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ダウンロード - UIFA Japon – 国際女性建築家会議 日本支部

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ダウンロード - UIFA Japon – 国際女性建築家会議 日本支部
■主な内容
UIFA JAPON 2001年
度
通常総会 ・記念講演会開催のお知 らせ
第 13回 国際女性建築家会議
ウイー ン大会情報
ウィーンヘ の誘い
ウィーンの都市と建築」
海外交流の会 「
ゲミュートリッヒなウィーン
UIFA会 員の本
「
ウイーン会議」資料情報
ル ン考え
みんながわかる
ン
る「
デザイ
」
役員会覇警 デザイを
UIFA
」
APON
20014「
月
蓋
ウィーンの建築と都市」
海外交流の会 「
会場風景
第 1 3 回国際女性建築家会議
通 常 総会 ・記念 講演会 開催 の お知 らせ
ウ ィー ン大会 情報
その 出
会員 の方 々 に は事務 局 よ リウィー ン大会 の詳細 と参加
度 通 常総会 ・記
の お誘 いが届 い て い る こ とと思 い ます が 、 ここに概要 を
念講演会 」が 来 る 6月 9日 (土)、麹 町 の 弘済会館 で 開催
掲載 します 。5 月 1 日 の 早期 登録 締切 までに2 0 名を超す
され ます。
参加 申込みが あ りま した。 まだ参加 登録 を受 付 けてい ま
21世 紀 、新 たな時 代 を迎 えたUIFA JAPON、
UIFA JAPON 2001年
発 点 とな る 「
本年 度 は 、新 世紀 の ス タ ー トに相応 しく1998年 の 第 12
回UIFA日 本 大会 に続 く、第 13回UIFA大 会 が 7月 に ウィ
ー ンで
開催 され る の をは じめ、Newsletterで もお伝 え し
た よ うに、UIFA」
APONに
お い て も北海 道 、愛知 。大
阪 を 中心 と した地域 での会員 の活発 な発 言や 活動 が 台頭
し、 これか らの新 しい活動 の 息吹 が感 じられ ます。
この様 な 中、 この度 開催 され る21世 紀 最 初 の 「
UIFA
JAPON 2001年
度 通常総会 ・記 念講演会 」 は 、今 後 の
UIFA JAPONの
新 しい 行 動 計 画 とそ の 方 針 を決 め る
きわ めて大切 な会 合 です 。 万障お繰 り合 わせ の上 、 ご参
加 下 さい。
記
日時
:2001年 6月 9日
会 場
:弘 済会館 4階
(土)13:30∼
―マ :BefOre and After the acive lfe
■ テ ‐
■ 開 催期 間 : 2 0 0 1 年7 月 1 日 ∼ 6 日
( 7 日 ∼ 9 日 ポ ス トコ ング レスツ ア ー)
■ 開 催場所 : H o t e l S c h o l o s s N eミl m i n e n b e r g
( オー ス トリア ・ウィー ン)
■ 主 な会議 ス ケ ジュール
7 / 1 ( 日) 参 加 者到着 、 ウェル カ ムパ ー テ ィ
7 / 2 ( 月) 開 会 式 、ス タデ ィツア ー ( ウィー ン市内) 、
カ クテルパ ー テ ィー
ッシ ョン、グ リンツイ ンクにてデ ィナ ー
7 / 4 ( 水) ス タデ ィー ツア ー ( ウィー ン現代建 築 とア
ー ト) 、展示 見学 とカ クテル パ ー テ ー
ィ
7 / 3 ( 火) セ
7 / 5 ( 木) セ
17:45
ッシ ョン、U I F A 事 務 局会 議
括 と閉会 式 、フェア ウェル ・バ ンケ ッ ト
7 / 7 ( 土) ポ ス トコ ン グ レス ツア ー ( メル ク、ザル ツ
ブル グ) ザ ル ツブル グ泊
7 / 8 ( 日) ポ ス トコ ン グ レス ツア ー ( ザル ツブル グ市
内) ザ ル ツブル グ泊
7 / 9 ( 月) ウ ィー ンヘ 戻 り、エ クス カ ー シ ョン として
シェー ンブル グ宮殿 見学 、解散
■ 発 表 と展示
大会 テ ー マ に沿 つ た子 ども、学 生 、高齢者 の ため
の施 設 ・環 境 につい て。 ま たは 、 自国 の 女性 建築 家
7 / 6 ( 金) 総
会議 室 「
桜」
東京都 千代 田区麹町 51 TEL 03 5276 0333
プログラム: ・ 総 会
13:30∼
・記念講演会 14:30∼
す。詳細 はU I F A 」 A P O N 事 務 局 にお 問 い合 わせ 下 さい。
14:10
16:30
「
En歯 onment ofAged Lfe」
一 これ か らの
高齢社会 と居 住環境 ―
講 師 東 京 大学教授 長 澤 泰 先生
。懇親会 1 6 : 4 5 ∼ 1 7 : 4 5 会 議 室 「
蘭西」
(広報)
の状 況や歴 史 につ い て。
(広
報)
§ウィー ンヘの誘 い 1
ー
海外交流の会 ウ イ ンの都 市 と建 築
平井 美 蔓
ウ ィー ン建築の魅 力 とは
をあげて タクシー を とめた。 車体 の
とあ る街 角 で 、手
所 々 に擦 り傷 があ リボ ンネ ッ トが歪 んで い るそ の 車に乗
りこんで宿 のホ テ ル 名 の メモ を運転 手 に手 渡す。 愛想 よ
くメモ を受 け取 つ たの は くわ え煙 草 の金髪 女性 で クラ ッ
チ をふみ こんだ足 に は金 色 の ハ イ ヒー ル サ ン ダル 。黒皮
の ミニス カ ー トの脇 ス リッ トか ら黒 い メ ッシ ュス トッキ
ングにつつ まれ た全 脚 が大 き くあ らわれ て い る。真紅 の
口紅 、ハ ン ドル を握 る手 も真 紅 の マ ニ キ ュア。 そ して助
ー
手席 には純 自の マル チ ズ が紅 い リボ ン をつ けて私 に尾
`あ
あ、ウィー ンにい る のだ ! ' と 実感 し
をふ つてい る。
た 1 7 年 むか しの建 築行脚 ある 日の情景。
1 9 世 紀末 か ら 2 0 世 紀初頭 に ウィー ンに 出現 した市総
一
ー
合整 備 計画 の 環 と しての ウィ ン市営鉄道施設 、郵 便
貯 金 局( 1 9 0 4 ∼) 、ド ナ ウ運 河水 門施 設 、 ア ム ・シュ タイ
ンホ ー フ ー聖 レオ ポ ル ド教 会 ( 1 9 0 5 ) 等の 設 計者 オ ッ ト
ー ・ワグナ ー の仕 事 は、建 築 お よびそ の周辺 を職 業 とす
る者 に とつて 、眩 しくも、また重 い魅力 を もつ 存在 だ。
ウ ィー ンの街 の魅力 にまたふれ た くて 、U I F A 第 1 3 回
ウィー ン世界 大会 にむ け ての < 海 外 交流 の会 > に 参加 し
た。伊藤 哲人先 生 は 、 ヨー ロ ッパ の東 に偏在 す る この 都
市 の歴 史 を重ね、重ね なが ら、< 歴 史 の 断片 を操作 して、
再構 築 してきた と ころが ウィー ン建 築 の 特徴 であ り、異
種 な る ものの 共存 がその魅力 を醸成 して い る > と の要 旨
を、豊富 な資料 と予定時 間 を こえ る熱意 で展 開 され た。
以下 にそ の 内容 の略記 を試 み よ う。
異 質 な るもの をひ とつに融 合 して
1 世 紀 、古代 ロー マ の属州 と して都 市建設 が行 われ た
エ リア が今 日の ウィー ン 1 区 であ る。ウィー ンの建 築家
ー
ー ・
達 に度 々想 起 され る ロ マ の は じま り。 フ ィ ッシャ
ー
・
フオ ン エ ア ラ ッハ 設 計 のカ ル 教会 ( 1 7 1 5 ∼) は ロー
マ 、 ギ リシ ャ、オ リエ ン トの 異種 要素 を混合 させ なが ら
共存 し、 グ ロテ ス クにな らず 、建 築 に さま ざまな意味 を
重複 させ なが ら過 去 の歴 史 と離れ が た く、独 特 の魅力 を
放 つてい る。
5世 紀 か ら 12世 紀 、古 代 ロー マ都 市 か ら中世都 市 ヘ
ー
と変貌す る ロマ ネ ス クの ウィー ンで は、古代 ロ マ の格
子状 街路網 の上に不 規則 で 自然発 生 的 な街 路網 に よる都
市 が重 層 して い く。 ル プ レヒ ト教 会 (1130∼)、 シ ュテ
フ ァ ン教会 (1137∼)等 多 くの教会 が建 て られ 、物 資 の
中継 点 と して発展 をつづ け、都 市 の拡 張 、整備 が 円環状
に進 み、今 日の都 市構 造 を規定 して い る。東 西 と南北 の
主要街 路― 琥 珀 の 道 、塩 の道 に よる十字形 の都 市構 造 は
さま ざまな民族や文化 を交叉 させ 、受容 させ て い く。
13世 糸己か ら 15世 紀 、 ロマネ ス クか らゴテ ィ ックヘ移
行す る ウィー ンにハ プ ス ブル グ家 が 台頭 し、 ロマ ネ ス ク
の シュテ フ ァ ン教会(1304∼)改築 に着 手 した。既 存 の外
周 に ゴテ ィ ック様 式 に よる新 しい 外 陣 を建 設 、西側 正 面
フ ァサ ー ドに は ロマ ネ ス ク様 式 を共存 させ る手法 は多元
ー
的 な もの をつ な ぐウィ ンの街 の特性 と重 な つ てい る。
16世 紀 か ら 18世 紀、 バ ロ ック都 市形 成期 には三 度 に
わた る トル コの攻撃 を内部結束 の強化 に利用 し、領 土 を
ョー ロ ッパ ヘ と拡 げ て い く王 朝 の 興 隆 に ともない 、 王 宮
が拡 張 され る。街 は 中世的都 市景観 か ら宮廷 都 市景観 ヘ
と変容 してい く。 フ ィッシ ヤ ・ フ オ ン ・エ ア ラ ッハ に
よるシ ェー ンブル ン宮 計 画案(1696∼)は歴 史的 な建 築 や
庭 園 を世 界 中か ら引用 し統合す る ことに よつ て王 朝 の象
徴 とす る雄 大 な構想 であ っ たが実現 しなか つ た。彼 の カ
ー ル 教会 内部 は奥行方 向 に長 軸 をお く楕 円形 空間、そ し
て王宮 図書館 (1723∼)(現 国 立 図書館 )内 部 は長方形 ホ
ール に、横 軸楕 円形 ホ ー ル が くみ こまれ てい る。 これ ら
の空 間 を体験す る時 、あ らゆ る もの をひ とつ の融合体 に
ー
創 りあげ る質 の 高 い ウィ ンバ ロ ックの魅力 に痺 れ るだ
ー
・
ろ う。ル カス フ ォ ン ・ヒル デ ブラ ン ドのペ ー ター 教
ー
会 、 ダ ウ ン 。キ ンス キ 邸 も見逃 せ ぬ逸 品 だ。 そ の彼 に
ー
ベ
レ
よる ル ヴェデ
宮 は地形 を巧妙 に取 り込み、建 築 と
一
庭 園 を見事 に 体化 させ て い る。
18世 紀 か ら 19世 紀 は フ ラ ンス 古典 主義 の影響 を受 け
た新 古典 主義 の時代 と規 定 され る。 市民階級 が 台頭 しつ
つ あ り、平穏 な小 市民的住 文化 を意 味す る <ビ ー ダー マ
イヤ ー >の 時代 で もあ る。都 市人 口増加 に ともない 多 く
の賃貸住 居 を必要 と した。 そ こに施 主の 合理的 な要求 に
よ く答 えてそ のプ ロ トタイプ を開発 した ともい え る建 築
家 ヨー ゼ フ ・コル ンホ イゼル の存在 が あ る。 素晴 ら しい
楕 円空 間 を もつユ ダヤ教会 とシ ョッテ ン僧 院 内 の 図書館
が 市 中に ある彼 の 作 品 で 、 この 図書館 にはエ ア ラ ッハ の
王宮 図書館 内部 の空 間骨格 と相 通 じる ロー マ 的空 間 が あ
り、そ の うえ どこか親密 さや居 心地 の 良 さをただ よわせ
て い る。 新古典 主義 で ウ ィー ンの都 市建 築 に大 きな影 響
を与 えた のが 国会議 事堂、美術 大学等 の 設計者 で あるデ
ンマ ー ク人 テオ フ ィル ・ハ ンゼ ンだ。美術 史博物館 、新
王宮等 の 設計者 ドイ ツ人 ゴ ッ トフ リー ト ・ゼム パ ー は実
ー
利 、合理 主義 をか か げ て 、 ウィ ンの近代建 築成 立 に深
く関わ つ た。
歴史 を凝縮 した建 築空間
ー
ウィー ンはオ ッ トー ・ワグナー の 存在 に よ り、 ヨ ロ
っ
パ
を担 た。 前
ッ にお ける近代建 築 の展 開 に大 きな役 害」
述 の 駅舎 は ウィー ンの都 市景観 を規 定 し、聖 レオポル ド
ー
教会 は この都 市 の ラ ン ドマ ク とな つてい る。 そ の教会
内部空 間 は金 メ ッキの T型 鋼 で取 り付 け られ た 白いプ レ
ー トで構 成 され近代性 を感 じる こ とがで きる ものの 、何
故 かエ ア ラ ッハ や ヒル デ ブ ラ ン ドのバ ロ ック空 間 の 印象
に近 い。 <装 飾 は犯 罪 >と かかげ 、 ポチ ョムキ ンの都 市
ウィー ンを告発 して ラデ ィカ ル に近代建 築 を主張す る姿
勢 の ア ドル フ ・ロー ス はそ の 実践 で何 を残 したか。 ミヒ
ャエ ル 広場 に建 つ 彼 の複 合建 築 は、無装飾 の 上階 に対 し
1・2階 部分 を構 成す るの は ドリス オ ー ダー の 大理石 円柱
に よる列柱 で あ る。 装飾 は犯 罪 と しなが らも、伝 統や歴
ー
史 か ら逃れ られ な い 、 い わ ば文化 の 脈絡 の な かでの ロ
スの建 築思考 に興味 は尽 きな い。
ウィー ンには さま ざま な時代 の 、密度 の 高 い建 築 空 間
が多 く、眼前 に展 開す る建 築 の歴 史 か ら逃れ る こ とは出
来 な い とい う。 ウィー ンを訪 ね る前 に、 資料 の なかで ウ
ィー ンを訪ね てお く必要 が あ るよ うだ。
§ウィー ンヘの誘 い 2
「この指 とまれ」報告
ゲ ミュー トリッヒなウィー ン
「柴 又帝 釈 天 付 属 ルンビニ鋤
川 崎衿 子
ウ ィー ンの雰囲気 を伝 え る言 葉 1
ー
ゲ ミュー トリッ ヒカイ ト、 ウィ ンの雰 囲気 を伝 え る
の
言 葉 と し て これ 以 上 言 葉 を 探 す こ と は 難 しい 。
Gemuthchkeit、 快 適 な とか 、居 心地 の よい とか 、満 ち
足 りた様 子や 気持 ち よ く寄 り添 つて くつ ろい で い る状態
な どを表す形容詞 の名詞形 で あるが、ド イ ツ語 らしい そ
の語感 はいつ も私 の心 を ウィー ンヘ と誘 う。
ウィー ンに は これ まで 4回 訪れ てい るが、2回 は旅行
者 と して の短期滞在 で 、 あ との 2回 はそれぞれ約 lヶ 月
ー
の研修滞在 を して い る。 いず れ も 9月 に 開 かれ た ウィ
ン大 学 の ドイ ツ語 セ ミナ ー ヘ の参加 であ つたが 、平 日の
午 前中は教 室 で授 業 を受 け、午後 は 自由行動 、そ して週
末 は小旅行 と、自己を拡 大す る夢 の よ うな 日々 で あ つ た。
ー
誰 で も参加 で きる このセ ミナ は、長 い 夏休 み を有意
ー
義 に過 ごそ うとす る外 国人市 民 の た めに 、 ウィ ン大学
ツ
い
で
が長年試 み て る生涯学 習計 画 あ る。ド イ 語 普及 の
ー
意 図 とともに オ ス トリア文化 の発 信 も企 ててお り、そ
のた め授 業料 は安 く抑 え られ 、宿 泊施設 も休 暇 で空 にな
った学生寮 を用意 して 、 ウィー ン生 活 を直 に体験す る こ
とを奨 めてい る。 昨年 も知人 が参加 したが 、 そ の趣 旨 は
変 わ らず 、世界各国 か ら多 くの人 が参加 して い た とい う。
ー
私 が属 した クラス には ヨ ロ ッパ は勿 論 の こ と、ア ジ
ー
ア 、北米 、遠 くはチ リ か らの参加者 が い た。20人 の ク
ラス で 日本人 は私 を含 めて 2人 、国籍 は 10数 力 国 に も
ー
な り、 ま さに ウィ ンの 国際性 を見 る よ うで あ つ た。 午
後 は市内見学 、建 築見学 とどん欲 に歩 き回 り、夜 はた つ
ぶ り出る宿題 との戦 いで あ つ た。
犬 さえ もウ ィー ン文化の担 い手
ウィー ンは長 きにわ た り要塞化 した都 市 として発展 し
て きた。 現在 の リン ク大通 りは 19世 紀 にで きたが、そ
れ はかつ ての城壁 の跡 であ る。 この リンクに沿 つて美 し
い建 築 が建 ち並び 、 ぐる りと回 る路 面電 車 の 中か らそれ
らを観 賞す る こ とが でき る。公 共機 関 の チ ケ ッ トはす べ
て共通 で運賃 も安 い 。気 に入 つ た場 所 を見つ けた ら下車
ー
一
して、少 し歩 いてカ フェで 体 み 、 ここで ウィ ン人 を
の
い
の
の
観 察す る こ とは とて も楽 し 。 ど 国 ど 町 で も人 間
ー
観 察 は興 味深 い が 、 ウィ ンは こ とさら人 々 が 多様 で個
性 的 で 、そ れ な りの人生 を感 じさせ る。 路 ヒの 画家 、音
楽家 、芸 人、物売 り、そ れ に道行 く普通 の人 、そ して大
さえ もウィー ンの 文化 の担 い 手 とな り、独 特 の光 景 を作
り出 して い る。
ー
食 べ 物 の お い しさも格別 で あ る。 ウィ ンナ シ ュ ニ ツ
ー
ー
ハ
シ
ェル や グラ シュをは じめ、 ギ リ ャ料 理、 ンガ リ
い
のホ
で
イ リゲ は
料理 、そ して ワイ ンは 中 し分 な 。 郊外
一
ン
そ の年 に とれ たぶ ど うの 番搾 リワイ を水 の よ うに飲
む こ とが でき る。ぶ ど う棚 の 下 で各国訛 りの ドイ ツ語 で 、
ー
新酒 を交 わ しつつ 歌 い踊 つ たセ ミナ の仲 間達、 プ ラタ
ー遊 園地 の 大観 覧 卓 で遊 んだ仲 間達 は今 ど うして い るだ
ろ うか。
ー
少 し滞在す れ ば、 ウィ ンでは 自分 の気 に入 つ た過 ご
つ
し方 を見 け る こ とがで き る。学 ん で遊 んで 、 カ フェで
ゆ つ た り時間 を味 わ い 、 ふ つ うの 日常生活 をす る、 これ
がゲ ミュー トリッ ヒであ る。
稚 園 」見 学 記
定行まり子
子 どもの感性 を育 む空間
一
4月 7日 の午後 1時 半、柴 又駅 に集 合 した 行 は、川
西 さんに導かれ 、さく ら祭 りで賑 わ う帝釈 天参道 を抜 け
て 、ル ンビニ ー幼稚 園 へ 向か つ た。
ー
帝釈 天 の裏 手 に位 置す るル ン ビニ 幼稚 園 は、広 々 と
の
ンプル
な外観 建物 であ る。 1階 に
した 園庭 を持 ち、シ
ー
ー
は、玄関 ホ ル 、職員 室 、吹 き抜 け の 人ホ ル (遊戯 室)
一
と、南側 の 園庭 に面 した保 育室 が 列 に並 ん でい る。 2
階 は、川 西 さんが子 どもに絵本 の 読み 聞 かせ を行 な つて
い る 「くま さん の へや 」 と呼ん で い る コー ナ ー と大人 向
けの ゾー ン とな つてい る。
1階 ホ ー ル にお いて 、 主任 の 早崎 先生 よ り、建物 がで
きるま でのプ ロセ ス につ いて 、お話 を伺 っ た。谷 口吉 生
氏 は、それ まで、幼児 を対象 と した施 設 の 設計機 会 が な
か つたそ うだが 、幼 い 子 どもほ ど豊か な感性 を持 つ て い
るの で 、そ れ を育む空間創 りに力 を注 ぎた い 、 との 思 い
で 引 き受 け られ た との こ とであ る。特 に 、帝釈 天付属 と
い うこ とか ら、 「
光 あふれ る仏 の 子 の 育成 」 とい うコ ン
セ プ トに従 つ た設計が な され 、光 が 自然 に入 り、土 ・光 ・
風 を四季 を通 して感 じられ る空間 が治1られ て い る.こ う
した 工夫 は建 物 の 随所 に見 られ 、 トップ ライ トに よつて 、
いつ で も 自然 の光 が感 じられ る。また、開放 可能 であ る
こ とか ら、風 の 流 れ を肌 で感 じる こ とが で き る。 ま た 、
保 育 室 か ら園庭 へ のテ ラス との境 は 1枚 ガ ラス に よつ て 、
開放 的 で明 る く、保 育 室 と園庭 が程 良 く繋 が つ て い る。
目地の深 さまで議論 して
今 回 の お話 で 、最 も興味深 か つ た の は、建 設 時 におけ
る幼稚 園 と谷 口氏 とのや り取 りについ てで あ る。谷 回氏
ブ ロ ック」 を積 み た い と考 えて い たが、園 とし
は壁 に 「
「
て は ブ ロ ック」 の 凹 凸 は擦 過 傷 の恐 れ が あ るた めに 、
反対 であ つた。そ こで 、 レンガ タイル を焼 い て組 み合 わ
せ る こ とが採 用 され たが 、 日地 の深 さにまで、議論 が及
んだ とい う。 また、 1階 ホ ー ル は電動 式舞 台 が備 え られ
て い る。行 事 の 多 い 幼 稚 園 に とつて幕 が必 要 で あ るが 、
空 間 を幕 で仕 切 られ る こ とに建築家 は抵抗感 が あ る。そ
こで、利用時 以外 はす べ て巻 き Lげ られ る仕 掛 け とした。
さらに、グ レー のカ ー テ ンを選 定 したた め 、そ れ にあわ
せ て 、柱 の一 部、階段 の 手す りが塗 り替 え られ た。
一
も う つ 、な るほ どと思 つ た こ とが ある。階段 につ い
一
て、 般的 な幼稚 園 で は、安全性 確保 のた めに縦格子 や
日隠 しを使用す るのだが 、 ここで はガ ラス が使用 され て
お り、物 を落 とす な どのい たず らや危 険 な こ とが これ ま
でに生 じてい ない との こ とであ る。そ こで 、屈 ん で 、 子
どもの 日線 にな つて眺 めてみ たが 、確 か にす べ てが見 わ
たせ るた め 、む しろ安 心感 が あ り、物 を落 と してみ た い
とい う気 にな らないので はないか と思 つた。
この よ うに して 、建 築家 の立場 で ど うして も譲れ な い
部分 と、園 の立場 で子 どもたち の生 活 の場 と して の安 全
性 に配慮 した い 部分 との 間 で 、真剣 な議論 が重ね られ た
こ とが、良 い 結果 を導 き出 したのだ と思 われ る。空 間 か
ー
らの 息 づ か い か ら、 また、個 々の デ ィテ ル の繊 細 さに
触れ て 、感 じとつた こ とであ る。
■UIFA会
員の本
●小川信子 ・田中厚子共著
の 弟子 ・
『ビッグ ・リトル ・ノプ ラ イト
女性建築家土浦信子』
ス
(ドメ 出版、2001年 刊、2,200円+税 )
大正時代 に夫である土浦亀城 とともに フ ラ
ンク ・ロイ ド ・ライ トの も とで建 築 を学び 、
帰 国後、昭和初期 に住宅設計 の分野で足跡 を
残 した土浦信子 さん の生涯 をイ ンタ ビュー 中
心にま とめた本 です。 タ リアセ ンや モ ダ ンガ
ール 時代 の写 真 が 多数 収録 され てい ます。 19
00年生まれ の女性 が建 築家 をめ ざした勇気 と
そ の挫折 につい て、多 くの女性建築家 の方 に
読んで い ただ きた い と思 い ます。
●中善寺紀子著 『よみがえる民家』
(本
目模書房、2000年 干」
、1,800円 +税 )
25年 間に手 がけた民 家 の改修 工事 6例 の
記録です。移築や古材 の再利用ではな く、そ
の場で改修 して住みつづ ける家づ くりの実例
を、写真を中心に して紹介 しています。良い
ものは残 し、最新の設備で快適な住まい を建
て主 とともに造る、本 当の家づ くりの本です。
●ウッテ・
ウェス トロム、ウイネ トウ・
カムプマン編
ー
マ
『 ティン・
グロピウス・白 げ ィング修復物語』
イれρ麟 ¬
aaじ ′ヵ 皓 “ノ
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(レ オri●
』
η
セ
リ̀ プ
ッ
" 9 a1ノ
θ
男
劉 鵬 陶 レ吼
姥 ‖m m I ―
Prestel―
Verlag, 1999)
ベル リンのマーテ ィン ・グロピウス ・ビル
デ ィングの修 復 の本 が、U I F A ド イ ツ会員 の
ウッテ さんか ら事務局に届 きま した。1881年 にオー プン した
この建物は第 二次世界大戦でひ どい損傷を受け放置 されてい
たのを 1960年 代に ワル ター ・グロピゥスの主導によつて保
存 されま した。1977年 に修復計画が始ま り 1986年 に完成、
修復 を担 当した建築家 の一人 が ウッテ さんです。 印象的なパ
テ ィオ と素晴 らしい装飾 をもつ この建物 の修復模様 が、きれ
いなカラー写真で詳細に記録 されています。ド イツ語です。
*海外図書の確入ま インタ‐ ットの…
ccmau用する晰 け
OLク
レ
ジ ット
カー睦 用いてオ彰たするとlヶ月願 で届きま丸 (田 中)
UiFAウ ィー ン大会」資料情報
■ 「
事 業部 会 が ウィー ン大 会 の 資料 と して 『Architecture in
Vienna』をつ くりま した。総会 の時に販売 しますが、郵送 を希
望 され る方は事務局にお 申し込み下さい (500円+送 料)。
■広報だより
北海道旭川で の仕事。蝦夷桜 のピンク、 ライ ラックの紫、大
雪山の 白、大地 の景観 を満喫 ( 飯島) 、個展、作品展、 コンサ
ー ト、オー プ ンハ ウス等情報なんで も編集部宛お知 らせ 下 さ
ユニバー サル デザイ ンを考える」 の原稿 を会員
い ( 田中) 、 「
全員の方にお願 い してい ます ( 井出) 、編集会議 も皆で力 を合
わせたク リエイテ ィブ作業です。楽 しいです ( 須永) 、親は毎
ユニバ ー サル デザ イ ンを考 え る
みんながわかるデザイン
三上紀子
い ま私達 の周 りには多 くの物 があふれ 、そ してそれ ら
のほ とん どは複雑 な形を してお り、使用す る際 に何 らか
の説明を要す るものも少なくあ りません。認知科学者 ド
ナル ド ・ノー マ ンは著書 『誰 のた めのデ ザイ ン ?』 の 中
で、道具 はそれ を使 つて どの よ うな行 為 が で きるのかわ
か る よ うにデザイ ン してお く こ とが大切 だ とい つ て い ま
す。 さ らに、 「
物 」 で はな く 「リア リテ ィー 」 を、 「
形」
では な く 「
ア フォ ー ダ ンス 」 をデ ザイ ンす べ きだ と強調
してい ます。
ア フ ォ ー ダ ンス (arordance/arordか らの 造語)と い
う言葉 は、 あ る事物 にお い て人 が知 覚す る特徴 また は現
に存在 す る特 徴 の うち、それ を どの よ うに使 うこ とが で
きるか を決定す る最 も基礎 的 な特徴 を さ します 。そ して、
ア フ ォ ー ダ ンス は物 に限 らず 人 間 を と りま く環境 そ の も
のの 中 にそ の情報 が存在 してお り、それ に よつ て人 は行
動す る とい われ てい ます。 日常使 う道具や 空 間 は 、誰 に
とつて も簡 単 です ぐにそ の場 で使 え る もの でなけれ ばな
りませ ん。そ のた めには 「(これ を使 うと)∼ できそ うだ」
「
(ここで は)∼ できそ うだ」 とい うメ ッセ ー ジを、使 う
人 が 読 み とれ る、 シ ンプル でかつ 意 味 の あ る造形 を して
い る こ とが求 め られ るのです。
■役 員会報告
2000年度第 11回役員会
日 時 :3月 23日 (金)
出席者 :飯 島、松川、山田、草野、栗 山、東、吉田 (洋)
議 事 :1会 員区分、 ワーキングチームの活性化策について
2第 23回 海外交流 の会 の総括
3第 24回 海外交流 の会 の内容検討
4総 会特別講演テーマ について
5。
会費未納者 の取扱 いについて
6第 13回 UIFAウイーン大会 の対応について
72001年 度予算 の検討
2001年 度第 1回 役員会
日 時 : 4 月 1 6 日 ( 月)
出席者 :飯島、草野、 田中、東、松川、正宗、峯、山田
議 事 :1会 費未納者に対す る納入督促について
ルンビニ‐
2.この指 とまれ 「
幼稚園見学」 の総括
3第 24回 海外交流 の会について
4第 25回 海外交流 の会について
52001年 度第 9回 UIFA JAPON総 会について
6第 13回 UIFA/‐ ィ尾¥湘 瞳出こつ て (飯島)
日、仕事 と子 ども との闘 い です (今村)、広報誌発行 は財 政
難 にあえい で い ます。会費 納入 に ご協力 下 さい。 「この指 と
まれ」 の企 画 が 会員 の皆 さん か ら発 生 す る こ とを願 ってい
ます (渡辺)。
広報担 当 :渡辺 (編集 長)、飯 島、 田中、井 出、今村 、須永
北本 、 中村 、大高、六 反 田、柏原
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