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情報番号:01020621 テーマ:食品工場のカイゼンに学ぶ 編著者:日本

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情報番号:01020621 テーマ:食品工場のカイゼンに学ぶ 編著者:日本
情報番号:01020621
テーマ:食品工場のカイゼンに学ぶ
編著者:日本HR協会
1.まずは異物のモトを退治せよ
「臭いモノにはフタをする」という対策がある。でも、その前に「臭
いモノ」の発生源を調べて退治しておけば、そのつどフタをしなくて
よい。異物混入の防止策も同じ。まずは、発生源と疑わしきものは絶
つべし。
食品工場がおそれる「大敵」のひとつに、害虫や細菌、毛髪などの“異物”
がある。
これらが、うっかり加工中の食品などに入りこむと、一大事。消費者に不快
感を与えるだけでなく、食中毒や異物混入など重大なクレームや事件につなが
ることもある。会社存亡の危機に立たされることだって、ある。
☆
“異物”退治の一番の方法は、“異物”を出さないこと。つまり、発生源を
探して、そのモトを絶つことだ。
食品工場の5S=衛生管理というと、工場内だけに目を向けがちだが、その
発生源は意外なところにもある。
たとえば、工場の周囲。捨てられた空き缶や古タイヤ、仮置きされた余った
角材――。その中にたまった雨水。こんなところにも、害虫や細菌の発生源は
ある。
不要なものや疑わしきものは、捨てる。まずは、こんな“くふう”から。
*この情報の無断コピーを禁じます。
(株)経営ソフトリサーチ・レファレンス事業部
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*この情報の無断コピーを禁じます。
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2.ラクラク掃除でキレイをキープ
掃除というものは一回やって終わり、ということはない。毎日、毎
週、あるいは定期的に、繰り返し行われるもの。そこで、掃除のやり
にくい箇所や、掃除に手間のかかる場所は、掃除をラクに、簡単にす
るための工夫が必要だ。
食品工場がおそれる、もう1つの「大敵」に、粉塵、竣、カビなどの「不衛
生なもの」がある。
これらは、ただ工場内に「不潔」をもたらすだけでなく、機械の詰まりや機
能低下を引き起こしたり、食品の汚染や異物混入の原因にもなる。
だから、食品工場では、日常の手入れや定期的な掃除が欠かせない。日を決
め、責任者を決め、「掃除の時間」を設けて、これらの「大敵」を排除、駆除
すべく、戦い続けている。
☆
「清潔」「キレイ」を保つには、こまめな「掃除」が必要だ。
アタリマエと言えばアタリマエだが、そのアタリマエのことが、なかなかで
きない。
そこで、「掃除」を習慣化させるためのコツを1つ。
それは、掃除をラクにすること、カンタンにすること。
何でも同じだが、ラクにできれば、長続きする。カンタンなら、誰でも気軽
に、気楽にできる。
☆
「ラクにすること」「カンタンにすること」なら、カイゼンの得意技。
たとえば、
かまち
・俟の堆積しやすい 框 を取り外す
・使ったモノはその場で元に戻し、散らかさないようにする
・移動がラクなものに変える
などなど、イチイチ掃除しなくてもいいように、あるいは、掃除の回数や手
間が少なくて済むように、ちょっと知恵を巡らせてみる。
ほんのチョットの工夫で、だいぶラクになるはず。
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(株)経営ソフトリサーチ・レファレンス事業部
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3.ルールが守られるように破られないように、やり方をカエル
どんなにキチンとした人でも、「まっ、いいか」ときまりごとを
守らないときもある。うっかりルールを忘れてしまうこともある。
そこで、人を責めるのではなく、ルールが守りやすいように、守ら
ざるを得ないように、やり方・方法を攻める。
いわゆる5Sの中で、一番難しいのは、「躾」ではないだろうか。
「躾」とは、習慣をつけること。たとえば、食品工場ではよく、細菌や虫な
どの“異物”が工場内に入らないように、
「現場に入る前には必ず手を洗う、消毒をする」
「ドアを開けたら、すぐに閉める」
「○○室に入る時は、靴を履き替える」
などのルールが決められている。
しかし、これがなかなか守られない。
会社というところは、聖人君子や優等生ばかりではない。ズボラな人や、チ
ャランポランな人もけっこういる。
キチンとした人でも、忙しくてチャンとできなかったり、急いでいて、つい
うっかり「まっ、いいか」とルールを破ってしまうこともある。
それが、現実だ。そして、皮肉にも、食中毒や異物混入などは、そんなとこ
ろから発生する。
こうした現実を無視し、いくら声高に、
「ルールは、守ろう」
「徹底しよう」
と繰り返しても、意味がない。昔からの諺に「過去と他人は動かせない」と
あるように、他人をカエルことほど難しいことはない。
かといって、ルールがきちんと守られるように、見張りを付けるわけにもい
かない。
それよりも、ルールが、
・守れるように
・守りやすいように
・守らざるを得ないように
やり方・方法を改めるほうが、てっとり早い。
そこで、こんなカイゼン!
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(株)経営ソフトリサーチ・レファレンス事業部
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(出典)
日本HR協会
月刊「創意とくふう」
2004 年 1月号
掲載内容の無断転載を禁じます。
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