...

第 5 回インターンシップ報告書 2016 年 2 月 6 日 東京外国語大学国際

by user

on
Category: Documents
10

views

Report

Comments

Transcript

第 5 回インターンシップ報告書 2016 年 2 月 6 日 東京外国語大学国際
第 5 回インターンシップ報告書
2016 年 2 月 6 日
東京外国語大学国際学研究科
国際協力専攻国際協力専修コース 1 年
守屋未緒

インターンシップの概要
派遣機関:Organisation for Economic Co-operation and Development (経済協力開発
機構)
派遣地域:フランス、パリ
派遣部局:Public Affairs and Communications Directorate, Media review team
派遣期間:2015 年9月〜3月

派遣機関について
OECD(経済協力開発機構)は経済成長、貿易自由化、途上国支援に貢献することを目
的とし、1961 年に設立された機関である。具体的には、加盟国における国際マクロ経
済動向、貿易、開発援助、ガバナンスなどについて分析・検討を実施している。
ヨーロッパ諸国を中心にアメリカや日本など、34 ヵ国が加盟。日本は 1964 年に OECD
加盟国となった。現在の事務総長はアンヘル・グリアで、事務局には約 2500 人が職員
として働いている。

派遣部署について
Public Affairs and Communications Directorate は主に広報部門の仕事を担ってい
ると言える。OECD に関わるイベント、出版物、統計などから事務総長のスピーチに至
るまで情報提供を実施している。私が今回所属する Media review team は機関内の広報
を担当しており、世界各国で報道された OECD に関するニュースなどを集め、事務総長
や職員に向けて発信している。

一日の主なスケジュール
8:00〜出勤。上司が選んだ世界各国のメディア(主に欧米メディア)の記事を集め、
“Media Review”を完成させ、事務総長などへ届ける。
アジア、欧米のマーケット情報を作成した“Today’s market”を機関内へ発信する。
“Media Review”の記事をキーワードでテーマ別に分類する。
最新の OECD に関するニュースや世界の経済ニュースをまとめた“Today’s World News
(1)”を発信する。
1:00〜お昼
最新の OECD のニュースを翌日の“Media Review”へ向けてまとめる。
これまでの“Media Review”の中から特定のキーワードを含む記事のみをピックアップ
してデータベースをつくる。
国別のメディア情報をまとめた“Media Landscape”を作成する。
5:00〜“Today’s World News (2)”を発信する。

目標設定
1. 国際的な職場で業務を遂行し、人間関係を構築する:7/10
国際的な環境で働くことは初めての経験なので、仕事をしっかりとこなし、さらに上
司や同僚との信頼関係を築いていきたいと思う。
…インターンが始まってから 5 ヶ月が過ぎようとしており、だいたいの仕事には対応で
きるようになってきた。上司から進捗状況や内容などを褒められることも増え、自分の
ペースで進められるようになったのは評価したい。ただ、上司や同僚の働き方をみてみ
ると、複数の仕事を抱えていたとしても、取捨選択をして効率よく進めている。オフィ
スに遅くまで残って仕事をするようなことは全くないので、自分もそのように優先順位
をつけた働き方ができるようになりたいと思う。
2. 英語・フランス語能力の向上: 6/10
英語やフランス語に囲まれた環境を生かし 2 つの言語をできるだけマスターしていき
たい。特にフランス語は大学の学部の第二外国語でも学ばなかったので、少しでも向上
させたいと思う。
…相変わらずフランス語には苦戦しているが、地道にコツコツやっていきたい。毎朝の
挨拶は上司とフランス語で会話しており、知らなかった言い回しなども教えてもらって
いる。あと 1 ヶ月、フランス語をたくさん浴びて耳に残していきたいと思う。
3. 研究テーマに関わる情報を集める:6/10
私の研究テーマである FDI や経済成長と密接に関わる国際機関なので、日々目を通す
ニュースや分析を修士論文に役立てたい。
…研究対象であるアジアのニュースを毎日発行している Media Review や、私が発信す
る Today’s World News で随時チェックをしている。また、OECD の定期的な刊行物に
は研究へのアプローチの方法などで参考になるものがあると思うので、気になるものに
は目を通していきたいと思う。ただ、パリで暮らしているとヨーロッパの情報に触れる
ことが多いので、時流に沿った研究テーマにするために少し検討が必要になってきてい
るようにも感じている。OECD でインターンができる間に情報収集や研究テーマの絞り
込みなどを進めていきたい。

感想
いよいよインターンができるのも残り 1 ヶ月程度となった。同僚や上司から学べるこ
とはしっかり吸収していきたい。また、パリでの生活にも未練を残さないように、美味
しい食べ物を探し尽くし、素敵な場所に行き尽くし、欲しいものを買い尽くしたい。
インターンが始まって割とすぐにテロがあり、どうなることかと思ったが、観光名所
もある程度回ることができた。特にベルサイユ宮殿はパリからも近く、絢爛豪華なフラ
ンス文化を楽しむことができる素敵な場所であった。また、25 歳以下で 6 ヶ月滞在の
ビザを持っていれば入場料は無料だったことには驚いた。ほとんどの美術館や博物館な
どでもそのような割引をしており、若者が文化財を身近に感じることができる国だと実
感している。だからこそ、パリの人や街やお店は独特の雰囲気を持っていて、たびたび
憧れを抱いてしまうのかもしれない。
ベルサイユ宮殿
春や夏にまた行きたいです。
Fly UP