IIII JHビ:よ ιl 雑学シリーズ

IIII JHビ:よ ι
l
雑学シリーズ66
2013/8/20
珠玉の名曲 :「 落案松」
「
落葉松 のそ の よ うな習性 を、人生 の哀 しさと重ね合 わせ て、哀愁 に満 ちた 落
葉松」 の詩が生 まれた、 と私は思 つて い ます。
・ 哀 しい気持ち をよみが え らせる歌
この詩 は、「雨」 と 「濡れ る」 がキー ワー ドになつています。
昭和 22年 秋、詩人野 上彰 は こよな く愛 した軽井沢 でこの詩 を書 きま した。
秋の雨に_… :手 1´ _が 濫れ 全2_
昭和 42年 、彼 はわず か 56歳 の若 さで世 を去 りま したが 、昭和 47年 12月 、
軽井沢 の秋 は寂 しく、 また雨な ど降 る 日には非常 に冷 え込みます。
へ
の
した
の
の
けま
届
。
もと
を四谷文子
詩
の
上
遺稿
上
亡人
は
自筆
未
、野
野
そ んな冷 たい 雨 の 降 る落葉松 の林 を独 りで歩 くと、冷 た い雨に手 が濡れ て寂
四谷 は これ を野上 と親 交 の あつた小林秀雄 に届 け、作曲を依頼 しま した。
しい気持 ちにな り、忘 れ ていた悲 しい思 い 出がよみが えつて涙 が出て きます。
小林 は この詩 に著 しく感 動 し、旅 立った野上 を偲び、一気 に作 曲 しま した。
彼 は この よ うに述 べ て い ます。
去
)秋 の 、雲 霧 の彼 方
こ を揺 さ、
3ギ リ、再 び 高原 ′
や が て激 し く′
てゆ く。
・ 人生 の哀 しさを感 じさせ る落葉松
この詩 には 自秋 の詩 と同様 に、落葉松 の情景 そ の ものについては何 も描写 さ
れて い ませ んが、それ で い て落葉松林 になぜ か哀愁 を感 じます 。
落葉松 の何 がそ うさせ るので しょ うか '
夕 日に照 り輝 く秋 の 落葉松 は、光 り輝 く黄葉 の一 時期 が過 ぎる と、一斉 に葉
を落 と します。
人生 も同 じで 、光 り輝 く一 時期 があった として も (な い け どな)、 いずれ は黄
金色 の葉 を落 とし、そ して枯れ木 の よ うにな って しまいます。
陽のめ る雨に __1思 い出」__が 濡れ る。…
「陽 の ある雨」 とは、 いわゆる 「キツネ の嫁入 りJ状 態 を指 しています。
「思 い 出」 が濡れ る とは、寂 しく哀 しい ことを思い 出す ことで、冷 た い 雨に
思 い 出す の は 、や は り寂 しい思 い 出 です。
小
野上 彰
‘
洛 薫 な の 秋 の蒟 ︱
ネ の子 が疇 れる
格 鷲 な の た のめ に
な の パが臨 れる
落 策 な の 場 のあ る● に
な の 熙 いム が席 れる
洛 筆 な の 心島 のめ に
な の 乾 いた曝 が臨 れる
と
ヽ 落素な
曲 は高原 の霧 雨 の 中 か らや って くる。
夜の雨に.… :心 1__が 濡れ:う 9_
「′
いが濡れ る」 とは、「寂 しくな る」「悲 しくなる」 ことを言 つています。
_
￠ばユに__I_目 ._が ギ影ゆる。
遠 くで小鳥 の声 が聞 こ
雨 の 日に、
`亀
_」
えて くると、寂 しい ことを思 い 出
して涙 が 出て きます。
雨 の落葉松 の林 は、小鳥 の声 で も
涙 を誘 い ます 。
落葉松林 に降 る雨は、なぜか哀 し
い気持 ちをよみが え らせ ます.
flの 落葉 松 ll
寂 しくなった ときに歌 い た くな る名 曲ですね。
・■1.,苺 ぃ 鬱爆1議 苺
恵車■￨よ 意.車 .苺 憲
華書■ ,議 ‐
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「落葉松」は 2006年 、第 4回 リリオ コンサー トで、女声 二部合唱 で演奏
しま したが、今年 10月 6日 の大阪市 コ ミュニテ ィ合唱祭 では 「雨 ニモマ ケ
.:よ
ズ」 とともに 「落葉松」 を暗譜 で歌 うことにな ります。
鉾 々 たる合唱団や先 生方 の前 で歌 うのです か ら、2曲 とも完璧 に歌 いたい も
亀 岡弘 志 (記 )
ので す 。み ん な で 心 を合 わせ てや り遂 げま しょ う
￨