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第4回 - 東京外国語大学
第 4 回インターンシップ報告書 2012年12月1日 東京外国語大学大学院 総合国際学研究科 国際協力専攻1年 塚原早織 ◆基本情報 派遣機関:経済協力開発機構(Organization for Economic Co-operation and Development: OECD) 都市: 本部 、フランス 勤務部署:Public Affairs and Communication Directorate(PAC)内Media Division 派遣期間:2012年9月3日-2013年3月3日(予定) ◆業務内容 ① 毎朝、新聞記事、テレビ、オンライン上の主要ニュースとOECDの活動に関す るニュースを全てスクラップし、事務総長や幹部に配布する冊子“Daily Media Review”(約60ページ)を作成、配布する。冊子上の言語は、英仏 が全体の8〜9割。残りが伊、西、独語。 ② 1日に3回、OECD内職員+各国政府代表部に向け、前述のReviewに間に合わ ない最新ニュースと、市場情報を要約し、アップロードする。 ③ Daily Media Reviewに載せた記事を、経済であれば、通貨関係、新興国、グ ローバ ゼーション、経済危機、市場、国際投資などの分野に細かく分類し、 イントラネット内データベースとしてまとめる。 ④ OECDのエコノミストなどによる発表や特別な会議などがある場合には、ニュ ースの要約や臨時のレビューを作成する。 ◆近況報告 今月に入り、これまでは上司のチェックが入っていた上記③の仕事を、チェ ックなしに任せてもらえるようになった。この仕事は、記事全体を完璧に理解 した上で、短時間で細かく分類しなくてはならないため、集中力を要する。た だ、任せてもらえる仕事が増えたことは、とても嬉しい。 先月のトップ退職後、後任はまだ決まらず、ほかのユニットの方が兼任でト ップの仕事を受け持っているため、実際の仕事上では職員が1人減ったような 状態になった。そのため、今月から短期契約のイタ ア人男性が同じユニット に加わった。彼の使える言語は英、伊、多少の西語のため、今までのユニット の共通言語だったフランス語が、今月から英語に切り替わった。彼がフランス 語を使わないため、仕事上では私に割り当てられるフランス語の作業の分量が 増えた一方、職場の会話やもちろんジョークも英語なので、フランス語の方が 得意な私としては、大変なことも多いが、インターンを始めてから丸2ヶ月が 過ぎ、慣れてきたところだったので、いい刺激となっている。 ◆6ヶ月後に向けた目標設定と 10 点満点評価 ① “OECD における業務、また OECD 内外で働く方々との交流を通して、国際 機関で働くことへの理解を深め、将来展望を考える”(7/10) ⇒ユニットに新しく来た職員は、半年間、教育局で働いていたため、教育 局の仕事について聞くことができた。やはり、ほかの OECD の局と同様に、 国際的に発表するレポートなどのデッドラインが近づくと、一気に忙しく なるそうだ。彼は教育局内のコミュニケーション担当だったため、レポー トの内容そのものに関わることはなかったものの、締め切りの時期に、一 度午前0時まで働いたこともあると話していた。一方、レポートの締め切 りなどのない余裕のある時期は、10時に来て16時に帰る生活をしてい たとも話していて、業務時間の波が激しいことがわかった。私のユニット は、暇な日もないが、深夜まで残る日もないので、OECD での仕事のスタイ ルといっても一概には言えないことがわかり、興味深かった。 ② “業務のスピードアップと上司への自己アピール”(8/10) 業務のスピードアップは、順調に進んでいる。やはり、外国語への慣れ が大きいと感じる。ここで、日本に帰国したら、外国語に触れる機会が格 段に減り、現在身に付いている能力も元に戻ってしまうのかと思うと恐ろ しい。インターン終了後も継続して、意識的に英語、フランス語に触れ続 けていきたいと考えている。 ③ “広報局全体の業務の把握”(7/10) 私のユニットでは出張はないが、広報局全体では、事務総長が国際的な 会議に出席する際のマスコミ対応や、各国のマスメディアとの交流などで 出張する職員もいる。特に、広報局全体のトップは頻繁に出張に出かける が、その際に、出張先のマスコミに関する情報や、吃緊のニュースなどの 情報を集めて、送ってほしいとの指示が私のユニットに対して出ることも 多い。そうした仕事の依頼があると、直接出張には行けなくとも、その手 助けをしているのだと思うと、とてもやりがいがある。また、出張に出て いる職員から、Media Review や Today’s News に関するコメントがあると、 もっと重要な情報はないかと、仕事を進める上でも気持ちに力が入る。 また、事務総長が出張の際に、Media Review の完成をぎりぎりまで待っ ていて、直接手渡した日もあった。 ④ “英語スピーキング・ スニング能力とフランス語の語彙力(特に仕事、 経済に関する語彙力)向上”(8/10) 仕事上では英・仏語に接するが、紙媒体が中心だったため、コミュニケ ーションにおける英語力の向上が私の課題だった。また、広報局内の職員 は、英仏両方を話す職員が多いため、英語で難しい会話はフランス語で切 り抜けていた。そうした中、今月から、フランス語を話さないイタ ア人 男性が加わったため、先月までと比較し、飛躍的に英語を聞き、話す機会 が増えた。彼に、仕事の説明をしたり、業務を分担したりすることも多い ため、来月以降も積極的に英語を使って行きたい。 ⑤ “大学院での研究に向けた情報収集と考察の継続”(5/10) 現在取り組んでいる広報( ブ ックアフェアーズ)の枠組みには、研究 テーマである文化外交も含まれると考えるが、仕事と研究を結びつけて考 えることが、なかなかうまくいかない。来月は、仕事はもちろんだが、 に住んでいることをより生かし、仕事とは切り離した切り口からも考え て行きたい。 ◆OECD のランチ OECD の食堂では、日替わりでココット料理、肉料理、魚料理、ベジタ 理を提供している。肉料理は副菜がついて、7.13ユーロ。ベジタ アン料 アン料理 は、割安である。追加料金を払うと、サラダ、スープ、デザートなどとのセッ トも出来る。この日は、羊のグ ルとマカロニグラタン、野菜の付け合わせ。 OECD で会議が開催される際などは大盛況となる。ほかにカフェテ アもあり、 そこでは、サンドイッチやサラダなどの軽食を購入することができる。また、 お弁当を持参してくる職員や、OECD の外でサンドイッチを購入したり、イタ アン、ギ シャ、レバノン料理のレストランで昼食をとる職員もいる。