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第2回レジ袋削減推進協議会【要点録】
第2回レジ袋削減推進協議会【要点録】 ●日時:平成21年6月29日(月)午後3時∼5時 ●会場:八王子市余熱利用センター(あったかホール)2F 会議室 課題の整理について(ごみ減量対策課長) アンケートの結果などから、 「レジ袋無料配布中止」を実施していく場合の条件・要望等で、 「全 店実施」という結果が多く寄せられています。各事業者さんのご意見を頂戴して課題を整理し ていきます。 (以下、発言中の要点を記述しています) 【事業者A】 前回の議事録を見て、どうしたら良いものか思案している。現在、各自治体で同様な協議会 が同時進行で行われているが、アンケートなどを取ると、どこも、全社・全店一斉実施や条例 化が条件という話になり、すぐに実施できるような内容でもなく、協議が必ず途中で止まって しまう。それ(全社・全店一斉実施)以外の方法で何かできないか考えている。事業者が取り 組めるような案を出し、進めていきたい。 【事業者B】 市内全店、全事業者実施が望ましい。他市の協議会でも全業態に話を持ち掛けている。コン ビニなど違う業態全てというわけにはいかないと思うが、その中でも実施できれば良いと思う。 次の段階の条件としては、最低でも市内スーパー全店で一斉に実施するのが望ましい。競合店 だけでなく、離れた大型スーパーでの実施も条件となる。レジ袋有料化についての社内のコン センサス(意見の一致)は既にできている。 【事業者C】 コンビニも含めて市内全店一斉に実施するのが条件である。周りの市町村も足並みを揃えて 実施して欲しい。現在、ポイントを付与してレジ袋削減に努めているが、現在、マイバッグ持 参率は 40 パーセント位。もっと持参率を上げて対策を進めていきたい。 【事業者D】 会社の方針としては、市内全店一斉に実施するのであれば参加する。レジ袋の排出量は一人 当たり1日 10g程度、対して、ごみの排出量は一人あたり 1 日 700g、比較するとどうしてレ ジ袋の有料化にこだわるのか。エコポイント付与などで、お客様も不要な時はレジ袋を辞退し ているし、店も啓発活動を行っているので無駄なレジ袋を削減している。80 パーセントという 数字にこだわる必要がないのでは。アンケートの回答にもあるが、全社で啓発運動を進めるの が先である。 【事業者E】 レジ袋を有料化するのであれば、全市一斉の取り組みとする。スーパーだけでなく、食品を 扱う他の全業態で実施でないと厳しい。日常的にサービスとして配布しているレジ袋だが、エ コポイント付与やマイバッグ持参運動を行うなど、削減に努めている。 --1-- 【事業者F】 「全店一斉実施」という発言は、第 1 回目の協議会と同じ内容で、話が先に進まない。啓発 活動、条例化などについて話を進めた方が良い。 【事業者G】 28 店舗で有料化を実施している。実施店では、お客様は持参したマイバッグに入る範囲内で しか買い物をしなくなり、客単価が下がる傾向にある。これは企業として深刻な問題であるが、 レジ袋削減は進めていかなければいけないことと理解し、有料化の方向で考えている。八王子 市は他の地域より意識が高いことも認識している。レジ袋を必要以上に渡さないよう削減に努 力しているが、お客様からは「何でこれしかくれないのか」というクレームもある。会社とし ては、PR を行い削減に努めていきたい。 【事業者H】 他業種も含め、全店実施でお願いしたい。埼玉県川口市では協定を締結したわずか数か月後 に協定を破棄した事業者もある。協定締結後に開店した店舗も抜け道のないようにして欲しい。 【事業者I】 レジ袋無料配布については中止が望ましい。自社独自のマイバッグの販売を始めた。レジ袋 削減に努め、CO2 削減に寄与したい。ディベロッパーの意向もあるので、一番良いのは、各社 足並みを揃えて実施すること。 【事業者J】 ディベロッパーの意向に従う。全業種、一斉実施をお願いしたい。袋の無料配布を中止した 場合、お客様から苦情が入ったり、不審に思われたりする。市内スーパー全店でレジ袋の削減 を 80%実施できた場合、どの位効果があるのかを市が示して欲しい。 【市民A(八王子市リサイクル推進員)】 事業者の色々な意見を聞き、大変な事情を認識した。市に対し次の4つの質問をしたい。 ①レジ袋の削減は、条例化・法制化するのに議会の審議、承認が必要なのか。 ②コンビ二など沢山の商店があるが、スーパーだけが対象になっているのは違和感がある。や れる所からやっていくのが方策だと思うが、削減の折衝と要請を行っていくのは、誰なのか? ごみ減量対策課の職員なのか、リサイクル推進員なのか? ③協議会の位置付けが不明。具体的にどのように進めていくのか? ④アルプス宇津木台店では、有料化に伴い新たに精算カゴを導入し経費がかかったと思うが、 全て事業者が負担しているのか?市から助成金があるのか? 【ごみ減量対策課長(上記市民Aの質問への回答)】 ①条例化については、協議会として、三者で話し合いながら検討していく。 ②ごみ減量対策課が中心となるが、市民の方にも身近な所でご協力をいただきながら進めてい きたい。 ③協議会の要綱を設置していないが、三者で協議した上で方向を決めなければいけない。全会 一致などは会の性質上難しいかもしれないが、色々な条件をクリアしながら進めていきたい。 ④アルプスでは精算カゴを用意していただいたが、市としては支援してない。必要があれば、 具体的に考えていきたい --2-- 【市民A(八王子市リサイクル推進員)】 法制化・条例化を現段階で考えてないのであれば、誰が事業者に話をして、契約を取り交わ すのか?ごみ減量対策課の職員だけでなく、私たち推進員も関わるのか? 【環境部次長】 市が中心となって進めていく。事業者も理解いただき、市民の方も関わって欲しい。 【市民B(ごみゼロ社会推進協議会)】 何故レジ袋を有料化しなければいけないか、という意見がでたが、この基準は協議会で統一 しなければいけない。 【ごみ減量対策課長】 レジ袋削減は、身近な所からごみになるものを家庭に持ち込まないきっかけとして生活を見 直していくということで市としては取り組んでいる。 【市民A(八王子市リサイクル推進員)】 三者役割分担をした方が良い。市の役割としては、色々な集会で PR 活動をしてほしい。事 業者は、理念と現実の狭間にあり悩んでいると思うが、事業者の責任として取り組み、売り上 げの減少を防いで欲しい。現実の問題など市に対して要望して欲しい。レジ袋有料化を逆手に とってセールスして欲しい。事業者同士の横の連携もとって欲しい。 【事業者K】 条例化による押し付けでなく、後押しにより、市民の皆さんが自発的に参加する形が良い。 利益だけを追求する企業は存続の意味がない。社員もお客様も満足できる企業が理想的。話し 合いながら進めていきたい。 具体的な実施に向けて、隣接の市と市の間で話し合いを行っているのか、都や国との連携は どうなっているのか。多店舗展開する事業者としては、行政が足並みを揃えて欲しい。 【事業者L】 小売店は様々な業種があり、紙袋にいれたり紐で結んだりと、食品を扱うスーパーとは事情 が異なる。一般の小売店で一律に実施するのは難しい。条例化は押し付けになり、例えばレジ 袋を使ってはいけないという内容ならば実態にそぐわない。環境問題への取り組みが必要なこ とは殆どの人が理解している。自発的に取り組むのが望ましい。 【市民C(ごみゼロ社会推進協議会)】 「全業種一斉でないとスタートできない」と「競合する同一業種で一斉ならスタートできる」 に分類して話を整理してみては。 【市民D(環境学習・リサイクル推進協議会) 】 レジ袋削減のPR活動をもっとして欲しい。小さなことも積み重ねが必要。市民も協力する。 【事業者B】 全業種、全店は難しいと思うが、食品も扱うドラックストア等へ、最初からあきらめず声掛 けをすべきだ。 【市民A(八王子市リサイクル推進員)】 行政の後押しがないとなかなかできないが、事業主同士の話し合いを進め前向きに考えてい ただきたい。 --3-- 【市民E(環境学習・リサイクル推進協議会) 】 消費者として事業者の考えが伝わってこない。そこで折り込みチラシやレシート等にレジ袋 削減の取り組みについて記したらいかがか? 【ごみ減量対策課長】 色々な意見を参考に三者の役割を明確にし、レジ袋削減を段階的に出来る方向に考え進める ためご協力をお願いしたい。 【環境部次長】 八王子市ではこれまで「1家庭ごみの減量、2 事業系ごみの減量、3 ごみの発生抑制」という 流れを作ってきた、今後、身近にできる取り組みの一つとして、レジ袋削減を進めていきたい。 他市との関係について強化し、周辺市も一斉実施という地域の流れを作っていきたい。 【市民A(八王子市リサイクル推進員)】 第一回の協議会で話しが出た、条例化を行っている杉並区はどうなっているか 【事業者A】 (リサイクル推進員Aへの回答) 杉並区では 60%以上の持参率を目標とするのであって有料化を強制するものではないが、多 くの事業者は良い結果は得られていない。 当社(2 店舗)については、近くに無料配布をしている店舗がある方は影響があるが、もう一 方の店舗には大きな影響はない。立地条件等による。 しかし条例化すれば後押しになり大部分の企業が取り組むのでは。 【市民A(八王子市リサイクル推進員)】 レジ袋削減のための費用、努力を無駄にしないためにも資源を無駄にしてはならない。 今現在、有料化をしているのは一社だけだが他の事業者にも前向きに考えていただきたい。 【ごみ減量対策課長】 市として今後も粘り強く課題に向かって取り組んでいくので協力をお願いしたい。 ●次回開催日時:平成21年8月5日(水)午後3時∼5時 八王子市余熱利用センター(あったかホール)2F 会議室 --4--