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2011 年 12 月号

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2011 年 12 月号
2011 年 12 月号 -№202◆「第12回アジア太平洋地域 ITSフォーラム
クアラルンプール2012」準備状況
◆「インフラ協調システム委員会」活動状況について
◆「第10回ITSシンポジウム2011」開催結果報告
◆「第6回日本ITS推進フォーラム」開催結果報告
(速報)
◆「道路情報基盤活用委員会」活動状況について
◆「災害時/平常時ハイブリッド情報システム委員会」
の状況について
※写真、図等の著作権は ITS Japan 及び寄稿者に存するので、利用されたい場合は必ず承諾をとるようにしてください。
◆ 「第12回アジア太平洋地域 ITS フォーラム クアラルンプール2012」準備状況
2012 年 4 月に「第 12 回アジア太平洋地域 ITS フォーラム(通称 AP フォーラム)クアラ
ルンプール 2012」が開催されます。マレーシアでは 1999 年以来 2 度目の APF 開催であり、
ITS Japan も AP 事務局として準備段階からサポートしています。本イベントを日本にとっても
有益なものとすべく、皆様のご意見・ご要望をお待ちしております。
Second Announcement が発行されています。
ITS Japan の website からダウンロードできます。
<概要>
会議テーマ
会期
会場
:“ Powering Transformation in Transportation ”
「交通に力ある変革を」
:2012 年 4 月 16 日(月)-18 日(水)
:Sunway Pyramid Convention Center
公式ウェブサイト :http://www.itsasiapacific2012.com/index.html
主催
:ITS Malaysia
東南アジア地図:
クアラルンプール周辺地図:
<開催規模>
登録者目標:500 人以上
展示会規模:60 団体以上
<協賛>
Ministry of Works (“Kementerian Kerja Raya (KKR)” -公共事業省)
Public Works Department (“Jabatan Kerja Raya (JKR)” -公共事業局)
Malaysian Highway Authority
ITS Malaysia
Road Engineering Association of Asia and Australia
Road Engineering assosication of Malaysia (REAM)
The Chartered Institution of Highways & Transportation (Malaysian Branch)
ITS AP
―概要―
<セッションプログラム>
以下のセッションを企画しています。:
プレナリーセッション(3)
パネルセッション(3)
エグゼクティブセッション(2)
スペシャルセッション(5)
テクニカルセッション(5):日本からの 4 篇を含む 22 篇が投稿されています。
皆様のご投稿・講演内容のご提案などをお待ちしております。
プログラムについてのお問い合わせは国際グループ岡田までお問合せください。
暫定プログラム
DAY 1
DAY 2
DAY 3
MONDAY
TUESDAY
WEDNESDAY
Time
16 APRIL 2012
17 APRIL 2012
18 APRIL 2012
0800 - 0900
Registration
Registration
0900 - 1030
Opening Ceremony
Plenary Session 2
Plenary Session 3
Network Break
Network Break
1030 - 1100
Launch of
Network
Exhibition
Break
Executive Technical
1100 - 1230
Plenary Session 1
1230 - 1400
1400 - 1530
1730 - 1930
1930 - 2200
Session
Session
A2
B3
C3
Lunch
Special
Panel
Technical
Special
Session
Session
Session
Session
Session
A1
B1
C1
2
B4
C4
Network Break
Network Break
Panel
Technical
Special
Technical
Special
Session
Session
Session
Session
Session
1
B2
C2
B5
C5
Panel
Session 3
Closing Ceremony
Lunch
Session
1530 - 1600
1600- 1730
Session
Lunch
Executive Technical
Special
Welcome Reception
(7.30PM - 10PM) Gala Dinner
Technical Visits
<展示> 展示レイアウト
価格:
早割り料金(2012 年 1 月 1 日までにお支払い完了)
Gold: RM10,800 Silver: RM9,000 Bronze: RM7,200
通常料金(2012 年 1 月 2 日以降)
Gold: RM12,000 Silver: RM10,000 Bronze: RM8,000
展示に関するお問い合わせはこちらへ:
Hopetech Sdn Bhd
Bangunan MCOBA, 42 Jalan Syed Putra
50460 Kuala Lumpur, Malaysia
Tel: +603 2273 8155 Fax: +603 2273 5595
Michelle Yap ([email protected])
Shima ([email protected])
<テクニカルビジット>
TV1 PLUS 交通管理センターおよびマレーシア高速道路局交通管理センター
TV2 総合交通情報センター(IT IS)および総合交通ターミナル(ITT)
TV3 SMART(雨水管理道路トンネル)
TV4 Mass Rapid Transit System
<スポンサーシップ>
スポンサーシップを募集しています。
詳しくは以下にお問い合わせください。
Urban Forum (Malaysia) Sdn Bhd
Telephone: +603 7880 6839
Facsimile: +603 7880 3067
[email protected]
Ms. Mal Tennekoon
Mr. Gurcharan Singh Gill
<登録料>
-Early Bird-(2012 年 1 月 1 日まで)
International: USD330/RM 1,000
-Standard RateInternational: USD340/RM 1,200
-On-Site RateInternational: USD500/RM1,500
<今後の主な予定>:
2012 年 1 月:
2012 年 1 月 1 日:
2012 年 1 月 31 日:
2012 年 3 月 1 日:
2012 年 4 月 16-18 日:
Third Announcement 発行
会議登録早割り締切日
ファイナル論文提出期限
登壇者登録締切日
AP フォーラム
皆様のご参加をお待ちしております。
(担当:国際グループ)
◆ 「インフラ協調システム委員会」活動状況について
ITS 世界会議(米国、オーランド)が 10 月に開催されましたので、今回は企画グループの活動状況に替えて、
ITS 世界会議での調査結果を報告します。内容としては、企画グループが進めている「インフラ協調システム委員
会」と「新たな交通ビジョン検討会」関連の 2 件について、下記に報告いたします。
ITS 世界会議 オーランド 参加報告(協調型システム、新たな交通ビジョン関連)
期間:2011 年 10 月 16 日(日)~20 日(木)
会場:Orange County Convention Center (Orlando Florida)
1.協調型システム関係
(1) 総括
安全のみでなく、環境・モビリティ(利便含む)関係を含めて議論されています。また、欧米では FOT から実
用化への議論がありつつも、実用化への具体的姿は見えていません。日本は、いち早く実用化し、世界にア
ピールできました。
<日本>
ES、SS 等で関連省庁・団体・民間のプレゼンがありました。内容は各担当システムの現状紹介がありま
した。また、次期開発システムの紹介、新たな戦略(ロードマップ)の紹介、米国や欧州との協調・連携の強
化等、幅広く報告されました。実用化しているのは日本だけであり、欧米へ大きな影響を与えたと思われま
す。
<欧州>
FOT(実証実験)が各国で行われており、FOT を積極的に進めていることをアピールしていました。また、
FOT-Net のワークショップも開会式前に開催されました。欧州でも FOT の次に来る実用化のステップにつ
いて議論がでてきているが、実際にいつから実用化するかは、見えていません。
<米国>
米国は 2013 年のポリティカル ディシジョンに向けて、Safety Pilot 中心に準備を進めていることをアピ
ールしていました。これを実践面でも PR するために CAMP のショーケースを別途行っていました。
<国際調和>
欧米間の協調体制が進んでいます。今夏は、2 か月間米国 RITA から欧州へ人を派遣し欧州の状況を
理解しました。来年冬には、今度は欧州から米国に派遣し互いのプロジェクトを理解し、協調体制を強化
する計画です。OEM でも欧米間の議論が進められており、日本としても対応組織を構築し、今後進めてい
く予定です。
(2) 展示会
日系企業からの出展が目立ちました。米国は、GM、フォード(展示会場の外)が車両の展示のみで協調型
システム関係はありませんでした。欧州では BMW が四輪、二輪を使って安全をPRしていました。
(3) FOT-Net
オーランド ITS 世界会議に合わせて、第 4 回の FOT-Net が前日に開催されました(ヒルトンホテル)。午前
中は4つのテーマに分かれてグループ討議、午後からグループ毎に議論の結果を報告しました。
RT 1 – Cooperative Systems FOTs across the globe - What should be harmonized at this stage
and what not ?
RT 2 – Actions linking to Deployment
RT 3 – Tools for FOTs
RT 4 – Setting priorities for Large Scale Naturalistic Driving observations
キーステートメントとして、チキン&エッグ問題の解決に向けての貢献、FOT の結果をシェア、FOT デー
タのシェアなどが謳われました。
(4) テクノロジーショーケース
① USDOT/CAMP VSC3 Connected Vehicle Technology Demonstration
場所:Walt Disney World Speedway
体験アプリ: Do not Pass Warning (DNPW)
Forward Collision Warning (FCW)
Blind Spot Warning/Lane Change
Warning (BSW/LCW)
通信:5.9GHz WAVE
車車間通信のみのデモン
ストレーション
参加メーカ:8 社(各社車両3台提供)
HMI:車にもよるがピンポン/ポーンという音のみ、音声ガイダンス、モニター表示、サイドミラー等に LED
表示等により(各社独自)、注意喚起を行っています。
デモ時間が短く、完成度はそれなりに高いと思われますが、見せ方が非常にシンプルでした。
② Collision-Avoidance Typed PCS
センシング:ステレオカメラ+ミリ波レーダ+近赤外線
25Mile/h の速度以下では、前方の人(横断者)を認識、
ぶつからずに自動停止します。
③ Intersection Safety & Mobility
サービスアプリ:衝突防止(Blind Spot Warning 等)、グリーンウェーブ、信号優先(緊急車両)、他
走行時間:約 30 分
場所:会議場の周辺の公道
通信:V2V、V2I
<テクニカルビジット>
TV1 PLUS 交通管理センターおよびマレーシア高速道路局交通管理センター
TV2 総合交通情報センター(IT IS)および総合交通ターミナル(ITT)
TV3 SMART(雨水管理道路トンネル)
TV4 Mass Rapid Transit System
<スポンサーシップ>
スポンサーシップを募集しています。
詳しくは以下にお問い合わせください。
Urban Forum (Malaysia) Sdn Bhd
Telephone: +603 7880 6839
Facsimile: +603 7880 3067
[email protected]
Ms. Mal Tennekoon
Mr. Gurcharan Singh Gill
<登録料>
-Early Bird-(2012 年 1 月 1 日まで)
International: USD330/RM 1,000
-Standard RateInternational: USD340/RM 1,200
-On-Site RateInternational: USD500/RM1,500
<今後の主な予定>:
2012 年 1 月:
2012 年 1 月 1 日:
2012 年 1 月 31 日:
2012 年 3 月 1 日:
2012 年 4 月 16-18 日:
Third Announcement 発行
会議登録早割り締切日
ファイナル論文提出期限
登壇者登録締切日
AP フォーラム
皆様のご参加をお待ちしております。
(担当:国際グループ)
-目次へ戻る-
◆「道路情報基盤活用委員会」活動状況について
本委員会は、昨年度で終了した次世代デジタル道路情報委員会での活動を踏まえ、具体化した共通基盤の活
用に向けての新たなフェーズとして、今年度、スタートし活動中です。先月報告時以降の活動状況を報告します。
<活動の視点>
(1)ITS 各種サービスの実現を加速するために、
⇒共通基盤(道路の区間ID方式、道路基盤地図情報)の利用方法を検討
〔パーマネントな道路のIDを用い、情報と道路を紐付けて活用する〕
(2)東日本大震災で顕在化した、情報流通(特に災害時)の課題解決
(3)欧州の動向(協調システム標準化指令)のキャッチアップ(Local Dynamic MAP 関連)
荷の動きの最適管理
(荷・車両の追跡)
シームレスな移動
( P&R
、乗換案内)
スポット等活用
ITS
新サービス
プローブ情報の共有化 /
相互利用
「道路情報基盤」とは:
共通基盤(道路の区間ID
方式等)を利用して道路
に関連する情報を共有す
るための、それら情報の
表現形式の仕様や、利用
方法の規約を意味する。
情報共有型社会の交通システム
災害時 平/常時
ハイブリッド情報システム
アプリケーションでの利用方法
具体化
次世代協調運転支援システム
委員会での検討対象
共通基盤(道路の区間 ID 方式、道路基盤地図情報)
道路の区間ID方式
道路情報基盤
共通基盤(道路の区間ID方式、高精度道路地図)
道路
更新情報
交通情報
道路関連
施設情報
路面情報
災害情報
対向車・歩
行者情報
1.委員会活動
・第4回作業会(11 月 9 日)
10 社 15 名に参加いただき、作業会を全日で実施。作業会にはGIS関係に携わられている方も多く参加
していただいています。道路の区間ID方式と、GISや各種道路リンク、住所表記等との対応関係の整理を
実施し、どのような環境を整備すれば、各方面での活用が進むのかを、専門的な立場から検討しています。
走行支援のみならず幅広い領域での活用が期待されます。
<第4回作業会での検討テーマ>
✓道路情報の位置情報の区間 ID での表現方法
✓住所→区間 ID への変換
✓GIS における区間 ID 方式の利用
✓ナビ地図における区間 ID 方式の利用
✓区間 ID が設定される道路以外の位置の表現
✓位置参照方式に関連する技術相関の全体像
✓災害時の対応方法の検討(冠水危険箇所の予測)
✓道路の区間ID方式の説明資料について
2.ITS世界会議オーランドでのセッション実施報告
SS68を、道路関連情報の共有化・流通に関連するセッションとして実施し、情報共有基盤技術として、『道
路の区間ID方式』の考え方を発信しました。
SS68 :The Latest Trends about the Collection of Traffic Information
交通情報収集に関する最新の動向
<車両の様々な情報を共有するための新しい技術について討議>
スピーカー:
・タイ Sorawit Narupiti 氏(ITS Thai)
・中国 Hongwei Liu 女史(China National ITS Center)
・日本 上野喬大 氏(国土交通省道路局ITS推進室)
モデレーター:
三菱総研 中條覚 氏(道路情報基盤活用委員会メンバー)
会場は、20名強の方に参加いただき、セッションとしては、多い方であったと感じました。
この『道路の区間ID方式』の取り組みについては、災害時の応用事例を紹介したことで、直感的にも理解いた
だけたのではないかと思います。
(1)各国の発表内容の概要:
中国:
・中国の代表的メガシティ(北京市、上海市、広州市)の交通情報システムについて、(取り組みの加速
要因として)大規模イベントと合わせて発展した経緯を簡単に紹介。
・北京市の交通情報サービスシステムについて、より詳細に課題と現状、今後の取り組みについて概
要を発表。
タイ:
バンコク市の交通情報システムの現状を示し、
・タクシープローブの台数を増やして(3000 台→10000 台)旅行時間サービスに役立てること
・モバイルプローブに取り組むこと
などを紹介。
密度の高い交通情報の取得、サービスができることを主眼に取り組んでいること を説明された。
日本:
・日本の交通情報の収集およびサービスについて、過去からの取り組みポイントと現状の交通情報シス
テムの概要を紹介。
・そして、新たな取り組みとして、本委員会で基盤としての活用を提言している「道路基盤地図情報」、
「道路の区間ID方式」などを紹介。
・大規模なデータシェアリングには共通PFの上で、官民の保有するデータを効果的に活用すること、そ
れによって価値ある新しいITSサービスが構築されること を述べられた。
≪中国≫
≪タイ≫
≪日本≫
(2)所感:
今回のITS世界会議として発信された内容として、交通情報に求められる要求が大きくなっていることを感じ
ました。特に、メガシティの共通課題の解決にはマルチモーダルな移動が必須であり、移動車両を見る(交通制
御する)のではなく、移動する人(意思を知る、需要を方向付けする意も含む)を見たサービス構築が必要との
発信が印象深く感じました。・・・(個人の課題を解決するサービス)
※“移動者(ユーザ)支援サービス”への情報提供がキーとなる
①マルチモーダルを実現するためのサービスの質向上
・モーダルシフトのコネクティビティ情報提供
・サービス連携(駅、駐車場、自転車置場、etc)の実現加速
②選択条件となる情報提供(時間、ルート、コスト、etc)
⇔ユーザ選択(→インセンティブ提供)、交通マネジメント
✓ユーザの行動(モバイルプローブ、ソーシャルネット情報)
③モバイルサービスとITSサービスの連携
・既存の交通情報システム情報のオープン化
✓リアルタイム&ダイナミック情報の利活用
このように、大規模なデータの取り扱いとロケーションサービスをつなぐ基盤として、『道路の区間ID方式』は、
キーとなる考え方のひとつと思われた。
(3)今後の世界会議での取り組み
今後、以下のように進めて行きたいと考えています。
・2012年 ウィーン
道路の区間ID方式詳報、基盤技術&各国取り組み紹介、
東京世界会議のPR
・2013年 東京
道路情報基盤を活用したITSサービスの事例紹介、具体的事例が体験できる場の提供など
3.その他活動
本委員会では、道路情報基盤の活用される場面として、災害時情報提供も取り上げています。10月に「災害
時/平常時ハイブリッド情報システム委員会」を立ち上げており、そこで災害に関連する必要情報を検討し、そ
れらの情報を共有・流通させるための位置情報基盤の利用方法について、当委員会で検討していきます。
両委員会の、委員長・事務局での進め方整合打合せの第 1 回を10月末に実施済みです。引き続き、連携し
た活動を行なっていきます。
(担当:普及促進グループ 東條)
-目次へ戻る-
◆ 「災害時/平常時ハイブリッド情報システム委員会」の状況について
10 月 28 日に第 1 回委員会を開催し、委員長として中ノ森氏(沖電気)を紹介、賛同をいただき、具体的な会議
運営を開始しました。この委員会を通じて、外部関連活動、ITS Japan 内の関連委員会活動、等との連携も深めな
がら、まず災害時および平常時に必要となる関連情報の明確化に向けて、活動をスタートします。
1.背景
(1) 3月11日の東日本大震災において、交通システムのあり方を含めて、災害時情報の取り扱い方な
ど、多くの課題が顕在化しました。
(2) ITS Japan として、中期計画を踏まえた各種活動を進めると共に、東日本大震災の経験を加え、災害
に強い交通基盤づくりを目指して、情報収集のしくみ、情報基盤共通化、情報提供のあり方、車の利活
用などについての検討が必要です。
2.目的
災害発生時に必要な情報を必要な人が利用できるしくみ、すなわち多様な組織が保有する情報を利用で
きる環境の実現をめざします。
本委員会では、平常時から利用される情報提供の仕組みを活用して、防災あるいは災害からの回避・復
旧支援などが迅速かつ適切に行えるよう日常システムの強化を図るため、災害時に必要な情報の洗い出し、
情報共有化、適切な情報提供を実現するための活動を行います。
3.委員会の活動期間
2011年10月 ~ 2015年 3月(4年間)、委員会開催は3ヶ月毎程度を予定
4.活動概要
2011年度:情報流通の課題整理、担う組織との連携検討
2012年度:情報共有化の共通基盤づくりオープンネットワーク化に向けて、
・情報流通ルート整理とそれを担う組織の検討及び提案
・情報流通モデル、実験システムの検討
2013年度:実験(実用展開のための予備実験)等で妥当性確認、および検証
2013年ITS世界会議東京デモ
2014年度:他地域への展開と普及促進
5.組織
委員会
ステコミ
連携推進WG
災害情報検討WG
運営(対象範囲と活動目標、シナリオ(案)作成 など)
情報保有者との連携検討
共有すべき情報、取り扱う情報の整理
情報共有のイメージ例
災害に備えた ITS 情報システムのあり方
1.取り組むべき情報の明確化
2.情報の共有化、オープン化に向けた活動
災害時に共有する
情報の対象
マイカーの情報
道路管理者
道路情報
A
交通情報
・プローブ情報
・交通情報、規制情報
・防災気象情報
・地域の道路情報
・災害情報
路面情報
B
C
気象情報提供者
・・・
・・・
気象情報
連携
都市A
連携
連携
都市C
都市B
連携
6.委員会内容(第一回目)
第一回目の委員会として、
(1)委員会の位置づけの説明(上記内容、など)
(2)委員自己紹介
(3)開設準備、関連活動などを紹介
を行い、委員会開始までに取り組んだ経緯を含め、関連情報の共有をおこない、次回以降の具体的WG
活動への参加お願いと活動テーマに関して、確認をしました。
(担当:普及促進グループ 鈴木)
-目次へ戻る-
◆ 「第10回 ITS シンポジウム 2011」開催結果報告
「第10回 ITS シンポジウム 2011」を開催しましたので、開催結果を以下に報告します。
1.開催概要
・開催日
・場所
・主催
・共催
・実行委員長
・プログラム委員長
・参加者
・論文
2011 年 11 月 4 日(金)~5 日(土)
東京大学 生産技術研究所 総合研究実験棟
ITS Japan
東京大学生産技術研究所 先進モビリティ研究センター
須田 義大 東京大学 生産技術研究所 先進モビリティ研究センター長 教授
原田 昇 東京大学大学院 工学系研究科 都市工学専攻 教授
276 名(学生 57 名,一般 188 名,招待者 30 名,他 1 名)
94 編
2.総括
・ITS シンポジウムも今回が第 10 回目となり、主催者、出展者共に経験を重ねてきていることから、特に大き
な混乱もなく、滞りなく開催することができました。
・一方で従来から指摘されてきたもの、今回改めて参加者から指摘されたものを含めて、次回以降の開催に
向けた課題も明らかになりました。
①評価できる点
4テーマで行われた企画セッションでは、各テーマに関し専門の異なる参加者に発言していただくことで、
議論が散漫になることを防げました。
②課題
・企業や学会、団体のモデレーターやパネリストで構成される企画セッションと対話セッション(ポスター)の
参加者が異なり(前者は企業,研究者中心、後者は学生中心)、別のイベントの様になっていました。
原因としてそれぞれのセッションで扱うテーマが全く異なることが考えられます(前者は実務,後者は個別
技術の研究など)。今後シンポジウムの活性化をはかるためには、シンポジウムの本来の目的(と対象)
を明らかにし、双方が関心を持てるテーマ設定にするなどの工夫が必要と考えます。
・アンケート調査の結果より、今後取り上げて欲しいテーマとして「安全性向上とヒューマンインターフェー
ス」「交通心理学」が挙げられており、検討をします。
・企画セッション,対話セッション共に時間管理・配分を見直す必要があります。パネリストの話が長く議論
の時間が不十分、対話セッション(ポスタープレゼンテーション)で発表者が持ち時間(1 分)を守らないな
ど改善すべき点を指摘いただきました。
3.プログラム
<開会式>
実行委員長(須田 義大 東大教授)
主催者(渡邉 浩之 ITS Japan 会長)
<企画セッション>
以下の 4 テーマで、それぞれ活発な議論がされました。
①次世代モビリティ(パーソナルビークル・スモールビークル)
アラブ首長国連邦の首長国であるアブダビの都市マスダールで進められている環境都市作りを事例
に、都市つくりとそこにおける移動手段のあり方について議論しました。
現実的な対応(マスダールの事例を東京、大阪には使えない)として、例えば都市の密度を上げる(職
住近接)、郊外のショッピングセンターには高い税率をかける、鉄道利用を高めるために駅の魅力を
上げるなどのアイディア(意見)が出され、個の移動と全体(都市つくり,物流)も併せた検討が必要と
の結論となりました。
②路車協調システム
日米欧で進む路車協調システムの普及促進と標準化の議論をしました。かつての、デファクトスタン
ダードを取ることで市場シェアを押さえるやり方が、今では製品開発と標準化を同時に進める必要が
ある社会となっていることが紹介されました。技術が急速に進歩する(ベンチャーによる様々なアプリ
ケーションが登場)中で個人が発信する情報と、安全のような、社会として責任ある主体の発信する
情報とのバランス取りが次の課題であることが確認されました。
③生活道路の事故ゼロと ITS
生活道路の事故削減の重要性を共通認識とし、その対応策について議論しました。車輌側の最新技
術(強制的に速度を下げるなど)の採用、「安心歩行エリア」の設定や物理的に生活道路への流入を
止める「bollard(杭)」の設置などについて検討されました。(写真下左)
④暮らしを支えるロジスティクス(写真上右)
ロジスティクスと ITS について、東日本大震災の事例をもとに物流トラックと自家用自動車の間の情報
(道路情報や必要な物資など)共有化の進め方、そのシステムのあり方(有事に使えるもの)、誰が主
導で進めるのか、等が議論されました。
<対話セッション>
テーマは、以下の 4 分野に分けて発表・掲示しました。
①交通調査・交通計画
②技術革新・エネルギーITS
③事故軽減・渋滞緩和
④ドライバー支援
〔ショットガン〕
〔ポスタープレゼンテーション〕
〔公開討議〕
<閉会式>
総括:須田実行委員長
優秀論文賞は、下記の4テーマが選定されました。
「駅構内における姿勢・位置情報に基づいた行動把握フレームワーク」
「路上設置型一時停止支援システムの効果に関する現地実験分析」
「個人属性を考慮した高速道路図形情報板の判読特性に関する研究」
「インフラ協調による二輪車巻き込み事故低減への取り組み」
ベストポスター賞は、下記の8テーマが選定されました。
「走光性を活用した注意喚起設備の実道実験」
「高速道路サグ部における ACC 車輌の混入状況に応じた渋滞緩和効果」
「短距離公共交通システムと ITS ―高頻度無人輸送システム「エコライド」の適用―」
「柏 ITS における ITS 地域情報センター構想について」
「環境変化やノイズに対してロバストな画像センサによる車両・二輪車計測」
「加速度センサを用いた路面段差検出手法の改善と東北地方太平洋沖地震後の観測データへの適用」
「Local Dynamic Map(LDM)の設計と評価、問題点とその対策」
「初心運転者の運転能力の測定・評価に関する検討」
ご挨拶:
第 11 回プログラム委員長 岩田 彰 名古屋工業大学 教授
第 12 回:2012 年 12 月 13(木),14(金) / 愛知県立大学(予定)
閉会ご挨拶:
ITS Japan 専務理事 天野 肇
(担当:渉外・産官学連携 吉原/井出)
-目次へ戻る-
◆ 第6回日本ITS推進フォーラム開催結果報告(速報)
第6回 日本ITS推進フォーラムを開催しましたので、その概要を報告します。
「次世代モビリティ社会に向けた新たな挑戦」をテーマに、第 6 回 日本 ITS 推進フォーラムを開催しました。
11 月 22 日(火)にメルパルク東京で国際セッションを、12 月 6 日(火)に東京ビッグサイトで総合シンポジウムを、
それぞれ開催しました。
11 月 22 日(火)の国際セッションでは、第18回ITS世界会議オーランド2011の報告を中心に、今後の ITS
Japan の国際活動について説明し、110 名に参加いただきました。当日は、世界の動向と、ITS Japan がそれをどう
捉えて伝え、今後のITS技術の海外展開に向けた議論をしていきたいかを説明しました。また、終了後に懇親会
を開催し、今後に向けた活発な意見交換が行われました。
ITS総合シンポジウムは、東京モーターショーが開催されている東京ビッグサイトにて開催し、185 名に参加い
ただきました。ITS Japan の中期計画と今年度の重点取組みの説明を皮切りに、次世代のモビリティを考えていく
上でのキーワードとして「情報化社会」「総合交通・マルチモーダル」を取り上げ、講演・パネルディスカッションを行
いました。ITS関連省庁セッション、海外ゲスト講演を含め、今後のITSの展開を参加された皆様と議論できたと思
います。
(担当:総務グループ 廣井)
-目次へ戻る-
日本の風景
― 晩秋の古都 ―
写真下は、京都 嵯峨野 常寂光時
写真下は、京都 清水寺のライトアップ
写真右は、奈良 長谷寺
紅葉めぐり
写真下は、京都 東福寺周辺の景色
写真下は、奈良 談山神社
12 月
芝公園 初冬の木々と紅の葉
= 写真提供:榊原 雅博さん他 =
編集後記
朝夕の通勤通学で街を急ぐサラリーマンや学生の姿も、すっかり冬の分厚い服装に衣代わりしました。
今年は、3 月の東日本大震災、福島原発事故、9 月の台風による被害、各地で発生したゲリラ豪雨による
被害等、被災、被害を受けられた地域の方々にとっては大変な年となりました。流行語大賞は、「なでしこ
ジャパン」と明るい話題を提供してくれたものの、“帰宅難民”、 “計画停電”、 “ホットスポット”等が上位に
名を連ね、庶民にとっても厳しい年となりました。
このような中、24 年ぶりに東京で開催された「東京モーターショー」は、国内全自動車メーカ 14 社・15 ブ
ランド、海外からも 21 社・25 ブランドと多くの出展があり、次世代モビリティの展示・試乗会に加え、新たに
主催者テーマ事業として開催された「SMART MOBILITY CITY 2011」に、多くの情報通信、電気メーカも参
画し、活気溢れるモーターショーとなりました。ITS Japan も会員企業 6 社の皆様と共同ブースを設け、ITS
関係者以外の多くの方々に展示物などを見学いただき、ITS を理解いただく良い機会になったと思います。
来年は、東京で開催される 2013 年 ITS 世界会議へ向けて、これまで企画してきたことを具体的に実行
へと移していきます。関係者の皆様と共に活気溢れる年にしていきたいと思います。
来年もよろしくお願いいたします。
(H.Y)
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