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排泄ケアへの理解を深めよう! ~「しっこ」と「うんち」のあとの

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排泄ケアへの理解を深めよう! ~「しっこ」と「うんち」のあとの
No.23
No.23
【それは椅子
それは椅子?
椅子? それともエレベーター
それともエレベーター?
エレベーター?
~電動昇降椅子
電動昇降椅子の
椅子の活用法について
活用法について】
について】
テーブルと椅子、洋式トイレ、ベッドなど、日本人
の生活はこの半世紀の間にすっかりと洋式生活のス
タイルに変わりました。ところが実際には、くつろ
発行:
発行:東近江市湖東リハビリステーション
東近江市湖東リハビリステーション
住所:
:東近江市横溝町 1978住所
1978-2 電話:
電話:07490749-4545-3560
2015.4.1発行
ぎや団欒の場所(お茶の間や座敷、リビングなど)
においては、床面にお尻を下ろしたり寝そべったり
して過ごす「和式生活」の場面が多くあります。和
【排泄ケア
排泄ケアへの
ケアへの理解
への理解を
理解を深めよう!
めよう!
式生活で重要なのは「立ち上がり動作」です。足腰
~「しっこ
~「しっこ」
しっこ」と「うんち」
うんち」のあとのこと
~
】
人が生きていくために必要なことの一つに、
「食べ の筋力が低下すれば、立ち上がりが困難になり、歩
る」ということがあります。食べなければ命は維持で
行や車いす、ベッドなどへの移乗ができなくなるこ
きません。そして、食べることは、
「出すこと(排泄)
」 とがあります。そのような時
へとつながります。尿や便はいつでもどこでも出して に、大変役に立つのが
よいものではありません。出そうにな
「電動昇降椅子」です。
ってもトイレに行けるまでは我慢をす
スイッチを操作すること
る必要があります。つまり私たちは、
によって座面が電動で昇
「しっこ」や「うんち」をタイミング
降し、適切な高さで停止
よく体の外に出して、上手に後始末
することができます。立ち上がることができない人
ができることで、人間らしい生活
がこの用具を活用すれば、生活の範囲を広げること
を維持しているとも言えます。ち
▲排泄は、人生の質を
大きく左右する。
▲必ず安全な操作ができる
かを確認してから使用する。
ができ、介護者の負担が軽減します。利用にあたっ
なみに、排泄を自分でコントロールできる状態のこと
てのポイントとしては、①置き場所の確認(スペー
を「コンチネンス」と呼んでいます。排泄機能は、と
スや位置)②安全な操作ができるということです。
ても複雑な体の仕組みによって支えられています。病
また、座面を最も下げた時の
気やケガが原因となり排泄機能に障害がおこること
床面から座面までの高さが機
腎臓
腎臓
尿管
尿管
膀胱
▲膀胱の機能は「溜める
こと」と「出す」こと。
や、足腰が弱ってトイレに行けな
種によって異なり、移乗のし
くなると、尿もれ・便もれなどの
易さに影響しますので注意
トラブルがおこります。尿もれで
が必要です。電動昇降椅子は、
悩む人は全国で 800 万人、便も
介護保険のレンタル(福祉用具貸与)で、
「移動用リ
▲座面が高すぎると
移乗できない場合も。
れは 200 万人と言われています。 フト」として借りることができますが、利用できる
そして、国内の大人のオムツの生 のは原則として「要介護2」以上の方となります。
産量は、年間15億枚だそうで
す。日常生活が自立している人から介護が必要な人ま
で、排泄に関するトラブルを解決していくことは、人
間らしく生きていくためにとても重要な取り組みと
なります。福祉用具の活用としては、ご本人の状態に
合わせて、紙オムツや尿とりパッド、集尿器やポータ
ブルトイレ、場合によっ
自助具、杖、歩
行器、入浴用具、
車いす、ベッド、
移乗機器など、
130 品目の福祉
用具を展示して
います。
ては移乗機器などが必要
となります。ご本人の能
テープ式オムツ
リハビリパンツ
や、介護と福祉用具の実習が行えます。また、
力を活かしつつ介護負担
の少ない方法を検討して
いくことが大切です。
湖東リハビリステーションでは、試用貸し出し
様々な介護セミナーを開催しています。
パンツ型紙オムツ
尿取りパッド
▲様々なタイプのオムツがある。
お気軽にご相談ください。
(担当:河島)
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