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ιl 雑学シリーズ
II IIオ た '(卜 ι ーズ75 l 雑学シリ 「落葉松」 は、 もちろん晩秋 の黄金色 2012/11/12 難解 :「 瞳」 とい う歌 混声合唱 曲集 「落葉松」 の 冒頭 の序文 「歌 つて くだ さる方 々へ 」 に、小林秀 『 歌詞 の 内容やそれ を歌 う表現 目的な どが全 く伝 わ つて こず、ただ ひたす ら コンクール や コンサ ー トな どで大見得 が切れ るよ うな、い うなれ ば 「難 しきの ための難 しさ」を 目的 とした曲が量産 され 、また、なぜ か暗 い 、深刻 ぶ った作 品を、明 るく快活 でダイナ ミックな作品 よ りも高 く評価 したが る、陰湿 な精神 (「 このイ メー ジ を追 つて先月、上高地 の カ ラマ ツ林 を散策 して きま した。 黄葉 にはまだ早か つた よ うですが. 雄氏 は次 の よ うに書 いてお られ ます。 主義が存在 します。 「明 るく分か り易 い音楽 を、正格 に染 ま ったカ ラマ ツ林 のイ メー ジです。 正確」 の誤植 か ?)な 技術 で演奏す る。 内容や心は、それ に乗 つて滲み出て くる。」 これが音楽です。 ここに 4曲 の 、盟るぃ、訥 容 が よ_く 圭 わる_音楽 をお届 け します。』 「飛騨高原 の早春」「あなた とわた しと花 たち と」「落葉松」の 3曲 は確 かに この よ うに これ ら 3曲 は、 自然 の 中で 心洗 われ る情景 が よく伝 わ つて きます。 10月 の上 高地 のカ ラマ ツ林。 ところが、「瞳」は これ ら 3曲 に比 べ ると異質です。 色彩感 も季節感 もな く、何 を表現 してい るのか、私 には全 く理解 できません。 「♪しぶ きが細 い雨にな つて 私 の魂 の抜 け殻 に降 る」 とは どうい うこと ? 私 が海 に転落 して死んで しま う、そ ん な歌 かなあ ? ナムアミダブツ │ それ とも他 に深 い意味 があるのかな ? 冒頭 の序文 で 「明るい、内容 が よく伝 この序文 の よ うに、明るい 、内容 が よく伝 わ って くる音楽 です。 「飛騨高原 の早春」は、ず ば リタイ トル 通 り、若葉色 に満 ちた飛騨高原 の情 わる音楽 を届 ける」 としなが らも、 この 景 が鮮 明に 目に浮か んで きます。 「あなた とわた しと花 たち と」では、以前 に訪れた ことのある北海道網走 の どうした ことで しよ う 近 くにある 「原 生花 園」 の一 面 に花が 咲 いてい る風景 を思 い 出 しま した。 よ うな暗 く、内容 がわか りに くい音楽 は │ I_.ギ 「瞳」 は 「神奈川 沖浪裏 」 をイメー ジ して つ くられ,た 、 とい う説 が あ ります。 ホ ンマ かいな。 熟考 の末、私 の解釈 は こ うです。 「波 の欄干」 とは、北斎 の 「神奈川 沖浪裏」 に描かれて い る大波 の ことです。 ♪線 路 は空 へ と続 きます 真 赤 だな 真 赤 だな ♪ 5月 の 花 が咲 い た ら旅 に 出 か け ま しょ う ば が真 赤 だ な ツタの葉 っ の 3曲 と比べ て も違和感 があ りませ ん。 ば も 真 赤 だな モミジ の葉 っ この歌 は、季節感 と色彩感 に満 ちてお り、他 沈 む 夕 日 に照 ら さ れ て でボ ニー ジ ャ ックス が歌 つていま した。 真 ホ な 頬 く の君 と僕 す。昭和 38年 、NHKテ レビ「た の しい うた」 真 赤 な 秋 に 国 ま れ て いる 薩摩 忠 &小 林秀雄 の歌 には、「瞳」 の他 に、 「ま っか な秋 」とい うよく知 られた歌があ りま も しこの歌や つた ら冒頭 の序文 も納得 でき ます 。 │ まぶな秋館 耀か 気絶 して 「魂 の抜 け殻」にな つた船頭 に、 しぶ きが 雨 にな つて 降 ってい ます 亀岡弘志 (記 )