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海外駐在員現地レポート(タイ・バンコク) (2016.1)

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海外駐在員現地レポート(タイ・バンコク) (2016.1)
海外駐在員現地レポート(タイ・バンコク) (2016.1)
報告者 主査 菅原 渉
(件名)北海道アセアン事務所開設セレモニー(シンガポール)
開設式での高橋知事挨拶
鏡開きを行いました
関係者によるテープカット
迫力あるマグロ解体ショー
投資セミナーの様子
西村様へ感謝状の贈呈
国際企業庁副長官のスピーチ
道産子会によるソーラン節
1月14日、北海道庁アセアン事務所の開設セレモニーがシンガポール市内において、執り行われました。セレモニーでは高橋知事の挨拶の
ち、関係者ご出席のもとテープカットを行いました。
また、同日午後には投資家を招いて北海道への投資環境を説明するセミナーが開催され、多数の参加がありました。高橋知事からの北海
道のPRに続き、現状の投資環境や実例についてのプレゼンが行われました。会場は満席となり、北海道への関心の高さがうかがわれる内容
となりました。
夜はレセプションが行われ、高橋知事、シンガポール国際企業庁副長官の挨拶の後、日本式に鏡開きが行われました。続いて、長年北海道
への観光送客に取り組まれ、事務所開設にご協力いただいた西村様への感謝状の贈呈と北海道スマイルアンバサダー二組の委嘱式が行わ
れました。会場内に設置された道内各地の特産品PRコーナーは人だかりができていました。中でも、松前町のご協力で行われたマグロの解
体ショーは、その迫力と美味しさで現地の皆様に北海道を強力に印象付けることができたものと思います。
シンガポールは、11月に開設された北海道のアンテナショップである「北海道どさんこプラザ」と連携しながら、道産品の売込みを行っていく
市場であるとともに、今般成立し、一層の経済発展が見込まれているASEAN経済圏の中枢としてのビジネスセンターとしての役割を担ってい
くことから、北海道として拠点を構えたものであります。
当方が勤務している北洋銀行バンコク駐在員事務所は、アセアンにおける日系企業の生産拠点(自動車製造や食品加工など)としての役割
を担っているタイを拠点としており、両事務所が連携・連動していくことで、道内企業の皆様のアセアンへの進出や、北海道への観光客誘致、
投資誘致など様々な角度から北海道経済の活性化に役立っていければ、と考えております。
今後も、拠点のある地域を中心に、アセアン地域の様々な情報を積極的に発信していきたいと考えています。
(件名)JAPAN
EXPO(タイ・バンコク)
ステージではアイドルのパフォーマンスが
一日中繰り広げられていました。
日本語のカラオケ体験コーナーには人だ
かりができていました。
着物を使った服装のファッションショーも
開催されていました。
日本への留学相談会場にも大勢の人
が来ていました。
1月22日から24日まで、バンコク中心部の『セントラル・ワールド』において「JAPAN EXPO」が開催されました。このイベントは本来昨年8
月に開催される予定でしたが、同月に発生した爆弾事件の影響を踏まえて、開催が延期されていたものです。
日本の味覚や文化、さらにはエンターテイメントや訪日観光、留学のPRなど様々な分野における販促、PRが行われていました。
世界中で人気の高い、日本のアニメやコスプレをはじめ、AKB48をはじめとするアイドルのライブパフォーマンスは注目度が高く、タイにお
ける日本への関心の高さを改めて確認できるイベントと言えます。今回はスポーツ分野から、プロレスも場内にリングを設置して行われ、もとも
とムエタイが盛んな地でもあることから、リング周辺は熱気に包まれていたようです。
タイからの観光客はここ数年増加していますが、いわゆる観光地や施設にとどまらない日本の多様性がリピーターを生み出す源泉となって
いるのではと今回のイベントを通じて思いました。
このような背景からか、場内で開催されていた日本への留学説明会では、日本の大学や専門学校、高校などがブースを設けて相談を行って
おり、学生や学校関係者が大勢いらっしゃいました。日本への留学が魅力的であるために、勉強する内容もさることながら、どんな分野がきっ
かけであっても、「行ってみたい」と思われる国である、またそうあり続ける必要がある、と強く感じたイベントとなりました。
(件名)バンコク都市交通事情(その6)
(現在運行中の車両)
(車内の様子)
(切符はトークンです)
(日中のパヤータイ駅)
バンコク市内で最も開業が新しい鉄道路線であるARL(エアポートレールリンク)をご紹介します。
その名のとおり、空港と市内を結ぶ高架鉄道として開業しています。(バンコクにはドンムアン空港とスワンナプーム空港がありますが、後者
と市内を結んでいます。) 色々と問題がないわけではありませんが、次第に空港への足として、また沿線の通勤通学の足として定着してきて
いるようです。
列車はエクスプレスラインとシティラインに分かれています。前者は空港から途中駅に停車せず、 駅まで直通するタイプです。後者はいわ
ゆる各駅停車になります。空港を利用される方にとっては間違いなくエクスプレスラインが便利なのですが、現在はメンテナンスの都合上で運
休したままになっています。スワンナプーム空港はバンコク中心部からは約30kmほど離れており、渋滞に巻き込まれると時間が読めなくなっ
てしまうことから、一刻も早い再開が待たれるところです。
当方も時折シティラインを利用しますが、朝夕はかなり混雑していて途中駅からでは座ることは難しいです。また、この車両の問題点は大き
な荷物を置くようなスペースがないことです。もともと、そのような利用者はエクスプレスラインの利用を想定していたこともあってか、大きなトラ
ンクを抱えての移動に適した車両を用意していないことが原因と思われます。
始発駅のパヤータイ駅はBTSスクンビットラインと直結しており、また、マッカサン駅は地下鉄と接続しているので、市街地からのアクセスは
良好です。しかし、乗り換えが敬遠されることと、短距離であっても歩く習慣が希薄なこともあってか、空港アクセスのメインはまだタクシーが占
めている状況と思われます。前述の通り、荷物の問題も影響しているものと考えられます。
空港発の運転時間は5時56分始発、0時2分が終発(平日)となっています。シティラインの全線所要時間は標準26分となっています。他の
交通機関と異なり、ほとんど遅延することがないことが特徴です。運賃は初乗り15バーツから最大で45バーツ、エクスプレスラインはこれに
追加で急行料金が設定されていて、他の交通機関と比較するとバスよりは高いですが、タクシーよりは格段に安いといった位置づけです。
今後、どのような運営をされていくのかはわかりませんが、一利用者としてはエクスプレスラインの復活のほかに次の点をお願いしたいです。
・スワンナプーム空港は24時間運用を行っているので、深夜早朝時間帯にも運行して欲しい。(メンテナンスの関係上、難しいのは分かります
が・・・)
・朝夕は沿線の通勤通学客で混雑しており、空港アクセス線機能を十分に果たしていない。これを解決するため、運転本数の増加若しくは車
両の増結をしてほしい。
・エクスプレスが運休している以上、旅行者に配慮した荷物置き場の設定をお願いしたい。
バンコクでは、BTSや地下鉄路線の新規・延伸工事も始まっており、こちらとうまく接続することで格段に空港アクセスが向上することと思い
ます。どうしても、高架鉄道は既存の道路や線路の上に作られることが多いので、接続(乗り換え)が不便になりがちです。ボトルネックをつくら
ないように、トータルデザインを考慮する形で利用者の利便性を可能な限り確保してほしい、と思います。
皆様もバンコクにお越しの際は、安易にタクシーに乗らず(苦笑)、安価で渋滞を回避でき時間が読みやすい鉄道利用もお勧めです。ホテル
の場所や荷物の量にも左右されますが。
(バンコク公共交通概念図)
路線名一覧
:エアポートリンク(SARL)
B
:MRTブルーライン(地下鉄)
D
:BTS・スクンビットライン
:BTS・シーロムライン
※この他に、バス路線が多数あります。
J
E
A
K
F
G
H
C
I
駅名一覧
A:スワンナプーム空港
B:バーンスー
C:ベーリン
D:MRTチャトチャック
BTSモーチット
E:パヤータイ
F:サイアム
G:MRTシーロム
BTSサラデーン
H:フアランポーン
I:バンワー
J:MRTペチャブリー
SARLマッカサン
K:BTSアソーク
MRTスクンビット
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