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美術の編成・実施のポイント

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美術の編成・実施のポイント
学習指導要領の改訂及び新教育課程編成・実施のポイント(美術部会)
1 美術科における改訂の要点について
解説書P1~7
教科の理念は変わらないが手立てが変わる
時間数の確保
*②
いわゆ る 「知識基 盤社会」* ① の中で 必要とされるのが「生きる力 」
であるという現行の学習指導要
領の理念は、新しい学習指導要領でも引き継がれている。美術についても、現行の理念を継承しなが
ら、内容等の改善が行われている。
<改訂の経緯の概要>
中央教育審議会答申(H20.1)
改
正
「生きる力」という理念の共有
教
思考力・判断力・
基礎的・基本的な
育
徳 豊かな心や健やかな
表現力等の育成
知識・技能の習得
基
体の育成のための
知
体
本
指導の充実
学習意欲の向上
法
発達や学年段階に応じた指導
「開かれた個」*③の育成
知識・技能を活用する学習活動
①豊かな感性
道徳教育の充実
言語活動の充実
⑦道徳教育との関連
解説書P4~5
②美術文化の理解
⑤鑑賞領域の改善
美術文化の継承
自分の価値意識をも
って批評し合うなど
の鑑賞の指導を重視
④表現領域の改善
⑥〔共通事項〕の新設
⑧表現形式等の取扱い
③目標と内容の関連
生活や社会と豊かに
かかわる態度
〔共通事項〕の新設
育成する資質や能力
と学習内容との関係
の明確化
各ポイントのつながり
改善の基本方針
新
学
習
指
導
要
領
* ①例えば、 ICT 器機の発達によって現代社会は高度情報化社会と呼ばれるようになるなど、新しい知識や技術が生まれることによっ
て変化していく社会。また、それに対応して学校でも、情報教育が生まれたり、授業スタイル自体が変わってきたりしている。
* ② 「 生 き る 力 」と は 「 基 礎 ・ 基 本 を 確 実 に 身 に付 け 、 い か に 社 会 が 変 化 し よ うと 、 自 ら 課 題 を 見 つ け、 主体 的に 判断し 、行 動し、
よ り よ く 問 題 を 解 決 す る 資 質 や 能 力 」「 自 ら を 律 し つ つ 、 他 人 と と も に 協 調 し 、 他 人 を 思 い や る 心 や 感 動 す る 心 な ど の 豊 か な 人 間
性 」「たくましく生きるための健康や体力」のこと。
* ③ 現実から逃避したり、今の自分さえよければ良いといった「閉じた個」ではなく、自己と対話を重ね自分自身を深めつつ、他者、
社会、自然・環境とのかかわりの中で生きるという自制を伴った「開かれた個」が重要であるとされている。
-1-
2 美術科の目標について
解説書P8~12
<新学習指導要領~美術の目標~>
表現及び鑑賞の幅広い活動を通して,美術の創造活動の喜びを味わい美術を愛好する心情を育
てるとともに, 感性を豊かにし ,美術の基礎的能力を伸ばし, 美術文化についての理解を深め ,
豊かな情操を養う。
目標には、新たに「美術文化についての理解を深め」が付け加えられている。
ポイント①
豊かな感性について
解説書P10~11
美術科で育成する感性とは、様々な対象・事象からよさや美しさなどの価値や心情などを感じ取る
力であり、知性と一体化して人間性や創造性の根幹をなすものである。
「感性」という言葉は、幼稚園、小学校、中学校のそれぞれの校種での目標に入っているものであ
り、各発達段階を経て一層豊かになっていくものである。
様々な活動の中で感性は育成されるものであり、美術では表現や鑑賞の活動を通してはぐくんでい
くものである。
幼稚園段階では、色や
形、手触りなどに気付い
たり感じたりすること
小学校段階では、様々な
対象や事象を心に感じ取る
働き
中学校段階では、様々な対象・事
象からよさや美しさなどの価値や心
情などを感じ取る力
覚
感じ取る力
感じ取る働き
感
表現や鑑賞する活動を通して、視覚や触覚などを十分に働かせ、これまで
の経験なども生かして、形や色彩、材料などからそれらの性質や感情、イメ
ージなどを豊かに感じ取る学習や、作品などののよさや美しさ、作者の心情
などを感じ取ったり理解したりする学習を積み重ねることが大切。
いわゆる
美術科の内容
ポイント②
美術文化の理解について
解説書P11~12
「美術文化についての理解」を深めることは、今回の改訂で新たに加わった内容である。
美術科は文化に関する学習において中核をなす教科の一つである。
美術においては、古くからの美術作品や生活の中の様々な用具や造形などが具体的な形として残さ
れており、受け継がれてきたものを鑑賞することにより、その国や時代に生きた人々の美意識や創造
的な精神などを直接感じ取ることができる。それらを踏まえて現代の美術や文化をとらえることによ
り 、文化の継承と創造の重要性を理解するとともに 、美術を通した国際理解にもつながることになる 。
「鑑賞」領域の改善
※ポイント⑤参照
-2-
ポイント③
目標及び内容構成の関連について
解説書P13~15、関連P37
<美術科の目標>
表現及び鑑賞の幅広い活動を通して,美術の創造活動の喜びを味わい美術を愛好する心情を育てるとと
もに ,感性を豊かにし ,美術の基礎的能力を伸ばし ,美術文化についての理解を深め ,豊かな情操を養う 。
<学年の目標>
内容全体に
(1)美術の学習への
関心・意欲・態度 ●
(2)表現に関する目標
●
(発想や構想の能力)
(創造的な技能)
(3)鑑賞に関する目標
内
容
「A表現」
(1)感じ取ったことや、考えたことなどを基にした発想や構想
(2)目的や機能を考えた発想や構想
共
(3)発想や構想などを基に表現する技能
通
事
項
「B鑑賞」
(1)美術作品などのよさや美しさを感じ取り味わう鑑賞
●
各学年の目標について、(1)は美術の学習への関心や意欲、態度に関する目標、(2)は表現に関する
目標、(3)は鑑賞に関する目標について示している。
具 体 的 に は 上 図 の よ う に 、 (2)は 「 A 表 現 」 に 、 (3)は 「 B 鑑 賞 」 に 対 応 し 、 (1)は 、「 A 表 現 」 及
び「B鑑賞」を指導する中で、一体的、総合的に育てていくべきものである。したがって、表現及び
鑑賞の能力を育成する際には、それらの能力を身に付けようとする意欲や態度を合わせて育てること
が大切である。
<関心や意欲、態度の考え方の例>
第2・3学年の目標
(1) 主体的に美術の活動に取り組み美術を愛好する心情を深め,心豊かな生活を創造していく意欲と態度を高める。
(関・意・態)
(2) 対象を深く見つめ感じ取る力や想像力を一層高め,独創的・総合的な見方や考え方を培い,豊かに発想し構想する能
力や自分の表現方法を創意工夫し,創造的に表現する能力を伸ばす。
(表現)
(3) 自然の造形,美術作品や文化遺産などについての理解や見方を深め,心豊かに生きることと美術とのかかわりに関心
をもち,よさや美しさなどを味わう鑑賞の能力を高める。(鑑賞)
(1)+(2) 主体的に~発想し、~表現方法を工夫し・・・( 表現における関心・意欲・態度)
(1)+(3) 主体的に~見方を深め、~よさを味わい・・・( 鑑賞における関心・意欲・態度)
表現と鑑賞の関連
解説書P87~
「A表 現」 の主題 を生 み出 すこと と 、「B 鑑賞」 の作 者の心情 や意図など を感じ取ることは相互に
関連しており、作品を鑑賞し作者の心情や意図について考えることが、表現する際に主題を生み出す
力を高めることになる。また、表現で主題を生み出した学習経験が、鑑賞で作者の心情や意図を感じ
取る力を高めることにつながることになるなど、 表現と鑑賞は密接に関係しており、表現活動の学習
が鑑賞に生かされ、鑑賞活動の学習が表現に生かされて、一層充実した創造活動に高まっていく 。
-3-
3 美術科の内容について
ポイント④
「A表現」領域の改善について
解説書P16~18、P22~28
【項目の整理の考え方】
現行の「A表現」の項目
改訂された「A表現」の項目
発想や構想の能力
(1)絵や彫刻などに表現する活動
感じ取ったことや考えたことを基に
発想や構想し、
形、色彩、材料を使い描いたりつく
ったりする力
(1)感じ取ったことや考えたことを基に
発想や構想する力
(2)伝える、使うなどの目的や機能を考
え、発想や構想する力
(2)デザインや工芸などに表現する活動
伝える、使うなどの目的や機能を考
え発想や構想し、
形、色彩、材料を使い描いたりつく
ったりする力
独立させることで
より幅広く
創造的な技能
(3)形、色彩、材料を使い、描いたりつ
くったりする技能
「A表現」を発想や構想に関する項目と、表現の技能に関する項目に整理している。
【指導事項の概要】 解説書P22~28
要注意
(1)感じ取ったことや考えたことを基に発想や構想する力
ア
感じ取ったことや考えたことなどを基に 主題を生み出す こと
イ
主題などを基に 構想を練る こと
横に読む資料
(2)伝える、使うなどの目的や機能を考え、発想や構想する力
ア
構成や装飾を考えた発想や構想
イ
伝達を考えた発想や構想
ウ
用途や機能などを考えた発想や構想
例えば、風景画の活動では、
アとイの両方を指導できる
が、工芸の活動では、必ずし
もア~ウが含まれるとは限ら
ない。
〔2〕の事項に配意しなが
ら指導計画を作成する。
解説書P89~91
(3)形、色彩、材料を使い、描いたりつくったりする技能
ア
意図に応じて材料や用具を生かし, 創意工夫して表現する 技能
イ
制作の順序などを考えながら, 見通しをもって表現する 技能
イの事項については、その
ねらいに応じて指導する。
解説書P27
解説書P51
活用する学習活動
解説書P11の中段
美術の内容の中には、基礎的・基本的な知識や技能を活用する学習活動が内包されている。
<新学習指導要領 A表現(3)の事項>
第1学年
ア 形や色彩などの表し方を身に付け,意図に応じて材料や用具の生かし方などを考え,創意工夫して表現すること。
イ
材料や用具の特性などから制作の順序などを考えながら,見通しをもって表現すること。
第2・3学年
ア
材料や用具の特性を生かし,自分の表現意図に合う新たな表現方法を工夫するなどして創造的に表現すること。
イ
材料や用具,表現方法の特性などから制作の順序などを総合的に考えながら,見通しをもって表現すること。
-4-
ポイント⑤
「B鑑賞」領域の改善について
解説書P18~19、P28~31、関連P98
【創造的な鑑賞活動】 解説書P18下段、P28下段
鑑賞は単に知識や作品の定まった価値を学ぶだけの学習ではなく、知識なども活用しながら、様々
な視点で思いを巡らせ、 自分の中に新しい価値をつくりだす学習 である。 (例)解説書P55
【指導事項の概要】 解説書P22~28
第1学年
ア 造形的なよさや美しさ,作者の心
情や意図と表現の工夫,美と機能性
の調和,生活における美術の働きな
どを感じ取り,作品などに対する思
いや考えを説明し合うなどして,対
象の見方や感じ方を広げること。
第2学年及び第3学年
ア 造形的なよさや美しさ,作者の心情や
意図と創造的な表現の工夫,目的や機能
との調和のとれた洗練された美しさなど
を感じ取り見方を深め,作品などに対す
る自分の価値意識をもって批評し合うな
どして,美意識を高め幅広く味わうこと。
イ 美術作品などに取り入れられている自
然のよさや,自然や身近な環境の中に見
られる造形的な美しさなどを感じ取り,
安らぎや自然との共生などの視点から,
生活を美しく豊かにする美術の働きにつ
いて理解すること。
この事項は、現行の第2・3学年
「A表現」(2)エの環境につい
てのデザインの内容を鑑賞の活動
として移行したものである。
造形的なよさや
美しさなどに関す
る鑑賞
生活を美しく豊
かにする美術の働
きに関する鑑賞
新旧対照表№3
イ 身近な地域や日本及び諸外国の美
術の文化遺産などを鑑賞し,そのよ
さや美しさなどを感じ取り,美術文
化に対する関心を高めること。
美術文化の継承と創造への関心
ウ 日本の美術の概括的な変遷や作品の特
質を調べたり,それらの作品を鑑賞した
りして,日本の美術や伝統と文化に対す
る理解と愛情を深めるとともに,諸外国
の美術や文化との相違と共通性に気付き,
それぞれのよさや美しさなどを味わい,
美術を通した国際理解を深め,美術文化
の継承と創造への関心を高めること。
解説書P28
美術文化に関す
る鑑賞
文化遺産や作品はタイムマシーン
人々が大切に守ってきた美術の文化遺産や作品などは,はるかな時や民族,国の相違を超えて,人
々に感動を与えつづけてくれる。そこには,美にあこがれそれを求めるという人類普遍の精神と,人
々が長い歴史の中で絶えず英知と想像力を働かせ,様々なものや美を創造してきた足跡を見ることが
できる。
自然や環境における造形的な美しさ
言語活動の充実
※第2・3学年のイの事項を参照
※各学年のアの事項を参照
言語活動は、生徒の感じ取った思いを深めていく活動である。
美術館等の活用
解説書P98
地域によって美術館・博物館などの施設や美術的な文化財の状況は異なるが、学校や地域の実態に
応じて、実物の美術作品を鑑賞する機会が得られるようにしたり、作家や学芸員と 連携 したりして、
可能な限り多様な鑑賞体験の場を設定するようにする。
-5-
ポイント⑥
〔共通事項〕について
解説書P19~20、P32~36
題材をカレーという料理に
表現及び鑑賞など、すべての学習活動の
中で、共通に働いている資質や能力を示し
ているのが〔共通事項〕である。
〔共通事項〕は、各領域や各項目、事項だ
けでなく、校種をつなぐものでもあり、教
員同士や生徒とも共有できる重要なもので
ある。
たとえると、ごはんや具は指
導事項にあたる。
〔共通事項〕は、料理に含
まれるタンパク質やビタミン
などの栄養素ととらえる。
〔 共 通 事 項 〕 は 、 表 現 及び 鑑賞 の 指 導 を 通し て 指 導 す る も ので 、〔 共通 事 項 〕だ け を を 取 り上
げて指導するものではない。
【指導事項の概要】 解説書P32~36
ア
形や色彩,材料,光など
の性質や,それらがもたら
す感情を理解すること。
アの事項は
「木を見る」
形や色彩,材料,光など,それぞ
れの要素に視点を当て,その性質
や感情を自分の感じ方を大切にし
て理解をする内容である。
「理解する」とは、単に知識として理解するのではなく、知識なども活用しながら、自
分の感じ方でとらえ、自分としての考えをもつことである。
イ
形や色彩の特徴などを基
に,対象のイメージをとら
えること。
対象の全体的なイメージを大きく
とらえる内容である。
イの事項は
「森を見る」
【〔 共通事項〕の指導における知識のとらえ方】 解説書P33中段
生徒に造形を豊かにとらえさせたり考えさせたりするためには、 性質的な面 と 感情的な面 の両方か
ら理解させることが重要である。
感じ取ったことや考えたことを基にした発想や構想をする場合は、それぞれ固有の特徴を自分の目
と心で見つめてとらえ、理解していくことが大切である。それに対して、目的や機能を考えた発想や
構想をする場合は 、形の構成や色彩などについての知識なども活用しながら客観的な視点を踏まえて 、
形や色彩の性質や感情効果などを自分として理解をしていくことが大切である。
例えば授業の中で生徒に指導する際、「おもし
ろいね」「なかなかいいね」といった、具体のない
言葉がけで終わっていないだろうか。
教師の言葉にも〔共通事項〕が入ることを意識
することが大切である。
君の作品の○色と○
色の組合せが○○な
〔共通事項〕は、美術科の要素でもある。
夕焼けを見た感動
伝えたいこと
効果を生んでるね。
現象の理解
色の変化の美
言葉や文章で表現
畏敬の念
君の○○というイメー
ジを表すには、どんな
工夫が必要かな。
理科
-6-
道徳
形や色で表現
音で表現
美術
国語
音楽
美術
4 指導計画の作成と内容の取扱いついて
ポイント⑦
道徳の時間などとの関連について
解説書P92
美 術 科 で 道 徳を 行 う と い う意 味で は な く 、「 豊 か な心 の 育 成 」 の 上 で、 道 徳 と 美 術科 は同 じ 土壌 に
立っていることを意識する。
<道徳の内容の抜粋(参考)>
1 主として自分自身に関すること。
(2) より高い目標を目指し,希望と勇気をもって着実にやりぬく強い意志をもつ。
(5) 自己を見つめ,自己の向上を図るとともに,個性を伸ばして充実した生き方を追求する。
2 主として他の人とのかかわりに関すること。
(5) それぞれの個性や立場を尊重し,いろいろなものの見方や考え方があることを理解して,寛容
の心をもち謙虚に他に学ぶ。
3 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること。
(2) 自然を愛護し,美しいものに感動する豊かな心をもち,人間の力を超えたものに対する畏敬の
念を深める。
4 主として集団や社会とのかかわりに関すること。
(9) 日本人としての自覚をもって国を愛し,国家の発展に努めるとともに,優れた伝統の継承と新
しい文化の創造に貢献する。
ポイント⑧
表現形式等の取扱いについて
解説書P94~97
これまで、表現の内容に含まれていた「スケッチ 」「映像メディア 」「漫画やイラストレーション」
等は内容の改善として配慮事項に整理されている。
生徒一人一人が意図に合わせて表現形式を選択し創意工夫ができるよう、様々な表現形式や技法、
材料に 触れさせる配慮 が必要である。
ア 見る力や感じ取る力,考える力,描く力などを育成するために,スケッチの学習を効果的に取り入れるようにすること。
イ 美術の表現の可能性を広げるために,写真・ビデオ・コンピュータ等の映像メディアの積極的な活用を図るようにすること。
ウ 日本及び諸外国の作品の独特な表現形式,漫画やイラストレーション,図などの多様な表現方法を活用できるようにすること。
エ 表現の材料や題材などについては,地域の身近なものや伝統的なものも取り上げるようにすること。
イラストが絵かデザインかということが
効果的にスケッチを取り入れる
問題なのではない
感じ取ったことなどを基に・
スケッチ
対象をとらえて描くスケッチ
イラストレーション
発想や構想を練るスケッチ
目的や機能を考え・・
プレゼンとしてのスケッチ
-7-
表現形式の一つ
参考資料1
【①教科のつながり】
【②内容の領域・項目・事項】
発達段階・連続性
領域
項目
幼稚園での内容
事項
事項
共通事項
共通事項
共通事項
項目
小学校図画工作
事項
事項
事項
美術
中学校
項目
事項
事項
技術
領域
高校
美術
工芸
【③領域と項目の変遷】
昭和44年度改訂
「A絵画」
「B彫塑」
「Cデザイン」
「D工芸」
「 E鑑賞」
平成元年度改訂
「A表現」
(1) 絵画の表現を通して、次の事項を指導する。
(2) 彫刻の表現を通して、次の事項を指導する。
(3) デザインの表現を通して、次の事項を指導する。
(4) 工芸の表現を通して、次の事項を指導する。
「B鑑賞」
昭和52年度改訂
(1) 絵画や彫刻の鑑賞を通して、次の事項を指導する。
「A表現」
(2)
デザインや工芸の鑑賞を 通して 、次の事項を指導する 。
(1) 観察や想像をもとにして,絵がかけるようにする。
平成10年度改訂(現行)
「A表現」
(2) 観察や想像をもとにして,彫塑がつくれるようにする。
(3)
色,形などによる構成と伝達のためのデザインができ
るようにする。
(4)
(1)
用途や材料をもとにして,使うためや飾るためのデザ
絵や彫刻などに表現する活動を通して,次のことができ
るよう指導する。
インをし,工芸の製作ができるようにする。
(2)
「B鑑賞」
デザインや工芸などに表現する活動を通して,次のこと
ができるよう指導する。
(1) 絵画や彫刻を鑑賞させる。
「B鑑賞」
(2) デザインや工芸を鑑賞させる 。
(1) 鑑賞の活動を通して,次のことができるよう指導する。
新
学
習
指
導
要
領
「A表現」
(1) 感じ取ったことや考えたことなどを基に,絵や彫刻などに表現する活動を通して,発想や構想に関する次の事項を指導する。
(2) 伝える,使うなどの目的や機能を考え,デザインや工芸などに表現する活動を通して,発想や構想に関する次の事項を指導する。
(3) 発想や構想をしたことなどを基に表現する活動を通して,技能に関する次の事項を指導する。
「B鑑賞」
(1) 美術作品などのよさや美しさを感じ取り味わう活動を通して,鑑賞に関する次の事項を指導する。
-8-
参考資料2
【④図画工作と美術の関連】
【⑤幼稚園教育との関連】
<幼稚園教育要領
第2章
ねらい及び内容の抜粋>
「表現」
感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して,豊かな感性や表現する力を養い,創造性を豊かにする。
1 ねらい
(1) いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。
(2) 感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ。
(3) 生活の中でイメージを豊かにし,様々な表現を楽しむ。
2 内容
(1) 生活の中で様々な音,色,形,手触り,動きなどに気付いたり,感じたりするなどして楽しむ。
(2) 生活の中で美しいものや心を動かす出来事に触れ,イメージを豊かにする。
(3) 様々な出来事の中で,感動したことを伝え合う楽しさを味わう。
(4) 感じたこと,考えたことなどを音や動きなどで表現したり,自由にかいたり,つくったりなどする。
(5) いろいろな素材に親しみ,工夫して遊ぶ。
(7) かいたり,つくったりすることを楽しみ,遊びに使ったり,飾ったりなどする。
(8) 自分のイメージを動きや言葉などで表現したり,演じて遊んだりするなどの楽しさを味わう。
-9-
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