ移行した。国立大学が平成 16 年 4 月から一斉に法人へ移行したの に対して、公立大学は法律制定後、次のような過程を踏まえて法人化が行われてきた。(平成 15 年 10 月 2 日公立大学協会長西沢潤一) ①公立大学法人に移行するか旧来のままの設置形態(直営)を維持するかの選択を設置自治体が 各大学との協議を踏まえて判断する。 ②法人になるためには設置自治体が定款を作成し、議会の議決を経て都道府県・政令市が設置す る場合は総務大臣及び文部科学大臣、その他の場合は都道府県による認可を受けて登記する。 ③設置自治体は地方独立行政法人評価委員会を設置し、中期目標の審査を行う体制を作る。 ④設置自治体は公立大学法人の原案を踏まえて中期目標を定め、公立大学法人が作成した中期計 画を認可する。 ⑤定款の作成に当たっては公立大学法人に相応しい運営組織を定める。 ⑥公立大学法人に相応しい人事制度を定める。 ⑦公立大学法人に相応しい財務会計制度を定める。 (抜粋:地方独立行政法人化(公立大学法人化)について -25- 前橋工科大学評議会) (2) 公立大学協会の現状認識と課題 ア 公立大学についての現状認識 ①大学はユニバーサル段階を迎え、今後益々少子化を迎える中で、大学の規模をどのように考え ていくかということが将来的に考えなければならない日本の構造的な問題である。すでに、地 方においては私立大学を中心に定員割れを起こしている大学があり、国立大学、公立大学でも 一部その兆しがある。定員規模の適正化を図るための議論、法人の統合を含めて中教審で議論 を進めていく必要がある。 ②公立大学は 20 年前に比べて大学数、学生数とも約二倍前後に増える中、存在感を増している。 特性としては、地域のニーズに寄り添って教育・研究活動を展開し、専門的人材の計画的養成 や、地域の課題解決のためのシンクタンク的な機能を果たしている。何よりも大きいのは地域 の高等教育のアクセスの機会を保証している点にある。 ③公立大学の強みは、設置者の積極的なサポートがある場合、機動的な展開が加速すると考えら れる。いくつかの大学を訪問した結果、その取り組みに先進性があり大学によっては科研費の 採択が活発であり、学生の活動においても国立大学、私立大学を凌ぐような存在感を持ってい る大学もある。設置者との距離感でいえば、文部科学大臣と国立大学の関係以上に密接であり、 機動的な展開もできる可能性を秘めており、積極的な大学改革の推進において大きな役割を果 たしていけるものと考えている。 イ 法人化による今後の課題 公立大学は平成 16 年度以降、平成 22 年度まで約 70%の大学が法人へ移行したが、今後の財政 面などいくつかの課題がある。平成 21 年 8 月 17 日、公立大学協会長矢田俊文(北九州市立大学長) が総務大臣あてに要望書を提出している。 公立大学に関する地方交付税措置についての要望書では、『地域の知の拠点としての役割に対 する行政や地域住民からの期待がこれまで以上に増している。しかし、ここ数年の公立大学に関 する地方交付税措置についてはその単価が著しく減少している。平成 21 年度は平成 16 年度に比 して 32%減少した。公立大学の教育機能向上を支える地方交付税措置に関して少なくとも平成 16 年度の基準まで増額させることを要望している。特に、厳しい経済状況を踏まえて下記の事項を 要望した。』とある。本学においても公立大学協会長の要望の趣旨と上記の二項目は共通の課題と なる。 ・ファカルティ・ディベロップメント実施経費 ・授業料の減免 ・医学部定員増などへの対応 (3) 本学の法人化の目的 国際化及び情報化の進展、人口減少・若年層減少社会の到来等、社会・経済・教育環境が激変 すると予想される中で、本学の競争力を強化し、自律性、自主性を高め、教育・研究・地域貢献活 動に、本学が持つ知的能力と活力・魅力を十分発揮できるように大学改革を継続して実施する。 ①法人化の必要性 少子化を背景として益々激化する大学間競争の時代を迎え、本学の 10 年後の将来展望を切 り開くためには、第一に他大学と同様な制度的環境が整備されなければならない。公立大学の 法人化はすでに法人化した国立大学、私立大学と基本的に対等かつ共通の制度的前提を獲得し、 大学間競争のスタートラインに立つために必要不可欠な条件整備であると考える。 (抜粋:地方独立行政法人化(公立大学法人化)について -26- 前橋工科大学評議会) ②市行政組織からの独立自治体の直営方式では公立大学の運営にあたって一般行政組織と同 一ルールで管理され、大学という組織ならではの特性が生かされない。従来いわゆるお役所 的な側面があり、人事・財務会計などの面では制約が多く、本質的に自律的組織であるべき 大学の自主性を損なう側面があった。組織の公共性・公益性は確保しつつも、法人化により 地方公共団体(市)の一般行政組織的枠組みから独立した自立的経営体として位置づけるこ とが有効であると考えられる。 ③大学運営の活性化 今後の大学運営に当たっては学内の組織やシステム改革、地域連携推進センター・知財管理 など地域ニーズの反映、市民への説明責任の自覚、大学の理念・目標に基づく計画の達成と その学内の評価制度の確立などの制度改革を実施することが容易となり、大学の活性化に不 可欠な契機となる。 ④地域との連携 本学は前橋市が設置する大学として地域の知の拠点として教育・研究及び地域への貢献を大 学の目標としている。特に、群馬県・前橋市の地域性に特化した大学としての取り組みと役 割が期待されている。法人化することによって、より弾力性のある独立した自立的運営が可 能となり、その展望は広がるものと考えられる。 (4) 本学の法人化の課題 ①運営組織 ・「公立大学法人制度の概要」など。 ②人事制度 ・「公立大学法人制度の概要」「公立大学法人の教職員の身分等について」など。 ③財政・会計 ・「運営費交付金及び施設整備費補助金について」「運営費交付金の推移」など。 ④移行期間 ・「公立大学法人の設立などの認可申請について」 ・「前橋工科大学中期計画表(案)」「前橋工科大学法人化に向けたスケジュール(案)」 ⑤本学における課題 ・本学の歳入のうち一般財源を安定的に確保することが重要となる。今後の財源は、本学の 教職員、学生数、施設維持などの実態を反映させるべく大学の経常費の増額を図る必要が ある。 ・地域の期待をにない、教育・研究等の向上をさらに図るためには現状の教員数から増員を 図る必要がある。別紙資料に示すように、規模において類似の公立大学との比較において も、専任教員数と設置基準比は 3 大学(はこだて未来大学、会津大学、富山県立大学)の平 均は 2.33 に対して本学は 1.10 である。 3.法人化についての方針 (抜粋:地方独立行政法人化(公立大学法人化)について -27- 前橋工科大学評議会) 3 大学活性化 提言内容 大学の更なる活性化のために、内部昇格規程等を策定して、積極的に若い人の昇格を行なう ことが望ましい。良い仕事をしてステップアップさせるような制度仕組みにしていかなければ ならない。 1.実施状況 教員の採用、昇任については、本学の教員選考規程により、一事案ごとに教員選考委員会 を設置して、同教員選考基準、同教員資格審査基準(研究論文数等などの詳細基準)により 実施している。 《本学の教員資格審査基準》 ・助教から講師、講師から准教授昇任資格:博士前期課程の指導教員資格 (平成 21 年度実施申合せ)(資料 3-1) ・教授(新規採用・昇任の場合に考慮):博士後期課程指導教員資格 ・退職等による新規採用教員:原則公募、各学科でどの分野・資格を採用か決定 ただし、本学在職応募者の実績評価は以下の規定で対応することができる。 「本学に在職する応募者については、本学での教育における貢献や実績及び地域貢献等を、 「教育研究業績書」に加えることができる。(前橋工科大学教員選考規程、第 4 条の3)」 昇任実績:H22 年 4 月 3 名(助教から講師、2名、講師から准教授1名) H23 年 4 月(予定) 2 名(准教授から教授) 2.教員の自己点検・自己評価 なお、教員評価については、「前橋工科大学将来構想 2010 報告書」(平成 23 年 1 月 26 日: 抜粋)では以下のように提言している。 「5.組織の改編・制度・評価の項目 ③教員の評価方法を検討するには業績評価は、研究だけでなく教育や地域貢献を含めた 評価を客観的でかつ総合的に外部評価を含めて検討していく。また、学内教員の表彰 制度も作る。」 3.教育研究活動活性化費の設置 平成 21 年度から、若手教員(50 歳以下)に、重点研究費から教育研究活動活性化費(期 間 1 年、40 万円(10 件)、80 万円(3 件))として配分し、若手教員の教育研究の活性化を 図っている。平成 22 年度からは(期間 1 年、50 万円(10 件)として配分することとした。 -28- 採用実績 職名 教授 准教授 講師 助教 計 平成21年度 平成22年度 80万円/年 40万円/年 80万円/年 50万円/年 1 1 2 2 4 4 0 2 3 0 4 1 3 11 10 平成22年度重点研究費(独創的及び先覚的教育研究活動)採択課題 No 所属 職名 研究課題 1 生命情報学 科 A講師 システム論的解析のための生化学反応系解析シミュレー タの設計・開発 2 システム生体 工学科 B教授 細胞内小器官のダイナミクスの画像相関分析 3 〃 C准教授 非侵襲非観血的な血液レオロジー性状測定システムの開発 4 〃 D准教授 福祉介護ロボットのリアルタイム制御における相互適応 型BMI(ブレインーマシン・インタフェース)に関する基礎研 究 5 〃 E講師 生体システムを対象とした入出力ともに雑音環境下にお けるブラインド推定方式の研究 F准教授 桑実に含まれるエネルギー代謝改善機能性成分の探索 と食品産業への展開 6 生物工学科 7 〃 G准教授 腸内細菌bacteroides pleebeiusの海藻類由来多糖分解酵 素遺伝子の解析とその遺伝子産物の特性に関する研究 8 〃 H助教 バラのうどんこ病抵抗性に関与する遺伝子の特定と機能 解析 9 総合デザイン 工学科 I講師 作用素不等式と量子情報理論 10 教職センター J教授 タンパク質-タンパク質相互作用の電気化学的モニタリ ングに関する研究 -29- 備考 資料 3-1 ・教員の採用は原則として公募によるものとする。(前橋工科大学教員選考規程、第 2 条) ・若手教員、H22 年度昇任資格基準に博士前期課程研究指導教員資格を準用 (助教・講師・・・>講師・准教授に昇任する場合) (研究指導教員の資格基準) 第3条 博士前期課程を担当する研究指導教員となることのできる者は、次の各号のいず れかに該当し、かつ、その担当する専門分野に関し高度の教育研究上の指導能力がある と認められる者で、教授、准教授又は講師の資格を有する者とする。 (1) 次のアからウまでのいずれにも該当すること。 ア 博士の学位(外国において授与されたこれに相当する学位を含む。)を有するこ と。 イ 学部卒業後7年以上の研究歴又はこれに相当する研究歴及び研究指導について の十分の経歴を有すること。 ウ 当該研究分野において合計8編以上の優れた研究論文があり、最近5年間に3編 以上の研究論文が公表されていること、又は当該分野において権威ある賞を受ける などこれらに相当する研究業績を有すること。 (2) 研究上の業績及び経歴が前号に相当すると認められること。 (抜粋:前橋工科大学大学院工学研究科担当教員資格基準) (参考):教授資格基準(同上の教員資格基準) 抜粋:博士後期課程を担当する研究指導教員の資格とする。 (1) 次のアからウまでのいずれにも該当すること。 ア 博士の学位(外国において授与されたこれに相当する学位を含む。)を有すること。 イ 学部卒業後7年以上の研究歴又はこれに相当する研究歴及び研究指導についての十 分の経歴を有すること。 ウ 当該研究分野において、次のいずれかに該当する研究業績を有すること。 ①最近5年間で10編以上の優れた研究論文が公表されていること。 ②最近5年間で5編以上の優れた研究論文があり、かつ、合計15編以上の優れた研 究論文が公表されていること。 ③当該分野において権威ある賞を受けるなどこれらに相当する研究業績を有するこ と。 (2) 研究上の業績及び経歴が前号に相当すると認められること。 -30- 資料 3-2-1 前橋工科大学 評価・改善委員会 教員の自己点検・自己評価 教員は、教育・研究・地域貢献分野等での自己目標を示し、同分野について、平成 20 年度(過 去 3 年分含めてもよい)に実施した活動業績や特色ある活動を基にした総合的な自己評価を行う。 1. 自己目標 ・各分野(教育・研究・地域貢献分野等)について、目標を記入 2. 教育活動 ・授業科目 ・授業法・実験授業法の改善や研究(論文)指導 等 ・教育費補助金の申請・取得状況 3.研究活動 ・平成 20 年度(過去 3 年分含めてもよい、予定可)の研究業績リスト(著書+論文等:3~4 編程 度) ・科学研究費補助金や外部研究資金等の申請状況、交付状況 ・受託研究・共同研究状況 等 4.社会貢献 ・学会活動、地域行政にかかる委員活動等 ・公開講座・専門講座 ・地域連携プロジェクト活動 等 5.その他の特記事項 ・受賞・国際学術交流・学外研究 等 6.大学管理運営 ・学内委員、委員長業務 ・管理職業務 等 等 7.自己評価(目標に対して、主な分野、及び、総合) 達成度の 3 段階評価:十分・おおむね・十分ではない (注) ・本資料は自己啓発(教育力・研究開発力の向上や地域貢献)の資料とするものである。 ・本資料を基に教員を評価することはしない。 ・資料は報告書にまとめ、学内各教員に配布する予定。また、認証評価受審の際の資料の一部と する。 ・用紙:A4 版 2 枚(4周の縁・端明き:25 ㎜)にまとめる ・文章字体:MS明朝 10.5 、名前(MS明朝 12、太字)、作成例を参照のこと ・提出期限:平成 21 年 1 月 15 日(木) ・提出先:事務局へ(コピー1 部+データ)提出 (抜粋:前橋工科大学 教員の自己点検・自己評価報告書 -31- 平成 21年 3 月) 資料 3-2-2 2.教員による自己点検・自己評価結果の概要 2.1 概要 各教員に「教員による自己点検・自己評価」を前章に記載の様式に従って作成し提出を依頼した 結果、全教員数 65 名のうち、54 名が提出した。提出者割合は、83.1%である。表 2.1 に教員によ る自己点検・自己評価報告書提出者(割合:%)を、学科ごと、及び、グループごとに示す。 なお、平成 19 年に学科改編拡充があり、工学部 3 学科から 6 学科体制となったが、社会環境工 学科(旧建設工学科)、建築学科をグループー1、(Gr-1)とすると、その学科以外のグループー2、 (Gr-2)は、改編・拡充のため、所属教員にとっては、新学科の教育研究システム構築にひじょう に力が注がれていたため、今回は、その各グループごとでデーターを整理した。 Gr-1 は、学科改編新設などで教員構成等に影響が少なかった学科であり、教育・研究・社会貢献・ 管理運営などの分野で目標も設定しやすい状況にある。Gr-2 は学科改編新設などで新しい教員構成 になった学科であり、特に、新しく本学に来られた先生たちは、本学の各分野での活動環境を状況 判断し把握することから始める必要があった。2 学科(システム生体工学科、生物工学科)は、全 教員が提出した。また、教授の先生方もほぼ全員が提出している。 表 2.1 教員による自己点検・自己評価報告書提出者(割合:%) グループ 学科名 学科別 (%) Gr-1 社会環境工学科 83.3 (20 名) 建築学科 83.3 生命情報学科 66.7 Gr-2 システム生体工学科 100.0 (34 名) 生物工学科 100.0 総合デザイン工学科 72.7 工学部付 50.0 合計 83.1 54 名 Gr 別 (%) 83.3 82.9 全教員数:65 名 (注) Gr-1:学科改編新設などで教員構成等に影響が少なかった学科 Gr-2:学科改編新設などで新しい教員構成になった学科 (抜粋:前橋工科大学 教員の自己点検・自己評価報告書 -32- 平成 21年 3 月) 2.2 教員による自己点検・自己評価結果の概要 1)教員による自己評価:達成度(全体) 教員による自己評価:達成度(全体)を表 2.2 に示す。教員による自己点検・自己評価報告 について、教育活動、研究活動、社会貢献、管理運営、総合評価について、その達成度の割合 を示したものである。 総合評価値によると、「十分」40.7%と「おおむね」48.1%を加えると、88.8%、約 90%の教員 が自己目標を達成したと判断している。個別の分野を見ると、 「十分でない」と判断した分野は、 研究活動、社会貢献分野(15~17%)であり、管理運営は「なし、不明」が 31.5%の割合を示 している。なお、総合評価値とは総合的に設定目標を達成したかどうかの割合であり、各分野 の達成度数値とは連動していない。教育と研究分野は、50%以上の教員が「十分」目標を達成 したと答えている。 2)教員による自己評価:達成度:Gr-1(社会環境工学科、建築学科) 教員による自己評価:達成度 Gr-1(社会環境工学科、建築学科)を表 2.3 に示す。教育と 研究分野、社会貢献には、70%以上の教員が「十分」目標を達成したと答えている。管理運営 に関しては、ばらついている。判断しない教員、「なし、不明」が 30.0%いる。 3)教員による自己評価:達成度 Gr-2(生命情報工学科、システム生体工学科、生物工学科、総 合デザイン工学科) 教員による自己評価:達成度 Gr-2(生命情報工学科、システム生体工学科、生物工学科、 総合デザイン工学科)を表 2.4 に示す。「十分」と判断した教員はグループ1に比べると少な い。また、社会貢献、管理運営も「十分でない」、「なし、不明」が多いが、これは、学科新 設改編等で、また、新しく本学に来られた先生方が、各学科内の教育研究のシステム構築に力 を注がれて、各分野に力を注ぐだけの余裕がないことや環境設備の不備等、まだ、十分に体勢 が整っていないことによると思われる。しかし、総合評価では、「十分:26.5%、おおむね: 64.7%」で、90%以上が目標を達成していると判断している。 表 2.2 教員による自己評価:達成度(全体):% 分野 十分 おお むね 十分 でない なし 不明 教育 51.9 42.6 3.7 1.9 研究 55.6 29.6 14.8 0.0 社会貢献 40.7 31.5 16.7 11.1 管理運営 14.8 48.1 5.6 31.5 総合評価 40.7 48.1 5.6 5.6 (抜粋:前橋工科大学 教員の自己点検・自己評価報告書 -33- 平成 21年 3 月) 表 2.3 教員による自己評価:達成度:% Gr-1(社会環境工学科、建築学科) 分野 十分 おお むね 十分 でない なし 不明 教育 75.0 20.0 0.0 5.0 研究 70.0 20.0 10.0 0.0 社会貢献 70.0 25.0 5.0 0.0 管理運営 20.0 45.0 5.0 30.0 総合評価 65.0 20.0 0.0 15.0 表 2.4 教員による自己評価:達成度:% Gr-2(生命情報工学科、システム生体工学科、生物工学科、総合デザイン工学科) 分野 十分 おお むね 十分 でない なし 不明 教育 38.2 55.9 5.9 0.0 研究 47.1 35.3 17.6 0.0 社会貢献 23.5 35.3 23.5 17.6 管理運営 11.8 50.0 5.9 32.4 総合評価 26.5 64.7 8.8 0.0 (抜粋:前橋工科大学 教員の自己点検・自己評価報告書 -34- 平成 21年 3 月) 4 将来の前橋工科大学の魅力の構築 提言内容 今年、来年など短期のスパンで考えた時には、前橋工科大学は安泰だと思うが、今後20年 後など長期間で考えた時に、市立大学という状態でやっていけるのか、学生にとっての大学の 魅力をどう構築していくか。長期的展望と対応が求められる。 1.対応状況 大学の将来像を長期的に検討する委員会「将来構想委員会」を組織し、10年後の大学像を検討し 報告書に纏めた。(資料 4-1) 前橋工科大学将来構想 2010 前橋工科大学は平成9年4月、それまで 45 年間続いた前橋市立工業短期大学を改 組して昼夜開講制3学科の4年制大学を開設した。以降、大学院博士前期課程、後 期課程の開設、平成 19 年度からは3学科から6学科に改編して 14 年目を迎えてい る。これまでの卒業生は、学部 10 回生、大学院前期課程は8回生および後期博士課 程では5回生の卒業生・修了生を社会に送り出し、地域社会と全国に技術とものづ くりを支える有為な人材を輩出してきた。 本学は 21 世紀の人類が直面する様々な課題の解決に取り組み、その成果を地域と 社会に還元していくことを目的に、長期的にもその使命を果たし、地域社会に貢献 することが求められている。平成 22 年 8 月、平成 25 年度をめどに大学の法人への 移行を決定した。法人化により大学の設置形態は変わることになるが、大学の目指 す使命は普遍である。したがって、本学は、地域社会に更に信頼される大学を確立 するために、今後の 10 年の将来構想を作成する。これは本学の理念、目的、目標に 向けた第一歩となるものとしなければならない。 ここに掲げる目標の実現のために、この内容は必ずしも全体を網羅するものでは なく重点的に絞りこみしたものとなっている。本学が、広く地域社会と市民に信頼 され、本学で学ぶ学生・教職員が誇りと自信をもち、高度な専門的技術者として、 豊かな人間形成を涵養できる工学系単科大学として発展しつづけられるように下記 の事項について取りまとめる。 ・教 育 ・研 究 ・地域貢献 ・組織の改編・制度・評価 ・財政・経営基盤の強化 ・法人化対応 ・地域に開かれたキャンパス(見える化) (抜粋:前橋工科大学将来構想2010 平成 23 年 1 月 26 日 -35- 前橋工科大学評議会) ○本学の理念、目的、目標の実現に向けて この将来構想は本学の理念、目的、目標の実現に向けて作成したものであり、今 後の 10 年の指針となるものである。大学の理念には地域と社会の発展と福祉に貢献 する工学を追求するとしている。また、目的は、21 世紀の人類が直面する様々な課 題の解決に取り組み、その成果を地域と社会に還元し、社会の発展と福祉に貢献す るとしている。更に、目標は人間性および創造性豊かな技術者を育成するとともに、 市民生活を豊かにする研究を展開して、活気に満ちた地域社会構築の一翼を担う知 的創造拠点としての役割を果たすとしている。 これらの崇高な理念のもとに、本学の教育理念、研究目標をさだめ、工学部およ び大学院工学研究科において、専門性に加えて、国際的視野・倫理を踏まえた総合 的な判断力を具え、自立して国内外の社会において活躍できる高度専門技術者、若 手研究者を養成する。また、研究は、基礎から応用へ、応用から基礎への双方向の 研究を幅広く展開し、その成果を社会に還元し、循環型社会の発展に貢献すること を目標とする。すなわち、生命・健康および環境・文化における高度な研究成果を 創成し、同分野の特徴的な研究機関として、我が国有数の学術拠点となるとともに 国際的にも評価・認知されることを目指す。 また、教育・研究とならび大学の使命の一つである地域社会への貢献を柱とするも のであり、「地域教育への連携・貢献」「周辺大学との連携・相互支援」および「地 域における産官学連携への積極的な参加・貢献」を遂行していくことが重要となる。 具体的には、地域社会が抱える多様な課題を解決するために、大学の知と技術の成 果を積極的に社会に還元するとともに、地域社会の産・官・学における双方向的な 連携を積極的に推進し、地域に役立つイノベーション創出に積極的に参画する。更 に、国際交流では、教育研究活動を中心として、広く世界各国の大学、研究機関、 企業との連携・交流を深め、相互に異文化の理解をすすめ、多様な価値観を理解し あえる土壌を生み出し、国際的な貢献を果たす。 本学がこれらの社会的使命を果たし、着実に遂行するためには少子化をはじめ経 済社会の変化に対してタイムリーな組織の改編や弾力的な制度の変更が必要であり、 法人化による自主的・自立的な運営の仕組みが必要となっている。また、大学が研 究・教育をはじめとする成果を地域社会に還元していく上では、その成果を自己評 価するだけではなく、客観的な外部評価を実施することによって地域社会からより 信頼される大学へと進化する。 この将来構想では、本学の目的と使命を果たし、その実現に向けて、現状の大学 が克服すべき課題を明らかにするとともに、下記に示すように事項ごとにその問題 点の検討を行い、改革・改善に向けた要望事項を整理している。 ○タイムスケジュール この将来構想は第1期、平成 23 年度から平成 27 年度まで、第2期を平成 28 年度 から平成 32 年度までとして具体化を図っていくこととする。 ・第1期 ・第2期 平成 23 年度から平成 27 年度までの5年間 ・法人化前後の準備とその検証および次の大学認証評価まで 平成 28 年度から平成 32 年度までの5年間 ・本格化する少子化の時代まで (抜粋:前橋工科大学将来構想2010 平成 23 年 1 月 26 日 -36- 前橋工科大学評議会) ○基本方針 前橋工科大学将来構想は本学の理念・目的・目標と大学の使命に基づき、時代を 先取りし、時代を創る高い使命感と人間性豊かな工学人を育成することを基本とす る。全学が一つとなって教育力・研究力および大学力を培い、地域と社会、および 国際的な視点にたって地域・社会に貢献する「知・技」の新しい価値を創造する。ま た、教育・研究の深淵に挑みながらも、自由と自立、高い倫理観を尊重し、公正さ を追及し、社会から信頼される大学を目指すものである。 1. 教 育 (1) 教育の質の保証と向上 ①修学前教育、キャリア教育を重視する。また、全ての学科で教育の質の向上の ための卒業までのカリキュラムの体系化を行う。インターンシップの全学科で の単位認定化を行う。 ②文部科学省事業の「大学教育・学生支援事業」にエントリーすることを目標と する。 ③入学者の初年度教育を重視し、少人数指導・学年担当など組織的指導を図る。 ④大学院教育は本学の教育目標の達成に向けて経済・社会の動向と時代の要請に 対応して学部・大学院の入学時から一貫した魅力ある仕組みを創る。 (2) 教育組織・制度の見直し ①基礎教育科目の充実を図るため基礎教育センター・教職センターを含めて部局 扱いに再編するとともに、教職課程の拡大を検討する。 ②長期的には少子化への対応を図るため市立高校の附属化・高大連携の可能性を 検討する。 ③海外の研究機関・大学との連携機会を増やし、研究・教育活動の国際化を図る とともに、研究の充実を目指しサバティカル制度の導入に向けた検討を行う。 (3) 学生支援 ①キャリアセンターを設置し、学生の生活支援に当たる。 ②学生生活環境の改善を目的として、「奨学金・特待生制度の創設」を図る。 ③同窓会、後援会に対する支援の充実を図り、卒業後も集うことができるように 組織化を図る。特に同窓会力の強化を目指す。 ④学生、留学生の住居に関する支援を図る。学生寮や国際交流の場の確保を図る。 ⑤校歌やスクールカラー、校章などの制定も具体的に検討していく。 ⑥前橋工科大学生活協同組合への組織的な支援・協力を継続する。 2. 研 究 (1) 研究環境の改善 ①従来の分野別・個別研究のみならず「学内共同研究体制の整備」を目指す。 ②老朽化している実験施設に代わるものとして第二実験棟建設を図る。 ③学外研修補助金の増額および学内外に研究成果(情報)を発信するツールの整 備などに取り組む。 (抜粋:前橋工科大学将来構想2010 平成 23 年 1 月 26 日 -37- 前橋工科大学評議会) (2) 研究の組織的強化 ①現行の重点教育研究は若手研究者へ配慮し公募制を継続する。 ②産官学連携による学内外との組織的研究を促進する。 ③研究・教育の向上を目指し、科学研究費等の競争的資金の確保を目指す。 3. 地域貢献 ①地域のシンクタンクとして地域連携推進センターの役割を高めることと、併せ て市内小中学校・高校との教育連携を拡大させていく。 ②学内におけるセンター組織の充実を進める中で、地域のシンクタンクとしての センター専用施設の設置を促進する。 ③地域連携推進センターの地域貢献事業を推進し、地域および産業界との連携を 図る。 4. 国際交流 ①国際交流を活性化させるために、東南アジア地域から留学生受け入れ態勢を作 る。たとえば、サバティカル制度や教員の研修留学を保障し交流により留学生を 確保する。国際交流の施設や寮の確保を検討する。 5. 組織の改編・制度・評価 ①基礎教育センター・教職センターを含めて部局扱いに再編することを検討する。 ②総合デザイン工学科の改革は当該学科の議論を踏まえ、過去4年間の資料を分 析し、学生の定員や質の確保を目指し、全学的観点から改革の方向を検討する。 ③教員の評価方法を検討するには業績評価は、研究だけでなく教育や地域貢献を 含めた評価を客観的でかつ総合的に外部評価を含めて検討していく。また、学内 教員の表彰制度も作る。 ④目標を達成し、教育研究の質を保証するため自己点検、自己評価を行うととも に、定期的に外部の評価を受け、問題点の抽出と改善に取り組むことが重要。 6. 財政・経営基盤の強化 (1) 一般財源の確保 ①本学の財源のうち一般財源を安定的に確保することが重要となる。今後は、本 学の教職員、学生数、施設維持などの実態を踏まえ、 「前橋工科大学将来構想 2010」 を実現するため、大学の経常費増額を図る。 ①自己収入を含めて、国が算定する大学に係る基準財政需要額以上の大学経常費 が確保できる運営費交付金の獲得を目指す。 (3) 専任教職員数 ①本学の目標を実現し、教育・研究の質の向上、地域社会への貢献を図るため学 生数に見合う専任教職員数の確保を図る。常勤で少なくとも、大学設置基準比 2.0 を目標とする。 (抜粋:前橋工科大学将来構想2010 平成 23 年 1 月 26 日 -38- 前橋工科大学評議会) (4) 施設維持費 ①既存・新設の実験施設、2号館の改築および附属図書館の改築、電子情報ネッ トワークシステムなどの更新を前提とした施設維持費を確保する。 7.法人化対応 (1) 本学の法人化の目的 国際化及び情報化の進展、人口減少・若年層減少社会の到来等、社会・経済・教 育環境が激変すると予想される中で、本学の競争力を強化し、自律性、自主性を 高め、教育・研究・地域貢献活動に、本学が持つ知的能力と活力・魅力を十分発揮 できるように大学改革を継続して実施する。 ①法人化の必要性 少子化を背景として益々激化する大学間競争の時代を迎え、本学の 10 年後の将 来展望を切り開くためには、第一に他大学と同様な制度的環境が整備されなけれ ばならない。公立大学の法人化はすでに法人化した国立大学、私立大学と基本的 に対等かつ共通の制度的前提を獲得し、大学間競争のスタートラインに立つため に必要不可欠な条件整備であると考える。 ②市行政組織からの独立 自治体の直営方式では公立大学の運営にあたって一般行政組織と同一ルールで 管理され、大学という組織ならではの特性が生かされない。従来いわゆるお役所 的な側面があり、人事・財務会計などの面では制約が多く、本質的に自律的組織 であるべき大学の自主性を損なう側面があった。組織の公共性・公益性は確保し つつも、法人化により地方公共団体(市)の一般行政組織的枠組みから独立した自 立的経営体として位置づけることが有効であると考えられる。 ③大学運営の活性化 今後の大学運営に当たっては学内の組織やシステム改革、地域連携推進センタ ー・知財管理など地域ニーズの反映、市民への説明責任の自覚、大学の理念・目 標に基づく計画の達成とその学内の評価制度の確立などの制度改革を実施するこ とが容易となり、大学の活性化に不可欠な契機となる。 ④地域との連携 (2) 法人化に向けて ①外部資金、自己収入・寄付金の増加を図る。教員の競争的研究資金の確保には 報償還元など予算の弾力的運用を検討する。 ②当面、法人移行後の財務・会計事務、管理業務のシステム変更に伴う予算措置 を図る。 (抜粋:前橋工科大学将来構想2010 平成 23 年 1 月 26 日 -39- 前橋工科大学評議会) 8.地域に開かれたキャンパス(見える化) ①研究成果(情報)や社会活動などを地域社会に発信する。また、メデイアを含 む広報活動および研究室のホームページ化を行う。 ②地域連携推進センターの活動を全学的に位置づけ協力体制をつくり、キャンパ スの外に見える活動を展開する。 9. 今後の進め方 この将来構想は第1期の平成 23 年度から平成 27 年度は、法人化前後の準備とそ の検証および次の平成 27 年度の大学認証評価までとした。第2期を少子化が加速さ れる平成 28 年度から平成 32 年度までと設定した。第2期は前期が終了して進める ものではなく、10 年間のなかで実現を図ることを意味している。 また、設置者と法人化に向けた調整が本年度においても進みつつある。したがっ て、財政基盤・施設・組織体制などの根幹に関わる課題は暫時平行して進めていく。 (抜粋:前橋工科大学将来構想2010 平成 23 年 1 月 26 日 -40- 前橋工科大学評議会) 5 大学の質保証(学生の研究論文の質向上等) 提言内容 現在の大学評価は、大学自身が自分の大学の質保証を主体的に行なうという方向に進みつつ ある。卒業論文とか修士論文の質が悪くなったということが、話題になっている。 1.卒業研究等 工学部各学科では毎年、卒業研究の概要集・梗概集を発行し、工学研究科博士前期課程では博 士論文要旨集を発行しており、学問的水準は維持されている。 なお、建築学科及び総合デザイン工学科では、年次毎の課題設計や卒業設計および修士設計等 の優秀作品を網羅した作品集を発行した。 ・卒業研究概要集 建設工学科 ・卒業研究概要集 計画系・構造系 ・卒業研究概要集 情報工学科 ・修士論文要旨集 工学研究科 ・設計作品集2009 ma 建築学科 vol.1 建築学科/総合デザイン工学科 2.学生の表彰等 建築学科を中心に多くの学生が数々のコンペティションで受賞し、ロボットテクノ部・放送部 などが全国的なコンテストに出場し、社会的評価を得ている。 ○平成22年度の学生の表彰状況 ・「第5回JIA北関東甲信越学生課題設計コンクール」 金賞・茨城クラブ賞・審査委員長賞 ・2010年度日本建築学会設計競技 ダジマ奨励賞・関東支部入選 ・第26回 2010釜山建築大展 韓国建築家境界釜山建築家会長賞・奨励賞・入賞 ・第4回群馬県建築士会学生設計コンペ 最優秀賞・優秀賞 ・The 2010 AIA Japan Design Award(アメリカ建築家協会日本支部デザイン大賞) 佳作 ・Sapporo ECO デザインアワード2010 UHB(北海道文化放送)賞 入賞 ・第 1 回 Compact house デザインコンペティション グランプリ ○ロボットテクノ部 NHK大学ロボコン2010 出場 平成22年6月6日(日) 国立オリンピック記念青少年総合センター -41- ○放送部 第7回 NHK全国大学放送コンテスト「映像CM部門」 本選出場 平成22年12月4日(土)、5日(日) 京都市生涯学習総合センター 6 外部資金獲得 提言内容 大学の資金源となり得る企業との共同研究や寄附金を増やすことが望ましい。 Ⅱ 7 研究活動を参照のこと 地域貢献 提言内容 地域貢献は多面的に活動されている。さらに推進されたい。 Ⅲ 地域貢献を参照のこと -42- Ⅱ 研究活動 1) 学部・研究科等の概要 本学は平成22年度現在、工学部6学科(社会環境工学科・建築学科・生命情報学科・システム生体工学科・ 生物工学科・総合デザイン工学科)、工学研究科の博士前期課程3専攻(建設工学専攻・建築学専攻・システ ム情報工学専攻)、博士後期課程1専攻(環境・情報工学専攻)で構成されている。本学専任教員数は69名 (除:学長)で全員工学部に所属し、大学院は兼務している。 教員数(除:学長) (単位:人) 担当 教授 准教授 講師 助教 計 備考 学部 37 32 21 14 7 5 4 0 69 51 (兼務) 大学院 2) 学部・研究科等の研究活動の実施状況 ①教員研究費 教員研究費交付金等の研究費は、平成21年度決算で合計77,630千円である。例年ほぼ同程度の金額であ る。 内訳は、教員研究費は58,490千円、教育研究費(卒論・修論・博士論)11,840千円、地域課題研究プロジェ クト事業7,300千円である。教員研究費の中に、重点教育研究費(特徴的な学科研究費と新学科対応等費)が 含まれている。 ②外部研究資金の獲得状況 外部研究資金の獲得状況を下記に示す。科学研究費補助金の獲得件数では基盤研究(C)〔研究機期間3 ~5年:500万以下〕が大半を占め、個人研究が中心である。また、新規採択件数では、平成20年度:1件→平 成21年度:3件→平成22年度:5件と増加している。 外部研究資金の獲得状況 科学研究費補助金 平成16年度(2004) 平成17年度(2005) 平成18年度(2006) 平成19年度(2007) 平成20年度(2008) 平成21年度(2009) 平成22年度(2010) 件数 5 4 6 9(1) 11(4) 9(2) 11(3) 金額 6,600 3,400 9,540 25,880 22,895 18,220 18,460 (単位:千円) 受託研究 件数 5 3 2 3 10 14 7 金額 共同研究 件数 7,203 1,750 1,400 3,275 11,595 22,834 13,658 金額 4 5 5 3 2 1 0 1,620 2,415 3,625 1,698 2,450 1,100 0 ( )は他大学研究者の分担者として獲得したものを内数で示す 寄付金 件数 3 3 4 5 9 8 7 金額 1,100 4,786 4,675 5,800 7,047 6,600 5,400 (H23.1.31現在) 3) 研究成果 平成18年度~平成21年度の各年度の全教員の研究実績データ(資料:前橋工科大学研究紀要)を下表に 示す。毎年、本学の研究紀要発行の際に研究実績を収集している。その結果を分析し、改善に結びつけるこ とが今後の課題である。各教員は平均すると、毎年、国内か国外の学術論文1編、または、著書を1冊を発行 し、国内か国外での発表論文を3編以上発表している計算となる。 論文発表件数等 (単位:編) 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平均:編/年 編/年・教員 国内学術論文 国際Journal誌等論文 著書(冊) 建築作品(解説) Proc.& Conf. 等論文 国内講演発表論文 資料・解説等 29 16 12 18 40 154 103 22 43 21 30 27 129 61 25 40 14 6 24 118 47 -43- 21 42 15 17 52 123 47 24.3 35.3 15.5 10.3 35.8 131.0 64.5 0.36 0.23 0.53 1.96 0.96 1.12編/年・教員 3.45編/年・教員 4) 表彰状況 ・第2回埼玉県環境建築住宅賞(住宅部門) 優秀賞受賞 建築学科 石川恒夫准教授 作品 「小手指の家」設計 ※自らが代表取締役を務める大学内ベンチャー企業「(有)ビオ・ハウス・ジャパン」が設計者 ・2010年度グッドデザイン賞受賞 建築学科 石田敏明教授 作品「AOハウス(アオハウス)」設計 ※2007年度、2009年度に続き3度目の受賞 5) 研究成果の社会・経済・文化的な貢献 地域の知的拠点として、地域の多様な要請に応えるため、各種委員・評議員・理事等に数多く就任 し専門分野からの知見等で助言している。 表8.4 委員・評議員・理事等で専門分野での地域貢献 ・官公庁 国(中央省庁) 群馬県 前橋市 群馬県外 小計 財団 社団・学会・協会 独立行政法人 非営利団体(NPO等) 小計 H19 H20 H21 H22 8 23 18 11 60 19 29 20 3 71 8 32 25 14 79 14 31 19 5 69 7 26 20 14 67 13 17 24 4 58 8 26 19 16 69 13 13 22 5 53 7 10 9 12 20 27 158 25 35 183 24 33 158 19 31 153 ベンチャー企業など (株式・有限・合同) その他 小計 合計 (単位:件) H21 分母の教員数は70 教員数 人(学長を含む) 0.99 0.76 0.44 2.19 (H23.1.31現在) 6) 産学官連携 多様な産学官の連携により、地域への貢献を行っている。 ・行政(群馬県・前橋市など)との連携 例:H22「医工連携協研究会」(群馬県) ・しののめ信用金庫との連携協力協定 ・群馬大学との教育研究交流の協定 ・桐生信用金庫との連携協定 ・群馬大学、前橋商工会議所との連携協定 例:「ゲノム情報解析予防」「脳研究支援」「中心市街地活性化」等の研究会 ・群馬銀行との連携協力協定 ・群馬県産業技術センターとの研究技術開発の協定(学官による共同研究) H20.2.20締結 H19.3締結 H18.8.3締結 H18.2.15締結 H17.7.29締結 7) 国際交流と先端技術研究の推進 外国の大学や研究機関と連携し、先端の科学技術の研究を推進している。 ・北京工業大学と協定により毎年大学院生2名の交換留学実施 ・四川農業大学生命科学研究所との微生物の生産する活性物質に関する共同研究 ・アフリカ(ケニア、エジプト)でのロボットコンテスト運営指導 ・北京工業大学と先端計測技術に関する共同研究 生命:鍾教授、 ・日学振外国人招へい研究者〔短期〕事業による研究交流(フロリダ農工大:KATAM Ramesh研究員) -44- 生命:鍾教授 生物:山口教授 地域:清水教授 システム:今村教授 生命:坂田教授 Ⅲ 地域貢献 本学は、教育・研究の推進とともに「教育・研究の成果を積極的に地域に還元し、その発展 に寄与する」ことを基本的な使命としており、「正規課程の学生以外に一般市民に対する種々 の教育のサービス」も地域貢献の重要な形態と位置付けている。また、地域の学術と文化の一 つの拠点として、地域の需要に応じて積極的に各種の事業を展開している。 1) 公開講座・専門講座 公開講座・専門講座への参加者は徐々に増加してきており、市民の学習意欲を満たすと共 に本学の研究分野に理解を得る内容に整え、より多くの参加を得るよう努めている。 なお、公開講座は、前橋商工会議所や関係機関と連携した「まちなかキャンパス」に協 力し、平成20年度から会場に中央公民館を利用して開催している。 (単位:人、カッコ内は講座数) 公開講座・専門講座の受講者数 事業名/年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 公開講座 634( 9) 860(16) 698(12) 699(10) 811(10) 専門講座 231( 7) 181( 5) 130( 3) 105( 1) 292( 1) 計 865(16) 1,041(21) 828(15) 804(11) 1,103(11) 2) 小中学生への支援 ① こども科学実験教室 子どもたちの理科離れが言われるなか、夏休み期間中に小中学生を対象とした理科や技 術の夢や面白さを知ってもらうための科学実験のイベントを平成19年度から実施してお り、毎年多くの参加者を得て子どもに理科学への興味、関心を高めるよう努めている。 なお、本年度は市街地中心部を会場に開催された子ども向けイベント「夏休みキッズ フェスタ2010」に参画し、他の団体等と連携しての実施となった。 こども科学教室参加人数 項目/年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 会 場 前橋テルサ 元気21 元気21 元気21 テーマ数 17 20 21 22 参加者数 2,007 3,058 2,424 2,090 ② 小学校への出前授業(試行段階) 大学教員の視点や知識等を活かした授業を行うことにより、小学生に理科学習の新たな 楽しさと刺激を与えるため、市教育委員会と協力して平成21年度から市内小学校の5、6 年生を対象とした出前授業を実施している。 平成21年度: 3校(桃井小学校、上川淵小学校、大胡小学校) 平成22年度: 7校(総社小学校、岩神小学校、勝山小学校、永明小学校、中川小学校、 中央小学校、桃木小学校) ③ 理科支援員配置事業(県事業:市教育委員会主催事業への協力) 平成19年度から学生を支援員として市内小学校に派遣し、理科教育の充実に協力した。 ◎配置校:中川小学校、広瀬小学校、山王小学校、下川淵小学校の4小学校へ5人を派遣 3) 高校生への支援 ① サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP) 高校生の科学に対する興味や知的探究心等の育成と進路への意識を醸成するため、高校 と連携し、本学教員が本学等の施設を利用し講義、実験等を行った。 ・富岡東高校 ・前橋育英高校 ・前橋西高校 「和算を学ぶ」 「味覚系の構造」「味覚評価」 「藍染の科学」(群馬大学との共同開催) 23人 20人 20人 ② 出前講座 県内13校で実施 高校からの依頼に基づき高校生に大学の講義を体験してもらうため、本学教員が出向き 研究内容についての講義を行い、高校生に本学への関心を高めてもらう一助としている。 ③ 高大連携授業 高崎工業高校 土木科の授業の改善を図りたいとの要望を受け、本学の専門教授を派遣して協力した。 -45- 4) 群馬県産学官連携推進会議 平成22年6月7日 前橋商工会議所 365人 本学では、群馬大学、前橋商工会議所との連携協定に基づき、県内の産学官の連携推進を図り、地 域の活性化、発展に寄与する等を目的に、県内の企業、大学等研究機関、市町村等が一堂に会する 「第6回群馬産学官連携推進会議」を開催した。 5) 産学官連携による各種事業 企業、大学、行政等の各関係機関等と連携して、教育・研究や産業界の活動等に係る内容の講演 会、催事等を開催、参加し、市民や関係者に様々な情報提供を行った。 ① 第1回医食工連携講演会 群馬県、群馬大学と共催 第2回医食工連携講演会 ② 第4回群馬からくり工夫展 ロボット関係を展示 ③ まちなかまるごと博物館シンポジウム 平成22年8月24日 平成22年12月2日 平成22年5月22・23日 平成23年3月5日 94人 91人 約1万人 予定 6) 地域課題共同研究プロジェクト事業 本学が地域社会と共に成長する関係を実現するため、地域が直面する課題を本学教員の研究テーマ として募集し、教員が提案者と共にその課題解決に取り組む調査研究を行う本事業を平成20年度か ら実施している。 地域課題共同研究プロジェクト事業の採択状況 研究区分 年度 平 成 2 0 年 度 応募件数 採択件数 地 域 活 性 化 研 究 テ ー 技 術 開 発 マ 4 2 研 究 課 題 名 前橋市内広瀬川水域における蛍出生環境構築の可能性調査 ザスパ草津を中心とした地域活性化の方策とそれに伴うアーバン・デザインについての研究 PVDFフィルムを用いた生体信号の検知とその応用製品の開発 5 4 オリゴエースの病害虫抵抗効果メカニズムの解明 前橋市に於ける老朽化した住宅団地の再生に関する研究 ポリマーセメントモルタルによる乾式吹付け工法を用いたコンクリート構造物の補修・補強 地域交通研究会 群馬型コレクティブハウス研究会 研 究 会 8 5 イモ焼酎発酵残渣の有効利用法開発研究会 省エネ研究会 脳研究支援データベース部会研究会 地 域 活 性 化 平 成 2 1 年 度 研 究 テ ー 技 術 開 発 マ 3 2 前橋市中心商店街における街中居住のための空き店舗等不動産の有効活用方策に関する調査研究 中心商店街を含む前橋中心市街地の街並のデザイン・ルールについての研究 海水魚陸上養殖プラント建設手法の開発 7 4 有機性廃棄物質源から得られた肥料の品質に関する研究 脳神経科学を核とした地域の活性化プロジェクト推進 赤外線サーモグラフィ法による外壁仕上げ材のはく離評価 地域減災ネットワーク基盤構築研究会 研 究 会 3 3 ほたるのみられる街づくり研究会 脳研究支援データベース部会研究会 千代田町三丁目のまちなみデザインについての研究 平 成 2 2 年 度 研 究 テ ー マ 地 域 活 性 化 8 4 前橋中心市街地における「まちなか博物館(時代の魁。まえばし)」の実現に向けての調査研究 公営住宅団地のコミュニティ再生事業研究調査 「コンパクトシティ前橋」実現可能性に関する研究 再生可能エネルギーによるローカルマイクログリッド技術の開発 技 術 開 発 4 4 オリゴエースの病害抵抗効果の確認 担子菌培養植物活性液(㈱ナリヒラ製造・販売)の有効成分解明 バチルス菌を使用した植物バイオマスの有効利用 脳研究支援データベース部会研究会 研 究 会 3 3 地球シュミレータ利用研究会 地域減災ネットワーク基盤構築研究会 平成23年3月1日開催予定 7) 産学連携フォーラム 産業界に本学の施設と研究内容を公開し、企業ニーズと大学のシーズを共有することにより、共同 研究や連携した事業の実施につなげ、産業や地域社会の発展に寄与することを目的とした「産学連携 フォーラム」を開催する。 -46- 8) 専門研究機関との連携 ① 群馬県産業技術センター 研究技術開発の協定に基づき、相互の事業について連携を深めるために運営会議を開催 すると共に、学生の研究推進のため実習生としての受入れ依頼などを行った。 ・第1回運営会議(平成22年5月17日) ・第2回運営会議兼産業技術センター見学会(平成22年9月22日) ② (独)日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所 放射線技術を利用した本学教員との共同研究の実施や卒業論文に向けた研究のため学生 の実習生としての受入れ依頼などを行なった。 9) 県内公立大学との連携事業 ◎ 県内公立4大学合同(高崎経済大学、県立健康科学大学、県立女子大学、前橋工科大学) 平成23年2月3日 於:高崎市産業創造館 4名発表(4テーマ) 「地域の課題解決に係る産学共同研究」及び「地域課題に関する社会貢献活動」 高崎市(産業創造館)主催により公立4大学の学生が産学共同や地域貢献の事例を発表 し、新たなビジネスアイデアの展開や地域振興の活動に資することを目的に開催された。 10) 非正規学生受入れ状況 科目等履修生・研究生・単位互換学生の受け入れ状況を下表に示す。 科目等履修生・研究生・単位互換学生の受け入れ状況 項目/年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 科目等履修生 2 2 1 1 研 究 生 2 0 2 1 単位互換学生 0 1 2 4 (単位:人) 平成22年度 1 2 0 単位互換学生は公立3大学(高崎経済大学・群馬県立女子大学・前橋工科大学)の協定による。 11) 附属図書館の開放 平成21年度利用者延べ:788人(登録955人) 図書館を県内在住・在学者に開放し、毎年多くの一般市民が利用している。 平成22年8月1日開催 参加人数426人 12) オープン・キャンパス 毎年、本学の教育・研究の内容や入試状況を説明するため夏休み期間中に開催しており、参 加した生徒及び保護者に本学への理解を促進し、受験希望者の増加に努めている。 13) 短期研修生の受入れ 県(国際課)が実施する在外県人会からの短期(1ヶ月程度)留学生を本学の研修生として受 入れ(総合デザイン工学科)、本学の研究、技術等を学ぶ機会の提供を行なった。 平成21年度:パラグアイ 1名 分野:建築デザイン 平成22年度:ブラジル 1名 分野:建築デザイン 14) その他 教育に関して、地域各大学等との連携により、下記の事業について活動している。 ・まちなか活性化:前橋商工会議所・群馬大学・前橋工科大学 ・群馬大学・前橋工科大学の教育研究交流の協定 ・夏休みサイエンスウィーク2010への参加 ・公立3大学(高崎経済大学・群馬県立女子大学・前橋工科大学)教育・研究連携 ・市産学連帯フェスタへの参加 ・前橋ロボットコンテストへの協力 ・公民館活動への協力(上川淵公民館等の少年教室への協力/ロボットテクノ部) ・上川淵地区地域づくり協議会への協力(竪穴式住居の製作/星研究室) 活動の様子がJAの家庭雑誌 家の光(2011年2月号)に掲載 -47- 報告・提案 -48- 事務局 技術研究相談・コーディネート活動 各大学間交流事業 国際研究交流推進事業 協力 地域課題共同研究プロジェクト事業 地域課題研究支援事業 知的財産管理活用事業 外部機関間連携研究支援事業 競争的資金獲得支援事業 共同研究等外部資金受入支援事業 地域課題解決等地域活性化貢献 地域ネッ トワーク構築・推進 生涯学習、専門技術者人材育成貢献 科学実験教室等地域の教育力向上支援 ベンチャー企業の創出・育成支援 産学連携フォーラム等産学官連携推進 産学連携ネットワーク組織確立・推進 センター職員(全兼任教職員) 地域連携推進センター客員研究員 国際交流 部会 選出 (担当課長・担当) 連携研究推進 部会 ■ センター長推薦委員 ■ 各学科選出委員 地域貢献部会 教員選出委員 学長 地域連携推進センター 地域活性 化貢献 産学官連携コーディネーター (専任教員) 副センター長 (兼任教員) 地域連携推進センター長 センター会議 方針・決 定 評議会 部 会 長 兼任教員 部 会 員 各地域・大学担当 兼任教員 事務局担当職員(兼務) 嘱託職員(兼務) 部 会 長 兼任教員 副部会長 兼任教員 部 会 員 兼任教員 産学官連携コーディネーター(兼務) 事務局担当職員 嘱託職員 部 会 長 専任教員(副センター長) 副部会長 兼任教員 (産学官連携担当) 副部会長 兼任教員 (地域活性化貢献担当) 部 会 員 兼任教員 産学官連携コーディネーター 事務局担当職員 嘱託職員 地域連携推進センター組織 産業振興 貢献 前橋工科大学 連携事業等一覧表 種 別 目 的 連 携 詳 細 区 分 産 業 個別企業 地域社会 地 域 地 域 活 性 化 前橋市 連教 携育 大学 教 活機 育 性関 化 の 義務教育 連 推携 国等機関 研 進研 究 究 促研 進究 連携対象機関 組 織 ・ 内 容 産 研 業 究 地 域 貢 献 教 締結又は開 始 育 時期 ぐんま地域イノベーション創出協議会 ○ ○ H21.2.12発足 両毛ものづくりネットワーク ○ H20.6発足 県産業技術センター 群馬県産業技術センターとの連携協定 ○ ○ ○ H17.7.29締結 応用研究機 県農業技術センター 協定締結の検討 ○ ○ 群馬県産業技術センター 関との連携 他の県公設試 他の群馬県公設試との連携推進 ○ ○ ○ 県産業政策課 ○ ○ 県工業振興課 ○ 群馬県 ○ 県企画課科学技術振興室 ○ ○ 市工業課(産学官連帯フェスタ) ○ 官学連携 建設技術センター ○ 県住宅供給公社 ○ 高崎市産業創造館 高崎市産業創造館(産学連携学生発表会) ○ 群馬県産業支援機構 ○ ○ 北関東産官学研究会 ○ ○ 前橋商工会議所 ○ ○ 産学連携協議会 ○ ○ H18.2.15締結 産学官連携 前橋商工会議所 (前橋商工会議所・群馬大学・前橋工科大学) 推進諸機関 大学連携ネットワーク推進会議準備会 ○ (前橋商工会議所・群馬大学・前橋工科大学) 商工会議所等 高度医療拠点を契機にした健康ツアー整備事業化プロジェクト ○ ○ 産業界との 連携 産 業 の 振 興 地域連携推進センター 所 管 大学 群馬地域の 大・中企業 高崎商工会議所異業種交流研究会 前橋市異業種交流会 高崎商工会議所異業種交流会 群馬経済同友会 群馬銀行(各種フェアーへの参加) 金融機関 しののめ信用金庫 桐生信用金庫(きりしんフェアーへの参加) 群馬産学官連携推進会議 その他 (前橋商工会議所・群馬大学・前橋工科大学主催) (有)ウェブ・インテリジェンス・ラボ (株)環境技術研究所 大学発 (有)イ-・テクノ ベンチャー企業 ウイ-グル(株) (有)ビオ・ハウス・ジャパン 技術研究相談、共同研究等、各種研究 地域企業等 県内市町村と大学 ぐんま地域・大学連携協議会 等 グリーン・プロジェクト事業 大学周辺地域 まちなかキャンパス事業連携公開講座 中心商店街 政策推進課 にぎわい商業課 都市計画課 まちづくり課 工業課(産学官連帯フェスタ) 行政課題研究 農林課 公園緑地課 水道局 文化財保護課 生涯学習課 児童文化センター 県内公立3大学 高崎経済大学、県立女子大学との連携 群馬大学との 群馬大学と前橋工科大学との教育研究交流に関 包括連携協定 する協定書 一社一博士 群馬大学と前橋工科大学と協定書 創出プロジェクト 理科の出前事業 市内小学校 大学等研究者対象セミナー 経済産業省 科学技術振興機構(JST) 産業技術総合研究所 独立行政法人 日本原子力開発機構高崎量子応用研究所 発明協会 医工連携研究の推進 群馬大学 -49- ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 備考 県企画課 桐生市 年2回会議開催 ウエルネスツーリズム H17.10.31締結 H20.2.20締結 H18.8.3締結 ○ ○ ○ 企業等 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 前橋市 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ H21.3.26設立 ○ H21~ 県企画課 まち交事業 ○ ○ ○ H15.1締結 環境冒険隊 ○ H19.3締結 ○ H21.1締結 ○ ○ ○ ○ 国・機関等 ○ ○ ○ 各校への展 開 ○ 特許講座開催 講演会開催 Ⅳ 平成22年度 前橋工科大学の主要事業(結果報告) 1 将来構想委員会の活動推進 大学の直面する諸課題への対応と、大学の将来像を検討するための委員会『前橋工科大学将来 構想委員会』の活動を推進する。 ≪結果≫ 平成22年中に10回委員会(親委員会)を開催。 (運営、教務、研究、学生の各部会は随時開催) 平成22年 7月21日 中間報告『将来構想委員会中間のまとめ』 平成22年12月21日 最終報告『前橋工科大学将来構想2010』とりまとめ 2 大学院博士前期課程新専攻の設置準備 平成23年度の新専攻設置に向け、文部科学省へ届出及び総務省との協議を行なった。 ≪結果≫ 平成22年 3月26日 総務省協議 平成22年 4月28日 文部科学省届出 平成22年 6月29日 文部科学省ホームページにて公表(認可) 《現在3専攻》 《平成23年4月より5専攻》 ※新専攻 建設工学専攻 建築学専攻 生命情報学専攻 ※ システム生体工学専攻 ※ 生物工学専攻 ※ 建設工学専攻 建築学専攻 システム情報工学専攻 3 実験棟建設工事 ≪結果≫ 平成22年 9月10日 工事着工(平成23年7月末日 竣工予定) 施工業者 建築工事:小野里・三原 前橋工科大学新実験棟新築建築工事特定建設工事共同企業体 電気設備工事:株式会社 群電 機械設備工事:株式会社 ヤマト 設計及び工事監理:株式会社 石井設計 4 公立大学法人化調査検討 大学改革推進室において、公立大学法人化についての調査検討を行なう。 ≪結果≫ 前述のとおり 5 教職課程開設 学内に「教職センター」を組織(専任教授2名)し、平成22年4月より生物工学科において、 高等学校教諭一種免許状(理科)の教職課程設置 -50- ≪結果≫ 前述のとおり 6 高大連携の推進 市立前橋高校と連携し、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)の推進を図る。 ≪結果≫ 高校生の科学に対する興味や知的探究心等の育成と進路への意識を醸成するため、高校と連携し、 本学教員が本学等の施設を利用し講義、実験等を行った。 (対象校:富岡東高校、前橋育英高校、 前橋西高校) 市立前橋高校については、JSTに申込んだが、採択されず実施に至っていない、今後もSP P等での連携を検討していきたい。 7 大学生活協同組合設立 平成22年4月より「前橋工科大学生活協同組合」の業務開始。 ≪結果≫ 平成22年 4月 5日 生協オープンニングセレモニー 平成22年 5月26日 第1回通常総代会・第1回理事会 平成22年11月 9日 「オリジナル定食をつくろう!」試食会 組合員数642名(平成23年1月31日現在) 8 公共交通機関の充実 1号館東側正門付近にバス停を設置しロータリーとし、路線バス(永井バス)を構内に乗り入れ ると共に授業終了に合わせバスを増便する。 ≪結果≫ 生協売店にてバスカードの販売開始 -51- Ⅴ 平成23年度 前橋工科大学の主要事業計画(予定・概要) 1 公立大学法人化 平成25年4月を目標に公立大学法人化準備を進める。 2 大学院新専攻の設置準備 平成25年度の専攻改編(博士後期課程)に向け、学内検討及び文部科学省との協議を行なう。 3 実験棟建設工事 平成23年度後期より供用開始予定の新実験棟の建設を推進する。 4 将来構想委員会提言の実現 『前橋工科大学将来構想委員会』の提言を受け、その実現に向けた活動を推進する。 5 教職課程の充実 平成22年度より生物工学科に設置した教職課程の更なる充実を図り、平成24年度の教育実習 に向けた準備を行なう。 -52- 学科別志願者状況推移について 一般選抜出願状況表( 前期+後期) 科 目 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 社会環境工学科(旧建設工学科) 建 築 学 科 生命情報学科(旧情報工学科) システム生体工学科 生 物 工 学 科 計 269 263 188 216 222 247 325 297 225 230 218 170 135 203 211 238 252 197 720 685 847 618 549 687 174 301 264 326 341 1406 244 237 338 142 215 1176 232 206 188 202 166 994 313 210 440 207 180 1350 329 303 224 160 277 1293 450 社会環境工学科(旧 建設工学科) 400 350 建築学科 300 250 生命情報学科(旧情 報工学科) 200 150 システム生体工学科 100 50 生物工学科 0 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 一般選抜出願状況表(前期日程) 科 目 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 社会環境工学科(旧建設工学科) 建 築 学 科 生命情報学科 ( 旧情報工学科) システム生体工学科 生 物 工 学 科 計 151 161 100 129 129 120 147 162 126 131 140 92 76 144 113 72 126 75 412 378 435 363 333 273 85 133 84 124 151 577 84 133 138 54 108 517 100 111 73 85 100 469 125 107 136 116 100 584 122 176 125 93 143 659 200 社会環境工学科(旧 建設工学科) 180 160 建築学科 140 生命情報学科(旧情 報工学科) 120 100 システム生体工学科 80 60 生物工学科 40 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 一般選抜出願状況表(後期日程) 科 目 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 社会環境工学科(旧建設工学科) 建 築 学 科 生命情報学科(旧情報工学科) システム生体工学科 生 物 工 学 科 計 118 102 88 87 93 127 178 135 99 99 78 78 59 59 98 166 126 122 308 307 412 255 216 414 89 168 180 202 190 829 160 104 200 88 107 659 132 95 115 117 66 525 188 103 304 91 80 766 207 127 99 67 134 634 300 社会環境工学科(旧建 設工学科) 250 建築学科 200 生命情報学科(旧情報 工学科) 150 システム生体工学科 100 生物工学科 50 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 -53- 21年度 22年度 23年度 H22年度就職内定状況(学部) 平成23年1月末 就職希望者 うち内定者 就職内定率 社会環境工学科 建築学科 卒業予定者数 卒業予定者数 大学院進学希 望者 大学院進学希 望者のうち決定 46 大学院進学希 望者 大学院進学希 望者のうち決定 5 5 167 名 138 名 82.6% 生命情報学科 50 14 14 卒業予定者数 大学院進学希 望者 大学院進学希 望者のうち決定 28 8 5 就職希望者 40 就職希望者 35 就職希望者 16 就職希望者のう ち内定者 40 就職希望者のう ち内定者 31 就職希望者のう ち内定者 12 その他 1 その他 1 その他内訳 家事手伝い 1 その他内訳 就職の意思なし 1 就職内定率 就職内定率 100.0% 88.6% システム生体工学科 生物工学科 卒業予定者数 卒業予定者数 大学院進学希 望者 大学院進学希 望者のうち決定 11 8 大学院進学希 望者 大学院進学希 望者のうち決定 その他 0 就職内定率 75.0% 総合デザイン工学科 40 9 8 卒業予定者数 大学院進学希 望者 大学院進学希 望者のうち決定 25 2 2 就職希望者 26 就職希望者 28 就職希望者 22 就職希望者のう ち内定者 23 就職希望者のう ち内定者 21 就職希望者のう ち内定者 11 その他 1 その他内訳 専門学校 1 就職内定率 88.5% その他 3 その他内訳 他大学編入希望 1 卒業後公務員受験希望 1 就職活動中止 1 就職内定率 75.0% 大学院進学を含めた進路決定者数 就職・大学院進学希望者数 うち就職内定・進学決定者数 -54- その他 1 その他内訳 専門学校希望 1 就職内定率 216 名 180 名 83.3% 50.0% H22年度就職内定状況(大学院修士課程) 就職希望者 うち内定者 就職内定率 建設工学専攻 卒業予定者数 博士課程進学 希望者 博士課程進学 決定者 就職希望者 建築学専攻 10 0 0 10 卒業予定者数 博士課程進学 希望者 博士課程進学 決定者 就職希望者 平成23年1月末 30 23 76.7% システム情報工学専攻 15 0 0 13 卒業予定者数 博士課程進学 希望者 博士課程進学 決定者 8 1 0 就職希望者 7 就職希望者のう ち内定者 9 就職希望者のう ち内定者 8 就職希望者の うち内定者 6 報告なし 0 報告なし 2 報告なし 0 その他 0 その他 0 その他 0 就職内定率 90.0% 就職内定率 61.5% -55- 就職内定率 85.7% -56- そ の 他 ④ 地 域 貢 献 関 係 ③ 学 生 支 援 関 係 ② 教 育 研 究 関 係 ① 管 理 運 営 関 係 項 目 公開講座・専門講座 地域課題研究プロジェクト 夏季こども科学実験教室 就職活動支援 大学生活協同組合設立 高大連携 ファカルティ・ディベロップメント(FD)の充実 教職課程設置 大学院新専攻設置届出 公立大学法人化 将来構想委員会 旧管理棟解体及び新実験棟建設 スタッフ・ディベロップメント(SD)の充実 大学認証評価・自己評価 事 項 8・9 ■ セ ン タ ー 試 験 12・1 2・3 ■ 一 般 選 抜 試 験 □外部評価実施 10・11 6・7 ■ 設 置 者 会 議 8・9 10・11 ■ セ ン タ ー 試 験 12・1 ■ 一 般 選 抜 試 験 2・3 4・5 ■ 設 置 者 会 議 6・7 8・9 10・11 ■ セ ン タ ー 試 験 12・1 平成21年度 4・5 テーマの選定 実施回数 研究成果の評価 運営費・人員体制 就職活動に民間業者を活用 売店・食堂 SPP 市立前橋高校 教員自己評価 授業評価アンケート 他学科への拡充 履修指導 博士後期課程 博士前期課程 法人会計システム・施設改修 □公開講座実施 ■実施 □素案作成・準備 □授業評価アンケート実施 人員体制・教職員の勤務評定 □調査・研究 提言具体化 課題抽出 第2実験棟 □公開講座実施 □プロジェクト採択・実施 ■実施 □素案作成・準備 ■教員自己評価 □授業評価アンケート実施 □計画案作成 2・3 ■ 一 般 選 抜 試 験 8・9 □公開講座実施 □プロジェクト採択・実施 ■実施 □素案作成・準備 □公開講座実施 □プロジェクト採択・実施 ■実施 □素案作成・準備 ■ セ ン タ ー 試 験 12・1 ■竣工 2・3 ■ 一 般 選 抜 試 験 8・9 ■ セ ン タ ー 試 験 12・1 2・3 ■ 一 般 選 抜 試 験 ■SD研修実施 10・11 平成24年度 6・7 ■ 設 置 者 会 議 □第2実験棟基本・実施設計 4・5 10・11 ■ セ ン タ ー 試 験 12・1 ■SD研修実施 □新専攻完成自己評価 8・9 平成25年度 6・7 ■ 設 置 者 会 議 □第2実験棟建設工事 ) ( 博 士 後 期 ◎ 専 攻 改 編 4・5 ■教員自己評価 □授業評価アンケート実施 □公開講座実施 □プロジェクト採択・実施 ■実施 □素案作成・準備 □公開講座実施 □プロジェクト採択・実施 ■実施 □素案作成・準備 ■FD研修実施 □授業評価アンケート実施 □教育実習 □公開講座実施 □プロジェクト採択・実施 ■実施 □素案作成・準備 2・3 ■ 一 般 選 抜 試 験 ■FD研修実施 □授業評価アンケート実施 □事前相談 □届出書類作成 □文部科学省届出(博士後期課程) ■新専攻設置(博士後期課程) □供用開始 ■SD研修実施 □就職活動支援民間委託 □サイエンス・パートナー・プロジェクト ■ FD研修参加 □授業評価アンケート実施 ■教職課程設置 □設立総会 ■設置 □授業評価アンケート実施 認可 □ 10・11 平成23年度 6・7 ■ 設 置 者 会 議 ■新学科完成自己評価書作成 ) ( 博 士 前 期 ◎ 専 攻 改 編 4・5 □事前相談 □届出書類作成 □文部科学省届出(博士前期課程) ■新専攻設置 □文科省事前相談□届出書類作成 □文科省事前相談 □提言取りまとめ □建設工事 □新実験棟設計 □旧管理棟解体 ■ セ ン タ ー 試 験 12・1 外構整備 10・11 ■SD研修実施 8・9 平成22年度 6・7 ■ 設 置 者 会 議 ■ 結果公表 ■ 一 般 選 抜 試 験 2・3 Ⅶ 前橋工科大学中期計画予定表(案) □自己評価の実施・認証評価受審準備□自己評価書提出□訪問調査 4・5 □新管理・講義棟(1号館)建設工事 □1号館正面外構内整備工事 □課題の検証 ■ 設 置 者 会 議 平成20年度 実施規模 実施体制 指摘事項への対応 課 題 ◎ 学 科 改 編 4・5 平成19年度 ■ セ ン タ ー ・ 一 般 選 抜 8~11 12~3 ■評価書作成 ■ 設 置 者 会 議 4~7 平成26年度 まとめ わが国は、今、情報や物が溢れ、一方、デフレ現象が起き、経済が収縮し始めています。また、温暖 化、環境汚染、少子・高齢化、貧富格差の拡大など、大きな課題に直面しています。 これらの状況は、大学存立や、学生の就職状況にも大きな影響を及ぼしつつあります。大学での教育・ 研究の質の充実(質保証)も求められ、大学の情報公開、学生キャリアアップ教育も義務化さます。 さて、前回の本外部評価委員会(平成 22 年 2 月)で、平成 22 年度主要事業計画、他、教育・研究、 社会貢献、大学運営の活動状況について説明し、委員の皆様から、多面的な立場から課題提言をして頂 きました。今回の平成 22 年度外部評価委員会では、前回の提言他について、過去1年間のフォローア ップなど、活動してきた結果を報告し、再び、多くの提言をいただきました。 今回も、貴重な提言に応えるべく、新年度から発足する本学の新しい評価・改善委員会メンバーで検 討し、今後の大学の改革・改善を継続して実施していただきたいと願っています。 提言をしていただいた各外部評価委員の皆様に深く感謝いたしますと同時に、データ整理や資料作成 などで尽力された、学内の関係教職員の皆様に感謝いたします。 平成 22 年度 前橋工科大学評価・改善委員会 委員長 江守 克彦 学長 副委員長 土屋 十圀 副学長 委員 宮崎 均 委員 今村 一之 学生部長 委員 小林 龍彦 図書・情報センター長 委員 湯沢 昭 地域連携推進センター長 委員 小林 享 社会環境工学科長 委員 石田 敏明 建築学科長 委員 坂田 克己 生命情報学科長 委員 山根 茂 システム生体工学科長 委員 池永 裕 生物工学科長 委員 亀井榮三郎 総合デザイン工学科長 委員 尾崎 益雄 大学院博士後期課程専攻主任 委員 石井 立志 事務局長 工学部長、工学研究科長 -57- 平成22年度 前橋工科大学 外部評価報告書 発行日 平成23 年 3月 編 集 前橋工科大学評価・改善委員会 発 行 前橋工科大学 〒371-0816 前橋市上佐鳥町460番地1 電話 027-265-0111 FAX 027-265-3837 URL E-mail http://www.maebashi-it.ac.jp/ HTU [email protected] UTH