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クリーニング師学科試験問題
東京都福祉保健局 平成27年度 クリーニング師学科試験問題 指示があるまで開いてはいけません。 受 験 の 際 の 注 意 事 項 1 携帯電話等の通信機器を時計の代わりに使用することは禁止します。電源を切 ってカバン等にしまってください。 2 試験問題及び解答用紙には、受験番号及び氏名を忘れずに記入してください。 3 問題は全部で 30 題あり、ページ数は 14 ページ、解答時間は 1 時間 30 分です。 試験開始後 45 分が経過したら、試験時間終了 10 分前まで退室することができ ますが、退室した後は、再入室することはできません。 4 解答方法は次のとおりです。 例) 問 10 次のうち、日本の首都はどれか。 1 大 阪 2 東 京 3 京 都 正答は「2 東京」ですから、解答用紙のその問題番号の次に並んで いる解答番号欄「1 2 3」の中の「2」を○で囲み、 問 題 番 号 解 答 番 号 問 10 1 2 ○ 3 とすればよいのです。 5 解答は、鉛筆で○印を記入してください。 また、訂正するときは、消しゴムで完全に消して書き直してください。 6 解答は、必ず解答用紙に記入してください。問題に記入しても採点しません。 7 各問題とも正答は1つだけです。2つ以上印を付けた解答は、誤りとします。 8 この試験問題は持ち帰ることができますが、解答用紙は絶対に持ち帰らないで ください。 9 問題の内容や解答についての質問には、一切お答えできません。 受験番号 氏 名 衛生法規に関する知識 問1 クリーニング業法第2条に規定するクリーニング業の定義に関する記述で、 に入る語句の組合せとして、正しいものはどれか。 この法律で「クリーニング業」とは、 維製品又は皮革製品を イ ア を使用して、衣類その他の繊 洗たくすること(繊維製品を使用させるために 貸与し、その使用済み後はこれを回収して洗たくし、さらにこれを貸与する ことを ウ 行なうことを含む。)を営業とすることをいう。 ア イ ウ 1 溶剤又は洗剤 原型のまま 繰り返して 2 洗たく機及び脱水機 原型のまま 営利を目的として 3 溶剤又は洗剤 解体のうえ 営利を目的として 問2 クリーニング業法に規定する都道府県に備えるクリーニング師原簿の登録 事項として、誤っているものはどれか。 1 住所、氏名及び生年月日 2 登録抹消の年月日及びその事由 3 登録番号及び登録年月日 -1- 問3 クリーニング業法第11条に規定する営業停止処分等に関する記述として、 正しいものはどれか。 1 厚生労働大臣は、営業者がクリーニング業法の規定に違反していると認 めるときは、営業の停止を命ずることができる。 2 都道府県知事は、営業者がクリーニング業法の規定に違反し、措置命令 に従わないときは、期間を定めて営業の停止を命ずることができる。 3 保健所長は、営業者がクリーニング業法の規定に違反し、措置命令に従 わないときは、厚生労働省令の定めるところにより、業務用の車両のその 営業のための使用の停止を命ずることができる。 問4 クリーニング業法に規定する営業者の届出に関する記述として、正しいも のはどれか。 1 クリーニング所を開設しようとする者は、厚生労働省令の定めるところ により、クリーニング所の位置等の必要な事項をあらかじめ厚生労働大臣 に届け出なければならない。 2 従事者中にクリーニング師がいる場合の開設時の届出事項として、その 本籍、住所、氏名及び生年月日並びに登録番号が、厚生労働省令で定めら れている。 3 洗たく物の処理業務を行っていたクリーニング所が、事業縮小のため洗 たく物の受取及び引渡しのみの業務に変更した場合に限っては、クリーニ ング師や構造設備に変更がないため、都道府県知事に届け出なくてよい。 -2- 問5 クリーニング業法第1条に規定する目的に関する記述で、 に入る語 句の組合せとして、正しいものはどれか。 この法律は、クリーニング業に対して、公衆衛生等の見地から必要な を行い、もつてその経営を公共の福祉に イ とともに、利用者の ウ ア を図 ることを目的とする。 問6 ア イ ウ 1 指導及び取締り 資する 利益の擁護 2 勧告及び命令 資する 健康の増進 3 指導及び取締り 適合させる 利益の擁護 クリーニング業法に規定する無店舗取次店に関する記述として、正しいも のはどれか。 1 車両等へ苦情申出先を表示していれば、苦情申出先を記載した書面を配 布する必要はない。 2 クリーニング師は置かなくてもよい。 3 東京都知事へ法第5条第2項の規定による営業の届出を行っていれば、 全国で営業することができる。 問7 クリーニング業法に規定する消毒を要する洗濯物に関する記述として、 誤っているものはどれか。 1 使用済みの手ぬぐい、タオルは消毒する必要がある。 2 営業者に引き渡される前に消毒されているものについては、改めて消毒 する必要はない。 3 家庭において就寝のために使用された衣服その他これに類するものは、 全て消毒する必要がある。 -3- 問8 クリーニング業法に規定するクリーニング師の研修及び業務従事者に対す る講習に関する記述として、正しいものはどれか。 1 クリーニング所の業務に従事するクリーニング師は、業務に従事した後 1年以内に研修を受けなければならず、その後は5年を超えない期間ごと に研修を受けなければならない。 2 営業者は、クリーニング所の業務に従事するクリーニング師の数に5分 の1を乗じて得た数の者を選び、その者に対し研修を受ける機会を与えな ければならない。 3 営業者は、無店舗取次店であっても、従事者の数に5分の1を乗じて得 た数の者を選び、その者に対し講習を受けさせる必要がある。 問9 クリーニング業法に規定するクリーニング所の開設に関する記述として、 正しいものはどれか。 1 洗たく物の洗たくをするクリーニング所には、仕上げ、シミ抜き、点検 及び包装を行う場所を設けなくてはならない。 2 洗たく物の洗たくをするクリーニング所には、業務用の機械として、洗 たく機及び脱水機をそれぞれ少なくとも1台備える必要があるが、脱水機 能もある洗たく機を備える場合には、脱水機は備えなくてもよい。 3 洗場については、床が不浸透性材料で築造され、これに適当な勾配と排 水口を設けなければならない。ただし、洗たくが、ドライクリーニング溶 剤を用いない方法によってなされる場合、床が不浸透性材料で築造されて なくともよい。 -4- 問 10 クリーニング業法に規定する立入検査に関する記述として、正しいものは どれか。 1 立入検査は、営業者への事前連絡なしに行うことができる。 2 営業者は、業務の多忙を理由に立入検査を断っても罰則を受けることは ない。 3 業務用の車両は、立入検査の対象に含まれない。 . -5- 公衆衛生に関する知識 問1 平成26年人口動態統計に関する記述で、 に入る語句の組合せとし て、正しいものはどれか。 合計特殊出生率は は イ ウ 問2 ア で、前年より低下した。また、死因順位の第1位 で死亡総数の28.9%を占めており、第2位は心疾患、第3位は であった。 ア イ ウ 1 1.63 肺炎 脳血管疾患 2 1.42 悪性新生物 肺炎 3 1.83 脳血管疾患 悪性新生物 建築基準法第48条に基づく用途規制に関する記述として、誤っているも のはどれか。 1 石油系溶剤は引火性溶剤であり、商業地域内では、石油系溶剤を用いる ドライクリーニングを営む工場の建築が規制されている。 2 テトラクロロエチレンは引火性溶剤であり、工業地域内では、テトラク ロロエチレンを用いるドライクリーニングを営む工場の建築が規制されて いる。 3 シリコーン系溶剤は引火性溶剤であり、第一種住居地域内では、シリ コーン系溶剤を用いるドライクリーニングを営む工場の建築が規制されて いる。 -6- 問3 3R(スリーアール)と呼ばれる省資源化の取組に関する記述で、 に 入る語句として正しいものはどれか。 クリーニング所における省資源化対策として、ポリ包装資材の材厚を薄く して消費量を削減することや、マイバック推奨によりお持ち帰り袋の削減を 進めることは、 問4 の取組に該当する。 1 リデュース(廃棄物の発生抑制) 2 リサイクル(再資源化) 3 リユース(再利用) ノロウイルスに係る吐ぶつやふん便が布団などのリネン類に付着した場合 の処理に関する記述で、 に入る語句の組合せとして、正しいものはど れか。 リネン等は、付着した汚物中のウイルスが飛び散らないように処理した後、 洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いする。その際にしぶきを吸い込まない よう注意すること。下洗いしたリネン類の消毒は ア 以上の熱水洗濯が適 している。ただし、熱水洗濯が行える洗濯機がない場合には、 イ の消毒 が有効である。その際も、十分すすぎ、高温の乾燥機などを使用すると殺菌 効果は高まる。 ア イ 1 75℃、10分間 逆性石けん 2 80℃、5分間 エタノール 3 85℃、1分間 次亜塩素酸ナトリウム -7- 問5 石綿(アスベスト)に関する記述として、正しいものはどれか。 1 人工的に合成された化学繊維で、飛散すると空気中に浮遊しやすく、吸 入されてヒトの肺胞に沈着しやすい特徴がある。 2 石綿による健康被害は、石綿ばく露開始から発症までの潜伏期間が短く、 そのうち、中皮腫の潜伏期間の多くは1年以内である。 3 労働安全衛生法施行令に基づき、国内では、石綿及び石綿をその重量の 0.1%を超えて含有する物の製造が原則として禁止されている。 問6 廃棄物の処理及び清掃に関する法律で規定する廃棄物に関する記述として、 正しいものはどれか。 1 事業者は、その事業活動に伴って生じた産業廃棄物を自ら処理しなけれ ばならない。 2 事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、汚泥や廃油は一般廃棄物に該当 する。 3 産業廃棄物の運搬又は処分の受託者から産業廃棄物管理票の写しの送付 を受けたときは、送付を受けた日から1年間保存しなければならない。 問7 薬物の規制等に関する記述として、正しいものはどれか。 1 観賞の目的で大麻草を栽培する場合は、大麻取締法により、都道府県知 事の免許を受けなければならない。 2 危険ドラッグは、法律で規制されている成分を含まないため、これまで 危険ドラッグの所持や使用によって検挙された事例はない。 3 薬物乱用とは、医薬品を本来の医療目的から逸脱した用法や用量あるい は目的のもとに使用することや医療目的にない薬物を不正に使用すること をいい、1回の使用であっても乱用にあたる。 -8- 問8 オゾン層に関する記述として、正しいものはどれか。 1 オゾン層は太陽光に含まれる紫外線を増強するため、大気中のオゾンの 量が増加するほど紫外線も増加する。 2 オゾン層を破壊するとされているクロロフルオロカーボン(CFC)は 紫外線によって分解され、発生した塩素原子がオゾンを分解すると考えら れている。 3 代替フロンとしてドライクリーニング溶剤に使用されていた HFC-365mfcは、オゾン層を破壊する物質として、昭和63年から製 造及び使用が全て禁止されている。 問9 感染症に関する記述として、正しいものはどれか。 1 手足口病は、HCV(C型肝炎ウイルス)の感染によって起こる感染症 であり、主な症状は口の中や手足などに出る水疱性の発疹で、成人を中心 に冬に流行する。 2 デング熱は、マラリア原虫を持ったハマダラカに刺されることによって 感染する感染症であり、1週間から4週間の潜伏期間の後、発熱、寒気、 頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が現れる。 3 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペストは、 「感染症の予防及び 感染症の患者に対する医療に関する法律」における一類感染症である。 -9- 問 10 1 環境基本法に関する記述として、正しいものはどれか。 この法律は、環境の保全に関する施策を合理的かつ効率的に推進するこ とで、社会経済の持続的な発展に貢献することを目的とする。 2 事業者は、事業活動に伴って生ずるばい煙、汚水、廃棄物等の処理その 他の公害を防止し、又は自然環境を適正に保全するために必要な措置を講 ずるよう努めなければならない。 3 政府は、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係る環境上の 条件について、それぞれ、人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上 で維持されることが望ましい基準を定めるものとする。 - 10 - 洗濯物の処理に関する知識 問1 ドライクリーニング溶剤の特徴に関する記述として、正しいものはどれか。 1 比重が大きいほど、たたき洗い効果が小さく、衣料を傷めない。 2 カウリブタノール値(KB値)は、大きいほど油溶性汚れの洗浄力が小 さい。 3 問2 沸点が低いほど、低温で蒸発乾燥できる。 綿製品の加工に関する記述として、誤っているものはどれか。 1 光沢を与え、染色性を向上させるために、シルケット加工を行う。 2 ひだやプリーツをつけるために、シロセット加工を行う。 3 形態安定性を保持するために、液体アンモニア加工を行う。 問3 繊維と標準的なアイロン仕上げ温度の組合せとして、正しいものはどれか。 1 ポリ塩化ビニル ―――――― 120℃~170℃ 2 ポリウレタン ―――――― 60℃~70℃ 3 ポリエステル ―――――― 180℃~200℃ - 11 - 問4 ランドリーで用いられる漂白剤に関する記述として、正しいものはどれか。 1 次亜塩素酸ナトリウムは、低温で効果があり、高温にすると急激な分解 が起こり、生地を損傷する。 2 次亜塩素酸ナトリウムは、綿、毛、絹、麻などの天然繊維を傷めたり、 変色させたりせずに使用できる。 3 過炭酸ナトリウムは、染色物に使用しても脱色しないので、全ての染色 物に使用できる。 問5 クリーニング時に注意が必要な素材に関する記述として、正しいものはど れか。 1 ポリウレタン弾性糸は伸縮回復性があるため、着用で伸びてしまった繊 維は、高温でタンブラー乾燥を行うと元に戻る。 2 3 塩化ビニル樹脂を布にコーティングした素材は、ドライクリーニングを かそざい 行うと可塑剤が抜けて硬化する。 ラメ糸は、銅やアルミニウムなどの金属を細く延ばしたもので、摩擦に は強いが、しわが取り除きにくい。 問6 綿繊維の製品が縮む原因に関する記述として、正しいものはどれか。 1 熱セット温度より高温でプレスをすると、繊維の分子構造に変化が起こ るため、収縮が発生する。 2 水分を吸収するとスケールが開き、繊維同士が絡み合ってフェルト化が 発生するため、収縮する。 3 水分を吸収すると、繊維が膨潤して太くなるため、収縮が発生する。 - 12 - 問7 繊維の特徴に関する記述として、正しいものはどれか。 1 ポリプロピレンは、比重が0.91と軽く、融点は160℃~170℃ で、ポリエステルよりも低い。 さら 2 ナイロンは、日光や窒素酸化物に長時間 曝 されても変色がなく、ポリエ ステルよりも白さが長持ちする。 3 ポリ乳酸繊維は、ポリエステル繊維よりも強度が優れており、熱にも強 い。 問8 界面活性剤に関する記述として、誤っているものはどれか。 1 アニオン系とノニオン系の洗剤を一緒に使用してはいけない。 2 油を水の中に微粒子状に分散し、乳化したり可溶化したりする。 3 水が洗たく物の表面に広がりやすく、またしみこみやすくなる。 問9 汚れの付着機構と除去に関する記述として、正しいものはどれか。 1 固体粒子が油を介して付着している汚れを落とすためには、ドライクリ ーニング溶剤や界面活性剤よりも機械的作用の方が有効である。 ちり ほこり 2 塵や 埃 などの不溶性汚れは、機械的な力を用いれば、洗剤を入れても入 れなくても仕上がりに変わりはない。 3 繊維に汚れが化学結合している場合、漂白剤などの薬剤で分解しなけれ ば除去できない。 - 13 - 問 10 ランドリー工程とランドリー用助剤の組合せとして、正しいものはどれ か。 1 予洗 ―――――― 過酸化水素 2 漂白 ―――――― メタ珪 酸ナトリウム 3 糊付け ―――――― ポリ酢酸ビニル けい - 14 -