...

秋・冬号 - 愛知県

by user

on
Category: Documents
11

views

Report

Comments

Transcript

秋・冬号 - 愛知県
【発行元】
愛知県がんセンター愛知病院
地域医療支援室
へき地医療支援事業
電話0564-21-6251
内線2573
秋・冬号
No.21
【発行日】
平成20年11月1日
へき地通信は、次回から年2回の発行となります。今後とも皆様のご理解、ご協力を賜りますようよろくしお願いします。
愛知県へき地支援機構
専任担当を担って
報告
愛知県がんセンター愛知病院
医師 大西 哲朗
専任担当に就任して半年が経ちました。
この間にもますます地域の医療を取り巻く環境は
深刻さを増している状況です。支援機構の業務で
ある「支援システムの運営」「医療従事者の派遣
調整」「へき地医療支援計画策定会議の運営」を
とおして、微力ながら地域医療の現場の支援を行っ
てまいりました。
今後もよりよい地域医療の現場をめざし、努力
してまいりますのでよろしくお願いいたします。
へき地医療研修会−岡崎−
8月23日(土)、24日(日)と岡崎市の桑谷山荘にて愛知
県へき地医療研修会を開催しました。76名のご参加をいた
だき、1日目のワークショップ「へき地で経験した医療者の
悩み・・・臨床倫理からのアプローチ」では、日常臨床での
倫理的な問題について、他職種の方々と意見交換を行い、4
分割表を用いた問題解決手法を学びました。2日目の講演会
では、「医療従事者のための教育ノウハウ・・・原理からテ
クニックまで」「教育症例から学ぶSnap Diagnosisの底力」
の2演題のうちの希望する演題を聴講する形です。2演題ともに聴講者よ
り高評価をいただきました。また、懇親会だけでなく、研修会を通して
「へき地医療」に興味を持つ多職種の方々の交流の場となりました。
参加していただいた方からの感想
「岡崎に来てよかった!」
・へき地医療の向上を目指す人たちとの交流はとても刺激を受けました。
・さまざな職種の方とお話ができ本当に貴重な体験となりました。
・日々の業務の中でへこむこともありましたが、元気をもらいました。
・仕事の中で忘れてしまいがちなこと、再認識することの大切さを思い出しました。
名大総合診療部 後期レジデント
愛知県がんセンター愛知病院
医師 今泉 勲
今年の4月から愛知病院にやって来て、総合内科、緩和ケア
病棟、僻地医療に携わっています。額田北部診療所では、4
来年度のへき地医療研修会は津具村です!
月はブロック研修(一ヶ月間フルで診療所勤務)、5月からは毎週水曜日午前中と、
一年間継続的に診療していますが、優しいスタッフの皆さんに支えられて楽しく診
療しています。佐久島代診では、渋滞で島へ向かう定期便に乗り遅れそうになり、
必死で渡船場まで走るというドタバタスタートでしたが、島の人々の生活に溶け込
んだ人情味あふれる診療所を体験し、潮風に吹かれながら美しい景色を眺めたり、
おいしい魚を食べたりしながら、非日常的な気分に浸るという貴重な体験をしまし
た。一人の患者さんを、経過観察は診療所、急変時には愛知病院という形で継続的
な診療を行えることもありがたいです。これまで自分は、僻地医療のことはほとん
ど知らなかったし、実際に僻地で診療してみて初めてわかる、喜び、感動がたくさ
んありますし、心から信頼できるロールモデル…橋本先生に出会えたことも僕の一
生の宝物です。僕は近い将来、名古屋の金山(実家)で家庭医として地域医療に貢
献しようと思っています。今の経験、感動を今後に生かしていきたいですし、地域
医療を良いものにするための同志として皆さんと一生関わっていきたいと
思いますのでよろしくお願いします!
取材をうけました
『安心をつかめ』
テレビ愛知特番
第四走者 乙ケ林診療所
中村 英治 先生
∼新たな在宅医療の現場∼
'08.8.31 13:00∼14:00
新城市作手診療所の在宅訪問の
様子と愛知病院でのテレビ会議
システムが紹介されました。
中日新聞
『島時間の中 語り合い診察』
患者の手を取り、優しく語りながら
親身になって診察する佐久島診療所
の松岡医師が紹介されました。。
2008年9月22日(夕刊)
会議報告
「7年めにして思うこと」
第三走者 東栄病院高木先生からのご紹介
H21/8/22.23.
∼あるへぼ医者のつぶやき∼
思い起こせば32歳であった7年前ある特令が手渡され
ました。「小原村?それって愛知県?」。恥ずかしながら
自分は豊田市若林町出身ですが小原へ勤務するまでその存
在すら知りませんでした(市町村合併したため現在は豊田
市小原町)。若林町が豊田市南部のため生活圏が異なるといえばそれまでですがこれも何かのめぐり合わせ
でしょうか。お上(へき地支援機構)の指令はこうでした。「小原村立診療所医師が長年不在とのことで週2
日勤務せよ!」(当時は現在のような異常な医師不足はなく医師不足といえばへき地という良い時代であり
ました)。それからドライブがてら週2日の小原村通勤が始まりました(まさか以後7年の付き合いになる
とは予想だにせず・・・)。しかしフタを開けてみると診療所は戦前に建てられたようなオンボロ民家の一
部を改装したお粗末なものであり一日で5∼10名程度の患者さんが田んぼのあぜ道をとぼとぼ歩いて通院
してくるというのどかなもので昔にタイムスリップしたようでありました。冬には昔ながらの石油ストーブ
をたいて暖をとりながら病気だか病気でないか分からない程元気なご老人達と雑談する毎日でありました。
(週2回のため安定している慢性疾患の患者さんばかりでした)。そんな平和な小原村でも一番驚いたのは
やはり四季桜でした。この桜は秋にもさくらが咲くのでもみじ狩とお花見が同時に体験できるというこれま
た不思議な世界でありました。特に沿道の桜並木は秋空の中に桜が咲き乱れ圧巻でありました。そして秋祭
りが終わり桜が散って小原には寒くきびしい冬が訪れるのです。あれから7年。当時は感激した四季桜もい
つしか見慣れた風景として気にもとめなくなっていました。そして気が付くといつの間にか自分も40代が
目前にまで迫ってきています。この7年間は、はたして自分にとって良かったのか悪かったのか、地域にとっ
て意義のあることであったのか時に不安になり自問します。しかしそんな時に一歩診療所の外にでて当時か
ら通院されていたご老人達が昔と変わらずの姿で今も元気に畑仕事に精をだしているのを拝見すると少
なくとも悪いことはなかったのかなと励まされるのでした。
第五走者は作手診療所
前田先生の予定です
へき地医療臨床研修システムプログラム評価会議
平成20年8月6日(水)午後3時∼
愛知県自治センター 3階 会議室
∼議題∼
・地域医療臨床研修プログラムについて
・平成19年度研修評価結果について 他
☆へき地医療臨床研修システムスケジュール変更☆
平成23年度実施分から、申込受付期間が
3年前から2年前に変更になります。平成
23年度分は平成21年11月中の申し込
みになります。
平成20年度へき地医療支援計画策定会議
第1回
平成20年6月11日(水)午後3時∼
・平成20年度第2四半期医療従事者支援申請に
よる派遣従事者について
・平成20年度愛知県へき地医療研修会について
・へき地医療臨床研修システムについて
・へき地医療後期研修システムについて
第2回
平成20年9月10日(水)午後3時∼
・平成20年度第3回四半期医療従事者支援申請によ
る派遣計画について
・へき地医療支援計画策定会議について
Fly UP