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離島漁業再生支援交付金
行政事業レビュー(公開プロセス)の結果 離島漁業再生支援交付金 事業全体の抜本的な改善 〈とりまとめコメント〉 離島漁業再生支援交付金については、「事業全体の抜本的改善」が6名という結果となりました。 主な選択の理由・根拠を紹介しますと、 ・10年間の成果を評価をした上でスクラップ&ビルドをすべき。 ・事業の目的は、経済・安全保障の両側面から合理性がある。しかし、効率性・効果性や成果の面から改善の 余地がある。 ・事業の設計が必ずしも各地域の特性に合った自立化を図るものとなっていない。 というコメントがありました。 全体としてのとりまとめコメントとしては、 事業の課題や問題点については、 ・申請に応じて単に交付されている印象がある。地域の特性を活かした総合的経済活性化策が必要。 ・地域ごとの定量的指標の経年推移をフォローアップし、事業評価に活かすべきである。 ・施策に柔軟性・機動性がない。単なる所得補填のスキームになってしまいかねない。 事業の改善の手法や見直しの方向性については、 ・国と地域の離島振興プランに基づいた柔軟な配分ができるようにする。 ・交付金の有効活用のため、重点配分すべき。 ・成果のあがらない取組に対しては抜本的な見直しを求めることが必要。 といった意見をとりまとめました。 これらを踏まえて、公開プロセスの結論としては、「事業全体の抜本的な改善」としたいと思います。 ◇ 評価結果 現状通り 事業内容の一部改善 事業全体の抜本的な改善 廃止 0 0 6 0 名 名 名 名 (外部有識者のコメント) ○当該選択の理由・根拠 【事業全体の抜本的な改善】 ・元々、既存事業にかかる予算の条件不利地への嵩上げ、上乗せとしてできた事業である。10年たち、これ までの成果を評価をした上でスクラップ&ビルドすべき。 ・事業の目的は経済・安全保障両側面から合理性があると思う。しかし、効率性・効果性という観点からは改 善の余地がある。漁業に限定することなく離島振興対策が必要。 ・離島経済を支援する必要性は理解できるが、事業の設計が必ずしも、各集落、各地域の特性に合った自 立化を図るものとはなっていないように見受けられる。 ・離島振興の必要性は分かる。後は上手に、効率的に実施することが必要。各省庁の連携を強化すべき。 ・目的自体は妥当であり、施策の必要性はあるが、支援内容が硬直化しており、成果が明確でない。 ・漁業振興による離島維持という目的と漁業への1世帯当たり定額給付という方法がマッチしていないと思わ れる。 ・交付金が必ずしも有効利用されているとは認められない。 ○事業の課題や問題点 【事業全体の抜本的な改善】 ・申請に応じて単に交付されている印象。社会保障的な性格が強い。 ・地域の特性を生かした総合的経済活性化策が必要。 ・地域ごとの定量的指標(市町村離島漁業集落活動促進計画に定められた「漁業の振興方向に関する目 標」の達成状況)の経年推移をフォローアップし事業評価に活かすべき。 ・施策に柔軟性、機動性がない。 ・各離島における取り組みが、自立を図るものでなくても、交付金が延々と支出され続けかねないスキーム、 単なる所得補填のスキームとなってしまいかねない点が大きな問題であると考えられる。 ・政策の連携は行われているのか。 ・定量的指標は提示されているが、その指標についてのデータはない。 ○事業の改善の手法や見直しの方向性 【事業全体の抜本的な改善】 ・省庁タテ割の予算ではなく、国と地域の離島振興プランに基づいた柔軟な配分ができるようにする。 ・国からの交付金を直接支出する都道府県や市町村に対して、数年経過しても成果があがらない取り組み に対しては抜本的な見直しを求め、それができなければ交付金を減額するぐらいの厳しい制度設計にしても よいのではないか。もしくは漁業に限らず他の産業や切り口を含めた包括的な見直しを都道府県や市町村 に対して求める制度設計にしてもよいのではないか。 ・交付金の有効活用のため、重点配分すべきである。 ・他の分野と連携し、総合的な施策の中で実行する必要がある。 ・各省間の途中経過の共有が必要であり、必要な対応が追加で行われる必要がある。 ・離島漁業振興なら抜本的に違ったお金の出し方があると思われる。 ・活性化のコンセプトづくり、流通などをふくめた具体的取り組みをアドバイスできるような民間人の導入など を支援する。 ・国としての事業評価は、市町村離島漁業集落活動促進計画の主な目標例とされている5指標で十分であ ると考える。