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平成 26 年度第2回山形県後発医薬品安心使用促進協議会 議事録 1
平成 26 年度第2回山形県後発医薬品安心使用促進協議会 議事録 日時:平成 27 年 3 月 16 日(月) 午後 3 時~4 時 30 分 場所:あこや会館 特別会議室 当協議会設置要綱第 6 条の規定に基づき、会長が議長となり議事を進行。 1 説明について 事務局 (資料P1~P2に基づき、一括説明) 本間委員 (協会けんぽ作成の資料について説明) (保険者協議会) ・平成 26 年 11 月数量ベースで山形県のジェネリック医薬品の使用状況は、全国4位で ある。 ・年齢階級別ジェネリック医薬品の使用状況では、50 歳以上の使用割合が多い。 ・薬効分類別ジェネリック医薬品の使用状況をみると中枢神経用薬、循環器官用剤、呼 吸器官用薬、消化器官用薬で大半を占めるが、外皮用薬がジェネリック医薬品の使用 割合が少ない、ここが伸びるともっとジェネリック医薬品の使用が促進するのではな いか。 ・ジェネリック医薬品軽減額通知サービスの実施した結果、31.5%の切り替えが行われ 853 万円軽減した。 ・県と県薬剤師会と連携し、調剤薬局に掲示するためのステッカーを作成、県内 580 カ 所の調剤薬局へ配布する予定で店頭に貼っていただき啓発を行う。 事務局 (資料P3~P6に基づき、一括説明) 議長 ・協会けんぽの資料で外皮用薬の使用割合が悪い、何か原因があるのか。 井上会長 (県 医 薬 品 卸 業 協 会) ・貼った時の感覚、はがれやすいなど微妙なところがあり、患者が一度使って違和感が あると、先発に戻ってしまう。そのため、外皮用薬のジェネリックを納品しても返品 されてくることが多い。 中條委員 (医師会) ・接着剤の質が違う。成分が同じでもメーカーによってはがれやすく、かぶれやすい。 先発メーカーなどには蓄積したノウハウがあり、溶出性も違うようで貼ってみるとわ かる。そのため患者が一度でも違和感があると先発に戻ってしまう。 大石委員 (県薬事工業協会) ・後発メーカーも頑張っているが、使用感、軟膏の親和性もあり、使用感に多小違いが ある。大分近づいていることは確かである。 渡辺委員 (県立中央病院) ・使い心地はある。今まで先発を使用していてジェネリックに替わると患者から文句が くる。最初からジェネリックであれば問題はない。 ・外用剤の基剤の質によって塗った感覚が違うこともあり、患者にとっても効果がよく わかるため外皮用薬の使用は低くなる。 大石委員 (県薬事工業協会) ・ジェネリックがでることにより先発の不備が改善されることもある。 ・ジェネリックメーカーの開発段階レベルも上がり、一定の水準内に収まっている。確 かに品質の保持の力は、先発メーカーが優れている。 ・ジェネリックメーカーでもいいものを作っていることを医療機関や患者に分かっても らいたい。そうすればジェネリックの使用も増えるが、まだまだ時間はかかりそうで ある。 ・県の努力によって全国 4 位となった。今後もっと推進していけば、使用割合は高くな っていくのではないか。 -1- 2 協議事項 (1)平成27年度ジェネリック医薬品安心使用促進事業(案)について 事務局 (資料P7について説明) ・ジェネリック医薬品の適正使用の講演会について協会けんぽとしてもいろいろな形で 本間委員 協力していきたい。 (保険者協議会) ・ステッカー等についてもいろいろな形での連携を検討できればと考えている。 中條委員 (医師会) 2 ・ステッカーについて調剤薬局へ配布するとのことだが、医師会からも配布してはいか がか。1700 あるので効果は期待できるのではないか。 協議事項 (2)今後の取組みについて 事務局 (資料P8~P10について説明) 中條委員 (医師会) ・国からジェネリック薬品を使用するように指導が入る。法律的にもジェネリック医薬 品を使用しなければならないことを知っていただき、少しずつだが医師の意識改革が 行われている。 ・米沢市医師会と市薬剤師会とが協力してジェネリック医薬品のリストを作成したが、 メーカーが多く、出入りが激しくメンテナンスが困難となり、尻つぼみとなった。現 在は、医療機関と薬局で打ち合わせしながら実施している。 ・一番効果的なのは、協会けんぽのお知らせや市役所からのはがきである。患者はこの 通知を持って医療機関へ相談していただければと思う 眞木委員 (県薬剤師会) ・私の考えも大阪大学の発表と同じである。 ・診療所からジェネリック医薬品の説明があれば切り替わる。薬局ではジェネリック医 薬品への切り替えを薦めても嫌がる患者が多い。先に診療所で一言説明いただければ 切り替わると思う。 ・処方箋にジェネリック医薬品変更不可のチェックがある場合は、その製品が限定され てしまう。できれば使用促進のためにはチェックを外していただき、一般名での処方 の推進をお願いしたい。 ・採用リストについては、病院によって採用薬品が違うのでリスト管理が大変である。 その点を整理していただければと思う。 渡辺委員 (県立中央病院) ・病院の機能評価等の項目にジェネリック医薬品の推進がある。病院としても積極的に 取り組んで可能な薬品は切り替えを行っている。しかし、向精神薬と造影剤の切り替 えは難しい。鶴岡病院でもてんかん薬等を切り替えていることから気持ち的な問題で はないかと思う。 ・ジェネリック医薬品へ切り替える際、薬事委員会で指標を示している。1つにMRが いること、次に一般名称の医薬品であることとし、製品名のものは使わないことにな っている。 ・また形状や色等が違う場合は、患者が別の薬と間違ってしまうことから、同じ剤形で あるものを選んでいる。そうすると採用されるメーカーは1~2社に絞られる。 井上会長 (県 医 薬 品 卸 業 協 会) ・去年4月以降DPCなどよりジェネリック医薬品の取扱い金額は伸び、確実に県内で の使用は増えてきている。 ・卸として安定供給に努める必要があるが、メーカーが36社もあり、この仕分けも含 め、倉庫で占める割合も高くなってきている。もう少しメーカーを集約する必要があ るのではないか。 ・今後、工場見学のほかに消費者への一般講座などの普及啓発が必要ではないか。 佐藤委員 (県介護支援専門員協会) ・ケアマネジャーの立場として高齢者の生活を把握し、直接患者へ伝えることができる 強みがある。医療福祉連携が叫ばれ、身近にいる薬剤師との交流も増えることから、 今後間接的にでもジェネリックへの関心を高める必要がある。 ・服薬の場面も見ていると薬剤の形状で飲めない場合、ジェネリックに切り替わって形 -2- 状が替わって飲みやすくなるなどの利点がある。 ・あるケアマネジャーの話では、患者が砕いてはいけない薬を飲めないからと言って、 ヘルパーに砕いてもらって飲んでいることがある。 ・今後服薬についても高齢者の生活の自立支援や薬剤管理ができれと思う。 ・協会の理事には、県医師会、歯科医師会、薬剤師会からの役員が選出されているので、 この点も活用していただければと思う。 ・差額通知を引き続き行いながら、今後も色々な情報をお知らせする。 本間委員 (保険者協議会) ・広報などを行いまずは知ってもらえるように事業を行う。 齋藤委員 ・工場見学は大変有意義であり、来年度は消費者にも拡大していただきたい。また実際 (県消費生活団体連絡協議会) の製造過程も見せていただきたい。 ・昨年、消費者団体等において3回ほど学習会を実施した。消費者の意識が低く、ジェ ネリック医薬品は海外から特に中国から購入した安い原料で品質が悪いもの、包装と 形状が違うと別の医薬品であると戸惑ってしまうなどの意見があった。 ・消費者は最初のものは、よしとして慣れてしまい、後からのものは不安となる。それ を払しょくするには消費者の意識向上が必要である。できればそのための学習の場を 持っていただき、医者からの積極的な説明もお願いしたい。また、行政からの広報に ついては県民が目に触れるものでお願いしたい。 大石委員 (県薬事工業協会) ・日本で製造されるジェネリック医薬品は品質が高く、自社で原料を登録、管理、監査 したものを使用して製造している。 ・大手もジェネリックを販売しているが、先発メーカーが製造している訳でなく、ジェ ネリックメーカーが受託して国の承認を受けて製造している。 ・ジェネリックメーカー数は、現在がちょうど過渡期であり、今後淘汰されメーカー数 も収斂されてくる。 ・薬を砕いて服薬する問題については、医療機関やメーカーにフィードバックしていた だき、服薬できるものへ切り替えをしていただきたい。 羽太委員 ・勤務している病院では、一般名での採用で、採用リストも病院のホームページで公開 (県病院薬剤師会) している。リストの一覧があれば便利だがメンテナンスは大変だと思う。 ・ジェネリックについても医師の意識も変化している。 ・今後の課題としてジェネリックの採用率で注射薬のジェネリックの採用はどうなって いくのか。 ・ジェネリックのおかげで患者にやさしい剤形が増え、刻印も見やすくなってきている。 ・在宅医療が推進するなかで多職種との協力させていただきジェネリックの推進につな がれば考えている。 大江委員 (県 歯 科 医 師 会) 3 ・歯科医師で使用する薬は、主に麻酔薬、抗生物質である。 ・歯科医師は薬の知識はほとんどないため、今年6月に2時間程度の講演会を行う予定 である。また、先発とジェネリックメーカー同士の講習会ができなかったのが残念で あった。 ・ジェネリック医薬品が先発とある程度同じ名称であればいいとの意見があった。 その他 事務局 ・皆様には、昨年度から2年間委員を引き受けていただいている。 ・審議会委員は2年の任期というところが多いことから、当協議会もこのたびをもって 改選したいと考える。 ・来年度当初、所属母体に推薦を行うので、よろしくお願いしたい。 ・再任を妨げるものではないので、ぜひ引き続き皆様にお願いできればと考えている。 -3-