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第1回地域経営改革会議 会議要点録 Ⅰ.日時:平成18年8月10日(木) 10:00~12:15 Ⅱ.場所:長浜市役所本館3階 第1会議室 Ⅲ.出席者 地域経営改革会議委員 宇野委員、大橋香委員、大橋英委員、北村委員、信夫委員、塚田委員、 西島委員、仁連委員、宗野委員 計9名 市(事務局) 加藤助役、浅見企画部長、辻川総務部担当理事、藤居総務課長、 田中企画部理事、 (以下経営戦略課)手崎、北村 計7名 Ⅳ.会議概要 1 開会 2 市長あいさつ 市長の急な公務により、助役あいさつに変更 ・ 合併して半年になるが、軌道に乗るまでには、いましばらく時間がかかるものと考 えている ・ 今回の合併は、行財政改革が大きな柱の一つであり、合併の効果をあげるためにも、 早く適正規模の行政運営を確立する必要がある ・ 現在、合併による地方交付税の特例措置があるが、将来的には、国による三位一体 改革の推進により交付額が大幅に減少することが予想されている ・ さらに、行政改革法や公共サービス効率化法が成立し、 (H22.4 月までに)5.7% の職員削減が義務付けられる一方で、地方分権の推進に伴い市が行う公共サービス が拡大するという難しい行政運営を迫られている ・ 限られた人的、財政的資源の中で、公共サービスの質を維持、向上していくために は、指定管理者制度をはじめとした民間活力の導入政策や地域経営の視点が必要と なる ・ 限られた時間ではあるが、新しい長浜市の行政改革大綱と集中改革プランを策定す るにあたり、皆様方のお知恵とお力をお借りしたい 3 委員の紹介 ・ 委員自己紹介 4 正副委員長の選出 ①正副委員長の選出 ・ 長浜市地域経営改革会議設置規程第4条第2項に基づき、委員の互選により、委員 -1- 長に仁連委員、副委員長に塚田委員が選出された ②委員長就任あいさつ ・ 行政のスリム化だけにとどまらず、行政の体力を強化するために、地域の経済の体 力をつけていかなければならない ・ 行政が本来やるべきことは何なのかを定義し、行政資源を活用していく必要がある 5 会議運営申し合わせ事項(案)について ・ 「3 委員の発言」の項目を削除し、4以降を繰り上げることで了承された 6 検討事項と今後のスケジュールについて (1)国の行革指針等 ・ 総務省指針(H17.3.29)において、行政改革大綱の見直しと集中改革プランの公表 が求められている ・ 旧長浜市では平成8年、旧浅井町・びわ町では平成 11 年に行政改革大綱を策定して おり、今回、新長浜市として新しい大綱を策定する必要がある ・ 平成 17 年度に市町合併を行った自治体については、合併後の行政体制の整備状況を 見極めつつ適切に対応することとしている (参考) ◇地方公共団体における行政改革推進のための新たな指針(H17.3.29 総務省) 第1 計画的な行政改革の推進と説明責任の確保 1 行政改革大綱の見直しと集中改革プランの公表 (2) 集中改革プランの公表 平成 17 年度を起点とし、おおむね平成 21 年度までの具体的な取り組みを住民にわ かりやすく明示した計画(=集中改革プラン)を平成 17 年度中に公表すること 2 説明責任の確保 (1) 行政改革大綱及び集中改革プランの見直しまたは策定にあたってはPDCA サイクルの 各過程において住民等の意見を反映するような仕組みを整えること (2) 行政改革大綱等の見直しまたは策定の過程について、速やかにホームページや公報等 を通じて住民等にわかりやすい形で公表すること (3) 行政改革大綱等に基づく成果については、特に、他団体と比較可能な指標に基づき公 表するなど、住民等に分かりやすい形での公表に意を用いること 第2 行政改革推進上の主要事項について 1 地方公共団体における行政の担うべき役割の重点化 (1) 民間委託等の推進 (2) 指定管理者制度の活用 (3) PFI手法の適切な活用 -2- (4) 地方独立行政法人制度の活用 (5) 地方公営企業の経営健全化 (6) 第三セクターの抜本的な見直し (7) 地方公社の経営健全化 (8) 地域協働の推進 (10) 出先機関の見直し 3 定員管理の適正化 (1) 定員管理の適正化 (2) 給与の適正化 ④ 給与改定に当たっては、地域の民間給与の状況をより的確に反映し決定できるよう、 職員給与と民間給与の比較方法等を充実させるなど地域における公民格差をより一 層精確に算定できるよう取り組むこと 7 自主性・自立性の高い財政運営の確保 (1) 経費の節減合理化等財政の健全化 (2) 補助金等の整理合理化 (3) 公共工事 (4) 公的施設 ◇21世紀ビジョン懇談会(総務大臣私的諮問機関)報告書(H18.7.3) 2. 各論 (8) 地方行革 人口減少社会において小さくて効率的な政府をつくることは、国・地方共通の課題であ り、その観点から全自治体が横断的に行革を推進することは重要である。今夏を目途に、 国は以下の点についてルール整備や数値目標の設定を行い、地方行革の新指針を策定・公 表して、全自治体に通知すべきである。 ① 情報開示の徹底、住民監視(ガバナンス)の強化 ② 地方公会計改革(地方の資産・債務管理改革) 国の財務書類作成基準に準拠した財務情報を、今後3年程度で、全自治体が公開す べき ③ 地方公務員総人件費改革 国と同等以上の削減目標を掲げて取り組むべき ④ 地方における市場化テストの促進 市場化テストの実施に関する数値目標を設定し、実績を公表するよう要請すべき (2)検討事項と論点 ① 検討事項 ・ 地域経営改革会議において検討いただく事項は次の3点 ⅰ)長浜市行政改革大綱の策定に向けた審議 -3- ⅱ)長浜市集中改革プランの作成に向けた審議 ⅲ)その他の重要課題 ② 論点 ・ 地域経営改革会議において検討いただきたい具体的な論点は次のとおり ◇論点1 市民と行政の相互信頼を確保する行政運営のさらなる透明化について これまでのように、行政が立案した施策や事業の説明責任を果たすだけでなく、 市民の意見や提言に応えるなど、わかりやすい情報の公開と積極的な提供などによ り、行政運営の透明化を図るべき ◇論点2 より的確で対応の早い執行体制への早期移行について 市役所内部において、権限を委譲するとともに、縦割行政の弊害をなくすために も、情報の共有化とその体制を整えていくべき ◇論点3 市民の目線に立った事務事業の不断の見直しについて 市民の評価をもとに行政サービスのあり方を不断に見直していく仕組みを整えて いくべき ◇論点4 厳しい財政状況のなかでの経営資源の集中と選択による配分について ◇論点5 地方主権を目指した職員の政策形成、説明責任、法務能力の向上につい て ◇論点6 民間にできることは民間に委ねることに基本をおいた公的サービス供 給主体の選択と育成について 本市においても、介護や医療、保健、環境問題への取り組み、地域づくりなど様々 な公共サービスにおいて、市民、NPO、自治会、企業などが、行政とともに、そ の中心的な役割を果たしつつある中で、行政が公共サービスの質と公益性の確保を 図ることを前提に、サービスの提供については、民間にできることは民間に委ねる ことを原則とした的確な主体の選択を行うともに、そのようなサービス提供主体の 育成を図るべき (3)検討体制とスケジュール ・ 行政改革大綱および集中改革プランについては、本年 12 月に策定および公表を予定 している ・ 今後の会議スケジュールについては、別紙会議スケジュール(案)のとおり 計6回開催予定 次回開催は、平成 18 年 8 月 23 日(水) ・ 総合計画と行政改革大綱の関連については、まず、地域経営改革の理念に基づき、 行政が行っている事務事業の見直し、つまり行政内部の改革を12月までに集中的 に行っていく一方で、総合計画の実現の方策の部分に地域経営改革の考え方を盛り 込んでいくことにより、相互に関連を持たせることとする -4- 【質疑要旨】 ≪委 員≫ 地域経営改革会議と6ページの「行政改革大綱及び集中改革プラン検討体 系図」に書かれている他の会議等との関係性、位置付けについて、もう少し 詳しく教えていただけないでしょうか。他の会議ではどういう議論がなされ ていて、当会議とどのような関わりを持っているのですか。 ≪事務局≫ 本年2月に合併したこともありまして、早急に合併の効果や新しい行政の しくみを作っていく必要があるという事情があり、スケジュールがつまって いることにご理解をいただきたいと思います。 基本的には、市内部の行政改革推進本部会議において取りまとめを行い、 行政の責任により策定していきますが、ただ単に行政内部の議論で完結する のではなく、審議内容を当会議にも随時諮問し、審議いただきたいと考えて います。そして、懇談会や広報などを通して拾い上げた市民意見など様々な 意見とともに、大綱とプランに反映していきたいと考えています。 また、先ほど総合計画との関連について述べましたが、総合計画の審議会 においても、地域経営の視点で議論いただきたいと考えておりまして、当会 議と総合計画の審議会の双方において情報の共有を図りながら、あるべき地 域経営のあり方について議論していきたいと考えていますので、ご理解いた だきたいと思います。 ≪委 員≫ 本年 12 月末までに大綱およびプランを策定および公表することになって いる一方で、12 月末に答申するというスケジュールになっていますが、時間 的余裕がない中で、当会議の答申内容をどのように計画に反映させるのです か。その段取りがどのようになっているのか教えていただけないでしょうか。 ≪事務局≫ 行政改革大綱については、 「現状と課題」 、 「改革の基本的考え方」 、 「改革の 視点」 、 「改革の基本的な方向」 、 「具体的な改革プログラム」 、 「推進の期間」 、 「推進の体制」という柱立てでの策定を予定しています。 集中改革プランについては、総務省の指針において、 「①事務・事業の再編・ 整理、廃止・統合」 、 「②民間委託当の推進(指定管理者制度の活用を含む。 ) 」 、 「③定員の適正化」 、 「④手当の総点検をはじめとする給与の適正化(給料表 の運用、退職手当、特殊勤務手当の見直し等) 」 、 「⑤第三セクターの見直し」 、 「⑥経費節減等の財政効果」 、 「⑦その他」について、具体的な取り組みを市 民の方にわかりやすく明示していきたいと考えています。本市では、「職員 の改革」 、 「組織・機構の改革」 、 「財政の改革」 、 「仕事の改革」 、 「自治の改革」 の5つの柱立てで、改革項目を整理し、具体的な事業、事業を実施する年度、 具体的な目標を明記していきます。 本部会議でまとめた大綱および集中改革プランの素案を当会議に諮問し、 審議内容を極力プランに反映させていきたいと考えています。 ≪委 員≫ 会議の場で資料を初めて渡されても、その場で判断するのは難しいと思い ます。また、事前に資料を配布してもらわないと、委員が意見を持って会議 に参加できないと思いますが。 ≪事務局≫ 今後、資料については、事前に配布するよう努めさせていただきます。 -5- ≪委 員≫ 行政改革大綱と総合計画の違いは。 ≪事務局≫ 行政改革大綱については、行政手法の考え方をまとめたものであります。 一方、総合計画の方は、新しい長浜市の一つの大きな考え方をまとめた部分 (基本構想)と、それを達成するための施策や具体的な事業の部分(基本計 画および実施計画)からなります。 およそそういう夢物語を書いても、具体的な実現の手段というものがない ことにはそういった施策とか基本構想の大きな目標というものは達成でき ないことになるので、これまでだと、ややもすると行政がそういった中心に なって、そういった施策とか事業といったものを概ね達成できたのではない かと思うのですが、今般の財政状況を考えると、必ずしも行政のみがそうい ったことの中心になって、こういったいわゆる構想、つまり将来像を達成で きるかと言えば、そうでもありません。もちろん、前段で、委員長がおっし ゃっていただいたように、行政ということよりも地域と、あるいは企業も含 めて、様々な主体の中の下支えがあってこそ、こういった市の基本的な考え 方も達成できるのではないかと思いますので、今般お願いしている行政改革 大綱と総合計画策定において下支えとなる手段となる、あるいは実現の手段 となる主眼の部分を、非常に密接な関係があるので、先般、とりあえず行政 改革大綱については、この審議会において議論いただき、さらに具体的な施 策とそういうものも明らかにする中で、さらに総合計画の中でも十分、大き く地域経営という中で議論いただきたいと思います。 ≪委 員≫ すいません。よくわかりません。実施計画がよりブレイクダウンしたもの だということはなんとなくわかりますが、基本構想と書いていただいた部分 があるので、総合計画というものの位置付けがよくわかりません。それと行 革大綱というものの関連性。まずは総合計画があって、その一部が行革大綱 なのかどうかということです。相互関係がよくわかりません。それぞれの定 義を教えていただいた方が、これはこういうものだと教えていただいた方が、 すっと入ってくると思うのですが。 ≪事務局≫ 右側の総合計画は、自治法に基づいて策定するものですが、市の将来像、 それと将来像に向けての基本的な方向である。 ≪委 員≫ 例えば、10年計画というようなものなのですか。 ≪委 員≫ 長期計画だと。それに対して行政改革大綱というのは、足元の行政改革を どうするかというような、どちらかというと短期・中期の話だという風に理 解しておけばいいのですか。 同じ将来の期間を想定して議論していくのかどうかという、視点で違いが クローズアップできるのですか。 ≪事務局≫ 計画期間は総合計画の場合は、一応10年単位と考えているわけですが、 こちらの行政改革は10年も待っていられませんので・・・ ≪委 員≫ 足元の話をされているのですね。まさに、まず、対象としている期間が違 うのだということぐらいをイメージしておけばいいのですか。 ≪事務局≫ ペーパーでは非常に夢物語とか、政策ごとにやっていたりといろいろ書き -6- ますが、必ずしも今まで行政が行政のお金をもって達成してきたように、今 後はそういうことでは達成できないので、もう一回やり方というものを考え ていく中で、そのやり方を考えるという部分が、ある意味行政改革大綱の中 に盛り込まれたらなと思います。つまり、行政が100%、いわゆる職員と 行政の持っているお金とで、こういう総合計画は達成できないので、もちろ ん地域の方とか、企業とかそういう方の力も借りながら、こういう将来性と いうかそういうものを達成していかねばならないということですので、ある 意味基礎固めと言うか、早期に5年くらいの期間で基礎固めをやって、総合 計画における将来像を達成していきたいという関連になるのかなと思いま す。 ≪事務局≫ 一つ例でいうと、例えば、子供の安心とか安全をやろうという目標を総合 計画に掲げたとします。それを具体的にどうするのだという時に、今までで あれば、行政がいろいろお金を用意したりしてやらせていただいていたと思 いますが、具体的にこういうことをするというメニューを、毎年予算をつけ ながら、やってきたわけなのですが、それを行政改革の中で、今回、地域経 営というのは、行政だけの目標というのは、例えば、市役所だけの目標、総 合計画は市役所だけの目標ではなくて、市民の目標として、実施するのも、 子供の安全・安心に行政がすべてお金を出せるかというと、なかなか今財政 的にも難しいので、実質、みなさんのご要望なり需要が多種多様に渡ってき ておりまして、そのような細かいことに対応できないということで、ある程 度今回一つの例で言えば、行政はこういうことをやり、民間にはこれを期待 するという、そういった民間のみなさんと一緒になってそういう目標を達成 できるような手法として、考え方を行政改革の中にも入れていきたいなとい うことです。今までは行政が全部やっていましたが、今まで通りにはできな くなりつつありますので・・・ ≪委 員≫ 例えば、通常の事業活動で考えると、長い計画の中を見て1年目を考える ということをやるアプローチと、1年目で足元の確実なところを知った上で それから長期を考えようかというアプローチの2つのやり方があると思い ますが、ここはどちらかというと後者、つまり、短期を考えながら長期を考 えましょうということになっているという理解でよろしいですか。 ≪委 員≫ 総合計画というのは、こうありたいというロマンであると思いますが、今 現実の問題として財政が逼迫していく中で、市民の公共サービスをいかにし て維持していくのかというのが一番の論点であると思います。 民間企業においては、短期・中期・長期計画を作るが、10年後こうあり たいという長期計画の一部を中期や短期計画に入れたりします。そして、1 年なり半年なりの期間ごとに PDCA を実施し、計画の見直しを行っています。 そういう民間の手法を、これからは行政も取り入れていかざるを得ないと思 います。 要は端的にいうと、カネが唯一の問題であると思います。地域経営という のは抽象論であり、足元は、職員の改革、組織・機構の改革、財政の改革な -7- のではないですか。 我々から見ると、合併して市役所の組織がどうなっているのか、全然わか りません。私のように長浜市に住んでいるものでも、市役所にどういうセク ションがあって、どういう仕事をやって、どれだけの予算がついて、その結 果どうなっているのかまったくわからない中で、職員、組織・機構、財政、 仕事、自治の改革について、1年くらいで議論しなさいと言われても無理が あります。 本来は、 外部審議会が答申を行い、 それをもとに行政内部で素案を作成し、 再び外部審議会に諮問するというのが、一般的ではないですか。 ≪委 員≫ 我々に情報をどのように提供してくれるのか。情報収集のために、委員メ ンバーが、他の会議に参加することは可能ですか。 ≪事務局≫ 当面は、定員管理と公の施設がメインになっていくと思いますが、12月 までに大綱およびプランを策定することになっており、短期間でいろいろな 課題について議論するのは難しいので、大綱の策定とプランに関わる一部の テーマに絞って議論をしていただきたいと思います。また、それに際して、 具体的な情報や市の考え方も提示させていただきたいと考えています。本来 は、1~2年かけてやるべきですが、合併後ということもあり、早急に体制 を整えたいということもありますので、非常にタイトではありますが、そう いう中で議論をお願いしたいと思います。今後の会議のあり方については、 別の観点での議論もあるかと思いますので、12月末に議論いただきたいと 思います。 ≪委 員≫ 組織のスリム化について、各セクションに現状何人職員が張り付いている のかを把握し、仕事の作業分析を行い、この仕事であればこれだけの人がい るであろうといったようなことを日頃から検討されていますか。また、そう いった検討資料は提供してもらえるのですか。 ≪事務局≫ また、検討資料についても提供していきたいと考えています。 ≪委 員≫ 先ほど提示された行政改革大綱と集中改革プランの目次項目については、 どこの市町村でもやっていそうな平均的なものであると思いますが、先ほど の説明によると、特にその中で長浜市が重点的に取り組もうとされている項 目があるということですが、なぜそれを選ばれたのか理由がわかりません。 そこで、選択した項目における他市のベストプラクティスや長浜市固有の事 情について提供いただけないでしょうか。 ≪委 員≫ どういう行政改革大綱を作ろうとしているのかがもう一つよくわかりませ ん。先ほどの助役のあいさつによると、先に地域経営改革をやって、それを 行政改革に反映させていくということでありましたが、37ページの表を見 ると行政改革だけを先行させて、あとで地域経営とか総合計画とかを考える ということになっています。 例えば、定数管理とかスリム化といったことはあまりものを考えなくても やろうとすればできると思いますし、今まではそれをやってきていると思い ますが、そういうことを期待されているのですか。もっと進んで、役所がや -8- っているいろんなジョブ単位のスリム化、つまり、どういうジョブを行政が やるのかまで遡って議論するのであれば、本来行政は何をするべきかという 議論をしないとできないと思うのですが、そこまで期待されているのですか。 その折衷案として、当面できることと、将来の本格的な行政改革を進める ために一定の原則みたいなものを明らかにするということでどうですか。 ≪事務局≫ 考え方としては地域経営ということに踏み込みたいと考えていますが、全 体に広げるまでに、行政内部のスリム化や削減といったことを先に議論して いただくことになります。具体的には、職員定数や施設の問題が中心になる と思います。 ただ、大括りとしては地域経営改革という観点で議論いただきたいと考え ており、例えば、どういったところが公共サービスの提供主体として適正な のかという考え方の部分も議論いただきたいと思います。 ≪委 員≫ 先日、ふじみ野市のプール事故の問題もありましたが、民間に委託する際 に行政がどういう風な関わり方をするのかというようなことは、議論できる のではないでしょうか。 ≪委 員≫ 自治会は、行政や市の職員が思うように動いているだけであって、自治会 の事業でも自分達がこうしようと思うことが何もできません。例えば、自治 会が要望した河川の改修はできないが、より費用のかかる砂防の関係ならで きるというようなことがありましたが、なぜそのような無駄なことをするの かと思うことがよくあります。職員は、自治会を利用して自分達の仕事を作 っているのではないですか。本当の意味で、市の職員、市民のためになって いるのでしょうか。そういうことで本当に改革できるのか不安であります。 ≪委 員≫ スケジュールが決まっている中で、良い意見を述べても本当に反映される のですか。以前、介護保険に関する会議に参加した経験から、あらかじめ敷 かれたレールにのせられるのではないかという不信感を持っているのです が。 ≪委 員≫ この会議の議事録が公表されるということであるので、中途半端なことは できないと思います。 ≪委 員≫ 意見を述べるためには、いろいろなことを知っておかなければならないの で、いろいろなことを勉強したいと思いますが、例えば、他の会議を傍聴す ることは可能ですか。 ≪事務局≫ 経営戦略課におっしゃっていただければ、当課を通じて担当課に対し傍聴 の依頼を行います。 7 報告 (1)長浜市の財政状況 ①平成17年度決算 ・平成17年度普通会計の決算は、歳入が約343億円、歳出が約336億円で、実 質収支は5億 8,000 円の黒字となった。これは、だいたい例年通り。 -9- ②歳入の状況 ・歳入総額343億円の構成割合は、市税(31%)等自主財源比率が51%、地方交 付税(22%) 、国庫・県支出金(12%)等依存財源比率が49%となっている ・平成11年から17年にかけて、市税が約2億減、地方交付税が約6億 5,000 万円 減となった ・国庫・県支出金については、平成11年度に比べて約15億円減となったが、うち 7億円あまりについては、国の制度改正に伴うものである ・市民一人当たりの市税収入額は 13 万 1,000 円で、県内他市の中では、低い方から 3番目となっている ③歳出の状況 ・歳出総額336億円の性質別構成割合は、人件費(20%) ・扶助費(11%) ・公債費 (9%)の義務的経費が40%、投資的経費が16%、物件費・補助費等その他の 経費が44%となっている ・平成17年度の人件費が増加したのは、合併に伴い退職者手当てが一時的に増加し たことが要因であり、全体としては減少傾向にある ・生活保護費等福祉に関する経費である扶助費については、増加が著しい ・投資的経費については、大幅に減少してきている ④市債の状況 ・市債残高については、普通会計で約352億円、公共下水道会計で約346億円な ど、約887億円にのぼっている(平成11年度から約170億円増加) ・市民一人当たりの市債残高は、43 万 7,000 円である ・今後、国の制度改革によりますます国からの税収が減少することが見込まれ、借金 に頼らないしくみを早急に構築する必要がある ⑤経常収支比率 ・一般財源に占める経常的経費(人件費・扶助費・公債費等)の割合を表す経常収支 比率は、85.3%である ・県内他市平均を下回ってはいるが、長浜市は歳入に占める法人税の割合が低く、景 気が回復してもあまり税収が増えないという特徴がある ⑥合併後の財政の見通し ・収支不足額が毎年14億円あり、この分を基金(残高86億円)で補っていくと、 6年後には基金残高が2億円になる ・つまり今のままでは、7年目に基金が底をつく上に、11年目からは普通交付税の 特例措置も段階的に縮小することになっており、早急に歳出削減に取り組まなけれ ばならない ・例えば、人件費を 10~15 億円減らすとともに、投資的経費を 52 億円から 25 億円 程度に縮小する必要がある - 10 - (2)長浜市の職員・給与の状況 ①給与構造の改革 ・市職員の給与は、国家公務員の給与等に準じて条例で定められるが、公務員の給与 は地域の民間賃金と比較して高いのではないかという批判、および公務員は勤務実 績に関係なく年功的に昇給するのではないかという批判を受け、平成18年度に給 与制度の改正が実施された ⅰ)民間賃金を反映させるための見直し ・民間賃金を反映して平均4.8%(※中高齢層は7%減、若年層は削減幅が小さい) 賃金水準が引き下げられることとなり、経過措置として新しい給与水準に達するま では昇給停止とされた ・そこに、地域手当が付加され、民間と同等レベルの給与水準となるように調整され た(※東京都は18%、長浜市は3%) ⅱ)勤務実績の給与への反映 ・勤務実績を昇給に反省させやすくするため、従前の1号俸を4分割し、成績に基づ く5段階の昇給区分に改められた ・導入時期は各自治体において検討することとされており、長浜市においては、導入 は未定となっている ②長浜市の職員数の現状 ・長浜市の職員数は、平成18年4月1日現在で、1,375人となっており、平成 17年度と比較すると106人減少している ・このうち、湖北地域消防組合の発足等に伴う消防職員の減(54人)等が含まれて おり、実質的な職員の減は50人となっている ・国は、全国の自治体に対し、平成22年4月1日までに、平成17年と比較して5. 7%の職員数の削減を求めているが、長浜市においてはほぼ現在までに達成されて いる ・しかし、全国の類似団体と比べると職員数が多くなっており、今後5~10年の間 に100人以上の削減を目指す (3)長浜市のその他の状況 ・合併に伴い利用圏や機能が重複している施設(体育館、球場、プール、テニスコー ト、図書館、会館・ホール、学校給食センター、博物館・資料館)や利用状況の均 衡を図ることが望ましい施設(幼稚園、保育園、公民館)があり、それらの施設の あり方について議論する必要がある 8 閉会 - 11 -