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WINGDAILY
(1)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2365号 2011年(平成23年)04月28日(木曜日) WING DAILY
【HEADLINE NEWS】
Airline & Aviation E-mail News
発行所 航空新聞社:W I N G
D A I L Y 編集部
〒1 0 7 - 0 0 5 2
東京都港区赤坂 4 - 8 - 6 赤坂余湖ビル3 階
TEL(03)3796-6647 FAX(03)3796-6643
URL=http://jwing.com [email protected]
購読料半年33,600円年間63,000円(消費税含む)
防衛省の「防衛生産・技術基盤研究会」を通じて業界から要望
してきた生産・技術基盤の育成・強化に向けた施策が具体化す
★三菱重工小林事業本部長、戦闘機事業で見解
ることを期待しているという。
F-Xは国内企業の参加できる形の選定を切望
さらに防衛生産・技術基盤がなければ、新たに導入した戦闘
機を日本の防空システムに適応させたり、不
三菱重工業の小林孝・常務執行役員航空宇
具合発生の際の故障探求、修理の迅速化など
宙事業本部長は4月26日、F-4後継機機種選
「戦闘機の自主運用」ができなくなる、と主
定が開始されたことに対して、「機種選定に
張している。
当っては運用支援基盤と国内生産基盤維持の
また、F-4の減勢により将来の航空防衛力
観点から国内企業が製造、後方支援に参加で
の維持に影響が出る恐れからも、F-4後継機
きる形での選定を行って頂くことを強く要望
の機種選定が本年中に行われることを三菱重
する」と話し、あらためて国内の戦闘機生産
工としても期待していると述べた。
基盤維持等を考慮したうえでの機種選定を行
うことを求めた。これは、今年9月にF-2戦
先進技術実証機開発に専従チームATRAS
闘機の生産が最終号機(94号機)納入で終
将来戦闘機開発ビジョンの具体化に期待
了し、1952年以来継続してきた戦闘機生産
がなくなり、以後新規の戦闘機新製契約がな
その一方で、F-2戦闘機の後継となりうる
いため空白期間の発生が避けられなくなり、
国産戦闘機の技術基盤の確立を目指す将来戦
下請けの装備品メーカーには航空機事業から
闘機技術開発については、去る3月に防衛省よ
撤退する企業も複数出ているなど、戦闘機生
り「先進技術実証機(その2)の研究試作」契
産・技術基盤の維持に非常に深刻な影響があ
約を受注した。三菱重工では専従の開発チー
る事情を踏まえての発言。
ムATRAS(AdvancedTechnilogyResearch
その他防衛関係では、ペトリオットPAC3
AircraftSystem)により、先進実証機実機の製
が防衛計画大綱別表に6個高射群全てに配備
造に向けた製造設計作業に鋭意取り組んでい
小林孝・常務執行役員
することが明記されたため、「未配備の3個
航空宇宙事業本部長
る。これは、2008年度までの研究試作契約の
高射群向けのPAC-3地上システムが早期に
成果、2009年度契約により実施中の「先進技
装備されるよう期待している」、と述べた。
術実証機(その1)の研究試作」による製造設計作業の進展を
更に弾道ミサイル防衛関係では、日米共同開発中のSM-3能
踏まえて、試作機の製造に向けて大きく前進することが期待さ
力向上型迎撃ミサイルについて、開発完遂に全力を挙げるとと
れる。
もに、将来の量産時には、少しでも国内生産が可能となるよう
先進技術実証機で飛行実証しようとしている技術のひとつに
関係官庁に支援を求めていることを明らかにした。
ステルス技術がある。米国は現在、ステルス技術に代表される
F-4後継の次期戦闘機について、三菱重工は2011年1月に
先端技術の国外流出には大変敏感になっており、日本としては
「次期戦闘機IPTの検討に資する会社技術支援(その1)」契約
米国の非開示技術に対しては独自に国内開発を行って対応する
を受注し、防衛省IPT(統合プロジェクトチーム)への支援を
必要がある。このことはF-2の開発時にも痛感され、特に非開
行った。今後も三菱重工は同様の契約を通じて機種選定に関わ
示とされた飛行制御ソフトウエアのソースコードなど、それ以
る必要な防衛省への支援を継続していく考えだ。このことは候
前に研究試作されたT-2CCV実験機の成果を活かして国内開発
補機種メーカー3社との接触には極めて慎重かつ公平に接する
することができた実例もある。
ことが求められている、ということができる。
先進技術実証機の完成、飛行試験の成果を、F-2後継機とな
一方で、機種が選定されれば、「航空自衛隊の運用に責任を
りうる国産戦闘機開発案につなげるため、昨年8月に防衛省は
負う立場から国内企業が生産・後方支援にどの程度参加できる
「将来戦闘機研究開発ビジョン」を発表した。こうした環境を
か」が最大の関心事であるとしている。昨年来開催されている
受けて、戦闘機を構成する戦略上重要な技術については、日本
が独自に開発するという方向性は明確にされたと三菱重工も受
■■お知らせ■■
け止めている。
同社は日本航空宇宙工業会とともに、「将来戦闘機ビジョン
平素よりWINGDAILYのご愛読を賜り、誠にありがとう
官民合同研究会」を通じて、防衛省・航空自衛隊と密接な情報
ございます。
交換を図り、運用ニーズを踏まえた将来戦闘機構想を具体化す
本紙はゴールデンウィーク休暇のため4月28日号まで発
ることで、防衛省の中長期的な事業計画に必要な将来戦闘機原
行、5月2日号と6日号を休刊いたします。ゴールデン
型の研究試作が織り込まれるよう最大限の努力を傾注したい、
ウィーク明けの発行は5月9日号からとなります。なお、期
としている。
間中の重大ニュースは特別号で対応いたしますので、ご理
解の程、よろしくお願い申し上げます。(編集部)
F-15近代化量産改修が新工場で本格化
(2)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2365号 2011年(平成23年)04月28日(木曜日) 統合電子戦システムなど更なる拡大要望
更に、当面の事業としてF-15の近代化が本格化している。
三菱重工小牧南工場にはF-15近代化量産改修に対応して新工
場を建設し、ムービングラインやクレーン無しのラインを整
備、部品のキット化などにより待ち時間削減を図り、年産10機
の改修作業を円滑に進めつつある。
F-15Jの量産改修事業は2004年度から形態1型として火器管
制レーダーの換装、戦術データリンクの搭載を主な内容として
開始された。2008年度契約からは、これにHMD(ヘルメッ
ト・マウンテッド・ディスプレイ)搭載が織り込まれ、2010
年度下期よりこの納入が始まっている。HMDにより大旋回性
能と高オフボアサイト能力を持った短距離空対空誘導弾
(AAM-5)の最大限の能力発揮が可能となった。ヘルメット
に取り付けた照準装置がパイロットの顔の向く方向の目標を追
尾し、その目標データが旋回性能の高いミサイルで伝送される
ため、いわゆる格闘戦ミサイルとして近距離での空中戦で有利
性が向上するもの。
更に2010年度契約からは、F-15の自己防御能力の向上とし
て、F-15近代化機への統合電子戦システムの適用も始まっ
た。このシステムはF-2戦闘機用に開発され、その改良型がF15に搭載される。早期に敵を発見し(逆探なども使用)、強力
な妨害をかけることができる日本独自のシステムであり、最新
の脅威にも対応できる世界レベルに達していると述べている。
この統合電子戦システムをF-15近代化機が部隊レベルで運用
できるよう数的に着実な調達を要望している。
三菱重工では、F-15は導入以来30年以上になるが、高いラ
イセンス国産比率を実現し、培った国内生産技術基盤を維持、
継承したため、各種の能力向上が適宜実施できると、と生産技
術基盤維持の重要性を訴えている。
松島被災F-2対応で「機体復旧特別チーム」
各種のF-2能力向上事業を実施
東日本大震災の津波により航空自衛隊松島基地のF-2B型戦
闘機が甚大な被害を受けた。三菱重工では航空自衛隊の要請に
応えて「機体復旧特別チーム」を編成し、機体復旧のためいろ
いろなケースを検討し、今後提案していくとしている。既に2
回の現地調査を実施し、今後防衛省・航空自衛隊の判断を受け
て、具体的な作業を開始することになる。
なお、F-2戦闘機の量産は、1997年度の第1次契約に始まっ
たが、今年9月の最終94号機の納入を以て生産終了となる。し
かし、生産終了後も能力向上が継続的に図られ、将来の運用
ニーズに対応した戦闘機として成長を続けていくことが期待さ
れるという。
主要な能力向上施策は3点ある。まず、対地攻撃能力の向上
では、外装式赤外線暗視装置(FLIR)の搭載による夜間の対
地攻撃能力の付与、誘導爆弾JDAM搭載能力付与による精密誘
導攻撃が既に一部の機体で可能となっている。二番目に空対空
戦闘能力向上については、中距離空対空ミサイルAAM-4の搭
載のための量産改修事業と短距離空対空ミサイルAAM-5搭載
用ランチャー開発が2010年度より開始され、空対空戦闘能力
が強化される。
三番目はネットワーク戦闘能力の付与で、2009年度から防
衛省技術研究本部で開発に着手した国産のデータリンク装置
「自衛隊デジタル通信システム(戦闘機搭載用)」(JDCS
(F))を将来F-2に搭載することで、多様化する戦闘様相に対
応して複数機の僚機間で情報を共有するネットワークセント
リック戦闘が可能となる。
その他、新中期防ではミッション・コンピューターの能力向
上などの織り込みを期待しているという。
日米共同開発のF-2は、日本独自で能力向上、改良が可能な
機体であるため、三菱重工としても最新の戦闘機として維持
すべく、提案をしていく考えを示している。
その他にもF-2を搭載母機として、ステルス機の位置把握を
目指す日本独自の「3次元高精度方探システム」の研究試作も
三菱電機と協力して機体改修を実施、2011年度末に研究試作
完了を目指している。
【航空関連ニュース】
★ANA、東日本大震災の影響受け業績予想を修正
売上減も利益増へ、配当予想は1株2円に
全日空(ANA)は2011年3月期通期業績予想を東日本大震災
の影響などにより修正、売上高は前年同期比200億円減、営業
利益も30億円減少するものの、税率、繰延資産の関係で最終利
益は60億円から230億円に増益の見込み。配当は当初の1株1円
から1株2円に引き上げる。
修正予想では、売上高は1.5%減の1兆3570億円、営業利益
は4.3%減の670億円、経常利益は前回予想と同じ370億円、最
終利益は230億円の大幅増。
修正理由は3月11日の東日本大震災の発生後に出張・旅行の
取り止めや自粛、訪日旅行者の減少などの影響を受け、とくに
プレジャー需要を中心に旅客需要が急減したことで190億円程
度減収した。
しかし、最終利益ベースでは、法人税率引下げによる繰延税
金資産の取り崩しが実現しなかったことなどにより大幅な増益
となった。
全日空の個別業績予想の修正とは、売上高が1.2%減(150億
円減)の1兆1910億円、営業利益が3.2%減(20億円減)の600
億円、経常利益が増減なしの310億円、当期純利益が185億円
増の230億円。
★日本空港ビル、通期業績予想を修正
震災影響で売上減も、経常益・純利益を上方修正
日本空港ビルデングは4月27日、平成23年3月期の通期業績
予想を修正した。東日本大震災の影響で、旅客数が減少したこ
とを受けて、前回予想発表(11月4日発表)に比べて売上高は
1%程度減少して1347億円とやや落ち込む見通しだが、全社的
なコスト削減を進めた結果、営業利益は横ばいの41億円を確
保。経常利益は10.7%増の31億円、当期純利益は50%増の9億
円となる見通しだ。
日本空港ビルは、経常利益が前回予想を上回る見通しにある
ことについて、持分法投資損失が予想よりも減少する見込みに
あると説明。
当期純利益についても、資産除去債務会計基準の適用に伴う
原状回復費用の見積り額と一部確定額との差額を資産除去債務
戻入益に経常したことなどにより、前回予想を上回る見通しに
ある、としている。
★ANA/SNA、コードシェア運航で合意
成田−コペンハーゲン線と日本国内線で
(3)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2365号 2011年(平成23年)04月28日(木曜日) 全日空(ANA)とスカンジナビア航空が、5月18日から18年
振りにコードシェア運航を行う。
今回のコードシェアでは、ANAはスカンジナビア航空が運
航する成田−コペンハーゲン線にANA便名を付与する一方、
スカンジナビア航空はANAが運航する成田−札幌/大阪/福岡
線にスカンジナビア航空の便名を付与する。今後、両者はスカ
ンジナビア航空が運航する欧州域内路線についてもコードシェ
アを拡大していく計画だ。
なお、コードシェア便の運航スケジュールは以下の通り。
〔ANA運航便〕
▼NH2142/SK6275=福岡07時55分→成田09時45分
▼NH2143/SK6276=成田18時10分→福岡20時10分
▼NH2176/SK6277=伊丹07時55分→成田09時15分
▼NH2177/SK6278=成田16時45分→伊丹18時00分
▼NH2152/SK6279=千歳07時50分→成田09時25分
〔スカンジナビア航空運航便〕
▼SK984/NH6334=成田11時40分→コペンハーゲン16時05
分
▼SK983/ANA6335=コペンハーゲン15時45分→成田09時
35分(+1日)
★ANA、仙台・山形への臨時便を5月9〜22日運航
全日空(ANA)はこのほど、東北方面へのアクセスを確保
するため、仙台空港および山形空港への臨時便を5月9~22日
にも継続運航することを発表した。路線の詳細は次のとおり。
〈伊丹−仙台線〉
▼NH1461便=伊丹発07時20分→仙台着08時35分、機種:737
▼NH1465便=伊丹発11時45分→仙台着13時00分、機種:A320
▼NH1466便=仙台発13時55分→伊丹着15時15分、機種:A320
▼NH1468便=仙台発16時15分→伊丹発17時35分、機種:737
〈新千歳−仙台線〉
▼NH1482便=新千歳発10時50分→仙台着11時55分、機種:
737
▼NH1483便=仙台発09時20分→新千歳着10時30分、機種:
737
〈中部−仙台線〉
▼NH1487便=中部発14時10分→仙台着15時20分、機種:737
▼NH1486便=仙台発12時45分→中部着13時55分、機種:737
〈伊丹−山形線〉
▼NH1471便=伊丹08時25分→山形着09時40分、機種:737
▼NH1474便=山形発12時55分→伊丹着14時15分、機種:737
〈中部−山形線〉
▼NH1479便=中部発11時05分→山形着12時15分、機種:737
▼NH1480便=山形発10時15分→中部着11時30分、機種:737
★ADO、札幌−仙台/山形線の臨時便を継続運航
5月8日まで仙台線定期便は欠航
北海道国際航空(ADO)は5月9~22日に、札幌−仙台線の
定期便を欠航とする中、臨時便として札幌−仙台線および札幌
−山形線を運航する。期間中欠航となる便は札幌発が
ADO52・54・56・58便で、仙台発がADO53・55・57・59便
の4往復8便になる。臨時便のダイヤは次のとおり。
〈札幌−仙台線〉
▼98便=札幌発16時30分→仙台着17時40分、機種:737-500
(126席)
▼97便=仙台発18時35分→札幌着19時50分、機種:737-500
(126席)
〈札幌−山形線〉
▼94便=札幌発12時30分→山形着13時30分、機種:737-500
(126席)
▼99便=山形発14時00分→札幌着15時05分、機種:737-500
(126席)
★RAC、宮古−石垣線で一部便欠航
大震災影響により予約急減
日本トランスオーシャングループの琉球エアコミューター
(RAC)は、東日本大震災の影響で予約が急減したことを受
けて、宮古−石垣線で一部便の欠航を決めた。
▼RAC833便:宮古→石垣=現行3便→変更後2便、対象期
間:5月13日~21日、23日~31日
▼RAC834便:石垣→宮古=現行3便→変更後2便、対象期
間:5月13日~21日、23日~31日
★SKY、3日間限定で全路線普通運賃1万円に
スカイマークは6月19日、6月26日、そして7月3日の3日間限
定で、全路線・全席を対象に普通運賃を1万円に値下げする。
元々、低運賃を提供することに最大の特徴を置くスカイマー
ク。例えば、6月12日の羽田→新千歳線の大人普通運賃は1万
8800円、羽田→那覇線は2万800円で設定されている。
スカイマークによると、低運賃を設定することで、需要喚起
を図っていきたいと話しており、今回の全路線・全座席1万円
キャンペーンを展開することにしたという。
なお、今後追加で同様のキャンペーンを展開するかどうか
は、現段階では未定だ。
★セントレア5月計画、国際線は期初週291便
5月中には週12便が減少へ、国内線も1日2便減
中部国際空港会社は4月27日、中部国際空港(セントレア)
の就航路線・便数の5月計画について発表した。それによると
2011年5月1日時点の国際線は週291便で、旅客便が271便、貨
物便が週20便となった。
5月中の変更点として、5月5日にコンチネンタル航空のグア
ム線が週7便減少の週7便となり、デルタ航空では5月10日より
週7便の成田便を運休するほか5月16日よりマニラ便を1便増加
の週6便、5月17日よりデトロイト便を1便増加の週6便として
おり、5月中にはトータル週12便の減少となる。
2011年5月の国内線計画としては、5月1日時点で旅客便が1
日72便で、貨物便の運航なしとなっている。しかし5月9日よ
り全日空の福岡便が2便減少となる1日10便での運航としてい
る。
★KIX、ロゴマークとスローガン決定、ブランド化推進
安全・安心で揺るぎない空港を表現
関西国際空港会社は26日、関西国際空港(KIX)のロゴマー
クとスローガンを決定した。ロゴマークにはIATAの3レター表
示「KIX」を採用した。関空会社によると、力強く太い字体に
(4)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2365号 2011年(平成23年)04月28日(木曜日) 安全・安心で揺るぎない空港と元気さを表現したということ
で、日本国内や世界へ元気を発信し続けるKIXという空港その
ものをシンボリックに表したとする。
またスローガンは「24時間、こころ動かす空港KIX」とし
て、24時間動き続ける人や物のために、KIXは24時間動き続け
るとし、単に通過する場所としてではなく、利用者に対して印
象に残る感動を与えられる空港でありたいとの思いを込めたと
いう。
関空会社では今後、KIXのブランド戦略を推し進めていく。
伊藤誠専務によると、もっと早い段階でロゴやスローガンを打
ち出す予定だったが、東日本大震災により発表が多少遅れたと
する。しかしこの時期に、あえてブランド戦略を推し進めるこ
とを決定した理由として、KIXの存在意義を受け止めてその機
能を発揮することで、日本経済に寄与していくことを重視する
べきとの姿勢から。KIXが本来の価値を発揮することで、心
を1つにするきっかけとして役立てれば、と説明した。
関西国際空港の新しいロゴマーク
★SKY、5月14日〜6月30日の運賃を一部値下げへ
スカイマーク(SKY)は5月14日~6月30日搭乗分の運賃に
ついて一部値下げする。対象となる路線は羽田−福岡・新千
歳・那覇・熊本線と、福岡−那覇線、神戸−那覇線になる。
とくに羽田−福岡線では、「前割7」を新設定して、一層の
利便性向上を図った。また今回の値下げに伴って、すでに対象
の前割運賃購入者には、差額を返金するとしている。
▼羽田−福岡線(5月14日~6月30日)=前割21:9800−1万
3800円、前割7(土日):1万1300−1万5100円
▼羽田−新千歳線(5月14日~6月30日)=前割21:8800−1万
3800円、前割10:8900−1万4800円、前割5:9000−1万5800
円、前割3:9500−1万6800円
▼羽田−那覇線(5月14日~6月10日)=前割10:1万800−1万
4800円
▼羽田−熊本線(5月14日~6月30日)=前割5:9800−1万
3800円
▼福岡−那覇線(5月14日~6月30日)=前割21:7800−1万
800円、前割5:9000−1万2800円
▼神戸−那覇線(5月14日~6月12日)=前割5:9800−1万
2800円
★ADO、5月9日〜6月30日の「DOバリュー」土日を値下げ
北海道国際航空(ADO)はこのほど、5月9日~6月30日の特
定便割引運賃「DOバリュー」について、土・日曜日を対象に
一部値下げを実施する。対象はADOが就航する全路線にな
る。
値下げを行った運賃は札幌−東京、旭川−東京、函館−東
京、女満別−東京、帯広−東京がDOバリュー3のレベルC(札
幌−東京はレベルBも含む)で、札幌−仙台・新潟・福島・富
山・小松がDOバリュー7になる。
★東京モノレール、「M- .3」を発行
クーポン付きマップに、社員推薦の散歩コースも掲載
東京モノレールは沿線ガイドマップ「Mono-mapvol.3」を
4月27日に発行した。今回はあらたに巻末に「Mono-mapクー
ポン」を付けている。東京モノレールによると、従来は「沿線
お散歩1dayパス」提示特典だった沿線施設での割引などを、
あらたに巻末に掲載した「Mono-mapクーポン」で受けるこ
とができるようになる。
「Mono-mapvol.3」は、9月30日まで配布する予定で、東
京モノレールの各駅、JR東日本首都圏の主な益などで配布す
る。運転士をはじめとした社員が薦める「お散歩モデルコー
ス」も掲載されている。
なお、巻末の「Mono-mapクーポン」の有効期間は9月30日
まで。
★日本空港ビル、プライベートブランドを発足
しあわせ感じる「羽田ハッピーすいーつ」開始
日本空港ビルデングは4月27日から、プライベートスイーツ
「羽田ハッピーすいーつ」を立ち上げ、第1弾としてオリジナ
ルのバームクーヘンを羽田空港国内線旅客ターミナルの14店舗
で販売する。
日本空港ビルでは、羽田ハッピーすいーつに、羽田空港利用
者に“しあわせ”を感じてほしい都の思いと、羽田空港から
“しあわせ”を届けたいとの思いを込めて、プライベートブラ
ンドを立ち上げた、としている。
新発売のオリジナルバームクーヘン「ハッピークーヘン」
は、多様化するニーズに応えられるよう、販売スタッフを中心
にプロジェクト・チームが商品開発に努めたとする。今後も
「羽田からハッピーの輪を広げよう」とのコンセプトのもと、
継続的に新商品を販売していく予定。ハッピークーヘンの価格
はバニラ・チョコとも9個入り880円、12個入りのアソートが
1100円。
★エクセル航空、GW限定の親子参加イベント開催
エクセル航空は4月29・30日と5月5日のGW限定で、親子イ
ベント「横浜ヘリコプターフォトコンテスト」を実施する。こ
れはヘリコプターを間近から撮影できるほか、横浜体験クルー
ズにも参加できる。親子2人で1万円、追加は大人6000円、子
ども4000円。貸切は5人まで3万円。
TEL:047-380-5555(10~19時、土日祝10~17時)
(5)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2365号 2011年(平成23年)04月28日(木曜日) 【航空工業/宇宙関連ニュース】
★三菱重工通期業績、純利益50.5%増に上方修正
採算改善や為替差損縮小がプラス要因
三菱重工は4月27日、平成23年3月期の業績予想を上方修正
した。それによると、売上高は前回発表時比(2月3日発表)で
0.8%増の2兆9037億円に微増に留まっているが、採算改善が
進んでいることに加えて、為替差損が縮小したことを受けて、
経常利益ベースで36.2%増(181億円増)、当期純利益は50.5
%増(101億円増)と大幅に上方修正される。
今回の業績予想修正では、営業利益が6.5%増(62億円増)
の1012億円となり、前述の通り経常利益は36.2%増の681億
円、当期純利益は50.5%増の301億円と、大幅に上方修正され
た。
★IHI通期業績、震災影響で売上減少
被災で特損計上も大幅な利益改善
東日本大震災で相馬事業所が被害を受けたIHIは4月27日、平
成23年3月期の業績予想を修正した。大震災の影響で、生産ラ
インが一時的にストップする事態に見舞われた影響もあって、
売上高は前回発表時(2月4日発表)比1.1%減(130億円減)
の1兆1870億円となる見通しだが、利益面では工事採算の改善
や経費削減効果が功を奏して、営業利益が22%増、経常利益も
27.5%増、そして当期純利益は45%増と、それぞれ大幅に上方
修正する。
営業利益は、前述の通り、22%増(110億円増)の610億
円、経常利益は27.5%増(110億円増)510億円、当期純利益
は45%増(90億円増)290億円に修正する。
被災設備の復旧等で105億円特損計上
IHIは東日本大震災で被災した相馬第一工場と第二工場を中
心とした設備の撤去・修復事業、棚卸資産の滅失損失、操業再
開に係る復旧費用などについて、105億円の特別損失を計上す
ることにした。この特別損失は、平成23年3月期決算に計上す
る。
なお、既報の通り、相馬事業所の各加工棟の完全復旧は、5
月上旬を目途に行われる予定だ。
★新明和通期予想、当期純損失幅が縮小
売上増加や経費減少がプラスに
新明和工業は4月27日、平成23年3月期の業績予想を上方修
正した。それによると、売上高は前回発表(4月1日発表)比、
売上高が0.7%増(7億円増)の1072億円、営業利益は49.1%
増(5億4000万円増)の16億4000万円、経常利益は71.3%増
(5億7000万円増)の13億7000万円となった。その結果、当
期純損失は4億5000万円改善して17億5000万円と、赤字幅が
縮小した。
★住友精密決算、売上高31%増で大幅な黒字転換
当期純利益48億円確保、航空宇宙の売上は10.8%増
住友精密の平成23年3月期決算が4月27日に発表され、売上
高は31.5%増の562億3600万円と大幅な増収を記録。損益面で
は、前年同期は営業損失7億99万円を計上していたものの、今
期は50億2600万円に黒字転換したほか、経常利益が41億1300
万円(前期:経常損失16億6000万円)、当期純利益も48億
1000万円(当期純損失:28億1800万円)にそれぞれ大きく黒
字転換を図る事に成功した。
住友精密によると、航空宇宙関連事業においては、航空機脚
部品や油圧機器の拡販もあって、売上高は10.8%増と大きく上
昇し、211億8000万円を計上するなど、各事業で好調な業績を
記録。為替といったマイナス要因はあったが、生産性向上や調
達合理化・経費節減効果がプラスに働き、大幅な黒字転換を果
たすことに成功した。
★日本航空電子決算、純利益82.4%増の大幅成長
経常利益95%増、新製品開発と投資抑制が奏功
日本航空電子の平成23年3月期決算が4月27日に発表され、
売上高は前年同期比6.1%増の1105億9200万円と増収を記録。
営業利益は121.3%増の63億4300万円となったほか、経常利益
が95%増の55億6200万円、当期純利益が82.4%増の34億3400
万円と急伸した。
日本航空電子によると、市場・機器を中心にグローバル・
マーケティングと新製品の開発活動に注力した結果、受注・売
上が拡大。内製化の推進を図ってコストダウンを推進したほ
か、設備投資を抑えたことで業績が向上したとの見方を示して
いる。
★川重、セントラルヘリコプターサービスに納入
BK117C-2型として20機目、ドクターへリ用に
川崎重工はこのほど、セントラルへリコプターサービス(本
社・愛知県豊山町)に救急救命用のドクターヘリとして
BK117C-2型ヘリコプターを納入した。C-2型としては20機目
となる。
BK117は胴体後部に大きなクラムシェル・ドア(観音開きド
ア)を備え、患者の搬出入が容易となっているのを始め、機内
での医療行為を施しやすい広いキャビン、機体サイズがコンパ
クトで機動性が高いことなどが評価され、救急医療専用機とし
て全世界で使用されている。
川崎重工とユーロコプタードイツ社(ECD:当初はMBB社)
が共同開発したBK117は、川崎重工は今回の納入を含めて
153機を納入、ECD納入分を合わせると全世界で850機以上が
納入されている。
セントラルヘリコプターサービスに納入された
BK117C-2報道ヘリ(川崎重工)
(6)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2365号 2011年(平成23年)04月28日(木曜日) 今回納入のドクターヘリ型では、EMSキットとして、医療
専用床、担架、医療席、看護師席、付添人席、側壁医療機材
ラック、天井および側方レール、前方医療用キャビネット、照
明灯および医療用機材の電源ユニットなどが装備されている。
【防衛関連ニュース】
★三回目の日米合同集中捜索実施、累計111名を収容
海自P-3C、空自U-125A、UH-60Jが捜索飛行、26日災派
防衛省が発表した東日本大震災における自衛隊の活動状況
(4月27日午前8時現在)によると、自衛隊は25日から警察、
在日米軍、海上保安庁と合同で宮城県の沿岸部の第3回目の行
方不明者集中捜索を行い、26日20時現在累計111名の遺体を収
容した。26日は航空自衛隊の航空機は百里、松島、山田の航空
救難団がU-125A、UH-60Jが上空からの捜索飛行を計8回実
施。
海上自衛隊は第4航空群(神奈川県厚木)、第31航空群のP3Cと、第21航空群(千葉県館山)のヘリコプターが計6回捜索
飛行を実施した。
陸上自衛隊は陸上捜索を担当し、第10師団、第9師団、第5
師団、第12施設群、第13施設隊、第2施設団、第1特科団、第
14旅団、第6師団、第13旅団が倒壊家屋などを集中捜索した。
民生支援は、海自横須賀警備隊、空自は中空派遣隊が松島基
地で、北空派遣隊が山田町で実施した。
【海外メーカーニュース】
★エアバス、ILFCと100機のA320正式契約
エアバスは4月27日(現地時間)、航空機リース会社のILFC
がA320neoファミリーを100機発注する正式契約を締結したこ
とを発表した。これは2011年3月8日に締結した覚書に基づく
もの。
ILFCは少なくとも60機分のA320neoファミリーの新型エン
ジンにプラット・アンド・ホイットニー社製のエンジンを選定
した。
★ノースロップグラマンT-38練習機が運用50周年
半数が現役、7万人のパイロット養成、維持図る
ノースロップグラマンは18日、米空軍代表と共にT-38「タ
ロン」練習機の初号機が納入されて50周年を祝ったことを発表
した。
式典は3月17日にテキサス州ランドルフ空軍基地で開催さ
れ、各世代の空軍パイロットから同型機の基本練習機としての
長寿命、性能、信頼性が賛美された。
ノースロップグラマン(当時はノースロップ)は1959年か
ら1972年までに1187機のT-38を製造した。このうち約半数は
現役で米空軍、海軍、NASA、世界各国空軍で運用されてい
る。1961年以降7万人以上のパイロットがT-38により操縦資
格を取得した。T-38は平均1万5000時間、長時間の機体は1万
9000時間の飛行時間を記録している。
ノースロップグラマンでは引き続き同型機を維持し、サービ
スライフ延長のため、交換用の主翼や機体コンポーネントを製
造している。
【海外エアラインニュース】
★東日本大震災の影響で旅客収益3500万ドル減
デルタ航空1-3月決算Ă燃油費3割高騰で純損
デルタ航空(DAL)が発表した2011年第1四半期(1-3月)
決算で、総営業収益は前年同期比13%増、8億9900万ドル増の
77億ドル、旅客収益は厳冬により9000万ドル、東日本大震災
により3500万ドルの収益減が発生したことを明らかにした。
DALの特別項目を除く損失額は前年同期比で1億2800万ドル
増加し、特別項目200万ドルを含む純損失3億1800万ドルを計
上した。燃料価格が3割高騰したことが大きな要因。
このため、DALは2011年後半の輸送計画を見直し、当初の
計画よりも4%削減する。DALは9月以降の総輸送容量を前年
同期比で約3%減と見込んでいる。2011年に予定していた設備
投資額を3億ドル削減して12億ドルにした。
旅客収益は、輸送量1%増加の上にイールドの12%上昇、前
年同期比で13%増、7億6900万ドル増加した。
★コンチネンタルĂ9月28日から沖縄−グアム就航
コンチネンタル航空(COA)は9月28日から、沖縄−グアム
線を週4便で就航すると発表した。運航日は火、水、土、日
曜。同路線に就航すれば、COAの国内就航都市は10都市へと
拡大する。同路線の開設で沖縄からグアムへ直行、さらにグア
ムを経由してハワイ、米本土、ミクロネシアの島々にも旅行で
きる。
同路線のスケジュールは以下の通り。
▼CO904=沖縄発23:45→グアム着04:10
▼CO905=グアム発20:10→沖縄着22:45
★大韓航空、シートアップグレード計画を完了
中大型旅客機の計49機を一新、約275億円を投資
大韓航空(KAL)は、創立35周年を迎えた2004年以来、
「リーディンググローバルキャリア」をビジョンに掲げ、
2005年から機内設備の一新を図ってきたが、6年間にわたる
シートアップグレード計画を完了した。
具体的には、B747-400、B777、A330など、中大型旅客機
の合計49機の全クラスのシートをアップグレードした。さら
に、全クラスに最新の機内エンターテイメントシステム、
AVOD(オーディオ・ビデオ・オン・デマンド)システムを完
備した。
2005年~2011年までの6年間で、総額3600億ウォン(約275
億円)を投資し、計49機の1万4441席を一新。関わったスタッ
フ数は、延べ4万人以上に達したとしている。
これにより、大韓航空は、国内線および短距離国際線を運航
する38機を除き、新規導入19機を含む中長距離線を運航する
全68機に、最新の設備が整った。
2005~2007年の第1次シートアップグレード計画では、
B747-400型機の17機の全クラスに、次世代プレミアムシート
を導入。2009~2011年にかけては、B777とA330型機の計32
機を対象に、第2次シートアップグレード計画を実施した。こ
の作業には、大韓航空のエンジニアに加えて、85名の研究者が
米国や英国から集められ、大韓航空の座席を世界最高水準に仕
上げたとしている。
例えば、ファーストクラスに導入された「コスモスイート」
(7)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 第2365号 2011年(平成23年)04月28日(木曜日) は、英国の航空機関連デザインを専門に手掛けるアキュメン社
によって設計され、一席につき2億5000万ウォン(約1900万
円)を投じた次世代プレミアムシート。180度のフルフラット
ベッド、23インチのパーソナルモニター、大型パーティション
で極上のプライベート空間が楽しめる。
また、プレステージクラス(ビジネスクラス)に導入された
「プレステージスリーパー」は、韓国の航空会社としてビジネ
スクラスに初めて、180度のフルフラットシートを導入。パー
ソナルモニターも、既存より約2倍となる15.4インチとしたほ
か、さらに大きくなったパーティションで、出張にも落ち着き
の空間を提供する。
エコノミークラスにも、「ニューエコノミーシート」が導入
されている。
★チャイナエア、6月から燃油サーチャージ値上げ
チャイナエアラインは、6月1日以降発券分の国際線燃油
サーチャージを値上げすると発表した。航空保険・保安費超過
負担料についても、6月1日以降発券分の航空券に対し、各区間
片道ごとに300円を適用する。なお、今後の燃油サーチャージ
については、2ヶ月ごとの見直しとする。
各区間片道の燃油サーチャージ額は以下の通り。
▼東京(成田・羽田)・札幌発−台湾行=5600円
▼名古屋・大阪発−台湾行=5400円
▼広島・福岡・宮崎発−台湾行=3300円
▼沖縄発−台湾行=2400円
▼成田発−ホノルル行=1万2000円
▼大阪発−ニューヨーク行=2万2500円
★大韓航空、仁川−ホノルルのスケジュール変更
日本からの接続改善、成田などは2時間以内に
大韓航空(KAL)は6月1日より、ソウル(仁川)−ホノルル
線のスケジュールを変更する。これにより、日本各地からの接
続が改善され、利便性がより一層向上する。
同路線は毎日2便、エアバスA330型機で運航する。仁川空港
の出発時刻は、20時20分発と22時30分発だったが、6月1日よ
り19時00分発と21時00分発に早まる。また、ホノルル発の仁
川到着便は、17時00分着と19時40分着だったが、15時20分着
と17時40分着に早まり、同日乗り継ぎの復路便の選択肢が広
がる。
日本からは、成田、関西、中部、福岡、札幌、新潟、岡山発
着便で、往復ともに仁川での同日乗り継ぎが可能。とくに、成
田、関西、中部、福岡、札幌発着便は、往復ともに乗り継ぎ時
間が2時間以内に短縮されることから、ホノルルでの滞在時間
を有効に使うことができる。
使用機材は、A330-300型機(Fクラス6席、Cクラス22席、
Yクラス252席)。機材には、最新シートが導入される。
ファーストクラスにはフルフラットのスリーパーシート、プレ
ステージクラスには170度リクライニングのプレステージプラ
スシートを装着。また、エコノミークラスを含む全席に、オン
デマンド式エンターテインメントシステム(AVOD)が搭載さ
れたパーソナルモニターが設置される。
【旅行関連ニュース】
★中国から震災後初の観光ツアーが4月29日に来日
2グループ総勢51名、空港で熱烈歓迎をアピール
観光庁によると、来たる4月29日に中国から東日本大震災
後、初めてとなる訪日ツアーが九州と関西を訪れる。総勢51名
が訪日する予定で、中国側のメディアも同行を予定している。
各地方運輸局では関係団体と協力して、到着空港で歓迎セレモ
ニーを開催し、中国からの訪日旅行再開を盛り上げる。
九州を訪れるグループは、西安から中国東方航空のチャー
ター便を利用し、5泊6日で福岡、長崎、大分、熊本などを観光
する計画。総勢41名の団体で、うちメディア5名が同行する。
到着する福岡空港では、横断幕とはっぴ姿のスタッフで出迎え
るほか、観光庁の山田審議官や福岡県知事が歓迎挨拶を行う。
来日記念品の贈呈も行われる予定。
もう一つのグループは、北京から中国国際航空を利用して関
西空港に降り立ち、3泊4日の日程で大阪城やユニバーサル・ス
タジオなどを観光する。総勢10名の来日が予定されている。関
西空港ではウェルカムボードの掲出や関係者の歓迎挨拶、記念
品の贈呈などが行われる。
★ANAスカイホリデーで「夏バケ」発売
北海道・九州・沖縄、19%増の5万人集客目標
ANAセールスは、「ANAスカイホリデー」から夏の主力商
品「夏バケ北海道・九州・沖縄」を4月28日に発売する。「夏
バケ」は、ANA便と宿泊に「バケーションパス」が1枚付いた
パッケージツアーで、グルメやマリン&アクティブなど、多様
なメニューから1つ選んで楽しむことができる。
商品の設定期間は、6月1日~10月31日まで。3方面合計で、
前年比19%増の5万人の集客をめざす。
今回は、早期予約特典「早トク」を新たに設定。5月31日ま
でに夏バケに申し込むと、「バケーションパス」をさらにもう
1枚追加する。家族向けの新サービスでは、食事や宿泊のベッ
ドを使用しない「添い寝プラン」の利用条件を緩和し、従来の
3~6歳までの未就学児童だけでなく、11歳までの子供でも利
用できるよう「kids添い寝プラン」として設定した。
さらに、沖縄本島内では、先着1日5台限定・1人500円でSク
ラス(1300cc)レンタカーを設定。北海道では、3世代家族で
参加する場合、1家族につき買い物券3000円分を提供するほ
か、ジュニア割(12~19歳対象)を設定した。九州では、レ
ンタカーSクラスが1日1台3500円、便利なANAバスが1乗車に
つき2000円で利用できる。
旅行代金例をみると、北海道フリープラン2日(往復基本フ
ライト・基本グループホテル利用時/大人1人)が2万9300円
~11万6800円、九州チョイスプラン2日間(基本ホテル利用時
/大人1人)が2万9800円~10万9800円、沖縄本島チョイスプ
ラン(往復基本フライト・基本グループホテル利用時/大人1
人)が2万9800円~12万7500円など。
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